JP2007171404A - 湿式現像装置及び湿式画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー像が記録媒体に転写されるとき記録媒体に付着するキャリア液量が適正化されるように、静電潜像の現像に供される現像剤担持回転体上の液体現像剤薄層におけるキャリア液の一部を予め除去でき、それにより、画像品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる湿式現像装置及びこの現像装置を備えた湿式画像形成装置を提供する。
【解決手段】周面に液体現像剤薄層を担持して静電潜像の現像に供する現像剤担持回転体41に臨設され、該回転体周面に担持された液体現像剤薄層中のトナーを帯電させる帯電器43と、該帯電器から静電潜像現像位置に至るまでの間で液体現像剤薄層に接触するように配置され、該帯電器の帯電操作を受けた液体現像剤薄層からキャリア液の一部を除去するキャリア液除去部材44とを備えている湿式現像装置4及び該現像装置を備えた湿式画像形成装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は液体現像剤を用いる湿式現像装置及び湿式現像装置を用いて画像形成する湿式画像形成装置に関する。
現像剤として液体現像剤を用いる湿式現像装置の代表的なものとして、キャリア液中にトナーを分散させた液体現像剤(例えば、高沸点のキャリア液中にトナーを分散させた高トナー濃度の液体現像剤)を用いて像担持体上に形成される静電潜像を現像するものが知られている。また、そのような湿式現像装置を用いて像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させる湿式画像形成装置も知られている。
このような湿式現像装置は、一般的には、液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を液体現像剤溜め槽等から汲み上げるなどして該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えている。
いずれにしても、キャリア液中にトナーを分散させた液体現像剤を用いて画像形成を行う場合、像担持体上に形成された静電潜像を現像するとき、該像担持体上の非画像部にもキャリア液が付着し、非画像部に付着したキャリア液は、記録媒体へのトナー像転写工程においてそのまま記録媒体に付着し、例えば、記録媒体が一般に使用されている記録紙であるときは、その記録紙に浸透吸収される。
このとき、記録紙に付着するキャリア液量が多いと転写画像が滲む原因となり、また、記録紙に付着するキャリア液量が多いとキャリア液の消費量が増し、ランニングコストが高騰する原因となる。
一方、近年、電子写真プロセス開発では、様々な記録紙に対して、良好な画質で画像を形成、維持できることを目的とした、いわゆる紙種対応技術が強く求められるようになってきている。
そこで、記録紙上に付着する余剰なキャリア液を除去する手段として、例えば特開2002−278303号公報は、静電潜像を現像した後、静電潜像担持体上でキャリア液を、該像担持体に当接させたローラやブレードで除去することを開示している。
しかしながら、そのように、像担持体に当接させたローラやブレードだけで、潜像を現像した後の像担持体上のキャリア液を除去する場合、非画像部のキャリア液のみを除去することは難しく、画像部と非画像部のキャリア液を除去することになる。このとき、ローラ、ブレード等のキャリア液除去手段が現像後の像担持体上の画像を乱してしまことになり、これが画像品位低下の原因となる。
また、キャリア液の除去量が多くなって、転写領域へ到来する現像剤中のキャリア液量が少なくなると、記録紙として凹凸の多い記録紙が採用されている場合、該記録紙への十分な画像転写が行われず、このことも画像品位低下の原因となる。
そこで本発明は、キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えた湿式現像装置であって、前記可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量が適正化されるように、前記静電潜像の現像に供される現像剤担持回転体上の液体現像剤薄層におけるキャリア液の一部を予め除去でき、それにより、形成画像の品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる湿式現像装置を提供することを第1の課題とする。
また本発明は、キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤を用いる湿式現像装置により像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させる湿式画像形成装置であって、前記可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量を適正化でき、それにより、形成画像の品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる湿式画像形成装置を提供することを第2の課題とする。
前記第1の課題を解決するため本発明は、
キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えた湿式現像装置であり、該現像剤担持回転体に臨設され、該現像剤供給回転体から供給されて該現像剤担持回転体の周面に担持された液体現像剤薄層中のトナーを前記静電潜像の現像に供される前に帯電させる帯電器と、該帯電器から該静電潜像の現像位置に至るまでの間で該現像剤担持回転体周面上の液体現像剤薄層に接触するように配置され、該帯電器による帯電操作を受けた液体現像剤薄層からキャリア液の一部を除去するキャリア液除去部材とを備えている湿式現像装置を提供する。
キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えた湿式現像装置であり、該現像剤担持回転体に臨設され、該現像剤供給回転体から供給されて該現像剤担持回転体の周面に担持された液体現像剤薄層中のトナーを前記静電潜像の現像に供される前に帯電させる帯電器と、該帯電器から該静電潜像の現像位置に至るまでの間で該現像剤担持回転体周面上の液体現像剤薄層に接触するように配置され、該帯電器による帯電操作を受けた液体現像剤薄層からキャリア液の一部を除去するキャリア液除去部材とを備えている湿式現像装置を提供する。
本発明に係る湿式現像装置によると、現像剤供給回転体により液体現像剤溜め槽などから汲み上げられるなどした液体現像剤は、該回転体から現像剤担持回転体周面上に転移供給され、該回転体周面上に薄層の状態で保持される。このように現像剤担持回転体周面上に担持された液体現像剤薄層の各部は、該回転体の回転に伴い帯電器に臨む位置を通過し、そのとき該帯電器により現像剤薄層中のトナーが帯電される。
帯電器により帯電せしめられたトナーは、帯電器と現像剤担持回転体間の電界により現像剤担持回転体周面寄りに偏在する。
これにより、現像剤担持回転体周面上の現像剤薄層は、回転体周面寄りに偏在したトナーを主体とする層と、その外側のキャリア液を主体とする層との略2層構造となり、該キャリア液主体層が、現像剤担持回転体周面上の液体現像剤薄層に接触するように配置された前記キャリア液除去部材により偏在トナー主体層から分断除去されやすい状態となり、かくして該キャリア液主体層が該キャリア液除去部材により現像剤薄層から除去される。
このように、現像剤担持体周面上の液体現像剤薄層は、静電潜像の現像に供される前に予めキャリア液の一部が除去され、そのようにキャリア液が減らされた状態で像担持体上の静電潜像の現像に供される。
かくして、現像により形成される可視トナー像の記録媒体への転写において記録媒体に付着するキャリア液量は低減される。
かくして、現像により形成される可視トナー像の記録媒体への転写において記録媒体に付着するキャリア液量は低減される。
前記帯電器によるトナー帯電において、トナーが現像剤担持回転体の周面寄りに偏在する程度は、帯電器に印加されるトナー帯電用電圧の大きさに左右される。トナー帯電用電圧を大きくするとトナー帯電量が増し、トナー偏在の程度は大きくなり、トナー帯電用電圧を小さくするとトナー帯電量が低減し、トナー偏在の程度は小さくなる。また、キャリア液除去部材により除去されるキャリア液量は、トナーが現像剤担持回転体の周面寄りに偏在する程度、換言すれば、トナー偏在により形成されるキャリア液主体層の厚さに左右される。
従って、現像形成された可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量が良好な画像が得られるように適正化されるように、現像剤担持回転体上の液体現像剤薄層におけるキャリア液の一部を予め除去できるトナー偏在の程度、換言すればキャリア液主体層の厚さが得られるように、帯電器に印加するトナー帯電用電圧を設定することで、記録媒体に付着するキャリア液量を、良好な画像が安定的に得られるように適正化することができる。
また、このように余剰のキャリア液を、それが記録媒体に付着する前に除去しておき、再使用することが可能であるから、それだけ、液体現像剤消費に伴うランニングコストを低減することができる。
前記帯電器としては、種々のタイプのものを採用できるが、いずれにしても、帯電器は液体現像剤薄層に接触しないことが好ましいから、非接触式の帯電器であることが望ましい。かかる非接触式帯電器の代表例として、コロナ帯電器を挙げることができる。
前記キャリア液除去部材としては、ローラ、ブレードなどを用いることができるが、現像剤担持回転体との周速差を利用してキャリア液を除去できる回転部材であることが好ましい。
前記現像剤供給回転体から現像剤担持回転体へ薄層状に供給される液体現像剤の量は、そのように供給される液体現像剤におけるトナー濃度にもよるが、一般的に採用されている液体現像剤におけるトナー濃度(5重量%〜40重量%)を考慮すれば、現像性及び現像効率を適正化するうえで、5g/m2 〜15g/m2 の範囲に設定されることが望ましく、同じく現像性及び現像効率を適正化するうえで、前記キャリア液除去部材によるキャリア液除去後の液体現像剤薄層中のキャリア液量は2.5g/m2 以上であることが望ましい。
トナー像の記録媒体への転写において記録媒体に付着するキャリア液量は、記録媒体の種類(厚いものか薄いものか、空隙率が大きいものか小さいものか、トナー像転写面の凹凸が多いものか少ないものか、等)によって異なってくるから、多種類の記録媒体が使用される場合には、用いる記録媒体の種類に応じて、キャリア液除去部材によるキャリア液除去量をコントロールすること、さらに言えば、キャリア液除去量コントロールのために帯電器に印加するトナー帯電用電圧を制御することが望ましい。
そこで、前記帯電器は電圧印加装置からトナー帯電用電圧が印加されるようにし、該電圧印加装置は該帯電器に印加する該トナー帯電用電圧を制御可能なものとしてもよい。
本発明は、以上説明した本発明に係る湿式現像装置により像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させる湿式画像形成装置も提供する。
本発明に係る画像形成装置によると、本発明に係る湿式現像装置を採用していることで、可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量を適正化でき、それにより、画像の品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる。
本発明に係る画像形成装置においては、前記帯電器は電圧印加装置からトナー帯電用電圧が印加されるようにし、該電圧印加装置は帯電器に印加するトナー帯電用電圧を制御可能なものとし、さらに、帯電器用の電圧印加装置の制御部と、可視トナー像の転写、定着に用いられる記録媒体の種類を検出する記録媒体種検出装置とを含むものとし、該制御部は、該帯電器による帯電操作を受けた液体現像剤薄層から前記キャリア液除去部材により除去されるキャリア液量が該記録媒体種検出装置にて検出される記録媒体種に応じた量となるように、該電圧印加装置を制御して該帯電器に印加されるトナー帯電電圧を調整するものとしてもよい。
以上説明したように本発明によると、キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えた湿式現像装置であって、前記可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量が適正化されるように、前記静電潜像の現像に供される現像剤担持回転体上の液体現像剤薄層におけるキャリア液の一部を予め除去でき、それにより、形成画像の品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる湿式現像装置を提供することができる。
また本発明によると、キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤を用いる湿式現像装置により像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させる湿式画像形成装置であって、前記可視トナー像が記録媒体に転写されるとき該記録媒体に付着するキャリア液量を適正化でき、それにより、形成画像の品質の安定化と現像剤消費に伴うランニングコストの低減を図ることができる湿式画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る湿式現像装置の1例を備えた湿式画像形成装置例の概略図である。
図1の画像形成装置は、ドラム型の感光体1を有しており、感光体1の周囲に、感光体1表面を帯電させるための帯電装置2、感光体1上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための湿式現像装置4及び感光体1上のトナー像を記録媒体に転写する転写ローラ5がこの順序で配置されている。
図1は、本発明に係る湿式現像装置の1例を備えた湿式画像形成装置例の概略図である。
図1の画像形成装置は、ドラム型の感光体1を有しており、感光体1の周囲に、感光体1表面を帯電させるための帯電装置2、感光体1上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための湿式現像装置4及び感光体1上のトナー像を記録媒体に転写する転写ローラ5がこの順序で配置されている。
感光体1は、それには限定されないが、本例では帯電極性が正のものである。
帯電装置2には感光体帯電用電圧印加装置PW1から、転写ローラ5に転写電圧印加装置PW5から、それぞれ所定のタイミングで感光体帯電用電圧、転写電圧を印加できるようにしてある。
帯電装置2には感光体帯電用電圧印加装置PW1から、転写ローラ5に転写電圧印加装置PW5から、それぞれ所定のタイミングで感光体帯電用電圧、転写電圧を印加できるようにしてある。
帯電装置2による感光体1上の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成するための画像露光装置3も設けられている。画像露光装置3は、本例では、図示省略のコンピュータ等から提供される画像情報に応じてレーザービームを用いて感光体表面を露光できるものである。
下方には記録媒体供給カセット6が配置されており、カセット6に収容された記録媒体Sが記録媒体供給ローラ61にて1枚ずつ引き出され、タイミングローラ対7へ供給されるようになっている。
下方には記録媒体供給カセット6が配置されており、カセット6に収容された記録媒体Sが記録媒体供給ローラ61にて1枚ずつ引き出され、タイミングローラ対7へ供給されるようになっている。
カセット6の装着部位には、装着されたカセットに収容されている記録媒体の種類(厚いものか薄いものか、表面凹凸の多いものか少ないものか、空隙率の多いものか少ないものか等に応じて予め分類された記録媒体種)を検出するための、カセットに記録媒体種に応じて設けられた起動部材によって起動される各記録媒体種に対応するスイッチ等を含む検出装置SEが設けられている。
タイミングローラ対7は記録媒体Sの搬送方向において転写ローラ5の上流側にある。さらに、記録媒体Sの搬送方向において転写ローラ5の下流側に定着装置8が配置されている。帯電装置2は本例では帯電ローラである。
現像装置4は、現像剤担持回転体の1例である現像ローラ41及びローラ41に液体現像剤を介して接触回転可能の現像剤供給回転体の1例である現像剤供給ローラ(液体現像剤薄層規制ローラ)42を備えている。現像ローラ41は現像領域において感光体1に臨んでいる。現像装置4が感光体1上の静電潜像の現像に供されるるとき、図中、ローラ41は反時計方向回りに、ローラ42は時計方向回りに、図示省略のモータにて回転駆動され、現像ローラ41には現像バイアス印加装置PW2から現像バイアスが印加される。
現像ローラ21の周囲には帯電器43、キャリア液除去部材44及びクリーニングブレード411も配置されている。帯電器43及びキャリア液除去部材44は、ローラ41周面移動方向において供給ローラ42に臨む部位より下流側、且つ、現像領域より上流側に、この順序で配置されている。クリーニングブレード411は、現像領域より下流側且つ供給ローラ42より上流側で現像ローラ2の周面に接触配置されている。
現像剤供給ローラ42の周面には、該ローラ周面移動方向においてローラ41との対向部位より上流側で規制ブレード421が接触配置されている。
現像剤供給ローラ42の周面には、該ローラ周面移動方向においてローラ41との対向部位より上流側で規制ブレード421が接触配置されている。
現像剤供給ローラ42は、その一部が液体現像剤溜め槽40内の液体現像剤Dに浸漬される。ローラ42は、その回転により液体現像剤Dを汲み上げ、現像ローラ41の周面上に薄層状態に担持させることができる。規制ブレード421により除かる液体現像剤Dは現像剤溜め層40へ落下する。現像ローラ41周面からクリーニングブレード411により除去される現像剤も槽40に落下する。
さらに説明すると、供給ローラ42としては、材質の点ではゴムローラ、金属ローラ等の各種材料からなるローラを採用できるが、表周面に液体現像剤計量及び搬送のための微細凹凸パターンを形成したものが好ましく、そのようなローラとして、本例ではアニロックスローラと通称されているものが採用されている。アニロックスローラに代えてグラビアローラと称されているものも好適に用いることができる。供給ローラ42により現像ローラ41へ供給される液体現像剤量は、前記規制ブレード421によっても安定化され、現像ローラ41周面に均一な液体現像剤薄層が形成される。
供給ローラ42から現像ローラ41への液体現像剤Dの供給により現像ローラ41周面上に担持される液体現像剤薄層の厚みは5μm〜15μm程度であることが好ましい。そのような厚みが得られるように、供給ローラ42の周面の凹凸状態や規制ブレード421による規制状態、さらには、ローラ41、42の周速等を選択決定すればよい。
現像ローラ41周面に形成される現像剤薄層の厚みが5μmより小さくなってくると、十分な画像濃度を得ることが困難になってくる。厚みが15μmより大きくなってくると、画像にかぶりが生じるようになってくる。
現像ローラ41周面に形成される現像剤薄層の厚みが5μmより小さくなってくると、十分な画像濃度を得ることが困難になってくる。厚みが15μmより大きくなってくると、画像にかぶりが生じるようになってくる。
液体現像剤Dは、少なくとも1種の顔料及び(又は)染料等から選ばれた色材と、樹脂とを含むトナーを絶縁性液体(キャリア液)中に分散させたものである。それには限定されないが、例えば、キャリア液は、シリコーンオイル、パラフィンオイル、植物油等から適選することができ、粘度は1mPa・S〜100mPa・S程度のものであることが好ましく、液体現像剤D中のトナーの平均粒子径は0.1μm〜5μm、より好ましくは、0.5μm〜5μm程度に微粒子化されたものが好ましく、液体現像剤D中のトナー濃度は、5重量%〜40重量%程度であることが望ましい。
前記帯電器43としては、コロナ帯電器,帯電ローラ等を採用できるが、本例ではコロナ帯電器を採用している。帯電器43にはトナー帯電用電圧印加装置PW3からトナー帯電用電圧を印加できるようにしてある。
前記キャリア液除去部材44としては、ゴムローラ、金属ローラ等のローラや、ゴムブレード、金属ブレード等のブレード等を用いることができるが、現像ローラ41との周速差を利用してキャリア液を除去できる回転部材であることが好ましく、本例では金属ローラを採用し、現像ローラ41に対する周速比θ(ローラ44の周速/現像ローラ41の周速)を1.5として、図1中、反時計方向に回すようにしている。また、キャリア液除去ローラ44は、現像ローラ41上に形成される液体現像剤薄層に接触し得る状態で設置してある。ローラ44には、バイアス印加装置PW4からバイアスを印加できるようにしてある。
キャリア液除去ローラ44で除去されるキャリア液は槽40へ戻さずに回収する。必要に応じて回収したキャリア液を再利用してもよい。
キャリア液除去ローラ44で除去されるキャリア液は槽40へ戻さずに回収する。必要に応じて回収したキャリア液を再利用してもよい。
画像形成装置の動作は、図2に示す画像形成装置全体の動作を制御する制御部Contにより制御される。この制御部Contには、現像装置4における帯電器43へトナー帯電用電圧を印加する電圧印加装置PW3の出力電圧を、前記記録媒体種検出装置SEで検出される記録媒体Sの種類に応じて異ならせる電圧印加装置制御部等が含まれている。
感光体1等を回転させる図示省略のメインモータ、タイミングローラ対7をオンオフする図示省略のクラッチ装置、現像装置4における現像ローラ41及び供給ローラ42を回転させる図示省略の現像装置駆動モータ、前記の電圧印加装置PW1〜PW5などは、制御部Contの指示のもとに所定のタイミングで動作する。
また、制御部Contには操作パネルPが接続されている。
また、制御部Contには操作パネルPが接続されている。
以上説明した画像形成装置によると、制御部Contの指示のもとに次のように画像形成される。
操作パネルPにおいてオペレータが画像形成開始を指示すると、感光体1が図1中時計方向に回転駆動され、その表面が電圧印加装置PW1から電圧印加された帯電装置2にて、例えば一様に600V〜800V程度に帯電され、その帯電域に画像露光装置3から画像露光が施され、露光された部分の電位が100V以下に下がり、静電潜像が形成される。該静電潜像は、湿式現像装置4における液体現像剤薄層を担持した現像ローラ41にて現像されて可視トナー像となる。
操作パネルPにおいてオペレータが画像形成開始を指示すると、感光体1が図1中時計方向に回転駆動され、その表面が電圧印加装置PW1から電圧印加された帯電装置2にて、例えば一様に600V〜800V程度に帯電され、その帯電域に画像露光装置3から画像露光が施され、露光された部分の電位が100V以下に下がり、静電潜像が形成される。該静電潜像は、湿式現像装置4における液体現像剤薄層を担持した現像ローラ41にて現像されて可視トナー像となる。
この現像においては、現像に供される現像ローラ41周面上の液体現像剤薄層におけるトナーは予め帯電器43により帯電せしめられ、余剰のキャリア液がキャリア液除去ローラ44にて除去されている。
前記の記録媒体種検出装置SEにて検出される記録媒体種は制御部Contに入力され、制御部Contは、該記録媒体種に応じてトナー帯電用電圧印加装置PW3に帯電器3へトナー帯電用電圧を印加させる。かかる記録媒体種に応じて帯電器43に印加される電圧は前記キャリア液除去ローラ44によるキャリア液除去量を左右するものであり、感光体1上のトナー像が記録媒体に転写されるとき記録媒体に付着するキャリア液量を適正化するものであるが、これについては後述する。
また、現像ローラ41に印加される現像バイアス電位は前記の感光体表面電位(600V〜800V程度)より低く設定され、現像ローラ41と静電潜像との間に現像電界が形成される。この現像電界によって、帯電トナーがキャリア液中を移動して静電潜像に付着し、感光体上に可視トナー像が形成される。
一方、記録媒体供給カセット6から供給ローラ61にて記録媒体Sが引き出され、タイミングローラ対7に供給される。タイミングローラ対7は、感光体1上のトナー像の到来に合わせて、記録媒体Sを転写ローラ5が位置する転写領域へ送り込む。ここで、感光体1上のトナー像は電圧印加装置PW5から転写電圧が印加された転写ローラ5にて記録媒体Sに転写され、引き続き定着装置8にて記録媒体に加熱加圧下に定着される。
このようにして記録媒体Sに画像が形成される。
このようにして記録媒体Sに画像が形成される。
ここで、現像装置4におけるトナー帯電器43のワイヤと現像ローラ41間に流れる電流と、トナー帯電量の関係例を図3に示す。図3から、コロナ帯電器43のワイヤに印加するトナー帯電用電圧を増加させると、現像ローラ41への放電が起こり(現像ローラ41へ電流が流れ)、液体現像剤薄層中のトナーが帯電し、トナー帯電用電圧を増加させて電流を増加させるとトナー帯電量も増加することがわかる。
図4に、トナー帯電量と現像効率の関係例を示す。図4からわかるように、現像に必要なトナー帯電量は、50μC/g〜250μC/g程度であることが望ましい。
トナー帯電量が50μC/gより低くなってくると、現像電界においてトナーが十分移動できなくなってくる。250μC/gを超えてくると、これに対して感光体1上の潜像電荷量が不足する結果となり、該潜像を十分現像ができなくなってくる。
なお、感光体1の帯電特性に応じて、トナーは、正負どちらに帯電させてもよいが、本例では感光体1の帯電特性が正であるから、正に帯電させる。
トナー帯電量が50μC/gより低くなってくると、現像電界においてトナーが十分移動できなくなってくる。250μC/gを超えてくると、これに対して感光体1上の潜像電荷量が不足する結果となり、該潜像を十分現像ができなくなってくる。
なお、感光体1の帯電特性に応じて、トナーは、正負どちらに帯電させてもよいが、本例では感光体1の帯電特性が正であるから、正に帯電させる。
次に、コロナ帯電器43に印加するトナー帯電用電圧と、キャリア液除去ローラ44によるキャリア液の除去量の関係例を図5に示す。図5において、◆を含むラインは、供給ローラ42から現像ローラ41へ供給されるときの現像ローラ41周面上における現像剤量が5g/m2 である場合を示しており、■を含むラインは同現像剤量が10g/m2 である場合を、△を含むラインは同現像剤量が15g/m2 である場合を示している。
図5からわかるように、コロナ帯電器43の出力を上げることで、現像ローラ41に流れる電流が増加するにつれ、除去されるキャリア液量は多くなることがわかる。このことは、図7に示すメカニズムで説明することができる。
図1に示すように、現像ローラ41上に供給ローラ42から液体現像剤を供給して現像剤薄層を形成する領域をA、帯電器43を通過後の領域をB、キャリア液除去後の領域をCとし、それぞれの領域での液体現像剤の状態を模式的に示すと図6に示すようになる。
図1に示すように、現像ローラ41上に供給ローラ42から液体現像剤を供給して現像剤薄層を形成する領域をA、帯電器43を通過後の領域をB、キャリア液除去後の領域をCとし、それぞれの領域での液体現像剤の状態を模式的に示すと図6に示すようになる。
すなわち、領域Aでは、図6(A)に示すように、キャリア液L中に全体的にトナーTが分散しているが、帯電器通過後の領域Bでは、図6(B)に示すように、帯電器43からのコロナ放電により帯電したトナーが、帯電器43と現像ローラ41間に発生する電界により、現像ローラ周面寄りに押しつけられ、偏在し、偏在トナーを主体とする層L1が形成されるとともにその外側のキャリア液主体の層L2が形成され、略2層構造が生じる。そして、領域Cでは、図6(C)に示すように、トナー主体層L1とキャリア液主体層L2との略境界付近で、外側の層L2がキャリア液除去ローラ44により分断される。
帯電器43に印加するトナー帯電用電圧を上げると、図6(B’)に示すように、トナーTはさらに現像ローラ周面側へ偏在せしめられ、図6(C’)に示すように、トナー主体層L1’に比べキャリア液主体層L2’が厚くなり、より多くのキャリア液が除去ローラ44で除去される。
つまり、除去ローラ44によるキャリア液除去量は、帯電トナーの偏在の程度、従って、帯電器43に印加するトナー帯電用電圧の大きさを制御することで制御できることがわかる。
つまり、除去ローラ44によるキャリア液除去量は、帯電トナーの偏在の程度、従って、帯電器43に印加するトナー帯電用電圧の大きさを制御することで制御できることがわかる。
現像に供される液体現像剤薄層からのキャリア液の除去量は、現像性及び記録媒体の種類を考慮して定めればよい。
図7は、現像に供される現像剤薄層中のキャリア液量(g/m2 )と現像効率(%)の関係例を示している。
一般的に言って、供給ローラ42から現像ローラ41へ供給されるときの現像ローラ41周面上における現像剤量が5g/m2 〜15g/m2 程度の範囲のものであれば、そして、一般的にそうであるように、現像ローラ41及び感光体1の各周面が平滑であれば、キャリア液除去後の現像に供される現像剤薄層におけるキャリア液量が2.5g/m2 程度であれば、十分な現像性能を得ることができる。
図7は、現像に供される現像剤薄層中のキャリア液量(g/m2 )と現像効率(%)の関係例を示している。
一般的に言って、供給ローラ42から現像ローラ41へ供給されるときの現像ローラ41周面上における現像剤量が5g/m2 〜15g/m2 程度の範囲のものであれば、そして、一般的にそうであるように、現像ローラ41及び感光体1の各周面が平滑であれば、キャリア液除去後の現像に供される現像剤薄層におけるキャリア液量が2.5g/m2 程度であれば、十分な現像性能を得ることができる。
一方、記録媒体Sにトナー像を転写するとき記録媒体に付着するキャリア液量は、画像のにじみや現像剤消費に伴うランニングコストを考慮し、できる限り少ないことが望ましい。画像のにじみに対するキャリア液の許容度は、記録媒体の略空隙率と厚みで決定される。空隙率が高く、厚みの大きい記録媒体では、キャリア液を多く許容でき、反対に空隙率の低い、厚みの小さい記録媒体ではではキャリア液の許容度は小さい。
また、凹凸の多い記録媒体に画像出力をする場合には、キャリア液量が少ないと十分な転写が行えず、画像濃度の低下など画像品位の低下を引き起こす恐れがある。
これらのことは記録媒体が記録紙である場合、特にそのようである。
いずれにしても、記録媒体に付着するキャリア液量は記録媒体種に応じて適正量に調整することが望ましい。
また、凹凸の多い記録媒体に画像出力をする場合には、キャリア液量が少ないと十分な転写が行えず、画像濃度の低下など画像品位の低下を引き起こす恐れがある。
これらのことは記録媒体が記録紙である場合、特にそのようである。
いずれにしても、記録媒体に付着するキャリア液量は記録媒体種に応じて適正量に調整することが望ましい。
そこで、本例の画像形成装置では、前記のとおり記録媒体種検出装置SEを設け、これにより検出される記録媒体種に応じて、制御部Contがトナー帯電用電圧印加装置PW3を制御することで、帯電器43へ印加されるトナー帯電用電圧、換言すれば帯電器43の出力を、帯電トナーTの現像ローラ41寄りの偏在の程度、さらに言えば、該トナー偏在により提供されるキャリア液主体層の厚み、さらに言えば、その厚みに応じてキャリア液除去ローラ44で除去されるキャリア液量、さらに言えば、除去されるキャリア液量に応じて定まってくる記録媒体へのキャリア液付着量が記録媒体種に応じた適正量となるように、制御するようにしている。
例えば、帯電器43にて帯電されるトナーの帯電量を前記のとおり現像効率上好ましい50μC/g〜250μC/gとするトナー帯電用電圧の範囲における電圧として3段階の電圧V1<V2<V3を制御部Contに設定しておき、制御部Contが、
凹凸が多く、空隙率の高い記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V1を印加させ、
凹凸及び空隙率が中程度の記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V2を印加させ、
凹凸が少なく、空隙率の低い記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V3を印加させるようにすればよい。
帯電器43に印加する電圧V1、V2、V3としては、2kV〜7kVの範囲の電圧とすることが望ましい。2kV以下であると、チャージャーからの放電が起こらずトナーが十分に帯電しなくなりトナーを偏在させられなくなる恐れがあり、7kV以上にすると、ローラが絶縁破壊を起こす恐れがある(特に、ローラ表面をゴム製の材質で構成する場合に顕著である。)。
凹凸が多く、空隙率の高い記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V1を印加させ、
凹凸及び空隙率が中程度の記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V2を印加させ、
凹凸が少なく、空隙率の低い記録紙を使用するときは、電圧印加装置PW3に帯電器43へ電圧V3を印加させるようにすればよい。
帯電器43に印加する電圧V1、V2、V3としては、2kV〜7kVの範囲の電圧とすることが望ましい。2kV以下であると、チャージャーからの放電が起こらずトナーが十分に帯電しなくなりトナーを偏在させられなくなる恐れがあり、7kV以上にすると、ローラが絶縁破壊を起こす恐れがある(特に、ローラ表面をゴム製の材質で構成する場合に顕著である。)。
供給ローラ42から供給されて現像ローラ41上に形成される液体現像剤薄層からキャリア液のみを効率よく除去するために、キャリア液除去ローラ44には、トナーの帯電極性と同極性のバイアス(トナーを正帯電させた場合は、+50V〜+500V程度の範囲のバイアス)を印加することが望ましい。本例では、キャリア液除去ローラ44に、バイアス印加装置PW4から+100V〜+200Vの範囲のバイアスを印加するようにしている。
除去ローラ44に電圧を印加しないようにすることも可能であるが、帯電器43により片寄せられたトナーが乱されることなどを防止するという観点からは、帯電器43により帯電されたトナーと同極性の電圧を除去ローラ44に印加することが好ましい。除去ローラ44に印加する電圧は、帯電器43により設定された所望のトナー状態に影響を与えないようにするため、現像ローラの電位を基準にして、絶対値で50V〜500Vの範囲とすることが好ましい。
除去ローラ44に電圧を印加しないようにすることも可能であるが、帯電器43により片寄せられたトナーが乱されることなどを防止するという観点からは、帯電器43により帯電されたトナーと同極性の電圧を除去ローラ44に印加することが好ましい。除去ローラ44に印加する電圧は、帯電器43により設定された所望のトナー状態に影響を与えないようにするため、現像ローラの電位を基準にして、絶対値で50V〜500Vの範囲とすることが好ましい。
以上説明したように、湿式現像装置4及びこれを備えた上記湿式画像形成装置によると、感光体1上の静電潜像の現像に供される液体現像剤薄層は、現像に供される前に予め、記録媒体種に応じて、余剰のキャリア液が除去され、それにより、トナー像が記録媒体に転写されるとき記録媒体に付着するキャリア液量が記録媒体種に応じて適正化され、かくして、それだけ品質良好な画像を形成することができる。
また、除去された余剰のキャリア液は再使用できるから、液体現像剤消費に伴うランニングコストを低減することもできる。
また、除去された余剰のキャリア液は再使用できるから、液体現像剤消費に伴うランニングコストを低減することもできる。
なお、前記の例では、記録媒体種検出装置SEを記録媒体供給カセット6を装着する部位に設けたが、これに代えて、或いはこれとともに、例えば制御部Contに接続された操作パネルPに記録媒体種選択スイッチを設けて該スイッチで記録媒体種を選択できるようにし、このような構成を記録媒体検出装置の全部又は一部として利用することもできる。
また、以上説明した画像形成装置はモノクロ画像形成装置であったが、本発明はフルカラー画像等のカラー画像を形成できる湿式画像形成装置にも適用できる。
本発明は、キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤を用いて画像を形成する場合において、記録媒体へのキャリア付着量を適正化して良好な画像を形成し、現像剤消費に伴うランニングコストを低減することに利用できる。
1 感光体
2 帯電装置
PW1 帯電装置2に対する電圧印加装置
3 画像露光装置
4 現像装置
41 現像ローラ
411 クリーニングブレード
PW2 現像バイアス印加装置
42 現像剤供給ローラ
421 規制ブレード
43 帯電器
PW3 トナー帯電用電圧印加装置
44 キャリア液除去ローラ
PW4 ローラ44への電圧印加装置
40 液体現像剤溜め層
D 液体現像剤
T トナー
L キャリア液
L1 偏在トナー主体層
L2 キャリア液主体層
5 転写ローラ
PW5 転写電圧印加装置
6 記録媒体供給カセット
61 記録媒体供給ローラ
SE 記録媒体種検出装置
7 タイミングローラ対
8 定着装置
S 記録媒体
2 帯電装置
PW1 帯電装置2に対する電圧印加装置
3 画像露光装置
4 現像装置
41 現像ローラ
411 クリーニングブレード
PW2 現像バイアス印加装置
42 現像剤供給ローラ
421 規制ブレード
43 帯電器
PW3 トナー帯電用電圧印加装置
44 キャリア液除去ローラ
PW4 ローラ44への電圧印加装置
40 液体現像剤溜め層
D 液体現像剤
T トナー
L キャリア液
L1 偏在トナー主体層
L2 キャリア液主体層
5 転写ローラ
PW5 転写電圧印加装置
6 記録媒体供給カセット
61 記録媒体供給ローラ
SE 記録媒体種検出装置
7 タイミングローラ対
8 定着装置
S 記録媒体
Claims (5)
- キャリア液にトナーを分散させた液体現像剤の薄層を周面上に担持して、像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像とするための現像剤担持回転体と、液体現像剤を該現像剤担持回転体の周面上に薄層状態に供給担持させるための現像剤供給回転体とを備えた湿式現像装置であり、該現像剤担持回転体に臨設され、該現像剤供給回転体から供給されて該現像剤担持回転体の周面に担持された液体現像剤薄層中のトナーを前記静電潜像の現像に供される前に帯電させる帯電器と、該帯電器から該静電潜像の現像位置に至るまでの間で該現像剤担持回転体周面上の液体現像剤薄層に接触するように配置され、該帯電器による帯電操作を受けた液体現像剤薄層からキャリア液の一部を除去するキャリア液除去部材とを備えていることを特徴とする湿式現像装置。
- 前記現像剤供給回転体から前記現像剤担持回転体周面上への液体現像剤供給量が5g/m2 〜15g/m2 の範囲に設定されているとともに、前記キャリア液除去部材によるキャリア液除去後の液体現像剤薄層中のキャリア液量が2.5g/m2 以上に設定されている請求項1記載の湿式現像装置。
- 前記帯電器は電圧印加装置からトナー帯電用電圧が印加されるようになっており、該電圧印加装置は該帯電器に印加する該トナー帯電用電圧を制御可能なものである請求項1又は2記載の湿式現像装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の湿式現像装置により像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させることを特徴とする湿式画像形成装置。
- 請求項3記載の湿式現像装置により像担持体上に形成される静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を記録媒体に転写し定着させることができ、前記帯電器用の電圧印加装置の制御部と、該可視トナー像の転写、定着に用いられる記録媒体の種類を検出する記録媒体種検出装置とを含んでおり、該制御部は、該帯電器による帯電操作を受けた液体現像剤薄層から前記キャリア液除去部材により除去されるキャリア液量が該記録媒体種検出装置にて検出される記録媒体種に応じた量となるように、該電圧印加装置を制御して該帯電器に印加されるトナー帯電電圧を調整することを特徴とする湿式現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005366874A JP2007171404A (ja) | 2005-12-20 | 2005-12-20 | 湿式現像装置及び湿式画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38298076
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007171404A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010044189A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Konica Minolta Holdings Inc | 湿式現像装置、湿式現像方法、及び画像形成装置 |
JP2010256792A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2012128094A (ja) * | 2010-12-14 | 2012-07-05 | Kyocera Document Solutions Inc | 湿式画像形成装置 |
JP2014134574A (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
US9996038B2 (en) | 2016-06-17 | 2018-06-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2005
- 2005-12-20 JP JP2005366874A patent/JP2007171404A/ja not_active Withdrawn
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