JP2007170577A - 動圧軸受用部材の製造方法 - Google Patents

動圧軸受用部材の製造方法 Download PDF

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弘史 佐藤
Yuji Shishido
祐司 宍戸
Takeshi Kaneko
猛 金子
Kenichiro Yazawa
健一郎 矢澤
Yoshiaki Kakinuma
義昭 柿沼
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Abstract

【課題】コアピンから動圧軸受用部材を無理抜きする場合の無理抜き力が小さくても、容易に無理抜きでき、しかも内周面に形成されている動圧溝に傷を付けないで動圧軸受用部材を製造できる動圧軸受用部材の製造方法を得ること。
【解決手段】本発明の動圧軸受用部材の製造方法は、外周面31に所定形状の突起条341、342が形成されているコアピン30から成る金型を用い、その金型内に溶融樹脂Mrを射出して、動圧軸受用部材20の円筒部20aの内周面20nに動圧溝Ra、Rbを形成する動圧軸受用部材の製造方法において、溶融樹脂Mrの硬化後、成形された動圧軸受用部材20の外周辺を自由空間とした状態で、その動圧軸受用部材20を前記コアピン30から無理抜きする際に、前記コアピン30を僅かに回動させながら、そして前記動圧軸受用部材20の軸方向に無理抜きすることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、動圧溝が円筒状の内周面の内周方向に形成されたラジアル軸受面を有する、特に小型モータの動圧軸受に好適な動圧軸受用部材の製造方法の改良に関するものである。
先ず、図を参照しながら従来技術の動圧軸受用部材、その金型、及びその製造方法を説明する。
図12は従来技術の動圧軸受用部材を射出成形する場合に用いられる第1例のコアピンを示していて、同図Aはその側面図、同図Bはその要部の拡大断面図、図13は図12に示したコアピンを用いて射出成形された従来技術の第1例の動圧軸受用部材を示していて、同図Aはその側面断面図、同図Bはその要部の拡大断面図、図14は従来技術の動圧軸受用部材を射出成形するための射出成形用金型の一例を示した要部断面図、図15は従来技術の成形した動圧軸受用部材の離型方法を説明するための図14に示した一部射出成形用金型及び動圧軸受用部材の断面図、図16は従来技術の第2例のコアピンの要部の拡大断面図、そして図17は図16のコアピンを用いて射出成形した第2例の動圧軸受用部材の要部の拡大断面図である。
精密電子機器に通常用いられている小型モータには、その回転軸が合成樹脂製の動圧軸受で非接触で支持されているモータがある。この種の動圧軸受は、モータの回転軸が挿通される円筒状の孔の内周面に所定形状の動圧溝を形成してラジアル軸受面となされた動圧軸受用部材が用いられている。
このような従来の合成樹脂製の動圧軸受用部材は、ラジアル軸受面の動圧溝の形状に対応する形状のピン溝が形成されているコアピンと、動圧軸受用部材の外周の形状を形成する所定の金型とを使用し、両者間に溶融合成樹脂を射出注入し、成形して形成される。その際に円筒状孔の内周面にラジアル動圧溝を同時に形成できるようになされている。その動圧溝の深さは、軸径、軸受隙間、使用する動圧流体により異なるが、通常、2〜12μm程度である。射出した溶融合成樹脂を硬化させた後、動圧軸受用部材は金型から離型されて所定の形状、サイズの動圧溝を有するものが得られる。
前記の従来技術の動圧軸受用部材の製造方法では、その動圧軸受用部材を射出成形して、その円筒状孔の内周面の内周方向に動圧溝が形成されているために、溶融樹脂が硬化し、成形された動圧軸受用部材を前記コアピンから離型する際に、その軸方向に押し出すため、その動圧溝は必然的に無理抜きされることになる。
これをそのまま無理抜きすると、
1)動圧溝が変形したり、或いは動圧溝を有する動圧軸受用部材の内周面(ラジアル軸受 面)に傷が付いてしまうこと
2)更に、動圧溝を無理抜きにより離型するため離型圧力が大きくなり、離型のために動 圧軸受用部材が押される部分が変形することもあること
3)特に、動圧軸受用部材に要求される寸法精度と動圧軸受用部材に要求される剛性を達 成するためには、高剛性の材料を使用する必要があるが、高剛性の材料ほど前記無理抜 きが困難になること
などの問題があった。
そこで、前記の課題を解決する一例として、[特許文献1]に、動圧軸受用部材に要求される寸法精度と動圧軸受用部材に要求される剛性とを満たす6GPa以上の弾性率の材料を用いて動圧軸受用部材を射出成形して無理抜きしても、その無理抜きによる変形、傷などが発生せず、精度良く成形できて軸受性能が得られるとうたった動圧軸受用部材及びその製造方法が開示されている。
以下、[特許文献1]に掲載されている図面を図12乃至図17に再掲して、それらの技術を説明する。
図12Aは第1例のコアピン9Aの側面図で、その外周面に突起条を、即ち、V字形状のランド部Lを連続するように形成して構成されているラジアル動圧軸受形成部9bを備え、そこにはラジアル動圧溝用のピン溝Mrが形成されている。図12Aに示したコアピン9Aの場合は、その軸方向にラジアル動圧軸受形成部9bが二段並行に形成されている。
同図Bにピン溝Mr及びそのランド部Lの断面を拡大して図示した。成形された製品である第1例の動圧軸受用部材20A(図13)では、コアピン9Aのピン溝Mr(凹部)が動圧溝ランド部(凸部)22になり、反対にコアピン9Aのランド部L(凸部)が動圧溝21(凹部)になる。
この拡大図12Bに示されているように、コアピン9Aのピン溝Mrのエッジ部EがほぼR形状に加工されている。このように動圧溝用のピン溝Mrのエッジ部EをほぼR形状に加工することにより、射出成形時に射出成形品である動圧軸受用部材20A(図13)を金型から離型する時の離型圧力が低減され、動圧軸受用部材20Aの動圧溝21の変形や動圧溝21を含むラジアル軸受面20nに傷を付けることもなく精度良く成形できるとしている。また、離型が円滑に行え、エジェクターピン11(図14)などにより直接押される部分(この動圧軸受用部材20Aの場合はフランジ部20F)が過大な押圧力で変形することがないとしている。
図13に射出成形された樹脂製の動圧軸受用部材20Aを第1の例として示した。この動圧軸受用部材20Aは、図14を用いて後記する射出成形装置と図12に図示したコアピン9Aとを用いて射出成形されたものであって、円筒部20aの内周面20nにラジアル動圧溝21(凹部)とランド部(凸状)22とを有するラジアル動圧部Ra、Rbが軸方向に2段並列にV字状をなす溝として前記内周面20nの周りに連続して形成されて設けられていると共に、それに続く円筒部底面20bにスラスト軸受部Sが設けられた、ラジアル・スラスト一体の樹脂製の動圧軸受用部材である。円筒部内周面20nにはコアピン9Aの形状が転写されており、コアピン9Aのラジアル動圧溝用のピン溝Mrが動圧軸受用部材20Aではランド部(凸)22になっている。なお、図では外径部にフランジ部20Fが設けられている。
前記のように、コアピン9Aのピン溝Mrのエッジ部EがほぼR形状に面取りされているため、動圧軸受用部材20Aでは動圧溝部21の溝底角部21eがほぼR形状の加工となっており、動圧溝部21以外の部分も動圧溝部21とほぼ同じ深さの凹部23となるとしてい。実際の使用に当たっては、動圧溝21以外の凹部23は潤滑油溜まりの役目を果たす。
前記動圧軸受用部材20AにおけるほぼR形状の加工量は、動圧溝21の深さの5〜40%としている。5%より小さいと成形された動圧軸受用部材20Aの離型時に、それらのランド部22に変形や傷が生じるとうたっている。また、この離型時の変形や傷に対してはR形状の加工量は大きい程良いが、40%より大きいと動圧軸受としての性能が低下するため上限を40%とするとしている。
次に、前記動圧軸受用部材20Aを射出成形する場合の射出成形金型も前記[特許文献1]に掲載されている。その従来技術の射出成形金型を図14に示し、そして図15を用いて従来技術の動圧軸受用部材の製造方法を説明する。
この射出成形用金型は、ピンポイントゲート方式の3枚プレート構成の金型であり、固定側金型5、可動側金型8、コアピン9を備えて構成されている。
固定側はスプール1aを有するスプールブッシュ1、ランナーロックピン2が取り付けられている固定側取付板3、ランナーストリッパプレート4、固定側金型5、固定側金型用ホルダー6などからなり、固定側金型5にはランナー5a、ゲート5b、平面状のパーティング面5cが形成されている。なお、パーティング面5cには動圧軸受のスラスト軸受部Sが形成されている円筒部底面20bの一部を成形することができるキャビティを形成してもよい。
可動側は可動側キャビティ7を有する可動側金型8、コアピン9、エジェクターピン11などからなり、可動側金型8のキャビティ7には動圧軸受用部材20Aのフランジ部20Fとなるフランジ部キャビティ7a、円筒部20aとなる円筒部キャビティ7bが形成されている。この可動側金型8は、固定側金型5のパーティング面5cに密着できる平面状のパーティング面8aが形成されている。可動側金型8はまた可動側金型用ホルダー10に保持される。即ち、可動側金型8はそのパーティング面8aが可動側金型用ホルダー10のパーティング面と同一面を形成するように保持される。
コアピン9は可動側金型8のキャビティ7の円筒部キャビティ7b内に同心的に挿入され、そのコアピン9の先端端面は、前記のように、スラスト軸受形成部9aであり、この例の場合は一部球状凹部の形状に形成されている。これに続く外周面に動圧発生用の動圧溝21を形成するべくラジアル動圧軸受形成部9bが形成されている。
エジェクターピン11はその先端部が動圧軸受用部材20Aのフランジ部20Fを押圧できるようにフランジ部キャビティ7aの平面と同一平面となるように組み込まれている。
なお、可動側の他の型部品(ガイドピン、サポートピン、スペーサブロック、可動側取付板、エジェクターピンを取り付けたエジェクタープレート、リターンピン、バネなど)や3枚プレートを作動させるための引張リンク、プラボルト、ストップボルト、金型温調用ヒータなどは図示することを省略した。
前記のような構成の射出成形用金型を用いて軸受部材である動圧軸受用部材20Aを射出成形する場合、図示していない射出成形機の射出ノズルから前記射出成形用金型内に射出注入し、射出された溶融樹脂は、スプール1a、ランナー5aを経て、固定側金型5のほぼ中心に設けられた1点ピンポイントゲート5bから可動側金型8のキャビティ7に流入し、可動側金型8のキャビティ7のフランジ部キャビティ7aの円周方向に均一に充填された後、円筒部キャビティ7bに順次充填される。
次に、保圧、冷却後、図15に示したように、射出成形機の型開きにより可動側金型8が固定側金型5から後退し、パーティング面5cとパーティング面8aが開き、同時にコアピン9が成形された動圧軸受用部材20A内から無理抜きにより離型される。ただし、この場合、エジェクターピン11が動圧軸受用部材20Aのフランジ部20Fを押し続けている。
次に、動圧軸受用部材20Aのフランジ部20Fを押し続けていたエジェクターピン11を後退させ、図示していないワイパーなどで固定側金型5のパーティング面5cから動圧軸受用部材20Aを掻き落とせば、そのゲート部5bが切断されて、製品である図13に図示の動圧軸受用部材20Aが得られる。
次に、不図示の引っ張りリンク、プラボルト、ストップボルトにより固定側金型5とランナーストリッパープレイト4間及びランナーストリッパープレイト4と固定側取付板3間が開く。
なお、エジェクターピン11による成形品の突き出し位置はフランジ部20Fの面に限られず、成形品である動圧軸受用部材20Aの開口部端面を突き出すようにしても良い。
特開2001−65570号(第3頁〜第4頁、図1〜図4)
しかし、前記のように、従来技術の動圧軸受用部材における内周面への動圧溝21の成形方法は、コアピン9を挿入した金型のキャビティ7内に或る弾性率を持つ樹脂を射出注入し、無理抜きを行うが、成形された動圧軸受用部材20Aの外周面に可動側金型8が存在した状態でコアピン9が無理抜きするため、コアピン9のランド部Lが動圧軸受用部材20Aのランド部22に乗り上げて動圧軸受用部材20Aの円筒部20aを外方に押し広げようとするが、その円筒部20aを広げることができず、用いた樹脂が持つ弾性で或る程度の押圧力を吸収するようにしている。しかし、弾性率の高い樹脂を用いると、動圧軸受としての精度が落ちるという課題がある。従って、この精度を保とうとすると、用いる樹脂もそう高い弾性率のものを用いることができない。従って、高い弾性率の樹脂を用いられないと、コアピン9を成形された動圧軸受用部材20Aから無理抜きすると、その動圧軸受用部材20Aのラジアル動圧溝Ra、Rbの各ランド部22を依然として傷付け易い状態、或いは変形させ易い状態のままとなる。
また、図12B及び図13Bに示したように、コアピン9Aのストレート部Hと対向する動圧軸受用部材20Aにおける動圧溝21のストレー卜部Jが無理抜き力に対して垂直に対面する状態のため、抵抗力となり、無理抜き力を大きく取らなければならず、また動圧軸受用部材20Aにも不必要な力を掛けるため、傷が付き易いという課題がある。
また、第1例の動圧軸受用部材20Aよりも更に良好に無理抜きできるコアピン9Bとして、図16に示したように、ラジアル動圧溝用のピン溝Mrの溝底角部9c及びそのランド部Lの角をほぼR形状に加工しておくことにより、射出成形された動圧軸受用部材20Bの各動圧溝21の各溝底角部21e及び各ランド部22のエッジ22EともほぼR形状に加工することができ、図17に示したように、各動圧溝21の各溝底角部21e及び各ランド部(凸部)22のエッジ22EがほぼR形状に成形された動圧軸受用部材20Bが得られ、各溝底角部21e及び各ランド部(凸部)22のエッジ22EがほぼR形状に成形されることにより第1例の動圧軸受用部材20Aよりも本第2例の動圧軸受用部材20Bの方が射出成形用金型から動圧軸受用部材20Bがより一層無理抜きできるとされている。
しかし、このような動圧軸受用部材20Bであっても、コアピン9Bのランド部Lにストレート部Hが、そして動圧軸受用部材20Bの動圧溝21にストレー卜部Jが依然として存在することから、両者は無理抜き力に対して垂直に対面するため、抵抗力となり、無理抜き力を大きく取らなければならず、また動圧軸受用部材20Bにも不必要な力を掛けるため、傷が付き易い、或いは変形し易いという課題がある。
本発明は、このような課題を解決しようとするものであって、金型から動圧軸受用部材を無理抜きする場合の無理抜き力が小さくても、容易に無理抜きでき、しかも内周面に形成されている所定の溝にも傷を付けない、或いは変形が起こらない動圧軸受用部材の製造方法を得ることを目的とする。
それ故、本発明の動圧軸受用部材の製造方法は、外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンから成る金型を用い、該金型内に溶融樹脂を射出して、断面円形の内周面の内周方向に少なくとも一連の動圧溝を形成する動圧軸受用部材の製造方法において、前記溶融樹脂の硬化後、成形された動圧軸受用部材を前記コアピンから無理抜きする際、前記コアピンを回動させ、そして前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きすることを特徴とする。
そして、本発明の他の動圧軸受用部材の製造方法は、外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンから成る金型を用い、該金型内に溶融樹脂を射出して、動圧軸受用部材の円筒部の内周面の周方向に少なくとも一連の前記動圧溝を形成する動圧軸受用部材の製造方法において、前記溶融樹脂の硬化後、成形された動圧軸受用部材の外周辺を自由空間とした状態で、前記動圧軸受用部材を前記コアピンから無理抜きする際に、前記コアピンを僅かに回動させ、そして前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きすることを特徴とする。
そしてまた、本発明の更に他の動圧軸受用部材の製造方法は、パーティング面側に臨んで溶融樹脂射出ゲートが形成された固定側金型と、前記固定側金型の前記パーティング面に密着できるパーティング面を備え、該パーティング面に貫通する断面円形の貫通孔が形成されている可動側金型と、前記両パーティング面との間に成形しようとする動圧軸受用部材の少なくとも一部分が成形されるキャビティを形成するために前記固定側金型と前記可動側金型とを締結する締結手段と、前記可動側金型の前記貫通孔に挿通できる太さで、少なくとも前記キャビティに面し、その外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンとを備えて構成されている射出成形用金型を用い、前記可動側金型の前記貫通孔内の所定位置に前記コアピンを挿通した状態で前記固定側金型の前記パーティング面に前記可動側金型の前記パーティング面とを前記締結手段で衝合、密着させて締結し、前記固定側金型と前記可動側金型とで形成されたキャビティ内に前記溶融樹脂射出ゲートから溶融樹脂を射出、充填し、該射出、充填された前記溶融樹脂が硬化した後、前記固定側金型と前記可動側金型との締結を解除し、前記固定側金型の前記パーティング面及び硬化した前記動圧軸受用部材の外周面から前記可動側金型を後退させ、その後、前記動圧軸受用部材の周辺に前記可動側金型が存在しない状態で、前記動圧軸受用部材から前記コアピンを僅かに回動させて前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きし、断面円形の内周面の内周方向に少なくとも一連の動圧溝で形成された動圧軸受用部材を射出成形により製造することを特徴とする。
そして更に、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの外周面に前記突起条がその軸方向に所定の間隔を開けて2条以上に形成されていることが好ましい。
更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの外周面の前記突起条が連続したV字状突起であることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの回動方向をV字状突起条の尖端方向に行うことが好ましい。
そして更にまた、前記円筒部内周面に2条以上の動圧溝が形成されている前記動圧軸受用部材の軸方向に前記コアピンを無理抜きする際に、前記コアピンを回動させる角度は、前記コアピンを無理抜きする軸方向における隣接する前記動圧溝に前記コアピンの一連の突起条が嵌り込まない角度であることであることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記記コアピンを回動させる角度は、1回転以内の僅かな回動角度であることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法において、前記コアピンの外周面に形成されている突起条の角が面取りされていることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの外周面に形成されている突起条の断面形状が前記動圧軸受用部材の無理抜き方向に対し、そして前記コアピンの前記外周面を基準として鋭角で、該鋭角が30゜から45゜の角度で突起条が形成されていることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの外周面に前記動圧溝形状に対応する断面形状が台形の突起条で形成されていて、前記台形状突起条の無理抜き方向における少なくとも後方の斜面の傾斜角が前記コアピンの前記外周面を基準として鋭角で、該鋭角が30゜から45゜の角度で形成されており、前記各台形状突起条の表面角部及び前記各台形突起条の基部が面取りされ、またはほぼR形状に形成されていることが好ましい。
そして更にまた、本発明の動圧軸受用部材の製造方法においては、前記コアピンの外周面に前記動圧溝形状に対応する断面形状が一部円弧状の突起条で形成されていて、前記一部円弧状突起条の基部が面取り、またはほぼR形状に形成されていることが好ましい。
従って、本発明の動圧軸受用部材の製造方法によれば、射出成形後に前記可動側金型から成形された動圧軸受用部材を無理抜きする際に、前記動圧軸受用部材の外周面は自由空間となっているため、前記コアピンの突起条により前記動圧軸受用部材は外径方向に広がり、そして前記コアピンが或る僅かな回動角度で回動していることから、前記無理抜きの際、前記コアピンの突起条が動圧軸受用部材のラジアル動圧溝から離れ、その後、再び前記コアピンの突起条が前記動圧軸受用部材の前記ラジアル動圧溝に落ち込むことがない。
また、従来技術の動圧軸受用部材の製造方法の場合と比較して前記動圧軸受用部材は保持されている力が小さいため、無理抜き力が小さくて済み、前記動圧軸受用部材にも不必要な力を掛けることなく前記コアピンから抜くことができる。
更にまた、前記コアピンの外周面に形成されている前記突起条のエッジが面取されていたり、ほぼR形状に形成されていたり、或いは台形や円弧状など無理抜き方向に対して傾斜面としておくことにより、前記コアピンから前記動圧軸受用部材を一層弱い力で無理抜きすることができる。
本発明の動圧軸受用部材の製造方法によれば、
1.無理抜きの際、動圧軸受用部材に傷が付き難くなる、或いは変形し難くなること
2.コアピンに無理な力が掛からないため、寿命が延びること
3.無理抜きの際の力が小さくて済み、射出成型機の自由度が上がること
4.無理抜きの際の力が小さくて済み、動圧軸受用部材に用いる樹脂の弾性率の制約が緩 和でき、樹脂選定の自由度が上がること
など、数々の優れた効果が得られる。
以下、図を用いて、本発明の動圧軸受用部材の製造方法を説明する。
図1は本発明の動圧軸受用部材を射出成形するための固定側金型と可動側金型とから構成され、両者が締結された状態で表した射出成形用金型の一例の断面図、図2は図1に示した射出成形用金型を開いた状態の断面図、図3は図2に示した動作に続く動作を示していて、硬化した動圧軸受用部材が固定側金型のパーティング面から離型した状態を示した断面図、図4は図3に示した動作に続く動作を示していて、可動側金型のコアピンと動圧軸受用部材とを無理抜きした瞬間を示した断面図、図5は図4に示した動作に続く動作を示していて、可動側金型のコアピンと動圧軸受用部材とを完全に無理抜きした状態を示した断面図、そして図6は図5に続く動作を示していて、本発明の動圧軸受用部材の製造方法により得られた状態の動圧軸受用部材と射出成形用金型の関係を示した断面図である。
なお、図1に示した本発明の射出成形用金型は、固定側には固定側金型5、固定側金型用ホルダー6のみを、可動側には可動側金型8、コアピン30、可動側金型用ホルダー10、エジェクターピン11及びその先端に取り付けられているコイルバネ12のみを示し、本発明の動圧軸受用部材の製造方法に直接関係のない構成部分の図示は割愛し、原理図として示した。図2乃至図6についても同様である。
先ず、図1を用いて、本発明の動圧軸受用部材を製造するために用いる射出成形用金型の構成の一例を説明する。
この射出成形用金型の固定側は、固定側金型5とこれを保持する固定側金型用ホルダー6とを備えて構成されており、その固定側金型5にはパーティング面5c側に臨んで溶融樹脂Mrを射出する射出ゲート5bが形成されている。
可動側は、可動側金型8とこれを保持する可動側金型用ホルダー10と、エジェクターピン11と、エジェクターピン11の先端部(前記キャビティ7側)に取り付けられたコイルバネ12と、コアピン30とを備えて構成されている。
可動側金型8は、固定側金型5のパーティング面5cに密着できるパーティング面8aと、このパーティング面8aの前記ゲート5bを中心にして開口するキャビティ7と、このキャビティ7に中央部を貫通する断面円形の1本の貫通孔8bと、この貫通孔8bの周りに貫通する複数本の貫通孔8cとが形成されている。
可動側金型用ホルダー10には、可動側金型8を嵌め込める凹部10aと、可動側金型8の貫通孔8b及び8cと同一直径でそれらの長軸が一直線となるように形成されている貫通孔10bと複数の貫通孔10cが形成されている。
可動側金型8に形成されている前記キャビティ7は、図13に示したものと同様に、成形される動圧軸受用部材20の円筒部底面20bに相当する底面部キャビティ7aと動圧軸受用部材20の円筒部20aに当たる円筒部キャビティ7bとからなる。
コアピン30の構造は、図5及び図6に示したように、その先端部30aが一部円球状の凹面に形成されていて、動圧軸受用部材20の円筒部底面20bの内面中央部に一部円球状の隆起したスラスト軸受部Sが形成されるように、また、コアピン30の先端部分の外周面31には、動圧軸受用部材20の円筒部20aの内周面20n(図6、図13)に左右(上下)方向に所定の間隔を開けて並行に2条の動圧溝Ra、Rbが形成されるように、動圧溝Ra、Rbに対応する突起条341、342からなるラジアル動圧軸受形成部34が形成されている。これら突起条341、342は、所定の間隔で連続するV字状をなす断面が突起で構成されており、これらのV字状突起の大きさ、角度、ピッチ、溝幅、溝の深さなどは全く同一に形成されている。従って、このような構造のコアピン30を用いることにより、動圧軸受用部材20の内面に、前記のスラスト軸受部Sと動圧溝21とランド部22とからなるラジアル動圧部Ra、Rbを同時に成形することができる。また、コアピン30は可動側金型8の貫通孔7c内及び可動側金型用ホルダー10の貫通孔10b内を円滑に摺動できるように取り付けられている。
エジェクターピン11は1個のキャビティ7に対して複数本、均等に設けられており、そしてこれら複数本のエジェクターピン11は共に同時に移動し、更にそれぞれの先端部にコイルバネ12が取り付けられている。そして各コイルバネ12の先端部は円筒部キャビティ7bに臨んで同一面となる位置に留まり、溶融樹脂Mrの射出注入時には決して円筒部キャビティ7b内に突き抜けることがないように構成されている。また、これらのエジェクターピン11は可動側金型8の貫通孔7d内及び可動側金型用ホルダー10の貫通孔10c内を円滑に摺動できるように取り付けられている。
可動側金型8は可動側金型用ホルダー10と共に、そしてのコアピン30及び全てのエジェクターピン11は符号Xで示す左右の各X軸方向に個別に移動できるように構成されており、そして本発明の一大特徴であるが、コアピン30は符号Xrで示すようにコアピン30が1回転未満の僅かな回動角度で回動できるように不図示の駆動機構に連結されている。
なお、前記のキャビティ7は全て可動側金型8に形成されている例で図示したが、図14に示した従来技術の射出成形用金型のように固定側金型5のパーティング面5cに円筒部キャビティ7bの一部分を形成しておいてもよい。
次に、図1乃至図6を用いて、本発明の動圧軸受用部材の製造方法を説明する。
先ず、図1に示したように、固定側金型5を固定側金型用ホルダー6の凹部に取り付け、可動側金型8を可動側金型用ホルダー10の凹部10aに取り付け、コアピン30を可動側金型8の貫通孔8b及びこの貫通孔8bに一直線状に配設された可動側金型用ホルダー10の貫通孔10bに挿通し、そしてその先端部30aを底面部キャビティ7aの中程の所定位置に止め、更に各エジェクターピン11を可動側金型8の貫通孔8c及び可動側金型用ホルダー10の貫通孔10cに一直線状に挿通し、各エジェクターピン11の先端に取り付けられているコイルバネ12の先端を円筒部キャビティ7bに臨んで同一面となる位置に留めた状態で、可動側金型8を、図においてX軸左方向に移動させて固定側金型5のパーティング面5cに可動側金型8のパーティング面8aを衝合、密着させて締結し、固定側金型5と可動側金型8とで形成されたキャビティ7内に溶融樹脂ゲート5bから溶融樹脂Mrを射出注入、充填する(図1)。
次に、その射出、充填された溶融樹脂Mrが硬化した後、図2に示したように、固定側金型5と可動側金型8との締結を解除し、先ず、固定側金型5のパーティング面5c及び硬化、成形された動圧軸受用部材20の外周面から可動側金型8を可動側金型用ホルダー10共々X軸右方向に後退させる。この場合、動圧軸受用部材20は固定側金型5のパーティング面5cにエジェクターピン11とコイルバネ12とに押された状態のままである。また、コアピン30も移動しない。
その後、図3に示したように、更に可動側全体を僅かに後退させて、動圧軸受用部材20を固定側金型5のゲート5b及びパーティング面5cから切り離す。
次に、図4に示したように、各エジェクターピン11及びコイルバネ12は図3に示した状態の位置のまま、成形された動圧軸受用部材20の周辺に可動側金型8が存在しない状態で不図示の駆動機構を用いて符号Xrで示した方向に回動させ、そして符号Xで示したX軸右方向に(コアピン30及び動圧軸受用部材20の軸方向に)コアピン30或いは動圧軸受用部材20を移動させて、そのコアピン30を動圧軸受用部材20内から無理抜きし始める。
そして更に前記駆動機構を作動させて、図5に示したように、X軸方向にコアピン30を移動させ、動圧軸受用部材20から無理抜きし、コアピン30を可動側金型8内にまで後退させる。
次に、図6に示したように、エジェクターピン11及びコイルバネ12を符号Xで示したX軸右方向に移動させると、動圧軸受用部材20が射出成形用金型から切り離され、落下する(符号Y)。
このような成形工程を経て、図6に示したような断面円形の底面20bにスラスト軸受けSが、その円筒部20aの内周面20nの内周方向に一連のV字形の動圧溝21からなるラジアル動圧部Ra、Rbが所定の間隔を開けて2条並列に形成された動圧軸受用部材20を射出成形により製造することができる。
次に、図7及び図8を用いて、本発明の前記無理抜きの動作を説明する。
図7はコアピンを動圧軸受用部材の軸方向(X軸方向)のみに無理抜きする場合の説明図であって、同図Aは動圧軸受用部材の内周面に形成されているラジアル動圧溝の展開図、同図Bは同図Aのラジアル動圧溝の展開図にコアピンの外周面に形成されている突起条の展開図を重ねた展開図、そして図8はコアピンを僅かに回動し、そして動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きする場合の説明図であって、同図Aは動圧軸受用部材の内周面に形成されているラジアル動圧溝の展開図、同図Bは同図Aのラジアル動圧溝の展開図にコアピンの外周面に形成されている突起条の展開図を重ねた展開図である。
前記実施例の動圧軸受用部材の製造方法においては、動圧軸受用部材20からのコアピン30の無理抜きを行う際に、図4及び図5の符号Xrで示したように、1回転以内の僅かな回動角度で回動させ、成形した動圧軸受用部材20から前記X軸右方向に無理抜きしている。
もし、前記のようにコアピン30を回動させなければ、最初に無理抜きできたコアピン30の突起条341、342の突起条342が、図7Bに示したように、ラジアル動圧溝Raに落ち込んでしまう。即ち、例えば、図5及び図6に示したコアピン30の外周面31に形成されている2条のV字状突起条341、342からなるラジアル動圧軸受形成部34で、図5、図6及び図13に示したような動圧軸受用部材20の円筒部20aの内周面にV字の大きさ、角度、ピッチ、溝幅、溝の深さなどが全く同一の2条の動圧溝Ra、Rbを成形した場合に、このコアピン30から動圧軸受用部材20を無理抜きするとする。
なお、図7A及び図8Aは、前記動圧軸受用部材20の円筒部20aの内周面20nに形成されている前記2条の動圧溝21とランド部22からなるラジアル動圧溝Ra、Rbを360°の全周にわたって展開して示した展開図であり、ラジアル動圧溝Raの幅(V字の幅)をラジアル動圧溝Rbの幅より広い幅で形成されているものとする。
このような場合、コアピン30から動圧軸受用部材20を符号Xで示したX方向のみに無理抜きすると、コアピン30の突起条341、342はそれぞれラジアル動圧溝Ra、Rbから抜き出て、次に、ラジアル動圧溝Rbを形成した突起条342は、図7Bに斜線で示したように、ラジアル動圧溝Raの各動圧溝21に落ち込んでしまう。そして更に無理抜きすることにより、始めてコアピン30から動圧軸受用部材20を完全に抜き去ることができるようになる。
前記の無理抜き状態から明らかなように、ラジアル動圧溝Raは突起条342と続いて突起条341とで無理抜きされることになり、ラジアル動圧溝Raは突起条341、342の形状によっては傷或いは変形を受け易い状態に曝されることになる。ラジアル動圧溝Raが傷付いたり、変形することは良好な流体動圧を発生させるには好ましいことではない。
そこで、本実施例の動圧軸受用部材の製造方法においては、図3乃至図5及び図8に示したように、コアピン30を、符号Xrで示したV字状のラジアル動圧溝Ra、Rbの尖端部方向に1回転以内の僅かな回動角度で回動させら、符号Xで示す動圧軸受用部材20の軸方向に、例えば、カム、シャフト機構(不図示)などを用いて動圧軸受用部材20から無理抜きすると、最初はコアピン30の突起条341、342はそれぞれラジアル動圧溝Ra、Rbから抜き出るが、次にコアピン30の突起条342は、図8Bに示したように、ラジアル動圧溝Raを構成する各動圧溝21の位置からずれて落ち込むことなく動圧軸受用部材20からコアピン30を無理抜きすることができる。
従って、動圧軸受用部材20からそのラジアル動圧溝Raを殆ど傷つけることなく、或いは殆ど変形させることなくコアピン30を無理抜きすることができる。
前記の実施例の説明においては、本発明の動圧軸受用部材20からコアピン30を無理抜きする時に、先ずコアピン30をラジアル動圧溝Ra、Rbの各V字の尖端部方向に1回転以内の僅かな回動角度で回動させて符号Xで示すX軸右方向に無理抜きすると説明したが、本発明においては、このような無理抜き方法に限定されるものではなく、コアピン30を動圧軸受用部材20から無理抜きする時に、少なくともコアピン30の先端が動圧軸受用部材20の底部20bにある成形状態からラジアル動圧溝Raまでの間に、そのラジアル動圧溝Ra、Rbの各V字の尖端部方向に1回転以内の僅かな回動角度で回動させながら同時にX軸右方向に無理抜きするようにコアピン30の無理抜きを行うようにしてもよいことを付言しておく。
前記実施例の説明においては、コアピン30を成形された動圧軸受用部材20から無理抜きすると記したが、逆に成形された動圧軸受用部材20をコアピン30から無理抜きするように射出成形用金型を構成してもよく、同一の作用効果が得られることは容易に理解されよう。
コアピン30の無理抜き時、前記動圧軸受用部材20のラジアル動圧溝Ra、Rbはできるだけ変形させずにコアピン30を無理抜きすることが望ましい。コアピン30の突起条341、342の形状、構造は、図13に示したようなコアピン9Aや図16に示したようなコアピン9Bを用いてもよいが、より一層、動圧溝Ra、Rbを変形させずに動圧軸受用部材20を成形するには、図9乃至図11に示したようなコアピンを用いることが好ましい。
図9は本発明に用いて好適な第1形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第1形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図、図10は本発明に用いて好適な第2形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第2形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図、そして図11は本発明に用いて好適な第3形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第3形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図である。
図9に示した第1形態のコアピン30Aは、その外周面31に後記の動圧溝44Aを形成する、断面が前方斜面32と後方斜面33とが対称的な傾斜角で形成されている台形の突起条34Aが形成されている。これらの台形状突起条34Aの矢印Xで示す無理抜き方向における前方斜面32と後方斜面33の、コアピン30Aの外周面31に対する傾斜角が30゜から45゜に形成されており、前記各台形状突起条34Aの表面角部34a及び前記各台形突起条34Aの基部34bが面取りされ、またはほぼR形状に形成されている金型である。
このようなコアピン30Aを、図1に示した可動側金型8の中央部に挿入してキャビティ7を形成し、このキャビティ7内にゲート5bから溶融樹脂を注入すると、各台形状突起条34Aに対応した形状の台形凹状動圧溝44Aが動圧軸受用部材40Aとなる円筒の内周面41に転写される。
即ち、この動圧軸受用部材40Aは、射出成形により円筒部の内周全周の円周方向に一連のV字状の溝で連続的に形成され、ラジアル軸受面が形成される。それらの台形凹状動圧溝44Aは、台形凹状動圧溝44Aを動圧軸受用部材40Aから本発明方法で無理抜き行う場合、その無理抜き方向Xに対して垂直な面ではなく、傾斜した前方斜面42と後方斜面43とが形成されている。その後方傾斜面43の傾斜角は135゜から150゜の角度で形成されている。前方斜面42の角度は後方斜面43の角度と対称的に形成される。そして台形凹状動圧溝44Aの底角部44a及び開口角部44bが面取り、またはほぼR形状に形成されている。
前記のように、本形態の動圧軸受用部材40Aは、断面が前方斜面42と後方斜面43とが対称的な角度の台形凹状動圧溝44Aで形成されているので、本形態のコアピン30Aから矢印Xの何れの方向にも容易に無理抜きすることができる。
次に、図10を参照しながら、第2形態のコアピン30Bとこのコアピン30Bで成形された第2形態の動圧軸受用部材40Bとを説明する。これらも図9と同様にそれぞれの一部分を断面図で示した。
このコアピン30Bは、その外周面31に、後記する本形態の動圧軸受用部材40Bの台形凹状動圧溝44Bを形成する、断面がコアピン30Bの外周面31に対してほぼ垂直に立ち上がっている前方斜面32と前記第1形態の台形状突起条34Aの後方斜面33と同様の角度の後方斜面33とで非対称的な台形状突起条34Bが形成されている。これらの台形状突起条34Bの矢印Xで示す無理抜き方向における後方斜面33の、コアピン30Bの外周面31に対する傾斜角が30゜から45゜に形成されており、前記各台形状突起条34Bの表面角部34a及び前記各台形突起条34Bの基部34bが面取り、またはほぼR形状に形成されている金型である。
このようなコアピン30Bを、図1に示した可動側金型8の中央貫通孔7cに挿入してキャビティ7を形成し、このキャビティ7内にゲート5bから溶融樹脂Mrを射出すると、各台形状突起条34Bに対応した形状の台形凹状動圧溝44Bが動圧軸受用部材40Bとなる円筒の内周面41に転写される。
即ち、この動圧軸受用部材40Bは、射出成形により樹脂製円筒の内周面方向に断面が台形凹状動圧溝44Bで形成された一連のV字状の溝で前記内周面41の全周に連続的に形成され、ラジアル軸受面が形成される。それらの台形凹状動圧溝44Bは、台形凹状動圧溝44Bを動圧軸受用部材40Bから無理抜きする場合に無理抜きがし易いように、その無理抜き方向Xに対して垂直な面ではなく、傾斜した後方斜面43で形成されている。その後方傾斜面43の傾斜角は135゜から145゜の角度で形成されている。前方斜面32の角度は後方斜面33の角度より急峻なため無理抜き方向にはならない。そして台形凹状動圧溝44Bの底角部44a及び開口角部44bが面取り、またはほぼR形状に形成されている。
前記のように、本形態の動圧軸受用部材40Bは、断面が前方斜面32と後方斜面33とが非対称的な角度の台形凹状動圧溝44Bで形成されているので、本形態のコアピン30Bから矢印Xの一方向にのみしか無理抜きできないが、第1形態の動圧軸受用部材40Aと同様にコアピン30Bから容易に無理抜きすることができる。
次に、図11を参照しながら、第3形態のコアピン30Cとこのコアピン30Cで成形された第3形態の樹脂製動圧軸受40Cを説明する。これらも図9及び図10と同様にそれぞれの一部分を断面図で示した。
本形態におけるコアピン30Cは、その外周面31に、後記する本形態の動圧軸受40Cの内周面41に断面が一部凹面円弧状の動圧溝44Cを形成する、断面がコアピン30Cの外周面31に対して一部円弧状突起条34Cが形成されている。これらの一部円弧状突起条34Cは、矢印Xで示す軸方向の何れの方向にも動圧軸受40Cを無理抜きでき、前記一部円弧状突起条34Cの基部34bを面取り、或いはほぼR形状に形成されている金型である。
このようなコアピン30Cを、図1に示した可動側金型8の中央部に挿入してキャビティ7を形成し、このキャビティ7内にゲート5bから溶融樹脂を注入すると、一部円弧状突起条34Cに対応した形状の断面が一部円弧状の動圧溝44Cが動圧軸受40Cとなる円筒の内周面41に転写される。これら一部円弧状動圧溝44Cの開口角部44bが面取り、またはほぼR形状に形成されている。
前記何れの形態の動圧軸受用部材40A、40B、40Cのそれぞれの動圧溝44A、44B、44CもV字状の溝で形成することが望ましく、動圧軸受用部材40A、40B、40Cのそれぞれの内周面41の全周に連続的に形成して構成されている。
また、前記の動圧溝44A、44B、44Cが軸方向に所定の間隔を開けて2段(条)以上の連続溝として形成することが望ましい。
これら何れかのコアピン30A、30B、30Cを用いて円筒形状の動圧軸受用部材40A、40B、40Cの内周面41に射出成形で動圧溝44A、44B、44Cを形成する製造方法においては、コアピン30A、30B、30Cは台形状突起条34A、34B、或いは一部円弧状突起条34Cが無理抜き方向Xに対して傾斜面42、43、或いは一部円弧面で形成されており、また、台形状突起条34A、34Bのそれぞれの表面角部34a及びそれぞれの台形突起条34Bの基部34bが面取り、またはほぼR形状に形成されており、また、第3形態のコアピン30Cの一部円弧状突起条34Cの基部34bが面取り、またはほぼR形状に形成されていることから、それらのコアピン30A、30B、30Cを挿入した金型のキャビティ7内に溶融樹脂を射出注入して成形し、成形後に動圧軸受用部材40A、40B、40Cを無理抜きした場合、その無理抜き力を各コアピン30A、30B、30Cと各動圧軸受用部材40A、40B、40Cとを面滑りさせることにより逃がし、成形された動圧軸受用部材40A、40B、40Cに傷付くことを防ぐ。
動圧軸受用部材20、30A、30B、30Cの寸法の一例を挙げると、円筒部20aの外径が6mm、内径が3mm、動圧軸受用部材20の全長が8.6mm、円筒部20aの長さが4.7mm、動圧溝Ra、Rbの幅が1mm〜1.5mm、動圧溝Ra、Rb間の間隔が0.6mm程度、動圧溝Ra、Rbのそれぞれの溝の形状がV字状で、その幅が50μm程度、溝の深さが2μm〜12μm程度である。
樹脂製動圧軸受用部材に使用する一般的な樹脂としては、動圧軸受に要求される寸法精度と軸受部材に要求される剛性を達成するために、高弾性率の材料を使用する必要がある。本発明の動圧軸受用部材においては、前記のようにコアピン30の無理抜き方向Xに対する動圧溝の凹部の後方面を傾斜面としたことにより、本発明の動圧軸受用部材はその成形後、コアピン30から容易に無理抜きすることができるので、高剛性の材料も使用することができる。その例として、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルフアイド樹脂の他、ポリプチレンテレフタレー卜樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などを例示することができる。
また、動圧軸受用部材20、30A、30B、30Cの外形形状は通常円筒であるが、本発明においては、円筒に限定されるものではなく、動圧軸受用部材の取付場所に応じて、例えば、断面正方形の形状などに成形することができることを付言しておく。
本発明は電子モータ産業、軸受け製造産業などで利用可能である。
本発明の動圧軸受用部材を射出成形するための固定側金型と可動側金型とから構成され、両者が締結された状態で表した射出成形用金型の一例の断面図である。 図1に示した射出成形用金型を開いた状態の断面図である。 図2に示した動作に続く動作を示していて、硬化した動圧軸受用部材が固定側金型のパーティング面から離型した状態を示した断面図である。 図3に示した動作に続く動作を示していて、可動側金型のコアピンと動圧軸受用部材とを無理抜きした瞬間を示した断面図である。 図4に示した動作に続く動作を示していて、可動側金型のコアピンと動圧軸受用部材とを完全に無理抜きした状態を示した断面図である。 図5に続く動作を示していて、本発明の動圧軸受用部材の製造方法により得られた状態の動圧軸受用部材と射出成形用金型の関係を示した断面図である。 コアピンを動圧軸受用部材の軸方向のみに無理抜きする場合の説明図であって、同図Aは動圧軸受用部材の内周面に形成されているラジアル動圧溝の展開図、同図Bは同図Aのラジアル動圧溝の展開図にコアピンの外周面に形成されている突起条の展開図を重ねた展開図である。 コアピンを僅かに回動し、そして動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きする場合の説明図であって、同図Aは動圧軸受用部材の内周面に形成されているラジアル動圧溝の展開図、同図Bは同図Aのラジアル動圧溝の展開図にコアピンの外周面に形成されている突起条の展開図を重ねた展開図である。 本発明に用いて好適な第1形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第1形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図である。 本発明に用いて好適な第2形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第2形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図である。 本発明に用いて好適な第3形態のコアピン及びこのコアピンで成形された第3形態の動圧軸受用部材の一部分を示した断面図である。 従来技術の動圧軸受用部材を射出成形する場合に用いられる第1例のコアピンを示していて、同図Aはその側面図、同図Bはその要部の拡大断面図である。 図12に示したコアピンを用いて射出成形された従来技術の第1例の動圧軸受用部材を示していて、同図Aはその側面断面図、同図Bはその要部の拡大断面図である。 従来技術の動圧軸受用部材を射出成形するための射出成形用金型の一例を示した要部断面図である。 従来技術の成形した動圧軸受用部材の離型方法を説明するための図14に示した一部射出成形用金型及び動圧軸受用部材の断面図である。 従来技術の第2例のコアピンの要部の拡大断面図である。 図16のコアピンを用いて射出成形した第2例の動圧軸受用部材の要部の拡大断面図である。
符号の説明
5…固定側金型、7…キャビティ、8…可動側金型、11…エジェクターピン、12…コイルバネ、20…動圧軸受用部材、20a…動圧軸受用部材20の円筒部、20b…動圧軸受用部材20の円筒部底面、21…動圧溝、22…ランド部、30…コアピン、30a…コアピン30の先端部、31…コアピン30の外周面、34…ラジアル動圧軸受形成部、341,342…突起条、30A…第1形態のコアピン、30B…第2形態のコアピン、30C…の第3形態のコアピン、32…台形状突起条34の前方斜面、33…台形状突起条34の後方斜面、34…台形状突起条、40A…第1形態の動圧軸受、40B…第2形態の動圧軸受、40C…第3形態の動圧軸受、41…動圧軸受40の内周面、42…動圧軸受40の動圧溝44の前方斜面、43…動圧軸受40の動圧溝44の後方斜面、F…無理抜き力、Ra,Rb…動圧溝

Claims (12)

  1. 外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンから成る金型を用い、該金型内に溶融樹脂を射出して、動圧軸受用部材の円筒部の内周面の周方向に少なくとも一連の前記動圧溝を形成する動圧軸受用部材の製造方法において、
    前記溶融樹脂の硬化後、成形された動圧軸受用部材から前記コアピンを無理抜きする際に、前記コアピンを僅かに回動させ、そして前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きすることを特徴とする動圧軸受用部材の製造方法。
  2. 外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンから成る金型を用い、該金型内に溶融樹脂を射出して、動圧軸受用部材の円筒部の内周面の周方向に少なくとも一連の前記動圧溝を形成する動圧軸受用部材の製造方法において、
    前記溶融樹脂の硬化後、成形された動圧軸受用部材の外周辺を自由空間とした状態で、前記動圧軸受用部材を前記コアピンから無理抜きする際に、前記コアピンを僅かに回動させ、そして前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きすることを特徴とする動圧軸受用部材の製造方法。
  3. パーティング面側に臨んで溶融樹脂射出ゲートが形成された固定側金型と、
    前記固定側金型の前記パーティング面に密着できるパーティング面を備え、該パーティング面に貫通する断面円形の貫通孔が形成されている可動側金型と、
    前記両パーティング面との間に成形しようとする動圧軸受用部材の少なくとも一部分が成形されるキャビティを形成するために前記固定側金型と前記可動側金型とを締結する締結手段と、
    前記可動側金型の前記貫通孔に挿通できる太さで、少なくとも前記キャビティに面し、その外周面に動圧溝を形成するための所定形状の突起条が形成されているコアピンと
    を備えて構成されている射出成形用金型を用い、
    前記可動側金型の前記貫通孔内の所定位置に前記コアピンを挿通した状態で前記固定側金型の前記パーティング面に前記可動側金型の前記パーティング面とを前記締結手段で衝合、密着させて締結し、
    前記固定側金型と前記可動側金型とで形成されたキャビティ内に前記溶融樹脂射出ゲートから溶融樹脂を射出、充填し、
    該射出、充填された前記溶融樹脂が硬化した後、前記固定側金型と前記可動側金型との締結を解除し、
    前記固定側金型の前記パーティング面及び硬化した前記動圧軸受用部材の外周面から前記可動側金型を後退させ、
    その後、前記動圧軸受用部材の周辺に前記可動側金型が存在しない状態で、前記動圧軸受用部材から前記コアピンを僅かに回動させて前記動圧軸受用部材の軸方向に無理抜きし、
    断面円形の内周面の内周方向に少なくとも一連の動圧溝で形成された動圧軸受用部材を射出成形により製造すること
    を特徴とする動圧軸受用部材の製造方法。
  4. 前記コアピンの外周面の前記突起条がその軸方向に所定の間隔を開けて2条以上に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  5. 前記コアピンの外周面の前記突起条が連続したV字状突起であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  6. 前記コアピンの回動方向は前記V字状突起条の尖端方向であることを特徴とする請求項5に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  7. 前記円筒部内周面に2条以上の動圧溝が形成されている前記動圧軸受用部材の軸方向に前記コアピンを無理抜きする際に、前記コアピンを回動させる角度は、前記コアピンを無理抜きする軸方向における隣接する前記動圧溝に前記コアピンの一連の突起条が嵌り込まない角度であることを特徴とする請求項6に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  8. 前記記コアピンを回動させる角度は、1回転以内の僅かな回動角度であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項6または請求項7に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  9. 前記コアピンの外周面に形成されている突起条の角が面取りされていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  10. 前記コアピンの外周面に形成されている突起条の断面形状が前記動圧軸受用部材の無理抜き方向に対して前記動圧軸受用部材の無理抜き方向に対し、そして前記コアピンの前記外周面を基準として鋭角で、該鋭角が30゜から45゜の角度で突起条が形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  11. 前記コアピンの外周面に前記動圧溝形状に対応する断面形状が台形の突起条で形成されていて、前記台形状突起条の無理抜き方向における少なくとも後方の斜面の傾斜角が前記コアピンの前記外周面を基準として鋭角で、該鋭角が30゜から45゜の角度で形成されており、前記各台形状突起条の表面角部及び前記各台形突起条の基部が面取りされ、またはほぼR形状に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。
  12. 前記コアピンの外周面に前記動圧溝形状に対応する断面形状が一部円弧状の突起条で形成されていて、前記一部円弧状突起条の基部が面取り、またはほぼR形状に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の動圧軸受用部材の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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