JP2007170252A - ターミナル構造および圧縮機 - Google Patents

ターミナル構造および圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007170252A
JP2007170252A JP2005368025A JP2005368025A JP2007170252A JP 2007170252 A JP2007170252 A JP 2007170252A JP 2005368025 A JP2005368025 A JP 2005368025A JP 2005368025 A JP2005368025 A JP 2005368025A JP 2007170252 A JP2007170252 A JP 2007170252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
pin
boundary
terminal pin
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005368025A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Nakajima
英行 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2005368025A priority Critical patent/JP2007170252A/ja
Publication of JP2007170252A publication Critical patent/JP2007170252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との短絡を防止することができるターミナル構造を提供することにある。
【解決手段】ターミナル構造は、ターミナルピン21、ピン支持部22、絶縁シール部23、および境界被覆体30を備える。境界被覆体は、絶縁性を示すものであって、境界被覆部31および交差面Scを有する。境界被覆部は、ターミナルピンと絶縁シール部との境界を覆う。交差面は、ターミナルピンの長手方向に交差する。
【選択図】図7

Description

本発明は、圧縮機のターミナル構造に関する。
過去に、図8に示されるような圧縮機のターミナル構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このターミナル構造は、主に、ターミナルピン21、ピン支持体22、絶縁シール部23a、絶縁性の樹脂製円盤部材30b、およびクラスタブロック60から構成されている。ピン支持体22は、主に、円筒部22aと、円筒部22aの片側の開口を塞ぐ円形蓋部22bとから構成されている。そして、円形蓋部22bには、ターミナルピン挿通孔が設けられている。ターミナルピン21は、図8に示されるように、ターミナルピン挿通孔に挿通され、絶縁シール部23aによりピン支持体22に固定されている。そして、樹脂製円盤部材30bは、半径方向と直交する方向に延びるターミナルピン挿通孔を有し、縁が円筒部22aの開口側の縁部22cと密着するようにピン支持体22の円筒部22aの開口側に配されている。そして、この樹脂製円盤部材30bは、衝撃や振動などで抜け落ちないように、クラスタブロック60により押圧されている。
このターミナル構造では、樹脂製円盤部材30bの存在により絶縁シール部23aへの導電性粉体の付着が未然に防止されているので、ピン支持体22とターミナルピン21との間に地絡電流が流れることがない。
特開平05−126048号公報
本発明の課題は、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができるターミナル構造を提供することにある。
第1発明に係るターミナル構造は、ターミナルピン、ピン支持部、絶縁シール部、および境界被覆体を備える。ピン支持部は、ターミナルピンを挿通するためのピン挿通孔を有する。絶縁シール部は、少なくともピン挿通孔内に設けられ、ターミナルピンとピン支持部とを絶縁するとともにターミナルピンとピン支持部との隙間をシールする。なお、ここにいう「絶縁シール部」とは、例えば、ガラスやセラミックス等から形成されている。境界被覆体は、絶縁性を示すものであって、境界被覆部および交差面を有する。境界被覆部は、ターミナルピンと絶縁シール部との境界を覆う。交差面は、ターミナルの長手方向に交差する。なお、この境界被覆体は、圧縮機のケーシングの内側に配されている。
このターミナル構造では、境界被覆体が、交差面を有し、ターミナルピンと絶縁シール部との境界を覆う。このため、このターミナル構造では、絶縁シール部が導電性粉体に覆われてもターミナルピンとピン支持体との間は境界被覆体により絶縁される。したがって、このターミナル構造では、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることはない。そして、この境界被覆体は、従来設けられていた「ピン支持体の円筒部の内周径とほぼ同一の半径を有する樹脂製円盤部材」よりも少ない樹脂量で作製することができる。この結果、このターミナル構造では、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができる。
第2発明に係るターミナル構造は、第1発明に係るターミナル構造であって、境界被覆体は、変形可能である。なお、ここにいう「変形」には、例えば、塑性変形や弾性変形などが含まれる。
このターミナル構造では、境界被覆体が変形可能である。このため、このターミナル構造では、ターミナルピンと絶縁シール部との境界付近の形状が不規則的なものであっても境界被覆体がターミナルピンと絶縁シール部との境界を確実に覆うことができる。
第3発明に係るターミナル構造は、第1発明または第2発明に係るターミナル構造であって、境界被覆体は、フッ素樹脂から形成されている。
このターミナル構造では、境界被覆体がフッ素樹脂から形成されている。このため、このターミナル構造は、圧縮機のように冷媒が封入される機器であっても利用することができる。
第4発明に係るターミナル構造は、第3発明に係るターミナル構造であって、境界被覆体は、フッ素ゴムから形成されている。
このターミナル構造では、境界被覆体がフッ素ゴムから形成されている。このため、このターミナル構造は、圧縮機のように冷媒が封入される機器であっても利用することができる。また、このターミナル構造では、絶縁シール部の境界付近の形状が不規則的なものであっても境界被覆体が弾性変形することによりターミナルピンと絶縁シール部との境界を確実に覆うことができる。
第5発明に係るターミナル構造は、第1発明から第4発明のいずれかに係るターミナル構造であって、境界被覆体は、円盤形状を呈しており、半径方向と直交する方向に延びるターミナルピン挿通孔を有する。そして、ターミナルピンから境界被覆体の縁までの距離は、境界被覆体の縁からピン支持部までの距離よりも長い。
このターミナル構造では、ターミナルピンから境界被覆体の縁までの距離が、境界被覆体の縁からピン支持部までの距離よりも長い。このため、このターミナル構造では、さらに確実に、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることを防ぐことができる。
第6発明に係るターミナル構造は、第1発明から第5発明のいずれかに係るターミナル構造であって、クラスタブロックをさらに備える。クラスタブロックは、ターミナルピンに嵌合される。境界被覆体は、クラスタブロックにより押圧されることによりターミナルピンと絶縁シール部との境界に密着する。
このターミナル構造では、境界被覆体が、クラスタブロックにより押圧されることによりターミナルピンと絶縁シール部との境界に密着する。このため、このターミナル構造では、境界被覆体が衝撃や振動などで抜け落ちることを防止することができる。
第7発明に係る圧縮機は、ターミナルピン、ピン支持部、絶縁シール部、境界被覆体、および電動機を備える。ピン支持部は、ターミナルピンを挿通するためのピン挿通孔を有する。絶縁シール部は、少なくともピン挿通孔内に設けられ、ターミナルピンとピン支持部とを絶縁するとともにターミナルピンとピン支持部との隙間をシールする。境界被覆体は、絶縁性を示すものであって、境界被覆部および交差面を有する。境界被覆部は、ターミナルピンと絶縁シール部との境界を覆う。交差面は、ターミナルの長手方向に交差する。なお、この境界被覆体は、圧縮機のケーシングの内側に配されている。電動機は、ターミナルピンにリード線を介して接続される。
この圧縮機では、境界被覆体が、交差面を有し、ターミナルピンと絶縁シール部との境界を覆う。このため、この圧縮機では、絶縁シール部が導電性粉体に覆われてもターミナルピンとピン支持体との間は境界被覆体により絶縁される。したがって、この圧縮機では、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることはない。そして、この境界被覆体は、従来設けられていた「ピン支持体の円筒部の内周径とほぼ同一の半径を有する樹脂製円盤部材」よりも少ない樹脂量で作製することができる。この結果、この圧縮機では、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができる。
第1発明に係るターミナル構造では、絶縁シール部が導電性粉体に覆われてもターミナルピンとピン支持体との間は境界被覆体により絶縁される。したがって、このターミナル構造では、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることはない。そして、この境界被覆体は、従来設けられていた「ピン支持体の円筒部の内周径とほぼ同一の半径を有する樹脂製円盤部材」よりも少ない樹脂量で作製することができる。この結果、このターミナル構造では、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができる。
第2発明に係るターミナル構造では、ターミナルピンと絶縁シール部との境界付近の形状が不規則的なものであっても境界被覆体がターミナルピンと絶縁シール部との境界を確実に覆うことができる。
第3発明に係るターミナル構造は、圧縮機のように冷媒が封入される機器であっても利用することができる。
第4発明に係るターミナル構造は、圧縮機のような冷媒存在下であっても利用することができる。また、このターミナル構造では、絶縁シール部の境界付近の形状が不規則的なものであっても境界被覆体が弾性変形することによりターミナルピンと絶縁シール部との境界を確実に覆うことができる。
第5発明に係るターミナル構造では、さらに確実に、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることを防ぐことができる。
第6発明に係るターミナル構造では、境界被覆体が衝撃や振動などで抜け落ちることを防止することができる。
第7発明に係る圧縮機では、絶縁シール部が導電性粉体に覆われてもターミナルピンとピン支持体との間は境界被覆体により絶縁される。したがって、この圧縮機では、ピン支持体とターミナルピンとの間に地絡電流が流れることはない。そして、この境界被覆体は、従来設けられていた「ピン支持体の円筒部の内周径とほぼ同一の半径を有する樹脂製円盤部材」よりも少ない樹脂量で作製することができる。この結果、この圧縮機では、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができる。
ここでは、図1〜図7を用いて本発明の実施の形態に係る圧縮機1について説明する。
なお、ここで、図1は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る圧縮機のターミナル付近の部分斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る圧縮機のターミナル付近を内側から見た図である。図4は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の本体ケーシングの異形部分の部分横断面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるクラスタブロックの外観斜視図である。なお、ここで、(a)は前方斜視図であり、(b)は後方斜視図である。図6は、本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックの取り付け態様を示す外観斜視図である。図7は、本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックが嵌め込まれた状態の部分縦断面図である。
〔圧縮機の構造〕
本発明の実施の形態に係る圧縮機1は、図1および図2に示されるように、主に、本体ケーシング10、一部が本体ケーシング10の外側に突出した状態で本体ケーシング10に固定されるターミナル20、本体ケーシング10に収容される圧縮ポンプユニット40、および本体ケーシング10に収容されターミナル20に接続される電動機50から構成されている。
以下、本体ケーシング10、ターミナル20、圧縮ポンプユニット40、および電動機50についてそれぞれ詳述する。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング10は、図1に示されるように、主に、略円筒形状の胴体ケーシング部12、胴体ケーシング部12の上部を覆う上蓋部11、および胴体ケーシング12の下部を覆う底蓋部13から構成されている。なお、ここで、上蓋部11、胴体ケーシング部12、および底蓋部13は、順に溶接され、一体化されている。
胴体ケーシング部12には、図2〜4に示されるように、ターミナル20を固定するための平面部14が形成されている。なお、この平面部14は、円筒形状の鋼板材をプレス加工などして得られる。つまり、結果として、胴体ケーシング部12には、長手方向Dlの一部に、平面部14と、部分円筒部15と、平面部14と部分円筒部15とを繋ぐ繋ぎ部16とから成る異形部分17が形成されることになる(図2〜4参照)。
(2)圧縮ポンプユニット
圧縮ポンプユニット40は、主に、固定スクロール41、可動スクロール42、ハウジング43、オルダムリング44、およびスライドブッシュ45等の構成部品から構成されるスクロール型の圧縮ポンプユニットである。
(3)電動機
電動機は、図1に示されるように、主に、胴体ケーシング部12の円筒部分に固定されるリング形状の固定子51と、固定子51の中央に収容される略円柱状の回転子55とから構成されている。
固定子51は、主に、固定子鉄心52と、固定子鉄心52の複数の歯部に巻回されるコイル53とから構成される。そして、固定子鉄心52の圧縮ポンプユニット40側およびその反対側には、コイルエンド53aが形成されている。そして、この圧縮ポンプユニット40側のコイルエンド53aの特定の位置(以下、この位置をリード線引き出し位置という)Pdから3本のリード線54が延びている(なお、図面中ではまとめて描画されているため1本に見える)。そして、このリード線54は、図5に示されるようなクラスタブロック60のリード線挿入孔62に導かれ、クラスタブロック60内に収容されるコネクタクリップ65(図7参照)に接続される。なお、このコネクタクリップ65では、リード線接続部の反対側にターミナルピン21を差し込むためのターミナルピン差込孔(図示せず)が形成されており、このターミナルピン差込孔にターミナルピン21が差し込まれ、本体ケーシング10外側に存在する外部電源から電気が供給されると、ターミナルピン21、コネクタクリップ65、およびリード線54を通じてコイル53に電気が供給されるようになっている。
ところで、このクラスタブロック60のケーシング61は、一体樹脂成形品であるが、図5に示されるように、主に、1つの第1四角筒部61a、2つの第2四角筒部61b、3つの蓋部61c、および2つの直角三角板部61dから形成されていると言える。ここで、第1四角筒部61aには、第1四角筒部61aを形成する4つの板部のうち1つの板部63aの長手方向Dlcの片端部に円形のターミナルピン挿入口64aが形成されている。第2四角筒部61bは、第1四角筒部61aを第1四角筒部61aの長手方向Dlcと直交する面で切ったときの断面とほぼ同一の断面を有しており、長手方向Dlcの長さが第1四角筒部61aの長手方向Dlcの長さよりも短い。また、この第2四角筒部61bにも、第1四角筒部61aと同様の位置に同様のターミナルピン挿入口64bが形成されている。そして、この第2四角筒部61bは、長手方向Dlcが第1四角筒部61aの長手方向Dlcと平行となり、且つ、ターミナルピン挿入口64bが形成されていない側の開口端面Se2が第1四角筒部61aのターミナルピン挿入口64aが形成されていない側の開口端面Se1と揃い、且つ、ターミナルピン挿入口64bを有する板部63bが第1四角筒部61aのターミナルピン挿入口64aを有する板部63aと隣り合うように、第1四角筒部61aの両脇に配されている。なお、この状態において、3つのターミナルピン挿入口64a,64bは、ターミナルピン挿入口64a,64bが形成される板部63a,63bの板厚方向Dtに沿って見て、それらの中心を結ぶと正三角形となるように配されている。蓋部61cは、第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bの開口端面不揃い側の口を塞いでいる。直角三角板部61dは、第2四角筒部61bの幅と同一の長さの底辺および第1四角筒部61aの長手方向Dlcの長さと第2四角筒部61bの長手方向Dlcの長さとの差と同一の長さの高さを有する直角三角形状の板部であって、表裏の直角三角形の底辺を含む端面が第2四角筒部61bの蓋部61cに接し、表裏の直角三角形の垂辺を含む端面が第1四角筒部61aに接し、さらに、板面がターミナルピン挿入口64a,64bが形成されている板部63a,63bの板面に一致するように配される。
そして、第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bには、コネクタクリップ65が挿入されている。なお、このコネクタクリップ65は、ターミナルピン差込孔がターミナルピン挿入口64a,64bと一致して連続孔を形成し且つリード線接続部が第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bの開口端面側に配されるように挿入されている。
(4)ターミナル
ターミナル20は、図6および7に示されるように、主に、ターミナルピン21、ピン支持体22、および絶縁シール部23から構成されている。ピン支持体22は、主に、円筒部22aと、円筒部22aの片側の開口を塞ぐ円形蓋部22bとから構成されている。そして、この円形蓋部22bには、3つターミナルピン挿通孔が設けられている。なお、このターミナルピン挿通孔は、正面視において、それらの中心を結ぶと正三角形となるように配されている。ターミナルピン21は、図7に示されるように、ターミナルピン挿通孔に挿通され、絶縁シール部23によりピン支持体22に固定されている。このような構造を取ることにより、3つのターミナルピン21は相互に絶縁されることになる。
そして、このターミナル20では、ターミナルピン21と絶縁シール部23との境界が、図6および7に示されるような円盤部材30で覆われる。なお、この円盤部材30には、予め、ターミナルピン21の位置と対応する位置にターミナルピン21の直径よりも若干小さな貫通孔31が形成されている。なお、この貫通孔31は、円盤部材30の板厚方向に延びている。また、この円盤部材30は、ターミナルピン21の長手方向と直交する面Scを有しており、絶縁シール部23に相当量の導電性粉末が付着してしまったときでもターミナルピン21とピン支持体22との絶縁距離を稼ぐ役割を果たす。また、この円盤部材30は、フッ素樹脂の多孔質体であり、非常に柔軟であって変形可能である。また、ここでは、ターミナルピン21から円盤部材30の縁までの距離は、円盤部材30の縁から円筒部22aの内周面までの距離よりも長くなっている。そして、この円盤部材30は、クラスタブロック60がターミナルピン21に嵌合されたときにクラスタブロック60により押圧される。
〔圧縮機の特徴〕
(1)
本発明の実施の形態に係る圧縮機1では、ターミナルピン21と絶縁シール部23との境界が、円盤部材30で覆われる。また、この圧縮機1では、ターミナルピン21から円盤部材30の縁までの距離が、円盤部材30の縁から円筒部22aの内周面までの距離よりも長くなっている。このため、この圧縮機1では、絶縁シール部23が導電性粉体に覆われてもターミナルピン21とピン支持体22との間は円盤部材30により絶縁される。したがって、この圧縮機1では、ピン支持体22とターミナルピン21との間に地絡電流が流れることはない。そして、この円盤部材30は、従来設けられていた「ピン支持体22の円筒部22aの内周径とほぼ同一の半径を有する樹脂製円盤部材」よりも少ない樹脂量で作製することができる。この結果、この圧縮機1では、従来よりも低いコストでターミナルピン21とピン支持体22との地絡を防止することができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る円盤部材30には、ターミナルピン21の位置と対応する位置にターミナルピン21の直径よりも若干小さな貫通孔31が形成されている。そして、この円盤部材30は、フッ素樹脂の多孔質体であり、非常に柔軟であって変形可能である。このため、この円盤部材30は、ターミナルピン21と絶縁シール部23との境界付近の形状が不規則的なものであってもそれらの境界を確実に覆うことができ、かつ、内部に封入されている冷媒に浸食されることがない。
(3)
本発明の実施の形態に係る圧縮機1では、クラスタブロック60がターミナルピン21に嵌合されたときに、円盤部材30がクラスタブロック60により押圧される。このため、この圧縮機1では、円盤部材30が衝撃や振動などで抜け落ちることを防止することができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態では円盤部材30がフッ素樹脂の多孔質体から形成されていたが、円盤部材30は、フッ素ゴムから形成されていてもよい。
(B)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、スクロール型の圧縮ポンプユニット40が採用されたが、これに代えて、ロータリー型やスイング型など他の型式の圧縮ポンプユニットが採用さされてもかまわない。
(C)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、ピン支持体22の円筒部22aの内周面と円盤部材30の縁との間に隙間があったが、円盤部材30の縁がピン支持体22の円筒部22aに密着するように円盤部材30の直径を大きくしてもよい(図9参照)。このようにすれば、導電性粉末が絶縁シール部23に付着することを防止することができ、さらに好ましい。
(D)
先の実施の形態では、3つの貫通孔31が設けられた1つの円盤部材30が採用されたが、1つの貫通孔が設けられた3つの円盤部材が採用されてもかまわない。係る場合、各ターミナルピン21にそれぞれ1つ円盤部材が挿入されることになる。
(E)
先の実施の形態では円盤部材30が採用されたが、本発明においてはターミナルピン21と絶縁シール部23との境界が覆われている限り、その形状はどのようなものであってもよい。
(F)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、固定子51が胴体ケーシング部12の円筒部分に固定されていたが、固定子51は、下部に別途設けられる下部ハウジング(図示せず)に固定されていてもよい。
(G)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、クラスタブロック60が採用されたが、クラスタブロック60はなくてもよい。
(H)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、ターミナルピン21が3本あるターミナル20が採用されたが、ターミナルピン21の数は特に限定されることなく、ターミナルピン21が4本以上あるターミナルが採用されてもかまわない。
本発明に係るターミナル構造では、従来よりも低いコストでターミナルピンとピン支持体との地絡を防止することができるという特徴を有し、コストダウンの必要な圧縮機などに有用である。
本発明の実施の形態に係る圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機のターミナル付近の部分斜視図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機のターミナル付近を内側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機の本体ケーシングの異形部分の部分横断面図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるクラスタブロックの外観斜視図である。なお、ここで、(a)は前方斜視図であり、(b)は後方斜視図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックの取り付け態様を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックが嵌め込まれた状態の部分縦断面図である。 従来の圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックが嵌め込まれた状態の部分縦断面図である。 変形例(C)に係る圧縮機に採用されるターミナル、円盤部材、およびクラスタブロックが嵌め込まれた状態の部分縦断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
21 ターミナルピン
22 ピン支持部
23 絶縁シール部
24 ピン挿通孔
30 円盤部材(境界被覆体)
31 貫通孔(境界被覆部、ターミナルピン挿通孔)
50 電動機
54 リード線
60 クラスタブロック
Sc 円形表面(交差面)

Claims (7)

  1. ターミナルピン(21)と、
    前記ターミナルピンを挿通するためのピン挿通孔(24)を有するピン支持部(22)と、
    少なくとも前記ピン挿通孔内に設けられ、前記ターミナルピンと前記ピン支持部とを絶縁するとともに前記ターミナルピンと前記ピン支持部との隙間をシールする絶縁シール部(23)と、
    前記ターミナルピンと前記絶縁シール部との境界を覆う境界被覆部(31)と、前記ターミナルの長手方向に交差する交差面(Sc)とを有する境界被覆体(30)と、
    を備える、ターミナル構造。
  2. 前記境界被覆体は、変形可能である、
    請求項1に記載のターミナル構造。
  3. 前記境界被覆体は、フッ素樹脂から形成されている、
    請求項1または2に記載のターミナル構造。
  4. 前記境界被覆体は、フッ素ゴムから形成されている、
    請求項3に記載のターミナル構造。
  5. 前記境界被覆体は、円盤形状を呈しており、半径方向と直交する方向に延びるターミナルピン挿通孔(31)を有し、
    前記ターミナルピンから前記境界被覆体の縁までの距離は、前記境界被覆体の縁から前記ピン支持部までの距離よりも長い、
    請求項1から4のいずれかに記載のターミナル構造。
  6. 前記ターミナルピンに嵌合されるクラスタブロック(60)をさらに備え、
    前記境界被覆体は、前記クラスタブロックにより押圧されることにより前記ターミナルピンと前記絶縁シール部との境界に密着する、
    請求項1から5のいずれかに記載のターミナル構造。
  7. ターミナルピン(21)と、
    前記ターミナルピンを挿通するためのピン挿通孔(24)を有するピン支持部(22)と、
    少なくとも前記ピン挿通孔内に設けられ、前記ターミナルピンと前記ピン支持部とを絶縁するとともに前記ターミナルピンと前記ピン支持部との隙間をシールする絶縁シール部(23)と、
    前記ターミナルピンと前記絶縁シール部との境界を覆う境界被覆部(31)と、前記ターミナルの長手方向に交差する交差面(Sc)とを有する境界被覆体(30)と、
    前記ターミナルピンにリード線(54)を介して接続される電動機(50)と、
    を備える、圧縮機(1)。
JP2005368025A 2005-12-21 2005-12-21 ターミナル構造および圧縮機 Pending JP2007170252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368025A JP2007170252A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ターミナル構造および圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368025A JP2007170252A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ターミナル構造および圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007170252A true JP2007170252A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38297128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005368025A Pending JP2007170252A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 ターミナル構造および圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007170252A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102678557A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 株式会社丰田自动织机 电动压缩机
JP2013245555A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Panasonic Corp 電動圧縮機
EP3587816A4 (en) * 2017-04-19 2020-01-22 Daikin Industries, Ltd. COMPRESSOR WITH CONNECTOR PROTECTION STRUCTURE

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102678557A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 株式会社丰田自动织机 电动压缩机
US8840381B2 (en) 2011-03-08 2014-09-23 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Electric compressor
CN102678557B (zh) * 2011-03-08 2015-07-22 株式会社丰田自动织机 电动压缩机
JP2013245555A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Panasonic Corp 電動圧縮機
EP3587816A4 (en) * 2017-04-19 2020-01-22 Daikin Industries, Ltd. COMPRESSOR WITH CONNECTOR PROTECTION STRUCTURE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4991664B2 (ja) 電動圧縮機
CN103486000A (zh) 电动压缩机
JP5587747B2 (ja) 電動ポンプ
JP7033810B2 (ja) ブラシ付き永久磁石マイクロモータ及びその組立方法
JP3623724B2 (ja) 回転電機
KR100883599B1 (ko) 모터
JP2007170252A (ja) ターミナル構造および圧縮機
JP4749729B2 (ja) 電動圧縮機
JP5528778B2 (ja) シール構造
KR100883597B1 (ko) 모터
JP4151510B2 (ja) シールドケーブル及び該シールドケーブルの製造方法並びに該シールドケーブルを用いたコンプレッサユニット
JP2007198223A (ja) クラスタボディ及び圧縮機
JP5952678B2 (ja) 電動モータ
JP5983245B2 (ja) モールドモータ
CN110323878B (zh) 电动机
KR20140032153A (ko) 전동 압축기
JP2007198224A (ja) クラスタブロック及び圧縮機
KR100883596B1 (ko) 모터
JP2007198221A (ja) 圧縮機
JP2007192208A (ja) 圧縮機
JPWO2006025105A1 (ja) 電動機及びそれを備えた電動送風機
JP2005133633A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP7222475B2 (ja) モータアクチュエータ
JP6065541B2 (ja) モールドモータ
JP3655230B2 (ja) モータ