JP2007169147A - ポリウレタンマトリックスを有する複合爆発性火薬を製造するための改良された半連続2成分法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオールプレポリマー、ポリイソシアネートモノマーの1〜10重量%、可塑剤、及び少なくとも一つのニトロ有機爆薬を含む粉末状の固体火薬から不連続的に調製されたペースト状成分A’及び残りのポリイソシアネートモノマーの90〜99重量%からなる液状成分B’の連続的な混合により、ペースト状の爆発性組成物を得る段階;上記ペースト状の爆発性組成物を型の中に導入する段階;上記型の中で、上記組成物を熱架橋させる段階:を含み、上記成分A’及びB’の連続的な混合を、成分A’/B’の重量比が、95.05/4.95〜99.55/0.45の間で一定である様式で実施する製造法。
【選択図】なし
Description
より正確には、固体ポリウレタンマトリックスを有する複合爆発性火薬を得るための新規な方法に関する。
同様に、ミキサーサイズ、及び形成物のサイズの間に経済的な条件の妥協案が必要となる。
当業者が、このポットライフ/熱硬化持続時間の循環、並びにこの必須でかつ正確な混合の連鎖及び形成操作を打開しようと努力している。
この2成分法は、実際は、確かに、ポットライフ/熱硬化時間の折衷案を容易とし、かつ数週間の間貯蔵すべき2成分を可能とする一方で、いくつかの欠点が存在する。
第二の欠点は、2成分が、火工物質として活性(火薬の存在)であること、従って、両成分が、安全な設備内で製造、次いで、保存されなければならないことである。
従って、J.M.TAUZIAにより記載される上記2成分法は、完全に満足のいくものではない。
粘弾性の生成物を得るための第一の量の架橋剤(約70重量%)を導入することを含む第一段階、
弾性のある生成物を得るための補足量の架橋剤(約30重量%)を導入することを含む第二の段階。
第一に、不連続法において、そして全ての成分から、2成分が、単に均一な混合により製造され;
ペースト状の成分Aは、上記全てのポリオールプレポリマー、及び上記全ての粉末状の固体火薬を含み;
液状成分Bは、上記全てのポリイソシアネートモノマーを含むこと:
を特徴とし、
上記可塑剤は、上記A及びBの2成分の間に、区別なく分布し、
次に、上記成分A及び成分Bが、成分A/成分Bの重量比が一定(95/5及び99.5/0.5)である様式で、連続的に混合されること。
上記成分A及びBが、同じ粘度ではないという事実、ひとつは、ペースト状であり、そして全ての火薬及びポリオールプレポリマーを含み、そしてもう一方は、液状であり、そして全てのポリイソシアネートモノマーを含み、そしてこれは、特にポリオールの助力による前重合なしでは化学変化しない;そして
成分Bに対する成分Aの重量比が、非常に特異的であること:
に留意することが重要である。
これに加えて、最終生成物の物理化学特性、機械特性、爆発特性及び脆弱性は、同一配合中の同一成分に基づく、従来の「バッチ」法を用いて得られる生成物の上記特性と同一であり、生成物の不利益な再適格性確認を回避する。
上記方法は、上記成分から不連続的に調製された、ペースト状の成分A’及び液状の成分B’を連続的に混合することで、次の連続的な段階;
本質的に、次の各成分を含むペースト状の爆発性組成物を得る段階;
ポリオールプレポリマー、
ポリイソシアネートモノマー、
可塑剤、及び
少なくとも一つのニトロ有機爆薬を含む、粉末状の固体火薬:
上記ペースト状の爆発性組成物を型の中に導入する段階;そして
上記型の中で上記組成物を熱架橋させる段階:
を含む。
ここでは、上記方法は、欧州特許出願公開第1333015号明細書に従う方法である。
上記液状成分B’は、上記ポリイソシアネートモノマーの90〜99重量%を含み、
上記成分A’は、全ての上記ポリオールプレポリマー、粉末状の上記固体火薬、及びポリイソシアネートモノマーの残量である1〜10重量%を含み、上記可塑剤は、上記成分A’及びB’の間の区別なく分布され、そして上記成分A’及びB’の連続的な混合は、成分A’/成分B’の重量比が一定であり、99.05/4.95〜99.55/0.45(工業水準の精度内)である。
別の変形に従って、上記粉末状の固体火薬は、少なくとも一つのニトロ有機爆薬以外の他の成分を、同様に含む。
酸化防止剤として、ジブチルパラクレゾール(DBPC)、又は2,2−メチレンビス−4−メチル−6−トリチオブチルフェノール(AO2246)を使用することが好ましい。
上記成分A’は、上記可塑剤を全て含み、そして/又は
上記成分B’は単独で、必要とされる上記ポリイソシアネートモノマーの90〜99重量%を含む。
上記成分A’及び成分B’の混合後に得られる、ペースト状の爆発性組成物を、モールドの中に導入し、次いで、例えば、炉の中で熱架橋させる。
好ましくは、そして特に、静的ミキサーに連続的様式で、成分A’及び成分B’を混合させる場合には、上記ミキサーから出てくるペースト状の爆発性組成物を、数百の弾丸囲い等の大きな一連の型の中へ、自動化された様式で導入する。
好ましい変形の一つに従って、架橋温度は、成分A’及び成分B’が混合される温度と同一又はそれに近いものである。
これに関連して、下記の重量組成を有する複合爆薬の製造例を挙げる。
ポリオールプレポリマー(PBHT:ポリブタジエンヒドロキシテレケリック)を6.4538%
ポリイソシアネートモノマー、(架橋剤(IPDI:イソホロンジイソシアネート))を0.7988%
可塑剤(DOA:ジオクチルアジペート)を4.3901%
架橋剤(TMP:トリメチロールプロパン)を0.0645%
酸化防止剤(TMP:AO2246:2,2’−メチレン−ビス−4−メチル−6−テルチオ−ブチルフェノール)を0.1171%
湿潤剤(大豆レシチン)を0.1171%
バインダー−火薬接着剤又はBCAA(TEPAN:トリエチレンペンタミンアクリロニトリル)を0.0585%
触媒(DBTL:錫のジブチルジレウレート)を0.0001%
粉末状の火薬(HX:ヘキソゲン)を88%
成分A
プレポリマー PBHT 6.4538%
架橋剤 TMP 0.0645%
可塑剤 DOA 3.9372%
酸化防止剤 AO2246 0.1171%
湿潤剤 レシチン 0.1171%
BCAA TEPAN 0.0585%
触媒 DBTL 0.0001%
火薬 ヘキソゲン 88.0000%
成分B
架橋剤 IPDI 0.7988%
可塑剤 DOA 0.4529%
上記機械設備では、21×10-3m3/s(350cm3/分)程度の流れを得るために、ピストンに対して、2〜3×106Pa(20〜30バール)の圧力を適用することが必要となる。
成分A’
プレポリマー PBHT 6.4538%
架橋剤 TMP 0.0645%
架橋剤 IPDI 0.0400%
可塑剤 DOA 3.9372%
酸化防止剤 AO2246 0.1171%
湿潤剤 レシチン 0.1171%
BCAA TEPAN 0.0585%
触媒 DBTL 0.0001%
火薬 ヘキソゲン 88.0000%
成分B’
架橋剤 IPDI 0.7588%
可塑剤 DOA 0.4529%
これらの形態の検討において、本発明の利益が、明確に証明された。
Claims (11)
- 火薬を充填した固体ポリウレタンマトリックスを含む複合爆発性火薬を得るための半連続法であって、
前記火薬は粉末状であり、そして少なくとも一つのニトロ有機爆薬を含み、
前記方法は、次の連続的な各段階;
次の原料から不連続的に調製されたペースト状成分A’及び液状成分B’の連続的な混合により、当該原料を本質的に含むペースト状の爆発性組成物を得る段階:
ポリオールプレポリマー、
ポリイソシアネートモノマー、
可塑剤、及び
少なくとも一つのニトロ有機爆薬を含む粉末状の固体火薬;
前記ペースト状の爆発性組成物を、型の中に導入する段階;そして
前記型の中で、前記組成物を熱架橋させる段階:
を含み、下記;
前記液状成分B’が、前記ポリイソシアネートモノマーの90〜99重量%を含み、
前記ペースト状成分A’が、前記ポリオールプレポリマー全体、前記粉末状の固体火薬、及び前記ポリイソシアネートモノマーの残余の1〜10重量%を含むことを特徴とし、そして
前記成分A’及びB’の連続的な混合を、成分A’/B’の重量比が、95.05/4.95〜99.55/0.45で一定である様式で実施することを特徴とする、
前記半連続法。 - ポリオールプレポリマー、ポリイソシアネートモノマー、可塑剤、及び粉末状の固体火薬の重量含有率の合計が、全ての原料の98%〜100%を表すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記ポリオールプレポリマーが、500〜10,000の数平均分子量(Mn)を有し、そしてポリオールポリイソブチレン、ポリオールポリブタジエン、ポリオールポリエーテル、ポリオールポリエステル、及びポリオールポリシロキサンを含む群から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記ポリイソシアネートモノマーが、トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレットトリヘキサンイソシアネート、3,5,5−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、及びそれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ペースト状の爆発性組成物がまた、架橋触媒、湿潤剤、酸化防止剤、バインダー−火薬接着剤、及び鎖延長化合物を含む群から選択される少なくとも一つの添加剤を含み、前記少なくとも一つの鎖延長化合物は、成分A’中に完全に含まれ、そして前記鎖延長化合物以外の、存在する少なくとも一つの添加剤は、2つの成分A’及びB’の間に、区別なく分布していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記少なくとも一つの添加剤が、成分A’中に完全に含まれることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 前記成分B’が、単に前記ポリイソシアネートモノマーから成ることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成分A’及び前記成分B’の間の混合が、静的ミキサー内で行われることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ペースト状の爆発性組成物の架橋温度が、15℃〜80℃であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ペースト状の爆発性組成物の前記架橋温度が、室温であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
- 前記ペースト状の爆発性組成物の前記架橋温度が、成分A’及び成分B’が混合される温度と同一、又はそれに近いものであることを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。
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