JP2007168394A - 液滴吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を防止することが可能な、液滴吐出ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】液体を吐出するノズル2aを有するとともに、表面に撥水膜10が形成されたノズルプレート1と、ノズルプレート1の裏面に接合され、ノズル2aに連通する連通孔3aおよび液プール3bを有するプールプレート3とを備えた第1の積層体S1を準備する第1の工程と、複数の板4、5、6、7を接合して構成され、連通孔3aを介してノズル2aに液体を供給する圧力発生室6aを有する第2の積層体S2を準備する第2の工程と、第1の積層体S1の裏面に第2の積層体S2を撥水膜10の耐熱温度以下の温度で接合する第3の工程とを含む製造方法により液滴吐出ヘッド1を製造する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノズルを有するノズルプレートの表面に撥水膜が形成された積層体を加熱下で他の積層体と接合する工程を含む、インクジェットヘッド等の液滴吐出ヘッドの製造方法に関する。さらに詳しくは、積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を防止することが可能な、液滴吐出ヘッドの製造方法に関する。
液滴吐出ヘッド(例えば、ノズルから、インクを微細な液滴状にして吐出することにより画像記録を行うためのインクジェットヘッド)は、ノズルを有するノズルプレートの吐滴側表面に、撥水性を付与すべく撥水膜を形成して、液滴の付着を防止し、ノズルプレートの表面の均一性を高め、液滴の吐出方向性の安定化を図ることが行われているが、このような撥水膜を、保護部材によって被覆した後、ノズルの形成を行う場合に、保護部材とノズルプレート材料表面との間の密着性を高め、ノズル形成後の撥水膜の剥離を防止することが要請される。このような要請に対応して、ノズルプレート材料表面におけるインク吐出口が形成される部位の周辺に凹部を形成する工程と、ノズルプレート材料表面に撥インク膜を形成する工程と、撥インク膜の表面に保護部材を加熱及び加圧することにより密着させて貼付する工程と、保護部材が貼付されたノズルプレート材料にインク吐出口を形成する工程と、保護部材を除去する工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−276204号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明には、以下のような問題があった。すなわち、特許文献1に開示された発明の場合、ノズルプレートにテーパをもった段差を設け、その上に撥水膜を形成した後、撥水膜を保護膜で被覆してレーザー加工によりノズルを形成しているが、このようなノズルの形成後、ノズルプレートをインクマニュホールド(インク供給中継部材)やアクチュエータ基板に接着する必要がある。しかし、ノズルプレートをポリイミド樹脂等から構成し、接着剤や樹脂自体の融着性を利用してインクマニュホールドやアクチュエータ基板と接着する場合、ノズルプレート(ポリイミド樹脂)とインクマニュホールドやアクチュエータ基板との密着性が低いため、SUS同士を接着剤で接着する場合に比べて高温で加熱しなければならず、このような高温加熱によって撥水膜の膜質が劣化してしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を有効に防止することが可能な、液滴吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、以下の液滴吐出ヘッドの製造方法を提供する。
[1]液体を吐出するノズルを有するとともに、表面に撥水膜が形成されたノズルプレートと、前記ノズルプレートの裏面に接合され、前記ノズルに連通する連通孔を有するプールプレートとを備えた第1の積層体を準備する第1の工程と、複数の板を接合して構成され、前記連通孔を介して前記ノズルに前記液体を供給する圧力発生室を有する第2の積層体を準備する第2の工程と、前記第1の積層体の裏面に前記第2の積層体を前記撥水膜の耐熱温度以下の温度で接合する第3の工程とを含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
このように構成することによって、積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を防止することができる。ノズルプレートの表面のノズル周辺に撥水膜を形成することにより、ノズルから吐出される液滴がノズルに対して垂直方向に吐出されるようになる。
[2]前記ノズルプレートとして、前記ノズルプレートの表面の前記ノズルの周囲部分に凸部が形成されるとともに、前記撥水膜が前記ノズルプレートの表面、および前記凸部の表面および側面に形成されたものを用いることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、凸部を設けることにより、撥水膜をワイピング等による機械的な磨耗から保護することができる。
[3]前記凸部は、SUSから構成されたことを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。これにより、ノズルプレートの剛性が高くなって、各工程での取り扱いが容易になる他、用紙ジャムによって凸部へ用紙が接触した場合でも、凸部の損傷が無く、高い信頼性が得られる。
[4]前記凸部は、樹脂から構成されたことを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。これにより、ノズルプレートと第2の積層体を接合させる際、前記凸部が樹脂であった場合は、樹脂の弾性によって接合時にノズルプレートにかかる応力が緩和されるため、接合時の高温高圧下でもノズルプレートのクラックやシワの発生が抑制される。従って、ノズルプレートのクラックやシワに起因した吐出特性の低下が抑えられるという効果が得られる。
[5]前記撥水膜として、蒸着により形成されたフッ素系撥水膜を用いることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、撥水膜の密着性を向上させることができる。
[6]前記撥水膜として、前記ノズルプレートの表面上に形成された下地層と、前記下地層上に形成された撥水層とからなるものを用いるとともに、前記下地層をスパッタリングにより、前記撥水層を蒸着により形成することを特徴とする前記[5]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、撥水膜の密着性をさらに向上させることができる。
[7]前記下地層として、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を用いることを特徴とする前記[6]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、耐インク性を向上させることができるとともに、ノズルプレートとして用いるポリイミドのような樹脂及びフッ素系撥水材料との密着性を向上させることができる。
[8]前記下地層の形成前に、前記ノズルプレートの前記表面上を逆スパッタを施すことを特徴とする前記[6]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。これにより、下地層とノズルプレートとの密着性を向上させることができる。
[9]前記撥水層の形成前に、前記下地層をUV洗浄することを特徴とする前記[6]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。これにより、下地層形成後にチャンバーから取り出した場合には、下地層をUV洗浄することで、下地層の表面状態を良好なものに回復させることができる。
[10]前記ノズルプレートとして、樹脂から構成されたものを用い、前記プールプレートとして、金属から構成されたものを用い、前記第2の積層体を構成する前記複数の板のうち少なくとも前記ノズルプレートと接合される板として、金属から構成されたものを用いることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。このように構成することによって、積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を有効に防止することができる。
[11]前記ノズルプレートとして、自己融着型のポリイミド樹脂から構成されたものを用い、前記ノズルプレートと金属からなる前記少なくとも前記ノズルプレートと接合される前記板とは、前記加熱加圧によって接合することを特徴とする前記[10]に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。この構成によれば、接着剤を用いずにノズルプレートと板とを接合することができる。
本発明によって、積層体の接合時の、加熱による撥水膜の膜質の劣化を防止することが可能な、液滴吐出ヘッドの製造方法が提供される。
(液滴吐出ヘッドの構成)
図1および図2は、本発明の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示し、図1は平面図、図2(a)は図1のA−A線断面図、図2(b)は図2(a)のB部詳細図である。
この液滴吐出ヘッド1は、図1に示すように、略平行四辺形の振動板7と、振動板7上に配置された複数の圧電素子8と、複数の圧電素子8に対向する位置に形成された複数のノズル2aとを有し、圧電素子8を駆動することにより、内部に貯留されている液体がノズル2aから液滴として吐出するように構成されている。なお、7aは、振動板7に設けられ、図示しない液体タンクから液体がヘッド1内部に供給される供給孔である。
また、液滴吐出ヘッド1は、図2(a)に示すように、ノズル2aが形成されたノズルプレート2を有し、このノズルプレート2の吐出側と反対側の面(裏面)に、連通孔3aおよび液プール3bを有するプールプレート3と、連通孔4aおよび供給孔4bを有する供給孔プレート4と、連通孔5aおよび供給路5bを有する供給路プレート5と、圧力発生室6aを有する圧力発生室プレート6と、上記振動板7と、上記圧電素子8とを順次積層して構成されている。また、液プール3bからは、供給孔4bおよび供給路5bを介して圧力発生室6aに連通し、圧力発生室6aからは連通孔5a,4a,3aを介してノズル2aに連通している。
さらに、液滴吐出ヘッド1は、図2(b)に示すように、ノズルプレート2の吐出側の面(表面)に、ノズル2a周辺に凸部9aが形成されるように凸部プレート9が接合されており、ノズルプレート2のノズル2a周辺の表面、および凸部9aの表面および側面に下地層10aおよび撥水層10bからなる撥水膜10を形成している。ノズル2aの周辺に撥水膜10を形成することにより、ノズル2aから吐出する液滴がノズル2aに対して垂直方向に吐出されるようになる。また、ノズル2aの周辺に凸部9aを設けることにより、ノズル2a周辺の撥水膜10をワイピング等による機械的な摩耗から保護することができる。
圧電素子8は、上面と下面に電極がスパッタリング等により形成されており、下面の電極は、導電性接着剤により振動板7に電気的に接続され、振動板7を介して接地されている。圧電素子8の上面の電極は、ハンダにより図示しないフレキシブルプリント基板の導電パターンに接続されている。また、圧電素子8は、圧力発生室6aに対応する振動板7の部分に接合されている。
なお、図1、図2では、1つの液滴吐出ヘッド1を示すが、複数の液滴吐出ヘッド1を組み合わせて液滴吐出ヘッドユニット(図示せず)として、また、複数の液滴吐出ヘッドユニットを配列して液滴吐出ヘッドアレイ(図示せず)として用いることができる。
(液滴吐出ヘッドの製造方法)
図3は、本液滴吐出ヘッド1の全体の製造工程を示す。本液滴吐出ヘッド1の全体の製造工程は、ノズル2aを有するノズルプレート2、連通孔3aおよび液プール3bを有するプールプレート3、凸部9aを有する凸部プレート9、および撥水膜10から構成された第1の積層体S1を準備する第1の工程(図2(a)、図4(a)〜(f)参照)と、供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6、振動板7および圧電素子8から構成された第2の積層体S2を準備する第2の工程(図2(a)、図4(g)参照)と、第1の積層体S1と第2の積層体S2とを接合する第3の工程(図2(a)、図4(h)参照)とを含むものである。以下、第1乃至第3の工程を詳細に説明する。
(1)第1の工程
図4A(a)に示すように、ノズル2aが形成されることとなるノズルプレート2の吐出側の面(表面)に凸部9aを形成する。
ノズルプレート2としては、ノズル2aの形成が容易である点から合成樹脂から構成されたものが好ましく、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、液晶ポリマー、アロマティックポリアミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリサルフォン樹脂等を挙げることができる。中でも、自己融着型のポリイミド樹脂が好ましい。ノズルプレート2の厚さは、5〜50μmであることが好ましい。
ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成する方法としては、例えば、自己融着型のポリイミドフィルムから構成されたノズルプレート2にSUS等の金属から構成された平板状の凸部プレート9を加熱加圧(300〜350℃、250〜450kgf)することによって接合し、次いで、凸部プレート9上にフォトリソグラフィ法によって、所望の形状となるようレジストをパターニングし、このパターニングされたレジストをマスクとして凸部プレート9をエッチングし、ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成する方法を挙げることができる。凸部9aの高さは、10〜20μmが好ましい。なお、ノズルプレート2として自己融着型のポリイミドフィルムを用いない場合は、接合に接着剤等を用いてもよい。
また、ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成する別の方法としては、自己融着型のポリイミドフィルムから構成されたノズルプレートに、ポリイミドあるいはエポキシ等の感光性樹脂から構成されたフィルムを常圧もしくは低圧中で加熱加圧(80〜150℃、5〜10kgf)で貼り合わせ、次いでフォトリソグラフィ法によって、所望の形状となるようフィルムをパターニングし、ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成する方法を挙げることもできる。
次に、図4A(b)に示すように、ノズルプレート2の凸部9aを形成した側の面とは反対側の面(裏面)に連通孔3aおよび液プール3bを有するプールプレート3を形成する。なお、図2A(b)では、連通孔3aの周辺のみを図示する。
プールプレート3としては、連通孔3aおよび液プール3bを有し、材質が、耐インク性等の点からSUSから構成されたものを好適例として挙げることができる。プールプレート3の厚さは、25〜150μmであることが好ましい。
ノズルプレート2の裏面とプールプレート3の表面とを接合する具体的な方法としては、例えば、自己融着型のポリイミドフィルムから構成されたノズルプレート2の裏面に、プールプレート3の表面を加熱加圧(280〜350℃、250〜450kgf)することにより接合する方法を挙げることができる。ノズルプレート2として自己融着型のポリイミドフィルムを用いない場合は、接着剤等を用いてもよい。
上記ノズルプレート2と凸部プレート9、およびノズルプレート2とプールプレート3とを接着剤により接合する場合は、接着剤として、ポリイミド,ポリスチレン等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
次に、図4A(c)に示すように、ノズルプレート2および凸部プレート9の表面に撥水膜10を形成する。
撥水膜10としては、例えば、フッ素系撥水膜、シリコーン系撥水膜、プラズマ重合保護膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ニッケル共析めっき等を挙げることができる。撥水膜10の厚さは、耐摩耗性や加工性の点で15〜100nmであることが好ましい。
撥水膜10を形成する具体的な方法としては、例えば、含フッ素樹脂溶液を蒸着又は塗布する方法、含フッ素樹脂分散液を蒸着又は塗布した後、加熱溶融処理を施す方法、シリコーン含有樹脂を塗布する方法、プラズマ重合保護膜を形成する方法、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ニッケル共析めっきを施す方法等を挙げることができる。中でも、含フッ素樹脂を蒸着することによって形成したものが、撥水膜10の密着性を向上させることができる点で好ましい。なお、含フッ素樹脂としては、例えば、ナノス(株式会社ティーアンドケー社製)を挙げることができる。
撥水膜10は、図4A(c)に示すように、ノズルプレート2の表面側に形成される下地層10aと、下地層10a上に形成される撥水層10bとからなるものを用いることが撥水膜の密着性をさらに向上させることができることから好ましい。
具体的には、下地層10aとして、例えば、厚さが30〜100μmの、SiO、SiO、SiO等のシリコン酸化膜、又はSi、SiN等のシリコン窒化膜を用いることが、耐インク性に優れるとともに、ノズルプレート2として用いるポリイミドのような樹脂及び撥水層10bに用いるフッ素系撥水材料との密着性にも優れていることから好ましい。撥水層10bとしては、上述の撥水膜10におけるものと同様のものを用いることができる。
このような撥水膜10、又は下地層10a及び撥水層10bを形成する具体的な方法としては、例えば、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等を挙げることができる。中でも、撥水膜10、又は下地層10a及び撥水層10bとして、蒸着により形成されたものを用いることが、撥水膜等の密着性を向上させることができることから好ましい。スパッタリング法によって下地層10aを形成する場合、下地層10aを形成する前に、スパッタリング装置内で逆スパッタリングによりノズルプレート2の表面を処理することによってノズルプレート2と下地層10aとの間の密着性を向上させることができる。また、下地層10aを形成した後、同一チャンバー内で撥水層10bとしての、例えば、フッ素系撥水層を形成することが好ましい。ただし、撥水層10bを形成する前に、特に、下地層10a形成後にチャンバーから取り出した場合には、紫外線洗浄(UV照射による処理)をすることによって、下地層10aの表面状態を良好なものに回復させることができる。
次に、図4A(d)に示すように、撥水膜10の表面に、保護層11を被覆する。
保護層11としては、例えば、シート状の粘着テープ類、熱可塑性樹脂類等からなる層を挙げることができる。粘着テープ類としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂等からなる基材上に、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等の粘着剤を塗布したものを挙げることができる。また、熱可塑性樹脂類としては、ポリエステル樹脂、エチレンアクリル酸共重合物、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂等を挙げることができ、これらを単独で用いてもよく、基材フィルムに塗布したものを用いてもよい。保護層11の厚さは、10〜200μmであることが好ましい。
撥水膜10の表面に、保護層11を被覆する具体的な方法としては、撥水膜10の表面に、シート状とした上述の粘着テープ類を真空中で貼付する方法、上述の熱可塑性樹脂類を塗布する方法等を挙げることができる。この場合、真空中で貼付、塗布することによって被覆することが好ましい。また、貼付する場合は加熱加圧(80〜150℃、5〜10kgf)した状態であることがさらに好ましい。
次に、図4A(e)に示すように、ノズルプレート2の裏面側から、貫通孔を穿設してノズル2aを形成する。
本実施の形態において、貫通孔を穿設する(ノズル2aを形成する)具体的な方法としては、例えば、微細な加工が可能であることからレーザーRの照射によるレーザー加工を好適例として挙げることができる。このようなレーザー加工に用いられるレーザーとしては、ガスレーザーでも固体レーザーでもよい。ガスレーザーとしては、エキシマレーザーを挙げることができ、固体レーザーとしてはYAGレーザーを挙げることができる。中でも、エキシマレーザーを用いることがノズルの加工品質の点から好ましい。
なお、貫通孔を穿設する(ノズル2aを形成する)タイミングとしては、ノズルプレート2にノズル2aを形成してから、ノズルプレート2とプールプレート3とを接合してもよい。
次に、図4B(f)に示すように、保護層8を剥離する。以上のようにして第1の積層体S1が形成される。
(2)第2の工程
図4B(g)に示すように、供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6、振動板7および圧電素子8を接合して第2の積層体S2を形成する。
第2の積層体S2を構成する供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6、振動板7および圧電素子8のうち少なくとも、第1の積層体S1を構成するプールプレート3と接合される供給孔プレート4は、SUS等の金属から構成されたものであることが、後述する第3の工程において、第1及び第2の積層体S1、S2の接合時(具体的には、撥水膜10の形成された第1の積層体S1におけるプールプレート3と、第2の積層体S2の供給孔プレート4との接合時)の温度を、撥水膜10の耐熱温度以下の温度とすることが容易であり、撥水膜10の膜質の劣化を有効に防止することができることから好ましい。
供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6、および振動板7を接合して第2の積層体S2を形成する方法としては、例えば、ポリイミド,ポリスチレン等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等の接着剤を用いることができる。
(3)第3の工程
次に、図4B(h)に示すように、第1の積層体S1のプールプレート3と第2の積層体S2の供給孔プレート4を撥水膜10の耐熱温度以下の温度で接着剤を用いて接合して、液滴吐出ヘッド1を得る。
撥水膜10の耐熱温度は、撥水膜10を構成する材料によって異なるが、例えば、材料がナノスの場合は250℃、NR−100(ダイキン工業製)の場合は300℃である。従って、撥水膜10を構成する材料に対応して、それぞれの耐熱温度以下の温度で接合することが好ましい。
(液滴吐出ヘッドの動作)
次に、液滴吐出ヘッドをインクジェットヘッドに適用した場合の動作について説明する。液プール3bは、図示しないインクタンク(液タンク)から供給されたインクで満たされており、液プール3bからインクが供給孔4bおよび供給路5bを介して圧力発生室6aに供給され、圧力発生室6aにインクが貯留している。画像信号に応じて複数の圧電素子8を選択的に駆動すると、振動板13は圧電素子8の変形に伴ってたわみ、これにより、圧力発生室6a内の容積が変化し、圧力発生室6aに貯留しているインクが連通孔5a,4a,3aを介してノズル2aから液滴として紙、布、フィルム等の被印刷物上に吐出し、被印刷物に画像を記録する。
複数の液滴吐出ヘッド1を図1の紙面の横方向に配列して被印刷物の幅に対応した長さの液滴吐出ヘッドユニットを用いることにより、液滴吐出ヘッドユニットを固定し、被印刷物をヘッドユニットの長手方向に直交する方向に移動させて被印刷物全体に画像を記録することができる。なお、被印刷物を移動させずに液滴吐出ヘッドユニットを移動させてもよい。
また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)に対応したインク滴を吐出する4つの液滴吐出ヘッドユニットをヘッドユニットの長手方向に直交する方向に配列した液滴吐出ヘッドアレイを用いることにより、被印刷物にカラー画像を記録することができる。
(液滴吐出ヘッドの効果)
上述した本実施の形態の液滴吐出ヘッドによれば、以下の効果が得られる。
(イ)本実施の形態においては、第1の工程で、例えば、ノズルプレート2として自己融着性のポリイミド樹脂を用い、プールプレート3としてSUS等の金属を用いて、ノズルプレート2を構成するポリイミド樹脂の自己融着性を利用して接合した場合、接合時にノズルプレート2の表面に撥水膜10は形成されていないから、撥水膜10の熱的ダメージを考慮する必要がなく、接合温度を高温とすることができる。
(ロ)また、撥水膜10の形成後は、第3の工程で、例えば、供給孔プレート4としてSUS等の金属を用いて、第1の積層体S1と第2の積層体S2とを接合する場合、金属プレート同士(プールプレート3及び供給孔プレート4)を接着剤で接合するが、この時の接合温度は、ポリイミド樹脂の自己融着性を利用してポリイミド樹脂から構成されたノズルプレート2とSUS等の金属から構成されたプールプレート3とを接合する場合に比べて、50℃以上低い温度とすることができる(撥水膜10の耐熱温度以下で接合することができる)ため、撥水膜10に対する熱的ダメージを抑制することができる。
以下、図4を参照しつつ、本発明の実施例に係る液滴吐出ヘッドの製造方法を説明する。
図4A(a)に示すように、凸部9aを形成するため、まず、自己融着型のポリイミドフィルムから構成された厚さが50μmのノズルプレート2に、厚さが10μmのSUSから構成された凸部プレート9を加熱加圧(300℃、300kgf)により接合した。次に、凸部プレート9上にフォトリソグラフィ法により凸部9aを形成した。
次に、図4A(b)に示すように、ノズルプレート2の裏面に、連通孔3aを有した厚さが80μmのSUSから構成されたプールプレート3を加熱加圧(300℃、300kgf)によって接合した。
次に、図4A(c)に示すように、ノズルプレート2の表面及び凸部9aの表面及び側面に、下地層10aとしてスパッタリング法により二酸化ケイ素(SiO)を着膜させて、その後、蒸着法によってSiOから構成された撥水層10b(耐熱温度:250℃)を着膜させた。
次に、図4A(d)に示すように、撥水層10bの表面を真空中において保護層11で被覆した。
次に、図4A(e)に示すように、プールプレート3側からエキシマレーザーを照射することによって貫通孔を穿設してノズル2aを形成した。
次に、図4B(f)に示すように、保護層11を剥離して、第1の積層体S1を得た。
次に、図4B(g)に示すように、SUSから構成された供給孔プレート4、供給路プレート5および圧力発生室プレート6を、接着剤を用いて、加熱加圧(200℃、430kgf)により接合し、さらに振動板7および圧電素子8を接着剤により接合して第2の積層体S2を得た。
次に、図4B(h)に示すように、上述のようにして得られた第1の積層体S1と第2の積層体S2とを、接着剤を用いて、撥水膜10の耐熱温度(250℃)より低い加熱加圧(200℃、430kgf)で接合し、液滴吐出ヘッド1を得た。
(撥水膜の熱的ダメージ評価)
得られた液滴吐出ヘッド1の、撥水膜10に対する熱的ダメージを、インクの接触角を測定することによって撥水性を評価した。
なお、本発明は、上記実施の形態および上記実施例に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
例えば、上記実施の形態および上記実施例では、ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成し、それらの表面に撥水層10を形成したが、ノズルプレート2の表面に凸部9aを形成せずにノズルプレート2の表面に撥水層10を形成してもよい。
また、ノズルプレートに放電加工、フォトエッチング、ポンチによるプレス加工、レーザ加工等の加工を施してノズルの周囲に凸部を形成してもよい。これにより、ノズルプレートと凸部を一体的に形成することができるので、接合工程等を省略することができる。
また、上記実施の形態では、圧電素子を用いて液滴を吐出したが、本発明は、熱エネルギーの作用で液滴を吐出する熱インクジェットヘッド等の液滴吐出ヘッドにも適用することができる。
また、上記実施の形態および上記実施例では、供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6を一旦接合した後、第1の積層体S1と接合したが、実際には供給孔プレート4、供給路プレート5、圧力発生室プレート6、第1の積層体S1を一括して接合してもよい。
本発明の液滴吐出ヘッドの製造方法は、液滴を吐出することによって高精細な画像情報のパターンを形成することが要請される各種産業分野、例えば、高分子フィルムやガラス表面上にインクジェット法を用いてインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルタを形成したり、半田ペーストを基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したり、回路基板の配線を形成する等の電気・電子工業分野、ガラス基板等に反応試薬を吐出してサンプルとの反応を検査するバイオチップを製造する医療分野等で有効に利用される。
本発明の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの平面図である。 (a)は図1のA−A線断面図、(b)は(a)のB部詳細図である。 本発明の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの全体の製造方法を示す工程図である。 (a)〜(e)は、本発明の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図である。 (f)〜(h)は、本発明の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドの製造方法を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド
2 ノズルプレート
2a ノズル
3 プールプレート
3a 連通孔
3b 液プール
4 供給孔プレート
4a 連通孔
4b 供給孔
5 供給路プレート
5a 連通孔
5b 供給路
6 圧力発生室プレート
6a 圧力発生室
7 振動板
7a 供給孔
8 圧電素子
9 凸部プレート
9a 凸部
10 撥水膜
10a 下地層
10b 撥水層
11 保護層
S1 第1の積層体
S2 第2の積層体

Claims (11)

  1. 液体を吐出するノズルを有するとともに、表面に撥水膜が形成されたノズルプレートと、前記ノズルプレートの裏面に接合され、前記ノズルに連通する連通孔を有するプールプレートとを備えた第1の積層体を準備する第1の工程と、
    複数の板を接合して構成され、前記連通孔を介して前記ノズルに前記液体を供給する圧力発生室を有する第2の積層体を準備する第2の工程と、
    前記第1の積層体の裏面に前記第2の積層体を前記撥水膜の耐熱温度以下の温度で接合する第3の工程とを含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記ノズルプレートとして、前記ノズルプレートの表面の前記ノズルの周囲部分に凸部が形成されるとともに、前記撥水膜が前記ノズルプレートの表面、および前記凸部の表面および側面に形成されたものを用いることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記凸部は、SUSから構成されたことを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記凸部は、樹脂から構成されたことを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記撥水膜として、蒸着により形成されたフッ素系撥水膜を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記撥水膜として、前記ノズルプレートの表面上に形成された下地層と、前記下地層上に形成された撥水層とからなるものを用いるとともに、前記下地層をスパッタリングにより、前記撥水層を蒸着により形成することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記下地層として、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を用いることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記下地層の形成前に、前記ノズルプレートの前記表面上を逆スパッタを施すことを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記撥水層の形成前に、前記下地層をUV洗浄することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  10. 前記ノズルプレートとして、樹脂から構成されたものを用い、
    前記プールプレートとして、金属から構成されたものを用い、
    前記第2の積層体を構成する前記複数の板のうち少なくとも前記ノズルプレートと接合される板として、金属から構成されたものを用いることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  11. 前記ノズルプレートとして、自己融着型のポリイミド樹脂から構成されたものを用い、
    前記ノズルプレートと金属からなる前記少なくとも前記ノズルプレートと接合される前記板とは、前記加熱加圧によって接合することを特徴とする請求項10に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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