JP2007168118A - インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インク容器が着脱自在なインクジェット記録ヘッドにおいて、着脱自在のインク容器を装着するインクジェット記録ヘッドのインク容器との連通構造部における密閉構造を確保するシール部材を長期間インク容器装着状態で放置し、その後、別のインク容器を装着した場合にも、安定した印字動作を行なうことが出来るインク記録装置およびインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】 インク容器がインクジェット記録ヘッド装着時にインク容器のインク導出口に接続して連通するインク導入口と、インク導入口の周囲に、インク容器とインクジェット記録ヘッドの連通経路を大気から密閉する為のシール部材と、シール部材の側面に接する壁面部材とを有し、シール部材は中空で、内部に大気圧を上回る所定の圧力範囲で流体を封入する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置に関するものである。
従来の着脱自在のインク容器とインクジェット記録ヘッドとを連通する連通部は、インク成分の蒸発防止や、外気の進入により連通状態が解除されて、使用時にインク切れによる不吐出となることの防止などを目的として、ゴムを使用したシール部材を用い、連通構造部の密閉を確保しているものがある(例えば特許文献1参照。)。
以下、図11、図12により従来のシール部材について説明する。
図11は、従来のインクジェット記録ヘッドH1500に、インク容器H1900を装着した状態の断面を表した模式図である。インクジェット記録ヘッドH1500は、図中下部の吐出口H1100からインクを吐出して、記録を行う。図11のようにインク容器H1900がインクジェット記録ヘッドH1900に装着している状態では、インク容器H1900のインク導出口H1700は、インクジェット記録ヘッドH1500のインク導入口H1501と連通状態にあり、インク容器H1900内のインクは、インクジェット記録ヘッドH1500へと導入される。
このとき、インクジェット記録ヘッドH1500のインク導入口H1501の周囲には、シール部材H1800が有り、インク容器H1900のインク導出口H1700とインクジェット記録ヘッドH1500のインク導入口H1501との連通部の密閉状態を確保している。シール部材H1800は、通常ゴムなどの弾性部材で出来ていて、インク容器H1900がインクジェット記録ヘッドH1500に装着された状態では、インク導出口H1700がシール部材H1800を若干押しつぶす関係に維持されるようになっている。シール部材H1800がゴムなどの弾性部材であることから、インク導出口H1700およびインク導入口H1501とシール部材H1800が接触してシールする部位にうねりなど凹凸がある状態においても、シール部材H1800が弾性変形して、うねりなどの凹凸に倣い、シール性を確保するようになっている。
シール部材H1800の斜視図を図12の(a)(b)に示す。シール部材H1800の上面H1810がインク容器H1900のインク導出口H1700とのシール面で、底面H1820が、インクジェット記録ヘッドH1500のインク導出口H1501とのシール面である。
特開2001-58670
しかしながら、上記従来例では、インク容器H1900がインクジェット記録ヘッドH1500に装着された状態、即ち、シール部材H1800が弾性変形した状態で長期間放置された場合、シール部材H1800は、ゴム材料の特性にしたがって圧縮永久ひずみ(クリープ)を起こし、インク容器H1900を取り外しても、完全にもとの形状に復元することはない。そのため、次に別のインク容器を装着した場合に、十分な圧縮状態が得られず、インク容器H1900のインク導出口H1700とインクジェット記録ヘッドH1500のインク導入口H1501との連通構造において、シール性が不完全となり、内部からのインク漏れや、インクの蒸発、外気が導入されることによりインク連通状態が解除され、不吐出などの印字不良を招く要因となる。
したがって、本出願に係る発明の目的は、
着脱自在のインク容器を装着するインクジェット記録ヘッドのインク容器との連通構造部における密閉構造を確保するシール部材を長期間インク容器装着状態で放置し、その後、別のインク容器を装着した場合にも、安定した印字動作を行なうことが出来るインク記録装置およびインクジェット記録ヘッドを提供することである。
上記目的を達成するために、本出願に係る発明は、
インクジェット記録ヘッドと連通してインクを導出するインク導出口を有するインク容器が着脱自在なインクジェット記録ヘッドであって、該インクジェット記録ヘッドをキャリッジに搭載して記録媒体を搬送する方向と直行する方向に往復動作しながら記録を行なうインクジェット記録装置に搭載し、
前記インク容器がインクジェット記録ヘッド装着時に前記インク容器のインク導出口に接続して連通するインク導入口と、該インク導入口の周囲に、前記インク容器と前記インクジェット記録ヘッドの連通経路を大気から密閉する為のシール部材と、該シール部材の側面に接する壁面部材と、を有し、前記シール部材は、中空で、内部に大気圧を上回る所定の圧力範囲で流体を封入していることを特徴とする。
また、シール部材は、弾性部材でなることを特徴とする。
また、シール部材に封入される流体は、気体であることを特徴とする。
また、インクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置において、前記シール部材に封入される流体が所定の圧力範囲に維持される為の、圧力制御構造を有し、
該圧力制御構造は、前記封入する流体を定期的に補充するためのポンプ構造部と、前記シール部材に封入される流体が前記所定の圧力範囲の上限を上回ったときに開放する開放弁構造部と、から構成されることを特徴とする。
また、ポンプ構造部は、前記インクジェット記録ヘッドが搭載された前記インクジェット記録装置の前記キャリッジの往復動作と連動して駆動するピストンと、該ピストンが内壁面を摺動する筒状のシリンジとで構成されるピストンポンプであることを特徴とする。
また、請求項4記載の開放弁構造は、弁部材と、該弁部材を一方向に付勢する付勢部材と、で構成されることを特徴とする。
また、インクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置において、前記シール部材に封入される流体が所定の圧力範囲に維持される為の、圧力制御構造を有し、
該圧力制御構造は、前記封入されている流体の内圧を測定する圧力測定部と、前記封入する液体を補充するポンプ構造部と、該ポンプ構造部の作動を制御する制御部と、で構成され、
前記圧力測定部が前記封入されている流体の内圧が前記所定の圧力範囲の下限を下回ったことを検出したときに、
前記ポンプ構造部によって封入する流体を補充する工程と、
前記圧力測定部が前記封入されている流体の内圧が前記所定の圧力範囲の上限を上回ったときに、
前記ポンプ構造部が流体の補充を停止する工程と、を有することを特徴とする。
上記構成において、着脱自在のインク容器を装着するインクジェット記録ヘッドのインク容器との連通構造部における密閉構造を確保するシール部材を長期間インク容器装着状態で放置し、その後、別のインク容器を装着した場合にも、確実にシール性を確保できる。
以上説明したように、本発明によれば、
着脱自在のインク容器を装着するインクジェット記録ヘッドのインク容器との連通構造部における密閉構造を確保するシール部材を長期間インク容器装着状態で放置し、その後、別のインク容器を装着した場合にも、安定した印字動作を行なうことが出来るインク記録装置およびインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図2、図3、図4、図5は、本発明に好適なインクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド、およびインク容器を示した斜視図である。
図2のインクジェット記録装置M100には、インクジェット記録ヘッドを搭載するキャリッジM110があり、記録紙(未図示)を矢印A1の方向に搬送しながら、キャリッジM110を矢印A2方向に往復させ、印字を行なう。
図3、図4にインク容器T100装着状態のインクジェット記録ヘッドH001を示す。この図においては、インク容器T100はインクジェット記録ヘッドH100に5個装着されているが、インク容器T100の装着数に限りは無い。インクジェット記録ヘッドH100の下部には、インクを吐出して印字する吐出口H110を有している。
図5は、インクジェット記録ヘッドH100からインク容器T100を取り外した状態を示している。インク容器T100の底部には、インクジェット記録ヘッドH100へインクを導出するインク導出口(未図示)があり、インクジェット記録ヘッドH100には、インク容器T100のインク導出口(未図示)と接続して、インクを導入するインク導入口H120と、その周囲にシール部材H130を有している。インク容器T100装着時には、インク導出口(未図示)とインクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120とが接続して、インクが連通する連通経路が構成される。そのときに、インク容器T100のインク導出口(未図示)とインクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120との接続部におけるシール性を確保する為に、シール部材H130が、若干押しつぶされた状態で存在する。
インク容器T100のインク導出口(未図示)とインクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120との接続部の状態を、図6に示した断面模式図において説明する。
図6は、インク容器T100がインクジェット記録ヘッドH100に装着された状態を示している。インク容器T100は、内部にインクを収納するインク収納部T110を有し、インクジェット記録ヘッドH100へは、インク導出口T120からインクを供給する。このときのインク収納部T110は、多孔質体にインクを保持する形態、中空密閉容器にインクを収納する形態など、特に形態を限定するものではない。インクジェット記録ヘッドH100は、インク容器T100のインク導出口T120と接続するインク導入口H120を有し、画像形成のためにインクを吐出する吐出口H110まで、インクを連通する。このとき、インク容器T100のインク導出口H120とインクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120との接続部においては、インク漏れや、インクの蒸発、外気導入によるインク連通状態の破壊が発生することを防止する為に、密閉構造とする必要がある。そのために、インクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120の周囲には、シール部材H130を有し、インクジェット記録ヘッドH100のシール面H121およびインク容器T100のシール面T121の夫々を密閉している。シール部材H130は、ゴムなどの弾性力のある材料で形成され、インク容器T100未装着時よりも若干つぶれた状態で、インクジェット記録ヘッドH100にインク容器T100が装着されている。インク容器T100のシール面T121、インクジェット記録ヘッドH100のシール面H121の状態にうねりなどの凹凸がある場合には、シール部材H130の弾性力により、そのうねりに倣い、密閉状態を確保している。
しかしながら、インク容器T00がインクジェット記録ヘッドH100に装着された状態、即ち、シール部材H130が弾性変形した状態で長期間放置された場合、シール部材H130は、使用するゴム材料の特性にしたがって圧縮永久ひずみ(クリープ)を起こし、インク容器T100を取り外しても、完全にもとの形状に復元することはない。そのため、インク容器T100のインクを使い切り新しいインク容器に交換する際、特に、インクジェット記録ヘッドH100、インク容器T100の製造上の公差によって、装着時のインク容器シール部T121の位置が低い状態、即ち、シール部材H130の圧縮量が大きい状態で長期間維持され、次に装着されるインク容器T100のインク容器シール部T121の位置が高い場合、即ち、シール部材H130の圧縮量が大きい場合には、十分な圧縮状態が得られず、インク容器T100のインク導出口T120とインクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120との連通構造において、シール性が不完全となり、内部からのインク漏れや、インクの蒸発、外気が導入されることによりインク連通状態が解除され、不吐出などの印字不良を招く要因となる。
このような状態を防止して、インク容器T100とインクジェット記録ヘッドH100とが確実に大気から密閉されて連通することを可能とする本発明の第1の実施例を、図1および図7を参照して説明する。
図1は、図6における破線部Xの詳細を示した断面模式図である。また、図7は、図1のインク容器T100がインクジェット記録ヘッドH100から取り外されている状態を示した断面模式図である。
図7において、シール部材H130は、インクジェット記録ヘッドH100のインク導入口H120の周囲に、環状に配置されていて、中空(H131部)となっている内部に、気体が封入されている。この場合の気体は、例えば、N2などの固体に対するガス透過性の低いものが好ましいが、特に限定するものではない。空気を使用する構成であれば、特別な気体貯留用タンクなどが不要となるため、コスト、装置サイズなどのメリットが大きい。また、液体を使用することも可能であるが、空気以外の気体と同様に、貯留用タンクなどが必要となるため、コスト、装置サイズなどのデメリットを考慮しなければならない。
シール部材中空部H131内に封入されている気体は、大気圧よりも大きい圧力で封入されていて、シール部材H130に外圧がかかった場合にシール性を発揮するのに十分な反力をもっている。即ち、インク容器T100のシール部H121などにうねりなどの凹凸があった場合に、シール部材H130の接する面が、その凹凸に十分に倣うことが出来る反力をもっている状態となる。
インク容器T100がインクジェット記録ヘッドH100に装着されると、図1のようにシール部材H130は変形し、インク容器T121との接触部が密閉される。このときに、シール部材H130は、弾性変形するため、インク容器T100のシール部T121の方向以外に反力が逃げるので、シール部材H130の側面には、変形防止壁H125を設けてある。
この状態において、インクジェット記録ヘッドH100およびインク容器T100が長期間維持されると、シール部材H130内部の気体は、シール部材H130を透過して、徐々に外部へ出て行き、シール部材中空部H131の内圧は低下してしまい、十分なシール性を維持することが出来なくなる。
そこで、本発明においては、シール部材中空部H131に連通する配管を設け、その先に、気体補充用のポンプ構造部H140を設けることとしている。このポンプ構造部H140が、定期的に作動し、シール部材中空部H131に、気体を送り込む。
ポンプ構造部H140は、例えば、インクジェット記録装置のキャリッジが印字によって走査するのを駆動源として、ピストンポンプを作動させる方式等が、コスト的に好ましい。インクジェット記録装置のキャリッジは、印字動作などで、図2のA2方向に往復動作を行なう。この往復動作と、ピストンポンプのピストンの往復動作を連結し、キャリッジが往復動作を行なうごとに、ピストンポンプが駆動し、シール部材中空部H131に空気を送り込む。
図9、図10を参照してピストンポンプH143および開放弁構造H150とからなる気体補充用ポンプ構造部H140の詳細の動作説明をする。
図9は、図7における破線Y部を示した模式図である。また、図9の下方には、インクジェット記録装置M100が示してあり、矢印A2は、キャリッジM110の走査方向の往復動作を示している。
気体補充用ポンプ構造部H140は、ピストンポンプH143、大気吸引弁H141、気体逆流防止弁H142を図に示すように連結した構造である。大気吸引弁H141、気体逆流防止弁H142は、一方向のみに気体が流れる一方向弁の構造となっていて、それぞれ、矢印A5,A6の方向のみ気体が流れ、逆方向には流れないように、球状の弁部材と弁部材を付勢するバネなどの付勢から構成されている。ピストンポンプH143は、往復運動を行なうピストンH144と、ピストンH144が内部を摺動する筒状のシリンジH145から構成されている。
ピストンH144は、キャリッジM110の往復動作A2に連動していて、キャリッジM110が往復動作を行なうと、矢印A3、A4の往復動作を行なう。(図10参照)ピストンポンプH144は、キャリッジM110に組み込まれていて、キャリッジM110の往復動作と同時に動作する。
図10(A)の状態は、キャリッジM110が往復動作(A8)を行なっている状態を示している。このとき、ピストンポンプH143のピストンH144は、シリンジH145内のバネなどの付勢部材H146に、図の右方に付勢されている状態にあり、シリンジH145内の容積は、最大となっている。次に、図10(B)は、キャリッジM110が、インクジェット記録装置の端部、即ち往復動作の反転位置にある状態を示している。このとき、ピストンポンプH143のピストンH144の先端部H147は、インクジェット記録装置のピストン受けM120に当たり、ピストンH144は、シリンジH145内に押し込まれる(矢印A9)。これによって、シリンジH145内の容積は縮小し、内部の気体は圧縮、加圧状態になる。
このようなキャリッジM110およびピストンポンプH143の動作に伴う気体の動きを図9において説明する。ピストンH144が矢印A3方向に移動すると、シリンジH145内部が減圧され、大気吸引弁H141が開放し、外気を吸引する(A5)。その後、ピストンH144が矢印A4方向に移動すると、シリンジH145内部は加圧状態となり、大気吸引弁H141は閉鎖し、気体逆流防止弁H142が開放して、シール部材H130内部のシール部材中空部H131に気体が押し込まれる。その後、気体逆流防止弁H142は、閉鎖する。キャリッジM110の往復動作に伴うポンプ構造部H140の繰り返し動作で、シール部材中空部H131に気体を補充する。
また、タイマーなどの併用により、一定期間、キャリッジの往復動作がないことを検出したときには、印字とは関係なくキャリッジが往復動作を行ない、ピストンポンプによるシール部材中空部H131への空気補充を行なう。
更には、キャリッジの往復動作を回転動作に変換するクランク機構を設ければ、チュービングポンプなどの回転動作で気体を圧送する方式のポンプを使用することも可能である。
また、駆動源が電気による方式のポンプでも同様の効果は得られるが、モーターなどを必要とするため、コスト、サイズ、重量等のデメリットがある。
しかしながら、過剰な量の気体を送り込むと、必要以上の反力をシール部材H130が発生するため、インク容器T100を装着する際の、ユーザーの装着に必要な押し込み力が非常に大きくなり、装着性が悪化する。また、インク容器T100がインクジェット記録ヘッドH100から外れてしまうことも懸念される。
そのため、前述の気体補充用ポンプ構造部H140に接続している配管を途中で分岐し、その先に、内圧が規定の圧力範囲の上限を上回った場合には、大気中に開放する弁構造H150を設けている。開放弁構造H150は、一般に、弁機能を持ったボールH151をバネなどの付勢部材H152で配管内部方向に規定の圧力で付勢している構造のものであり、シール部材中空部H131、開放弁構造H150、気体補充用ポンプ構造部H140、およびそれらを接続している配管系内の圧力が、付勢部材H152の規定の付勢力を上回った時には、ボールH151が移動し、開放弁構造H150が開放状態となり、気体を大気中に放出する。
この構成によって、シール部材H130は常に必要な反力を持って、インク容器T100とインクジェット記録ヘッドH100との連通構造のシール性を確保することが可能となっている。
図8に、本発明における第2の実施例を示す。
図8におけるシール部材H130は、前述の実施例1と同様の構成、作用となっている。
本構成においては、シール部材H130の反力を維持する方式として、中空部H131に気体を補充するポンプ構造部H140と、中空部H131の内圧を測定する圧力測定部H160と、ポンプ構造部の制御を行なうポンプ制御部H170を有している。
通常、インクジェット記録ヘッドH100にインク容器T100が装着されている状態では、シール部材中空部H131、気体補充用ポンプ構造部H140、圧力測定部H160、およびそれらを接続している配管系内の圧力が、規定の圧力範囲内にあり、インク容器シール部T121と、シール部材H130とのシール性を確保している。このときの規定の圧力範囲は、大気圧を上回る値である。
この状態で使用、未使用にかかわらず、シール部材中空部H131内部の気体は、経時的に、シール部材H130の材質を透過して、大気中に放出されていき、ある期間経過すると、規定の圧力範囲を下回る内圧まで、シール部材中空部H131内の気体が減少する。
このとき、圧力測定部H160は、内部の圧力が規定の圧力範囲を下回ったことを検出し、ポンプ制御部H170に、圧力下限検出信号を発信する。ポンプ制御部H170は、この圧力下限検出信号を受け、ポンプ構造部H140に、ポンプON信号を発信する。ポンプ構造部H140は、ポンプを作動して、シール部材中空部H131に気体を補充する。その結果、シール部材中空部H131、気体補充用ポンプ構造部H140、圧力測定部H160、およびそれらを接続している配管系内の圧力が上昇し、規定の圧力範囲まで戻り、そのまま圧力範囲上限まで到達する。この間、圧力測定部H160は、内部の圧力を測定していて、規定の圧力範囲上限まで到達したことを検出すると、ポンプ制御部H170に、圧力上限信号を発信する。この圧力上限信号を受けて、ポンプ制御部H170は、ポンプ構造部H140に、ポンプOFF信号を発信して、ポンプの動作を停止させ、気体の補充を停止する。
これらの構成および制御によって、インク容器T00がインクジェット記録ヘッドH100に装着された状態、即ち、シール部材H130が弾性変形した状態で長期間放置され、シール部材H130が、圧縮永久ひずみ(クリープ)を起こした場合にも、シール部材中空部H131内の気体の圧力によって、必要な反力を維持し、インク容器T100とインクジェット記録ヘッドH100との連通構造のシール性を確保することが可能となっている。
インク容器をインクジェット記録ヘッドへ装着した状態のインク容器とインクジェット記録ヘッドの接続部の詳細を示した断面模式図である。 インクジェット記録装置を示した斜視図である。 インク容器装着状態のインクジェット記録ヘッドを示した斜視図である。 インク容器装着状態のインクジェット記録ヘッドを吐出口側から示した斜視図である。 インク容器を取り外した状態のインクジェット記録ヘッドを示した斜視図である。 インク容器をインクジェット記録ヘッドに装着した状態を示した断面模式図である。 本発明の実施例1における、インク容器をインクジェット記録ヘッドから取り外した状態のインク容器とインクジェット記録ヘッドの接続部の詳細を示した断面模式図である。 本発明の実施例2における、インク容器をインクジェット記録ヘッドから取り外した状態のインク容器とインクジェット記録ヘッドの接続部の詳細を示した断面模式図である。 図7におけるY部を示した模式図である。 本発明に係るピストンポンプの動作を示した模式図である。 従来例のインク容器を装着した状態のインクジェット記録ヘッドを示す断面模式図である。 従来例のインクジェット記録ヘッドとインク容器の接続部に使用するシール部材を示した斜視図である。
符号の説明
M100 インクジェット記録装置
M110 キャリッジ
H001 インク容器装着状態のインクジェット記録ヘッド
H100 インクジェット記録ヘッド
H110 吐出口
H120 インク導入口
H121 インクジェット記録ヘッドシール部
H125 シール部材変形防止壁
H130 シール部材
H131 シール部材中空部
H140 気体補充用ポンプ構造部
H141 大気吸引弁
H142 気体逆流防止弁
H143 ピストンポンプ
H144 ピストン
H145 シリンジ
H146 ピストン付勢部材
H147 ピストン先端
H150 開放弁構造部
H151 ボール
H152 付勢部材
H160 圧力測定部
H170 ポンプ制御部
T100 インク容器
T110 インク収納部
T120 インク導出口
T121 インク容器シール部
A1 矢印
A2 矢印
A3 矢印
A4 矢印
A5 矢印
A6 矢印
A7 矢印
A8 矢印
A9 矢印
H1100 吐出口
H1500 インクジェット記録ヘッド
H1501 インク導入口
H1700 インク導出口
H1800 シール部材
H1900 インク容器

Claims (7)

  1. インクジェット記録ヘッドと連通してインクを導出するインク導出口を有するインク容器が着脱自在なインクジェット記録ヘッドであって、該インクジェット記録ヘッドをキャリッジに搭載して記録媒体を搬送する方向と直行する方向に往復動作しながら記録を行なうインクジェット記録装置に搭載し、
    前記インク容器がインクジェット記録ヘッド装着時に前記インク容器のインク導出口に接続して連通するインク導入口と、該インク導入口の周囲に、前記インク容器と前記インクジェット記録ヘッドの連通経路を大気から密閉する為のシール部材と、該シール部材の側面に接する壁面部材と、を有し、前記シール部材は、中空で、内部に大気圧を上回る所定の圧力範囲で流体を封入していることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、シール部材は、弾性部材でなることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、シール部材に封入される流体は、気体であることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  4. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置において、前記シール部材に封入される流体が所定の圧力範囲に維持される為の、圧力制御構造を有し、
    該圧力制御構造は、前記封入する流体を定期的に補充するためのポンプ構造部と、前記シール部材に封入される流体が前記所定の圧力範囲の上限を上回ったときに開放する開放弁構造部と、から構成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、ポンプ構造部は、前記インクジェット記録ヘッドが搭載された前記インクジェット記録装置の前記キャリッジの往復動作と連動して駆動するピストンと、該ピストンが内壁面を摺動する筒状のシリンジとで構成されるピストンポンプであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、開放弁構造は、弁部材と、該弁部材を一方向に付勢する付勢部材とで構成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1記載のインクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置において、前記シール部材に封入される流体が所定の圧力範囲に維持される為の圧力制御構造を有し、
    該圧力制御構造は、前記封入されている流体の内圧を測定する圧力測定部と、前記封入する液体を補充するポンプ構造部と、該ポンプ構造部の作動を制御する制御部とで構成され、
    前記圧力測定部が前記封入されている流体の内圧が前記所定の圧力範囲の下限を下回ったことを検出したときに、
    前記ポンプ構造部によって封入する流体を補充し、
    前記圧力測定部が前記封入されている流体の内圧が前記所定の圧力範囲の上限を上回ったときに、
    前記ポンプ構造部が流体の補充を停止することを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2014000717A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Seiko Epson Corp 流路部材、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2014034193A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Seiko Epson Corp 液体噴射装置

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