JP2012101519A - インク供給装置 - Google Patents

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哲治 池田
Teruaki Nakayama
輝明 中山
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Abstract

【課題】 作図とインク充填及びクリーニングとの切り換えを簡単な構造で行うこと。
【解決手段】 インク供給部4は、インクボトル51からレギュレータ3にインクを送る送液ポンプ52と、インクの供給圧力を制御する圧力制御装置53と、圧力トラップ54とを備えている。レギュレータ3は、負圧バルブ10に加圧バルブ30を接続した構成である。印刷時には、低圧でインクがレギュレータ3に供給される。ヘッド1からインクが吐出されると、インク室の圧力が下がりバルブが開いてインクがインク室に送り込まれる。インクの供給圧力を高圧にすると、加圧バルブ30が開いてインク流路21を通ってインクがインク室11に送り込まれる。インク供給の圧力を低圧に切り換えると、元の状態に戻る。このようにすれば、正圧と負圧との切り換えが不要であり、インク供給の圧力の高低切り換えにより印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えられるので、インク供給部4の構成を簡単にできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクの充填及びクリーニング機能を備えたインク供給装置に関するものである。
図12は、従来のインクジェットプリンタのインク供給系統を示す構成図である。このインクジェットプリンタ900は、インク供給部910と、キャリッジ920と、エア圧力制御部930とからなる。インク供給部910は、インクカートリッジ911と、このインクカートリッジ911のインクをヘッド921に供給するためのインクポンプ912とを有する。キャリッジ920は、ヘッド921を下部に有し、内部にインクのサブタンク922を備えている。サブタンク922のインク量は、監視センサ923により監視されている。エア圧力制御部930は、サブタンク922内に供給するエアを制御するものであり、エア通路931上には、エアポンプ932と、エア通路931を切り換える切換バルブ933と、大気開放側に設けた開閉バルブ934,935と、エアチャンバー936と、圧力を制御するためのスピードコントローラ937とが設けられている。
インクジェットプリンタにより作図する場合、エアポンプ932を駆動し、排気用の開閉バルブ934を開け、吸気用の開閉バルブ935を閉じ、切換バルブ933は排気側のエア通路931を開ける。エアポンプ932の脈動はエアチャンバー936により低減される。インクはインクカートリッジ911からインクポンプ912によりサブタンク922に供給されており、サブタンク922からヘッド921に供給され、ヘッド921から吐出する。ヘッド921及びサブタンク922内は、インク漏れを防止するために前記エア圧力制御部920により負圧に保たれる。
一方、インクの充填やクリーニングを行う場合、排気用の開閉バルブ934を閉じ、吸気用の開閉バルブ935を開け、切換バルブ933は吸気側のエア通路931を開ける。これにより、サブタンク922内が正圧になり、サブタンク922内のインクがヘッド921に強制的に送り込まれる。
なお、上記インクジェットプリンタ900に類似する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。このインクジェットプリンタでは、ヘッドに接続した背圧調整手段を背圧調整ポンプ、大気開放弁及びサブタンクから構成し、背圧調整ポンプの駆動と大気開放弁の開閉によりヘッド内部を所定圧に維持し、クリーニング時には、大気開放弁を閉じて背圧調整ポンプによりヘッドに所定の正圧をかける。
特開2008−221534
上記従来のインクジェットプリンタ900では、作図とインク充填及びクリーニングとを切り換えるには、エア圧力制御部930により正圧と負圧とを切り換えなければならず、エア圧力制御部930が複雑な構成になるという問題点があった。上記特許文献1に記載のインクジェットプリンタでも、背圧調整ポンプと大気調整弁とにより正圧と負圧とを切り換えるため、同様の問題があった。
そこで、この発明は、作図とインク充填及びクリーニングとの切り換えを簡単な構造で行うことを目的とする。
第1の発明に係るインク供給装置は、インクボトルからのインクの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えすることでインク流路を通じてインクを供給するインク供給部(4)と、インクタンク側に接続される流入口(インク経路14)と、ヘッド側に接続される流出口11aと、インクを一時的に貯留するインク室11と、前記流入口を開閉する流入口バルブ18と、印刷時に、前記インク室内が所定圧力以下の場合に前記流入口バルブを開き、前記インク室内が所定圧力よりも大きい場合に前記流入口バルブを閉じ、インク充填又はクリーニング時に流入口バルブを閉じるバルブ開閉機構(可とう性膜16,バルブ開閉部材17,ばね20)と、前記流入口と異なるバイパス流入口11bを前記インク室に形成し、前記バイパス流入口に接続され前記インク室に直接インクを送り込むバイパスインク流路21と、前記バイパスインク流路に設けられ、印刷時に閉じ、インク充填又はクリーニング時に開くバイパス開閉手段(30、(103,106))とを有するレギュレータと、を備えたことを特徴とする。
この発明において、印刷時には、前記インク供給部により低圧でインクをレギュレータに供給し、印刷によりインク室が減圧されることで、前記供給されたインクが前記インク室に送り込まれる。インク充填又はクリーニング時には、前記インク供給部により高圧でインクを供給することで、バイパス開閉手段が開き、バイパスインク流路を通って前記インク室にインクが高圧で送り込まれる。このとき前記流入口バルブは開かない。これにより、正圧下でのインク供給部の高低圧切り換えをもって印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えることができるので、インク供給部の構成を簡単にできる。
第2の発明に係るインク供給装置は、上記第1の発明において、前記インク供給部は、前記インクボトルからインクを送る送液ポンプを有し、送液ポンプからのインクの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えすることでインク流路を通じてインクを供給するものであることを特徴とする。
即ち、この発明では、インクを送る送液ポンプの圧力を切り換えてインクの送り出し圧力の高低切り換えを行うようにしているので、装置構成を簡略化できる。
第3の発明に係るインク供給装置は、上記第1の発明において、更に、エアポンプのエアの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えするエア圧力制御部を備え、前記インク供給部は、前記エアポンプから導出したエア通路が前記インクボトルに接続されていることを特徴とする。
この発明において、印刷時には、エア圧力制御部によりエアポンプのエア圧力を低圧とすることで前記インク供給部から低圧でインクをレギュレータに供給し、印刷によりインク室が減圧されることで、前記供給されたインクが前記インク室に送り込まれる。インク充填又はクリーニング時には、エア圧力制御部によりエアポンプのエア圧力を高圧とすることで前記インク供給部から高圧でインクを供給することで、バイパス開閉手段が開き、バイパスインク流路を通って前記インク室にインクが高圧で送り込まれる。このとき前記流入口バルブは開かない。これにより、正圧下でのエア圧力制御部の高低圧切り換えをもって印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えることができるので、インク供給部の構成を簡単にできる。また、エアによりインクを供給するので、ポンプで直接インクを供給する場合よりもインクの脈動を抑制できる。
第4の発明に係るインク供給装置は、上記第1の発明において、更に、前記インク供給部は、当該中間加圧タンクはインク流路により前記インクボトルに接続されると共に当該インク流路上に送液ポンプが設けられ、前記中間加圧タンクからはレギュレータの流入口に接続する別のインク流路が導出していることを特徴とする。
この発明において、印刷時には、エア圧力制御部によりエアポンプのエア圧力を低圧とすることで前記インク供給部の中間加圧タンクから低圧でインクをレギュレータに供給する。印刷によりインク室が減圧されると、前記供給されたインクが前記インク室に送り込まれる。なお、中間加圧タンクには送液ポンプによりインクボトルからインクが導入されている。インク充填又はクリーニング時には、エア圧力制御部によりエアポンプのエア圧力を高圧とすることで前記インク供給部の中間加圧タンクから高圧でインクが供給される。これにより、前記バイパス開閉手段が開き、バイパスインク流路を通って前記インク室にインクが高圧で送り込まれる。このとき前記流入口バルブは開かない。このように、エア圧力制御部による正圧下での高低圧切り換えをもって印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えることができるので、インク供給部の構成を簡単にできる。また、中間加圧タンクにインクを供給しておき、この中間加圧タンクにエア圧力を加えてインクを供給することで、高粘度のインクを供給しやすくなる。
第5の発明に係るインク供給装置は、上記第3又は第4の発明において、更に、ヘッドと前記インクボトルとの間にインク戻り流路を設けたことを特徴とする。
負圧バルブを介して高圧で前記ヘッドに供給されたインクは、インク戻り流路を通じてインクボトルに戻される。これにより、インクが循環されて滞留が防止される。
第6の発明に係るインク供給装置は、上記第3〜5のいずれか一つの発明において、更に、前記エアポンプに接続された廃インクボトルと、廃インクボトルに接続した吸引ワイパーとからなるインク排出手段を設けたことを特徴とする。
このように前記エアポンプの吸引力を利用することで、エアポンプの数を増やすことなく吸引ワイパーを作動させることができる。
なお、上記バイパス開閉手段は、前記インク室に直接インクを送り込むバイパスインク流路に前記所定圧力以上の圧力を加えることでバルブが開く加圧バルブ、又は、前記バイパスインク流路に設けた任意に開閉できる電気的駆動弁等の開閉バルブ、である場合がある。
また、上記第1の発明におけるレギュレータの前記バイパス開閉手段は、前記インク室に連通する第2室(32)と、当該第2室に連通する第1室(31)と、前記第2室及び前記第1室の間を開閉するバイパスバルブ(36)と、印刷時に前記バイパスバルブを閉じ、インク充填又はクリーニング時に印刷時よりも大きな圧力が前記バイパスバルブに加わった場合に前記バイパスバルブを開くバイパス開閉機構(38)とを備えるようにしても良い。これによると、インク充填又はクリーニング時には、印刷時とは異なる大きな圧力がバイパスバルブに加えられることにより、インクのバイパスの有無を切り換えることができる。そのため、インクの輸送の圧力を制御するだけで、インク充填又はクリーニングを容易に行えることができる。
更に、前記レギュレータの筐体(71)には、分割壁(81)を境に表裏二面にそれぞれ流路が形成され、前記バイパス開閉手段は、前記筐体の一方の面側に前記第2室(32)を区画形成し、前記筐体の他方の面側に前記第1室(31)を区画形成し、前記第2室又は前記第1室に前記バイパス開閉機構を取り付けても良い。したがって、バイパス開閉手段の第1室及び第2室が筐体の表裏に形成されているため、第1室又は第2室の一方の面側でバイパス開閉機構の組み付け作業を行うことができるようになる。バイパス開閉機構を筐体に収容してコンパクトなレギュレータを構成できるため、インクジェットプリンタに搭載しやすいという利点も期待できる。
なお、上記第1の発明におけるレギュレータの前記バイパス開閉手段は、前記バイパスインク流路に設けられた電気的駆動弁(電磁バルブ103)と、前記電気的駆動弁を、印刷時に閉じ、インク充填又はクリーニング時に開くように制御する制御部(106)とを備えるようにしても良い。これによれば、印刷時には、ヘッドからのインクの吐出によりインク室が減圧され、この減圧に伴いインク供給室からインク室にインクが供給される。クリーニング時には、前記電気的駆動弁を前記制御部により開け、印刷時における所定圧力以上の圧力でインクを供給することで、バイパスインク流路を介してヘッドにインクが供給される。これにより、ヘッドに吸引ポンプ等を装着することなくインク供給し、クリーニングを行える。また、インクの圧力の高低により、印刷とクリーニングとを切り換えることができる。このため、インク充填又はクリーニング時に、流入口が閉じた状態となってしまうレギュレータであっても、制御部により電気的駆動弁を開いてバイパスインク流路が流通するので、インク室にインクを送り込むことができる。
この発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタを示す構成図である。 インク供給部とレギュレータとを示す構成図である。 レギュレータを示す構成図である。 図3に示したレギュレータの詳細構成図である。 レギュレータの変形例を示す詳細構成図である。 この発明の実施の形態2に係るインク供給系統を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係るインク供給系統を示す構成図である。 この発明の実施の形態4に係るインク供給系統を示す構成図である。 この発明の実施の形態5に係るインク供給系統を示す構成図である。 この発明のインク供給系統の実施例を示す構成図である。 この発明の実施の形態3の変形例に係るインク供給系統を示す構成図である。 従来のインクジェットプリンタのインク供給系統を示す構成図である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタを示す構成図である。このインクジェットプリンタ100は、主走査方向に駆動制御されるキャリッジ2と、当該キャリッジ2に設けられ且つその下側にノズルを有するヘッド1と、キャリッジ2に設けられ且つ前記ヘッド1に接続したレギュレータ3と、レギュレータ3にチューブを介して接続したインク供給部4と、印刷媒体50を上面に支持するプラテン6と、印刷媒体50を搬送する搬送ローラ7とを備える。
図2は、インク供給部とレギュレータとを示す構成図である。インク供給部4は、インクボトル(インクカートリッジを含む)51と、インクボトル51からレギュレータ3にインクを送る送液ポンプ52と、所定プログラム及び電気回路から構成され且つ各種センサの信号に基づいて前記送液ポンプ52の駆動を制御する圧力制御装置53と、送液ポンプ52とレギュレータ3との間に設けた圧力トラップ54とを備えている。圧力トラップ54は、送液ポンプ52の脈動による過剰な加圧を逃がす機能を有し、レギュレータ3にかかる圧力を一定範囲に保つ。
レギュレータ3には、負圧バルブ10と加圧バルブ30とが設けられている。図3は、レギュレータを示す構成図である。図4は、図3に示したレギュレータの詳細構成図である。負圧バルブ10と加圧バルブ(バイパス開閉手段)30には、インクボトル51からのインク流路55が分岐してそれぞれに接続されており、前記インク供給部4から、同じ圧力でインクが供給される。
負圧バルブ10は、インク室11とインク供給室12とが分離壁13により分離され、分離壁13の中央にはインク経路(流入口)14が形成されている。インク室11はチューブや溝等からなる出口インク流路15に接続される流出口11aを介してヘッド1に接続されている。インク室11の前記分離壁13に対向して可とう性膜16が設けられている。可とう性膜16にはバルブ開閉部材17の座が設けられ、その中心からピンが立設されている。ピンは前記インク経路14を貫通し、先端にバルブ18が設けられる。分離壁13のバルブ側には、当該バルブ18に当接する封止ゴム19が設けられている。バルブ18は、インク供給室12に設けたばね20により封止ゴム19に所定圧で押し付けられている。インク供給室12は、前記インクタンク4からのインク流路150に接続されている。なお、インク経路14は、インク供給室12とインク室11とを連通するための経路であるので、インク供給室12が形成されずにインク流路150等が直接インク室11に接続される場合には、インク室11の流入口として形成されていればよい。
負圧バルブ10のインク室11には、チューブや溝等からなるバイパスインク流路21がバイパス流入口11bに接続され、当該バイパスインク流路21は加圧バルブ30の出口33に接続されている。加圧バルブ30は、第1室31と第2室32とが分離壁34により分離され、分離壁34の中央にはインク経路35が形成されている。第2室32は、バイパスインク流路21を介して負圧バルブ10のインク室11に接続されている。分離壁34のバルブ側には、バイパスバルブ36(以下「バルブ36」と称す)に当接する封止ゴム37が設けられている。バルブ36は、第2室32に設けたばね38により封止ゴム37に所定圧で押し付けられている。
次に、このインク供給系統の動作について説明する。図2、図3(a)及び図4(a)に示すように、印刷時には、低圧でインクがレギュレータ3に供給される。圧力制御装置53は所定の圧力をもってインクボトル51内のインクを吸引し、負圧バルブ10に送り出している。ヘッド1からインクが吐出されると、インク室11内のインクが減り、インク室11内の圧力が下がる。すると、可とう性膜16で支持されたバルブ開閉部材17が動いてバルブ18が開き、インク供給室12のインクがインク経路14を通ってインク室11に送り込まれる。これにより、インク室11内の圧力が上昇し、バルブ開閉部材17が戻ってバルブ18が閉じる。
なお、インク供給部4により加えられる圧力は、バルブ18が開く動作を阻害しない程度の圧力であって、バルブ18を開けたときインク室11にインクが送り込める程度の圧力であることを要する。加圧バルブ30は、上記低圧のインクの供給圧力ではバルブ36が開かないため、加圧バルブ30から負圧バルブ10のインク室11にインクが供給されることはない。通常の印刷時には、上記動作を繰り返してインクがインク室11に供給される。
次に、インクの充填又はクリーニングを行う場合は、圧力制御装置53によりインクの供給圧力が高圧に切り換えられる。高圧への切り換えは、送液ポンプ52の駆動力を上げることで行う。高圧のインクが供給されると、図2、図3(b)及び図4(b)に示すように、加圧バルブ30の第1室31の圧力が上昇し、バルブ36が開く。これにより、第1室31からインク経路35を通って第2室32にインクが送り込まれ、続いてインク流路21を通ってインクが負圧バルブ10のインク室11に直接送り込まれる。インク室11に高圧でインクが充填されると、可とう性膜16が膨らみバルブ18が閉じる。更に、インク供給室12にもインクが同じ高圧で供給されるのでバルブ18は閉じたままである。換言すれば、インク室11とインク供給室12の圧力は均衡するので、バネ20により付勢されたバルブ18は閉じたままとなる。第1室31から第2室32にインクが送り込まれると第1室31の圧力が開放されて低下し、バルブ36が閉じる。
圧力制御装置53によりインク供給の圧力を低圧に切り換えると、図3(a)及び図4(a)の状態に戻る。
上記のようにすれば、正圧と負圧との切り換えが不要であり、正圧下においてインク供給の圧力の高低切り換えにより印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えることができるので、インク供給部4の構成を簡単にできる。特に、圧力トラップ54により送液ポンプ52の脈動を低減して圧力を設定値に保つようにできるので、インクの圧力の高低切り換えを正確に行える。また、上記構成によれば、従来のようにヘッド1にキャップを装着して吸引ポンプで強制的に吸引しなくても済む。このため、部品点数が少なくなり、キャップの装着作業等を省略できる。
図5は、実施の形態1にかかるレギュレータの変形例を示す詳細構成図である。このレギュレータ3aの負圧バルブ10は、インク室11とインク供給室12とが分離壁13により分離され、分離壁13の中央にはインク経路14が形成されている。インク室11はチューブや溝等からなる出口インク流路15を介してヘッド1に接続されている。インク室11の前記分離壁13に対向して可とう性膜16が設けられている。可とう性膜16にはバルブ開閉部材17の座が設けられ、その中心からピンが立設されている。ピンは前記インク経路14を貫通し、先端にバルブ18が設けられる。分離壁13のバルブ側には、当該バルブ18に当接する封止ゴム19が設けられている。バルブ18は、インク供給室12に設けたばね20により封止ゴム19に所定圧で押し付けられている。インク供給室12は、前記インクタンクからのインク流路150に接続されている。
負圧バルブ10のインク室11には、チューブや溝等からなる第2エア通路102が設けられ、当該第2エア通路102には電磁バルブ103が設けられている。この第2エア通路102は、ヘッド1に設けたチューブや溝からなるエア通路101に接続される。また、インク供給室12とチューブや溝等からなる出口インク流路15との間にはバイパスインク流路104が設けられ、このバイパスインク流路104には電磁バルブ105が設けられている。電磁バルブ103,105は、インク供給室12へのインクの供給圧力に応じて制御部106により開閉が制御される。この制御部106は、前記圧力制御部53の一部として含まれる。
次に、レギュレータ3aの動作について説明する。印刷時には、電磁バルブ103,105は制御部106により閉じられている。また、低圧でインクがレギュレータ3に供給される。圧力制御装置53は所定の圧力をもってインクボトル51内のインクを吸引し、負圧バルブ10に送り出している。図5(a)に示すように、ヘッド1からインクが吐出されると、インク室11内のインクが減り、インク室11内の圧力が下がる。すると、可とう性膜16で支持されたバルブ開閉部材17が動いてバルブ18が開き、インク供給室12のインクがインク経路14を通ってインク室11に送り込まれる。これにより、インク室11内の圧力が上昇し、バルブ開閉部材17が動いてバルブ18が閉じる。また、圧力制御装置53により、前記負圧バルブ10には低圧でインクが供給されている。この圧力は、バルブ18が開く動作を阻害しない程度の圧力であって、バルブ18を開けたときインク室11にインクが送り込める程度の圧力であることを要する。一方、電磁バルブ103,105は閉じているので、バイパスインク流路104をインクが流れることはない。
次に、インクの充填又はクリーニングを行う場合、図5(b)に示すように、圧力制御装置53によりインクの供給圧力を高圧に切り換ると同時に制御部106により電磁バルブ103,105を開ける。高圧のインクがインク供給室12に供給されると、インク供給室12内が高圧になるので、バルブ18は閉じたままとなる。このため、高圧のインクは、バイパスインク流路104を通り、出口インク流路15を介してヘッド1に供給されると共にインク室11にも高圧で供給される。インク室11に残るエアは、第2エア通路102を介してエア通路101に至り、大気放出される。また、ヘッド1内のエアも、エア通路101を介して大気放出される。これにより、ヘッド1がクリーニングされ、インク室11にインクが充填される。
また、圧力制御装置53によりインクの供給圧力を低圧に戻すと同時に制御部106により電磁バルブ103,105を閉じることで、印刷可能な状態となる。なお、バイパスインク流路104を出口インク流路15に接続するのではなく、インク室11に直接接続しても良い。
このようにすれば、インク圧力の高低切り換え及び電磁バルブ103,105の開閉により、印刷とインク充填又はクリーニングとを切り換えることができるので、従来のようにヘッド1にキャップを装着して吸引ポンプで強制的に吸引しなくても済む。このため、部品点数が少なくなり、キャップの装着作業等を省略できる。この図6に示したレギュレータ3aは、下記実施の形態2〜5においても同様に加圧バルブ30の代わりに用いることができる。
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2に係るインク供給系統を示す構成図である。この実施の形態2に係るインク供給系統200は、実施の形態1の圧力トラップ54と送液ポンプ52を省略し、エア圧力制御部5を設けた点に特徴がある。その他の構成は実施の形態1と同様であるからその説明を省略する。エア圧力制御部5は、エアポンプ56と、このエアポンプ56の駆動力を制御する圧力制御装置57と、エアポンプ56の脈動を低減するエアチャンバー58と、排気側に設けた開閉バルブ59とからなる。エアポンプ56から導出するエア通路60は、インクボトル51に接続されている。圧力制御装置57は、図示しない各種センサからの信号に基づいて自動制御する制御回路により構成しても良いし、エアポンプを駆動する電力を切り換える単なるスイッチから構成しても良い。
インクジェットプリンタによる印刷時には、エアポンプ56から低圧のエアがエアチャンバー58を介してインクボトル51に送られる。インクボトル51にエアを送り込むと、インクボトル51の液面より下に配置されたインク流路55からインクが低圧で送りだされ、レギュレータ3のインク供給室12に送り込まれる。上記実施の形態1のように、ヘッド1からインクが吐出されることで、バルブ18が開いてインク供給室12からインク室11にインクが送り込まれる。
次に、インクの充填及びクリーニングを行う場合、圧力制御装置57によりエアポンプ56の駆動力が上げられて、高圧のエアがインクボトル51に送り込まれる。高圧のエアが送り込まれることで、インクボトル51からインクが高圧で送り出される。高圧のインクが供給されると、上記実施の形態1のように、加圧バルブ30が開いて負圧バルブ10のインク室11にインクが直接充填される。インクの充填及びクリーニングの終了時には、開閉バルブ59を開放してエアチャンバー58内の圧力を低減させる。なお、レギュレータ3aを用いた場合は、電磁バルブ103,105が開けられることで、高圧のインクがバイパスインク流路104、出口インク流路15を介してヘッド1に供給されると共にインク室11にもインクが充填される。
以上の構成によれば、正圧下においてエアの高低圧の切り換え制御を行うエアポンプ56を用いて前記インクの高低圧の切り換えを行うので、エア圧力制御部5の構成を簡単にできる。即ち、従来のようにエア供給部において正圧と負圧とを切り換える必要はなく、正圧の圧力の高低を切り換えるだけで済むので、エア圧力制御部5の構成を簡略にできる。また、インクボトル51のインクの液面にエアで圧力を加えるので、インク流路55内にエアが含まれず、インクの逆流が発生しない。また、エアチャンバー58及びインクボトル51でエアポンプ56の脈動を吸収するので、圧力が安定する。
(実施の形態3)
図7は、この発明の実施の形態3に係るインク供給系統を示す構成図である。この実施の形態3に係るインク供給系統300は、実施の形態2のインク供給部にインクボトルを2つ設けた点に特徴がある。エア圧力制御部5の構成は実施の形態2と同じである。エアポンプからのエア通路60はインク供給部8で分岐し、分岐したエア通路60は第1のインクボトル61及び第2のインクボトル62と接続されている。また、各エア通路60にはそれぞれ切換バルブ63,64が設けられている。切換バルブ63,64はインクボトル61,62への接続を大気開放側に切り換え可能である。各インクボトル61,62からはインク流路55が導出し、各インク流路55には開閉バルブ65,66が設けられている。この各インク流路55は結合し、レギュレータ3に接続される。
ヘッド1の出口にはインク戻し流路67が設けられている。インク戻し流路67には、逆流防止のための加圧バルブ68が設けられる。加圧バルブ68の構造は、実施の形態1のものと同じである。インク戻し流路67はインク供給部8にて分岐し、分岐した各インク戻し流路67には開閉バルブ69,70を介してインクボトル61,62に接続されている。下記切換バルブ63,64、開閉バルブ65,66,69,70の制御は、圧力制御装置57により行う。
インクジェットプリンタによる印刷時には、エアポンプ56から低圧のエアがエアチャンバー58を介してインクボトル61,62に送られる。このとき、第1の切換バルブ63は開き、第2の切換バルブ64は閉じ、インク供給用の開閉バルブ65は開け、インク戻し用の開閉バルブ69は閉じた状態で、第1のインクボトル61に低圧のエアを送り込む。すると、インクボトル61の液面より下に配置されたインク流路55からインクが低圧で送りだされ、レギュレータ3のインク供給室12に送り込まれる。上記実施の形態1のように、ヘッド1からインクが吐出されることで、バルブ18が開いてインク供給室12からインク室11にインクが送り込まれる。
次に、インクの充填及びクリーニングを行う場合、第1の切換バルブ63は開き、第2の切換バルブ64は閉じた状態で、圧力制御装置57によりエアポンプ56の駆動力が上げられ、第1のインクボトル61に高圧のエアが送り込まれる。インク供給用の開閉バルブ65を開け、インク戻し用の開閉バルブ69を閉じた状態で高圧のエアを送り込むことで、インクボトル61からインクが高圧で送り出される。高圧のインクが供給されると、上記実施の形態1のように、加圧バルブ30が開いて負圧バルブ10のインク室11にインクが充填される。なお、レギュレータ3aを用いた場合は、電磁バルブ103,105が開けられることで、高圧のインクがバイパスインク流路104、出口インク流路15を介してヘッド1に供給されると共にインク室11にもインクが充填される。
ヘッド1に送り込まれたインクはヘッド1の出口からインク戻り流路67を通って戻る。このとき、高圧でインクが圧送されているので、加圧バルブ68は開いた状態となる。インク戻り流路67で戻ったインクは第1の開閉バルブ69が閉じており、第2の開閉バルブ70が空いているので、第2のインクボトル62にインクが戻る。このとき、第2の切換バルブ64は大気開放側に切り換えられているので、第2のインクボトル62にインクが無理なく戻される。このようにしてインクが循環する。高圧のエア供給を止めると、加圧バルブ30が閉じる。上記動作は、第1系統と第2系統とを交互に行う。
以上の構成によれば、インクを循環させてインクの滞留を防止できる。また、エアポンプ56を用いてインクの高低圧の切り換えを行うので、エア圧力制御部5の構成を簡単にできる。即ち、従来のようにエア供給部において正圧と負圧とを切り換える必要はなく、正圧の圧力の高低を切り換えるだけで済むので、エア圧力制御部5の構成を簡略にできる。また、インクボトル61,62のインクの液面にエアで圧力を加えるので、インク流路55内にエアが含まれず、インクの逆流が発生しない。また、インクボトル61,62でエアポンプ56の脈動を吸収するので、圧力が安定する。
(実施の形態4)
図8は、この発明の実施の形態4に係るインク供給系統を示す構成図である。この実施の形態4に係るインク供給系統は、実施の形態3のインク供給系統300にインク排出部71を設けた点に特徴がある。その他の構成は実施の形態3と同じであるからその説明を省略する。インク排出部71は、エア圧力制御部5のエアポンプ56の吸入側のエア通路60に切換バルブ72を設け、この切換バルブ72からエア通路73を導出してエアチャンバーを兼用した廃インクボトル74に接続する。この廃インクボトル74にはインク流路75が接続され、その先には吸引ワイパー76が設けられている。
吸引作業を行う場合、エア圧力制御部5の開閉バルブ59を開放した状態でエアポンプ56を作動させる。切換バルブ72は吸引ワイパー側のエア通路73とし、当該エアポンプ56によりエアの吸引を行う。これによりエアチャンバーの機能を備えた廃インクボトル74内の圧力が減少し、吸引ワイパー76に吸引力が働く。吸引ワイパー76はヘッド1に当てられ、ヘッド1に残ったインクを吸引し、廃インクボトル74に搬送する。廃インクボトル74では、エアポンプ56の脈動が減少させられ、インクが廃インクボトル74の下部に溜められる。
このようにすれば、ヘッド1のメンテナンス用の吸引ワイパー76の吸引動力として前記エアポンプ56を用いることができるので、インクジェットプリンタ全体のエアポンプ数を減少できる。
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5に係るインク供給系統を示す構成図である。このインク供給系統500は、高粘度のインクを供給する場合の構成例である。この実施の形態5のインク供給系統500は実施の形態4のインク供給系統400に中間加圧タンク77を設けた点に特徴がある。エアポンプ56から導出するエア通路60は中間加圧タンク77に接続されている。各インクボトル61,62にはそれぞれ開閉バルブ78,79を有するインク流路80が設けられ、各インク流路80は合流し、送液ポンプ81に接続される。送液ポンプ81は中間加圧タンク77にインクを圧送する。中間加圧タンク77から導出するインク流路82はレギュレータ3に接続される。また、前記中間加圧タンク77には、インク量を監視する監視センサ83が設けられている。
圧力制御装置57は、監視センサ83の出力信号に基づいて中間加圧タンク77内の液量を検出する。液量が所定量を下回ると、送液ポンプ81を駆動して、インクボトル61,62からインクを中間加圧タンク77に送り込む。
インクジェットプリンタによる印刷時には、エアポンプ56から低圧のエアがエアチャンバー58を介して中間加圧タンク77に送られる。インク供給用の開閉バルブ78,79は閉じ、インク戻し用の開閉バルブ69,70は閉じておく。中間加圧タンク77にエアを送り込むと、液面より下に配置されたインク流路82からインクが低圧で送りだされ、レギュレータ3のインク供給室12に送り込まれる。上記実施の形態1のように、ヘッド1からインクが吐出されることで、バルブ18が開いてインク供給室12からインク室11にインクが送り込まれる。
次に、インクの充填及びクリーニングを行う場合、圧力制御装置57によりエアポンプ56の駆動力が上げられ、中間加圧タンク77に高圧のエアが送り込まれる。高圧のエアが送り込まれることで、中間加圧タンク77からインクが高圧で送り出される。高圧のインクが供給されると、上記実施の形態1のように、加圧バルブ30が開いて負圧バルブ10のインク室11にインクが充填される。レギュレータ3aを用いた場合は、電磁バルブ103,105が開けられることで、高圧のインクがバイパスインク流路104、出口インク流路15を介してヘッド1に供給されると共にインク室11にもインクが充填される。
ヘッド1に送り込まれたインクはヘッド1の出口からインク戻り流路67を通って戻る。このとき、高圧でインクが圧送されているので、加圧バルブ68は開いた状態となる。インク戻り流路67で戻ったインクは第1の開閉バルブ69が閉じており、第2の開閉バルブ70が空いているので、第2のインクボトル62にインクが戻る。このとき、バルブ84は大気開放されるので、第2のインクボトル62にインクが無理なく戻される。送液ポンプ81によりインクを中間加圧タンク77に供給するときは、インクが戻されていないほうの第1のインクボトル61からインクを送り出す。
第1のインクボトル61にインクを戻す場合、第1の開閉バルブ69を開き、バルブ85を大気開放し、第2の開閉バルブ70を閉じれば、第1のインクボトル61にインクが戻る。送液ポンプ81によりインクを中間加圧タンク77に供給するときは、インクが戻されていないほうの第2のインクボトル62からインクを送り出す。このように、第1のインクボトル61と第2のインクボトル62との系統は適宜切り換えるようにする。高圧のエア供給を止めると、加圧バルブ30が閉じる。
上記のように中間加圧タンク77を設けることで、当該中間加圧タンク77からヘッド1までの距離がインクボトル61,62からヘッド1までの距離に比べて短くなる。このため高粘度インクを送りやすくなる。なお、吸引ワイパー76の構成及び作用については、上記実施の形態4と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、この発明のインク供給系統の実施例を示す構成図である。このインク供給装置600は、インク供給部610と、圧力制御部630と、ヘッドユニット650と、ステーション670とを備える。インク供給部610は、2つのインクボトル611,612と、このインクボトル611,612から導出しフィルタ613及び開閉バルブ614,615を有するインク流路616と、インク流路616が合流した先に設けた送液ポンプ617と、各インクボトル611,612に設けた大気開放用の開閉バルブ618と、内部で分岐し、各分岐路に開閉バルブ619,620を設けたインク戻り流路621とを有する。
圧力制御部630は、前記インク流路616に設けたフィルタ631及び脱気モジュール632と、脱気モジュール632に開閉バルブ634を介して接続したエアポンプ635とを有する。また、エアフィルタ636を有するエアポンプ637と、エアポンプ637にエア通路638で接続した加圧チャンバー639と、大気開放用の開閉バルブ640及びステーション670に接続するエア通路641に設けた開閉バルブ642と、スピードコントローラ643と、大気開放とエアポンプ637とを切り換える開閉バルブ644とを有する。
ヘッドユニット650は、複数のヘッド651とこのヘッド651に接続したレギュレータ3と、レギュレータ3から導出するインク流路652と、インク流路652に設けた液体圧力センサ653及び中間加圧タンク654とを備えている。また、インク戻し流路655がレギュレータ3に接続されている。中間加圧タンク654には、インク量を監視する監視センサ656が設けられる。中間加圧タンク654から導出したエア通路657は、中間加圧タンク654に接続され、このエア通路657にはインク逆流の検出を行うセンサ658と、エア圧力センサ659が設けられている。
ステーション670は、廃インクボトル671と負圧チャンバー672を有し、この負圧チャンバー672は圧力制御部630のエアポンプ637の動力により作動する。加圧チャンバー639から導出したエア通路641は負圧チャンバー672に接続される。負圧チャンバー672には開閉バルブ673、スピードコントローラ674、エアフィルタ675が接続される。また、ヘッド651の吸引を行う吸引ワイパー676が開閉バルブ677を介して接続される。負圧チャンバー672と廃インクボトル671とは、開閉バルブ678を有するインク流路679により接続される。廃インクボトル671には、インク流路681を介して複数のキャップ680が接続される。キャップ680はヘッド651に取り付けるものであり、前記インク流路681には開閉バルブ682とローラポンプ683とが設けられている。
インクの供給は、次のように行う。中間加圧タンク654のインク量は監視センサ656により監視されており、インク量が減ると、監視センサ656の出力信号に基づいて圧力制御部630が送液ポンプ617を駆動する。開閉バルブ614を開け、開閉バルブ615を閉じ、送液ポンプ617によりインクボトル611内のインクを中間加圧タンク654に送り込む。または、開閉バルブ614を閉じ、開閉バルブ615を開け、送液ポンプ617によりインクボトル612内のインクを中間加圧タンク654に送り込む。これにより、中間加圧タンク654内のインクは一定量の範囲に保たれる。
インクジェットプリンタによる印刷時には、エアポンプ637から低圧のエアが加圧チャンバー639を介して中間加圧タンク654に送られる。エア圧力はエア圧力センサ659により検出され、圧力制御部630にフィードバックされる。中間加圧タンク654に送り込まれたエアにより、内部のインクが押し出され、インク経路652を通じてレギュレータ3に送り込まれる。インクの圧力は液体圧力センサ653により検出され、圧力制御部630にフィードバックされる。
次に、インクの充填及びクリーニングを行う場合、圧力制御部630によりエアポンプ637の駆動力が上げられ、中間加圧タンク654に高圧のエアが送り込まれる。高圧のエアが送り込まれることで、中間加圧タンク654からインクが高圧で送り出される。高圧のインクが供給されると、上記実施の形態1のように、加圧バルブ30が開いて負圧バルブ10のインク室11にインクが充填される。
また、インク循環においては、圧力制御部630によりエアポンプ637の駆動力が上げられ、中間加圧タンク654に高圧のエアが送り込まれる。中間加圧タンク564から高圧でヘッド651に送り込まれたインクは、ヘッド651の出口からレギュレータ3内を通ってインク戻り流路655を通って戻る。インク戻り流路655で戻ったインクは第1の開閉バルブ619が閉じており、第2の開閉バルブ620が空いているので、第2のインクボトル612にインクが戻る。このとき、第2の開閉バルブ618は大気開放側に切り換えられているので、第2のインクボトル612にインクが無理なく戻される。また、第2のインクボトル612にインクを戻している途中でも、第1のインクボトル611から送液ポンプ617により中間加圧タンク654にインクを送り込むことができる。高圧のエア供給を止めると、加圧バルブ30が閉じる。なお、第1の開閉バルブ619及び第2の開閉バルブ620を切り換えて第1のインクボトル611にインクを戻しても良い。
ステーション670によりヘッド651の吸引等を行う場合、ヘッド651にキャップ680を装着し、ローラポンプ683により強制的に吸引を行う。吸引されたインクは廃インクボトルに送られる。また、吸引ワイパー676によりヘッド651の吸引を行う場合、エアポンプ637により負圧チャンバー672が減圧され、開閉バルブ677を開けて吸引ワイパー676に吸引力が与えられる。このとき、廃インクボトル671の開閉バルブ678は閉じる。吸引により負圧チャンバー672に溜まったインクは、エアポンプ637による負圧チャンバー672内の加圧により廃インクボトル671に送られる。圧力制御部630の開閉バルブ640,642,644の開閉により負圧チャンバー672への減圧と加圧とを切り換える。
(変形例)
図11は、この発明の実施の形態3の変形例に係るインク供給系統を示す構成図である。このインク供給系統700は、レギュレータ3(負圧バルブ10)から導出するチューブ15とインク戻し流路67との間を連結する循環バイパス路86と備えた点に特徴がある。その他の構成は、インク供給系統300と同じである。チューブ15とインク戻し流路67とは開閉バルブ87により連結している。インク戻し流路67には逆流防止のための逆止弁88が設けられている。
開閉バルブ87をインク戻り流路67に切り換え、第1の切換バルブ63を開き、第2の切換バルブ64を閉じ、圧力制御装置57によりエアポンプ56の駆動力を上げ、インク供給用の開閉バルブ65を開け、インク戻し用の開閉バルブ69を閉じた状態で第1のインクボトル61に高圧のエアを送り込むことで、インクボトル61からインクが高圧で送り出される。高圧のインクが供給されると、加圧バルブ30が開いて負圧バルブ10のインク室11にインクが充填される。レギュレータ3aを用いた場合は、電磁バルブ103,105が開けられることで、高圧のインクがバイパスインク流路104、出口インク流路15を介してヘッド1に供給されると共にインク室11にもインクが充填される。
充填されたインクは、インク室11からチューブ15に至り、循環バイパス路86を通ってインク戻り流路67に入る。加圧バルブ68は、インクが高圧で圧送されているので開いた状態となる。インク戻り流路67で戻ったインクは第1の開閉バルブ69が閉じており、第2の開閉バルブ70が空いているので、第2のインクボトル62にインクが戻る。このとき、第2の切換バルブ64は大気開放側に切り換えられているので、第2のインクボトル62にインクが無理なく戻される。高圧のエア供給を止めると、加圧バルブ30が閉じる。上記動作は、第1系統と第2系統とを交互に行う。
以上の構成によれば、インクの循環をヘッド1を通すことなく行うことができる。このため、他のヘッドで印刷中でも特定のヘッドにかかる系統のインクを循環させることができる。例えば、夜間の長時間運転等において特定の色を担当するヘッドの使用頻度が極めて少ない場合等に有用である。この変形例は、負圧バルブとインク戻り流路との間に循環バイパス路を設けたことを特徴とする請求項4に記載のインク供給装置として観念できる。
なお、この発明を実施するための形態において、バルブ等の各構成要素は図示しない制御装置によりその動作が制御される。
100 インクジェットプリンタ
1 ヘッド
3 レギュレータ
4 インク供給部
6 圧力制御装置
10 負圧バルブ
11 インク室
12 インク供給室
18 バルブ
30 加圧バルブ
31 第1室
32 第2室
36 バルブ
51 インクボトル
52 送液ポンプ
67 インク戻り流路
74 廃インクボトル
76 吸引ワイパー
77 中間加圧タンク
80 インク流路
920,930 エア圧力制御部
932 エアポンプ

Claims (6)

  1. インクボトルからのインクの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えすることでインク流路を通じてインクを供給するインク供給部と、
    インクタンク側に接続される流入口と、ヘッド側に接続される流出口と、インクを一時的に貯留するインク室と、前記流入口を開閉する流入口バルブと、印刷時に、前記インク室内が所定圧力以下の場合に前記流入口バルブを開き、前記インク室内が所定圧力よりも大きい場合に前記流入口バルブを閉じ、インク充填又はクリーニング時に流入口バルブを閉じるバルブ開閉機構と、前記流入口と異なるバイパス流入口を前記インク室に形成し、前記バイパス流入口に接続され前記インク室に直接インクを送り込むバイパスインク流路と、前記バイパスインク流路に設けられ、印刷時に閉じ、インク充填又はクリーニング時に開くバイパス開閉手段とを有するレギュレータと、
    を備えたことを特徴とするインク供給装置。
  2. 前記インク供給部は、前記インクボトルからインクを送る送液ポンプを有し、送液ポンプからのインクの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えすることでインク流路を通じてインクを供給するものであることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 更に、エアポンプのエアの送り出し圧力を正圧下において高低切り換えするエア圧力制御部を備え、
    前記インク供給部は、前記エアポンプから導出したエア通路が前記インクボトルに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  4. 前記インク供給部は、当該中間加圧タンクはインク流路によりインクボトルに接続されると共に当該インク流路上に送液ポンプが設けられ、一方、前記中間加圧タンクからは前記レギュレータの流入口に接続する別のインク流路が導出していることを特徴とする請求項3に記載のインク供給装置。
  5. 更に、ヘッドと前記インクボトルとの間にインク戻り流路を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のインク供給装置。
  6. 更に、前記エアポンプに接続された廃インクボトルと、廃インクボトルに接続した吸引ワイパーとからなるインク排出手段を設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載のインク供給装置。
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