JP2007166883A - 磁力回転発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石相互間の吸引力を回転力にし、発電機を回転し、電力を得る装置。
【解決手段】1対の笠歯車3各上部に主円盤1と副円盤2をつけ、主円盤1と副円盤2面上は外周を2区分し、各基礎区分点とする。主円盤1の基礎傾斜台9aを、又、副円盤2の基礎区分点には、基礎傾斜台9bを固定する。基礎傾斜台9aには、前傾磁極面磁石4を、区分点毎にN・S磁極かえて、又、基礎傾斜台9bには、後傾磁極面磁石5を、同じく、N・Sを替えて、配列固定する。主副各円盤に中心軸7をつけ、主円盤回転機子10、副円盤回転機子11とする。主円盤回転車10のN磁極における磁石配置区分点に対し、副円盤回転車11のS磁極における磁石配置区分点を合わせた位置で、笠歯車3を噛み合わせ、装置容器12の軸受に支持のうえ、装置容器12外に設けた発電機14軸と主軸7を、軸継ぎ手20により連結する。
【選択図】図2

Description

この発明は、磁石相互間に作用する吸引力と反発力を回転力に変えて、発電機を回転させ、電力を得る装置で、電気自動車、船舶、航空宇宙、工業用、家庭用、農業用の電源として用いる。
従来、磁石相互間に作用する吸引力と反発力を回転力として、発電機を回転し電力を得る装置は、我国の発明家湊弘平氏の磁力発電装置が、1987年にテレビ、雑誌で公開された。実用機も作られたが耐久性に問題があったためか、その後実用化はされなかった。しかし、その後、磁石と電磁石を用いた磁力回転発電装置を発明し、40カ国以上の国際特許を得ている。他に米国の発明家トロイ・リード氏の磁力発電装置があるが、装置が大型になる欠点がある。
[発明が解決しょうとする課題]
主円盤1と副円盤2に配置する磁石数を少なくして、小型化できる構造とし、吸引力による回転力を得ながら、近接して、逆に、ブレ−キとなる吸引力を、巧妙な構造によって、消去して、安定した回転力を得られる機構とする。小型でありながら、大きな出力発電が得られ、又、磁石数を少なくできるため、超電導電磁石を用いて、大出力発電を可能とする構造とする。
課題を解決するための手段
中心に軸穴があく、ピッチ円錐角5〜45度の1対の笠歯車3において、直径比、歯数比を1対1、又は、任意の整数対1比、又は、1対任意の整数比、又は、1以外の奇数対任意の整数比の笠歯車3とし、、各笠歯車3上部に、中心に軸穴があく、主円盤1、と副円盤2を固定する。超電導電磁石を用いるときは、笠歯車3上を冷凍機設置空間とする為、主円盤1と副円盤2は、支柱8で支持される。主副各円盤面上の外周端より、少し内側に、円周を描き、各々基礎区分円周gとする。主副笠歯車直径比が、1対1の時、主円盤1と副円盤2は、2以上整数で、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。
任意の整数対1比、又は1対任意の整数比、のとき、小さい方の円盤区分数は、2以上の整数区分数とし、大きい円盤区分数は、小さい方の円盤区分数に直径比を乗じた数を区分数とし、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。又、1以外の奇数対任意の整数比の時、各々の比数に2を乗じた区分数とし、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。
主、副各円盤の各基礎区分点位置より、主円盤1は、主円盤1回転方向と逆方向に、又、副円盤2は、副円盤2の回転方向に、各々接線fを引き、ピッチ円錐角xと同じ角度で上昇傾斜する、基礎傾斜台9a、9bの下降先端を、接線fに、又、側面を各基礎区分点をとおる中心線rに、位置して固定する。主円盤1の基礎傾斜台9aは、ピッチ円錐角xと同じ角度の上昇傾斜台部分Aの上に、平面台部分Bがついた構造である。副円盤2の基礎傾斜台9bは、上昇傾斜台部分Aのみの構造とする。主円盤1の基礎区分点をとおる中心線が、各基礎傾斜台9a、9bの先端と交わる矢印e点を、磁石配置区分点とする。副円盤2の磁石配置区分点は、基礎区分点と同じ位置となる。主円盤1の各基礎傾斜台9aの中心線r上には、前傾磁極面磁石4の磁極面下部における磁石傾斜台4b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。副円盤2の各基礎傾斜台9bの接線f上には、後傾磁極面磁石5の磁極面下部における磁石傾斜台5b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。
但し、笠歯車3の直径比1対1、2対3の時で、2区分、3区分の時は、主円盤1の配列磁極を区分点すべて、N極としても回転可能である。この時、副円盤2の配列磁極は、区分点すべて、S極となる。主円盤1の前傾磁極面磁石4の磁極面巾tは、基礎区分円周gの2区分点によって作られる中心角の弦巾(2区分の時は、基礎区分円周gの直径巾)の約60%〜40%より、任意の巾とし、後傾磁極面磁石5の磁極面巾tは、前傾磁極面磁石4の半分とする。前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5の構造は、磁石傾斜台部分4b、5bの傾斜面に、両側磁極面の両端が、各々逆方向に突き出した磁石、又は、超電導電磁石を、固定した構造である。
前傾磁極面磁石4の磁石傾斜台部分4bは、45度で下降傾斜する、前傾傾斜台部分Aの傾斜面を直交して、45度で、磁極面が横方向に下降傾斜する、横傾斜台部分Bがついた形状を、一体成形で作られた構造である。後傾磁極面磁石5の磁石傾斜台部分5bは、45度で下降傾斜する、後方傾傾斜台部分Aの傾斜面の上に、直交して、45度で、磁極面が横方向に下降傾斜する、傾斜台部分Bがついた形状を、一体成形で作られた構造である。前傾磁極面磁石4の突出巾aと突出長さbは、磁極面巾tによって求められる。突出巾aは、磁極面巾の6分の1であり、突出長さは、残り磁極面巾の長さと同じで、6分の5の長さとなる。又、後傾磁極面磁石5の突出巾aと突出長さbは、磁極面巾tによって求められる。突出巾aは、磁極面巾の3分の1であり、突出長さは、残り磁極面巾の長さと同じで、3分の2の長さとなる。
前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5に超電導電磁石を用いる時は、主円盤1と副円盤2が、支柱8によって上部に上げられてできた空間に、ヘリウムガス再液化用の冷凍機6を設ける。下部に笠歯車3がついた、主円盤1と副円盤2の軸穴に主軸7を付け、キ−18により固定し、主円盤回転車10と副円盤回転車11とする。主軸端部につけた回転接点15より、冷凍機6に外部より電力を供給する。又、フライホイール13を設ける。主円盤回転車10と副円盤回転車11は、主円盤1のN磁極における前傾磁極面磁石4の磁石配置区分点位置に、副円盤2の、S磁極における後傾磁極面磁石5の磁石配置区分点位置を合わせ、各笠歯車3を噛みわせ、装置容器12のラジアル軸受け16とスラスト軸受け17により支持する。装置容器12上に設けた発電機14軸と主軸7は、各々軸に付いた出力用笠歯車19、又は、軸継ぎ手20により、連結される。以上の構成よりなる磁力回転発電装置。
発明の効果
少ない磁石数で、吸引力により、安定した回転力がえられ、装置を小型化できる。又、磁石数が少ないので、超電導電磁石を用いた大型装置により、大電力をえられ家庭用、航空、宇宙、船舶、鉄道、農業、ロボット、その他あらゆる機器の電源とする事ができる。
図1〜図17は、第1の実施の形態に係わり、笠歯車直径比1対1で、前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5に超電導電磁石を用いた実施例の発明本体で、図1は、図2の主円盤1部分のB−B線方向断面と、副円盤2部分のC−C線方向断面を合成した、合成平面断面図であり、図2は、図1のA−A線方向の断面立面図である。図3は、図2のD−D線方向の断面側面図である。
図2に示すように、中心に軸穴があく、ピッチ円錐角30度の1対の笠歯車3において、直径比、歯数比を1対1とし、笠歯車3の上面周囲4個所に支柱8をつけ、中心に軸穴があく、主円盤1と副円盤2を支持する。図4は、主円盤1に基礎傾斜台9aを固定した時の平面図で、図5は、図4の立面図であり、図7は、副円盤2に基礎傾斜台9bを、固定したた時の平面図であり、図8は、図7の立面図である。これらの図にあるように、主副各円盤面上の外周端より、少し内側に、各々基礎区分円周gを描き、各基礎区分円周gを2等区分し、各2区分の基礎区分点とする。主、副各円盤の基礎区分点位置より、主円盤1は、主円盤1の回転方向と逆方向に、又、副円盤2は、副円盤2の回転方向に、各々接線fを引く。ピッチ円錐角xと同じ角度で上昇傾斜する、基礎傾斜台9a、9bは、下降先端を、接線fに、又、側面を各基礎区分点をとおる中心線rに、位置して各々固定する。
図6は、基礎傾斜台9aの斜視図であり、図4、図5、図6に示すとおり、主円盤1の基礎傾斜台9aは、ピッチ円錐角xと同じ傾斜角30度の上昇傾斜台部分Bの上に、平面台部分Aがついた構造を一体成形で作られた構造である。上昇傾斜台部分Bの横巾aと斜面巾b並びに、平面台部分Aの高さcは、この上に付ける磁石、超電導電磁石の磁極面巾tにsin45度を乗じた値の巾とする。図9は、基礎傾斜台9bの斜視図であり図7〜9図に示すように、副円盤2の基礎傾斜台9bは、上昇傾斜台部分Bのみで、横巾aと、斜面巾bは、この上に付ける磁石、超電導電磁石の磁極面巾tにsin45度を乗じた値の巾とする。
図4、図7にあるように、主円盤1の基礎区分点をとおる中心線が、各基礎傾斜台9a、9bの先端と交わる矢印e点を、磁石配置区分点とする。副円盤2の磁石配置区分点は、基礎区分点と同じ位置となる。主円盤1の各基礎傾斜台9aの中心線r上には、前傾磁極面磁石4の磁極面下部における磁石傾斜台4b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。副円盤2の各基礎傾斜台9bの接線f上には、後傾磁極面磁石5の磁極面下部における磁石傾斜台5b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。但し、笠歯車3の直径比1対1、2対3の時で、2区分、3区分の時は、主円盤1の配列磁極を区分点すべて、N極とすることができる。この時、副円盤2の配列磁極は、区分点すべて、S極となる。
主円盤1の前傾磁極面磁石4の磁極面巾tは、図5に示すように、基礎区分円周gの2区分点によって作られる中心角の弦巾(2区分の時は、基礎区分円周gの直径巾)の約60%〜40%より、任意の巾とし、後傾磁極面磁石5の磁極面巾tは、前傾磁極面磁石4の半分とする。図12は、前傾磁極面磁石4の斜視図で、磁石傾斜台4bの傾斜面に両側磁極面の両端が、各々逆方向に突き出した突出部分4aのついた構造の磁石、又は、超電導電磁石を、固定した構造である。図10は、磁石傾斜台4bの裏側から見た斜視図である。図11は、磁石傾斜台4b、の2ブロックの傾斜台部分を2個に分解した分解斜視図であり、これが示すように、前傾傾斜台部分のブロックBは、側面形の横巾aと高さbが2等辺三角形で、傾斜角45度で下降傾斜する。この傾斜面上を直交して固定するブロックAは、側面形の横巾aと高さbが、2等辺三角形で、傾斜角45度で下降傾斜し、図10の磁石傾斜台9aの斜視図形状となり、この形状で一体成形で作られた構造である。前傾傾斜台部分Bの傾斜面長さcは、横傾傾斜台部分Aの傾斜面長さcの半分の長さとする。図10、図12の矢印eの角が区分点位置の上端点である。
図15は、後傾磁極面磁石5の斜視図で、磁石傾斜台部分5bの傾斜面に 両側磁極面の両端が、各々逆方向に突き出した突出部分5aのついた構造の磁石、又は、超電導電磁石を、固定した構造である。図13は、磁石傾斜台部分5bの表側から見た斜視図で、図14は、磁石傾斜台4bを2ブロックの傾斜台部分に分解した分解斜視図であり、これが示すように、後傾傾斜台部分のブロックBは、側面形の横巾aと高さbが2等辺三角形で、傾斜角45度で下降傾斜する。ブロックBの下降傾斜面上を直交して、側面形が2等辺三角形で、45度で下降傾斜するブロックAがつき、図13の磁石傾斜台5bの斜視図形状となり、この形状で一体成形で作られた構造である。図13、図15の矢印eの角が、磁石配置区分点の位置である。
図16は、前傾磁極面磁石4の磁石傾斜台部分4bに固定する磁石、超電導電磁石の斜視図であり、両側磁極面の両側端の突出巾aと突出長さbは、磁極面巾tによって求められる。突出巾aは、磁極面巾tの6分の1であり、突出長さbは、残り磁極面巾の長さcと同じで、6分の5の長さとなる。突出巾aは、任意に替えることができる。例えば、磁極面巾の4分の1、とすることができる。この場合、突出長さは、残り磁極面巾cの4分の3のと長さと同じとする。これは、突出長さbと残り磁極面巾cが同じ長さでなければ、逆回転力が作用し、回転が得られない。
図17は、後傾磁極面磁石5の磁石傾斜台部分5bに固定する磁石、超電導電磁石の斜視図であり、後傾磁極面磁石5の磁極面巾は、前傾磁極面磁石4の半分である。これは、主、副の笠歯車3直径比が4対1、1対4など、どんな直径比に係わらず同じである。両側磁極面の両側端の突出巾aと突出長さbは、後傾磁極面磁石5の磁極面巾tの3分の1であり、突出長さは、残り磁極面巾cの3分の2の長さと同じとする。前傾磁極面磁石4の突出巾が、磁極面巾の4分の1、とした時、後傾磁極面磁石5の磁極面巾は、後傾磁極面磁石5の磁極面巾の2分の1で、突出長さも、同じく2分の1となる。後傾磁極面磁石5も、突出長さbと残り磁極面巾cが同じ長さでなければ、逆回転力が作用し、回転が得られない。
前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5は、超電導電磁石を用いるので、主円盤1と副円盤2が、支柱9によって上部に上げられた空間に、ヘリウムガス再液化用の冷凍機6を設ける。主軸端部につけた回転接点15より、主軸7の中空穴にとうした配線を冷凍機6に付け、外部より電力を供給する。主円盤1と副円盤2の軸穴に主軸7を付け、キ−18により固定し、主円盤回転車10と副円盤回転車11とする。又、装置容器12外の副円盤2の主軸7に、フライホイール14を設ける。主円盤回転車10と副円盤回転車11は、主円盤1のN磁極における前傾磁極面磁石4の磁石配置区分点位置に、副円盤2の、S磁極における後傾磁極面磁石5の磁石配置区分点位置を合わせ、、各笠歯車3を噛みわせ、装置容器12のラジアル軸受け16とスラスト軸受け17により支持する。装置容器12上に設けた発電機14軸と主軸7は、各々軸に付いた出力用笠歯車19、又は、軸継ぎ手20により、連結される。以上の構成よりなる磁力回転発電装置。
図13、図14、は、第2の実施の形態に係わり、笠歯車直径比2対1で、前傾磁極面磁4と後傾磁極面磁石5にフエライト磁石、又は、ネオジュウム磁石等を用いる。図13は、図14の主円盤1部分のB−B線方向断面と、副円盤2部分のC−C線方向断面を合成した、合成平面断面図であり、図4は、図13のA−A線方向の断面立面図である。断面側面図は省略。副円盤2の区分数が2区分なので、主円盤1の区分数は、2区分に直径比の2を乗じた4区分となっている。仮に、笠歯車直径比4対1の時、副円盤2が2区分であれば、主円盤1の区分数が8区分となるが、主円盤1の基礎区分円周gの直径を、図13より、2倍すれば、同じ大きさの前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5を配列固定することができる。この時、副円盤2は、主円盤1の周囲に最大8機設けることができる。更に、笠歯車直径比8対1の時、主円盤1の基礎区分円周gの直径を、更に、2倍すれば、主円盤1の区分数が16区分となり、磁石は、同じ大きさとなる。この時、副円盤2は、主円盤1の周囲に最大16機設けることができる。
この発明の回転原理を、図22、図23、図24、図25、で説明する。区分数は、2区分である。
図22の位置にある時、主円盤1の、前傾磁極面磁石4(1)のN磁極と、副円盤2の後傾磁極面磁石5(3)の区分点側突出部分のS磁極に、吸引力が作用し、主円盤1の前傾磁極面磁石4(1)に、右回転の正回転力Pと副円盤2の後傾磁極面磁石5(3)に、左回転の正回転力Pが作用する。従って、主円盤1と副円盤2は、矢印方向に、中心角で30度回転し、図23の位置まで回転する。
図23の位置にある時、主円盤1の、前傾磁極面磁石4(1)のN磁極と、副円盤2の後傾磁極面磁石5(3)の突出部分4aのS磁極に、吸引力が作用し、主円盤1に正回転力Pが作用する。前傾磁極面磁石4(1)にかかる吸引力は、中心軸方向であるため、逆転力は作用しない。又、前傾磁極面磁石4(1)の突出部分4aのN磁極面と後傾磁極面磁石5(3)の突出部分4aのS磁極に吸引力が作用し、副円盤2に、正回転力Pが作用する。前傾磁極面磁石4(1)の本体磁極面のN磁極にかかる吸引力は、中心軸方向であるため、逆回転力は作用しない。従って、2個所に作用する回転力PとPにより、中心角で30度回転し、図24の位置まで回転する。
図24の位置にある時、主円盤1の、前傾磁極面磁石4(1)の突出部分4aのN磁極と副円盤2の後傾磁極面磁石5(4)の突出部分5aのS磁極に、吸引力が作用し、副円用2に回転力Pが作用する。前傾磁極面磁石4(1)突出部分4aのN磁極に作用する吸向力の逆回転力は、前傾磁極面磁石4(1)の本体のN磁極にも作用する吸引力が打ち消すため逆回転力は、作用しない。これは、前傾磁極面磁石4の突出部分4aの長さと本体磁極面の長さが、同じであるため、方向が逆で、同じ回転力が作用するためである。従って、PとPの回転力により、中心角で40度回転し、図25の位置まで回転する。
図25の位置にある時、主円盤1の、前傾磁極面磁石4(1)の本体磁極面のN磁極と、副円盤2の後傾磁極面磁石5(2)の本体磁極面のS磁極に、吸引力が作用し、副円盤2に各々、回転力Pが作用する。従って、主円盤1の前傾磁極面磁石4(2)が図22の前傾磁極面磁石4(1)位置まで回転し、1区分の1サイクルとなる。次の1区分間も同じ作動サイクルとなり、回転力を持続する事ができる。区分点毎に作用する回転力Pは、断続的であるため、フライホィール13により、回転を円滑にする。装置容器14上部に、発電機14もうけ主円盤回転車10の主軸7と発電機14軸を、出力用笠歯車19で連結し、発電機を回転し、電力を得る。他の区分の時も、ほぼ、同じ回転原理である。
図15は、この発明の第2実施例において、1対の笠歯車3の直径比を主1、副2の1対2とし、主円盤1の方を小径とした構造であり、図13と同じ合成断面平面図である。主円盤1と副円盤2の位置が、図13の時と逆になる。主円盤1は、副円盤2の周囲に最大4機付けることができる。1対の笠歯車3の直径比は、1対4、1対8でも可能である。これは、副円盤2の笠歯車3おける直径を、倍、倍にすれば、磁石の大きさは、同じとなる。
図16は、1対の笠歯車3の直径比を1以外の奇数対任意の整数比の笠歯車とした時の3対2の直径比で、図13と同じ合成断面平面図である。図では、区分数を偶数化するため、各々直径比に2倍し区分数は、6区分と4区分となる。この為、区分点毎に、N・S磁極を替えることができる。しかし、最大区分が、3区分なので、主円盤1の各区分の磁極を、すべてN極にし、副円盤2の各区分の磁極は、すべてS極としても回転が得られる。これは、笠歯車3の直径比1対1の3区分の時も同じである。笠歯車3のピッチ円錐角xは、約5度から45度まで、回転可能である。この時、基礎傾斜台9a、9bの傾斜角aもピッチ円錐角xと同じ角度とする。特に、装置を小型化する時は、ピッチ円錐角xを、小さくする事により、可能となる。
電気自動車、家庭用、ビル、街路灯、農業用温室ハウス用、ロボット、鉄道、航空機、船舶、宇宙船、等の様々な電源として用いることが出来る。
は、笠歯車直径比1対1で、後傾磁極面磁石5と前傾磁極面磁石4に超電導電磁石を用いた、この発明の第一実施例であり、図1は、図2の主円盤1部分のB−B線方向断面と、副円盤2部分のC−C線方向断面を合成した、平面断面図である。 は、図1のA−A線方向の断面立面図 は、図2のD−D線方向の断面側面図 は、主円盤1に基礎傾斜台9aを固定した時の平面図 は、図4の立面図 は、基礎傾斜台9aの斜視図 は、副円盤2に基礎傾斜台9bを固定した時の平面図 は、図7の立面図 は、基礎傾斜台9bを前より見た斜視図
は、磁石傾斜台4bの裏側より見た斜視図 は、磁石傾斜台4bを分解した斜視図 は、前傾磁極面磁石4の裏側より見た斜視図 は、磁石傾斜台5bを前より見た斜視図 は、磁石傾斜台5bを分解した斜視図 は、後傾磁極面磁石5を前より見た斜視図
は、前傾磁極面磁石4の磁石部分、又は、超電導電磁石部分の斜視図 は、後傾磁極面磁石5の磁石部分、又は、超電導電磁石部分の斜視図 は、この発明の第二実施例で、主、副直径比を2対1とした時における、図19の主円盤1部分のC−C線方向断面と、副円盤2部分のB−B線方向断面を合成した、合成平面断面図である。 は、図18のA−A線方向断面の立面図 は、この発明の第二実施例の、主、副直径比を1対2とした時における、図18とおなじ位置における、合成平面断面図である。 は、この発明の第二実施例の、主、副直径比を3対2とした時における、図18とおなじ位置における、合成平面断面図である。
は、この発明の回転原理図で、図1と同じ位置における、合成した断面平面図である。 は、図22の位置より、中心角で30度回転した位置の、合成した断面平面図である。 は、図23の位置より、中心角で30度回転した位置の、合成した断面平面図である。 は、図24の位置より、中心角で40度回転した位置の、合成した断面平面図である。
符号の説明
1は主円盤、2は副円盤、3は笠歯車、4は前傾磁極面磁石、4aは突出部分、4bは磁石傾斜台部分、5は後傾磁極面磁石、5aは突出部分、5bは磁石傾斜台部分、6は冷凍機、7は主軸、8は支柱、9a、9bは基礎傾斜台、10は主円盤回転車、11は副円盤回転車、12は装置容器、13はフライホイール、14は発電機、15は回転接点、16はラジアル軸受け、17はスラスト軸受け、18はキー、19は出力用笠歯車、20は軸継ぎ手

Claims (1)

  1. 中心に軸穴があく、ピッチ円錐角5〜45度の1対の笠歯車3において、直径比、歯数比を1対1、又は、任意の整数対1比、又は、1対任意の整数比、又は、1以外の奇数対任意の整数比の笠歯車3とし、各笠歯車3上部に、中心に軸穴があく、主円盤1、と副円盤2を固定する。超電導電磁石を用いるときは、笠歯車3上を冷凍機設置空間とする為、主円盤1と副円盤2は、支柱8で支持される。主副各円盤面上の外周端より、少し内側に、円周を描き、各々基礎区分円周gとする。主副笠歯車直径比が、1対1の時、主円盤1と副円盤2は、2以上整数で、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。任意の整数対1比、又は1対任意の整数比、のとき、小さい方の円盤区分数は、2以上の整数区分数とし、大きい円盤区分数は、小さい方の円盤区分数に直径比を乗じた数を区分数として、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。又、1以外の奇数対任意の整数比の時、各々の比数に2を乗じた区分数とし、各基礎区分円周gを等区分し、各基礎区分点とする。主、副各円盤基礎区分点位置より、主円盤1は、主円盤1回転方向と逆方向に、又、副円盤2は、副円盤2回転方向に、各々接線fを引き、ピッチ円錐角xと同じ角度で上昇傾斜する、基礎傾斜台9a、9bの下降先端を、接線fに、又、側面を各基礎区分点をとおる中心線rに、位置して固定する。主円盤1の基礎傾斜台9aは、ピッチ円錐角xと同じ角度の上昇傾斜台部分Aの上に、平面台部分Bがついた構造である。副円盤2の基礎傾斜台9bは、上昇傾斜台部分Aのみの構造とする。主円盤1の基礎区分点をとおる中心線が、各基礎傾斜台9a、9bの先端と交わる矢印e点を、磁石配置区分点とする。副円盤2の磁石配置区分点は、基礎区分点と同じ位置となる。主円盤1の各基礎傾斜台9aの中心線r上には、前傾磁極面磁石4の磁極面下部における、磁石傾斜台4b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。副円盤2の各基礎傾斜台10bの接線f上には、後傾磁極面磁石5の磁極面下部における、磁石傾斜台5b下端を磁石配置区分点より位置し、区分点毎に、N・S磁極を交互に替えて、配列し、固定する。但し、笠歯車3の直径比1対1、2対3の時で、2区分、3区分の時は、主円盤1の配列磁極を区分点すべて、N極とすることができる。この時、副円盤2の配列磁極は、区分点すべて、S極となる。主円盤1の前傾磁極面磁石4の磁極面巾tは、基礎区分円周gの2区分点によって作られる中心角の弦巾(2区分の時は、基礎区分円周gの直径巾)の約60%〜40%より、任意の巾とし、後傾磁極面磁石5の磁極面巾tは、前傾磁極面磁石4の半分とする。前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5の構造は、磁石傾斜台部分4b、5bの傾斜面に、両側磁極面の両端が、各々逆方向に突き出した磁石、又は、超電導電磁石を、固定した構造である。前傾磁極面磁石4の磁石傾斜台部分4bは、45度で下降傾斜する、前傾傾斜台部分Aの傾斜面に、直交して、45度で、磁極面が横方向に下降傾斜する、横傾斜台部分Bがついた形状を、一体成形で作られた構造である。後傾磁極面磁石5の磁石傾斜台部分5bは、45度で、下降傾斜する、後方傾傾斜台部分Aの傾斜面の上に、直交して、45度で、磁極面が横方向に下降傾斜する、横傾斜台部分Bがついた形状を、一体成形で作られた構造である。前傾磁極面磁石4の突出巾aと突出長さbは、磁極面巾tによって求められる。突出巾aは、磁極面巾tの6分の1であり、突出長さは、残り磁極面巾の長さと同じで、6分の5の長さとなる。後傾磁極面磁石5の突出巾aと突出長さbは、磁極面巾tによって求められる。突出巾aは、磁極面巾の3分の1であり、突出長さは、残り磁極面巾の長さと同じで、3分の2の長さとなる。前傾磁極面磁石4と後傾磁極面磁石5に超電導電磁石を用いる時は、主円盤1と副円盤2が、支柱9によって上部に上げられてできた空間に、ヘリウムガス再液化用の冷凍機7を設ける。下部に笠歯車3がついた、主円盤1と副円盤2の軸穴に主軸7を付け、キ−18により固定し、主円盤回転車10と副円盤回転車11とする。主軸端部につけた回転接点15より、冷凍機6に外部より電力を供給する。又、フライホイール13を設ける。主円盤回転車10と副円盤回転車11は、主円盤1のN磁極における前傾磁極面磁石4の磁石配置区分点位置に、副円盤2の、S磁極おける後傾磁極面磁石5の磁石配置区分点位置で、各笠歯車3を噛みわせ、装置容器12のラジアル軸受け16とスラスト軸受け17により支持する。装置容器12上に設けた発電機14軸と主軸7は、各々軸に付いた出力用笠歯車19、又は、軸継ぎ手20により、連結される。以上の構成よりなる磁力回転発電装置。
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