JP2007164428A - バス調停回路及びそれを用いたマルチレイヤバスシステム - Google Patents

バス調停回路及びそれを用いたマルチレイヤバスシステム Download PDF

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Abstract

【課題】特定のバスマスタが一定期間中に一定量以上のアクセスを確実に行うことが出来る。
【解決手段】
複数のマスタ接続ポート11〜13から、1つのスレーブ接続ポート15Aヘアクセス要求が同時に発生した場合に、優先度の低いマスタ接続ポート12,13からのアクセス(アクセス要求信号S21−2,S21−3)は、スレーブ接続ポート15A内のANDゲート23,24によりマスクされ、リアルタイム処理が要求される(優先度の高い)マスタ接続ポート11からのアクセス(アクセス要求信号S21−1)が、バス制御回路22の出力信号S22gにより優先的に選択される。リアルタイム処理に要求される転送回数が一定期間内に完了すると、出力信号S22gにより、他のマスタ接続ポート12又は13からのアクセスが優先して選択される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路におけるバス調停回路及びそれを用いたマルチレイヤバスシステムに関するものである。
従来、マルチレイヤバスシステムに関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開平7−311714号公報 ARM社「Multi-layer AHB overview」(DVI0045B ,May 2004)
特許文献1には、多層バスシステムにおいて、複数のバスマスタがシステム内で統一されたバストランザクションの順序を尊守できるようにしたバストランザクションの順序付けの技術が記載されている。
又、非特許文献1には、マルチレイヤバスシステムにおいて、複数のバスマスタが複数のバススレーブに対して同時にアクセスすることを可能にし、このような同時アクセスを可能とすることで、システムとしてのバス帯域を広げてシステム性能を上げる技術が記載されている。
図8は、非特許文献1に記載された従来のマルチレイヤバスシステムを示すバス構成図である。
このマルチレイヤバスシステムでは、複数のバスマスタ1−1,1−2,2,3,・・・及び複数のバススレーブ4,5,・・・を接続するための連結マトリクス(Interconnect matrix)からなる接続モジュール10を備えている。接続モジュール10は、複数のマスタ接続ポート11,12,13・・・と、これらのマスタ接続ポート11,12,13・・・に相互に接続される複数のスレーブ接続ポート14,15,・・・とを有し、例えば、マスタ接続ポート11にバスマスタ1−1,1−2,・・・が、マスタ接続ポート12にバスマスタ2が、マスタ接続ポート13にバスマスタ3が、スレーブ接続ポート14にバススレーブ4が、スレーブ接続ポート15にバススレーブ5が、それぞれ接続されている。
接続モジュール10は、複数のバスマスタ1−1,1−2,・・・から同一バススレーブ(例えば、4)に対して同時にアクセス要求が発生した場合、ラウンドロビン方式(即ち、アクセス要求を行った複数のバスマスタ1−1,1−2,・・・に対して処理要求を順番に割り振る方式)により、1トランザクション(transaction、処理)毎にレイヤ(バスマスタ)を切り替える処理を行っている。
図9は、図8中の例えばスレーブ接続ポート15を示す構成図である。
このスレーブ接続ポート15は、バス権要求判定回路15a、調停回路15b、及びバスセレクト回路15cにより構成されている。
バス権要求判定回路15aでは、各マスタ接続ポート11〜13から接続されるバス信号を基に、スレーブ接続ポート15の接続先のバススレーブ5へのアクセス要求があるかどうかを判定し、マスタ接続ポート11からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S15a1、マスタ接続ポート12からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S15a2、マスタ接続ポート13からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S15a3を生成する。調停回路15bでは、アクセス要求信号S15a1〜S15a3とバススレーブ5からの応答信号S5を基に、アクセス要求のあるマスタ接続ポート(例えば、11)を選択するセレクト信号S15bを生成する。そして、バスセレクト回路15cにおいて、セレクト信号S15bを基に、選択されたマスタ接続ポート11とバススレーブ5とを接続する。
セレクト信号S15bは、バススレーブ5からの応答信号を観測しており、バススレーブ5へのアクセスが完了すると(即ち、バススレーブ5から応答信号が帰ってくると)、選択するマスタ接続ポート(例えば、12)を切り替える。従来技術では、複数のマスタ接続ポート11〜13から同時にアクセス要求が発生した場合、このマスタ接続ポート11〜13の切り替えは、ラウンドロビン方式により行われている。
しかしながら、従来のマルチレイヤバスシステムでは、従来のシングルレイヤのバスシステムのように、あるバスマスタ(例えば、1−2)が動作中に他のバスマスタ(例えば、2)を停止させるといった調停は行わないため、複数のバスマスタ1−2,2が同時に動作する際に、特定のバスマスタ(例えば、2)のリアルタイム処理の確保(一定期間に特定のバスマスタが一定回数バススレーブにアクセスすること)が困難になるという問題があった。
例えば、3レイヤ構成のマルチレイヤバスシステムにおいて、各レイヤのバスマスタ(例えば、1−1,2)が同時に同じバススレーブ(例えば、5)に対してアクセス要求を出した場合、接続モジュール10は、バススレーブ5の1トランザクション毎にレイヤ(バスマスタ)切り替えるため(ラウンドロビン方式)、特定のバスマスタ(例えば、2)のリアルタイム処理のために、優先してバススレーブ(例えば、5)にアクセスしようとしても、1トランザクションでレイヤが切り替わるために、リアルタイム処理を必要とするバスマスタ2は、一定時間に必要なアクセスが出来ず、リアルタイム処理が困難になるという問題があった。このため、ソフト処理により他レイヤのバスマスタ1−1の動作を中断させる必要があった。
高機能のマルチメディア向けシステムLSI(大規模集積回路)等では、リアルタイム処理を要求される処理(音声、画像処理)が多く、そのようなシステムLSIにマルチレイヤバスシステムを適用する場合に、リアルタイム処理の確保が問題となっていた。
このような問題を解決してリアルタイム処理の確保を図るため、例えば、リアルタイム処理を必要とする特定のバスマスタ(例えば、2)からバススレーブ(例えば、5)に対するアクセス要求信号に応答して、特定のバスマスタ2以外のバススレーブ1−1,1−2,3からバススレーブ5に対するアクセス要求を一時的に禁止するバス制御回路を、バスマスタ1−1,1−2,3と接続モジュール10との間に接続する構成が考えられる(以下この構成を「提案回路」という。)。
ところが、このような提案回路では、次のような欠点がある。
提案回路では、バスマスタ2がバス権要求をアサート(assert、主張)期間中、他のバスマスタ1−1,1−2,3は全く動作することが出来ず、バスマスタ2がアクセスしようとするスレーブ接続ポート15以外へのアクセスまで制限されてしまい、バスの転送性能が低下する。
例えば、バスマスタ1−1がバススレーブ4ヘアクセス中にバスマスタ2がバススレーブ5ヘアクセスしようとした場合、本来、バススレーブ4と5へのアクセスは同時に行えるにも関わらず、バスマスタ2のアクセス要求により、バスマスタ4のアクセスまで停止させられる。
更に、提案回路では、バスマスタ2がバス権要求をアサート期間中、他のバスマスタ1−1,1−2,3は全く動作することが出来ず、もしバスマスタ2がリアルタイム処理に必要なサイクル以上のバス権要求を行った場合、その期間もバスを占有してしまい、バスの転送性能が低下する。
例えば、バスマスタ2が、1024クロックサイクル中に16回の転送が行えれば、リアルタイム処理が可能となるような仕様であるにも関わらず、バスマスタ2が1024クロックサイクル中に単純に16サイクルに1回の割合でバス権要求信号をアサートするような仕様であった場合、バスマスタ2は1024サイクル中に64回の転送を行い、リアルタイム処理に必要な回数以上のアクセスを行ってしまう。
又、図8のようにマスタ接続ポート11に2つのバスマスタ1−1,1−2が接続されており、
・バスマスタ1−1は、バススレーブ4へのみアクセスし、リアルタイム処理の必要がなく、
・バスマスタ1−2は、バススレーブ5へのみアクセスし、リアルタイム処理が必要
である場合、バスマスタ1−1と1−2は同じレイヤ上に存在するため、同時にマスタ接続ポート11に対してアクセスを発行することが出来ない。そのため、バスマスタ1−1からバススレーブ4へのアクセスが他のマスタ接続ポート12,13のアクセスと競合し、処理完了まで時間がかかることにより、バスマスタ1−2のリアルタイム処理が行えない。
従って、提案回路の技術でも、上記のリアルタイム処理の問題を解決することが困難であるという課題があった。
本発明のバス調停回路は、複数のバスマスタからのアクセス要求から1つのバスマスタを選択するバス調停回路において、一定のサイクル数をカウントする第1のカウント回路と、前記複数のバスマスタ中のある特定のバスマスタのアクセス回数をカウントしてアクセス回数カウント値を出力する第2のカウント回路と、前記第1のカウント回路によりカウントされる一定期間の間、ある特定の値と前記アクセス回数カウント値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも小さいときには、前記一定期間、前記複数のバスマスタ中の他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させるマスク手段(第1のマスク手段)とを有している。
本発明の他のバス調停回路では、更に、前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも大きいときには、前記一定期間、前記特定のバスマスタのアクセス要求をマスクして前記特定のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記他のバスマスタの動作を優先して処理させる第2のマスク手段を有している。
本発明のマルチレイヤバスシステムは、複数のバスマスタが接続された複数のマスタ接続ポートと複数のバススレーブが接続された複数のスレーブ接続ポートとを有する接続モジュールを備え、前記複数のバスマスタが前記複数のバススレーブに対して同時にアクセスを発行することが可能なマルチレイヤバスシステムにおいて、前記複数のスレーブ接続ポートを次のように構成している。
即ち、前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、前記他の発明のバス調停回路を有している。
本発明の他のマルチレイヤバスシステムでは、前記複数のスレーブ接続ポートを次のように構成している。即ち、前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、前記他の発明のバス調停回路と、前記特定のバスマスタの動作を優先して処理する際に、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクするマスク信号を、前記複数のスレーブ接続ポート中の他のスレーブ接続ポートに通知する通知手段とを有している。前記他のスレーブ接続ポートは、前記マスク信号に基づき、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させる機能を有している。
本発明の更に他のマルチレイヤバスシステムでは、前記複数のスレーブ接続ポートを次のように構成している。即ち、前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、前記他の発明のバス調停回路と、前記第1のカウント回路により特定のサイクル数となった時に、前記特定のバスマスタヘのアクセス要求が発生しているかどうかを観測し、発生無し又は発生有りの観測結果を前記複数のスレーブ接続ポート中の他のスレーブ接続ポートに通知する通知手段とを有している。前記他のスレーブ接続ポートは、前記発生無しの観測結果の通知を受けると、この通知された信号に基づき、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させ、前記発生有りの観測結果の通知を受けると、この通知された信号に基づき、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先することを停止させる機能を有している。
請求項1〜3に係る発明によれば、次の(a)〜(c)のような効果がある。
(a) 優先度の高いマスタ接続ポートからのアクセスがあった場合に、他のマスタ接続ポートからのアクセス要求をマスクすることが可能となり、特定のマスタ接続ポートのリアルタイム処理を行うことが可能となる。
(b) 優先度の高いマスタ接続ポートからのアクセス中に、他のマスタ接続ポートが他のスレーブ接続ポートヘアクセスを行った際には、マスクすることがないため、高バス帯域を確保することが可能なまま、リアルタイム処理の確保も可能となる。
(c) 優先度の高いマスタ接続ポートからのアクセス要求に対して必要な回数以上はバス権を与えないために、一定期間内での他のバスマスタの動作も確保することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、同一レイヤ上に複数のバスマスタが存在し、あるバスマスタがリアルタイム処理が必要な時に、リアルタイム処理が確保できるまでの期間、他のバスマスタから他のバススレーブヘのアクセスの優先順位を上げることで、あるバスマスタのリアルタイム処理を確保することが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、同一レイヤ上に複数のバスマスタが存在し、あるバスマスタにおけるリアルタイム処理が必要な時に、一定期間のあるサイクルまでにあるバスマスタからアクセス要求が来ていない場合に、他のバスマスタから他のバススレーブヘのアクセスの優先順位を上げることで、あるバスマスタのリアルタイム処理を確保することが可能となる。
マルチレイヤバスシステムは、複数のバスマスタが接続された複数のマスタ接続ポートと複数のバススレーブが接続された複数のスレーブ接続ポートとを有する接続モジュールを備え、前記複数のバスマスタが前記複数のバススレーブに対して同時にアクセスを発行することが可能な構成になっている。前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、前記複数のバスマスタからのアクセス要求から1つのバスマスタを選択するバス調停回路を有している。
前記バス調停回路は、一定のサイクル数をカウントする第1のカウント回路と、前記複数のバスマスタ中のある特定のバスマスタのアクセス回数をカウントしてアクセス回数カウント値を出力する第2のカウント回路と、前記第1のカウント回路によりカウントされる一定期間の間、ある特定の値と前記アクセス回数カウント値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも小さいときには、前記一定期間、前記複数のバスマスタ中の他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させる第1のマスク手段と、前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも大きいときには、前記一定期間、前記特定のバスマスタのアクセス要求をマスクして前記特定のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記他のバスマスタの動作を優先して処理させる第2のマスク手段とを有している。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示すマルチレイヤバスシステムにおけるスレーブ接続ポートの構成図であり、従来の図8及び図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例1のマルチレイヤバスシステムの全体の構成は、従来の図8とほぼ同様であるが、この図8の接続モジュール10に代えて、これとは構成の異なる接続モジュール(以下符号「10A」を付す。)が設けられている。本実施例1の接続モジュール10Aでは、従来の図8の接続モジュール10内のスレーブ接続ポート15に代えて、これとは構成の異なるスレーブ接続ポート(以下符号「15A」を付す。)が設けられている。
本実施例1の接続モジュール10Aでは、マスタ接続ポート11からのアクセスがリアルタイムアクセスを要求されているとする。
本実施例1のスレーブ接続ポート15Aは、図9に示す従来のバス権要求判定回路15a、調停回路15b、及びバスセレクト回路15cと同様のバス権要求判定回路21、調停回路25、及びバスセレクト回路26を有する他に、新たに、バス制御回路22と、マスク手段(第1のマスク手段)である例えば2入力の論理積ゲート(以下「ANDゲート」という。)23,24とが追加されている。
バス権要求判定回路21は、各マスタ接続ポート11〜13から接続されるバス信号を基に、スレーブ接続ポート15Aの接続先のバススレーブ5へのアクセス要求があるかどうかを判定し、マスタ接続ポート11からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S21−1、マスタ接続ポート12からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S21−2、及びマスタ接続ポート13からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S21−3を生成する回路であり、この出力側に、バス制御回路22が接続されると共に、ANDゲート23,24を介して調停回路25が接続されている。
バス制御回路22は、リアルタイム処理を必要とするマスタ接続ポート11からのアクセス要求の有無を示すアクセス要求信号S21−1、バススレーブ5からの応答信号S5、及び調停回路25から出力されるセレクト信号S25を入力し、比較処理等を行って出力信号S22gを出力する回路であり、この出力側に、調停回路25が接続されると共に、ANDゲート23,24を介してその調停回路25が接続されている。
ANDゲート23は、バス制御回路22の出力信号S22gにおける反転信号と、マスタ接続ポート12からのアクセス要求信号S21−2との論理積を求めて、調停回路25へ与える回路である。ANDゲート24は、出力信号S22gの反転信号と、マスタ接続ポート13からのアクセス要求信号S21−3との論理積を求めて、調停回路25へ与える回路である。
調停回路25は、バス制御回路22の出力信号S22g、ANDゲート23,24の出力信号、及びバススレーブ5からの応答信号S5を基に、アクセス要求のあるマスタ接続ポート(11〜13中の1つ)を選択するセレクト信号S25を生成して、バスセレクト回路26へ与える回路である。即ち、調停回路25では、バススレーブ5からの応答信号S5を観測しており、バススレーブ5へのアクセスが完了すると(即ち、バススレーブ5から応答信号S5が帰ってくると)、選択するマスタ接続ポート(11〜13中の1つ)を切り替えるためのセレクト信号S25を生成する機能を有している。
バスセレクト回路26は、セレクト信号S25を基に、選択されたマスタ接続ポート(11〜13中の1つ)とバススレーブ5とを接続する回路である。
図2は、図1中のバス制御回路22の一例を示す構成図である。
このバス制御回路22は、クロックCLKをベースとし、オーバフロー信号S22aを生成する第1のカウント回路(例えば、フリーランのアップ型のnビット(nは整数)のカウンタ)22aと、セレクト信号S25をデコードして出力信号S22bを出力するデコーダ22bと、出力信号S22bと応答信号S5の論理積を求めて出力信号S22cを出力する2入力のANDゲート22cと、出力信号S22cをイネーブル信号とし、オーバフロー信号S22aをクリア信号として、クロックCLKをカウントしてカウント値S22dを出力する第2のカウント回路(例えば、アップ型のmビット(mは整数)のカウンタ)22dと、レジスタ設定値S22eを出力するmビットのレジスタ22eと、カウント値S22dとレジスタ値S22eを比較して比較結果S22fを出力する比較回路(例えば、比較器)22fと、アクセス要求信号S21−1と比較結果S22fの論理積を求めて出力信号S22gを出力する第2のマスク手段(例えば、2入力のANDゲート)22gとにより構成されている。
ここで、nビットのカウンタ22a、mビットのカウンタ22d、比較器22f、及び図1のANDゲート23,24により、あるいは図2のANDゲート22gを加えて、バス調停回路が構成されている。
nビットのカウンタ22a、mビットのカウンタ22d、デコーダ22b、及び比較器22fは、以下のような機能を有している。
nビットのカウンタ22aは、クロックCLKの数をカウントアップしていき、nビットのカウンタ値が全て1となった時にのみ、オーバフロー信号S22aを出力する(このオーバフロー信号S22aは、1サイクルのみ出力される)。デコーダ22bは、調停回路25からのセレクト信号S25をデコードし、このセレクト信号S25がマスタ接続ポート11を示す場合にのみ1をアサートする。mビットのカウンタ22dは、ANDゲート22cの出力信号S22cをイネーブル信号として入力し、このイネーブル信号がアサートされている時のみ、クロックCLKをカウントアップし、オーバフロー信号S22aをクリア信号として入力してこのアサートを受けると、カウント値S22dを0に初期化する。比較器22fは、カウント値S22dとレジスタ設定値S22eを比較し、(カウント値S22d≦レジスタ設定値S22e)の条件が成り立つ時に比較結果S22fをアサートし、(カウント値S22d≦レジスタ設定値S22e)の条件が成り立たないと比較結果S22fをネゲート(negate、無効に)する。
(実施例1の動作)
複数のマスタ接続ポート11〜13から、1つのスレーブ接続ポート(例えば、15A)ヘアクセス要求が同時に発生した場合に、このスレーブ接続ポート15A内のバス制御回路22により、リアルタイム処理が要求される(優先度の高い)マスタ接続ポート11からのアクセスを優先的に選択することが可能となる。更に、リアルタイム処理に要求される転送回数を一定期間内に完了させると、他のマスタ接続ポート12又は13からのアクセスを優先して選択する。
マスタ接続ポート11からバス権要求判定回路21を介して送られてくるアクセス要求要求信号S21−1がない場合、マスタ接続ポート12又は13からバス権要求判定回路21を介して送られてくるアクセス要求信号S21−2又はS21−3は、そのまま調停回路25に入力され、従来と同様の動作となる。
マスタ接続ポート11からバス権要求判定回路21を介して送られてくるアクセス要求信号S21−1がある場合、このアクセス要求信号S21−1はバス制御回路22に入力され、調停回路25へのアクセス要求のための出力信号S22gが生成される。この出力信号S22gは、一定期間(Xサイクルとする)中に、マスタ接続ポート11へのアクセスが一定回数(Y回とする)終了するまでアサートされ、Y回のアクセス完了後、Xサイクルの残りの期間は、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)がアサートされても、調停回路25へはアクセス要求(出力信号S22g)をアサートしない。
ここで、一定期間Xサイクルは、バス制御回路22内のnビットのカウンタ22aによりカウントされ、アクセス回数Y回はバス制御回路22内のmビットのカウンタ22dによりカウントされる。mビットのカウンタ22dは、調停回路25でマスタ接続ポート11が選択されていることを示すデコーダ22bの出力信号S22bと、バススレーブ5からの応答信号S5との、ANDゲート22cによる論理積の出力信号S22cをイネーブル信号としている。このイネーブル信号(S22c)により、mビットのカウンタ22dは、マスタ接続ポート11からのアクセスが完了した時にのみカウントアップされる(即ち、マスタ接続ポート11からバススレーブ5へのアクセス回数をカウントすることが出来る。)。
このmビットのカウンタ22dのカウント値S22dと、アクセス回数Yが設定されたレジスタ22eのレジスタ設定値S22eとを、比較器22fで比較することで、アクセス回数がY回以下の時には、比較結果S22fがアサートされ、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)とのANDゲート22gでの論理積により、調停回路25へのアクセス要求信号である出力信号S22gが生成される。
アクセス要求信号である出力信号S22gがアサートされている時、ANDゲート23,24での論理積により、マスタ接続ポート12及び13からのアクセス要求がマスクされ、調停回路25への入力は0となる。このため、アクセス要求の出力信号S22gがアサートされている期間中、調停回路25は常にマスタ接続ポート11を選択する。
mビットのカウンタ22dのカウント値S22dがYを超えると、比較器22fにより比較結果S22fがネゲートされ、アクセス要求の出力信号S22gもネゲートされる。アクセス要求の出力信号S22gがネゲートされている時は、マスタ接続ポート12又は13からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−2又はS21−3)は、そのまま調停回路25に入力され、従来と同様の動作となる。
又、nビットのカウンタ22aにより一定期間Xサイクルがカウントされると、mビットのカウンタ22dのカウント値S22dがリセットされるため、比較器22fの比較結果S22fは再びアサートされ、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)が優先的に処理される。
ここで、カウンタ22a,22d及びレジスタ22eのビット幅n,mは、カウントしたい期間、回数により決定される。例えば、1024サイクル中に8回の転送を行いたい場合、カウンタ22aのビットは10ビット、カウンタ22d及びレジスタ22eのビット幅は4ビットとなり、レジスタ22eのレジスタ設定値S22eは16進数(h)の8となる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)〜(3)のような効果が得られる。
(1) 優先度の高いマスタ接続ポート11からのアクセスがあった場合に、他のマスタ接続ポート12又は13からのアクセス要求をマスクすることが可能となり、特定のマスタ接続ポート11のリアルタイム処理を行うことが可能となる。
(2) 優先度の高いマスタ接続ポート11からのアクセス中に、他のマスタ接続ポート12又は13が他のスレーブ接続ポート14ヘアクセスを行った際には、マスクすることがないため、高バス帯域を確保することが可能なまま、リアルタイム処理の確保も可能となる。
(3) 優先度の高いマスタ接続ポート11からのアクセス要求に対して必要な回数以上はバス権を与えないために、一定期間内での他のバスマスタ2,3の動作も確保することが可能となる。
(実施例2の構成)
図3は、本発明の実施例2を示すマルチレイヤバスシステムのバス構成図であり、実施例1のマルチレイヤバスシステム中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2のマルチレイヤバスシステムでは、実施例1のマルチレイヤバスシステムの接続モジュール10Aに代えて、これとは構成の異なる接続モジュール10Bが設けられている。本実施例2の接続モジュール10Bは、実施例1と同様のマスタ接続ポート11〜13及びスレーブ接続ポート15Aと、実施例1のスレーブ接続ポート14とは構成の異なるスレーブ接続ポート14Bとを有している。その他の構成は、実施例1と同様である。
本実施例2の接続モジュール10Bでは、マスタ接続ポート11に接続されているバスマスタ1−2からのアクセスがリアルタイムアクセスを要求されているとする。
図4は、図3中のスレーブ接続ポート14Bを示す構成図である。
このスレーブ接続ポート14Bは、図1に示す実施例1と同様のバス権要求判定回路21、ANDゲート23,24、調停回路25、及びバスセレクト回路26を有すると共に、実施例1のバス制御回路22に代えて、2入力のANDゲート22Bを有している。ANDゲート22Bは、図1に示すスレーブ接続ポート15A内の通知手段(例えば、バス制御回路22の出力端子)から通知されるマスク信号(例えば、出力信号)S22gと、バスマスタ1−1又は1−2からの要求(即ち、バス権要求判定回路21から出力されるアクセス要求信号S21−1)との論理積を求めて、この出力信号S22BをANDゲート23,24へ与える回路である。なお、調停回路25は、バススレーブ4からの応答信号S4に基づき動作する。
本実施例2のスレーブ接続ポート14Bでは、スレーブ接続ポート15Aの出力信号S22gと、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)とから、ANDゲート22Bで論理積を求め、この出力信号S22Bの反転信号と、マスタ接続ポート12からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−2)とから、ANDゲート23で論理積を求めると共に、その出力信号S22Bの反転信号と、マスタ接続ポート13からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−3)とから、ANDゲート24で論理積を求め、アクセス要求信号S21−1とANDゲート23,24の出力信号とを調停回路25に入力する。この調停回路25により、出力信号S22gがアサートされている時は、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)のみが有効となり、他のマスタ接続ポート12又は13からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−2又はS21−3)がマスクされる。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2では、バスマスタ1−1はリアルタイム処理を要求されておらず、バススレーブ4にのみアクセスを行い、バスマスタ1−2はリアルタイム処理が要求されており、バススレーブ5にのみアクセスを行うとする。
バスマスタ1−2からバススレーブ5へのアクセスは、実施例1と同様の動作により、リアルタイム処理が確保される。
バスマスタ1−1からバススレーブ4へのアクセスは、スレーブ接続ポート15Aの出力信号S22gがアサートされている期間は、スレーブ接続ポート14B内のANDゲート23,24により、マスタ接続ポート12及び13からのアクセス要求がマスクされるため、マスタ接続ポート11(バスマスタ1−1)からのアクセスのみ選択される。
実施例1で説明したように、バスマスタ1−2のアクセスが一定期間内に一定回数行われると、出力信号S22gがネゲートされるため、バスマスタ1−2のリアルタイム処理が確保された後は、スレーブ接続ポート14Bの調停は従来通りに行われる。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、同一レイヤ上に複数のバスマスタ1−1,1−2が存在し、バスマスタ1−2がリアルタイム処理が必要な時に、リアルタイム処理が確保できるまでの期間、バスマスタ1−1から他のバススレーブ4ヘのアクセスの優先順位を上げることで、バスマスタ1−2のリアルタイム処理を確保することが可能となる。
(実施例3の構成)
図5は、本発明の実施例3を示すマルチレイヤバスシステムのバス構成図であり、実施例2を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のマルチレイヤバスシステムでは、図3に示す実施例2の接続モジュール10Bに代えて、これとは構成の異なる接続モジュール10Cが設けられている。本実施例3の接続モジュール10Cは、図3に示す実施例2と同様のマルチ接続ポート11〜13、及びスレーブ接続ポート14Bを有すると共に、図3のスレーブ接続ポート15Aに代えて、これとは構成の異なるスレーブ接続ポート15Cを有している。
スレーブ接続ポート15Cの出力信号S22mは、図4のスレーブ接続ポート14B内のANDゲート22Bに、出力信号S22gに代えて、与えられる。このANDゲート22Bにより、出力信号S22mがアサートされている時は、マスタ接続ポート11からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)のみが有効となり、他のマスタ接続ポート12,13からのアクセス要求はマスクされる。
本実施例3では、実施例2と同様に、マスタ接続ポート11に接続されているバスマスタ1−2からのアクセスがリアルタイムアクセスを要求されているとする。
図6は、図5中のスレーブ接続ポート15Cを示す構成図であり、実施例1のスレーブ接続ポート15Aを示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のスレーブ接続ポート15Cは、図1に示す実施例1と同様のバス権要求判定回路21、AND23,24、調停回路25、及びバスセレクト回路26を有すると共に、実施例1のバス制御回路22に代えて、これとは構成の異なるバス制御回路22Cを有している。バス制御回路22Cは、バス権要求判定回路21からのアクセス要求信号S21−1、調停回路25からのセレクト信号S25、及びバススレーブ5からの応答信号S5を入力し、比較処理等を行って出力信号S22g及びS22mを出力する回路である。この出力信号S22gは、図1と同様に、内部の調停回路25及びANDゲート23,24に与えられ、出力信号S22mは、外部の図5のスレーブ接続ポート14Bへ通知される。
図7は、図6中のバス制御回路22Cを示す構成図であり、実施例1のバス制御回路22を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3のバス制御回路22Cは、図2に示す実施例1とほぼ同様のオーバフロー信号S22a1及びカウント値S22a2を出力するnビットのカウンタ22aと、実施例1と同様のデコーダ22b、ANDゲート22c、mビットのカウンタ22d、レジスタ22e、比較器22f、及びANDゲート22gとを有すると共に、新たに追加されたiビット(iは整数)のレジスタ22h、比較器22i、2入力の否定論理和ゲート(以下「NORゲート」という。)22j、2入力のANDゲート22k、2入力1出力のセレクタ22l、及びフリップフロップ(以下「FF」という。)22mを有している。ここで、NORゲート22j、ANDゲート22k、セレクタ22l、及びFF22mにより、通知手段が構成されている。
iビットのレジスタ22hは、レジスタ設定値S22hを比較器22iへ出力するものである。比較器22iは、nビットのカウンタ22aのカウント値S22a2と、iビットのレジスタ22hのレジスタ設定値S22hとを入力し、この2入力を比較して、(レジスタ設定値S22h=カウント値S22a2)の条件が成り立つ時に比較結果S22iをアサートし、成り立たない時には比較結果S22iをネゲートするものである。NORゲート22jは、比較結果S22iとANDゲート22gの出力信号S22gとの否定論理和を求める回路である。
ANDゲート22kは、ANDゲート22gの出力信号S22gにおける反転信号と、比較器22fの比較結果S22fとの論理積を求める回路である。セレクタ22lは、NORゲート22jの出力信号をセレクト信号とし、このセレクト信号が“0”の時に、ANDゲート22kの出力信号を選択し、セレクト信号が“1”の時に、FF22mの出力信号S22mを選択し、これらの選択した信号をFF22mへ出力するものである。FF22mは、クロックCLKに基づき、セレクタ22lの出力信号を入力し、出力信号S22mを出力する回路である。
(実施例3の動作)
本実施例3では、バスマスタ1−1はリアルタイム処理を要求されておらず、バススレーブ4にのみアクセスを行い、バスマスタ1−2はリアルタイム処理が要求されており、バススレーブ5にのみアクセスを行うとする。
バスマスタ1−2からバススレーブ5へのアクセスは、実施例1と同様の動作によりリアルタイム処理が確保される。
バスマスタ1−1からバススレーブ4へのアクセスは、スレーブ接続ポート15Cからスレーブ接続ポート14Bへ通知される出力信号S22mがアサートされている期間は、図4のスレーブ接続ポート14B内のANDゲート22B,23,24により、マスタ接続ポート12及び13からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−2,S21−3)がマスクされるため、マスタ接続ポート11(バスマスタ1−1)からのアクセス要求(アクセス要求信号S21−1)のみ選択される。出力信号S22mがネゲートされていると、スレーブ接続ポート14Bの調停は従来通りに行われる。
以下、スレーブ接続ポート15Cにおける出力信号S22mのアサート/ネゲートされる論理を説明する。
図7のバス制御回路22Cにおいて、レジスタ22hにある値(Aとする)を設定する。実施例1の場合と同様に、nビットのカウンタ22aは一定期間(Yサイクル)をカウントし、mビットのカウンタ22dは、マスタ接続ポート11のアクセス回数(X回)をカウントしている。
nビットのカウンタ22aのカウント値S22a2とレジスタ22hのレジスタ設定値S22h(A)とが一致するサイクルとなった時、比較器22iにより比較結果S22iがアサートされる。この時、ANDゲート22gの出力信号S22gが“0”且つ比較器22fの比較結果S22fが“1”、即ち一定期間中のマスタ接続ポート11からのアクセスが完了しておらず、且つマスタ接続ポート11からアクセス要求が来ていない状態となっていないと、セレクタ22lの出力信号は“1”となり、FF22mの出力信号S22mが“1”となる。比較結果S22iがアサートされた時に、ANDゲート22gの出力信号S22gが“1”又は比較結果S22fが“0”であれば、セレクタ22lの出力信号が“0”となり、FF22mの出力信号S22mが“0”となる。
比較結果S22iが“0”の時は、出力信号S22gが“0”であれば、セレクタ22lは出力信号S22mを選択し、この出力信号S22mがFF22mに入力されて前の値が保持される。出力信号S22gが“1”になると、比較結果S22iの値に関係なく、セレクタ22lの出力信号は“0”となり、出力信号S22mは“0”となる。
このような動作により、一定期間を経過(Yサイクル中のAサイクル経過)しても、バスマスタ1−2からバススレーブ5へのアクセス要求が発生しない場合(即ち、出力信号S22gが“0”の場合)、バスマスタ1−1からバススレーブ4へのアクセスが滞っているものと判定し、出力信号S22mをアサートすることで、マスタ接続ポート11でのバスマスタ1−1からのアクセス要求を優先して処理する。バスマスタ1−2からバススレーブ5へのアクセスが開始されると(即ち、出力信号S22gが“1”となると)、バスマスタ1−1からバススレーブ4へのアクセスを優先する必要がなくなり、出力信号S22mをネゲートする。又、一定期間を経過(Yサイクル中のAサイクル経過)して、既にマスタ接続ポート11からのアクセスがY回完了していれば(即ち、比較結果S22fが“0”になっていれば)、出力信号S22mはアサートされることなく、マスタ接続ポート11の動作が従来通り行われる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、同一レイヤ上に複数のバスマスタ1−1,1−2が存在し、バスマスタ1−2におけるリアルタイム処理が必要な時に、一定期間のあるサイクルまでにバスマスタ1−2からアクセス要求が来ていない場合に、バスマスタ1−1から他のバススレーブ4ヘのアクセスの優先順位を上げることで、バスマスタ1−2のリアルタイム処理を確保することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施例1〜3に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変形や利用形態としては、例えば、次の(A)〜(C)のようなものがある。
(A) 実施例1では、マルチレイヤバスシステムにおけるマスタ接続ポート11〜13の調停方法について説明したが、一般的なマスタ/スレーブ系のバスシステムにおいて複数のマスタが存在する場合のマスタ調停機構として適用可能である。
(B) 一定期間のカウントの開始/停止を端子/ソフト制御することにより、特定のアクセス時のみリアルタイム処理を確保することも可能である。
(C) アクセス回数を設定するレジスタ(図2では22e)をソフト制御可能にすることも可能である。
本発明の実施例1を示すマルチレイヤバスシステムにおけるスレーブ接続ポート15Aの構成図である。 図1中のバス制御回路22を示す構成図である。 本発明の実施例2を示すマルチレイヤバスシステムのバス構成図である。 図3中のスレーブ接続ポート14Bを示す構成図である。 本発明の実施例3を示すマルチレイヤバスシステムのバス構成図である。 図5中のスレーブ接続ポート15Cを示す構成図である。 図6中のバス制御回路22Cを示す構成図である。 従来のマルチレイヤバスシステムを示すバス構成図である。 図8中のスレーブ接続ポート15を示す構成図である。
符号の説明
1−1,1−2,2,3 バスマスタ
4,5 バススレーブ
10,10A,10B、10C 接続モジュール
11〜13 マスタ接続ポート
14,14B,15,15A,15C スレーブ接続ポート
21 バス権要求判定回路
22,22C バス制御回路
22a,22d カウンタ
22f,22i 比較器
22B,23,24 ANDゲート
25 調停回路
26 バスセレクト回路

Claims (5)

  1. 複数のバスマスタからのアクセス要求から1つのバスマスタを選択するバス調停回路において、
    一定のサイクル数をカウントする第1のカウント回路と、
    前記複数のバスマスタ中のある特定のバスマスタのアクセス回数をカウントしてアクセス回数カウント値を出力する第2のカウント回路と、
    前記第1のカウント回路によりカウントされる一定期間の間、ある特定の値と前記アクセス回数カウント値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、
    前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも小さいときには、前記一定期間、前記複数のバスマスタ中の他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させるマスク手段と、
    を有することを特徴とするバス調停回路。
  2. 複数のバスマスタからのアクセス要求から1つのバスマスタを選択するバス調停回路において、
    一定のサイクル数をカウントする第1のカウント回路と、
    前記複数のバスマスタ中のある特定のバスマスタのアクセス回数をカウントしてアクセス回数カウント値を出力する第2のカウント回路と、
    前記第1のカウント回路によりカウントされる一定期間の間、ある特定の値と前記アクセス回数カウント値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、
    前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも小さいときには、前記一定期間、前記複数のバスマスタ中の他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させる第1のマスク手段と、
    前記比較結果において前記アクセス回数カウント値が前記特定の値よりも大きいときには、前記一定期間、前記特定のバスマスタのアクセス要求をマスクして前記特定のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記他のバスマスタの動作を優先して処理させる第2のマスク手段と、
    を有することを特徴とするバス調停回路。
  3. 複数のバスマスタが接続された複数のマスタ接続ポートと複数のバススレーブが接続された複数のスレーブ接続ポートとを有する接続モジュールを備え、前記複数のバスマスタが前記複数のバススレーブに対して同時にアクセスを発行することが可能なマルチレイヤバスシステムにおいて、
    前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、
    請求項2記載のバス調停回路を有することを特徴とするマルチレイヤバスシステム。
  4. 複数のバスマスタが接続された複数のマスタ接続ポートと複数のバススレーブが接続された複数のスレーブ接続ポートとを有する接続モジュールを備え、前記複数のバスマスタが前記複数のバススレーブに対して同時にアクセスを発行することが可能なマルチレイヤバスシステムにおいて、
    前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、
    請求項2記載のバス調停回路と、
    前記特定のバスマスタの動作を優先して処理する際に、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクするマスク信号を、前記複数のスレーブ接続ポート中の他のスレーブ接続ポートに通知する通知手段とを有し、
    前記他のスレーブ接続ポートは、
    前記マスク信号に基づき、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させる機能を有する、
    ことを特徴とするマルチレイヤバスシステム。
  5. 複数のバスマスタが接続された複数のマスタ接続ポートと複数のバススレーブが接続された複数のスレーブ接続ポートとを有する接続モジュールを備え、前記複数のバスマスタが前記複数のバススレーブに対して同時にアクセスを発行することが可能なマルチレイヤバスシステムにおいて、
    前記複数のスレーブ接続ポート中のある特定のスレーブ接続ポートは、
    請求項2記載のバス調停回路と、
    前記第1のカウント回路により特定のサイクル数となった時に、前記特定のバスマスタヘのアクセス要求が発生しているかどうかを観測し、発生無し又は発生有りの観測結果を前記複数のスレーブ接続ポート中の他のスレーブ接続ポートに通知する通知手段とを有し、
    前記他のスレーブ接続ポートは、
    前記発生無しの観測結果の通知を受けると、この通知された信号に基づき、前記他のバスマスタからのアクセス要求をマスクして前記他のバスマスタのアクセス要求を停止させ、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先して処理させ、前記発生有りの観測結果の通知を受けると、この通知された信号に基づき、前記特定のバスマスタのアクセス要求を優先することを停止させる機能を有する、
    ことを特徴とするマルチレイヤバスシステム。
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