JP2007163906A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド部材の過剰帯電による放電不良や用紙後端はねによる画像欠陥を防止する画像形成装置を簡易な構成で安価に提供する。
【解決手段】その表面にトナー像が形成されるドラム状の像担持体PRと、像担持体PRに圧接して対向配置され、像担持体PRとの間でトナー像を転写材Pに転写する転写ニップ領域Nを形成する転写ロールRtと、転写材Pを転写ニップ領域Nに導くガイド部材20とを有し、ガイド部材20は、像担持体PRと対向する対向端部21tを有し、かつ、少なくともその一部が転写ニップ接線Lnよりも像担持体PR側に延在し転写ロールRtの分解/組立時の移動領域S外に配置された支持部材21と、この支持部材21に貼着され、支持部材21の対向端部21tを覆うように折り曲げられたシート部材23とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に係り、特に、像担持体上に形成された現像像を、転写手段を用いて転写材上に転写する方式の画像形成装置の改良に関するものである。
特開2005−275312号公報 特開2004−013032号公報
ところで、かかる画像形成装置においては、感光体ドラムと転写部材とのニップ部や、ベルト状又はドラム状の中間転写体と転写部材とのニップ部に、転写材を案内するガイド部材が設けられているが、当該ガイド部材によって転写材が適正な姿勢でニップ部に案内されないと、転写材が転写部材側に片寄って搬送されて過剰な転写電界が作用したり、転写材の後端がガイド部材を抜けたときに、転写材の後端が跳ね上がり、画像乱れが発生するという問題点を有している。
そこで、かかる問題点を解決するために、上述した現象に伴う画像乱れを抑制するための先行技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)
ここで、特許文献1には、用紙ガイド面にポリエチレンテレフタレートにより構成された樹脂シート又はトナーと同極性に帯電するシートを貼った画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、用紙ガイドの中間部を転写ニップ接線よりも感光体ドラム側に配置して、用紙ガイドを半導電物質又はトナーと同極性に帯電する部材で構成した画像形成装置が開示されている。
しかしながら、上述の先行技術においては、いずれも以下のような問題点を有していた。
例えば、特許文献1及び2に開示された先行技術では、いずれもシート部材の先端部(エッジ部)を機能面としているため、経時的に効果が低下してしまうという問題が生じていた。
具体的には、図4に模式的に示されるように、支持部材101の側面に貼着されたシート部材105の先端部105t(エッジ部)を記録用紙Pと摺接させて支持し、当該記録用紙Pが所定の姿勢となるように転写ニップ領域Nに導いているので、シート部材105と記録用紙Pとの摺接により、シート部材105の先端部105tが磨耗して、その先端の摺接位置が変化したり、支持部材101の先端101tが露出して記録用紙Pと摺接するようになってしまう。
そして、シート部材105の先端部105tの位置が変化してしまうと、記録用紙Pの姿勢も変化してしまい、転写ニップ領域N直前部でのギャップ転写による画像飛び散り(ブラー)等を抑制する効果が経時的に低下してしまう。
特に、支持部材101については、大きさ、剛性、コスト等を考慮すると、必然的に成型性のよい通常の樹脂(例えば、ABS樹脂)を用いざるを得ず、このような樹脂によって成型された支持部材101が記録用紙Pと摺擦する際には、当該支持部材101が容易に高電位(例えば、4000V程度)に帯電し、ギャップ放電等の不正放電が発生してしまい、画像欠陥を生じさせてしまうという問題が生じていた。また、このように支持部材101の側面にシート部材105を接合して、その両者を機能面として構成した場合には、支持部材101とシート部材105との先端101t,105tの接合部にトナーが堆積し、トナー汚れが発生するといった問題も生じていた。
さらに、特許文献2に開示された先行技術においては、ガイド部材100の中間部(101t,105t)を転写ニップ接線よりも感光体ドラムPR側に配置して記録用紙Pの後端はねを抑制しているため、必然的にガイド部材100を、転写ニップ領域N近傍に配置する必要があり、ガイド部材100の一部が転写ロールRtの可動領域(分解/組立時の転写ロールRtの移動領域)と干渉し、組み立て時の作業性が大幅に損なわれるといった問題を生じていた。そして、こうした組立性を改善するためには、特殊な冶具や組立作業工数の追加によるコストアップといった問題や、設計・組立自由度の制約といった問題が生じていた。また、ガイド部材100(支持部材101及びシート部材105)自体を、半導電物質又はトナーと同極性に帯電する部材で一体に構成した場合には、成型が困難であり成型不良やコストアップといった問題を生じていた。
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ガイド部材の過剰帯電による放電不良や用紙後端はねによる画像欠陥を防止する画像形成装置を簡易な構成で安価に提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、その表面にトナー像が形成されるドラム状の像担持体と、前記像担持体に圧接して対向配置され、前記像担持体との間で前記トナー像を転写材に転写する転写ニップ領域を形成する転写ロールと、前記転写材を前記転写ニップ領域に導くガイド部材とを有し、前記ガイド部材は、前記像担持体と対向する対向端部を有し、かつ、少なくともその一部が転写ニップ接線よりも像担持体側に延在し前記転写ロールの分解/組立時の移動領域外に配置された支持部材と、この支持部材に貼着され、該支持部材の前記対向端部を覆うように折り曲げられたシート部材とを備えていることを特徴とするものである。
一般に、記録用紙を転写領域に導くガイド部材については、記録用紙がガイド部材を抜け出す際の用紙後端はねを抑制し、安定した姿勢で記録用紙を転写領域に搬送するために、ガイド部材を転写領域に可能な限り近接して配置する必要がある。そして、転写ロールの分解/組立時の移動領域内にガイド部材が配置された場合には、転写ロールを装置に組み付ける際の組み立て作業性が大幅に損なわれてしまう。
また、記録用紙は、ガイド部材によって感光体ドラム等の像担持体側に押し曲げられた状態で搬送されるので、記録用紙が転写領域にガイドされる際に、ガイド部材の先端が記録用紙と摺接して磨耗し、当該磨耗部分が摩擦帯電し易くなる。そして、摩擦帯電し易いガイド部材の先端に電荷が蓄積されると、ガイド部材の先端が像担持体や転写ロールと近接配置されているので放電が発生し易くなる。
そこで、上述のように構成した本発明の画像形成装置によれば、ガイド部材を構成する支持部材が、転写ロールの分解/組立時の移動領域外に配置されているので、組み立て作業時における転写ロールと支持部材との干渉を防止し、組立の際の作業性を向上させることができる。また、支持部材の像担持体との対向端部を覆うように折り曲げられたシート部材により、記録用紙を十分に支持して用紙後端はねを防止すると共に、記録用紙との摺接等により支持部材が過剰帯電することがないので、帯電異常(過剰帯電)による放電に伴う白点状の画像抜けや用紙後端はねによる画像飛び散りといった画像欠陥を簡易な構成で安価に防止することができる。
また、前記シート部材の下流端部は、前記転写ロールの分解/組立時の移動領域内であって、該下流端部と前記転写ニップ接線とのなす角度が0〜90°以内の領域に延在していてもよい。
このように構成した場合には、シート部材の下流端部が、転写ロールの分解/組立時の移動領域内であって、該下流端部と転写ニップ接線とのなす角度が0〜90°以内の領域に延在しているので、可撓性のあるシート部材により転写ロールを組み付ける際の作業性を損なうことなく、かつ、記録用紙を転写ニップ領域まで、より安定して支持し、記録用紙がシート部材から抜け出す際の後端はねを確実に防止することができる。
さらに、前記シート部材の下流端部は、前記転写ニップ接線上又は該転写ニップ接線よりも前記転写ロール側であって、かつ、前記転写ニップ接線とのなす角度が90°以内の領域に延在していてもよい。
このように構成した場合には、シート部材の下流端部が、転写ニップ接線上又は転写ニップ接線よりも転写ロール側であって、かつ、転写ニップ接線とのなす角度が90°以内の領域に延在しているので、記録用紙を転写ロールの近傍までシート部材の下流端部にて十二分に支持すると共に転写ニップ接線に沿って記録用紙を転写領域に安定的に導き、記録用紙がシート部材の下流端部から抜け出す際の高周波な振動を抑制し、用紙後端はねによる画像欠陥をより確実に防止することができる。
また、前記シート部材は、トナーと同極性に帯電する部材により形成されていてもよい。
このように構成した場合には、シート部材は、トナーと同極性に帯電する部材により形成されているので、記録用紙との摺擦によりシート部材が帯電しても、トナー像や像担持体との電位差は大きくならないので、放電の発生を抑制し白点状の転写抜け等の画像欠陥を防止することができる。
以上において、前記シート部材は、その体積抵抗が1012〜1016Ωcmであってもよい。
このように構成した場合には、シート部材の体積抵抗が1012〜1016Ωcmであるので、記録用紙との摺接によりシート部材が帯電し難くなり、異常放電による画像欠陥をより効果的に防止することができる。
本発明によれば、過剰帯電による放電不良や用紙後端はねによる画像欠陥を防止する画像形成装置を簡易な構成で安価に実現することができる。
以下に、本発明に係る一実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の一実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。
図1において、ユニット構成の画像形成装置(デジタル複写機)Uは、画像形成装置本体U1、自動原稿搬送装置U2を有している。また、画像形成装置本体U1は、画像形成ユニットIOT、原稿読取ユニットIITを有し、原稿読取ユニットIITより読み取られた原稿の画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくる画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
自動原稿搬送装置U2は、原稿読取ユニットIIT上面の透明なプラテンガラスPG上に支持されており、その上方に回動可能に構成されている。そして、この自動原稿搬送装置U2は、その上部に複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有し、この原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるようになっている。
一方、画像形成装置本体U1は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有し、画像形成ユニットIOT上面には、画像読取ユニットIITとの間にシート排出トレイTRhが設けられている。
また、プラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されており、自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG上面に搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。その後、イメージプロセッシングシステムIPSにより、CCDから出力された電気信号は画像データに変換されて一時的に記憶され、該画像データは、所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力される。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を潜像形成ユニットROSに出力する。なお、ユーザインタフェースUI、イメージプロセッシングシステムIPS及びレーザ駆動信号出力装置DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtにバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
また、潜像形成ユニットROSの左方には、画像形成装置本体U1に着脱可能に構成され、黒色のトナー像を形成するトナー像形成ユニット(プロセスユニット)Upが配置されている。トナー像形成ユニットUpは、所定の方向に回転する像担持体である感光体ドラムPRと、帯電ロールCRと、現像装置Gと、クリーナCL等とを備え、潜像形成ユニットROS内の不図示のレーザダイオードから出射したレーザビームLは、感光体ドラムPRに入射されるようになっている。
現像装置Gは、例えば、−500V程度の現像バイアスが印加される現像ロールGa、負(マイナス)極性に帯電する重合トナーを含む現像剤を現像ロールに撹拌しながら搬送する複数の現像剤攪拌部材を回転可能に支持し且つ現像剤を収容する現像容器Vを有しており、現像領域を通過する感光体ドラムPR上の静電潜像を現像ロールGaによりトナー像に現像するようになっている。
また、感光体ドラムPRと現像ロールGaとで形成される現像領域の下流側には、感光体ドラムPRに圧接して対向配置され、感光体ドラムPRとの間で転写ニップ領域を形成する転写ロールRtが配設されている。
この転写ロールRtは、バネにより感光体ドラムPR側に圧接するように付勢されており、転写材である記録用紙Pが転写領域を通過する際に、転写ロールRtには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで、例えば、+1000V程度の転写バイアス電圧が印加され、感光体ドラムPR上のトナー像が、転写ロールRtにより記録用紙Pに転写されるようになっている。
さらに、転写ロールRtの下流側には、互いに圧接して回転する加熱ロールFh及び加圧ロールFpを備え、トナー像を記録用紙P上に加熱加圧定着する定着装置Fが配設されている。一方、画像形成装置本体下部には、記録用紙Pを供給可能に収容する各給紙トレイTR1〜TR4が配設されている。
次に、このように構成した本発明に係る画像形成装置の動作概要について以下に説明する。
まず、本実施の形態において、感光体ドラムPRの表面は、帯電ロールCRにより−700V程度の負(マイナス)極性に一様に帯電された後、潜像形成ユニットROSのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。ここで、レーザビームLが照射された部分の感光体ドラムPRの帯電電位は−200〜−300V程度に低下している。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムPR表面は回転移動して現像ロールGaと対向する現像領域にて、感光体ドラムPR上に形成された静電潜像がトナー像化される。その後、感光体ドラムPR上に形成されたトナー像は、転写ロールRtと対向する転写領域にて、記録用紙Pに転写される。
一方、各給紙トレイTR1〜TR4から、ピックアップロールRpにより取出された記録用紙Pは、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、用紙搬送路SHに沿って配置された複数の用紙搬送ロールRaにより搬送される。用紙搬送ロールRaにより搬送された記録用紙Pは、一対のレジストロールRrにより所定のタイミングで、転写ロールRtと感光体ドラムPRとが対向する転写領域に搬送される。そして、感光体ドラムPR上に形成されたトナー像は、上述したように、転写領域にて感光体ドラムPRと転写ロールRtとの圧接力及び静電吸引力によって記録用紙Pに転写される。ここで、レジストロールRrは、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂により構成された基材にウレタンゴムを被覆したロールにより構成することができる。
トナー像が転写された記録用紙Pは、定着装置Fへと搬送されて、加熱ロールFh及び加圧ロールFpとで形成される定着領域にて熱及び圧力によりトナー像が記録用紙P上に定着され、定着後の記録用紙Pは、排出ロールRhを介して排出トレイTRhに排出される。なお、感光体ドラムPR上の転写残トナーは、クリーナCLにより回収され、感光体ドラムPRは、帯電ロールCRにより再び帯電されて次画像形成に備える。
次に、本発明に係るガイド部材周辺の詳細な構成について、図2を参照してさらに説明する。図2は、本発明に係る用紙ガイド部の要部拡大図である。
図2に示されるように、転写ロールRtと感光体ドラムPRとの圧接部にて形成される転写領域Nと、レジストロール対Rr1,Rr2との間には、感光体ドラム側ガイド部材(以下、右側ガイド部材とも称する)10と、転写ロール側ガイド部材(以下、左側ガイド部材とも称する)20とが配設されている。そして、レジストロール対Rr1,Rr2により送り出された記録用紙Pは、右側ガイド部材10と左側ガイド部材20によりガイドされて転写領域Nに搬送されるようになっている。
右側ガイド部材10は、右側レジストロールRr2から転写ロールRtへと向かって延在する直線部11と、この直線部11の先端と略直交するように形成された連結部13と、この連結部13の一端から転写ロールRtに向かって延在する直線部15とから構成されている。
一方、本発明に係るガイド部材である転写ロール側ガイド部材(左側ガイド部材)20は、左側レジストロールRr1の上方から感光体ドラムPRの表面近傍に向かって延在する直線部21Lと、転写ロールRtの下側表面を覆うように転写ロールRtの表面形状に倣って延在する円弧部21Bとを有する支持部材21と、この支持部材21の直線部21Lの側面に貼着されたシート部材23とから構成されている。
具体的には、図3に模式的に示されるように、支持部材21は、転写ロールRtの分解/組立時の移動領域(圧接方向に沿った転写ロールRtの移動可能領域)S外に配置されており、この支持部材21の直線部21Lは、その先端が円弧部21Bを超えて感光体ドラムPRと対向する対向端部である先端部21tを有している。そして、かかる先端部21tは、転写領域Nにおけるニップ接線Lnに対して、感光体ドラムPR側に位置するように配置されており、感光体ドラムPRとの離隔距離は、略2mmに設定されている。
このように、支持部材21の先端部21tがニップ接線Lnに対して、感光体ドラムPR側に位置するように配置されているので、記録用紙Pが転写領域Nに突入する際に、転写ロールRt側に寄り過ぎることがなく、転写電界が過剰になったり、ギャップ転写が生じることがなく、画像飛び散り(ブラー)や転写リーク(白点抜け)といった画像欠陥が発生することを未然に防止することができる。また、支持部材21が転写ロールRtの分解/組立時の移動領域S外に配置されているので、転写ロールRtを装置に組み付ける際の作業性を損なうことがなく、作業工数の低減等によるコストダウンに寄与することができる。
なお、本実施の形態において、支持部材21は、成形性、剛性の確保及びコストダウンといった観点から、例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂にて形成することができる。
一方、シート部材23は、厚さ0.25mm程度の可撓性の部材であり、支持部材21の先端部21tを覆うように、その下流側の先端が折り曲げられ、折り曲げられたシート部材23の先端部23tは、転写ロールRtの分解/組立時の移動領域S内に延在するように配置形成されている。具体的には、ニップ接線Lnとのなす角度θが0〜90°の領域範囲内に延在するように先端部23tが配置形成されている。
このような領域範囲内に可撓性のあるシート部材23の先端部23tを配置形成することにより、転写ロールRtを装置に組み付ける際には、その組立作業性を損なうことがなく、また、記録用紙Pを転写領域Nに導く際には、記録用紙Pを感光体ドラムPRの回転に沿って円滑に導くと共に、記録用紙Pの後端がシート部材23の先端部23tから抜け出す際の、用紙後端の転写ロールRt側への落ち込みによる用紙後端はねを防止し、組立性の向上と画像欠陥の防止を両立させることができる。
なお、記録用紙Pをより転写領域Nの直前までニップ接線Lnに沿って安定的に支持し、かつ、用紙後端がシート部材23の先端部23tから抜け出す際の振動をより抑制して画像欠陥の発生をより効果的に防止するという観点からは、シート部材23の先端部23tは、さらに、支持部材21の先端部21tからニップ接線Ln上又はニップ接線Lnよりも転写ロールRt側の領域であって、かつ、ニップ接線Lnとのなす角度θが90°以内となる領域に延在するように配置形成することがより好ましい。
このような領域にシート部材23の先端部23tを配置形成することにより、記録用紙Pを転写ロールRtの近傍までシート部材23の下流端部23tにて十二分に支持すると共に転写ニップ接線Lnに沿って記録用紙Pを転写領域Nに安定的に導き、記録用紙Pがシート部材23の下流端部23tから抜け出す際の高周波な振動を抑制し、用紙後端はねによる画像欠陥をより確実に防止することができる。
また、本実施の形態におけるシート部材23は、記録用紙Pと摺接した際に、通常の樹脂(例えば、支持部材21に用いられるABS樹脂)に比し帯電し難く、かつ、トナーと同極性に帯電する部材、例えば、可撓性のPET(ポリエチレンテレフタレート)等により形成することが好ましい。
さらに、記録用紙との摺接によりシート部材が帯電し難く、異常放電による画像欠陥をより効果的に防止するという観点からは、シート部材の体積抵抗が1012〜1016Ωcmであることが好ましい。
このように構成した本発明に係るガイド部材20においては、レジストロール対Rr1,Rr2から搬送された記録用紙Pは、左側ガイド部材20のシート部材23に沿って、感光体ドラムPRの表面に向かい、感光体ドラムPRの回転に沿って転写領域Nに搬送される。この際、記録用紙Pが、一旦、ニップ接線Lnを超えて感光体ドラムPR側に送り込まれることにより、感光体ドラムPRの表面と密着した状態で、転写領域Nに搬送されるので、転写ロールRtとの過度な接近を防止し、これにより、転写電界によるギャップ放電を効果的に防止することができる。
また、支持部材21の対向端部(先端部)21tがシート部材23にて覆われているので、記録用紙Pとの摺擦により、経時的に、ガイド部材20の放電特性が変化することがない。すなわち、本実施の形態に係るガイド部材20においては、支持部材21の先端部21tに対応するシート部材23の磨耗により、直ちに、記録用紙Pと支持部材21とが摺接することがないので、図4に示される従来構成のガイド部材100に比し、ガイド部材20の大幅な長寿命化を図ることができる。また、シート部材23は、支持部材21に貼り付けられているので、簡易に保守交換が可能であり、ガイド部材20のさらなる延命化が容易に可能となる。さらに、支持部材21とシート部材23とを別材料で構成できるので、記録用紙Pとの摺擦により帯電し難く、かつ、トナー像及び感光体ドラムPRの極性と同極性に帯電するシート部材23と、成型性、剛性及びコストダウンを可能とする支持部材21とを容易に実現し、各部材21,23の構成材料の選択の幅を広げることもできる。
また、シート部材23の先端部23tが、転写ロールRtの分解/組立時の移動領域S内であってニップ接線Lnとのなす角度が0〜90°以内である領域、より好ましくは、ニップ接線Lnに対して、転写ロールRt側であって、ニップ接線Lnとのなす角度が90°以内である領域に延在しているので、組立時の作業性を損なうことなく、記録用紙Pを転写領域Nに導く際には、記録用紙Pの後端を転写領域まで十分に支持し、記録用紙Pの後端部の転写ロールRt側への落ち込み(用紙後端はね)に起因する画像飛び散り(ブラー)や転写リーク(白点抜け)といった画像欠陥の発生をより確実に防止することができる。
さらに、シート部材23が記録用紙Pとの摩擦帯電時に、トナー像の帯電極性と同じ極性に帯電する部材により形成されているので、シート部材23に電荷が蓄積されてもトナー像との間の電位差がそれ程大きくならない。従って、トナー像との間での放電や感光体ドラムPRとの間の放電を低減でき、これにより、トナーが放電により逆帯電することを低減し、放電によるトナーの飛び散りや白点状の転写抜け等の画像欠陥の発生を抑制することができる。また、重合トナーを使用した場合でも、放電によるトナーの飛び散りの発生を低減することができる。
以上のような本発明に係る画像形成装置(図3参照)と、図4に示されるような従来構成の画像形成装置を用いて形成画像の比較評価を行ったところ、従来構成の画像形成装置においては、100〜150k枚にて、画像飛び散りや転写リークといった画像欠陥が発生したが、本発明に係る画像形成装置においては、300k枚を超えても上記画像欠陥の発生は確認されなかった。
これにより、本発明に係る画像形成装置によれば、ガイド部材の過剰帯電や用紙後端はね等に基づく画像欠陥を簡易な構成で安価に防止することができることが確認できた。
本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係るガイド部材周辺の構成を拡大して示す要部拡大図である。 本発明に係るガイド部材の構成を示す模式図である。 従来のガイド部材の構成を示す模式図である。
符号の説明
10:右側ガイド部材、20:左側ガイド部材、21:支持部材、21B:円弧部、21L:直線部、21t:先端部、23:シート部材、23t:先端部、100:ガイド部材、101:支持部材、105:シート部材、101t,105t:先端部、Ln:転写ニップ接線、N:転写ニップ領域、P:記録用紙、PR:感光体ドラム、Rr:レジストロール、Rt:転写ロール、S:分解/組立時の移動領域

Claims (5)

  1. その表面にトナー像が形成されるドラム状の像担持体と、
    前記像担持体に圧接して対向配置され、前記像担持体との間で前記トナー像を転写材に転写する転写ニップ領域を形成する転写ロールと、
    前記転写材を前記転写ニップ領域に導くガイド部材と
    を有し、
    前記ガイド部材は、前記像担持体と対向する対向端部を有し、かつ、少なくともその一部が転写ニップ接線よりも像担持体側に延在し前記転写ロールの分解/組立時の移動領域外に配置された支持部材と、この支持部材に貼着され、該支持部材の前記対向端部を覆うように折り曲げられたシート部材とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート部材の下流端部は、前記転写ロールの分解/組立時の移動領域内であって、該下流端部と前記転写ニップ接線とのなす角度が0〜90°以内の領域に延在していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート部材の下流端部は、前記転写ニップ接線上又は該転写ニップ接線よりも前記転写ロール側であって、かつ、前記転写ニップ接線とのなす角度が90°以内の領域に延在していることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シート部材は、トナーと同極性に帯電する部材により形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記シート部材は、その体積抵抗が1012〜1016Ωcmであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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