JP2007163611A - クリーニング装置およびプロセスユニットならびに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な小型状態を維持しつつ、過酷な環境下においても良好なクリーニング性を確保することを可能とする。
【解決手段】像担持体1の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレード8aに、該クリーニングブレード8aを加熱または冷却する温調ユニット12を付設することによって、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレード8aを温調ユニット12により加熱または冷却し、あるいはクリーニングブレード8aの弾性変化を補完するブレード補助部材8pを付設することによって、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレード8aの弾性力を補い、像担持体1に対するクリーニングブレード8aの当接角および侵入量を常時適正に維持するように構成したもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、像担持体の表面から転写残トナーを掻き取るクリーニングブレードを備えたクリーニング装置およびプロセスユニットならびに画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の各種画像形成装置においては、例えば図10に示されているように、像担持体としての感光ドラム1が同図中矢印a方向(時計方向)に適宜の速度で回転駆動されるように配置されているとともに、その感光ドラム1の周囲に、当該感光ドラム1の表面を一様な電位に帯電する一次帯電装置(帯電ローラ)2、その一様帯電された感光ドラム1の表面に光偏向走査装置の光ビームLが照射されることにより形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置5、トナー像を転写材Pに転写させた後に前記感光ドラム1の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置8等が順に配設されている。
この図10に示されている例では、上述した感光ドラム(像担持体)1、一次帯電装置(帯電ローラ)2、現像装置5およびクリーニング装置8等が、共通のユニットハウジング内に一体的に組み込まれてプロセスユニット11を構成している。そのプロセスユニット11は、装置本体に対して着脱可能に構成されており、該プロセスユニット11を装置本体に装着した状態において前記感光ドラム1の表面に近接して、該感光ドラム1表面のトナー像を記録紙等の転写材P上に転写するための転写帯電装置(転写ローラ)10が配設されている。
ところで、上述したクリーニング装置8は、転写後の感光ドラム1の表面上に残留するトナー(転写残トナー)を感光ドラム1から掻き取るためのクリーニングブレード8aを備えているとともに、そのクリーニングブレード8aにより掻き取られた転写残トナーを捕集するためのスクイシート8cが設けられている。上記クリーニングブレード8aは、折曲板状部材からなるブレード支持板金8bにより一定位置に保持されているが、耐摩耗性、成型性、機械的強度等の点からウレタンゴム材等のクリーニング用弾性材が好適に用いられている。そして、そのクリーニングブレード8aの取付位置を設定するにあたっては、感光ドラム1に対する当接状態が当該感光ドラム1の軸方向において不均一にならないようにしており、それによって感光ドラム1の表面の削れ量を長手方向に均一化している。
一方、このような電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の各種画像形成装置は、現在、世界各地域において使用される状況になってきており、装置の設置環境(温湿度、気圧、塵埃差等)の多様化の拡大に伴って各地域環境への早急な対応が望まれている。具体的には、まず高温高湿環境下(通常30℃/80%RH)では、高温によりクリーニングブレード8aの先端の当接面積が大きくなるとともに、水分でクリーニングブレード8aと感光ドラム1の表面が密着し易くなる。また、クリーニングブレード8aの先端に塗布されている潤滑剤の粘度が高くなって潤滑性が低下するため、クリーニングブレード8aの、いわゆる「ブレードめくれ」が起き易くなる。
このような高温高湿環境における問題点に対しては、例えば下記の特許文献1において感光ドラムに対するクリーニングブレードの当接角及び侵入量を初期から左右で異ならせておき、クリーナ容器に変形が生じても種々の環境下においてブレードめくれを防ぐ手段が提案されている。しかしながら、前述したように高温高湿環境(通常30℃/80%RH)のレベルと低温低湿環境(通常15℃/10%RH)のレベルがさらに拡大して過酷な環境への対応が必要となってきている状況では、過酷高温高湿環境(40℃/90%RH))で仮にブレードめくれの発生を抑えられても、過酷低温低湿環境(0℃/10%RH)ではクリーニングブレードの弾性材料(ウレタンゴム)が硬化してしまう現象によって、いわゆる「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が発生してしまうという弊害が起きてしまう。
このような過酷環境への対策としては、例えば下記の特許文献2のように、クリーニングブレードの設置角度や侵入量のラチュードを広げることも考えられているが、そのためには、感光体ドラムに対するクリーニングブレードの侵入量を可変制御する機構等が必要となり、装置全体が複雑化または巨大化してしまう。
特開平11−224037号公報 特開2002−132110号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、過酷環境下においても良好なクリーニング性を確保することができるようにしたクリーニング装置およびプロセスユニットならびに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にかかるクリーニング装置では、像担持体の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレードによって転写後における前記像担持体の表面から転写残トナーを掻き取るように構成されたクリーニング装置において、前記クリーニングブレードには、該クリーニングブレードを加熱または冷却する温調ユニットが付設されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレードが温調ユニットにより加熱または冷却され、それによって像担持体に対するクリーニングブレードの当接角および侵入量が常時適正に維持されることとなり、過酷環境下においても、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が防止され、良好なクリーニング性が確保されるようになっている。さらに、温度管理が必要な部品であるクリーニングブレードのみが集中的に温度調整されるため、消費電力の増大が抑えられるとともに、装置の大型化が防止されるようになっている。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記クリーニングブレードを一定位置に保持するブレード支持部材の一部が、前記クリーニングブレードを収容しているクリーナ容器の外方に露出するように延在しているとともに、そのブレード支持部材の外方露出部に対して前記温調ユニットが接離可能に配置されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、装置本体に対してプロセスユニットの着脱を行う際に、温調ユニットをクリーナ容器から離間させた状態でプロセスユニットを容易かつ安全に取り扱うことが可能となる。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記ブレード支持部材が高熱伝導率を有する材料から形成されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、温調ユニットによるクリーニングブレードの加熱または冷却がブレード支持部材を介して良好に行われることとなる。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記温調ユニットには、前記クリーニングブレードに関する温度を検出するブレード温度検知手段と、そのブレード温度検知手段の検知結果に基づいて前記クリーニングブレードの加熱または冷却を制御するブレード制御手段とが付設されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、温調ユニットによるクリーニングブレードの加熱または冷却が、装置本体が設置された温度環境の変動に対応して自動的に行われるようになっている。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、像担持体の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレードによって転写後における前記像担持体の表面から転写残トナーを掻き取るように構成されたクリーニング装置において、前記クリーニングブレードには、該クリーニングブレードの弾性変化を補完するブレード補助部材が付設されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレードの当接角および侵入量をブレード補助部材の弾性補完作用によって常時適正に維持させることが可能となり、過酷な環境下においても、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が防止されて良好なクリーニング性が確保されるようになっている。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記ブレード補助部材が前記クリーニングブレードと一体的に形成されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、ブレード補助部材が、クリーニングブレードとともに効率的に製造されることとなる。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記ブレード補助部材が、前記クリーニングブレードを一定位置に保持するブレード支持部材として構成されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、ブレード補助部材がブレード支持部材により兼用されるため、部品点数が増大することがなくなり低廉な構成が得られるようになっている。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記ブレード補助部材が形状記憶合金から形成されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、形状記憶合金からなるブレード補助部材の変形反復性を利用することにより、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレードの当接角および侵入量を常時適正に維持させることが可能となり、過酷な環境下においても、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が防止され、良好なクリーニング性が確保されるようになっている。
また、本発明にかかるクリーニング装置では、前記形状記憶合金の形状回復温度時の変形量は、前記クリーニングブレードの低温硬化による弾性力低下分を補うように、当該弾性力低下分と前記クリーニングブレードの変形量とが略等しくなる条件に設定されている。
このような構成にかかるクリーニング装置によれば、形状記憶合金からなるブレード補助部材の変形反復性が、装置本体が設置された環境の変動に対応したクリーニングブレードの弾性変動に確実に対応したものとなり、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が一層確実に防止されるようになっている。
また、本発明にかかるプロセスユニットでは、前記クリーニング装置が、少なくとも前記像担持体を含む画像形成部材と一体のプロセスユニットを構成しており、さらに本発明にかかる画像形成装置では、前記クリーニング装置または前記プロセスユニットを備えている。したがって、上述した本発明にかかるクリーニング装置の作用がプロセスユニットおよび画像形成装置において同様に奏せられるようになっている。
以上述べたように本発明にかかるクリーニング装置およびプロセスユニットならびに画像形成装置は、像担持体の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレードに、該クリーニングブレードを加熱または冷却する温調ユニットを付設することによって、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレードを温調ユニットにより加熱または冷却し、あるいはクリーニングブレードの弾性変化を補完するブレード補助部材を付設することによって、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレードの弾性力を補い、像担持体に対するクリーニングブレードの当接角および侵入量を常時適正に維持するように構成したものであるから、簡易な小型状態を維持しつつ、過酷な環境下においても良好なクリーニング性を確保することができ、画像形成装置の信頼性を低コストで向上させることができる。
以下、本発明を複写機に適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、前述した図10にかかる従来の装置と同一の構成物に対しては同一の符号を付して説明は省略することとし、以下、本発明にかかる各実施形態の要部に関して説明を行う。
まず、図1および図2に表された第1の実施形態において、プロセスユニット11のユニットハウジング内には、像担持体としての感光ドラム1をはじめとする各種画像形成部材が収容されているが、その画像形成部材の一つとして、転写後における前記感光ドラム1の外周表面の転写残トナーを掻き落とすクリーニング装置8が配置されている。
このクリーニング装置8の外枠を構成しているクリーナ容器(ハウジング)8dの内部には、前記感光ドラム1の外周表面に摺接するようにクリーニングブレード8aが配置されているが、そのクリーニングブレード8aは、前記クリーナ容器8dにビス等により固定されたブレード支持板金8bにより一定位置に保持されている。このブレード支持板金8bの位置決めは、前記感光ドラム1の外周表面に対するクリーニングブレード8aのクリーニング性能を決定する重要なものとなっているが、まず初期状態においては、前記感光ドラム1の外周表面に対するクリーニングブレード8aの侵入量および角度を通常環境範囲(15℃/10%RH〜30℃/80%RH)で良好なクリーニング状態を満足させる位置決めがなされている。
上述したクリーニングブレード8aを保持しているブレード支持板金8bは、アルミ材等の高熱伝導率を有する材質からなる折曲板状部材により形成されているが、クリーニング装置8のクリーナ容器(ハウジング)8dの外壁面に沿うように延在しており、前記クリーニングブレード8aからプロセスユニット11の外方に向かって延出している。そして、そのブレード支持板金8bの延出端側の部分は、前記プロセスユニット11の外方に向かって露出する外方露出部8eを構成している。
このブレード支持板金8bの外方露出部8eには、前記クリーニングブレード8aを加熱または冷却する温調ユニット12を保持している伝熱ケーシング12aが当接するように配置されている。その温調ユニット12の伝熱ケーシング12aは、熱伝導の優れたアルミ等から形成されているが、図示上下方向に延在するユニット支持アーム12bの図示下端部分に取り付けられている。
上記ユニット支持アーム12bは、図示上下方向である長手方向の略中央部分において装置本体側に設けられた支持ピン12cにより回転自在に支持されていることによって図中の矢印bまたはc方向に往復揺動自在となるように構成されている。そして、そのユニット支持アーム12bの図示下方側の揺動端部分に取り付けられた前記温調ユニット12の伝熱ケーシング12aが、当該ユニット支持アーム12bの揺動に伴って上述したブレード支持板金8bの外方露出部8eに対して接触したり離間したりなされるように構成されている。
また、このユニット支持アーム12bの図示上方側に延出している揺動腕部分には、略水平に延在する引張りバネ12dの一端部が連結されている。そして、その引張りバネ12dの引張り付勢力によって、ユニット支持アーム12bが図示時計方向(矢印b)へ揺動付勢され、上述した温調ユニット12の伝熱ケーシング12aがブレード支持板金8bの外方露出部8eに対して圧接される構成になされている。
また、このユニット支持アーム12bにおける図示上端部分は、上述した温調ユニット12とは反対側(図示右方側)に向かって略直角に折れ曲がって略水平に延在しており、その延出端部分に形成された係止突部12eが、装置本体側に設けられたストッパー部12fに対面するように配置されている。そして、図3に示されているように、上述したプロセスユニット11が装置本体から取り外された際に、ユニット支持アーム12bの全体が時計方向(矢印b)へ回動されると、上述した係止突部12eが装置本体側のストッパー部12fに当接し、それによってユニット支持アーム12bの回動が停止されるようになっている。
前述した温調ユニット12は、例えば加熱用のヒーターと、冷却用のペルチェ素子とを組み合わせた加熱冷却手段を備えたものであるが、その加熱冷却手段にはサーミスタ等の温度検知手段12gが付設されている。この温度検知手段12gは、上述した伝熱ケーシング12aを介してブレード支持板金8bの外方露出部8eに対して当接可能となるように配置されていて、その伝熱ケーシング12aおよびブレード支持板金8bを介してクリーニングブレード8aの温度が検出される構成になされている。
その温度検知手段12gにおいて検知された温度データは、当該温度検知手段12gから延出する束線12hの信号線を通して、図示を省略した装置本体側の制御装置に印加されており、その制御装置から発せられる給電駆動制御指令に基づいて前記温調ユニット12の加熱冷却手段の駆動が行われることにより、上述したクリーニングブレード8aが常時適正な温度に維持されるように構成されている。
このような構成を有する本実施形態にかかるクリーニング装置によれば、装置本体が設置された環境の変動に対応してクリーニングブレード8aが温調ユニット12により加熱または冷却され、それによって感光ドラム1に対するクリーニングブレード16の当接角および侵入量が常時適正に維持されることとなり、過酷環境下においても、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が防止され、良好なクリーニング性が確保されるようになっている。さらに、温度管理が必要なクリーニングブレード8aのみが集中的に温度調整されるため、消費電力の増大が抑えられるとともに、装置の大型化が防止されるようになっている。
また、本実施形態にかかるクリーニング装置では、ブレード支持板金8bの外方露出部8eに対して温調ユニット12が接離可能に配置されていることから、装置本体に対してプロセスユニット11の着脱を行う際に温調ユニット12をクリーナ容器8dから離間させた状態でプロセスユニット11を容易かつ安全に取り扱うことが可能となっている。
このとき、図4に示されているようにブレード支持板金8bの外方露出部8eは、当該ブレード支持板金8bとは別個の支持部材8fの一部に形成することも可能であり、このようにすれば、別個の支持部材8fを後で追加可能な部品として取り扱うことが可能となる。
次に、上述した第1の実施形態と同一の構成物を同一の符号で示した図5および図6に表された第2の実施形態においては、ブレード支持板金8bの外方露出部8gが、図示上方に向かって比較的長く延出する形状になされており、その外方露出部8gに対して、熱伝導の優れたアルミ等の材料から形成された温調ユニット用ケーシング12jが直接ビス等により固定されている。温調ユニット用ケーシング12j内には、上述した実施形態と同様に、加熱用のヒーターおよび冷却用のペルチェ素子などを利用した温調ユニット12やサーミスタ等の温度検知手段12g等が配置されている。
さらに、前記温調ユニット用ケーシング12jの図示上方には、装置本体との通信および給電駆動制御を行なうためのコネクタ12kが、装置本体フレームに設けられた本体側コネクタ12mと接続可能な位置に配置されている。そして、上述した第1の実施形態と同様にして温度検知手段12gからの温度データに基づいて、図示しない本体設置の制御装置により、上述したクリーニングブレード8aが適正温度になるように通信および給電駆動制御が実行されるようになっている。
そして、プロセスユニット11を装置本体側から取り外す際には、図6に示されているように、プロセスユニット11が矢印d方向へ移動されることにより、上述したコネクタ12k,12mどうしが離間されるように構成されている。このような構成を有する第2の実施形態においても上述した第1の実施形態と同様な作用・効果が得られる。
一方、上述した各実施形態と同一の構成物を同一の符号で示した図7および図8に表された第3の実施形態においては、ブレード支持板金8bが、クリーナ容器(ハウジング)8dの外壁面側に対してブレード補助部材8pを介在するようにして取り付けられている。ブレード補助部材8pは、形状記憶合金製から形成されたものであって、その基端側部分(図示右端側部分)が、前記ブレード支持板金8bとクリーナ容器8dとの間に挟み込むまれて固定されているとともに、当該ブレード補助部材8pの先端側部分(図示左端側部分)が、クリーニングブレード8aの図示上面側、すなわち感光ドラム1に摺接していない側の面に対して上方側から接触するように配置されている。
前記ブレード補助部材8pを構成している形状記憶合金は、周知のように一般の金属の塑性変形とは異なって結晶構造の変化(変態)を伴う変形を行うものであって、変態は温度変化でも起きるため、形状記憶現象は変形と温度変化による変態を利用したものとなっている。このような形状記憶合金の一例として、Ni−Ti合金の場合には、形状回復温度より高温側においてオーステナイト相という結晶構造をとり、冷却するとマルテンサイト相に変態する。この相は、外部からの力で簡単に変形させることが可能であり、変形すると結晶構造は変形マルテンサイト相に変わり、それを加熱すると構造がオーステナイト相に戻り、Ni−Ti合金の形状も元の形に戻る。本実施形態では、既に公開されている技術資料に基づいて、形状回復温度が低く設定できるNi−Ti−Co3元素系を使用している。
このような形状記憶合金からなるブレード補助部材8pは、常温時にクリーニングブレード8aの図示上面側に軽接触する状態に配置されており、クリーニングブレード8aを付勢していない状態になされている。そして、低温(例えば0℃以下)状態になると、形状記憶合金からなるブレード補助部材8pは、形状回復温度に達して変形状態となる(図8中の二点鎖線参照)。
このとき、クリーニングブレード8aの方は、低温硬化により弾性力が失われ、例えば常温時(10〜30℃)にゴム硬度が70°であったものが、低温時(0℃以下)には、ゴム硬度は60°まで低下する。このような低温硬化により失われた弾性力低下分をブレード補助部材8pにより補うために本実施形態においては、
弾性力低下分(T℃)=変形量(形状回復温度T℃状態)=バネ付勢力(T℃)
となるように設定されている。
すなわち、形状記憶合金からなるブレード補助部材8pの形状回復温度時の変形量は、上述した弾性力低下分(T℃)と、クリーニングブレード8aの変形量(形状回復温度T℃状態)とが略等しくなる条件に設定されている。このような形状記憶合金からなるブレード補助部材8pにより発生する押圧方向の付勢力によって、前記クリーニングブレード8aは、弾性補完作用を受けて低温環境下でもクリーニング性能を維持することが可能となる。
このように本実施形態かかるクリーニング装置によれば、装置本体が設置された環境の変動に対応して形状記憶合金からなるブレード補助部材8pの変形反復性を利用してクリーニングブレード8aの当接角および侵入量を常時適正に維持させることが可能となり、過酷環境下においても、いわゆる「ブレードめくれ」や「トナーすり抜け」によるクリーニング不良が防止されて良好なクリーニング性が確保されるようになっている。
次に、上述した各実施形態と同一の構成物を同一の符号で示した図9に表された第4の実施形態においては、形状記憶合金からなるブレード補助部材8qが、前記クリーニングブレード8aの図示上面側、つまり感光ドラム1に摺接していない側の面に図示上方側から密着した状態となるように一体的に成型されている。そして、このブレード補助部材8qを一体的に有するクリーニングブレード8aが、ブレード支持板金8bに対して図示しない両面テープにより接着固定されている。
このような本実施形態かかるクリーニング装置においても上述した各実施形態と同様な作用・効果が得られるが、特に本実施形態では、ブレード補助部材8qが、クリーニングブレード8aとともに効率的に製造されることとなる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、第1の実施形態における外方露出部8eや、第2の実施形態におけるコネクタ12k,12mの位置は、各実施形態において示した位置に限定されるものではなく、装置本体に対するプロセスユニット11の装着方向(前後左右上下面等)にしたがって適宜に変更することが可能である。
また、第3および第4の実施形態におけるブレード補助部材8p,8qは、ブレード支持板金8bとは別部材として形成しているが、ブレード支持板金8bを形状記憶合金から形成してブレード補助部材を兼用することとして、クリーニングブレードの低温硬化により失われた弾性力低下分を補う変形量を設定するように構成することも可能である。
また本発明は、現像装置の現像スリーブに摺接配置されるトナー規制ブレード(Dブレード)に対しても同様に適用することが可能である。
以上述べたように本発明にかかるクリーニング装置およびプロセスユニットならびに画像形成装置は、複写機やプリンタなどを始めとして多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明の第1実施形態における画像形成装置のプロセスユニット装着部位を表した側面説明断面図である。 図1に示されたプロセスユニット装着部位の要部を拡大して表した側面説明断面図である。 図1および図2にかかる第1の実施形態におけるプロセスユニットを装置本体側から取り外した状態を表した側面説明図である。 図1および図2にかかる第1の実施形態におけるブレード支持部材の一部を別部材で形成した場合における図2相当の側面説明図である。 本発明の第2の実施形態における要部を拡大して表した側面説明図である。 図5に表した第2の実施形態においてコネクタの接続を外した状態を表した側面説明図である。 本発明の第3実施形態における画像形成装置のプロセスユニット装着部位を表した側面説明断面図である。 図7に示されたプロセスユニット装着部位の要部を拡大して表した側面説明断面図である。 本発明の第4の実施形態における要部を拡大して表した側面説明図である。 一般のクリーニング装置を備えた画像形成装置のプロセスユニット装着部位を表した側面説明断面図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 一次帯電装置(帯電ローラ)
5 現像装置
8 クリーニング装置
8a クリーニングブレード
8b ブレード支持板金
8c スクイシート
8d クリーナ容器(ハウジング)
8e 外方露出部
8f 支持部材
8g 外方露出部
8p,8q ブレード補助部材
10 転写帯電装置(転写ローラ)
11 プロセスユニット
12 温調ユニット
12a 伝熱ケーシング
12b ユニット支持アーム
12c 支持ピン
12d 引張りバネ
12e 係止突部
12f ストッパー部
12g 温度検知手段
12h 束線
12j 温調ユニット用ケーシング
12k,12m コネクタ

Claims (11)

  1. 像担持体の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレードによって転写後における前記像担持体の表面から転写残トナーを掻き取るように構成されたクリーニング装置において、
    前記クリーニングブレードには、該クリーニングブレードを加熱または冷却する温調ユニットが付設されていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングブレードを一定位置に保持するブレード支持部材の一部が、前記クリーニングブレードを収容しているクリーナ容器の外方に露出するように延在しているとともに、
    そのブレード支持部材の外方露出部に対して、前記温調ユニットが接離可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記ブレード支持部材が、高熱伝導率を有する材料から形成されていることを特徴とする請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記温調ユニットには、前記クリーニングブレードに関する温度を検出するブレード温度検知手段と、
    そのブレード温度検知手段の検知結果に基づいて前記クリーニングブレードの加熱または冷却を制御するブレード制御手段と、
    が付設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  5. 像担持体の表面に摺接するように配置されたクリーニングブレードによって転写後における前記像担持体の表面から転写残トナーを掻き取るように構成されたクリーニング装置において、
    前記クリーニングブレードには、該クリーニングブレードの弾性変化を補完するブレード補助部材が付設されていることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 前記ブレード補助部材が、前記クリーニングブレードと一体的に形成されていることを特徴とする請求項5記載のクリーニング装置。
  7. 前記ブレード補助部材が、前記クリーニングブレードを一定位置に保持するブレード支持部材として構成されていることを特徴とする請求項5記載のクリーニング装置。
  8. 前記ブレード補助部材が、形状記憶合金から形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のクリーニング装置。
  9. 前記形状記憶合金の形状回復温度時の変形量は、前記クリーニングブレードの低温硬化による弾性力低下分を補うように、当該弾性力低下分と前記クリーニングブレードの変形量とが略等しくなる条件に設定されていることを特徴とする請求項8記載のクリーニング装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のクリーニング装置が、少なくとも前記像担持体を含む画像形成部材と一体のプロセスユニットを構成していることを特徴とするプロセスユニット。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のクリーニング装置、または請求項10記載のプロセスユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2012014069A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
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