JP2007162582A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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章夫 今井
Yoshinori Yamashita
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Abstract

【課題】温度変化に関わらず噴射量を高精度に制御する燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】噴孔18aを開閉する弁部材20と、弁部材20とともに軸方向に往復移動する可動コア22と、可動コア22の噴孔18aと反対側に可動コア22と対向して設置されている固定コア30と、通電することにより固定コア30に可動コア22を吸引する磁力を発生するコイル46とを備える燃料噴射弁10において、コイル46の巻線を、銅線よりも抵抗温度係数の小さいCu−Zn系合金、Cu−Ni系合金、Cu−Al系合金またはCu−Sn系合金のうちいずれか一つの材質で形成する。燃料噴射弁10の雰囲気温度の変化によるコイル46の体積抵抗率の変化が低減する結果、コイル46への通電を開始してから弁部材20が弁座17から離れるまでに要する燃料噴射弁10の開弁時間のばらつきが低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射弁に関する。
コイルに通電することにより固定コアに可動コアを吸引する磁力を発生し、可動コアとともに往復移動する弁部材が噴孔からの燃料噴射を断続する内燃機関用の燃料噴射弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような燃料噴射弁においては、内燃機関のコンパクト化、高回転化等の影響により雰囲気温度が高くなる傾向にある。
しかしながら、燃料噴射弁の雰囲気温度が高くなりコイルの温度が上昇すると、コイルを形成している巻線の抵抗値が増加する。その結果、図3に示すように、例えばコイルの温度が20℃から80℃に上昇すると、コイルを流れる電流値の時間当たりの上昇率が低下するので、コイルへの通電を開始してから固定コアに可動コアが吸引され弁部材がリフトするために必要な電流値に達するまでに要する時間が温度の上昇により長くなる。その結果、コイルへの通電を開始してから燃料噴射弁が開弁を開始するまでに要する開弁時間が長くなるので、温度変化により燃料噴射量がばらつく。このように、雰囲気温度によって燃料噴射弁の噴射量特性が変化すると、燃料噴射量を高精度に制御できないという問題が生じる。
特開2002−48031号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、温度変化に関わらず噴射量を高精度に制御する燃料噴射弁を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によると、コイルの巻線は、Cu−Zn系合金、Cu−Ni系合金、Cu−Al系合金及びCu−Sn系合金のいずれか一つの材質で形成されている。Cu−Zn系合金、Cu−Ni系合金、Cu−Al系合金及びCu−Sn系合金は、抵抗温度係数(温度変化に対する体積抵抗率の変化)が銅よりも小さいため、燃料噴射弁の雰囲気温度が変化しても巻線の体積抵抗率の変化が小さくなる。故に、雰囲気温度が上昇しても、コイルへの通電開始から開弁に必要な電流が流れるまでに要する時間変化のばらつきを低減できる。したがって、温度変化に関わらず燃料噴射量を高精度に制御することができる。
一般的に、抵抗温度係数が小さい材質は体積抵抗率が大きくなる傾向があるため、例えば従来の銅線で形成されたコイルと同じ電流値を流すためには、巻線の径を大きくすればよい。しかしながら、巻線の径を大きくし、かつコイルの巻数を従来と同一にすると、コイルの外径が大きくなるので、燃料噴射弁の体格が大きくなる。そこで、請求項2に記載の発明によれば、横断面形状が多角形の巻線を用いてコイルを形成しているため、横断面形状が円形の巻線に比べて巻線同士の間に生じる隙間が小さくなり、巻線の占積率を高くすることができる。つまり、径が大きい巻線と同等の横断面積を持つ多角形の巻線をコイルの外径を大きくすること無く巻回することができる。したがって、コイルの巻線に抵抗温度係数が小さい材質を使用した場合でも、燃料噴射弁の体格の大型化を防止することができる。
請求項3に記載の発明によると、巻線の横断面形状は矩形であるから、巻線同士の間に隙間がさらに生じにくくなる。したがって、巻線の占積率が高くなり、燃料噴射弁を小型化できる。これにより、コイルが発生する磁束の通る磁路長が短くなるので、燃料噴射弁の開弁応答性が向上する
請求項4に記載の発明によると、Cu−Zn系合金の中でも抵抗温度係数の小さい丹銅で巻線を形成するので、コイルへの通電開始から開弁に必要な電流が流れるまでに要する時間変化のばらつきをさらに低減できる。したがって、温度変化に関わらず燃料噴射量を高精度に制御することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による燃料噴射弁を図1に示す。燃料噴射弁10は、ガソリンエンジン用の燃料噴射弁である。筒部材12は磁性部材と非磁性部材とからなる円筒状に形成されている。筒部材12には燃料通路100が形成されており、この燃料通路100に、弁ボディ16、弁部材20、可動コア22、固定コア30、アジャスティングパイプ32およびスプリング34等が収容されている。筒部材12の燃料入口側には、燃料フィルタ54が設置されている。
筒部材12は、図1において下方の弁ボディ16側から第1磁性部材13、磁気抵抗部材としての非磁性部材14、第2磁性部材15をこの順で有している。第1磁性部材13と非磁性部材14、ならびに非磁性部材14と第2磁性部材15とは溶接により結合している。溶接は例えばレーザ溶接により行う。非磁性部材14は第1磁性部材13と第2磁性部材15との間で磁束が短絡することを防ぐ。第1磁性部材13の噴孔側内部に弁ボディ16が溶接により固定されている。弁ボディ16は内周壁に弁部材20が着座可能な弁座17を有している。カップ状の噴孔プレート18は弁ボディ16の外周壁に溶接により固定されている。噴孔プレート18は薄板状に形成されており、中央部に複数の噴孔18aが形成されている。
弁部材20は有底円筒状の中空であり、弁部材20の底側に当接部21が形成されている。当接部21は弁ボディ16に形成されている弁座17に着座可能である。当接部21が弁座17に着座すると、噴孔18aが閉塞され燃料噴射が遮断される。弁部材20の弁ボディ16と反対側に可動コア22が溶接等により固定されている。当接部21の上流側に弁部材20の側壁を貫通する燃料孔20aが複数形成されている。弁部材20内に流入した燃料は、燃料孔20aを内から外に通過し、当接部21と弁座17とが形成する弁部に向かう。
固定コア30は円筒状に形成されており、筒部材12の非磁性部材14および第2磁性部材15の内部に収容され、溶接または圧入により筒部材12に固定されている。固定コア30は可動コア22に対し弁部材20の往復移動方向の一方側である弁ボディ16と反対側に設置され可動コア22と向き合っている。固定コア30の可動コア22と向き合う対向面に非磁性材が塗布されている。
スプリング34は、アジャスティングパイプ32に一端を係止され、他端を可動コア22に係止されている。スプリング34は、弁部材20が弁座17に着座する方向、つまり燃料噴射弁10が閉弁する方向に可動コア22および弁部材20に荷重を加えている。
磁性部材40、42はコイル46の外周側に設置されており、第1磁性部材13と第2磁性部材15とを磁気的に接続している。固定コア30、可動コア22、第1磁性部材13、磁性部材40、42および第2磁性部材15は磁気回路を構成している。
コイル46を巻回しているスプール44は筒部材12の外周に取付けられている。樹脂ハウジング50は筒部材12およびコイル46の外周を覆っている。ターミナル52は樹脂ハウジングに埋設されており、コイル46と電気的に接続している。
本実施形態におけるコイル46の巻線47を形成している材質は、Cu−Zn合金としての丹銅である。具体的には、JIS合金番号でC2100、C2200、C2300、C2400に示される合金を使用している。
図2に示すように、コイル46の巻線47は横断面形状が長方形である。コイル46は、巻線47の横断面における長辺をコイル46の中心軸60に沿わせて巻線47を巻回することにより形成されている。
巻線47の横断面における短辺の長さをa、長辺の長さをbとすると、1.1≦b/a≦25の範囲に設定されている。また、中心軸60方向のコイル46の長さをL、中心軸60から見て一方の半径方向のコイル46の厚みをtとすると、2≦L/t≦30の範囲に設定されている。
筒部材12の図1において上方から燃料通路100に流入した燃料は、固定コア30内の燃料通路、可動コア22内の燃料通路、弁部材20内の燃料通路、燃料孔20a、当接部21が弁座17から離座したときに当接部21と弁座17との間に形成される開口を通り、噴孔18aから噴射される。
以上のように構成した燃料噴射弁10において、コイル46への通電がオフされると、スプリング34によって弁部材20が図1の下方、つまり閉弁方向に移動して弁部材20の当接部21が弁座17に着座し、噴孔18aが閉塞され燃料噴射が遮断される。
コイル46への通電をオンすると、固定コア30、可動コア22、第1磁性部材13、磁性部材40、42および第2磁性部材15からなる磁気回路を磁束が流れ、固定コア30と可動コア22との間に磁気吸引力が発生する。すると、可動コア22とともに弁部材20はスプリング34の荷重に抗して固定コア30側に移動し、当接部21が弁座17から離座する。これにより、燃料が噴孔18aから噴射される。
前述したように、本実施形態では、コイル46の巻線47を丹銅で形成している。丹銅の抵抗温度係数は銅線よりも、そしてCu−Zn系合金の中でも小さいため、燃料噴射弁10の雰囲気温度が高くなっても巻線47の体積抵抗率の変化が小さい。したがって、燃料噴射弁10の雰囲気温度が変化しても、コイル46への通電開始から開弁に必要な電流がコイル46に流れるまでに要する時間のばらつきを低減できる。したがって、燃料噴射量を高精度に制御することができる。
上述した丹銅等の抵抗温度係数が小さい材質は体積抵抗率が大きくなる傾向があるため、従来と同じ電流値の電流をコイル46に流そうとすると、巻線47の横断面積を大きくする必要がある。したがって、巻線47の横断面積を大きくし、コイル46の巻数を従来のコイルと同一にすると、コイル46の外径が大きくなりやすい。しかし、本実施形態では横断面形状が長方形の巻線47を用いてコイル46を形成しているため、横断面形状が円形の巻線に比べて巻線47同士の間に生じる隙間が小さくなり、巻線47の占積率を高くすることができる。つまり、径が大きい巻線と同等の横断面積を持つ長方形の巻線47をコイル46の外径を大きくすること無く巻回することができる。したがって、コイル46の巻線47に抵抗温度係数が小さい丹銅を使用した場合でも、燃料噴射弁10の体格の大型化を防止することができる。
(他の実施形態)
以上説明した上記実施形態ではコイル46の巻線47の材質として丹銅を使用した例を示したが、Cu−Zn系合金として、例えばJIS合金番号でC2600、C2680、C2700、C2720、C2800等で示される黄銅を使用してもよい。
また、Cu−Sn系合金として、例えばJIS合金番号でC5102、C5111、C5191、C5212等で示されるりん青銅を巻線の材質として使用できる。
また、Cu−A1合金として、例えばJIS合金番号でC6870、C6871、C6872等で示されるアルミニウム黄銅を巻線の材質として使用してもよい。
また、Cu−Ni合金として、例えばJIS合金番号でC7060、C7100、C7150、C7164等で示される白銅を巻線の材質として使用してもよい。
また、Cu−Ni合金として、例えばJIS合金番号でC7451、C7521、C7541、C7701等で示される洋白を巻線の材質として使用してもよい。
また上記実施形態では、巻線の縦横比(b/a)、コイルの軸長Lと径方向の厚みtとの比率(L/t)を、それぞれ1.1≦b/a≦25、2≦L/t≦30の範囲に設定したが、巻線の横断面形状が長方形であれば、上記の数値範囲を満たさない巻線、およびコイルの構成を採用してもよい。
また、横断面形状が長方形の巻線に限らず、例えば横断面形状が三角形、正方形を含む矩形、またはその他の多角形の巻線を巻回してコイルを形成してもよい。このように、横断面形状が多角形の巻線を用いても、横断面形状が円形の巻線に比べ巻線同士の間に形成される隙間が小さくなり、巻線の占積率が高くなる。その結果、燃料噴射弁が小型化し、コイルが発生する磁束の通る磁路長が短くなるので、開弁応答性が向上する。
このように、本発明はその実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
本実施形態による燃料噴射弁を示す断面図。 (A)は本実施形態によるコイルを示す模式図、(B)はコイルの巻線を示す模式図。 コイルへの通電を開始してからの時間と、コイルの電流値および弁部材のリフト量との関係を示す特性図。
符号の説明
10:燃料噴射弁、18a:噴孔、20:弁部材、22:可動コア、30:固定コア、46:コイル、47:巻線

Claims (4)

  1. 噴孔を開閉する弁部材と、
    前記弁部材とともに軸方向に往復移動する可動コアと、
    前記可動コアの前記噴孔と反対側に前記可動コアと向き合って設置されている固定コアと、
    通電することにより前記固定コアに前記可動コアを吸引する磁力を発生するコイルとを備え、
    前記コイルの巻線は、Cu−Zn系合金、Cu−Ni系合金、Cu−Al系合金またはCu−Sn系合金のいずれかで形成されている燃料噴射弁。
  2. 前記巻線の横断面形状は多角形である請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記巻線の横断面形状は矩形である請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記巻線は丹銅で形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。



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