JP2007161359A - インクジェットプリンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷された用紙を所定の形状により速く、かつ、より精密に切抜くことができるインクジェットプリンタ装置を提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタ装置では、印刷が完了した用紙を所定の形状に切抜くために、その形状に基づいて用紙に所定の穴を開けるパーフォレータ4がインクカートリッジを搭載するインクキャリアに着脱可能に取付けられる。パーフォレータ4は、ケース20内に梃子として機能する所定の長さを有する棒状部材5を備え、支持部において回動可能とされる。棒状部材5の一端部には、用紙に穴を開ける針部8が取付けられている。また、その針部8を上方に向かって付勢するバネ9が配設されている。棒状部材5の他端部には、下方側に永久磁石6が取付けられ、さらにその直下に電磁石7が配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明はインクジェットプリンタ装置に関し、特に、印刷された用紙を所定の形状に切抜くための機能を備えたインクジェットプリンタ装置に関するものである。
プリンタ装置には、印刷された用紙をユーザの好みに応じて所定の形状に切抜くことができる機能を備えた態様のものがある。たとえば特許文献1に開示されたプリンタ装置では、図10に示すように、用紙106に印刷をするインクリボンカートリッジ102に用紙106を裁断するカッター部103が装着されている。図11に示すように、そのカッター部103は、用紙を裁断する刃105およびその刃105を上下に移動させるソレノイド104とを備えて構成される。
この種のプリンタ装置では、カッター部103の刃105に対して用紙106を相対的に移動させながら刃105を上下に移動させることによって、用紙が刃105によって所定の形状に裁断されて切抜かれることになる。
特開2000−229457号公報
しかしながら、この種のプリンタ装置では以下のような問題点があった。近年、プリンタ装置には、用紙の切抜き動作をより速く、かつ、より精密に行なうことが求められ、このような要求に応えるために、プリンタ装置に複数のカッター部を備えることが検討されている。
ところが、図11に示すように、カッター部103では、ソレノイド104の軸104aに刃105が直接連結されている。そのため、刃105と刃105との間隔(ピッチ)がソレノイド104の大きさ(径方向)によって制約を受けてしまい、限られたスペース内で複数のカッター部103を配設するのが困難になる場合があり、印刷された用紙を所定の形状に速く精密に切抜くことができないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷された用紙を所定の形状により速く、かつ、より精密に切抜くことができるインクジェットプリンタ装置を提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタ装置は、印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、その穴開け部は、棒状部材と針部と弾性部材と永久磁石と電磁石とを備えている。棒状部材は所定の長さを有して、一端側と他端側との間の所定の位置に回動可能に支持されている。針部は棒状部材の一端側に取付けられて用紙に穴を開ける。弾性部材は針部に上方に向って付勢力を与える。永久磁石は棒状部材の他端側に取付けられている。電磁石は永久磁石の直下に永久磁石と対向するように配設されている。そして、棒状部材の他端側を力点、支持部を支点、一端側を作用点とした梃子により、電磁石がオンの状態において、永久磁石を上方に反発させて棒状部材の他端側を上昇させることにより一端側に取付けられた針部を弾性部材の付勢力に抗して下降させて用紙に穴を開けるようにし、電磁石がオフの状態では、弾性部材により針部を上方に付勢させて待機状態としている。
この構成によれば、棒状部材の他端側を力点、支持部を支点、一端側を作用点とした梃子により、電磁石がオンの状態では、永久磁石を上方に反発させて棒状部材の他端側を上昇させることにより一端側に取付けられた針部が弾性部材の付勢力に抗して下降して用紙に穴が開けられる一方、電磁石がオフの状態では、弾性部材の付勢力により針部は上方に付勢されて待機状態とされる。これにより、針部と針部とのピッチがソレノイドの径方向の大きさに制約される場合と比べると、限られたスペース内で針部と針部とのピッチをさらに縮めることができて、用紙に対して所望の切抜き形状に基づいた精密な穴開けをより速く行なうことができる。また、針部と針部とのピッチが縮まることで針部が占める領域も削減することができて、穴開け部の小型化、ひいてはインクジェットプリンタ装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る他のインクジェットプリンタ装置は、印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、その穴開け部は、三角形の板状部材と針部と弾性部材と永久磁石と電磁石とを備えている。3つの角部を有する三角形の板状部材は、3つの角部のうちの第1の角部が回動可能に支持されている。針部は三角形の板状部材の第2の角部に取付けられて用紙に穴を開ける。弾性部材は針部に上方に向って付勢力を与える。永久磁石は三角形の板状部材の第3の角部に取付けられている。電磁石は永久磁石の側方に永久磁石と対向するように配設されている。そして、三角形の板状部材の第3の角部を力点、第1の角部を支点、第2の角部を作用点とした梃子により、電磁石がオンの状態において、永久磁石を側方に反発させて第3の角部を側方に移動させることにより第2の角部に取付けられた針部を弾性部材の付勢力に抗して下降させて用紙に穴を開けるようにし、電磁石がオフの状態では、弾性部材により針部を上方に付勢させて待機状態としている。
この構成によれば、三角形の板状部材の第3の角部を力点、第1の角部を支点、第2の角部を作用点とした梃子により、電磁石がオンの状態では、永久磁石を側方に反発させて
第3の角部を側方に移動させることにより第2の角部に取付けられた針部が弾性部材の付勢力に抗して下降して用紙に穴が開けられる一方、電磁石がオフの状態では、弾性部材の付勢力により針部は上方に付勢されて待機状態とされる。これにより、針部と針部とのピッチがソレノイドの径方向の大きさに制約される場合と比べると、限られたスペース内で針部と針部とのピッチをさらに縮めることができて、用紙に対して所望の切抜き形状に基づいた精密な穴開けをより速く行なうことができる。また、針部と針部とのピッチが縮まることで針部が占める領域も削減することができて、穴開け部の小型化、ひいてはインクジェットプリンタ装置の小型化を図ることができる。
本発明に係るさらに他のインクジェットプリンタ装置は、印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、その穴開け部は、梃子部材と駆動部と穴開け本体部と弾性部材とを備えている。梃子部材は支点、力点および作用点を有する。駆動部は梃子部材の力点の部分に取付けられている。穴開け本体部は梃子部材の作用点の部分に取付けられて用紙に穴を開ける。弾性部材は穴開け本体部に所定の付勢力を与える。そして、駆動部を駆動させて梃子部材の力点の部分を移動させることにより作用点の部分に取付けられた穴開け本体部を弾性部材の付勢力に抗して移動させて用紙に穴を開けるようにし、駆動を駆動させない状態では、弾性部材により穴開け本体部を所定の向きに付勢させて待機状態としている。
この構成によれば、駆動部を駆動させて梃子部材の力点の部分を移動させることにより作用点の部分に取付けられた穴開け本体部が弾性部材の付勢力に抗して移動して用紙に穴が開けられる一方、駆動を駆動させない状態では、弾性部材により穴開け本体部が所定の向きに付勢されて待機状態とされる。これにより、穴開け本体部と穴開け本体部とのピッチがソレノイドの径方向の大きさに制約される場合と比べると、限られたスペース内で穴開け本体部と穴開け本体部とのピッチをさらに縮めることができて、用紙に対して所望の切抜き形状に基づいた精密な穴開けをより速く行なうことができる。また、そのピッチが縮まることで穴開け本体部が占める領域も削減することができて、穴開け部の小型化、ひいてはインクジェットプリンタ装置の小型化を図ることができる。
梃子部材の一つの態様として、梃子部材は所定の長さの棒状部材を含み、この場合、その棒状部材は一端側と他端側との間の所定の位置において回動可能に支持され、穴開け本体部は棒状部材の一端側に取付けられ、駆動部は棒状部材の他端側に取付けられる。
また、梃子部材の他の態様として、梃子部材は3つの角部を有する三角形の板状部材を含み、この場合、三角形の板状部材は、3つの角部のうちの第1の角部において回動可能に支持され、穴開け本体部は三角形の板状部材の第2の角部に取付けられ、駆動は三角形の板状部材の第3の角部に取付けられる。
駆動部の具体的な態様として、駆動部は永久磁石および電磁石を含み、この場合には、梃子部材の力点の部分に永久磁石を取付けるとともに、電磁石を永久磁石と対向するように配設させて、電磁石と永久磁石との間の磁気力により梃子部材の作用点の部分を移動させるようにしている。
穴開け部の態様として、穴開け部は、インクカートリッジを保持するインクキャリアに取り付け可能とされていてもよい。
特に、この場合には、穴開け部は、インクカートリッジと同じ寸法からなる所定の筐体に収容されていることがさらに好ましく、穴開け部を取付けるスペースを別途確保する必要がない。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタ装置について説明する。図1に示すように、まず、インクジェットプリンタ装置1は、所定の色のインクを充填したインクカートリッジ3を搭載したインクキャリア2を備えている。そのインクキャリア2は、用紙が送られる方向と交差する方向(矢印31)にスライド動作をする。
インクジェットプリンタ装置1に給紙された用紙11は矢印32に示す方向に送られ、その間にインクキャリア2に搭載されたインクカートリッジ3からスライド動作をしながらインクが用紙11に向けて吐出されて印刷が行なわれる。印刷が完了した用紙11はインクジェットプリンタ装置1から排紙される。
その本インクジェットプリンタ装置1では、図2に示すように、印刷が完了した用紙を所定の形状に切抜くために、その形状に基づいて用紙に所定の穴を開けるパーフォレータ(perforator)4が装着される。このパーフォレータ4はインクカートリッジ3と実質的に同じ形状からなるケース20を有して、インクキャリア2に着脱可能に取付けられる。
そのパーフォレータ4の構造についてさらに詳しく説明する。図2および図3に示すように、パーフォレータ4は、ケース20内に梃子として機能する所定の長さを有する棒状部材5を備えている。棒状部材の一端部5bと他端部5cとの間の所定の位置に回動可能な支持部5aが配設されている。棒状部材5の一端部5bには、用紙に穴を開ける針部8が取付けられている。また、その針部8を上方に向かって付勢(矢印)するバネ9が配設されている。一方、棒状部材5の他端部5cには、下方側に永久磁石6が取付けられている。その永久磁石6の直下には電磁石7が配設されている。
次に、パーフォレータ4の機能(動作)について説明する。棒状部材5の他端部5cを力点22、支持部5aを支点21、一端部5bを作用点23とした梃子により、電磁石7がオンの状態では、永久磁石6を上方に反発させて棒状部材の他端部5cを上昇させることにより一端部5bに取付けられた針部8がバネ9の付勢力に抗して下降する。針部9が下降することで用紙11に穴が開けられる。一方、電磁石6がオフの状態では、バネ9の付勢力(上向き矢印)により針部8は上方に付勢されて待機状態とされる。
次に、上述したインクジェットプリンタ装置1による用紙への印刷からその印刷された用紙を所定の形状に切抜くまでの一連の動作について説明する。まず、図1に示すように、インクジェットプリンタ装置1に所定の用紙11を給紙して、スライド動作をするインクキャリア2に搭載されたインクカートリッジ3からインクをその用紙11に向けて吐出することにより、用紙11に画像等の印刷が行なわれる。
次に、インクキャリア2に搭載されたインクカートリッジ3を取外し、そして、図4に示すように、インクカートリッジの代わりにインクキャリア2にパーフォレータ4を搭載する。次に、インクジェットプリンタ装置1において、切抜き形状を含めた用紙の切抜きのための設定を行ない、画像等が印刷された用紙11をインクジェットプリンタ装置1に給紙する。
インクジェットプリンタ装置1内に送り込まれた用紙11に対して、切抜き形状に基づいた所定の位置において、電磁石7をオンの状態にして永久磁石6を上方に反発させて棒状部材の他端部5cを上昇させることにより一端部5bに取付けられた針部8がバネ9の付勢力に抗して下降して用紙11に穴が開けられる。次に、電磁石7をオフの状態にして、バネ9の付勢力により針部8を上方に付勢させて待機状態とし、この状態で、次の穴を開けるべき所定の位置にまでインクキャリア2または用紙11を移動させた後、電磁石7をオンの状態にして用紙11に次の穴が開けられる。なお、穴開けは、切抜き形状と複数の針部9の配置関係に基づいて適切な針部9が穴開けの動作をすることになる。
以下、用紙1の送り方向と平行にスライド動作(順行または逆行)させるとともに、送り方向と交差する方向にインクキャリア2をスライド動作させながら上記動作を繰り返すことにより、切抜き形状に基づいた所定の穴が用紙11に順次開けられる。こうして、インクジェットプリンタ装置1から切抜き形状に沿って穴12が開けられた用紙11が排紙される。その後、穴12に沿って用紙11の部分を切抜くことによって、図5に示すように、所望の形状に切抜かれた画像13等が得られる。
上述したインクジェットプリンタ装置1では、棒状部材5の他端部5cを力点22、支持部5aを支点21、一端部5bを作用点23とした梃子により、電磁石7がオンの状態では、永久磁石6を上方に反発させて棒状部材5の他端部5cを上昇させることにより一端部5bに取付けられた針部8がバネ9の付勢力に抗して下降して用紙11に穴が開けられる一方、電磁石6がオフの状態では、バネ9の付勢力により針部8は上方に付勢されて待機状態とされる。
これにより、針部と針部との間隔(ピッチ)がソレノイドの径方向の大きさに制約されている場合と比べると、上述したインクジェットプリンタ装置では、図6に示すように、限られたスペース内で針部9と針部9との間隔(ピッチ)Lをさらに縮めることができて、用紙11に対して所望の切抜き形状に基づいた精密な穴開けをより速く行なうことができる。
また、針部9と針部9とのピッチが縮まることで針部9が占める領域(占有面積)も削減することができて、パーフォレータ4の小型化、ひいてはインクジェットプリンタ装置1の小型化を図ることができる。
実施の形態2
前述したインクジェットプリンタ装置では、針部を動かす梃子として棒状部材を例に挙げた。ここでは、その梃子の変形例について説明する。
図7および図8に示すように、パーフォレータ4は、ケース20内に梃子として機能する三角形状の板状部材10を備えている。なお、「三角形」とは、数学的な三角形を意図するものではなく、一見して三角形と認識し得る程度のものをいう。その三角形状の板状部材10の3つの角部10a,10b,10cのうち、一番下方に位置する第1の角部10aは回動可能な支持部とされる。第2の角部10bには、用紙に穴を開ける針部8が取付けられている。また、その針部8を上方に向かって付勢するバネ9が配設されている。第3の角部10cには、側方に永久磁石6が取付けられている。その永久磁石6のさらに側方には電磁石7が配設されている。
次に、パーフォレータ4の機能(動作)について説明する。三角形の板状部材10の第3の角部10cを力点22、第1の角部10aを支点21、第2の角部10bを作用点23とした梃子により、電磁石7がオンの状態では、永久磁石6を側方に反発させて三角形の板状部材10の第3の角部10cを側方(向って左側)に移動させることにより第2の角部10bに取付けられた針部8がバネ9の付勢力に抗して下降する。針部9が下降することによって、用紙11に穴が開けられる。一方、電磁石6がオフの状態では、バネ9の付勢力(上向き矢印)により針部8は上方に付勢されて待機状態とされる。
上述したインクジェットプリンタ装置1による用紙への印刷からその印刷された用紙を所定の形状に切抜くまでの一連の動作は、前述したインクジェエトプリンタ装置の場合と同じである。インクジェットプリンタ装置によって用紙に画像等が印刷された後、インクキャリアに搭載されていたインクカートリッジに代えて、図7または図8に示されるパーフォレータ4を搭載する。
次に、切抜き形状を設定し、用紙1の送り方向と平行にスライド動作(順行または逆行)させるとともに、送り方向と交差する方向にインクキャリア2をスライド動作させながら、電磁石をオンの状態とオフの状態を繰り返すことにより、切抜き形状に基づいた所定の穴が用紙11に順次開けられる(図4参照)。こうして、インクジェットプリンタ装置1から切抜き形状に沿って穴12が開けられた用紙11が排紙され、その穴12に沿って用紙11の部分を切抜くことによって、図5に示すように、所望の形状に切抜かれた画像13等が得られる。
上述したインクジェットプリンタ装置1では、三角形の板状部材10の第3の角部10cを力点22、第1の角部10aを支点21、第2の角部10bを作用点23とした梃子により、電磁石7がオンの状態では、永久磁石6を上方に反発させて三角形の板状部材10の第3の角部10cを側方に移動させることにより第2の角部10bに取付けられた針部8がバネ9の付勢力に抗して下降して用紙11に穴が開けられる一方、電磁石6がオフの状態では、バネ9の付勢力により針部8は上方に付勢されて待機状態とされる。
これにより、針部と針部との間隔(ピッチ)がソレノイドの径方向の大きさに制約されている場合と比べて、上述したインクジェットプリンタ装置では、限られたスペース内で針部9と針部9との間隔(ピッチ)L(図6参照)をさらに縮めることができて、用紙11に対して所望の切抜き形状に基づいた精密な穴開けをより速く行なうことができる。
また、針部9と針部9とのピッチが縮まることで針部9が占める領域(占有面積)も削減することができて、パーフォレータ4の小型化、ひいてはインクジェットプリンタ装置1の小型化を図ることができる。
なお、上述したインクジェットプリンタ装置のパーフォレータとしては、インクキャリアに搭載されたインクカートリッジを取外し、そのインクカートリッジが取外されたインクキャリアにパーフォレータを搭載する態様のものを例に挙げて説明した。インクジェットプリンタ装置としては、このような態様に限られず、たとえば図9に示すように、インクカートリッジを搭載したインクキャリアに加えて、パーフォレータを搭載したインクキャリアを備えた態様のインクジェットプリンタ装置でもよい。
特に、この態様のインクジェットプリンタ装置では、用紙への印刷と切抜きを連続して行なったり、あるいは、切抜き形状によっては印刷と切抜きを並行に行なうことも可能になり、用紙の精密な切抜きを、より容易に、かつ、速く行なうことができる。
また、梃子として、棒状部材および三角形の板状部材を例に挙げて説明したが、針部と距離を隔てられた位置において生じる所定の駆動力を、針部の上下方向の動きに変換することができる梃子であれば、上述した態様の梃子に限られない。
さらに、その駆動力として電磁石と永久磁石による磁気力として反発し合う力を利用して針部を下降させるようにしたが、引き合う力を利用して針部を下降させるようにしてもよい。そして、さらに、駆動力としては、所定のケース20内に収容できて梃子を動かすことができるものであれば、電磁石と永久磁石を利用した駆動力に限られない。また、用紙を切抜くことができるのであれば、穴を開けることを含めて、用紙に切れ込みを入れることができるものも適用することができる。
今回開示された実施の形態は例示にすぎず、これに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタ装置の斜視図である。 同実施の形態において、図1に示されるインクジェットプリンタ装置に搭載されるパーフォレータを示す斜視図である。 同実施の形態において、図2に示すパーフォレータの動作を説明するための側面図である。 同実施の形態において、インクジェットプリンタ装置による一連の動作を説明するための斜視図である。 同実施の形態において、パーフォレータによって切抜かれた用紙の一例を示す図である。 同実施の形態において、パーフォレータの構造上の特徴を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態2に係るインクジェットプリンタ装置に搭載されるパーフォレータの斜視図である。 同実施の形態において、図7に示すパーフォレータの動作を説明するための側面図である。 本発明の各実施の形態の変形例に係るインクジェットプリンタ装置に搭載されるパーフォレータとインクカートリッジをそれぞれ搭載したインクキャリアを示す部分斜視図である。 従来のプリンタ装置におけるインクリボンカートリッジおよびカッター部を示す部分側面図である。 従来のプリンタ装置におけるカッター部の断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ装置、2 インクキャリア、3 インクカートリッジ、4 パーフォレータ、5 棒状部材、5a 支持部、5b 一端部、5c 他端部、6 永久磁石、7 電磁石、8 針部、9 バネ、10 三角形の板状部材、10a 第1の角部、10b 第2の角部、10c 第3の角部、11 用紙、12 穴、13 切抜かれた画像、20 ケース、21 支点、22 力点、23 作用点。

Claims (8)

  1. 印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、
    前記穴開け部は、
    所定の長さを有して、一端側と他端側との間の所定の位置に回動可能に支持された棒状部材と、
    前記棒状部材の前記一端側に取付けられ、用紙に穴を開ける針部と、
    前記針部に上方に向って付勢力を与える弾性部材と、
    前記棒状部材の前記他端側に取付けられた永久磁石と、
    前記永久磁石の直下に前記永久磁石と対向するように配設された電磁石と
    を備え、
    前記棒状部材の前記他端側を力点、前記支持部を支点、前記一端側を作用点とした梃子により、前記電磁石がオンの状態において、前記永久磁石を上方に反発させて前記棒状部材の前記他端側を上昇させることにより前記一端側に取付けられた前記針部を前記弾性部材の付勢力に抗して下降させて用紙に穴を開けるようにし、
    前記電磁石がオフの状態では、前記弾性部材により前記針部を上方に付勢させて待機状態とした、インクジェットプリンタ装置。
  2. 印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、
    前記穴開け部は、
    3つの角部を有し、前記3つの角部のうちの第1の角部が回動可能に支持された三角形の板状部材と、
    前記三角形の板状部材の第2の角部に取付けられ、用紙に穴を開ける針部と、
    前記針部に上方に向って付勢力を与える弾性部材と、
    前記三角形の板状部材の第3の角部に取付けられた永久磁石と、
    前記永久磁石の側方に前記永久磁石と対向するように配設された電磁石と
    を備え、
    前記三角形の板状部材の前記第3の角部を力点、前記第1の角部を支点、前記第2の角部を作用点とした梃子により、前記電磁石がオンの状態において、前記永久磁石を側方に反発させて前記第3の角部を側方に移動させることにより前記第2の角部に取付けられた前記針部を前記弾性部材の付勢力に抗して下降させて用紙に穴を開けるようにし、
    前記電磁石がオフの状態では、前記弾性部材により前記針部を上方に付勢させて待機状態とした、インクジェットプリンタ装置。
  3. 印刷された用紙を所定の形状に切抜くための穴開け部を備えたインクジェットプリンタ装置であって、
    前記穴開け部は、
    支点、力点および作用点を有する梃子部材と、
    前記梃子部材の前記力点の部分に取付けられる駆動部と、
    前記梃子部材の前記作用点の部分に取付けられ、用紙に穴を開ける穴開け本体部と、
    前記穴開け本体部に所定の付勢力を与える弾性部材と
    を備え、
    前記駆動部を駆動させて前記梃子部材の前記力点の部分を移動させることにより前記作用点の部分に取付けられた前記穴開け本体部を前記弾性部材の付勢力に抗して移動させて用紙に穴を開けるようにし、前記駆動部を駆動させない状態では、前記弾性部材により前記穴開け本体部を所定の向きに付勢して待機状態とした、インクジェットプリンタ装置。
  4. 前記梃子部材は所定の長さの棒状部材を含み、
    前記棒状部材は一端側と他端側との間の所定の位置において回動可能に支持され、
    前記穴開け本体部は前記棒状部材の前記一端側に取付けられ、
    前記駆動部は前記棒状部材の前記他端側に取付けられた、請求項3記載のインクジェットプリンタ装置。
  5. 前記梃子部材は3つの角部を有する三角形の板状部材を含み、
    前記三角形の板状部材は、3つの角部のうちの第1の角部において回動可能に支持され、
    前記穴開け本体部は前記三角形の板状部材の第2の角部に取付けられ、
    前記駆動は前記三角形の板状部材の第3の角部に取付けられた、請求項3記載のインクジェットプリンタ装置。
  6. 前記駆動部は永久磁石および電磁石を含み、
    前記梃子部材の前記力点の部分に前記永久磁石を取付けるとともに、前記電磁石を前記永久磁石と対向するように配設させて、前記電磁石と前記永久磁石との間の磁気力により前記梃子部材の前記力点の部分を移動させるようにした、請求項3〜5のいずれかに記載のインクジェットプリンタ装置。
  7. 前記穴開け部は、インクカートリッジを保持するインクキャリアに取り付け可能とされた、請求項3〜6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ装置。
  8. 前記穴開け部は、インクカートリッジと同じ寸法からなる所定の筐体に収容された、請求項7記載のインクジェットプリンタ装置。
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