JP2007161303A - コンロ梱包用のサイドパッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記矩形筒(20)は、前記底面緩衝体(3)又は側面緩衝体(4)に繋がる帯板部を長手方向に順次折り曲げることにより、上面板、底面板、及び一対の前後板を具備する筒状に形成したものであり、前記内部補強体(21)は、前記帯板部の短辺部または長辺部に繋がった複数の補強板が前記矩形筒(20)内の上部に、前記上面板と平行に折り込まれたものであり、前記複数の補強板は前記折り込まれた状態で前記上面板の前後幅と同じ前後幅を有すること。
【選択図】図2
Description
このものでは、コンロ天板(90)は、天板ケース(60)に収納された状態でコンロ本体(91)の上に載置され、五徳(93)や汁受皿(94)等の付属部品は、小物収納ケース(61)に形成された各区画室に収納されてコンロ天板(90)上に載置される。コンロ本体(91)は左右両側からサイドパッド(1)(1)で挟みつけられると共に前面底部に前下パッド(65)が添設される。また、サイドパッド(1)(1)の左右両側に平面コ字状の外周カバー(62)(62)が外嵌され、上下から上下ケース(63)(64)が被せられる。最後に、全体を図示しない締結バンドで捲回固定した後、シュリンクフィルムで被覆される。
このものは、コンロ本体(91)の後面(a),底面(b),及び側面(c)の夫々に各別に当接する、後面緩衝体(2),底面緩衝体(3),及び側面緩衝体(4)を一枚の段ボール紙で折り曲げて形成したものである。
コンロ梱包時には、図8に示す構成の左右対称な一組のサイドパッド(1)(1)を準備し、コンロ本体(91)の底面(b)の左右端近傍を底面緩衝体(3)上に載置する。このとき、コンロ本体(91)の左右の側面(c)にはサイドパッド(1)の側面緩衝体(4)の内側面(40)が当接すると共に、コンロ本体(91)の後面(a)には後面緩衝体(2)の前面板(20c)が当接する。
又、サイドパッド(1)は、一枚の段ボール紙を折り曲げて形成したものであるから、複数の独立部品を組み合わせてサイドパッド(1)を作る場合に比べ、部品点数が少なくて済む。従って、梱包材の生産効率が高く、又、保管の煩雑化を防止することができる利点がある。
即ち、上記従来のサイドパッド(1)では、後面緩衝体(2)を構成する矩形筒(20)の前後の圧縮強度は、矩形筒(20)を構成する上面板(20a)及び底面板(20b)と、「く字状」に折り曲げられた内部補強体(21)で確保されている。ところが、「く字状」に形成された内部補強体(21)の中央屈曲部(21a)の後方は空間になっているから、中央屈曲部(21a)に後ろ向きの力が作用した場合には、上下の傾斜板(21c)(21c)が座屈を起こし易く、後面緩衝体(2)が前後に圧縮されて破損し易い。そして、後面緩衝体(2)が破損すると、コンロ本体(91)の後部の保護が不完全になるのである。
『コンロ本体(91)の後面(a)に当接する矩形筒(20)の内部に内部補強体(21)が設けられた後面緩衝体(2)と、前記コンロ本体(91)の底面(b)に当接する底面緩衝体(3)と、前記コンロ本体(91)の側面(c)に当接する側面緩衝体(4)が一枚の段ボール紙で折り曲げられて形成されている、コンロ梱包用のサイドパッド』に於いて、梱包製品を誤って後面側へ落下させても、破損し難いコンロ梱包用のサイドパッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記矩形筒(20)は、前記底面緩衝体(3)又は側面緩衝体(4)に繋がる帯板部を長手方向に順次折り曲げることにより、上面板、底面板、及び一対の前後板を具備する筒状に形成されており、
前記内部補強体(21)は、前記帯板部の短辺部または長辺部に繋がった複数の補強板が前記矩形筒(20)内の上部に、前記上面板と平行に折り込まれたものであり、
前記複数の補強板は前記折り込まれた状態で前記上面板の前後幅と同じ前後幅を有する』ことである。
上記解決手段によれば、梱包製品を誤ってコンロ後面側へ落下させた場合にコンロ本体(91)から後面緩衝体(2)に作用する衝撃は、矩形筒(20)の上面板で受け止められるだけでなく、更に、矩形筒(20)内の上部に折り込まれた複数の補強板で受け止められる。この場合、前記複数の補強板は、矩形筒(20)の上面板と平行になっており、落下時の衝撃が補強板に対して平行に作用する。従って、図8に示す中央屈曲部(21a)の後方が空間になっている従来の「く字状」の内部補強体(21)の傾斜板(21c)(21c)に比べ、本発明の内部補強体(21)を構成する補強板は座屈し難くい。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記段ボール紙は、直線状の溝部と山部が交互に平行に繰り返す波形の中芯の表裏にライナが貼り付けられた構成であり、
前記矩形筒(20)内で上下に並んだ複数の補強板のうち、何れかの補強板と前記上面板(202)に於ける前記直線状溝部は、平面視において格子状に交差している』ものとすることができる。
このものでは、直線状の溝部群が、平面視において全体として格子状に交差しているから、前後及び左右の何れの方向からの衝撃に対しても変形強度が高い構造になる。
請求項1又は2に係る発明に於いて、
『前記内部補強体(21)は、前記帯板部の短辺部または長辺部に繋がった長板部を長手方向に向けて順次折り返すことにより上下に平行な前記複数の補強板が形成されたものである』ものでは、長板部を一方向に曲げるだけで内部補強体(21)が構成されるから、該内部補強体(21)の形成作業が容易である。
請求項1〜3に係る発明に於いて、
『前記内部補強体(21)は、前記矩形筒(20)内に折り込まれた前記段ボール紙の構成壁の一部で下方から支持されている』ものでは、矩形筒(20)内に折り込まれた段ボール紙の構成壁の一部で下方から支持された内部補強体(21)が、矩形筒(20)内の上部で安定し、運送時の振動等で下方に落下するのが防止される。
本発明の内部補強体(21)を構成する補強板は、従来の内部補強体(21)を構成する既述傾斜板(21c)(21c)に比べて、前記落下時の衝撃に対して座屈し難いから、後面緩衝体(2)の強度向上が図れ、破損しにくいコンロ梱包用のサイドパッドが提供できる。
又、既述したように、コンロ本体(91)の後面下部が前方にカットされて後面緩衝体(2)に当接しない場合でも、コンロ(91)から作用する衝撃が内部補強体(21)で確実に受け止められるから、かかる場合でも、後面緩衝体(2)が損傷し難くなる。
請求項4に係る発明では、内部補強体(21)が前記段ボール紙の構成壁の一部で下方から支持される。従って、既述したように、内部補強体(21)が、運送時の振動等で矩形筒(20)の下部に落下するのが防止される。
[梱包構造]
本発明の実施の形態は、システムキッチンのカウンタートップに設置されるドロップインコンロの梱包構造に実施したもので、図1は、ドロップインコンロの梱包構造の分解斜視図である。
この実施の形態で梱包されるコンロは、同図に示すように、中央にグリル部(95)が備えられ且つ3つのガスバーナ(9a)(9b)(9c)が内蔵されたコンロ本体(91)の上端から、システムキッチンのカウンタートップに形成された開口の周縁に支持させるための外周フランジ(96)を張り出させた、所謂、ドロップインコンロであり、外周フランジ(96)の上面には、コンロ天板(90)が載置されて使用される。
又、使用時に組み付けられる五徳(93a)(93b)(93c)や、排気ガード(85)や、汁受け皿(94a)(94b)(94c)、更に、その他の附属部品(84)も一括して梱包される。
まず、コンロ本体(91)の左右両側部を保護するサイドパッド(1)(1)(本発明の対象)と、コンロ本体(91)の前方に配設される前パッド(98)と共に、コンロ本体(91)を外箱(97)内に収納する。そして、その上から、外周フランジ(96)の前方に配設され且つ外箱(97)内においてコンロ天板(90)を前後方向に位置決めする前上パッド(86)と共に、コンロ天板(90)を、本体カバー(99)を介して、外周フランジ(96)の上面に載置させる。
次に、本発明の実施の形態に係るコンロ梱包用のサイドパッド(1)の構造を説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るサイドパッド(1)の斜視図であり、コンロ本体(91)の右側の外箱(97)内に充填されるものを表している。従って、コンロ本体(91)の左側の外箱(97)内に充填されるサイドパッド(1)は、図2のものと左右対称に構成されている。
図3に示すように、帯板部(200)の下端に配設された前裏板相当部(205a)の下側には、内部補強体(21)を構成する第1補強板(210)となる第1補強板相当部(210a)が連設されており、第1補強板相当部(210a)は、図4(イ)(ロ)の順序で、矩形筒(20)内に上面板(202)と平行に折り込まれて第1補強板(210)となる。
以上により、サイドパッド(1)が完成する。
このものでは、前述した手順(図1参照)に従って梱包を完了させると、図5,6の想像線で示すように、コンロ本体(91)の底面(b)がサイドパッド(1)の底面緩衝体(3)に載置されると共に、コンロ本体(91)の側面(c)が側面緩衝体(4)に沿った状態になる。これにより、運送時等に生じる上下方向の衝撃が底面緩衝体(3)で吸収されると共に、コンロ本体(91)の側面(c)が側面緩衝体(4)で保護される。
この梱包完成状態では、図5に示すように、後面緩衝体(2)を構成する矩形筒(20)内の上部に位置する内部補強体(21)の前方の前板(201)表面に、コンロ本体(91)の後面(a)が当接する。
尚、上記実施の形態では、所謂、本発明のサイドパッド(1)をドロップインコンロの梱包に適用される場合を例示的に説明したが、上記サイドパッド(1)はテーブルコンロ等の梱包にも適用できることは言うまでもない。
(3)・・・底面緩衝体
(4)・・・側面緩衝体
(20)・・・矩形筒
(21)・・・内部補強体
(91)・・・コンロ本体
(a)・・・後面
(b)・・・底面
(c)・・・側面
Claims (4)
- コンロ本体(91)の後面(a)に当接する矩形筒(20)の内部に内部補強体(21)が設けられた後面緩衝体(2)と、前記コンロ本体(91)の底面(b)に当接する底面緩衝体(3)と、前記コンロ本体(91)の側面(c)に当接する側面緩衝体(4)が一枚の段ボール紙で折り曲げられて形成されている、コンロ梱包用のサイドパッドに於いて、
前記矩形筒(20)は、前記底面緩衝体(3)又は側面緩衝体(4)に繋がる帯板部を長手方向に順次折り曲げることにより、上面板、底面板、及び一対の前後板を具備する筒状に形成されており、
前記内部補強体(21)は、前記帯板部の短辺部または長辺部に繋がった複数の補強板が前記矩形筒(20)内の上部に、前記上面板と平行に折り込まれたものであり、
前記複数の補強板は前記折り込まれた状態で前記上面板の前後幅と同じ前後幅を有する、コンロ梱包用のサイドパッド。 - 請求項1に記載のコンロ梱包用のサイドパッドに於いて、
前記段ボール紙は、直線状の溝部と山部が交互に平行に繰り返す波形の中芯の表裏にライナが貼り付けられた構成であり、
前記矩形筒(20)内で上下に並んだ複数の補強板のうち、何れかの補強板と前記上面板(202)に於ける前記直線状溝部は、平面視において格子状に交差している、コンロ梱包用のサイドパッド。 - 請求項1又は請求項2に記載のコンロ梱包用のサイドパッドに於いて、
前記内部補強体(21)は、前記帯板部の短辺部または長辺部に繋がった長板部を長手方向に向けて順次折り返すことにより上下に平行な前記複数の補強板が形成されたものである、コンロ梱包用のサイドパッド。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載のコンロ梱包用のサイドパッドに於いて、
前記内部補強体(21)は、前記矩形筒(20)内に折り込まれた前記段ボール紙の構成壁の一部で下方から支持されている、コンロ梱包用のサイドパッド。
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