JP2007160580A - 射出成形方法および射出成形用金型構造 - Google Patents

射出成形方法および射出成形用金型構造 Download PDF

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【課題】キャビティのうち製品の肉厚変化急変部でのガス抜きを確実に、且つ長期にわたり安定して行えるようにして、ガス溜まりによる欠肉の発生を未然に防止する。
【解決手段】型締め動作途中で一次減圧用ベント孔9にてキャビティ4内を強制吸引により一次減圧状態とする。次いで、キャビティ4を密閉空間とした上で、キャビティ4のうち製品の肉厚変変化急変部aに相当する部分に焼結金属ブロック11を介して臨ませてある局部ガス抜き用ベント孔10を使って、キャビティ4内のガスを強制吸引しながら成形原料を吐出・充填する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウレタンRIM成形(Reaction Injection Molding=反応射出成形)に代表されるような射出成形方法および射出成形用金型構造に関し、特に製品の肉厚変化急変部においていわゆるガス溜まりによる欠肉等の不具合発生を未然に防止するようにした射出成形方法および射出成形用金型構造に関するものである。
ウレタンRIM成形においては、キャビティのうち製品の端末あるいは肉厚変化急変部に相当する部分ではいわゆるガス溜まりが発生しやすく、それによって製品に欠肉が発生しやすいことから、例えば特許文献1に記載のように、(1)金型全体を真空引きする、(2)エアベントやガス抜きピンを設置する、等の手法が採られている。
特開平9−207159号公報
しかしながら、キャビティのうち製品端末に相当する部分から強制吸引にてガスを抜く方法では、製品の中央部に相当する部分に溜まるガスについてはその強制吸引効果が不十分であり、なおも欠肉等の不具合が発生することがある。また、そのような部位には上記のようにエアベントやガス抜きピンを設置することになるが、エアベントの場合にはエアベントからの樹脂材料の噴き出しが余儀なくされ、そのエアベントに相当する非製品部領域の切除作業が必要となるほか、ガス抜きピンの場合にはクリアランスに樹脂材料が詰まりやすく、本来の効果が長続きしないという問題点があった。
さらに、キャビティのうち製品端末に相当する部分から型合わせ面(パーティング面)を使って強制吸引にてガスを抜く場合、特に大型の製品の成形を目的とした金型では型合わせ面のクリアランスを一定に保つことが困難であり、そのために相対的にクリアランスが大きい部分では「ばり」が発生し、後工程においてその「ばり」取り作業に多大な工数を要するという問題点があった。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、とりわけキャビティのうち製品の肉厚変化急変部でのガス抜きを確実に、且つ長期にわたり安定して行えるようにして、もって従来のようなガス溜まりによる欠肉の発生を未然に防止できるようにした射出成形方法と射出成形用金型構造を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、成形原料の充填に先立つ金型の型締め状態において、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分について負圧吸引力をもって局部的にガス抜きを行いながら成形原料の充填を行う一方、成形原料充填後の製品取り出しに先立つ型開き時には上記肉厚変化急変部に圧縮空気を吹き込むことを特徴とする。
ここで、型締め状態とは、例えば金型が上型と下型とで構成されている場合に双方の型要素の型合わせ面同士が完全に密着しないまでも、少なくともキャビティを主要素とする金型の内部空間が外部から遮断されて密閉空間となった状態を含むものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の射出成形方法に用いる金型構造として、金型に、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨む局部ガス抜き用ベント孔を形成してあることを特徴とする。
この場合、請求項3に記載のように、上記多孔質金属部材は、ガス抜きが可能で且つ成形原料が流入しない10μm以下の微細空孔を有する焼結金属をもって形成してあることがその機能を長期にわたって維持する上で望ましく、さらには請求項4に記載のように、上記多孔質金属部材は、40〜100μmの高さの凹凸をもって表面を粗面形状としたものであることが製品の離型を容易にする上でより望ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1または5に記載の射出成形方法を前提として、上記局部的なガス抜きはキャビティ内を一次減圧状態とした上で行うことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の射出成形方法に用いる金型構造として、金型に、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨む局部ガス抜き用ベント孔を形成するとともに、金型の型合わせ面のうちキャビティの最外周位置よりも外側にシール部材を配置し、そのキャビティの最外周位置とシール部材との間にはキャビティ内を一次減圧状態とするための一次減圧用ベント孔を臨ませてあることを特徴とする。
この場合、局部的なガス抜きと一次減圧とを効率良く行うためには、請求項9に記載のように、金型の型合わせ面のうちキャビティの最外周位置よりも外側に外側シール部材を、キャビティの最外周位置よりも外側で且つ外側シール部材の内側には外側シール部材よりも突出高さの小さな内側シール部材をそれぞれ配置して二重シール構造としてあり、それら外側シール部材と内側シール部材との間に一次減圧用ベント孔を臨ませてあることが望ましい。
特に、請求項10に記載のように、上記外側シール部材がシール状態となった時点で一次減圧用ベント孔によるキャビティの一次減圧が開始される一方、上記内側シール部材がシール状態となった時点でキャビティの一次減圧が終了し、その一次減圧に代わって局部ガス抜き用ベント孔による局部的なガス抜きが行われるようになっていることがより望ましい。
したがって、請求項1に記載の発明では、型締め状態において、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分について負圧吸引力をもって局部的にガス抜きを行いながら成形原料の充填を行うことにより、特に製品段階で肉厚変化急変部となる部分について集中的にガス向きが行われることになる。そのため、キャビティの隅々まで確実にガス抜きが行われて、特に製品段階で肉厚変化急変部となる部分についても従来のようなガス溜まりによる欠肉を未然に防止できるようになる。
その一方、成形原料充填後の製品取り出しに先立つ型開き時には、それまでの局部的なガス抜きに代わって上記肉厚変化急変部に圧縮空気を吹き込むことにより、金型から製品が剥がれやすくなり、その金型への製品の張り付きを未然に防止できることになる。
特に、請求項2に記載のように、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨む局部ガス抜き用ベント孔を形成してあると、上記のように多孔質金属部材から圧縮空気を吹き込むことでその多孔質金属部材に付着している樹脂小片も吐出されて、局部ガス抜き用ベント孔の詰まりを防止しつつその局部ガス抜き用ベント孔本来の機能を長期にわたって安定維持することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、型締め状態において特にキャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分について集中的にガス向きが行われるため、ガス抜きを効率良く行えることはもちろんのこと、その肉厚変化急変部について従来のようなガス溜まりおよびそのガス溜まりに起因する欠肉等の不具合を確実に且つ未然に防止できる効果がある。
また、製品取り出しに先立つ型開き時には、それまでの局部的なガス抜きに代わって肉厚変化急変部に圧縮空気を吹き込むことにより、金型からの製品の離型性も良好なものとなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の射出成形方法に用いる金型構造を前提として、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨むことになる局部ガス抜き用ベント孔を形成したため、請求項1に記載の発明と同様の効果に加えて、局部ガス抜き用ベント孔の詰まりを防止しつつその局部ガス抜き用ベント孔本来の機能を長期にわたって安定維持することができる効果がある。
図1,2は本発明に係る射出成形金型のより具体的な実施の形態としてウレタンRIM成形用の金型構造を示しており、ここでは製品として図3に示すような自動車のインストルメントパネル表皮材Wを成形する際に、特にその肉厚変化急変部aでのガス溜まりに基づく欠肉Qの発生を防止することを主たる目的としている。
図1に示すように、金型1は例えば固定型としての上型2と可動型としての下型3とをもって構成されていて、それら上下型2,3の型締め状態をもって製品部空間としてのキャビティ4が隔離形成されることになる。下型3には成形原料の吐出機(ミキシングヘッド)5が付帯しており、この吐出機5からランナー6を介して所定の成形原料がキャビティ4に吐出・充填されることになる。
一方、上型2の型合わせ面(パーティング面)2aには、キャビティ4よりも外周側に位置してこれを囲繞するようにシール部材としてのシリコーン樹脂製の外側シール7と内側シール8とを内外二重にわたって閉ループ状に設けてあり、型締め状態では上下型2,3の型合わせ面2a,3aにおいていわゆる二重シール構造となるように設定してある。そして、図5に示すように、外側シール7および内側シール8の自由状態においては各シール7,8の型合わせ面2aからの突出量は内側シール8よりも外側シール7の方が大きくなるように設定してあるとともに、内側シール8の位置はキャビティ4と型合わせ面2a,3aとの境界位置およびランナー6と型合わせ面2a,3aとの境界位置に沿うような位置に設定してあり、これにより内側シール8は型合わせ面2a,3aにおけるいわゆる「ばり」発生防止のためのシールを兼ねている。その結果、図1の金型構造ではいわゆる「ばり」レス構造のものとなっている。
上型2には一次減圧用ベント孔9が形成されていて、この一次減圧用ベント孔9はその上型2側の型合わせ面2aにおいて外側シール7と内側シール8との間に開口している。また、上型2にはその一次減圧用ベント孔9とは別に、当該一次減圧用ベント孔9から分岐した局部ガス抜き用ベント孔10が形成されていて、この局部ガス抜き用ベント孔10はキャビティ4のうち製品段階で肉厚変化急変部a(図3参照)となる部分に多孔質金属部材である焼結金属ブロック11をもって開口させてある。そして、一次減圧用ベント孔9と局部ガス抜き用ベント孔10は一つの管路として集約された上で切換バルブ12を介して圧縮空気供給源13と強制吸引手段である真空ポンプ14に接続されている。なお、切換バルブ12と真空ポンプ14との間にはアキュームレータ15を介在させてある。その結果、切換バルブ12を切換動作させることにより、一次減圧用ベント孔9および局部ガス抜き用ベント孔10には、真空ポンプ14からの負圧吸引力および圧縮空気供給源13からの圧縮空気のうちのいずれかを選択的に導入することができるようになっている。
ここで、キャビティ4のうち製品段階で肉厚変化急変部aとなる部分に臨ませてある焼結金属ブロック11は、ガスや空気の流通を許容しながらも成形原料の流入を阻止できるように例えば10μm以下の微細空孔を有するいわゆる多孔質状のもので、図4に示すように少なくとも40〜100μmの高さの凹凸をもって表面を粗面形状のものとしてある。
したがって、このような金型構造によれば、図5に示す型開き状態では金型温度が60〜80℃に保たれており、この状態から上型2を下降させて型締め動作に移行する。
型締め動作に移行すると、図6に示すように最初に外側シール7が下型3側の型合わせ面3aに圧接して、不完全型締め状態でありながらキャビティ4は外部空間から遮断されて独立した密閉空間となる。この状態で切換バルブ12を真空ポンプ14側に切り換えて、一次減圧用ベント孔9および局部ガス抜き用ベント孔10を介してキャビティ4に負圧吸引力を作用させて、そのキャビティ4内を急速に負圧減圧状態(一次減圧状態)とする。なお、この時には上型2はなおも下降動作を継続している。
上型2のさらなる下降動作に伴い図7に示すように内側シール8が下型3側の型合わせ面3aに圧接すると、外側シール7と内側シール8との間の空間がキャビティ4から遮断されて独立した密閉空間となる。これにより、外側シール7と内側シール8との間の空間に開口もしくは臨んでいる一次減圧用ベント孔9の負圧吸引力は、以降はキャビティ4には作用しなくなる。つまり、内側シール8が下型3側の型合わせ面3aに圧接した以降は、負圧吸引の対象となる領域が従前の一次減圧時よりも狭められ、キャビティ4には局部ガス抜き用ベント孔10による負圧吸引力のみが焼結金属ブロック11を介して作用するようになる。このように、負圧吸引力によるエア抜きが実質的に二段階で行われることにより、焼結金属ブロック11が臨んでいる部分、すなわちキャビティ4のうち製品W段階で肉厚変化急変部aとなる部分を中心としてさらに局部的なエア抜きが継続して行われて、きわめて短時間のうちに肉厚変化急変部aを中心としたキャビティ4内が所定の減圧状態に保持されることになる。なお、この段階においても上型2はなおも下降動作を継続している。
やがて上型2が下死点に達して完全なる型締め状態となったならば、図8に示すように吐出機5からキャビティ4内にRIM成形のための成形原料を吐出・充填して、所定時間だけ保圧状態とすることで反応硬化を促進させ、製品たる成形品Wを成形する。このRIM成形のための成形原料の吐出・充填時には、焼結金属ブロック11を介しての局部ガス抜き用ベント孔10による負圧吸引力が作用したままであるから、その成形原料の吐出・充填の進行に伴ってキャビティ4のうち製品W段階で肉厚変化急変部aとなる部分に追いやられた発生ガスがスムーズに外部に排出される。したがって、図3に示したようなガス溜まりの発生がなく、それによる欠肉Qの発生もまた未然に防止されることになる。
所定の保圧時間を経たならば、図9に示すように切換バルブ12を圧縮空気供給源13側に切り換えて、局部ガス抜き用ベント孔10の先端の焼結金属ブロック11からキャビティ4内に圧縮空気を吹き出し、それと同時に上型2を上昇動作させて型開き動作に移行する。このキャビティ4内への圧縮空気の吹き出しにより、上型2からの製品Wの剥離がスムーズに行われて、その上型2への製品Wの張り付きが未然に防止される。同時に、キャビティ4に臨んでいる焼結金属ブロック11の表面が図4に示したように粗面となっていることから、その焼結金属ブロック11からの圧縮空気の吹き出しに伴い焼結金属ブロック11の表面に付着した樹脂片も容易に吐出されることになる。その結果、焼結金属ブロック11の目詰まりが未然に防止されて、その焼結金属ブロック11を有する局部ガス抜き用ベント孔10の本来の機能を長期にわたって維持することができるようになる。
また、本実施の金型構造によれば、先に述べたようにいわゆる「ばり」レス構造のものであるため、金型1の型合わせ面2a,3aには「ばり」が発生せず、製品Wにはわずかにランナー6に相当する非製品部領域が付帯しているだけであるため、その後の「ばり」取り作業を実質的に廃止できるようになる。
なお、本実施の形態ではRIM成形用の金型を例にとって説明しているが、本発明はRIM成形用の金型以外の射出成形用金型をはじめとして各種樹脂成形用の金型に適用することができることは言うまでもない。
本発明のより具体的な実施の形態としてRIM成形用の金型構造を示す断面説明図。 図1の要部拡大図。 図1の金型構造で成形される製品の一例として自動車のインストルメントパネル表皮材を示す断面説明図。 図1,2に示す焼結金属ブロックの要部拡大断面図。 図1の金型構造での型開き状態を示す断面説明図。 型締め状態に移行する途中の状態を示す断面説明図。 同じく型締め状態に移行する途中の状態を示す断面説明図。 図1の金型構造での型締め状態を示す断面説明図。 図1の金型構造での型開き状態の初期段階を示す断面説明図。
符号の説明
1…金型
2…上型
2a…型合わせ面
3…下型
3a…型合わせ面
4…キャビティ
7…外側シール(シール部材)
8…内側シール(シール部材)
9…一次減圧用ベント孔
10…局部ガス抜き用ベント孔
11…焼結金属ブロック(多孔質金属部材)
12…切換バルブ
13…圧縮空気供給源
14…真空ポンプ(強制吸引手段)
a…肉圧変化急変部
W…インストルメントパネル表皮材(成形品,製品)

Claims (11)

  1. 成形原料の充填に先立つ金型の型締め状態において、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分について負圧吸引力をもって局部的にガス抜きを行いながら成形原料の充填を行う一方、
    成形原料充填後の製品取り出しに先立つ型開き時には上記肉厚変化急変部に圧縮空気を吹き込むことを特徴とする射出成形方法。
  2. 請求項1に記載の射出成形方法に用いる金型構造であって、
    金型に、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨む局部ガス抜き用ベント孔を形成してあることを特徴とする射出成形用金型構造。
  3. 上記多孔質金属部材は、ガス抜きが可能で且つ成形原料が流入しない10μm以下の微細空孔を有する焼結金属をもって形成してあることを特徴とする請求項2に記載の射出成形用金型構造。
  4. 上記多孔質金属部材は、40〜100μmの高さの凹凸をもって表面を粗面形状としたものであることを特徴とする請求項3に記載の射出成形用金型構造。
  5. 上記局部的なガス抜きはキャビティ内を一次減圧状態とした上で行うことを特徴とする請求項1に記載の射出成形方法。
  6. 請求項1または5に記載の射出成形方法に用いる金型構造であって、
    金型に、キャビティのうち製品段階で肉厚変化急変部となる部分に多孔質金属部材をもって臨む局部ガス抜き用ベント孔を形成するとともに、
    金型の型合わせ面のうちキャビティの最外周位置よりも外側にシール部材を配置し、
    そのキャビティの最外周位置とシール部材との間にはキャビティ内を一次減圧状態とするための一次減圧用ベント孔を臨ませてあることを特徴とする射出成形用金型構造。
  7. 上記多孔質金属部材は、ガス抜きが可能で且つ成形原料が流入しない10μm以下の微細空孔を有する焼結金属をもって形成してあることを特徴とする請求項6に記載の射出成形用金型構造。
  8. 上記多孔質金属部材は、40〜100μmの高さの凹凸をもって表面を粗面形状としたものであることを特徴とする請求項7に記載の射出成形用金型構造。
  9. 金型の型合わせ面のうちキャビティの最外周位置よりも外側に外側シール部材を、キャビティの最外周位置よりも外側で且つ外側シール部材の内側には外側シール部材よりも突出高さの小さな内側シール部材をそれぞれ配置して二重シール構造としてあり、
    それら外側シール部材と内側シール部材との間に一次減圧用ベント孔を臨ませてあることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の射出成形用金型構造。
  10. 上記外側シール部材がシール状態となった時点で一次減圧用ベント孔によるキャビティの一次減圧が開始される一方、上記内側シール部材がシール状態となった時点でキャビティの一次減圧が終了し、その一次減圧に代わって局部ガス抜き用ベント孔による局部的なガス抜きが行われるようになっていることを特徴とする請求項9に記載の射出成形用金型構造。
  11. 上記一次減圧用ベント孔および局部ガス抜き用ベント孔は、強制吸引手段と圧縮空気供給源とに選択的に接続可能となっていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の射出成形用金型構造。
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