JP2007160357A - 超塑性ブロー成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】破断や亀裂の発生を防ぐことができる超塑性ブロー成形方法を提供しようとするものである。
【解決手段】超塑性材料からなる被加工板100を金型内に配置すると共に被加工板100にガス圧を作用させることにより、被加工板100を上記金型のキャビティに沿わせるように超塑性変形させる超塑性ブロー成形によって、底板部と側板部とからなる成形体を得る。段部211を有する第1キャビティ210を設けた第1金型21を用いて、被加工板100を第1キャビティ210に沿わせるように超塑性変形させて、最終的に得ようとする成形体の表面積以下の表面積を有する中間体を得る第1工程と、底面と側面とにより形成される第2キャビティを有する第2金型内において、中間体を第2キャビティに沿わせるように超塑性変形させて、成形体を得る第2工程とを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、超塑性材料からなる被加工板にガス圧を作用させることにより所望の形状に成形する超塑性ブロー成形方法に関する。
従来より、超塑性材料からなる被加工板にガス圧を作用させることにより所望の形状に成形する超塑性ブロー成形方法がある(特許文献1参照)。かかる超塑性ブロー成形方法を用いて、例えば、図14に示すような略直方体形状の成形体91を、深絞り成形するに当たっては、図18に示すごとく、直方体形状のキャビティ920を有する金型92に、超塑性材料からなる被加工板910を配置すると共に、該被加工板910にガス圧を作用させる。即ち、ガス導入口924から高圧のArガス3を導入して、被加工板910にガス圧を作用させる。これにより、図19、図20、図15、図16に示すごとく、キャビティ920に沿って被加工板910が変形していく。
しかし、キャビティ920の形状、即ち得ようとする成形体91の形状が、直方体形状の場合のように、角部911がある場合には、図21、図17に示すごとく、成形の最終段階において、その角部911付近において、被加工板910が破断したり亀裂が入ってしまうおそれがある。
即ち、上記のごとく、被加工板910を超塑性変形させていく際に、被加工板910の一部が、図20、図21に示すごとく、キャビティ920の内壁921に接触した状態となる。これにより、被加工板910におけるキャビティ920の内壁921との接触部分は、該内壁921に密着し、ロックされることとなる。即ち、図16、図20、図21において符号919を付した部分が上記接触部分を表し、この部分がキャビティ920の内壁921にロックされる。
この状態で、更に変形を進めようとすると、被加工板910は、ロックされていない部分だけで延びが生じ、そして、次々とキャビティ910の内壁921に密着し、ロックされていく。すると、最終段階においては、板厚の薄くなった部分が局所的に更に延びようとし、その板厚の限界に達することにより、被加工板910が破断したり、亀裂が入ったりすることとなる。図17、図21における符号99が、破断や亀裂等の破損部分を表す。
上記のような板厚減少の問題に対して、最終的な成形形状において板厚が減少する部分に対応した部分が肉厚となるような中間形状に成形した後、該中間形状に成形された被加工板を最終形状に成形する超塑性ブロー成形方法が開示されている(特許文献2参照)。
しかし、この技術の場合、上記のごとく、最終的な成形形状において板厚が減少する部分に対応した部分が肉厚となるような中間形状を予め成形する必要があるが、得ようとする最終形状によっては、このような中間形状を実現することが困難となる。
特に、図14に示すような直方体形状等、底板部912と該底板部912の端辺から立設した側板部913とからなる成形体91を最終形状として成形するに当たっては、上記のような中間形状を容易に形成することは困難である。
それ故、底板部912と側板部913との間の角部911における破断や亀裂の発生を効果的に防ぐことは困難である。
特開平6−304674号公報 特開2000−237828号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、破断や亀裂の発生を防ぐことができる超塑性ブロー成形方法を提供しようとするものである。
本発明は、超塑性材料からなる被加工板を金型内に配置すると共に上記被加工板にガス圧を作用させることにより、上記被加工板を上記金型のキャビティに沿わせるように超塑性変形させる超塑性ブロー成形によって、底板部と該底板部の端辺から立設した側板部とからなる成形体を得るに当り、
段部を有する第1キャビティを設けた第1金型を用いて、上記被加工板を上記第1キャビティに沿わせるように超塑性変形させて、最終的に得ようとする上記成形体の表面積以下の表面積を有する中間体を得る第1工程と、
底面と該底面の端辺から立設した側面とにより形成される第2キャビティを有する第2金型内において、上記中間体を上記第2キャビティに沿わせるように超塑性変形させて、上記成形体を得る第2工程とを行うことを特徴とする超塑性ブロー成形方法にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記第1工程においては、段部を有する第1キャビティに沿わせるように、上記被加工板を超塑性変形させて上記中間体を得る。それ故、第1工程においては、被加工板は成形途中で上記段部に接触することとなる。そして、段部に沿って被加工板の一部が変形を続けて、被加工板の全体としては、第1キャビティに沿った形状に成形される。
このとき、第1キャビティが段部を有することにより、より多くの点において被加工板が第1キャビティの内壁に接触しながら変形することとなる。それ故、被加工板が第1キャビティに接触していない部分がより多くの部分に分割される状態となる。そして、この多数の非接触部分でそれぞれ被加工板が延びる。その結果、延びる部分、即ち板厚減少する部分が板全体にわたって略均等に形成されやすく、局部的な板厚減少を防ぐことができる。
そして、局部的な板厚減少を防ぎつつ、板全体としては、最終形状の表面積に近付くように表面積を大きくしながら被加工板を延ばすことができる。
そして、このように局部的な板厚減少を抑制しつつ表面積を大きくした中間体を、上記第2工程において、最終的に得ようとする形状に対応する第2キャビティに沿って超塑性変形させる。それ故、第2工程においても、局部的な板の延びを防ぎ、局部的な板厚減少を防ぐことができる。その結果、被加工板の破断や亀裂の発生を防ぐことができる。
また、上記中間体は、最終的に得ようとする上記成形体の表面積以下の表面積を有するため、第1工程において被加工板が延びすぎた分だけ第2工程において成形体に皺が発生するという不具合も、防ぐことができる。
以上のごとく、本発明によれば、破断や亀裂の発生を防ぐことができる超塑性ブロー成形方法を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記第1金型と上記第2金型とは互いに異なる金型であってもよいし、例えば、第2金型の第2キャビティ内に中子を配置して第1金型としてもよい。また、例えば、キャビティの形状を自在に切り替えることができる一つの切替式金型を用い、該切替式金型における異なる2つの状態を、それぞれ第1金型及び第2金型とすることもできる。
また、上記第1キャビティの上記段部は、上記第2キャビティの上記底面と上記側面との間の底端部に対応する部分に配置することが好ましい(請求項2)。
この場合には、成形の最終段階において被加工板が延びやすい部分の延び過ぎを抑制して、局部的な板厚減少を効果的に防ぐことができる。
また、上記第2キャビティは、多角形の上記底面を有し、上記第1キャビティにおける上記段部は上記底面の多角形の頂部と上記側面との間の角部に対応する部分に配置することが好ましい(請求項3)。
この場合には、成形の最終段階において被加工板が特に延びやすい部分の延び過ぎを抑制して、局部的な板厚減少を効果的に防ぐことができる。
また、上記段部は、上記第2キャビティにおける上記底面の多角形の頂部に対応する部分を中心とした円弧形状に形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、最終形状として上記角部付近を構成する被加工板の部分を、第1工程において予め充分に大きく延ばしておくことができるため、被加工板の破断や亀裂の発生を効果的に防ぐことができる。
また、上記第1キャビティの上記段部は、上記第2キャビティの上記側面に対応する上記第1キャビティの側面と接触しない部分に配置することもできる(請求項5)。
この場合には、上記側面と接触しない部分において、被加工板を予め延ばしておくことにより、第2工程における被加工板の破断や亀裂の発生を防ぐことができる。
また、上記段部は、複数段形成されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、第1工程における成形途中に、被加工板を第1キャビティの内壁に、より多くの部分で接触させることができる。これにより、接触していない部分がより多くの部分に分割される状態となる。そして、この多数の非接触部分でそれぞれ被加工板が延びる。その結果、延びる部分、即ち板厚減少する部分が板全体にわたって略均等に形成されやすく、局部的な板厚減少を防ぐことができる。
また、上記段部は、上記第1キャビティの内側に向かって突出する部分を曲面状に形成していることが好ましい(請求項7)。
この場合には、第1工程における局部的な板厚減少を防ぐことができ、より均一に延びた中間体を得ることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる超塑性ブロー成形方法につき、図1〜図8を用いて説明する。
超塑性ブロー成形方法は、超塑性材料からなる被加工板100を金型内に配置すると共に上記被加工板100にガス圧を作用させることにより、上記被加工板100を上記金型のキャビティに沿わせるように超塑性変形させる方法である。これにより、図8に示すような、底板部11と該底板部11の端辺から立設した側板部12とからなる成形体1を得る。なお、図8は、底板部11を上面にした状態を描いてある。また、図5も同様である。
本例の超塑性ブロー成形方法は、以下の第1工程と第2工程とを有する。
第1工程においては、図1〜図3に示すごとく、段部211を有する第1キャビティ210を設けた第1金型21を用いる。そして、上記被加工板100を上記第1キャビティ210に沿わせるように超塑性変形させて、最終的に得ようとする上記成形体1(図8)の表面積以下の表面積を有する中間体10(図5)を得る。
第2工程においては、図4に示すごとく、底面221と該底面221の端辺から立設した側面222とにより形成される第2キャビティ220を有する第2金型22内において、上記中間体10を上記第2キャビティ220に沿わせるように超塑性変形させて、上記成形体1を得る。
本例においては、図8に示すような直方体形状の成形体1を成形する。該成形体1は、深さHが約200mm、幅W1及びW2が約600〜約800mm程度を有する、深絞り形状を呈する。また、被加工板100は、厚み約2mmのアルミニウム合金(例えば5083系合金)を用いる。
また、図1〜図4に示すごとく、第1金型21及び第2金型22は、それぞれ、第1キャビティ210及び第2キャビティ220を形成した下型215、225と、下型215、225の開口部を覆う上型216、226とからなる。そして、被加工板100を下型215、225と上型216、226とによって挟持した状態で、超塑性ブロー成形を行う。
上記上型216、226には、ガス導入口24が形成されており、該ガス導入口24から、高圧のArガス3を第1キャビティ210、第2キャビティ220に導入することにより、被加工板100にガス圧を作用させ、超塑性変形させる。
なお、第1工程及び第2工程において、超塑性ブロー成形を行うに当たっては、例えば被加工板100の温度を約500℃、ガス圧を約1MPaとする。
第2キャビティ220は、上記成形体1の形状に合わせて、四角形の底面221を有し、各辺から略垂直に立設する4つの側面222を有する。
そして、第1キャビティ210における段部211は、底面221の四角形の頂部と側面222との間の角部223に対応する部分に配置する。
また、図6に示すごとく、上記段部211は、第2キャビティ220における底面221の四角形の頂部224に対応する部分を中心とした円弧形状に形成されている。
また、上記段部211は複数段形成されている。この段数は、成形深さに応じて適宜設定する必要があるが、本例においては、例えば、3〜5段であることが好ましい。
また、図1〜図3、図7に示すごとく、段部211は、第1キャビティ210の内側に向かって突出する部分を曲面状に形成している。この曲率半径rは20〜30mmである。
また、図7に示すごとく、上記段部221は、1段の高さhが20mm以下であり、各段の前端のズレ量aは20mm以下である。
また、段部211は、中子23によって形成されている。即ち、第2金型22における第2キャビティ220の4つの角部223に、それぞれ中子23を配置することにより、段部211を設けた第1キャビティ210を有する第1金型21を形成する。
そして、この状態の第1金型21を用いて第1工程を行い中間体10を得た後、該中間体10を第1金型21から取出す。このとき、段部211を形成していた中子23を第1金型21から取り外して、第2キャビティ220を有する第2金型22とする。そして、この第2金型22に中間体10を配置して、第2工程を行うことにより、最終形状の成形体1を成形する。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記第1工程においては、段部211を有する第1キャビティ210に沿わせるように、上記被加工板100を超塑性変形させて上記中間体10を得る。それ故、第1工程においては、被加工板100は成形途中で上記段部211に接触することとなる。そして、段部211に沿って被加工板100の一部が変形を続けて、被加工板100の全体としては、第1キャビティ210に沿った形状に成形される。
このとき、第1キャビティ210が段部211を有することにより、より多くの点において被加工板100が第1キャビティ210の内壁に接触しながら変形することとなる。それ故、被加工板100が第1キャビティ210に接触していない部分がより多くの部分に分割される状態となる。そして、この多数の非接触部分でそれぞれ被加工板100が延びる。その結果、延びる部分、即ち板厚減少する部分が板全体にわたって略均等に形成されやすく、局部的な板厚減少を防ぐことができる。
そして、局部的な板厚減少を防ぎつつ、板全体としては、最終形状の表面積に近付くように表面積を大きくしながら被加工板100を延ばすことができる。
そして、このように局部的な板厚減少を抑制しつつ表面積を大きくした中間体10を、上記第2工程において、最終的に得ようとする形状に対応する第2キャビティ220に沿って超塑性変形させる。それ故、第2工程においても、局部的な板の延びを防ぎ、局部的な板厚減少を防ぐことができる。その結果、被加工板100の破断や亀裂の発生を防ぐことができる。
また、上記中間体10は、最終的に得ようとする上記成形体の表面積以下の表面積を有するため、第1工程において被加工板100が延びすぎた分だけ第2工程において成形体1に皺が発生するという不具合も、防ぐことができる。
また、第1キャビティ210における段部211は、第2キャビティ220の角部223に対応する部分に配置する。そのため、成形の最終段階において被加工板100が特に延びやすい部分の延び過ぎを抑制して、局部的な板厚減少を効果的に防ぐことができる。
また、図6に示すごとく、段部211は、第2キャビティ220における底面221の多角形の頂部224に対応する部分を中心とした円弧形状に形成されている。そのため、最終形状として角部223付近を構成する被加工板100の部分の表面積を、第1工程において予め充分に大きく延ばしておくことができるため、被加工板100の破断や亀裂の発生を効果的に防ぐことができる。
また、図1〜図3に示すごとく、段部211は複数段形成されているため、第1工程における成形途中に、被加工板100を第1キャビティ210の内壁に、より多くの部分で接触させることができる。これにより、接触していない部分がより多くの部分に分割される状態となる。そして、この多数の非接触部分でそれぞれ被加工板が延びる。その結果、延びる部分、即ち板厚減少する部分が板全体にわたって略均等に形成されやすく、局部的な板厚減少を防ぐことができる。
また、段部211は、第1キャビティ210の内側に向かって突出する部分を曲面状に形成している。これにより、第1工程における局部的な板厚減少を防ぐことができ、より均一に延びた中間体10を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、破断や亀裂の発生を防ぐことができる超塑性ブロー成形方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図9に示すごとく、第1工程において成形する中間体10の形状として、いわゆるピラミッド形状を採用した超塑性ブロー成形方法の例である。
即ち、上記中間体10として、最終的に得られる略直方体の成形体1(図8)の底面と略相似形の平面外形を有する直方体を、異なる大きさで複数積み重ねたような形状を有するものとした。
また、本例の場合、第1工程における第1金型21の第1キャビティ210には、該キャビティ210の4つの側面222に平行な段部を配置する。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、破断や亀裂の発生を防ぐことができる超塑性ブロー成形方法を提供することができる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図10〜図13に示すごとく、第1キャビティ210の段部211を、側面212と接触しない部分に配置して第1工程を行う、超塑性ブロー成形方法の例である。
即ち、図10に示すごとく、第1金型21の第1キャビティ210の底面に、中央部分に凸部231を有する中子23を配置して、段部211を形成している。また、上記中子23は、凸部231の周囲においても、厚みを有する底上げ部232を有している。
そして、第1金型21に被加工板100を配置して、ガス圧を作用させて、図11に示すごとく、被加工板100を超塑性変形させる。そして、図12に示すごとく、被加工板100を第1キャビティ210に沿った形状に成形し、中間体10を得る。従って、中間体10の形状としては、底部の中央部分が内側に窪んだ箱体形状となる。また、本例の中間体10は、上記中子23が上記底上げ部232を有する分、最終形状の成形体1(図8)よりも浅めの形状を有する。なお、底上げ部232の厚みは、中間体10の表面積が最終形状の成形体1の表面積よりも大きくならない程度に設定される。
次いで、図13に示すごとく、第1金型21から中間体10及び中子23を取り外して第2金型22を形成する。そして、該第2金型22の第2キャビティ220に中間体10を配置すると共に、第2工程を行い、被加工板100が第2キャビティ220に沿うように、中間体10を超塑性変形させる。
以上により、略直方体形状の成形体1(図8)を得る。
その他は、実施例1と同様である。
本例によれば、第1キャビティ210の側面212と接触しない部分において、被加工板100を予め延ばしておくことにより、第2工程における被加工板100の破断や亀裂の発生を防ぐことができる。
また、上記中子23に底上げ部232を設けておくことにより、第1工程において、被加工板100が最終的な成形体1の表面積よりも大きくなることを防ぎ、第2工程において被加工板100に皺が発生することを防ぐことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記中子23の凸部231は、高さの異なる複数段に形成されていてもよい。この場合には、被加工板100をより均一に延ばすことができ、板厚の均一化を一層容易にすることができる。
また、上記実施例1、2においては、第2金型22に中子23を配置することによって段部211を形成する方法を示したが、キャビティの形状を自在に切り替えることができる一つの切替式金型を用い、該切替式金型における異なる2つの状態を、それぞれ第1金型21及び第2金型22とすることもできる。
この場合には、第1工程から第2工程へ移行する際の熱ロスを抑制することができる。
実施例1における、第1金型に被加工板を配置した状態を示す断面説明図。 実施例1における、超塑性ブロー成形をし始めた状態を示す断面説明図。 実施例1における、第1工程後の状態を示す断面説明図。 実施例1における、第2工程後の状態を示す断面説明図。 実施例1における、中間体の斜視図。 実施例1における、第1キャビティの平面図。 実施例1における、段部の一部の断面図。 実施例1における、成形体の斜視図。 実施例2における、中間体の斜視図。 実施例3における、第1金型に被加工板を配置した状態を示す断面説明図。 実施例3における、超塑性ブロー成形をし始めた状態を示す断面説明図。 実施例3における、第1工程後の状態を示す断面説明図。 実施例3における、第2工程後の状態を示す断面説明図。 従来例における、最終的に得ようとする成形体の斜視図。 従来例における、超塑性ブロー成形し始めた被加工板の斜視図。 従来例における、超塑性ブロー成形途中の被加工板の斜視図。 従来例における、超塑性ブロー成形の最終段階の被加工板の斜視図。 従来例における、金型に被加工板を配置した状態を示す断面説明図。 従来例における、超塑性ブロー成形をし始めた状態を示す断面説明図。 従来例における、超塑性ブロー成形途中の状態を示す断面説明図。 従来例における、超塑性ブロー成形の最終段階の状態を示す断面説明図。
符号の説明
1 成形体
10 中間体
100 被加工板
21 第1金型
210 第1キャビティ
211 段部
22 第2金型
220 第2キャビティ

Claims (7)

  1. 超塑性材料からなる被加工板を金型内に配置すると共に上記被加工板にガス圧を作用させることにより、上記被加工板を上記金型のキャビティに沿わせるように超塑性変形させる超塑性ブロー成形によって、底板部と該底板部の端辺から立設した側板部とからなる成形体を得るに当り、
    段部を有する第1キャビティを設けた第1金型を用いて、上記被加工板を上記第1キャビティに沿わせるように超塑性変形させて、最終的に得ようとする上記成形体の表面積以下の表面積を有する中間体を得る第1工程と、
    底面と該底面の端辺から立設した側面とにより形成される第2キャビティを有する第2金型内において、上記中間体を上記第2キャビティに沿わせるように超塑性変形させて、上記成形体を得る第2工程とを行うことを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  2. 請求項1において、上記第1キャビティの上記段部は、上記第2キャビティの上記底面と上記側面との間の底端部に対応する部分に配置することを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  3. 請求項2において、上記第2キャビティは、多角形の上記底面を有し、上記第1キャビティにおける上記段部は上記底面の多角形の頂部と上記側面との間の角部に対応する部分に配置することを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  4. 請求項3において、上記段部は、上記第2キャビティにおける上記底面の多角形の頂部に対応する部分を中心とした円弧形状に形成されていることを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  5. 請求項1において、上記第1キャビティの上記段部は、上記第2キャビティの上記側面に対応する上記第1キャビティの側面と接触しない部分に配置することを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記段部は、複数段形成されていることを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記段部は、上記第1キャビティの内側に向かって突出する部分を曲面状に形成していることを特徴とする超塑性ブロー成形方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105537362A (zh) * 2016-02-26 2016-05-04 哈尔滨工业大学 一种降低大尺寸板材构件充液拉深力的装置及方法

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