JP2007159017A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】展開した状態と折り畳んだ状態のいずれにおいても良好なアンテナ特性が得られる携帯端末を提供する。
【解決手段】
上部筐体と下部筐体を開いた状態では、それぞれに内蔵される上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層がダイポールアンテナとして動作する。一方、上部筐体と下部筐体を閉じた状態では、上部筐体回路基板17と下部筐体回路基板18の先端部にて上部筐体金属金具12と下部筐体金属金具13が直流的に接触されて、図中に矢印実線で示す方向に磁流が発生する。この際、磁流Bと磁流Cは互いに打ち消す方向に発生するものの、磁流Aを打ち消すような磁流は発生しないため、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層はパッチアンテナとして動作し、良好なアンテナ特性を得ることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、折り畳み式の携帯端末に関し、特にその筐体に内蔵されるアンテナの構造に関する。
これまでに、携帯端末である携帯無線機として多種多様な携帯電話機が提供されている。これらの携帯電話機の一つとして、ディスプレイを大型化することが可能な折り畳み式の携帯電話機がある。
一方、近年、携帯電話機は、ますます小型化が進むとともに高機能化してきており、カメラの搭載やGPS(Global Positioning System)やBluetooth(登録商標)など実装には大きな容積を必要とするため、内蔵アンテナを配置するスペースがなくなってしまい、放射素子を小型化せざるを得ず、特性劣化してしまう問題がある。
そこで考えられたのが、図9に示すように、上部筐体100に内蔵される上部多層基板101のグラウンド層と下部筐体102に内蔵される下部多層基板103のグラウンド層をダイポールアンテナの放射素子として動作させるものである。ここで、給電線路104は、その一端が上部多層基板101のグラウンド層に接続され、他端が下部多層基板103のグラウンド層に接続されており、これらを高周波的に接続する。この携帯電話を展開した状態においては、図10中に矢印で示すような電流分布になるため、上部多層基板101のグラウンド層と下部多層基板103のグラウンド層がダイポールアンテナとして動作する(例えば特許文献1参照)。
特開2004−056426号公報
しかしながら、図11に示すように、この携帯電話機を折り畳んだ状態にすると、図12中に矢印で示すような電流分布となるため、上部多層基板101のグラウンド層に流れる電流の位相が下部多層基板103のグラウンド層に流れる電流の位相に対して逆相となり、互いに相殺される結果、アンテナとしての放射はほとんど期待できない。
本発明によれば、ヒンジ部を介して開閉可能な上部筐体及び下部筐体と、上記上部筐体に内蔵される上部アンテナ素子及び上記下部筐体に内蔵される下部アンテナ素子と、一端が上記上部アンテナ素子に電気的に接続され、他端が上記下部アンテナ素子に電気的に接続される給電部と、上記上部筐体に設けられ、上記上部アンテナ素子と電気的に接続される上部金具と、上記下部筐体に設けられ、上記下部アンテナ素子と電気的に接続される下部金具とを備え、上記上部筐体と上記下部筐体とが開いた状態において、上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子がダイポールアンテナとして動作するとともに、上記上部筐体と上記下部筐体とが閉じた状態において、上記上部金具と上記下部金具が電気的に接触して上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子がパッチアンテナとして動作するように構成されることを特徴とする携帯端末が提供される。
この構成によれば、上部筐体と下部筐体とが開いた状態においては、それぞれに内蔵される上部アンテナ素子及び下部アンテナ素子がダイポールアンテナとして動作するとともに、上部筐体と下部筐体とが閉じた状態においては、上部アンテナ素子に電気的に接続された上部金具と下部アンテナ素子に電気的に接続された下部金具とが電気的に接触することで上部アンテナ素子及び下部アンテナ素子がパッチアンテナとして動作するので、いずれの状態においても良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子は、それぞれ矩形状の平板に形成され、上記上部筐体と上記下部筐体とが閉じた状態において互いに所定の間隔をもって対向する位置に配置され、上記上部金具及び上記下部金具は、上記上部筐体と上記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子の隣り合う2つの角部にそれぞれ接続される構成とすることができる。
この構成によれば、上部筐体と下部筐体が閉じた状態において、給電部により上部アンテナ素子及び下部アンテナ素子に給電を行った場合に、上部アンテナ素子と下部アンテナ素子の側面部間において、上部金具と下部金具が接続された2つの角部間では磁流が発生せず、当該2つの角部と対向する2つの角部間では発生した磁流が打ち消されることがないので、パッチアンテナとして良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、上記給電部は、上記一端及び上記他端が、上記上部筐体と上記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子の基端部側のいずれか一方の角部にそれぞれ接続され、上記上部金具及び上記下部金具は、上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子の先端部側に位置する2つの角部にそれぞれ接続される構成とすることができる。
この構成によれば、上部筐体と下部筐体とが閉じた状態において、上部アンテナ素子の両側面部と下部アンテナ素子の両側面部の間に生じる磁流に関しては互いに打ち消し合うことになるが、上部金具と下部金具が電気的に接続される上部アンテナ素子の先端部と下部アンテナ素子の先端部の間では磁流が発生せず、これと対向する位置にある上部アンテナ素子の基端部と下部アンテナ素子の基端部の間に生じる磁流は打ち消されることがないので、パッチアンテナとして良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、上記給電部は、上記一端及び上記他端が、上記上部筐体と上記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子の側面部側のいずれか一方の角部にそれぞれ接続され、上記上部金具及び上記下部金具は、上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子の上記給電部の一端及び他端が接続された側面部側とは反対に位置する2つの角部にそれぞれ接続される構成とすることができる。
この構成によれば、上部筐体と下部筐体とが閉じた状態において、上部アンテナ素子の先端部と下部アンテナ素子の先端部の間に生じる磁流は、上部アンテナ素子の基端部と下部アンテナ素子の基端部の間に生じる磁流と互いに打ち消し合うことになるが、上部金具と下部金具が電気的に接続される上部アンテナ素子の側面部と下部アンテナ素子の側面部の間では磁流が発生せず、これと対向する位置にある上部アンテナ素子の側面部と下部アンテナ素子の側面部の間に生じる磁流は打ち消されることがないので、パッチアンテナとして良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、上記上部アンテナ素子及び上記下部アンテナ素子は、それぞれ多層基板の一層として形成されたグラウンド層として構成とすることができる。
この構成によれば、多層基板が内蔵される僅かなスペースに大型の放射素子を有するアンテナを設置することができる。
本発明によれば、上部筐体と下部筐体とが開いた状態においては、それぞれに内蔵される上部アンテナ素子及び下部アンテナ素子がダイポールアンテナとして動作するとともに、上部筐体と下部筐体とが閉じた状態においては、上部アンテナ素子に電気的に接続された上部金具と下部アンテナ素子に電気的に接続された下部金具とが接触することで上部アンテナ素子及び下部アンテナ素子がパッチアンテナとして動作するので、いずれの状態においても良好なアンテナ特性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る携帯電話機の斜視図である。本実施の形態に係る携帯電話機は、折り畳み式の携帯電話機として構成されており、図1は、その展開した状態(上部筐体及び下部筐体が開いた状態)における斜視図であり、図2は、その折り畳まれた状態(上部筐体と下部筐体が閉じた状態)における斜視図である。
図1に示すように、当該折り畳み式携帯電話機は、ディスプレイ20が装着されている第一の筐体としての上部筐体11と、複数のデータ入力用ボタンまたはキーを含むキー操作部19が装着されている第二の筐体としての下部筐体2と、上部筐体11と下部筐体2とを相互に回転自在に結合しているヒンジ部3とを備えている。
上部筐体11は、ディスプレイ20が装着されている側に位置する上部筐体前面部16と、ディスプレイ20とは反対側に位置する上部筐体背面部8とを相互に結合することにより構成されている。
上部筐体前面部16と上部筐体背面部8とにより形成される容器の内部に、レシーバ21及び第一の基板としての上部筐体回路基板17、ディスプレイ20、上部筐体回路部10が、それぞれ装填されている。
上部筐体11と同様に、下部筐体2は、キー操作部19が装着されている側に位置する下部筐体前面部4と、キー操作部19とは反対側に位置する下部筐体背面部6とを相互に結合することにより構成されている。下部筐体前面部4は、プラスチックをモールド成形して構成されているものとする。
下部筐体前面部4と下部筐体背面部6とにより形成される容器の内部に、マイク22、外部インターフェイス23、第二の基板としての下部筐体回路基板18、下部筐体回路部9、電池7がそれぞれ装填されている。
さらに、上部筐体回路部10と下部筐体回路部9は、上下回路部接続部14にて接続されており、上下回路部接続部14は、上部筐体回路部10と下部筐体回路部9の間で電気信号の通信経路として使用されている。なお、上部筐体回路部10と下部筐体回路部9は、それぞれ電池7から電力の供給を受ける。
上部筐体回路基板17及び下部筐体回路基板18は、複数の層が積層された多層基板で構成されており、その中の1層以上に、全てが金属面となるグラウンド層が含まれている。このグラウンド層が上部筐体回路部10及び下部筐体回路部9のグラウンドとして使用されている。このような構成とすることで、僅かなスペースに大型の放射素子を有するアンテナを内蔵することができる。
上部筐体金属金具12は、上部筐体回路基板17の先端部側(ヒンジ部3とは反対側に位置する端部側)にある2つの角部にて上部筐体回路基板17のグラウンド層と接続されており、一般的な樹脂材料で構成されている上部筐体前面部16の一部となっている。
下部筐体金属金具13は、下部筐体回路基板18の先端部側にある2つの角部にて下部筐体回路基板18のグラウンド層と接続されており、一般的な樹脂材料で構成されている下部筐体前面部4の一部となっている。
また、上部筐体11と下部筐体2を閉じたときに上部筐体金属金具12と下部筐体金属金具13は互いに対向する位置に設けられており、このとき互いが接触することで、直流的に接続される。これにより、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層は、その先端部にて上部筐体金属金具12及び下部筐体金属金具13を介して直流的に接続されることになる。
アンテナ用給電線路15は、その一端が上部筐体回路基板17の基端部側(ヒンジ部3とは反対側に位置する端部側)にあるいずれか一方の角部にて上部筐体回路基板17のグラウンド層と接続され、他端が下部筐体回路基板18の基端部側にある一方の角部であって、かつ、上部筐体11と下部筐体2を閉じたときに、上記一端が接続された上部筐体回路基板17の角部と対向する位置にある角部にて下部筐体回路基板18のグラウンド層と接続されており、これらに高周波電流を供給する。
図3は上部筐体回路基板17、下部筐体回路基板18及び上下回路部接続部14の各長さの関係を示す概略図であり、図4は上下回路部接続部14の拡大図である。この上下回路接続部14はフレキシブルワイヤからなっている。図4に示すように、上下回路部接続部14をなすフレキシブルワイヤはヒンジ部3の周囲に一回巻かれた状態で配置されており、このフレキシブルワイヤを平面状に伸ばしたときの長さはLsである。また、長さL1の上部筐体回路基板17と長さL2の下部筐体回路基板18とは距離Gだけ離れている。
図3に示すように、フレキシブルワイヤの長さLsは、上部筐体回路基板17と下部筐体回路基板18との間の距離Gよりも長くなるように設定されている(Ls>G)。ここで、フレキシブルワイヤの長さLsは、下部筐体2内をヒンジ部3に向かって流れる電流が、上部筐体11内に流れないようなインダクタンス成分を持つような長さに設定されているものとする。
次に、この携帯電話機の動作について説明する。当該携帯電話機の内蔵アンテナは、上部筐体11と下部筐体2が開いた状態においては、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層に対してアンテナ用給電線路15を介して高周波電流を供給することにより、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層とを放射素子として構成されるようになっている。これらは半波長ダイポールアンテナの一対の放射素子として動作するため、ダイポールアンテナと同じ特性が得られることになる。
なお、上下回路部接続部14の長さLsは、上部筐体回路基板17と下部筐体回路基板18の間の距離Gよりも長くなるように設定されている(Ls>G)。ここで、上下回路部接続部14の長さLsは、上下回路部接続部14を介して下部筐体回路基板18のグラウンド層から上部筐体回路基板17のグラウンド層に流れる高周波電流を流れさせないようなインダクタンス成分を持つような長さに設定されている。そのため、上下回路部接続部14を介して下部筐体回路基板18から上部筐体回路基板17へ流れる高周波電流は小さくなる。
一方、上部筐体11と下部筐体2が閉じた状態においては、上部筐体金属金具12と下部金属金具13が直流的に接続される。また、上部筐体11と下部筐体2が開いた状態のときと同様に、上下回路部接続部14の長さLsは、上下回路部接続部14を介して下部筐体回路基板18のグラウンド層から上部筐体回路基板17のグラウンド層に流れる高周波電流が流れないようなインダクタンス成分を持つような長さに設定されているため、上下回路部接続部14を介して下部筐体回路基板18から上部筐体回路基板17へ流れる高周波電流は小さくなる。
図5に、上部筐体11と下部筐体2が閉じた状態のアンテナの動作原理を示す。アンテナ用給電線路15を介して上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層に対して高周波電流を供給すると、それらの側面部間を周回するように、かつ、互いに対向する各辺間においては互いに打ち消す方向に磁流が発生するが、この際、上部筐体金属金具12と下部筐体金属金具13が直流的に接続されることで、実際には、図5中に矢印実線で示す方向に磁流が発生する。この磁流がアンテナの放射特性に関係するが、基板端部にて上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層を接続することにより、磁流Bと磁流Cは互いに打ち消す方向に発生するものの、磁流Aを打ち消すような磁流は発生しないため、良好な放射特性を得ることができる。従って、折り畳み時に本アンテナは一般的なパッチアンテナで動作する。
このように、本実施の形態に係る携帯電話機によれば、上部筐体11に内蔵される上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体2に内蔵される下部筐体回路基板18のグラウンド層を放射素子して、上部筐体11と下部筐体2を開いた状態においては、これらをダイポールアンテナとして動作させるとともに、上部筐体11と下部筐体2を折り畳んだ状態においては、これらをパッチアンテナとして動作させることができるので、いずれの状態においても良好なアンテナ特性を得ることができる。
なお、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層の形状は略矩形であればよく、例えば角部が丸まった正方形や長方形などであってもよい。さらに、上部筐体回路基板17のグラウンド層と下部筐体回路基板18のグラウンド層の形状は、その中心に対して点対称となる多角形の形状であればよい。このような形状であれば、少なくとも上部筐体回路基板17のグラウンド層の側面部と下部筐体回路基板18のグラウンド層の側面部間において、上部筐体金属金具12と下部筐体金属金具13が接続された2つの頂点間では磁流は発生せず、当該2つの頂点と対向する2つの頂点間では発生した磁流が打ち消されないように構成することができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本実施の形態に係る携帯電話機の斜視図である。本実施の形態に係る携帯電話機は、折り畳み式の携帯電話機として構成されており、図6は、その展開した状態における斜視図であり、図7は、その折り畳まれた状態における斜視図である。図6及び図7に示すように、この携帯電話機の基本構成は、図1及び図2に示した携帯電話機と同様であるが、上部金属金具及び下部金属金具がそれぞれ上部筐体及び下部筐体の側面部に設けられた構成となっている。
上部筐体金属金具42は、上部筐体回路基板47の側面部側にある2つの角部にて上部筐体回路基板47のグラウンド層と接続されており、一般的な樹脂材料で構成されている上部筐体41の側面部の一部となっている。
一方、下部筐体金属金具43は、下部筐体回路基板48の側面部側にある2つの角部にて下部筐体回路基板48のグラウンド層と接続されており、一般的な樹脂材料で構成されている下部筐体32の側面部の一部となっている。
上部筐体金属金具42と下部筐体金属金具43は、上部筐体41と下部筐体32を折り畳んだときに互いに接触する位置に設けられており、直流的に接続される。これにより、上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体回路基板48のグラウンド層は、その側面部にて上部筐体金属金具42及び下部筐体金属金具43を介して直流的に接続されることになる。
また、アンテナ用給電線路45は、その一端が上部筐体回路基板47の、上部筐体金属金具42が設けられた側面部とは反対側にある2つの角部にて上部筐体回路基板47のグラウンド層と接続され、その他端が下部筐体回路基板48の、下部筐体金属金具43が設けられた側面部とは反対側にある2つの角部であって、かつ、上部筐体41と下部筐体32を閉じたときに、上記一端が接続された上部筐体回路基板47の角部と対向する位置にある角部にて下部筐体回路基板48のグラウンド層と接続されており、これらに高周波電流を供給する。
次に、この携帯電話機の動作について説明する。図6に示すように、当該携帯電話機の内蔵アンテナは、上部筐体41と下部筐体32が開いた状態においては、上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体回路基板48のグラウンド層に高周波電流を供給することにより、上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体回路基板48のグラウンド層とを放射素子として構成されるようになっている。これらは半波長ダイポールアンテナの一対の放射素子として動作するため、ダイポールアンテナと同じ特性が得られることになる。この点については、第1の実施の形態に係る携帯電話機と同様である。
一方、図7に示すように、上部筐体41と下部筐体32が閉じた状態では、アンテナ用給電線路45を介して上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体回路基板48のグラウンド層に対して高周波電流を供給すると、それらの側面部間を周回するように、かつ、互いに対向する各辺間においては互いに打ち消す方向に磁流が発生するが、この際、上部筐体金属金具42と下部筐体金属金具43が直流的に接続されることで、実際には、図8中に矢印実線で示す方向に磁流が発生する。この磁流がアンテナの放射特性に関係するが、基板端部にて上部筐体回路基板47と下部筐体回路基板48を接続することにより、磁流Aと磁流Cは互いに打ち消す方向に発生するものの、磁流Bを打ち消すような磁流は発生しないため、良好な放射特性を得ることができる。従って、折り畳み時に本アンテナは一般的なパッチアンテナとして動作する。
このように、本実施の形態に係る携帯電話機によっても、上部筐体41に内蔵される上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体32に内蔵される下部筐体回路基板48のグラウンド層を放射素子して、上部筐体41と下部筐体32を開いた状態においては、これらをダイポールアンテナとして動作させるとともに、上部筐体41と下部筐体32を折り畳んだ状態においては、これらをパッチアンテナとして動作させることができるので、いずれの状態においても良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本実施の形態においても、上部筐体回路基板47のグラウンド層と下部筐体回路基板48のグラウンド層の形状は、その中心に対して点対称となる多角形の形状であればよいことは明らかである。
なお、以上2つの実施の形態では、上部筐体に内蔵される上部筐体回路基板のグラウンド層と下部筐体に内蔵される下部筐体回路基板のグラウンド層をダイポールアンテナの一対の放射素子として機能するように説明しているが、上部筐体回路基板上には上部筐体回路部が形成されており、下部筐体回路基板上には下部筐体回路部が形成されているので、例えば上部筐体回路部や下部筐体回路部が樹脂材によってパッケージされておらず、表面が金属面であれば、上部筐体金属金具を上部筐体回路部に接続し、下部筐体金属金具を下部筐体回路部に接続した構成としても、等価的には、上部筐体回路基板と下部筐体回路基板が上述したダイポールアンテナやパッチアンテナの放射素子として機能すると言える。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上記実施の形態では、携帯電話機について説明したが、筐体全体が2つの筐体からなり、各筐体に回路部が内蔵された構造の携帯型の端末装置に適用できることは明白である。
本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機の展開した状態における透視斜視図である。 図1に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における透視斜視図である。 図1に示す携帯電話機における上部筐体回路基板と下部筐体回路基板と上下回路部接続部との長さの関係を示す概略図である。 図3に示した上下回路接続部の拡大図である。 図1に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における磁流の流れを模式的に示した斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話機の展開した状態における透視斜視図である。 図6に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における透視斜視図である。 図6に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における磁流の流れを模式的に示した斜視図である。 従来の携帯電話機の展開した状態における透視斜視図である。 図9に示す携帯電話機の展開した状態における磁流の流れを模式的に示した斜視図である。 図9に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における透視斜視図である。 図9に示す携帯電話機の折り畳まれた状態における磁流の流れを模式的に示した斜視図である。
符号の説明
12 上部筐体金属金具
13 下部筐体金属金具
15 アンテナ用給電線路
17 上部筐体回路基板
18 下部筐体回路基板

Claims (5)

  1. ヒンジ部を介して開閉可能な上部筐体及び下部筐体と、
    前記上部筐体に内蔵される上部アンテナ素子及び前記下部筐体に内蔵される下部アンテナ素子と、
    一端が前記上部アンテナ素子に電気的に接続され、他端が前記下部アンテナ素子に電気的に接続される給電部と、
    前記上部筐体に設けられ、前記上部アンテナ素子と電気的に接続される上部金具と、
    前記下部筐体に設けられ、前記下部アンテナ素子と電気的に接続される下部金具とを備え、
    前記上部筐体と前記下部筐体とが開いた状態において、前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子がダイポールアンテナとして動作するとともに、前記上部筐体と前記下部筐体とが閉じた状態において、前記上部金具と前記下部金具が電気的に接触して前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子がパッチアンテナとして動作するように構成されることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子は、それぞれ矩形状の平板に形成され、前記上部筐体と前記下部筐体とが閉じた状態において互いに所定の間隔をもって対向する位置に配置され、
    前記上部金具及び前記下部金具は、前記上部筐体と前記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子の隣り合う2つの角部にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記給電部は、前記一端及び前記他端が、前記上部筐体と前記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子の基端部側のいずれか一方の角部にそれぞれ接続され、
    前記上部金具及び前記下部金具は、前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子の先端部側に位置する2つの角部にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記給電部は、前記一端及び前記他端が、前記上部筐体と前記下部筐体とが閉じた状態において互いに対向する位置にある前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子の側面部側のいずれか一方の角部にそれぞれ接続され、
    前記上部金具及び前記下部金具は、前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子の前記給電部の一端及び他端が接続された側面部側とは反対に位置する2つの角部にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
  5. 前記上部アンテナ素子及び前記下部アンテナ素子は、それぞれ多層基板の一層として形成されたグラウンド層であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
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