JP2004201180A - 携帯通信機器 - Google Patents

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実 長谷川
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
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Abstract

【課題】折り畳み型の携帯通信機器の操作筐体に収納される回路基板と表示筐体に収納される回路基板とに生じる電位差を抑制することによって内蔵アンテナの放射効率を向上させる。
【解決手段】第1の回路基板4が収納される第1の筐体1と、第2の回路基板5が収納される第2の筐体2と、上記第1の筐体1と第2の筐体2とを連結するヒンジ部3と、上記第1の回路基板1と第2の回路基板2とを電気的に接続するフレキシブルなワイヤと、上記第2の回路基板2に設置されるアンテナ10とを具備する折り畳み型の携帯通信機器であって、折り畳んだ際に、上記第1の回路基板4と上記第2の回路基板5は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み型の携帯通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話には伸縮式の外部アンテナとしてヘリカルアンテナが用いられている。ところが、このようなヘリカルアンテナは外部に突出した形状のため、携帯電話を落下した際の耐衝撃性の低下や携帯通信機器の設計自由度の低下という問題を有している。そこで、上記問題を解決するために、現在、携帯電話の内部に、逆Fアンテナ等の内蔵アンテナを設置するという方法が採用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−136015号公報
【特許文献2】
特開平11−177485号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような方法をキーパッドやマイク等を備える操作筐体と液晶表示部やスピーカ等を備える表示筐体とがヒンジ部によって連結された折り畳み型の携帯電話に採用する際には、現実的に、操作筐体の内部に収納された回路基板あるいは表示筐体の内部に収納された回路基板のどちらか一方に上記内蔵アンテナが設置されている。アンテナが上記操作筐体に収納された回路基板と上記表示筐体に収納された回路基板とのどちらか一方に設置されていること及び上記操作筐体に収納された回路基板と上記表示筐体に収納された回路基板とがその一部を使用周波数においてハイインピーダンスである細い線路によって電気的に接続されていることによって、逆Fアンテナ等の不平衡型アンテナ動作時に地板に励起される放射電流の大部分は、アンテナが設置された回路基板にのみ励起されるため、結果として上記操作筐体に収納された回路基板と上記表示筐体に収納された回路基板とに流れる放射電流の差に起因する電位差が生じる。このような携帯電話を折り畳んだ状態にすると、上記操作筐体に収納された回路基板と上記表示筐体に収納された回路基板との間の放射電流の差に起因する電界が大きくなり、上記操作筐体に収納された回路基板と上記表示筐体に収納された回路基板との間に位置する各種デバイスは、上記電界中に配置された損失物体として振舞い、結果、上記内蔵アンテナの放射効率を悪化させるという問題点が生じる。また、上記内蔵アンテナは、ヘリカルアンテナに比べ各回路基板に励起される放射電流が大きいため、その影響が顕著となる。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、折り畳み型の携帯通信機器の操作筐体に収納される回路基板と表示筐体に収納される回路基板とに生じる電位差を抑制することによって内蔵アンテナの放射効率を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、第1の回路基板が収納される第1の筐体と、第2の回路基板が収納される第2の筐体と、上記第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部と、上記第1の回路基板と第2の回路基板とを電気的に接続するフレキシブルなワイヤと、上記第2の回路基板に設置されるアンテナとを具備する折り畳み型の携帯通信機器であって、折り畳んだ際に、上記第1の回路基板と上記第2の回路基板は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続されるという構成を採用する。
【0007】
第2の手段として、上記第1の手段において、上記第1の回路基板から突出すると共に、上記第1の筐体に形成された穴から露出した導電性の複数の第1の接続部と、上記第2の回路基板から突出すると共に、上記第2の筐体に形成された穴から露出した導電性の複数の第2の接続部とを備え、折り畳んだ際に、第1の接続部と第2の接続部とが接触することによって、上記第1の回路基板と上記第2の回路基板は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続されるという構成を採用する。
【0008】
第3の手段として、上記第2の手段において、上記第1の接続部及び第2の接続部は、導電性ゴムによって形成されているという構成を採用する。
【0009】
第4の手段として、上記第2の手段において、上記第1の接続部と第2の接続部のどちらか一方は、導電性の円筒形状の筒体と、該筒体の内部に一端が収納されると共に、上記筒体から突出した他端が押圧されることによって、上記筒体の中心軸線方向に移動する導電性の棒状部材とを有し、上記第1の接続部と第2の接続部のどちらか他方は、導電性の受部材であるという構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る携帯通信機器の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、携帯通信機器は、携帯電話として説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本第1実施形態に係る携帯電話の開いた状態における全体の概略を示した図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A’における断面図である。この図において、符号1は表示筐体(第1の筐体)、2は操作筐体(第2の筐体)、3はヒンジ部、4は表示用回路基板(第1の回路基板)、5は操作・制御用回路基板(第2の回路基板)、6〜9は接続部(第1の接続部,第2の接続部)、10はアンテナである。
【0012】
表示筐体1は、樹脂が略直方体形に形状設定されたものであり、その内部に表示用回路基板4を収納するものである。この表示筐体1は、例えば液晶表示部が露出して設置される表部1Aと、表示筐体1の裏側を構成する裏部1Bとから構成されている。図示するように、上記表部1Aには、表示筐体1の外部と内部とを挿通状態にする所定形状の穴1a,1bが形成されている。この穴1a,1bは、ヒンジ部3の回転軸Lから所定の距離だけ離れるように表部1Aの上記ヒンジ部3に対して遠方の一端である遠端1A1近傍に各々形成されている。
【0013】
操作筐体2は、上記表示筐体1と同様に、樹脂が略直方体形に形状設定されたものであり、その内部に操作・制御用回路基板5や電池(図示せず)を収納するものである。この操作筐体2は、例えばキーパッドが設置される表部2Aと、操作筐体2の裏側を構成する裏部2Bとから構成されている。図示するように、上記表部1Aには、操作筐体2の外部と内部とを挿通状態にする所定形状の穴2a,2bが形成されている。この穴2a,2bは、ヒンジ部3の回転軸Lから上記穴1a,1bと同一の距離だけ離れるように表部2Aの上記ヒンジ部3に対して遠方の一端である遠端2A1近傍に各々形成されている。
【0014】
ヒンジ部3は、上記表示筐体1と上記操作筐体2とがヒンジ部3の回転軸Lを中心として回転移動できるように上記表示筐体1と上記操作筐体2とを連結するものである。
【0015】
表示用回路基板4は、上記表示筐体1の内部全体に亘って収納される回路基板であり、例えば液晶表示部に画像を表示させるための回路である。図示するように、表示用回路基板4には、接続部6,7(第1の接続部)が設けられている。そして、この接続部6,7の先端部6a,7aは、上記穴1a,1bから各々突出している。
【0016】
操作・制御用回路基板5は、上記操作筐体2の内部全体に亘って収納される回路基板であり、例えばキーパッドに入力された操作指令を操作信号として各種デバイスに出力するための回路である。図示するように、操作・制御用回路基板5には、接続部8,9(第2の接続部)が設けられている。そして、この接続部8,9の先端部8a,9aは、上記穴2a,2bから各々突出している。
【0017】
上記表示用回路基板4の下端と操作・制御用回路基板5の上端とは、例えば、容易に形状変更可能なフイルムケーブル(図3参照)等の細い線路(フレキシブルなワイヤ)によって電気的に接続されている。
【0018】
接続部6〜9は、導電性ゴムによって形成された略円筒形の部材であり、上記表示用回路基板4及び操作・制御用回路基板5の基板面に固定されている。また、上記先端部(接続部6〜9の上面部)6a〜9aは、図2に示すように、上記穴1a,1b,2a,2bから突出している。なお、図2においては、説明の便宜上、接続部6〜9の穴1a,1b,2a,2bから突出している部分を強調してある。
【0019】
アンテナ10は、給電された給電電力を電波として外部に向けて放射すると共に、外部の電波を受信するものであり、図1に図示するように、上記操作・制御用回路基板5に設置されるものである。このアンテナ10は、例えば、逆Fアンテナ等の内蔵アンテナである。
【0020】
図3は、上述のように構成された携帯電話を折り畳んだ際における表示用回路基板4、操作・制御用回路基板5及び接続部6〜9の状態を示した図である。携帯電話を折り畳んだ状態では、接続部6の先端部6aと接続部8の先端部8aとが接触し、接続部7の先端部7aと接続部9の先端部9aとが接触している。
【0021】
表示用回路基板4及び操作・制御用回路基板5は、アンテナ10が操作・制御用回路基板5のみに配置されているため、信号源から各々異なる放射電流を励起されるが、上述したように接続部6の先端部6aと接続部8の先端部8aとが接触し、接続部7の先端部7aと接続部9の先端部9aとが接触している、すなわち、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが接続部6〜9によって、電気的に接続されているので、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との電位差は抑制され、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との間に発生する電界も抑制される。表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との間に位置する各種デバイスは、携帯電話の折り畳み時には上記電界中に配置された損失物体として振舞うが、上記電界が抑制される結果、上記各種デバイスによるアンテナ放射効率に寄与する電力損失は少なくなる。よって、信号源から出力された電気信号は、電力損失が少ない状態で、上記アンテナ10に給電される。
【0022】
すなわち、本第1実施形態に係る携帯電話によれば、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが、接続部6〜9によって、電気的に接続されているため、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との電位差が抑制される。そして、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との電位差が抑制されることによって、各種デバイスのアンテナ放射効率に寄与する電力損失量が大きくならないので、アンテナ10の放射効率が向上する。
【0023】
(第2実施形態)
図4は、本第2実施形態に係る携帯電話の開いた状態における全体の概略を示した図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A’における断面図である。
【0024】
この図に示すように、表部1Aには、表示筐体1の外部と内部とを挿通状態にする所定形状の穴1c,1dがさらに形成されている。この穴1c,1dは、表部1Aのヒンジ部3に対して近傍の一端である近端1A2近傍に各々形成されている。また、表部2Aには、操作筐体2の外部と内部とを挿通状態にする所定形状の穴2c,2dがさらに形成されている。この穴2c,2dは、表部2Aのヒンジ部3に対して近傍の一端である近端2A2近傍に各々形成されている。
【0025】
接続部11〜14は、上記第1実施形態における接続部6〜9と同一の導電性ゴムによって形成された略円筒形の部材である。これら接続部11〜14の内、接続部11,12は、それらの先端部11a,12aが上記穴1c,1dから各々突出するように上記表示用回路基板4に固定されている。また、接続部11〜14の内、接続部13,14は、それらの先端部13a,14aが上記穴2c,2dから各々突出するように上記操作・制御用回路基板5に固定されている。
【0026】
携帯電話を折り畳んだ状態では、接続部6の先端部6aと接続部8の先端部8aとが接触し、接続部7の先端部7aと接続部9の先端部9aとが接触すると共に、接続部11の先端部11aと接続部13の先端部13aとが接触し、接続部12の先端部12aと接続部14の先端部14aとが接触する。そして、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが接続部6〜9,11〜14によって電気的に接続されることによって、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との電位差が抑制される。
【0027】
すなわち、本第2実施形態に係る携帯電話によれば、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが、接続部6〜9,11〜14によって、電気的に接続されているため、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5と電位差が第1実施形態における携帯電話よりもさらに抑制される。その結果、各種デバイスのアンテナ放射効率に寄与する電力損失量が大きくならないので、アンテナ10の放射効率が向上する。
【0028】
なお、本発明は上記第1または第2実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例も考えられる。
(1)上記第1及び第2実施形態における接続部6〜9及び第2実施形態における接続部11〜14は、導電性ゴムによって形成された略円筒形の部材であるとした。しかしながら、表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが電気的に接続されていれば良く、例えば、図5にしめすように、接続部6,7,11,12と接続部8,9,13,14のどちらか一方は、導電性の円筒形状の筒体15と、該筒体15の内部に一端が収納されると共に、上記筒体15から突出した他端が押圧されることによって、上記筒体15の中心軸線方向に移動する導電性の棒状部材16とを有し、接続部6,7,11,12と接続部8,9,13,14のどちらか他方は、導電性の受部材17であるという構成を採用しても良い。
【0029】
(2)上記第1及び第2実施形態において、アンテナ10は、操作・制御用回路基板5の上部に設置された。しかしながら、これに限定されるものでなく、例えば、表示用回路基板4上に設置されても良い。
【0030】
(3)上記第1及び第2実施形態において、アンテナ10の発信時における説明とした。しかしながら、受信時においても上記表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5との電位差は抑制されているため、受信効率も向上させることができる。
【0031】
(4)上記第1実施形態において、接続部6〜9の先端部6a〜9aを各々穴1a,1b,2a,2bから突出させ、上記第2実施形態において、接続部11〜14の先端部11a〜14aを各々穴1c,1d,2c,2dから突出させた。しかしながら、携帯電話を折り畳んだ際に、上記上記表示用回路基板4と操作・制御用回路基板5とが電気的に接続されていれば良く、先端部6a〜9a,11a〜14aを必ずしも穴1a〜1d,2a〜2dから突出させなくとも良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の回路基板が収納される第1の筐体と、第2の回路基板が収納される第2の筐体と、上記第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部と、上記第1の回路基板と第2の回路基板とを電気的に接続するフレキシブルなワイヤと、上記第2の回路基板に設置されるアンテナとを具備する折り畳み型の携帯通信機器であって、折り畳んだ際に、上記第1の回路基板と上記第2の回路基板は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続内蔵アンテナの放射効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1実施形態に係る携帯電話の開いた状態における全体の概略を示した図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A’における断面図である。
【図2】本第1実施形態に係る携帯電話における接続部6〜9の構成を説明するための図である。
【図3】携帯電話を折り畳んだ際における表示用回路基板4、操作・制御用回路基板5及び接続部6〜9の状態を示した図である。
【図4】本第2実施形態に係る携帯電話の開いた状態における全体の概略を示した図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A’における断面図である。
【図5】本第1及び第2実施形態における接続部6〜9,11〜14の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1……表示筐体
2……操作筐体
3……ヒンジ部
4……表示用回路基板(第1の回路基板)
5……操作・制御用回路基板(第2の回路基板)
6〜9,11〜14……接続部(第1の接続部,第2の接続部)
10……アンテナ

Claims (4)

  1. 第1の回路基板が収納される第1の筐体と、第2の回路基板が収納される第2の筐体と、前記第1の筐体と第2の筐体とを連結するヒンジ部と、前記第1の回路基板と第2の回路基板とを電気的に接続するフレキシブルなワイヤと、前記第2の回路基板に設置されるアンテナとを具備する折り畳み型の携帯通信機器であって、
    折り畳んだ際に、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続されることを特徴とする携帯通信機器。
  2. 前記第1の回路基板から突出すると共に、前記第1の筐体に形成された穴から露出した導電性の複数の第1の接続部と、前記第2の回路基板から突出すると共に、前記第2の筐体に形成された穴から露出した導電性の複数の第2の接続部とを備え、折り畳んだ際に、第1の接続部と第2の接続部とが接触することによって、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板は、互いの電位差を抑制するように電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載の携帯通信機器。
  3. 前記第1の接続部及び第2の接続部は、導電性ゴムによって形成されていることを特徴とする請求項2記載の携帯通信機器。
  4. 前記第1の接続部と第2の接続部のどちらか一方は、導電性の円筒形状の筒体と、該筒体の内部に一端が収納されると共に、前記筒体から突出した他端が押圧されることによって、前記筒体の中心軸線方向に移動する導電性の棒状部材とを有し、
    前記第1の接続部と第2の接続部のどちらか他方は、導電性の受部材であることを特徴とする請求項2記載の携帯通信機器。
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