JP2007158772A - 撮像装置、撮像方法及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】手ぶれ補正画質を向上させることができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】第1のぶれ検出回路12は、角速度センサ11で検出された信号からぶれや振動として有効な帯域を抜き出し、レンズ制御回路14は、この信号に基づいてぶれ補正の目標位置を求め、ぶれによる結像位置のずれを補正するようにレンズ16をアクチュエータ15を介して駆動する。第2のぶれ検出回路13は、第1のぶれ検出回路12とは異なるカットオフ周波数で信号を抜き出し、補正関数算出回路19は、露光期間中の、レンズの実駆動位置の軌跡と、第2のぶれ検出回路の出力信号の軌跡とを生成し、両軌跡の同一位置における差分処理を行い、点像関数とその逆特性の関数を算出し、信号処理回路20は、撮像素子18のぶれ残りのある画像に対して補正関数算出回路19が算出した補正関数による演算を施し画像表示部21に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像時の手ぶれを検出して補正する撮像装置に関するものである。
従来の撮像装置は、角速度センサを使用して手ぶれや振動の検出を行っている。
図5は、従来の撮像装置のブロック図である。
図5に示すように、従来の撮像装置は、ぶれや振動の角速度信号を検出する角速度センサ51と、角速度センサ51で検出された角速度信号のうち、ぶれや振動として有効な帯域を抜き出し、ぶれの量を逐次求めるぶれ検出回路52と、ぶれ検出回路52で求めたぶれの量からぶれ補正の目標位置を求め、このぶれ補正の目標位置と現在のレンズ56の実駆動位置からぶれによる結像位置のずれを補正するようにレンズ56をアクチュエータ54を介して駆動するレンズ制御回路53と、現在のレンズ56の位置をホール素子等を用いて検出し、レンズ56の位置の推移、即ち実際のレンズ56が実駆動された位置を求めてレンズ制御回路53に与える位置検出部55と、画像を撮像する撮像素子57と、ぶれ残りの画像を補正するために、位置検出部55で求められた実際のレンズの実駆動位置とぶれ検出回路52で求められたぶれ補正の目標位置との差分処理を行う補正関数算出回路58と、撮像素子57のぶれ残りのある画像に対して補正関数算出回路58が算出した補正関数による演算を施し、ぶれによる画像劣化がさらに少なくなるようにして画像表示部60に表示する信号処理回路59とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
位置検出部55で求められた実際のレンズ56の実駆動位置とぶれ検出回路52で求められたぶれ補正の目標位置との差分は、撮像素子57に結像したぶれ残りのある画像の点像関数に相当する。
ここで、時間tの関数としてレンズ56の目標位置をA(t)、レンズ56の実駆動位置をB(t)とすると、撮像面上の水平方向(X方向)、垂直方向(Y方向)のそれぞれにおける制御位置の誤差E(t)は以下のように求められる。
水平方向 Ex(t)=Ax(t)-Bx(t) 式(1)
垂直方向 Ey(t)=Ay(t)-By(t) 式(2)
式(1)、式(2)を二次元に展開した関数をE(x,y)とすると、ぶれ残りのある画像の点像関数P'(x,y)は、ぶれ検出回路52で求められたぶれ量即ち点像関数をP(x,y)とすると、
P'(x,y)=P(x,y)+E(x,y) 式(3)
により求められる。そして、補正関数算出回路58は、P'(x,y)の逆特性となる関数を補正用の関数として求める。
以上のように、レンズ等の光学系を移動させることにより光学的な手ぶれ補正を行い、完全に補正しきれなかった画像に対してさらに画像処理により再補正を行うことにより、ぶれが少ない画像を得ることができる。
特開2004−239962号公報
しかしながら、このような従来の撮像装置においては、ぶれ検出回路52で手ぶれの有効帯域を抜き出すためのフィルタの遅延によりレンズ56の制御が遅くなり、レンズが駆動の目標位置に到達しないことがある。
手ぶれの周波数はおおよそ30Hz以下であり、角速度センサ51から出力された信号からフィルタで手ぶれの周波数を抜き出すとき、低いカットオフ周波数のためミリ秒単位の遅延がフィルタで発生する。
したがって、少なくともミリ秒単位のレンズ駆動遅れが発生し、レンズ駆動が追従せずにぶれが残ったまま撮像素子57に結像してしまう。
点像関数はx、yの空間的な関数であり、式(1)、式(2)で示されるように、レンズの実駆動位置と目標位置の誤差E(x,y)に制御遅延の時間的な特性が重なると、求められたE(x,y)自体の誤差が増えて再補正の画質に向上の余地が発生する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、手ぶれ補正画質を向上させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正手段と、画像処理によりぼけ画像を補正する第二の補正手段と、振動を信号検出する振動検出手段と、前記検出された振動の信号を帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ検出手段と、前記検出された振動の信号を前記第一のぶれ検出手段とは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ検出手段と、前記第一のぶれ検出手段が検出したぶれに基づいて前記第一の補正手段を駆動してぶれを補正する第一の補正制御手段と、前記第二のぶれ検出手段が検出したぶれに基づいて前記第二の補正手段を制御してぶれを補正する第二の補正制御手段とを備える構成を有している。
この構成により、光学系または撮像素子による補正のためのぶれ検出の帯域と、画像処理による補正のためのぶれ検出の帯域とを異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
ここで、前記第一のぶれ検出手段及び第二のぶれ検出手段は、ローパスフィルタにより帯域制限を行い、前記第一のぶれ検出手段と第二のぶれ検出手段とでは前記ローパスフィルタのカットオフ周波数が異なる構成とした。
この構成により、第一のぶれ検出手段と第二のぶれ検出手段でカットオフ周波数を異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
さらに、前記第一のぶれ検出手段のローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のぶれ検出手段のローパスフィルタのカットオフ周波数より高い構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子の駆動遅延を抑え、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
さらに、前記第二の補正制御手段は、前記第一の補正手段によって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するとともに、前記第二のぶれ検出手段で検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成し、この二種類の軌跡の差分を使用して前記第二の補正手段を制御する構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子が実駆動された位置と駆動の目標位置との差が空間的な位置により表され、時間的な要素を排除することができるので、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
また、本発明の撮像方法は、振動を信号検出するステップと、前記検出された振動の信号を第一のフィルタにより帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ軌跡検出ステップと、前記第一のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正ステップと、前記検出された振動の信号を第二のフィルタにより前記第一のフィルタとは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ軌跡検出ステップと、前記第二のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて前記第一の補正ステップの出力画像を画像処理により補正する第二の補正ステップとを備える構成を有している。
この構成により、光学系または撮像素子による補正のためのぶれ検出の帯域と、画像処理による補正のためのぶれ検出の帯域とを異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
ここで、前記第一のフィルタと第二のフィルタのカットオフ周波数が異なる構成とした。
この構成により、第一のフィルタと第二のフィルタでカットオフ周波数を異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
さらに、前記第一のフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のフィルタのカットオフ周波数より高い構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子の駆動遅延を抑え、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
さらに、前記第二の補正ステップは、前記第一の補正ステップによって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するステップと、前記第二のフィルタで検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成するステップと、前記二種類の軌跡の差分処理を行うステップと、前記差分を使用して前記第一の補正ステップの出力画像を補正するステップとを有する構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子が実駆動された位置と駆動の目標位置との差が空間的な位置により表され、時間的な要素を排除することができるので、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
また、本発明のプログラムは、コンピュータに、振動を信号検出するステップ、前記検出された振動の信号を第一のフィルタにより帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ軌跡検出ステップ、前記第一のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正ステップ、前記検出された振動の信号を第二のフィルタにより前記第一のフィルタとは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ軌跡検出ステップ、前記第二のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて前記第一の補正ステップの出力画像を画像処理により補正する第二の補正ステップ、を実行させる構成を有している。
この構成により、光学系または撮像素子による補正のためのぶれ検出の帯域と、画像処理による補正のためのぶれ検出の帯域とを異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
ここで、前記第一のフィルタと第二のフィルタのカットオフ周波数が異なる構成とした。
この構成により、第一のフィルタと第二のフィルタでカットオフ周波数を異ならせることができ、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができる。
さらに、前記第一のフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のフィルタのカットオフ周波数より高い構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子の駆動遅延を抑え、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
さらに、前記第二の補正ステップは、前記第一の補正ステップによって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するステップと、前記第二のフィルタで検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成するステップと、前記二種類の軌跡の差分処理を行うステップと、前記差分を使用して前記第一の補正ステップの出力画像を補正するステップとを有する構成とした。
この構成により、光学系または撮像素子が実駆動された位置と駆動の目標位置との差が空間的な位置により表され、時間的な要素を排除することができるので、画像処理による補正の効果を向上させることができる。
本発明によれば、光学系または撮像素子による補正と、画像処理による補正と、それぞれの補正に適した帯域でぶれを検出することができ、光学的な補正と画像処理の補正を併用することによる画像の鮮鋭化をさらに図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の撮像装置を示す図である。
図1において、本実施の形態の撮像装置は、ぶれや振動の角速度信号を検出する角速度センサ11と、角速度センサ11で検出された角速度信号のうち、ぶれや振動として有効な帯域を抜き出してぶれの量を逐次求める第1のぶれ検出回路12と、角速度センサ11で検出された角速度信号のうち、ぶれや振動として有効な帯域を第1のぶれ検出回路12とは異なるカットオフ周波数で抜き出し、ぶれの軌跡を逐次求める第2のぶれ検出回路13と、第1のぶれ検出回路12で求めたぶれの量からぶれ補正の目標位置を求め、このぶれ補正の目標位置と現在のレンズ16の実駆動位置からぶれによる結像位置のずれを補正するようにレンズ16をアクチュエータ15を介して駆動するレンズ制御回路14と、現在のレンズ16の位置をホール素子等を用いて検出し、レンズ16の位置の推移、即ち実際のレンズ16が実駆動された位置を求めてレンズ制御回路14に与える位置検出部17と、画像を撮像する撮像素子18と、露光期間中のレンズの実駆動位置を位置検出部17から順次読み取って実駆動軌跡を生成し、第2のぶれ検出回路13で抜き出された信号から軌跡を生成し、両軌跡の同一位置における差分処理を行い、手ぶれ画像を画像処理で再補正するための点像関数とその逆特性の関数を算出する補正関数算出回路19と、撮像素子18のぶれ残りのある画像に対して補正関数算出回路19が算出した補正関数による演算を施し、ぶれによる画像劣化がさらに少なくなるようにして画像表示部21に表示する信号処理回路20とを備えている。
このような撮像装置において、信号処理回路20が手ぶれ画像を再補正するための点像関数を生成する方法について具体的に説明する。
従来の撮像装置では、時間tの関数としてレンズの実駆動位置をB(t)としたが、これを空間的にプロットした重み付け実駆動軌跡C(x,y)を補正関数算出回路19で露光時間中に生成する。
また、第2のぶれ検出回路13で検出したぶれを空間的にプロットして重み付け軌跡P(x,y)を求める。
補正関数算出回路19は、点像関数P'(x,y)を
P'(x,y)=P(x,y)-C(x,y) 式(4)
により求め、逆特性の関数を生成する。
以上のように、レンズの実駆動位置を空間的な軌跡として求めてから点像関数を算出することによって、時間的な要素を排除した精度の良い点像関数を求めることができる。
図2は、第1のぶれ検出回路12および第2のぶれ検出回路13の構成例を示す図である。
図2に示すように、第1のぶれ検出回路12および第2のぶれ検出回路13は、予め設定された周波数より低い帯域のみ通過させるローパスフィルタ(LPF)101と、予め設定された周波数より高い帯域のみ通過させるハイパスフィルタ(HPF)102とを備えている。
図3は、ぶれ検出回路の振幅特性を示した図であり、図3(a)は光学的な補正に使用する第1のぶれ検出回路12の周波数特性を示し、図3(b)は画像処理によりさらに画像補正するために使用する第2のぶれ検出回路13の周波数特性を示している。
ここで、
振幅比=ぶれ検出回路の出力電圧/角速度センサ11の出力電圧 式(5)
とする。
第1のぶれ検出回路12および第2のぶれ検出回路13は、ともに角速度センサ11から入力された信号から、HPF102により周波数が0Hzに近い帯域を減衰させて角速度センサ11の直流成分のオフセット変動の影響を低減させ、LPF101により手ぶれの周波数として無効な帯域を減衰させ、図3に示すように、手ぶれの周波数として有効な帯域のみを抽出する。
次に、このフィルタ帯域の設定について詳しく説明する。
一般的に1/焦点距離よりも遅いシャッタ速度で手ぶれするといわれている。例えば、デジタルスチルカメラの多くは30ミリフィルム換算にして35ミリ前後の焦点距離なので、おおよそ1/32秒より長い露光時間で手ぶれする傾向にある。
また、手ぶれ補正機能の付いたデジタルカメラの性能としては、シャッタ速度2、3段分の補正が可能であり、これは1画素が4から8画素幅にぶれた大きさの手ぶれを補正することが可能であることに相当する。
角速度センサ11の出力をサンプリングした角速度を第2のぶれ検出回路13で積分することにより実際にぶれた位置を求め、その位置の度数がP(x,y)の各要素となるが、度数の誤差の影響を加味して重み付け軌跡の要素の歯抜けが無いようにするために、少なくとも軌跡の重みの各要素が10以上になるように角速度センサのサンプリング周波数を決めるのが望ましい。
これは、上述の8画素幅で重みが一定のぶれの補正が可能であるとするならば、撮像素子18の露光期間に80(=10×8)以上のサンプリングが必要であることを意味する。
上述の手ぶれが発生すると考えられる露光時間の1/32秒の間に80以上のサンプリングをするためには、0.4ミリ秒以下の間隔でサンプリングを行う計算になり(1/32/80×1000ミリ秒)、1/32秒より長い露光時間では0.4ミリ秒より長い間隔でのサンプリングとなる。実際には、重みが一定にはならないので、0.1ミリ秒から0.2ミリ秒程度の間隔でのサンプリングを行うことが望ましいことが分かっている。
30Hzまでの手ぶれを検出する場合、角速度が発生した時点から実際に角速度センサ11から信号が出力されるまでの遅延量が1ミリ秒程度、フィルタの遅延量が5ミリ秒程度なので、ぶれ検出の回路全体の遅延量は6ミリ秒程度であることが分かっている。
このため、光学的な補正において手ぶれが補正に反映されるには6ミリ秒以上かかってしまう。これは、0.1ミリ秒間隔で角速度センサ11の出力がサンプリングされるとき、6/0.1=60個分のサンプリングの遅延が発生することとなり、サンプリング数の割合に換算すると、1/32ミリ秒露光のときの露光期間のサンプリング数312(=1/32/0.1×1000)に対して19%(=60/312×100)も占め、遅延量が無視できない軌跡の時間的なずれが発生する。
補正性能向上のためには回路遅延量に相当するサンプリング数が10%未満であることが必要であり、これには回路全体の遅延を30サンプル、つまり3ミリ秒未満にしなければならない。したがって、フィルタ遅延は2ミリ秒未満にする必要がある。
このため、図3(a)に示すように、第1のぶれ検出回路12のフィルタ特性のうちLPF101のカットオフ周波数fcaを、実際の手ぶれの周波数より高い70Hzにする。このことにより3ミリ秒(=5−2)だけ遅延量を低減させることができ、光学系駆動の遅延を低減させることができる。
図3(b)に示される第2のぶれ検出回路13のフィルタ特性のうち、LPF101のカットオフ周波数fcbは、本来必要とされる手ぶれの検出周波数、例えば30Hzとする。
露光期間に間に合わせるように補正までの遅延量を少なくしなければならない光学的な補正とは異なり、信号処理回路20における画像処理による補正は、露光期間後の処理のため、第2のぶれ検出回路13の遅延量は第1のぶれ検出回路12の遅延量より大きくてもよい。また、信号処理回路20の処理時間は露光時間と光学補正に必要とされる時間には左右されない。
このように本実施の形態においては、光学的な補正のための第1のぶれ検出回路12の遅延量を低減させているので、レンズ制御の遅延を低減させ、光学的な補正のぶれ残りを画像処理単体で補正可能なぶれ幅に抑えることができ、ぶれ幅が少ないほど画像処理単体による補正効果が大きくなるので、光学的な補正と画像処理の補正を併用することによる画像の鮮鋭化をさらに図ることができる。
なお、本実施の形態においては、ぶれの検出やレンズの制御、補正関数の算出やぶれ残りの画像の再補正等を、ハードウェアで構成するように記載したが、ソフトウェアで構成することも可能である。
図4は、ソフトウェアで構成した場合のフローチャートを示す図である。
図4のフローチャートに示すように、露光期間が開始されたかどうかを監視しており(S11)、露光期間が開始されると、角速度センサ11により手ぶれや振動の信号の検出を行い(S12)、検出された信号に対し第1のぶれ検出回路12および第2のぶれ検出回路13によりそれぞれの有効な帯域の信号に帯域制限を行い(S13)、第1のぶれ検出回路12の出力の角速度を積分することにより手ぶれの変移量を検出する(S14)。
第1のぶれ検出回路12の出力から求められた手ぶれ変移量だけレンズ位置を戻して光学的な手ぶれ補正を行い(S15)、実際のレンズの変移量を記憶して移動した軌跡を取得する(S16)。
そして、露光期間が終了したかを判定し(S17)、露光期間が終了していなければ、S12に戻って手ぶれ補正とレンズ移動の軌跡取得の一連の動作を順次、一定間隔で、露光期間だけ繰り返す。
露光期間が終了すると、S13において第2のぶれ検出回路13で帯域制限された露光期間中の手ぶれや振動の一連の信号から手ぶれ軌跡を算出する(S18)。
そして、算出された手ぶれ軌跡と、S16で算出したレンズ移動の軌跡との差を求め、光学的な補正によって除去しきれなかった補正残り分の軌跡を算出して点像関数を算出する(S19)。
算出された補正残りの軌跡の点像関数の逆特性の補正関数により、補正残り画像を再補正して、光学的な補正によって除去できなかった補正残りの補正を行う(S20)。
なお、S18の手ぶれ軌跡の算出、S19の点像関数の算出は、露光期間のS14からS17の間に一定間隔で順次行うようにしてもよい。
また、S12の手ぶれや振動の信号検出以降については、角速度センサ11の出力をA/D(Analog to Digital)変換によりディジタル化して取り込み、ソフトウェアにより処理するようにしてもよい。
また、光学的な補正をレンズ16を移動させることにより行ったが、撮像素子18を移動して光学的な補正を行うようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる撮像装置は、光学的な補正と画像処理の補正を併用することによる画像の鮮鋭化をさらに図ることができるという効果を有し、撮像時の手ぶれを検出して補正する撮像装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における撮像装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態における撮像装置のぶれ検出回路のブロック図 (a)本発明の第1の実施の形態における撮像装置の第1のぶれ検出回路の周波数特性図 (b)本発明の第1の実施の形態における撮像装置の第2のぶれ検出回路の周波数特性図 本発明の第1の実施の形態における撮像装置の動作説明のためのフローチャート 従来の撮像装置のブロック図
符号の説明
11 角速度センサ
12 第1のぶれ検出回路
13 第2のぶれ検出回路
14 レンズ制御回路
15 アクチュエータ
16 レンズ
17 位置検出部
18 撮像素子
19 補正関数算出回路
20 信号処理回路
21 画像表示部
101 ローパスフィルタ(LPF)
102 ハイパスフィルタ(HPF)
51 角速度センサ
52 ぶれ検出回路
53 レンズ制御回路
54 アクチュエータ
55 位置検出部
56 レンズ
57 撮像素子
58 補正関数算出回路
59 信号処理回路
60 画像表示部

Claims (12)

  1. 光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正手段と、画像処理によりぼけ画像を補正する第二の補正手段と、振動を信号検出する振動検出手段と、前記検出された振動の信号を帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ検出手段と、前記検出された振動の信号を前記第一のぶれ検出手段とは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ検出手段と、前記第一のぶれ検出手段が検出したぶれに基づいて前記第一の補正手段を駆動してぶれを補正する第一の補正制御手段と、前記第二のぶれ検出手段が検出したぶれに基づいて前記第二の補正手段を制御してぶれを補正する第二の補正制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第一のぶれ検出手段及び第二のぶれ検出手段は、ローパスフィルタにより帯域制限を行い、前記第一のぶれ検出手段と第二のぶれ検出手段とでは前記ローパスフィルタのカットオフ周波数が異なることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第一のぶれ検出手段のローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のぶれ検出手段のローパスフィルタのカットオフ周波数より高いことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第二の補正制御手段は、前記第一の補正手段によって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するとともに、前記第二のぶれ検出手段で検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成し、この二種類の軌跡の差分を使用して前記第二の補正手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 振動を信号検出するステップと、前記検出された振動の信号を第一のフィルタにより帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ軌跡検出ステップと、前記第一のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正ステップと、前記検出された振動の信号を第二のフィルタにより前記第一のフィルタとは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ軌跡検出ステップと、前記第二のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて前記第一の補正ステップの出力画像を画像処理により補正する第二の補正ステップとを備えることを特徴とする撮像方法。
  6. 前記第一のフィルタと第二のフィルタのカットオフ周波数が異なることを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
  7. 前記第一のフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のフィルタのカットオフ周波数より高いことを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
  8. 前記第二の補正ステップは、前記第一の補正ステップによって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するステップと、前記第二のフィルタで検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成するステップと、前記二種類の軌跡の差分処理を行うステップと、前記差分を使用して前記第一の補正ステップの出力画像を補正するステップとを有することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の撮像方法。
  9. コンピュータに、振動を信号検出するステップ、前記検出された振動の信号を第一のフィルタにより帯域制限してぶれを検出する第一のぶれ軌跡検出ステップ、前記第一のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて光学系または撮像素子をアクチュエータにより移動させて撮像を行う第一の補正ステップ、前記検出された振動の信号を第二のフィルタにより前記第一のフィルタとは異なる帯域制限してぶれを検出する第二のぶれ軌跡検出ステップ、前記第二のぶれ軌跡検出ステップで検出されたぶれに基づいて前記第一の補正ステップの出力画像を画像処理により補正する第二の補正ステップ、を実行させるためのプログラム。
  10. 前記第一のフィルタと第二のフィルタのカットオフ周波数が異なることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記第一のフィルタのカットオフ周波数は、前記第二のフィルタのカットオフ周波数より高いことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記第二の補正ステップは、前記第一の補正ステップによって前記光学系または撮像素子が露光期間中に移動した軌跡を生成するステップと、前記第二のフィルタで検出された露光期間中のぶれの軌跡を生成するステップと、前記二種類の軌跡の差分処理を行うステップと、前記差分を使用して前記第一の補正ステップの出力画像を補正するステップとを有することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載のプログラム。
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