JP2007158721A - 受信機およびシンボル区間抽出方法 - Google Patents

受信機およびシンボル区間抽出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007158721A
JP2007158721A JP2005351298A JP2005351298A JP2007158721A JP 2007158721 A JP2007158721 A JP 2007158721A JP 2005351298 A JP2005351298 A JP 2005351298A JP 2005351298 A JP2005351298 A JP 2005351298A JP 2007158721 A JP2007158721 A JP 2007158721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
reception quality
separation
section
interval
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005351298A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshimoto
貴司 吉本
Kimihiko Imamura
公彦 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005351298A priority Critical patent/JP2007158721A/ja
Publication of JP2007158721A publication Critical patent/JP2007158721A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を抽出し、これらの変動に影響されること無く一定の受信品質を保持する。
【解決手段】 伝搬路状況の推定を行ない、先行波の到来時刻および遅延波の到来時刻の差である遅延時間と推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成する伝搬路状況推定部(24)と、遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、各分離シンボル区間における受信品質を示すデータを算出する受信品質データ算出部(26)と、その算出された受信品質を示すデータのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定する使用シンボル抽出区間選定部(27)と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、OFDM、MC−CDMAまたはOFCDM等のマルチキャリア伝送システムに用いられる受信機およびその受信機のシンボル区間抽出方法に関する。
従来、例えばOFDMシステムにおいて、マルチパス等を原因とする遅延波が到来した時に、隣接シンボルからの干渉を防ぐために、データシンボルの前にガードインターバル(以下、「GI」と呼称する。)を付加して送信する技術が知られている。このGIは、前記データシンボルの最後尾の一部をコピーしたものである。例えば、OFDMシステムの受信機において、マルチパス環境下で最初に到来した波(以下、先行波)からGI長以下の遅延時間の遅延波が到来した場合、先行波のデータシンボルと同期させてGIを除去し、データシンボルを取り出し、復調することで隣接データシンボルからの干渉を抑制することができる。
一方、先行波からGI長を超える遅延時間の遅延波が到来した場合は、隣接シンボルからの干渉を受け、シンボル間干渉、キャリア間干渉が生じ、誤り率が大きく劣化してしまう。この特性劣化への解決策として、まず第1に、GI長を大きく設定する手法が知られている。しかし、この手法では冗長度が増加し、通信効率の劣化につながってしまう。また、第2および第3の解決策としては、特開2003−188847、または(非特許文献1)に開示されている手法が知られている。
図12は、従来の受信機の概略構成を示すブロック図である。アンテナ120が受信した受信信号のうちプリアンブルは、プリアンブル抽出部121が抽出する。同期確立部122は、復調装置全体の同期をとる。遅延時間差推定部123は、遅延波の遅延時間差を推定する。サブキャリア位相・振幅抽出部124は、各サブキャリアの位相・振幅情報を検出する。使用シンボル抽出部125は、遅延時間差推定部123で推定した最大遅延時間差に基づいて干渉のないシンボルを抽出する。
使用シンボル抽出部125で抽出されたシンボルは、整合フィルタ部126においてサブキャリア毎に分離される。キャリア間干渉除去部127は、整合フィルタ部126で分離された各サブキャリアからキャリア間干渉を除去する。伝搬路特性等化部128は、各サブキャリアの位相・振幅変動を補正する。シンボル判定部129は、伝搬路特性等化部128から入力されたデータに基づいて、データ復調信号系列を出力する。P/S変換部130は、並列に入力された信号を直列の信号に変換して出力する。
上記のような構成により、図13に示すように、隣接シンボルからの干渉を受けていないOFDMシンボル区間のみを抽出し(図13の使用シンボル区間)、抽出した前記OFDMシンボル区間を用いて整合フィルタで各サブキャリアに分離した後、前記OFDMシンボルを抽出したことにより生じるサブキャリア間干渉を除去する。これにより、GIを超える遅延波が到来しても、通信効率を低下させることなく、大きな特性劣化を防ぐことができる。
特開2003−188847号公報 IEICE TRANS.FUNDAMENTALS VOL.E85−A,NO.12 DECEMBER 2002,P.2859
しかしながら、上記のような手法で使用シンボルを抽出すると、隣接シンボルからの干渉成分、例えば、図13の斜線で塗りつぶした部分については除去できるが、同時に、先行波およびGI内の遅延時間の遅延波の自シンボル信号、例えば、図13の格子で塗りつぶした部分も除去することとなる。つまり、貴重な信号エネルギーを除去することとなってしまい、その結果、サブキャリアに分離した後のSNR(またはSINR)が小さくなり、干渉成分を除去したにもかかわらず誤り率特性が劣化する場合がある。特に、遅延時間の大きい遅延波が到来したときは顕著である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を抽出し、これらの変動に影響されること無く一定の受信品質を保持することができる受信機およびシンボル区間抽出方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明に係る受信機は、マルチキャリア伝送方式で無線信号を受信する受信機であって、伝搬路状況の推定を行ない、最初に到来した先行波の到来時刻および前記先行波より遅れて到来した遅延波の到来時刻の差である遅延時間と前記推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成する伝搬路状況推定部と、前記遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、前記各分離シンボル区間における受信品質を示すデータを算出する受信品質データ算出部と、前記算出された受信品質を示すデータのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定する使用シンボル抽出区間選定部と、を備え、前記選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出することを特徴としている。
このように、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定し、その選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を選定することが可能となる。その結果、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に影響されることなく一定の受信品質を保持することが可能となる。なお、伝搬路の推定には、パイロットシンボルを用いる手法を採っても良いが、本発明は、これに限定されるわけではない。パイロットシンボルを用いる手法以外の手法で、遅延プロファイルを推定しても良い。
(2)また、本発明に係る受信機において前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記受信品質を示すデータのうち、受信品質が最上位であるデータに対応する分離シンボル区間を選定することを特徴としている。
このように、受信品質が最上位であるデータに対応する分離シンボル区間を選定し、その選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を選定することが可能となる。その結果、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に影響されることなく一定の受信品質を保持することが可能となる。
(3)また、本発明に係る受信機において、前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記受信品質を示すデータと、予め定められた閾値とを比較して、前記受信品質を示すデータが前記閾値よりも良好である場合に、当該データに対応する分離シンボル区間を選定することを特徴としている。
このように、受信品質を示すデータが閾値よりも良好である場合に、当該データに対応する分離シンボル区間を選定するので、一定の受信品質を保持しつつ演算量を少なくさせることができる。すなわち、フレーム毎またはパケット毎などに使用シンボル区間を更新する際に、その都度使用シンボル区間を算定すると演算量が多くなってしまうので、閾値よりも受信品質が良好である場合のみに当該データに対応する分離シンボル区間を選定するのである。これにより、演算量を減らしつつ受信品質を保持することができる。
(4)また、本発明に係る受信機において、前記使用シンボル抽出区間選定部は、受信したパイロットシンボルよりも先に到来したパイロットシンボルに基づいて算出されたシンボル区間において前記受信したパイロットシンボルを抽出した場合の受信品質を示すデータが、予め定められた閾値よりも良好である場合は、先に到来したパイロットシンボルに基づいて算出されたシンボル区間を、前記受信したパイロットシンボルの分離シンボル区間とすることを特徴としている。
このように、先に到来したパイロットシンボルについての受信品質が、予め定められた閾値よりも良好である場合は、先に到来したパイロットシンボルに基づいて算出されたシンボル区間を、受信したパイロットシンボルの分離シンボル区間とするので、一定の受信品質を保持しつつ演算量を少なくさせることができる。
(5)また、本発明に係る受信機は、前記閾値を記憶する記憶部を備えることを特徴としている。
このように、閾値を記憶するので、受信品質を示すデータと閾値の比較し、比較の結果、受信品質を示すデータが閾値よりも良好である場合に、当該データに対応する分離シンボル区間を選定することができる。これにより、一定の受信品質を保持しつつ演算量を少なくさせることができる。
(6)また、本発明に係る受信機において、前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記推定された伝搬路状況に応じて、データシンボル区間、パイロットシンボル区間、フレーム区間、またはパケット区間ごとに前記分離シンボル区間を選定することを特徴としている。
このように、分離シンボル区間を選定するので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を抽出することが可能となる。
(7)また、本発明に係る受信機において、前記受信品質を示すデータは、信号成分対干渉成分および雑音成分の比、または信号成分対干渉成分の比であることを特徴としている。
このように、受信品質を示すデータは、信号成分対干渉成分および雑音成分の比、または信号成分対干渉成分の比であるので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を抽出することが可能となる。
(8)また、本発明に係る受信機において、前記伝搬路状況推定部は、受信信号から抽出されたパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルとに基づいて伝搬路状況を推定することを特徴としている。
このように、パイロットシンボルを用いることによって、従来の構成に大きな変更を加えることなく本発明を実施することが可能となる。

(9)また、本発明に係るシンボル区間抽出方法は、マルチキャリア伝送方式で無線信号を受信する受信機のシンボル区間抽出方法であって、受信信号から抽出されたパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルとに基づいて伝搬路状況の推定を行なうステップと、最初に到来した先行波の到来時刻および前記先行波より遅れて到来した遅延波の到来時刻の差である遅延時間と前記推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成するステップと、前記遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、前記各分離シンボル区間における受信品質を示すデータを算出するステップと、前記算出された受信品質を示すデータのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定するステップと、前記選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するステップと、を少なくとも含むことを特徴としている。
このように、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定し、その選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を選定することが可能となる。その結果、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に影響されることなく一定の受信品質を保持することが可能となる。
本発明によれば、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定し、その選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するので、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従した最適な使用シンボル区間を選定することが可能となる。その結果、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に影響されることなく一定の受信品質を保持することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る受信機では、伝搬路状況の推定を行ない、最初に到来した先行波の到来時刻および先行波より遅れて到来した遅延波の到来時刻の差である遅延時間と、その推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成する。そして、その遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、各分離シンボル区間における受信品質を示すデータ、例えば、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号電力対干渉電力および雑音電力)を算出する。この算出されたSINRのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定し、選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る受信機は、遅延プロファイルから遅延波による干渉量を求め、信号電力対干渉電力および雑音電力(SINR)が最大となる分離シンボル区間を選定し、その分離シンボル区間を使用してサブキャリア分離を行なう。
図1は、第1の実施形態におけるフレームフォーマットの一例を示す図である。図1に示すように、データシンボルの前に既知信号であるパイロットシンボルを付加して送信する。第1の実施形態および、以下の実施形態に係るフレームフォーマットは、これに限らず、遅延プロファイル、および雑音電力が推定することが可能な構成であればよい。また、以下の実施形態では、受信信号のパイロットシンボルから伝搬路状況を推定し、遅延プロファイルを推定する場合について説明するが、遅延プロファイルの取得方法は、推定可能であればこれに限らない。
図2は、第1の実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。この受信機20は、アンテナ21で無線信号を受信し、パイロット抽出部22で受信した無線信号からパイロットシンボルを抽出する。サブキャリア位相・振幅推定部23は、パイロットシンボルから、チャネル変動による各サブキャリアの位相・振幅の変動を推定する。この推定した各サブキャリアの位相・振幅を伝搬路状況推定部24および復調部30に入力する。
伝搬路状況推定部24は、サブキャリア位相・振幅推定部23において推定したサブキャリア位相・振幅から遅延プロファイルを推定する。同期部25は、伝搬路状況推定部24が推定した遅延プロファイルから最初に到来したとする波との同期をとる。SINR推定部26は、推定した遅延プロファイルから、サブキャリア分離に使用するシンボル区間(以下、「分離シンボル区間」と呼称する。)を可変した時の各々の信号S対(干渉I+雑音N)比を推定する。使用シンボル抽出区間選定部27は、SINR推定部26で算出した分離シンボル区間毎のSINR値のうち、SINRが最大となる分離シンボル区間を選定する。使用シンボル抽出部28は、使用シンボル抽出区間選定部27で選定された分離シンボル区間を使用シンボル区間として抽出する。ここで、抽出するシンボルを使用シンボルと呼ぶ。
サブキャリア分離部29は、使用シンボル抽出部28で抽出した使用シンボルを用いて時間信号を各周波数信号に変換する。復調部30は、サブキャリア分離部29で分離した各サブキャリア信号のチャネル特性を等化し、データ復調、チャネル復号する。P/S変換部31は、並列に入力された信号を直列の信号に変換して出力する。
なお、SINR推定部26は、受信品質データ算出部を構成する。
次に、以上のように構成された第1の実施形態に係る受信機の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、パイロット抽出部22において、受信信号からパイロットシンボル部分を抽出する(ステップS1)。次に、伝搬路状況推定部24において、抽出されたパイロットシンボルより伝搬路推定を行い、遅延プロファイルを推定する(ステップS2)。伝搬路状況推定部24が推定した遅延プロファイルは、例えば、図4に示すように推定される。
次に、SINR推定部26は、推定された遅延プロファイルからシンボルのSINR(信号電力対干渉電力および雑音電力)を推定する区間を選定する(ステップS3)。図4に、SINRを推定する区間を選定した一例を示す。ここでは、最初に到来した先行波(図4中の#1)および先行波の後に到来した遅延波(図4中の#2〜#6)が到来したタイミングのサンプルポイントd〜dから区間td〜tdをSINRの推定を行う区間として選定した例である。なお、このSINRを推定する区間選定は、これに限らず、データシンボルの全サンプルポイント、または、データシンボルのサンプルポイントのnポイント毎などの推定が可能である。
次に、選定した区間td(図4では、i=1,2,・・・6)について、各々の区間を使用してサブキャリアを分離した場合のSINRについて推定する(ステップS4)。選定した各区間tdでのSINR推定値を「SINRtdi」とする。
次に、使用シンボル抽出区間選定部27において、上記のように推定されたSINR推定値「SINRtdi」について、数式(1)を満たす区間をサブキャリア分離に使用するシンボル区間である使用シンボル区間tdと選定する(ステップS5)。
Figure 2007158721
ただし、iはSINRを推定したサンプルポイント数を表わす。この数式(1)のように推定したSINR値が最大となるシンボル抽出区間を使用シンボル区間とする。
次に、使用シンボル抽出部28において、数式(1)により選定した使用シンボル区間tdで、データシンボルを抽出し(ステップS6)、サブキャリア分離部29において、その抽出されたデータシンボルを用いてサブキャリア分離を行う(ステップS7)。最後に、復調部30において、サブキャリア分離された各サブキャリアの信号を、推定したサブキャリア位相・振幅値で伝搬路特性を等化し、データ復調、チャネル復号して、データを得る(ステップS8)。
上記において、使用シンボル区間tdを、数式(1)の推定したSINR値が最大となるシンボル抽出区間で選定したが、データシンボルのサンプルポイントのうち、この選定した区間tdの前後、数サンプルポイントずらしても同じ効果が得られる。
ここで、使用シンボル区間tdの更新タイミングについて説明する。まず1つに、パイロットシンボル毎に更新する場合である。図1に示すフォーマットにおいては、ブロック1の区間は、パイロットシンボル1a,1bにより推定された遅延プロファイルからのSINR推定値より使用シンボル区間を選定し、ブロック2の区間では、パイロットシンボル2a,2bにより推定された遅延プロファイルからのSINR推定値より使用シンボル区間を選定することになる。このようにパイロットシンボル毎に使用シンボル区間を更新することにより、急激な伝搬路変動に対しても最適な使用シンボル区間によりサブキャリア分離が可能となる。
2つ目は、フレーム毎、パケット毎に更新する場合である。フレーム、あるいはパケットの最初に到来するパイロットシンボルにより、上記で説明した使用シンボル区間の選定を行い、その選定区間の使用シンボルにより、フレーム内、あるいはパケット内の全てのデータシンボルに対してサブキャリア分離を行う。このように、フレーム毎、及びパイロット毎に使用シンボル区間を更新することにより、演算量の削減が可能となる。
次に、サブキャリア位相・振幅推定、遅延プロファイル推定、SINR推定についての一例を示す。各々の推定方法は、以下の説明の方法の限りではない。
(サブキャリア位相・振幅推定)
既知シンボルであるパイロットシンボルを時間信号から周波数信号に変換し、サブキャリア位相・振幅を推定する。受信機20において、受信信号のパイロット部r(t)は、数式(2)のように示される。
Figure 2007158721
ただし、h(t)は伝搬路、s(t)はパイロット信号を表わす。
この受信信号のパイロット部r(t)を周波数信号に変換すると数式(3)のように示される。
Figure 2007158721
以上の結果を用いて、伝搬路を推定する。推定した伝搬路は、数式(4)の左辺によって表わされる。
Figure 2007158721
ただし、S(f)は複素共役を表わす。
(遅延プロファイル推定)
数式(4)の左辺で示されるように、サブキャリア位相・振幅推定部23で推定した伝搬路を時間信号に変換すると遅延プロファイルが得られる。この遅延プロファイルは、数式(5)のように表わされる。
Figure 2007158721
次に、SINR推定部26の動作について説明する。図5は、SINR推定部26の概略構成を示すブロック図である。分離シンボル区間設定部51は、SINRを推定する分離シンボル区間を決定し、設定を行なう。受信電力算出部52は、遅延プロファイルから各パスの電力を算出する。レプリカ作成部53は、既知であるパイロットシンボルに伝搬路推定値を畳み込み演算することでレプリカを作成する。信号電力推定部54は、遅延プロファイルから分離シンボル区間毎に所望信号電力を推定する。干渉電力推定部55は、遅延プロファイルから分離シンボル区間毎に干渉信号電力を推定する。雑音電力推定部56は、遅延プロファイルから分離シンボル区間毎に雑音電力を推定する。SINR算出部57は、信号電力推定部54、干渉電力推定部55、および雑音電力推定部56から入力される信号に基づいて、SINRを算出して出力する。
動作の一例として、伝搬路状況推定部24により図4に示す遅延プロファイルを取得した場合に沿って動作を説明する。また、ここでは、取得した遅延プロファイルより、先行波、および遅延波が到来した時間のサンプルポイント(d〜d)で抽出した場合のみについて、SINR推定を行うとした場合を説明する。
分離シンボル区間設定部51では、取得した遅延プロファイルから、SINR推定する分離シンボル区間を決定する。図4に示す遅延プロファイルでは、先行波(図中#1)と遅延波(図中#2〜#6)が到来している場合であり、各々の遅延波のシンボルの先頭から先行波のシンボルの最後尾を分離シンボル区間するtd〜tdまでの6パターンを、SINRを算出する区間と設定する。
(受信電力算出)
受信電力算出部53では、式(5)により算出された遅延プロファイルにより#1〜#6の先行波、および遅延波の各々の受信電力を算出する。図4に示す遅延プロファイルより、#1〜#6の電力を各々P〜Pと算出したとする。次に、td〜tdの区間各々について、信号電力、干渉電力、雑音電力を推定する。以下、例として、分離シンボル区間がtdのときについて説明する。
(信号電力推定)
信号電力推定部54では、tdを分離シンボル区間とした場合、#1の先行波は、td全区間が自シンボルの信号であるため、信号電力はPとする。次に、#2は、td区間において、自シンボルと隣接シンボルからの干渉を受けている。遅延プロファイルより、#1と#2のパス間隔を推定する。このパス間隔がta、(j=2)と推定したとすると、所望シンボルの電力PS2と隣接シンボルの電力PISI2を数式(6)および数式(7)より算出する。
Figure 2007158721
Figure 2007158721
ただし、tb=td−taで、jは、遅延波番号を示す。また、図4では、j=2,3,4,5,6である。
同様に、隣接チャネルからの干渉を受けている#3〜#6についても、数式(6)および数式(7)で所望シンボルと隣接シンボル電力を算出する。以上により、分離シンボル区間がtdのときの信号電力Ptd1、Sを数式(8)より算出する。
Figure 2007158721
隣接シンボルからの干渉を受けていない波は、算出した電力を自シンボルの電力とし、干渉を受けている波は、数式(6)により自シンボル電力を算出する。
(干渉電力推定)
干渉電力推定部55では、分離シンボル区間内に隣接シンボルからの干渉のある遅延波である#2〜#6において、式(7)に従い隣接シンボル電力を算出し、分離シンボル区間tdのときの全干渉電力Ptd1,Uを数式(9)のように算出する。
Figure 2007158721
(雑音電力推定)
まず、レプリカ作成部53で、伝搬路状況推定部24で算出した遅延プロファイル(数式(5))を受信機が持っている既知のパイロットシンボルS(t)にtdの区間において乗算する。乗算した信号をS’(t)とすると、数式(10)となる。
Figure 2007158721
分離シンボル区間がtdのときの雑音電力Ntd1を数式(11)で算出する。
Figure 2007158721
ただし、iは分離シンボル区間を表わす。また、rp,i(t)は、受信信号のパイロットシンボル部を表わす。
(SINR算出)
数式(8)、(9)、(11)より、SINRtd1は、数式(12)で算出する。
Figure 2007158721
以上のように、信号電力推定、干渉電力推定、雑音電力推定を分離シンボル区間がtd〜tdにおいても推定し、各々の分離シンボル区間についてSINRを算出する。
以上の数式(2)〜(12)によって算出した結果の一例を図6および図7に示す。伝搬路状況推定部24で図6の遅延プロファイルが得られた場合において、式(2)〜(12)に従い、各分離シンボル区間の時のSINRを算出した結果が図7である。図6は、12パスが指数関数的に到来し、各パスが3dBずつ減衰していき、各パス間隔はτ(=GI長の1/4、GI長=データシンボル長の1/3)の場合の遅延プロファイルである。この遅延プロファイルより、#1〜#12が到来した時間のサンプルポイント(td〜td12)で抽出した場合のSINR推定結果の一例が図7である。横軸は、各々の分離シンボル区間tdである。
図7に示したように、隣接チャネルからの干渉成分を除去した分離シンボル区間td12よりも干渉成分が含まれている分離シンボル区間td〜td11のほうが、SINR値が大きくなり、サブキャリアへの分離に使用するシンボルを隣接チャネルからの干渉を含まないように抽出した場合、その抽出区間が、伝送特性が最適となる区間でない場合がある。
(使用シンボル区間決定)
SINR推定部26で推定した、分離シンボル区間td毎のSINR推定値SINRのうち、数式(1)を満たす分離シンボル区間を使用シンボル区間tdに選定する。SINR推定部26において、図7の推定結果を得た場合、分離シンボル区間td〜td12のうち、SINR値が最大となる分離シンボル区間tdを使用シンボル区間と選定する。この様子を図8に示す。
(サブキャリア分離)
上記のように選定した使用シンボル区間tdを使用してサブキャリア分離を行う。サブキャリア分離は、一例として、整合フィルタによる分離がある(非特許文献1を参照)。使用シンボル区間tdが、データシンボルの全区間(図13に示すデータシンボル区間)と異なる場合、サブキャリア間の直交性が保たれないため、ICIが発生し、上記のSINR推定部で推定した使用シンボル区間tdが最適区間でない場合があるが、このICIを、復調部でICIキャンセラを用いて除去することで、使用シンボル区間tdが最適区間となる。
また、ICIキャンセラを用いない場合は、上記式(9)の干渉電力Ptd1、UにICI成分を加えることにより使用シンボル区間tdを最適区間にすることができる。数式(13)にICI,ISI成分を含んだ場合の、分離シンボル区間内に隣接シンボルからの干渉のある遅延波の干渉電力PISI+ICI,jの算出を示す。すなわち、数式(13)で算出した各遅延波の干渉電力から全干渉電力Ptd1,Uを算出し、SINRを推定する。図4の遅延プロファイルを取得した場合において、ICI成分を考慮したときの全干渉電力Ptd1,Uを数式(14)により算出する。
Figure 2007158721
ただし、jは、遅延波番号を表わし、図4では、j=2,3,4,5,6である。
Figure 2007158721
(第2の実施形態)
フレーム毎、パケット毎に使用シンボル区間を更新する場合、その都度、使用シンボル区間を算定するには、演算量が多くなるため、所定の品質を保ちながら演算量を抑える使用シンボル区間の選定方法を実現する。
図9は、第2の実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。この受信機90は、アンテナ91で無線信号を受信し、パイロット抽出部92において受信した無線信号からパイロットシンボルを抽出する。サブキャリア位相・振幅推定部93は、抽出されたパイロットシンボルから、チャネル変動による各サブキャリアの位相・振幅の変動を推定する。この推定した各サブキャリアの位相・振幅を伝搬路状況推定部94および復調部101に入力する。
伝搬路状況推定部94は、推定されたサブキャリア位相・振幅から遅延プロファイルを推定する。同期部95は、推定された遅延プロファイルから最初に到来したとする波との同期をとる。SINR推定部96は、既知信号であるパイロット信号から、サブキャリア分離に使用するシンボル区間(以下、「分離シンボル区間」と呼称する。)を可変した時の各々の信号S対(干渉I+雑音N)比を推定する。
記憶部97は、所定の誤り率特性を得るために必要であるSINR閾値を記憶する。使用シンボル抽出区間選定部98は、SINR推定部96で算出した分離シンボル区間毎のSINR値のうち、記憶部97に設定したSINR閾値を満たす分離シンボル区間を選定する。使用シンボル抽出部99は、使用シンボル抽出区間選定部98で選定された分離シンボル区間を抽出する。ここで抽出されたシンボルを使用シンボルと呼ぶ。
サブキャリア分離部100は、使用シンボル抽出部99で抽出した使用シンボルを用いて時間信号を各周波数信号に変換する。復調部101は、サブキャリア分離部100で分離した各サブキャリア信号について、チャネル特性を等化し、データ復調、チャネル復号する。P/S変換部102は、並列に入力された信号を直列の信号に変換して出力する。
次に、以上のように構成された第2の実施形態に係る受信機の動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、フレーム毎に使用シンボル区間を更新する場合について説明する。
まず、フレーム内の最初のパイロットシンボルであるかどうかを判断し(ステップT1)、フレーム内の最初のパイロットシンボルである場合は、その受信信号から最初に到来したパイロットシンボル部分を抽出する(ステップT2)。次に、抽出したパイロットシンボルより伝搬路推定を行い、遅延プロファイルを推定する(ステップT3)。次に、推定した遅延プロファイルからシンボルのSINRを推定する区間td(ただし、iはSINRを推定するサンプルポイントであり、図4では、i=1,2,・・・6である。)を選定する(ステップT4)。次に、選定した区間tdについて、各々の区間を使用してサブキャリアを分離した場合のSINRについて推定する(ステップT5)。選定した各区間tdでのSINR推定値をSINRtdiとする。
次に、前記推定したSINR推定値SINRtdiにおいて、式(1)を満たす区間をサブキャリア分離に使用するシンボル区間である使用シンボル区間tdと選定する(ステップT6)。次に、式(1)により選定した使用シンボル区間tdで、データシンボルを抽出し(ステップT7)、その抽出したデータシンボルを用いてサブキャリア分離を行う(ステップT8)。最後に、推定したサブキャリア位相・振幅値で伝搬路特性を等化し、データ復調、チャネル復号して、データを得る(ステップT9)。
フレーム内において、次のパイロットシンボルが到来するまでは、以上の方法で選定した使用シンボル区間tdで、データシンボルを抽出し、サブキャリア分離を行う。図1に示すフレームフォーマットで伝送されている場合においては、ブロック1の間は、上記方法でパイロットキャリア1a、1bにより選定した使用シンボル区間tdを用いてサブキャリア分離を行う。
次に、フレーム内の最初のパイロット以外のパイロットシンボルが抽出された場合について動作を説明する。図1のフレームフォーマットでは、パイロットシンボル2a、2bが抽出された場合である。(以下、最初のパイロットシンボルをパイロット1、最初のパイロット以外のパイロットシンボルをパイロット2と呼ぶ。)
まず、パイロットシンボルを抽出し(ステップT10)、パイロット2のシンボルにおいて、上記で算出した使用シンボル区間tdで抽出し、その抽出した区間でサブキャリア分離したときのSINRであるSINRを算出する(ステップT11)。次に、パイロット2以後のデータシンボルの変調方式により定められるSINR閾値Ljを選定する。第2の実施形態に係る受信機90の記憶部97は、変調方式、符号化率により定められたSINR閾値テーブルを保持しており、記憶部97のテーブルから、取得したデータシンボルの変調方式、符号化率別のSINR閾値を選定する。変調方式、符号化率により定められたSINRの閾値テーブルの一例を図11に示す。SINR閾値Lj(j=1,2・・・6)は、マルチキャリア受信機が設定されているQos等により設定された値である。なお、今回は一例として、変調方式、符号化率により定められSINRの閾値テーブル例を示したが、閾値値テーブルはこれに限らない。また、データシンボルの変調方式情報は、送信機からの制御チャネルからの制御信号による取得、あるいは、受信したフレームのヘッダーなどに付加した場合などがあり、その取得方法は問わない。
次に、データシンボルの変調方式より選定したSINR閾値Ljとパイロット1により算出したSINR推定値SINRを比較する(ステップT12)。ステップT12において、SINR≧Ljである場合、パイロット1により算出した使用シンボル区間tdでデータシンボルを抽出し(ステップT7)、その抽出したデータシンボルを用いてサブキャリア分離を行う(ステップT8)。
一方、ステップT12において、SINR<Ljである場合、パイロット2を用いて遅延プロファイルを算出し(ステップT3)、以後、算出した遅延プロファイルを用いて、パイロット1同様に式(1)を満たす使用シンボル区間tdを算出する。(以後、パイロット1により算出された使用シンボル区間をtd、パイロット2により算出された使用シンボル区間をtdと呼ぶ。)なお、第2の実施形態では、SINR=Ljである場合、計算量削減の観点から、使用シンボル区間としてtdを選定しているが、これに限らず、例えば、品質向上の観点から、使用シンボル区間としてtdを選定する場合もある。
また、データシンボル毎に変調方式、符号化率が異なる場合においては、Ljもデータシンボル毎に可変することもできる。
以上説明したように、本実施の形態に係る受信機によれば、サブキャリアへの分離に使用するOFDMシンボル区間を抽出し、その抽出区間のシンボルを用いてサブキャリアへの分離を行うことで、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に追従し、最適な使用シンボル区間を選定することが可能となり、遅延波の遅延時間、所望波および遅延波の電力レベルの変動に影響されることなく一定の品質を保持することできる。
第1の実施形態におけるフレームフォーマットの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る受信機の動作を示すフローチャートである。 伝搬路状況推定部が推定した遅延プロファイルを示す図である。 SINR推定部の概略構成を示すブロック図である。 伝搬路状況推定部が推定した遅延プロファイルを示す図である。 分離シンボル区間とSINRとの関係を示す図である。 伝搬路状況推定部が推定した遅延プロファイルを示す図である。 第2の実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る受信機の動作を示すフローチャートである。 変調方式、符号化率により定められたSINRの閾値テーブルの一例を示す図である。 従来の受信機の概略構成を示すブロック図である。 最初の到来波および遅延波についてデータシンボル区間および使用シンボル区間を定めた状態を示す図である。
符号の説明
20、90 受信機
21、91 アンテナ
22、92 パイロット抽出部
23、93 サブキャリア位相・振幅推定部
24、94 伝搬路状況推定部
25、95 同期部
26、96 SINR推定部
27、98 使用シンボル抽出区間選定部
28、99 使用シンボル抽出部
29、100 サブキャリア分離部
30、101 復調部
51 分離シンボル区間設定部
52 受信電力算出部
53 レプリカ作成部
54 信号電力推定部
55 干渉電力推定部
56 雑音電力推定部
57 SINR算出部
97 記憶部

Claims (9)

  1. マルチキャリア伝送方式で無線信号を受信する受信機であって、
    伝搬路状況の推定を行ない、最初に到来した先行波の到来時刻および前記先行波より遅れて到来した遅延波の到来時刻の差である遅延時間と前記推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成する伝搬路状況推定部と、
    前記遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、前記各分離シンボル区間における受信品質を示すデータを算出する受信品質データ算出部と、
    前記算出された受信品質を示すデータのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定する使用シンボル抽出区間選定部と、を備え、
    前記選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出することを特徴とする受信機。
  2. 前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記受信品質を示すデータのうち、受信品質が最上位であるデータに対応する分離シンボル区間を選定することを特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記受信品質を示すデータと、予め定められた閾値とを比較して、前記受信品質を示すデータが前記閾値よりも良好である場合に、当該データに対応する分離シンボル区間を選定することを特徴とする請求項1記載の受信機。
  4. 前記使用シンボル抽出区間選定部は、受信したパイロットシンボルよりも先に到来したパイロットシンボルに基づいて算出されたシンボル区間において前記受信したパイロットシンボルを抽出した場合の受信品質を示すデータが、予め定められた閾値よりも良好である場合は、先に到来したパイロットシンボルに基づいて算出されたシンボル区間を、前記受信したパイロットシンボルの分離シンボル区間とすることを特徴とする請求項1記載の受信機。
  5. 前記閾値を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項3または請求項4記載の受信機。
  6. 前記使用シンボル抽出区間選定部は、前記推定された伝搬路状況に応じて、データシンボル区間、パイロットシンボル区間、フレーム区間、またはパケット区間ごとに前記分離シンボル区間を選定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の受信機。
  7. 前記受信品質を示すデータは、信号成分対干渉成分および雑音成分の比、または信号成分対干渉成分の比であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の受信機。
  8. 前記伝搬路状況推定部は、受信信号から抽出されたパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルとに基づいて伝搬路状況を推定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の受信機。
  9. マルチキャリア伝送方式で無線信号を受信する受信機のシンボル区間抽出方法であって、
    受信信号から抽出されたパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルとに基づいて伝搬路状況の推定を行なうステップと、
    最初に到来した先行波の到来時刻および前記先行波より遅れて到来した遅延波の到来時刻の差である遅延時間と前記推定した伝搬路状況の減衰との関係を示す遅延プロファイルデータを生成するステップと、
    前記遅延プロファイルデータに基づいて、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間の候補となる複数の分離シンボル区間を設定し、前記各分離シンボル区間における受信品質を示すデータを算出するステップと、
    前記算出された受信品質を示すデータのうち、受信品質が良好であると認められるデータに対応する分離シンボル区間を選定するステップと、
    前記選定された分離シンボル区間を、サブキャリア分離を行なうために使用するシンボル区間として抽出するステップと、を少なくとも含むことを特徴とするシンボル区間抽出方法。
JP2005351298A 2005-12-05 2005-12-05 受信機およびシンボル区間抽出方法 Withdrawn JP2007158721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005351298A JP2007158721A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 受信機およびシンボル区間抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005351298A JP2007158721A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 受信機およびシンボル区間抽出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007158721A true JP2007158721A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38242507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005351298A Withdrawn JP2007158721A (ja) 2005-12-05 2005-12-05 受信機およびシンボル区間抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007158721A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008129636A1 (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Limited 無線通信品質推定方法及び装置
WO2009019759A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Fujitsu Limited 基地局装置、上りsinr測定方法、上りスケジューリング方法および受信品質測定方法
WO2009020148A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha 受信機及び受信方法
WO2009031649A1 (ja) * 2007-09-05 2009-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha 受信機及び受信方法
JP2010103716A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置あるいは中継装置
WO2016133044A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 日本電気株式会社 受信装置、受信方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008129636A1 (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Limited 無線通信品質推定方法及び装置
JP5099124B2 (ja) * 2007-04-12 2012-12-12 富士通株式会社 無線通信品質推定方法及び装置
WO2009019759A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Fujitsu Limited 基地局装置、上りsinr測定方法、上りスケジューリング方法および受信品質測定方法
WO2009020148A1 (ja) * 2007-08-06 2009-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha 受信機及び受信方法
CN101816139A (zh) * 2007-08-06 2010-08-25 夏普株式会社 接收机及接收方法
JP4968968B2 (ja) * 2007-08-06 2012-07-04 シャープ株式会社 受信機及び受信方法
US8351345B2 (en) 2007-08-06 2013-01-08 Fujitsu Limited Base station apparatus, uplink SINR measuring method, uplink scheduling method, and reception-quality measuring method
WO2009031649A1 (ja) * 2007-09-05 2009-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha 受信機及び受信方法
JP5030312B2 (ja) * 2007-09-05 2012-09-19 シャープ株式会社 受信機、受信方法および集積回路
JP2010103716A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置あるいは中継装置
WO2016133044A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 日本電気株式会社 受信装置、受信方法
US10686637B2 (en) 2015-02-20 2020-06-16 Nec Corporation Receiving apparatus and receiving method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4936680B2 (ja) Ofdm受信方法及び受信装置
US7852915B2 (en) Adaptive equalizer for communication channels
JP4884987B2 (ja) 送信装置、受信装置、および無線通信方法
JP4421416B2 (ja) Ofdm方式の受信装置
US8363539B2 (en) OFDM receiver and OFDM receiving method
JP2003319005A (ja) シンボルタイミング補正回路、受信機、シンボルタイミング補正方法、及び復調処理方法
JP2008017143A (ja) 無線受信装置および方法
JP4574210B2 (ja) 受信機、送信機および無線通信システム並びにチャネル推定方法
JPH0993301A (ja) キャリア同期ユニット及び同期方法
JP2004221702A (ja) Ofdm(直交周波数分割多重)適応等化受信方式及び受信機
JP4545209B2 (ja) 直交周波数分割多重信号の受信装置およびその受信方法
EP2192735A1 (en) Receiving apparatus and method for receiving signals in a wireless communication system with improved equalization performance
JP2006246129A (ja) 伝送システム、送信装置及び受信装置
JP4311132B2 (ja) Ofdm伝送方式における受信装置
US20070133393A1 (en) Multi-carrier receiving method and multi-carrier receiving apparatus
JP2007158721A (ja) 受信機およびシンボル区間抽出方法
JP4157159B1 (ja) 受信装置及び受信方法
JP2010124368A (ja) ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法
US20110038447A1 (en) Reception device, integrated circuit, and reception method
EP1259040A2 (en) Equalisation for QAM signals
JP2005286362A (ja) デジタル受信機
JP2014187418A (ja) 受信機および受信方法
JP2007067878A (ja) 受信機、通信端末装置および復調方法
US7864901B2 (en) System, apparatus, and method for cancelling interferences of received signals
JP2003283385A (ja) 等化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090303