JP2007158431A - 映像記録装置及び映像記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プルダウン記録とネイティブ記録との何れをも行なうことができる映像記録装置を提供する。
【解決手段】映像信号の生成元のフレームである有効フレームを重複することなく記録メディア109に記録するネイティブ記録モードと、有効フレームを重複して記録メディア109に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける映像フォーマット設定部104と、(A)ネイティブ記録モードが受け付けられた場合、有効フレームを重複することなく記録メディア109に記録し、(B)プルダウン記録モードが受け付けれた場合、有効フレームを重複して記録メディア109に記録する記録再生部103とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号を記録媒体に記録する映像記録装置と、映像信号を記録媒体に記録するとともに、記録された映像信号を再生する映像記録再生装置とに関する。
フレーム周波数60Hz又は30Hzに対応した映像記録装置は、映画等で採用されている24P信号を記録する場合、映像を規則的な周期で連続させてフレーム周波数を60Hz又は30Hzに変換して記録媒体に記録するプルダウン記録を行なっている。プルダウン記録は、24P信号をVTRテープ等へ記録する場合、広く用いられている。
また、メモリやHDD等の非同期記録媒体に対しては、プルダウン記録により記録された信号の中の24Pの有効なフレームを連続させることなく記録するネイティブ記録が行なわれている。本明細書では、「有効なフレームを重複することなく記録する」ことを「有効なフレームのみを記録する」とも表現する。ネイティブ記録は、記録するデータ量を少なくする点で有効であり、また、ネイティブ記録により、記録時のフレームレートと再生時のフレームレートとが異なる場合の可変速撮影も可能となる。
また、メモリやHDD等の非同期記録媒体を利用して、記録フレームレートと再生フレームレートとを変えて映像信号を記録し再生することにより、可変速再生を実現する可変速記録が提案されている。
特開2005−39713号公報
しかしながら、プルダウン記録を行なう場合、同じフレームを繰り返して記録するため、記録するデータ量が多くなるという欠点がある。つまり、プルダウン記録を行なう場合、限られた容量しか有さない記録媒体へのデータの記録可能時間が短くなるという欠点がある。
ところで、圧縮されたストリームを通信する規格としてIEEE1394が規格化され、IEEE1394規格のI/FがVTRとパーソナルコンピュータ等とを接続するI/Fとして広く用いられている。IEEE1394規格では、24Pの映像信号を通信することができず、VTRからパーソナルコンピュータへは、基本的には30Hz又は60Hzのプルダウン信号が伝送される。しかし、インタレース信号の場合、圧縮状態ではフィールドの組み換えを行なうことができない。そのため、インタレース信号の有効フレームのみを記録するネイティブ記録で記録された圧縮データをIEEE1394規格のI/Fへ出力するとき、有効フレームを一旦デコードした後エンコードしてフィールドへの組み換えを行ない、再圧縮してプルダウンされた圧縮ストリームを出力する必要がある。その結果、余分な再圧縮と画質劣化とが引き起こされる。したがって、記録するデータ量を少なくするために、常にネイティブ記録のみを実行することにも問題がある。
ユーザは、プログレッシブ信号を記録しようとする場合、ネイティブ記録を行ない、他方、インタレース信号を記録しようとする場合、プルダウン記録を行ないたいと考える。しかしながら、従来の映像記録装置は、プルダウン記録とネイティブ記録との一方のモードによる記録しか行なうことができない。そのため、ユーザは、プルダウン記録を行なおうとする場合、プルダウン記録のみを行なうことができる映像記録装置を使用し、ネイティブ記録を行なおうとする場合、ネイティブ記録のみを行なうことができる映像記録装置を使用する。すなわち、ユーザは、記録モードに応じて2個の映像記録装置を使い分けなければならない。ユーザは、1個の映像記録装置を用いて、プルダウン記録とネイティブ記録との何れをも選択することができることを要望する。
本発明は、プルダウン記録とネイティブ記録との何れをも行なうことができる映像記録装置を提供することを目的とする。
また、従来の可変速再生を行なうことができる映像記録再生装置は、有効なフレームのみを記録する。そのため、従来の映像記録再生装置は、可変速再生する際、記録フレームレートと再生フレームレートとの相違の程度に基づいて、有効なフレームを重複して再生する必要があった。すなわち、従来の映像記録再生装置では、可変速再生する際の処理の負担が大きい。
本発明は、再生時の処理の負担を小さくして可変速再生することができる映像記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の映像記録装置は、映像信号の生成元のフレームである有効フレームを重複することなく記録媒体に記録するネイティブ記録モードと、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける受付手段と、(A)前記受付手段が前記ネイティブ記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複することなく前記記録媒体に記録し、(B)前記受付手段が前記プルダウン記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録する記録手段とを備える。
例えば、前記ネイティブ記録モードは前記映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、前記プルダウン記録モードは前記映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである。
前記記録手段は、1回の記録動作により前記記録媒体に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、前記クリップを前記ネイティブ記録モードと前記プルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を前記記録媒体に記録してもよい。
本発明の映像記録再生装置は、本発明の映像記録装置と、(C)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させて再生し、(D)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する再生手段とを備える。
本発明の映像記録再生装置は、映像信号を記録媒体に記録する際のフレームレートである記録フレームレートと異なる再生フレームレートで前記記録媒体に記録された前記映像信号を再生する装置であって、再生時にフレームレートを変換することなく前記再生フレームレートで前記映像信号が再生されるように、前記記録フレームレートと前記再生フレームレートとの相違の程度に基づいて、前記記録フレームレートの映像信号を前記再生フレームレートの映像信号に変換する変換手段と、前記変換手段によって得られた前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録する記録手段とを備える。
例えば、前記記録フレームレートは前記再生フレームレートより小さい場合、前記変換手段は、前記記録フレームレートに対する前記再生フレームレートの比に基づいて、前記記録フレームレートの映像信号の生成元のフレームである有効フレームを複数連続させて、前記記録フレームレートの映像信号を前記再生フレームレートの映像信号に変換する。
本発明の映像記録再生装置は、更に、前記記録フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録するネイティブ記録モードと、前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける受付手段を備え、前記記録手段は、(A)前記受付手段が前記ネイティブ記録モードを受け付けた場合、前記記録フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録し、(B)前記受付手段が前記プルダウン記録モードを受け付けた場合、前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録してもよい。
例えば、前記ネイティブ記録モードは前記記録フレームレートの映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、前記プルダウン記録モードは前記記録フレームレートの映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである。
前記記録手段は、1回の記録動作により前記記録媒体に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、前記クリップを前記ネイティブ記録モードと前記プルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を前記記録媒体に記録してもよい。
本発明の映像記録再生装置は、更に、(C)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させて再生し、(D)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する再生手段を備えてもよい。
本発明は、本発明の映像記録装置の特徴的な構成手段をステップとする方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、上記特徴的な構成手段を含む集積回路として実現することもできる。また、本発明は、本発明の映像記録再生装置の特徴的な構成手段をステップとする方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、上記特徴的な構成手段を含む集積回路として実現することもできる。上記のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明は、プルダウン記録とネイティブ記録との何れをも行なうことができる映像記録装置を提供することができる。
本発明により、ユーザは、1個の映像記録装置で、プルダウン記録を行なうことも、ネイティブ記録を行なうこともできる。例えば、ユーザは、1個の映像記録装置で、インタレース信号を記録しようとする場合、プルダウン記録を行なうことができ、プログレッシブ信号を記録しようとする場合、ネイティブ記録を行なうことができる。
また、本発明は、再生時の処理の負担を小さくして可変速再生することができる映像記録再生装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態のカメラレコーダの構成を示すブロック図である。本実施の形態のカメラレコーダは、被写体を撮影するとともに撮影時の音を取得し、得られた映像及び音の信号を記録メディア109に記録する装置であって、図1に示すように、カメラ部101と、映像圧縮部102と、記録再生部103と、映像フォーマット設定部104と、映像出力端子105と、音処理部106と、音入力端子107と、音出力端子108とを備える。実施の形態1のカメラレコーダは、本発明の映像記録装置及び本発明の映像記録再生装置の一例である。記録再生部103は、本発明の映像記録装置の記録手段の一例である。映像フォーマット設定部104は、本発明の映像記録装置の受付手段の一例である。映像圧縮部102及び記録再生部103は、本発明の映像記録再生装置の再生手段の一例である。
図2はカメラ部101の構成を示すブロック図である。図2に示すように、カメラ部101は、レンズ部201と、撮像部202と、信号処理部203と、フレームレート変換部204とを有する。
図3は映像圧縮部102の構成を示すブロック図である。図3に示すように、映像圧縮部102は、有効フレーム抽出部301と、圧縮部302と、映像伸張部303と、フレームレート変換部304とを有する。
図4は記録再生部103の構成を示すブロック図である。図4に示すように、記録再生部103は、システム制御部401と、設定情報等をやりとりするための通信端子420と、通信部421と、圧縮された映像を入出力するための映像端子422と、映像I/F423と、音を入出力するための音端子424と、音I/F425と、I/Oバス430と、記録メディア109(メモリ)とのインターフェース(I/F)であるPCMCIA I/F440とを有する。システム制御部401は、例えば、CPUとメモリとを含むコンピュータによって実現される。システム制御部401は、映像ファイル処理部402と、音ファイル処理部403と、Indexファイル処理部404と、記録メモリ処理部405と、ファイルシステム406と、ファイルシステム用メモリ407と、記録バッファメモリ408と、再生バッファメモリ409とを有する。システム制御部401に含まれる各構成要素の機能は、CPUが各種のプログラムを実行することによって実現される。システム制御部401に含まれる各メモリは、例えば、それぞれの用途毎に別個に設けられていてもよいし、単一のメモリの用途毎に区別された領域であってもよい。
まず、図1に示される実施の形態1のカメラレコーダの全体の動作について説明する。
映像フォーマット設定部104は、ユーザから受け付けた、以下に示す(1)から(4)の4種類の画像フォーマットの何れか一つを、カメラ部101と、映像圧縮部102と、記録再生部103とに設定する。
(1)720/60P
720/60Pは、SMPTE296Mで規格化されている1280×720/60方式である。
(2)720/24P
720/24Pは、カメラレコーダから720/60Pと同等の映像信号が出力されるように、24Pの有効フレームを重畳する(プルダウンする)方式である。プルダウンについては後で詳しく説明する。
(3)1080/60i
1080/60iは、SMPTE274Mで規格化されている1920×1080/60方式である。
(4)1080/24P
1080/24Pは、カメラレコーダから1080/60iと同等の映像信号が出力されるように、24Pの有効フレームを重畳する(プルダウンする)方式である。プルダウンについては後で詳しく説明する。
次に、図2に示されるカメラ部101の動作について説明する。
レンズ部201は図示しない撮影対象からの光を撮像部202に集める。撮像部202は、CCD等から構成されており、レンズ部201によって集められた撮影対象からの光を電気信号に変換する。その際、撮像部202は、映像フォーマット設定部104により設定された画像フォーマット(以下、「第1フレームレート」という)に従って光を電気信号に変換する。信号処理部203は、デジタルシグナルプロセッサ等から構成されており、撮像部202から出力される信号をデジタル信号に変換するとともに、表示用の各種信号処理を施した後、映像フォーマット設定部104により設定された画像フォーマット(第1フレームレート)に従って、第1映像信号を出力する。フレームレート変換部204は、メモリを有しており、信号処理部203から出力される第1映像信号を第1フレームレートでメモリに書き込み、カメラレコーダの出力規格フォーマットで規定される規格フレームレートで読み出して、第1映像信号を規格映像信号に変換する。
第1フレームレートをXp(fps=フレーム/秒)と定義し、規格映像信号のフレームレートをSp(fps)と定義するとき、Xp≦Spが成立する。XpとSpとが等しくないとき、フレームレート変換部204は、表示される映像の実時間が互いにほぼ一致するように、第1映像信号のビデオフレームを重複して配置することによって、第1フレームレートXpの第1映像信号をフレームレートSpの規格映像信号に変換するプルダウン処理を行なう。例えば、第1フレームレートXpが24であって、規格映像信号がフレームレートSp=60のプログレッシブ信号である場合、フレームレート変換部204は、Xp=24である第1映像信号の各ビデオフレームを、2回、3回、2回、3回、2回、3回・・・の周期で重複配置する。このプルダウン処理の方式は2−3プルダウン方式と呼ばれる。このように、フレームレート変換部204は、第1映像信号をプルダウンして規格映像信号のフレームレートに変換した後、有効なビデオフレームを示す識別信号(有効フレームフラグ)を、映像信号の垂直ブランキング区間の所定のサンプル位置に多重して出力する。例えば、規格映像信号がSMPTE296Mで規格化されている1280×720/60方式の信号である場合、フレームレート変換部204は、有効フレームの1フレーム前における第746ライン及び第747ラインのEAV(end of active video)信号から5T後のサンプル位置に、10bitのデジタル信号で“2AA”という値を付加し、無効フレームの1フレーム前には“2AA”以外の値を付加する。第746ライン及び第747ラインの所定のサンプル位置が毎フレーム判定されることにより、有効フレームが抽出される。付加される値が両ラインとも“2AA”であれば、そのフレームの次のフレームが有効フレームとして抽出され、それ以外あれば、そのフレームの次のフレームは無効フレームであると判定される。
次に、図3に示される映像圧縮部102の動作について説明する。有効フレーム抽出部301及び圧縮部302は記録処理を行ない、映像伸張部303及びフレームレート変換部304は再生処理を行なう。
記録時には、有効フレーム抽出部301は、映像フォーマットが720/24Pである場合のみ、入力される規格映像信号から有効フレームフラグを検出し、有効フレームのみを間欠的に出力する(ネイティブ圧縮)。それ以外の映像フォーマットでは、有効フレーム抽出部301は全てのフレームを有効として出力する。以下では、有効フレーム抽出部301からの出力を第2映像信号と定義する。圧縮部302は、第2映像信号を映像フレーム単位で圧縮し、SMPTE370M規格に準拠したDVCPRO−HD圧縮データを出力する。
再生時には、映像圧縮部102内の映像伸張部303は、記録再生部103から入力された圧縮データをビデオフレーム単位でデコードする。フレームレート変換部304は、映像フォーマットが720/24Pである場合のみ、カメラ部101におけるフレームレート変換部204と同様に、フレームレート24Pの映像信号をフレームレート60Pに変換する2−3プルダウン動作を行なって出力する。それ以外の映像フォーマットでは、フレームレート変換部304は全てのフレームをそのまま出力する。
記録再生部103が行なう記録動作を以下に示す。
映像ファイル処理部402は、SMPTE−370Mの圧縮データを、1フレームを単位としてSMPTE377Mに準拠したMXFファイルに変換する。
図5(A)は映像MXFファイルの構造を示す。圧縮映像データ(DIF)はファイルヘッダの後のKLV構造のBodyに格納される。DVCPRO−HDでは1フレームのDIF符号長は480000Byteであるので、Nフレーム記録時のBodyは上記1フレームあたりの符号量のN倍となる。
また、DIF構造データの中には8チャンネルの音のデータを格納することができるが、本実施の形態では、音のデータはDIFデータ内には格納されず、別ファイルとして記録される。これは、放送局等の業務用途における編集作業では、映像と音とが別々に編集されることが多く、業務用途のノンリニア編集機が映像と音とを別のファイルとして処理することが一般的であるためである。
音ファイル処理部403は、音端子424から入力された音データを、XMPTE377Mに準拠したMXFファイルに変換する。図5(B)に音MXFファイルの構造を示す。1サンプルあたり16bitの音データがファイルヘッダの後のKLV構造のBody内に格納される。従って、Mサンプル記録時のBodyの符号量はM×2Byteとなる。
音ファイルはチャンネル毎に記録される。従って、記録する音のチャンネル数が2である場合、MXFファイルはチャンネル毎に独立して2個記録される。
記録メディア109は、例えばPCMCIAの形状のメディアであって、カメラレコーダに対して着脱可能であり、PCMCIA I/F440と例えばカードバスにより接続される。記録メディア109は、FAT16等のファイルシステムでフォーマットされており、記録メディア109へのファイルの書き込みは、システム制御部401内のファイルシステム406により行なわれるFATの管理情報の更新と、記録メディア109へのデータの書き込み動作とが行なわれることにより実現される。
記録メモリ処理部405は、記録メディア109の空き容量をファイルシステム406が確認することにより認識している。
映像及び音の記録動作は、通信端子420から入力された指示に従って行なわれる。記録開始が指示された場合、記録メモリ処理部405は、映像を記録するための1個のMXF映像ファイルと、音を記録するための2個のMXF音ファイルとをOpenし、データを記録する。この際、記録メモリ処理部405は、映像の記録開始時刻と音の記録開始時刻とを同期させる。
また、記録メモリ処理部405は、記録動作の停止が指示された場合、記録メディア109へのデータ書き込みを終了し、上記各ファイルをCloseする。従って、この1連続の記録動作(1クリップの作成動作)の実行により、映像MXFファイル1個と音MXFファイル2個とが新規に作成される。
また、クリップの記録が終了する際、Indexファイル処理部404は、クリップの管理情報が記述されているIndexファイルを更新する。図6に、Indexファイル内の映像ファイル、音ファイル、及びクリップの関係を示す。
Indexファイルは、1個の記録メディア109に付き1ファイル記録され、記録メディア109内に含まれるクリップの情報や、クリップと映像ファイル及び音ファイルとのリンク関係等を表す。
図7にIndexファイルの記述内容の一例を示し、図8にIndexファイルの各要素を示す。
Indexファイルには、記録メディア109固有の情報を表すMedia Indexと、クリップ毎の固有の情報を表すClip Indexとの2階層のデータが含まれる。Media Index及びClip Indexそれぞれには、図7に示される要素が記述されている。Indexファイルはテキスト形式のファイルとして記録され、各要素はカンマで区切られている。なお、Indexファイルはテキスト形式で記述されると限定されない。
Media Index中のMedia IDはメディア(媒体)毎にユニークとなるように付与されるIDであり、例えばメディアをフォーマットする際に、フォーマット時の時刻と機器のID等との組み合わせにより固有のIDが付与される。
Media Titleは、ユーザが任意に付加することができるメディア固有のタイトルであり、ユーザは認識し易い名前を自由に付加することができる。機器内でのメディアの特定はMedia IDにより行なわれるため、Media Titleは映像ファイルや音ファイルが記録された状態でも自由に変更することが可能である。
Clip Index中のClip IDはクリップ毎にユニークとなるように付与されるIDであり、例えばクリップを記録する際に、記録開始時の時刻と機器のID等との組み合わせにより固有のIDが付与される。映像ファイル及び音ファイルとクリップとは、共通のClip IDをファイル名に記述することで関連付けられる。例えば、Clip IDが“C001”である映像ファイルのファイル名を“C001.MXF”とし、2CH分の音ファイルを“C001_1.MXF”と、“C001_2.MXF”とすることで、クリップと映像ファイル及び音ファイルとは関連付けられる。
Clip Titleはユーザが任意に付加することができるクリップ固有のタイトルであり、ユーザは認識し易い名前を自由に付加することができる。機器内でのクリップの特定はClip IDにより行なわれるため、Clip Titleは映像ファイルや音ファイルが記録された状態でも自由に変更することが可能である。
Video Formatは映像信号のフォーマットを表し、Frame Rateは映像信号のフレームレートを表す。Pull Downは記録された映像信号のプルダウンの形態を表し、「0」はプルダウンされていないことを示し、「2−3」は2−3プルダウンを示す。Durationはクリップに含まれるフレーム数を表す。Frame RateとDurationとにより、クリップ全体の記録時間を計算することが可能である。
図7において、クリップIDが“C001”であるクリップは、信号が720/60Pで記録されており、記録時間は1200/60=20secである。クリップIDが“C002”であるクリップは、信号が720/24Pで記録されており、記録時間は2400/24=100secである。クリップIDが“C003”であるクリップは、信号が1080/60iで記録されており、記録時間は2100/30=70secである。クリップIDが“C004”であるクリップは、1080/24Pの信号が2:3プルダウンされた状態で1080/60iの信号となるように圧縮されて記録されており、記録時間は600/30=5secである。
再生時には、通信端子420により入力された情報において指定されたClipの情報がIndexファイルから読み取られ、記録メディア109から映像MXFファイルと音MXFファイルとが読み出される。その際、映像フォーマット、フレームレート及びプルダウンの情報が、合わせて通信端子420から出力し、映像圧縮部102に伝えられる。
映像圧縮部102内の映像伸張部303は、ビデオフレーム単位で圧縮データをデコードする。映像伸張部303は、映像フォーマット設定部104によって設定された再生フレームレートYp(fps)に従ってデコードする。フレームレート変換部304は、カメラ部101におけるフレームレート変換部204と同様に、フレームレートYpの映像信号を規格映像信号のフレームレートSpに変換して出力する。
以下、実施の形態1のカメラレコーダの記録及び再生の動作を、図9から図12のタイミングチャートを参照して説明する。図9から図12において、(A)は信号処理部203から出力される第1映像信号を示し、(B)はフレームレート変換部204から出力される規格映像信号を示し、(C)は有効フレーム抽出部301から出力される第2映像信号を示し、(D)は再生時に出力される規格映像信号を示す。(C)に示される第2映像信号はファイル化されて記録される。図10(B)及び(D)並びに図12(B)では、重複配置された無効なビデオフレーム(無効フレーム及び無効フィールド)は網掛けされて示されている。
図9は720/60Pの記録再生時における各信号を示し、図10は720/24Pの記録再生時における各信号を示し、図11は1080/60iの記録再生時における各信号を示し、図12は1080/24Pの記録再生時における各信号を示す。
図9の場合、各信号はフレーム周期1/60秒で処理されており、全てのフレームが処理されて記録メディア109に記録される。
図10の場合、撮像部202及び信号処理部203はフレーム周期1/24秒で駆動されており、信号処理部203はフレームを24Hzで出力する。フレームレート変換部204は、カメラレコーダの外部への映像信号の出力等を考慮して、常に60Hzでフレームを出力する。すなわち、図10(B)に示すように、フレームレート変換部204は、24Hzの有効フレームを2−3プルダウン方式で多重して60Hzの映像信号を生成する。ここで、無効フレームはその直前の有効フレームである。有効フレーム抽出部301は、図10(C)に示すように、24Hzの有効フレームのみを抜き出す。図10の場合、記録再生部103は、圧縮された有効フレームのみを記録メディア109に記録する。
有効フレームのみを記録メディア109に記録するネイティブ記録を実行する場合の記録データ量は、2−3プルダウンを実行して有効フレーム及び無効フレームを記録メディア109に記録する場合の記録データ量の40%である。つまり、ネイティブ記録を実行することにより、ファイルサイズが減少し、効率の良い長時間記録が可能となる。再生時は、図10(D)に示すように、記録再生部103は有効フレームのみを映像圧縮部102に出力し、映像圧縮部102は2−3プルダウンを実行して60Hzでフレームを出力する。
図11の場合、各信号はフレーム周期1/30秒のインタレースで処理されており、全てのフレームが処理されて記録メディア109に記録される。
図12の場合、撮像部202及び信号処理部203はフレーム周期1/24秒で駆動されており、信号処理部203は24Hzでフレームを出力する。フレームレート変換部204は、カメラレコーダの外部へ映像信号を出力すること等を考慮して、常に30Hzのインタレースでフィールドを出力する。すなわち、フレームレート変換部204は、図12(B)に示すように、30Hzのインタレース映像信号の上に24Hzの有効信号を多重する2−3プルダウンを行なう。映像圧縮部102は、図12(C)に示すように、2−3プルダウンされたインタレース映像信号を圧縮し、記録再生部103は圧縮された2−3プルダウンされたインタレース映像信号を記録メディア109に記録する。再生時においては、図12(D)に示すように、記録再生部103は、圧縮された2−3プルダウンされたインタレース映像信号を映像圧縮部102に出力し、映像圧縮部102は、記録再生部103からのインタレース映像信号を伸張して出力する。
以上説明したように、実施の形態1では、カメラレコーダは、720/24Pの記録を実行する場合、有効フレームのみを記録する。これにより、60Pの記録が実行される場合の40%という少ない量でデータを記録することが可能である。また、カメラレコーダは、プログレッシブフォーマットの信号を、圧縮状態のまま2−3プルダウンのデータに変換することも容易に行なうことができ、60Pでの接続しか行なえない1394I/Fにも対応することが可能である。また、カメラレコーダは、1080/24Pの記録を実行する場合、2−3プルダウンの信号をそのまま記録することができる。すなわち、カメラレコーダはVTR等の従来の記録方式と親和性の高い記録を行なうことが可能である。これにより、カメラレコーダは、インタレース映像信号を2−3プルダウンの信号のまま記録することにより、60iでの接続しか行なえない1394I/Fに対応することが可能になる。更に、カメラレコーダは、インタレース映像信号の有効なフレームのみ記録することができる。この場合、インタレース映像信号を2−3プルダウンして記録する場合に比較して、記録データ量は80%に低減される。インタレース映像信号の有効フレームのみ記録するメリットは、プログレッシブ信号を記録する場合に比較して少ない。従って、24P記録する場合、記録する画像フォーマットに応じた記録方式が選択される。
(実施の形態2)
実施の形態1では、720/24Pの信号をネイティブ記録し、1080/24Pの信号を2−3プルダウン記録する。実施の形態2では、(i)ネイティブ記録モードの場合の720/24P信号の記録及び再生と、(ii)ネイティブ記録モードの場合の1080/24P信号の記録及び再生と、(iii)2−3プルダウン記録モードの場合の720/24P信号の記録及び再生と、(iv)2−3プルダウン記録モードの場合の1080/24P信号の記録及び再生とを説明する。
データの記録の開始に先立って、図1に示す映像フォーマット設定部104は、ユーザから受け付けた、ネイティブ記録モードと2−3プルダウン記録モードとの何れかを、カメラ部101、映像圧縮部102、及び記録再生部103に設定する。
ネイティブ記録モードの場合の720/24P信号の記録時及び再生時の各タイミングを図10に示し、ネイティブ記録モードの場合の1080/24P信号の記録時及び再生時の各タイミングを図13に示す。
図13の場合、撮像部202及び信号処理部203はフレーム周期1/24秒で駆動されており、信号処理部203はフレームを24Hzで出力する。フレームレート変換部204は、カメラレコーダの外部への映像信号の出力等を考慮して、常に30Hzでインタレース信号を出力する。すなわち、フレームレート変換部204は、図13(B)に示すように、30Hzのインタレース映像信号の上に24Hzの有効信号を多重する2−3プルダウンを行なう。ここで、無効フィールドはその直前の有効フレームを構成する一方のフィールドである。有効フレーム抽出部301は、図13(C)に示すように、24Hzの有効フレームのみを抜き出す。図13の場合、記録再生部103は、圧縮された有効フレームのみを記録メディア109に記録する。有効フレームのみを記録する場合(ネイティブ記録する場合)、2−3プルダウンの信号を記録する場合に比較して、記録データ量は80%に低減される。すなわち、ファイルサイズが減少し、効率の良い長時間記録が可能となる。再生時は、図13(D)に示すように、記録再生部103は有効フレームのみを映像圧縮部102に出力し、映像圧縮部102は2−3プルダウンを実行して60Hzでフィールドを出力する。
次に、2−3プルダウン記録モードの場合の720/24P信号の記録時及び再生時の各タイミングを図14に示し、2−3プルダウン記録モードの場合の1080/24P信号の記録時及び再生時の各タイミングを図12に示す。
図14の場合、撮像部202及び信号処理部203はフレーム周期1/24秒で駆動されており、信号処理部203はフレームを24Hzで出力する。フレームレート変換部204は、カメラレコーダの外部への映像信号の出力等を考慮して、常に60Hzでフレームを出力する。すなわち、フレームレート変換部204は、図14(B)に示すように、60Hzの映像信号の上に24Hzの有効信号を多重する2−3プルダウンを行なう。図14(C)に示すように、記録再生部103は2−3プルダウン信号を圧縮し、記録再生部103は圧縮された2−3プルダウン信号を記録メディア109に記録する。再生時には、図14(D)に示すように、記録再生部103は、圧縮された2−3プルダウン信号を映像圧縮部102に出力し、映像圧縮部102は記録再生部103からの圧縮された2−3プルダウン信号を伸張して出力する。
以上説明したように、実施の形態2では、24P記録の際、有効な映像信号のみを記録するネイティブ記録と、2−3プルダウン信号の状態のまま記録するプルダウン記録とを選択することができる。つまり、実施の形態2のカメラレコーダを用いると、ユーザは用途に応じた記録モードで映像信号を記録することが可能となる。例えば、記録時間を延ばしたい場合、ユーザはデータ量の少ないネイティブ記録を選択し、VTR等の従来からの記録機器との互換性を重視したい場合、ユーザはプルダウン記録を選択することが可能となる。
上述した実施の形態1及び2より明らかなように、カメラレコーダにおいて、映像フォーマット設定部104は、映像信号の生成元のフレームである有効フレームを重複することなく記録メディア109に記録するネイティブ記録モードと、有効フレームを重複して記録メディア109に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける。記録再生部103は、(A)映像フォーマット設定部104がネイティブ記録モードを受け付けた場合、有効フレームのみを記録メディア109に記録し(有効フレームを重複することなく記録メディア109に記録し)、(B)映像フォーマット設定部104がプルダウン記録モードを受け付けた場合、有効フレームを重複して記録メディア109に記録する。
例えば、ネイティブ記録モードは上記映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、プルダウン記録モードは上記映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである。
ここで、記録再生部103は、図7に示すように、1回の記録動作により記録メディア109に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、そのクリップをネイティブ記録モードとプルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を記録メディア109に記録する。映像圧縮部102及び記録再生部103は、(C)記録メディア109に記録されている記録モード情報が、あるクリップがネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、そのクリップを再生するとき、記録メディア109に記録されている有効フレームを複数連続させて再生し、(D)記録メディア109に記録されている記録モード情報が、あるクリップがネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、そのクリップを再生するとき、記録メディア109に記録されている有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する。
(実施の形態3)
ユーザは、カメラレコーダを用いて映像の記録を開始するにあたって、予めプルダウン記録モードとネイティブ記録モードとの何れかを映像フォーマット設定部104に設定する。映像フォーマット設定部104は、ユーザによって設定された記録モードを、カメラ部101、映像圧縮部102、及び記録再生部103に設定する。
記録時には、ネイティブ記録モードの場合、有効フレーム抽出部301は、入力される規格映像信号から有効フレームフラグを検出して、有効フレームのみを間欠的に出力する。また、プルダウン記録モードでは、有効フレーム抽出部301は、プルダウンシーケンスに従って有効フレームと無効フレームとを間欠的に出力する。
記録時には、ネイティブ記録モードの場合、有効フレーム抽出部301から出力される映像信号は第2映像信号である。圧縮部302は、第2映像信号に対して映像フレーム単位で圧縮処理を行ない、SMPTE370M規格に準拠したDVCPRO−HD圧縮データを出力する。
再生時には、映像圧縮部102内の映像伸張部303は、記録再生部103から入力される信号に対して、ビデオフレーム単位でデコード(伸張処理)する。
記録再生部103が行なう記録動作を以下に示す。
映像ファイル処理部402は、圧縮されたSMPTE−370Mのデータを、2フレーム単位を基準としてSMPTE377Mに準拠したMXFファイルに変換する。
図15に実施の形態3におけるIndexファイルの記述内容の一例を示し、図16にIndexファイルの各要素を示す。以下では、図7及び図8と重複する項目の説明は省略する場合がある。
Indexファイルには、記録メディア109固有の情報を表すMedia Indexと、クリップ毎の固有の情報を表すClip Indexとの2階層のデータが含まれる。Media Index及びClip Indexそれぞれには、図16に示される要素が記述されている。
Video Formatは映像信号のフォーマットを表し、REC Frame Rateは記録時の映像信号のフレームレートを表す。PB Frame Rateは再生時の映像信号のフレームレートを表す。Durationはクリップに含まれるフレーム数を表す。PB Frame RateとDurationとにより、クリップ全体の再生時間を計算することが可能である。
図15において、クリップIDが“C001”であるクリップは、信号を720/60Pで再生し、再生時間は1200/60=20secである。クリップIDが“C002”であるクリップは、信号を720/24Pで再生し、再生時間は1200/24=100secである。クリップIDが“C003”であるクリップは、信号を720/24Pで再生し、再生時間は2400/24=100secである。クリップIDが“C004”であるクリップは、信号を720/60Pで再生し、再生時間は2400/60=40secである。
以下、実施の形態3のカメラレコーダの記録及び再生の動作を、図9、図17、図18、及び図19のタイミングチャートを参照して説明する。図9、図17、図18、及び図19において、(A)は信号処理部203から出力される第1映像信号を示し、(B)はフレームレート変換部204から出力される規格映像信号を示し、(C)は有効フレーム抽出部301から出力される第2映像信号を示し、(D)は再生時に出力される規格映像信号を示す。(C)に示される第2映像信号はファイル化されて記録される。図17(D)、図18(B)及び(D)、並びに図19(B)から(C)では、重複配置された無効なビデオフレームは網掛けされて示されている。
図9は図15におけるクリップID“C001”の記録時及び再生時における各信号を示し、図17は図15におけるクリップID“C002”の記録時及び再生時における各信号を示し、図18は図15におけるクリップID“C003”の記録時及び再生時における各信号を示し、図19は図15におけるクリップID“C004”の記録時及び再生時における各信号を示す。クリップID“C001”の記録のみプルダウン記録であり、それ以外は全てネイティブ記録で信号は記録されている。
図9の場合、各信号はフレーム周期1/60秒で処理されており、全てのフレームが処理されて記録メディア109に記録される。
図17の場合、有効フレーム抽出部301及び圧縮部302から出力される信号までは図9の場合と同じであり、記録される映像ファイルも同様である。再生時においては、図15の“C002”に示されるよう、映像ファイルはフレームレート24で再生される。記録時は、映像ファイルはフレームレート60で記録されているので、映像圧縮部102及び記録再生部103は、1/2.5倍のスロー再生を行なうことになる。図17(D)は、映像圧縮部102及び記録再生部103がフレームレート60Hzで駆動される場合を示しており、この場合、映像圧縮部102及び記録再生部103は、映像信号を2−3プルダウン形式に変換して出力する。これは、有効なフレームで換算すると24Hzで再生されていることと等価である。
図18の場合、撮像部202及び信号処理部203はフレーム周期1/12秒で駆動されており、信号処理部203はフレームを12Hzで出力する。フレームレート変換部204は、カメラレコーダの外部への映像信号の出力等を考慮して、常に60Hzでフレームを出力する。すなわち、図18(B)に示すように、フレームレート変換部204は、60Hzの映像信号の上に12Hzの有効信号を多重して60Hzの映像信号を生成する。ここで、無効フレームはその直前の有効フレームである。有効フレーム抽出部301は、図18(C)に示すように、24Hzの有効な信号のみを抜き出す。図18の場合、記録再生部103は、圧縮された有効な信号のみを記録メディア109に記録する。このクリップは、記録を開始するにあたって、図15の“C003”に示されるように、再生時に24Hzで再生されるように指定されており、記録時の2倍の早送りで再生される。再生時は、24Hzでの再生が行なわれるが、各処理部は基本的に60Hzで駆動されているため、図18(D)に示すように、2−3プルダウン形式に変換されて出力される。これは、有効なフレームで換算すると24Hzで再生されていることと等価である。
図19の場合、フレームレート変換部204の出力、すなわち図19(B)までは図17と同じである。このクリップは、記録を開始するにあたって、図15の“C004”に示されるように、再生時に60Hzの2−3プルダウンで再生されるように指定されており、記録時の2倍の早送りで再生される。そのため、図19(C)に示すように、有効フレーム抽出部301は12Hzの有効なフレームと無効なフレームとを2−3プルダウンのシーケンスとなるように抜き出し、圧縮部302は抜き出されたフレームを圧縮し、記録再生部103は、圧縮されたフレームを記録メディア109に記録する。再生時には60Hzで再生され、図19(D)に示すように、記録時に抜き出された2−3プルダウン形式で出力される。これは、有効なフレームで換算すると24Hzで再生されていることと等価である。
なお、実施の形態3では、プログレッシブ映像信号を記録する場合について説明したが、インタレース映像信号を記録する場合においてもネイティブ記録モードとプルダウン記録モードとの切替による記録が可能なことは明らかである。また、実施の形態3では、ネイティブモードとプルダウンモードの切替はユーザの操作によって行なわれる。しかしながら、その切替は画像フォーマットに応じて行なわれてもよい。例えば、プログレッシブ映像信号の場合はネイティブ記録が行なわれ、インタレース映像信号の場合はプルダウン記録が行なわれてもよい。その場合、プログレッシブ信号の記録ファイルサイズが最小となり、インタレースの場合、24Pでの出力が不可能なIEEE1394I/Fがプルダウン状態の信号を容易に出力することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態3では、記録フレームレートと再生フレームレートとが異なる可変速記録を行なう際、ネイティブ記録とプルダウン記録との何れかを選択することにより、様々な用途に柔軟に対応することが可能となる。
すなわち、ネイティブ記録では記録時間を最大限確保することが可能であり、プルダウン記録では、VTRテープ等の同期メディアでの記録と互換性を保つことができ、更にIEEE1394等の24Hzに対応していない同期I/Fで圧縮ストリームを直接出力することが可能となる。
すなわち実施の形態3では、カメラレコーダは、映像信号を記録メディア109に記録する際のフレームレートである記録フレームレートと異なる再生フレームレートで記録メディア109に記録された映像信号を再生する装置である。映像圧縮部102は、再生時にフレームレートを変換することなく再生フレームレートで映像信号が再生されるように、記録フレームレートと再生フレームレートとの相違の程度に基づいて、記録フレームレートの映像信号を再生フレームレートの映像信号に変換する。記録再生部103は、映像圧縮部102によって得られた再生フレームレートの映像信号を記録メディア109に記録する。
記録フレームレートが再生フレームレートより小さい場合、映像圧縮部102は、記録フレームレートに対する再生フレームレートの比に基づいて、記録フレームレートの映像信号の生成元のフレームである有効フレームを複数連続させて、記録フレームレートの映像信号を再生フレームレートの映像信号に変換する。
映像フォーマット設定部104は、記録フレームレートの映像信号を記録メディア109に記録するネイティブ記録モードと、再生フレームレートの映像信号を記録メディア109に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける。記録再生部103は、(A)映像フォーマット設定部104がネイティブ記録モードを受け付けた場合、記録フレームレートの映像信号を記録メディア109に記録し、(B)映像フォーマット設定部104がプルダウン記録モードを受け付けた場合、再生フレームレートの映像信号を記録メディア109に記録する。
ネイティブ記録モードは記録フレームレートの映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、プルダウン記録モードは記録フレームレートの映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである。
記録再生部103は、図15に示すように、1回の記録動作により記録メディア109に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、そのクリップをネイティブ記録モードとプルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を記録メディア109に記録する。
記録再生部103及び映像圧縮部102は、(C)記録メディア109に記録されている記録モード情報が、あるクリップがネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、そのクリップを再生するとき、記録メディア109に記録されている有効フレームを複数連続させて再生し、(D)記録メディア109に記録されている記録モード情報が、あるクリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、そのクリップを再生するとき、記録メディア109に記録されている有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する。
本発明の映像記録装置は、映像信号を記録媒体に記録するカメラレコーダ等として有用であり、本発明の映像記録再生装置は、映像信号を記録媒体に記録するとともに、記録された映像信号を再生するカメラレコーダ等として有用である。
実施の形態のカメラレコーダの構成を示すブロック図である。 実施の形態のカメラレコーダのカメラ部の構成を示すブロック図である。 実施の形態のカメラレコーダの映像圧縮部の構成を示すブロック図である。 実施の形態のカメラレコーダの記録再生部の構成を示すブロック図である。 MXFファイルの構造を示す図である。 記録されたファイルの関係を示す図である。 Indexファイルの記述内容の一例を示す図である。 Indexファイルの各要素を示す図である。 720/60Pの記録再生時における各信号を示す図である。 720/24Pのネイティブ記録再生時における各信号を示す図である。 1080/60iの記録再生時における各信号を示す図である。 1080/24Pのプルダウン記録再生時における各信号を示す図である。 1080/24Pのネイティブ記録再生時における各信号を示す図である。 720/24Pのプルダウン記録再生時における各信号を示す図である。 Indexファイルの記述内容の一例を示す図である。 Indexファイルの各要素を示す図である。 720/60P記録24P再生のネイティブ記録の各信号を示す図である。 720/12P記録24P再生のネイティブ記録の各信号を示す図である。 720/12P記録24P再生のプルダウン記録の各信号を示す図である。
符号の説明
101 カメラ部
102 映像圧縮部
103 記録再生部
104 映像フォーマット設定部
105 映像出力端子
106 音処理部
107 音入力端子
108 音出力端子
109 記録メディア

Claims (12)

  1. 映像信号の生成元のフレームである有効フレームを重複することなく記録媒体に記録するネイティブ記録モードと、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける受付手段と、
    (A)前記受付手段が前記ネイティブ記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複することなく前記記録媒体に記録し、(B)前記受付手段が前記プルダウン記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録する記録手段と
    を備える映像記録装置。
  2. 前記ネイティブ記録モードは前記映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、前記プルダウン記録モードは前記映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである
    請求項1に記載の映像記録装置。
  3. 前記記録手段は、1回の記録動作により前記記録媒体に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、前記クリップを前記ネイティブ記録モードと前記プルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を前記記録媒体に記録する
    請求項2に記載の映像記録装置。
  4. 請求項3に記載の映像記録装置と、
    (C)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させて再生し、(D)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する再生手段と
    を備える映像記録再生装置。
  5. 映像信号の生成元のフレームである有効フレームを重複することなく記録媒体に記録するネイティブ記録モードと、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける受付ステップと、
    (A)前記受付ステップにおいて前記ネイティブ記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複することなく前記記録媒体に記録し、(B)前記受付ステップにおいて前記プルダウン記録モードを受け付けた場合、前記有効フレームを重複して前記記録媒体に記録する記録ステップと
    を含む映像記録方法。
  6. 映像信号を記録媒体に記録する際のフレームレートである記録フレームレートと異なる再生フレームレートで前記記録媒体に記録された前記映像信号を再生する装置であって、
    再生時にフレームレートを変換することなく前記再生フレームレートで前記映像信号が再生されるように、前記記録フレームレートと前記再生フレームレートとの相違の程度に基づいて、前記記録フレームレートの映像信号を前記再生フレームレートの映像信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段によって得られた前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録する記録手段と
    を備える映像記録再生装置。
  7. 前記記録フレームレートは前記再生フレームレートより小さく、
    前記変換手段は、前記記録フレームレートに対する前記再生フレームレートの比に基づいて、前記記録フレームレートの映像信号の生成元のフレームである有効フレームを複数連続させて、前記記録フレームレートの映像信号を前記再生フレームレートの映像信号に変換する
    請求項6に記載の映像記録再生装置。
  8. 更に、前記記録フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録するネイティブ記録モードと、前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録するプルダウン記録モードとの何れかを受け付ける受付手段を備え、
    前記記録手段は、(A)前記受付手段が前記ネイティブ記録モードを受け付けた場合、前記記録フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録し、(B)前記受付手段が前記プルダウン記録モードを受け付けた場合、前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録する
    請求項6に記載の映像記録再生装置。
  9. 前記ネイティブ記録モードは前記記録フレームレートの映像信号がプログレッシブ信号である場合に対応するモードであり、前記プルダウン記録モードは前記記録フレームレートの映像信号がインタレース信号である場合に対応するモードである
    請求項6に記載の映像記録再生装置。
  10. 前記記録手段は、1回の記録動作により前記記録媒体に記録される映像信号を含むクリップそれぞれについて、前記クリップを前記ネイティブ記録モードと前記プルダウン記録モードとの何れで記録したのかを示す記録モード情報を前記記録媒体に記録する
    請求項9に記載の映像記録再生装置。
  11. 更に、(C)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させて再生し、(D)前記記録媒体に記録されている記録モード情報が、前記クリップが前記ネイティブ記録モードで記録されたことを示している場合、前記クリップを再生するとき、前記記録媒体に記録されている前記有効フレームを複数連続させることなくそのまま再生する再生手段
    を備える請求項10に記載の映像記録再生装置。
  12. 映像信号を記録媒体に記録する際のフレームレートである記録フレームレートと異なる再生フレームレートで前記記録媒体に記録された前記映像信号を再生する方法であって、
    再生時にフレームレートを変換することなく前記再生フレームレートで前記映像信号が再生されるように、前記記録フレームレートと前記再生フレームレートとの相違の程度に基づいて、前記記録フレームレートの映像信号を前記再生フレームレートの映像信号に変換する変換ステップと、
    前記変換ステップにおいて得られた前記再生フレームレートの映像信号を前記記録媒体に記録する記録ステップと
    を含む映像記録再生方法。
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