JP2007157537A - 電解液および電池 - Google Patents

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功弥 岡江
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洋介 牛尾
Yoshiaki Takeuchi
由明 竹内
Saori Tokutake
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Abstract

【課題】優れた安全性を得ることができると共に、充放電特性を向上させることができる電解液およびそれを用いた電池を提供する。
【解決手段】正極21と負極22とをセパレータ23を介して積層し巻回した巻回電極体20を電池缶の内部に備える。セパレータ23には電解液が含浸されている。電解液は、常温溶融塩と4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを含んでおり、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合は10体積%以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、常温溶融塩を含む電解液およびそれを用いた電池に関する。
近年、高出力あるいは高エネルギー密度である新型電池の1つとして、リチウム(Li)の酸化・還元反応を利用し、非水系溶媒に電解質塩を溶解した非水電解液を用いた高起電力の非水電解質電池が利用されるようになっている。
このような非水電解質電池では、一般に、炭酸エチレンあるいは炭酸ジエチルなどの有機溶媒に、LiBF4 あるいはLiPF6 などのリチウム塩を溶解した非水電解液が用いられている。
この非水電解質電池では、過充電されないように保護回路を設けて、異常操作時における安全性を向上させることができるようになっている。しかし、保護回路などを設けることにより、コスト高となるという問題があった。
そこで、常温溶融塩を含み、更に、環式炭酸エステルあるいは鎖式炭酸エステルを0.1体積%以上30体積%以下の範囲で含む溶媒を用いることにより、安全性を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−260400号公報
しかしながら、このような溶媒を用いると、非水電解液の粘性が高くなり、イオン伝導性が低下してしまうという問題があった。また、負極におけるリチウムの拡散および受け入れ性が低下してしまい、充放電特性が低下してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、優れた安全性を得ることができると共に、充放電特性を向上させることができる電解液およびそれを用いた電池を提供することにある。
本発明の電解液は、常温溶融塩と、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを含み、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合(4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン/常温溶融塩)が10体積%以上のものである。
本発明の電池は、正極および負極と共に電解液を備えたものであって、電解液は、常温溶融塩と、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを含み、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合(4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン/常温溶融塩)は10体積%以上のものである。
本発明の電解液および電池によれば、常温溶融塩を含むようにしたので、電解液の化学的安定性を向上させることができる。また、更に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含み、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を10体積%以上とするようにしたので、電解液の粘度上昇を抑制してイオン伝導性を向上させることができると共に、負極表面に良好な被膜を形成することができ、負極における電極反応物質の拡散および受け入れ性を向上させることができる。よって、優れた安全性および充放電特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る二次電池の断面構造を表すものである。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、帯状の正極21と負極22とがセパレータ23を介して巻回された巻回電極体20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶11の内部は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20の中心には例えばセンターピン24が挿入されている。巻回電極体20の正極21にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22にはニッケルなどよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は安全弁機構15に溶接されることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
図2は図1に示した巻回電極体20の一部を拡大して表すものである。正極21は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、正極集電体21Aの片面のみに正極活物質層21Bを設けるようにしてもよい。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料を含んで構成されている。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム酸化物、リチウム硫化物、リチウムを含む層間化合物あるいはリン酸化合物などのリチウム含有化合物が適当であり、これらの2種以上を混合して用いてもよい。中でも、リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物、またはリチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物が好ましく、特に遷移金属元素として、コバルト(Co),ニッケル,マンガン(Mn),鉄,アルミニウム,バナジウム(V),およびチタン(Ti)のうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。その化学式は、例えば、Lix MIO2 あるいはLiy MIIPO4 で表される。式中、MIおよびMIIは1種類以上の遷移金属元素を含む。xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0.05≦x≦1.10、0.05≦y≦1.10である。
リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物の具体例としては、リチウムコバルト複合酸化物(Lix CoO2 )、リチウムニッケル複合酸化物(Lix NiO2 )、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(Lix Ni1-z Coz 2 (z<1))、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(Lix Ni(1-v-w) Cov Mnw 2 (v+w<1))、あるいはスピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(LiMn2 4 )などが挙げられる。リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物の具体例としては、例えばリチウム鉄リン酸化合物(LiFePO4 )あるいはリチウム鉄マンガンリン酸化合物(LiFe1-u Mnu PO4 (u<1))が挙げられる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、また、他の金属化合物あるいは高分子材料も挙げられる。他の金属化合物としては、例えば、酸化チタン、酸化バナジウムあるいは二酸化マンガンなどの酸化物、または硫化チタンあるいは硫化モリブデンなどの二硫化物が挙げられる。高分子材料としては、例えば、ポリアニリンあるいはポリチオフェンが挙げられる。
正極活物質層21Bは、必要に応じて導電材あるいは結着材を含んでいてもよい。導電材としては、例えば、黒鉛,カーボンブラックあるいはケッチェンブラックなどの炭素材料が挙げられ、1種または2種以上が混合して用いられる。また、炭素材料の他にも、導電性を有する材料であれば金属材料あるいは導電性高分子材料などを用いるようにしてもよい。結着材としては、例えば、スチレンブタジエン系ゴム,フッ素系ゴムあるいはエチレンプロピレンジエンゴムなどの合成ゴム、またはポリフッ化ビニリデンなどの高分子材料が挙げられ、1種または2種以上が混合して用いられる。
負極22は、例えば、対向する一対の面を有する負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが設けられた構成を有している。なお、図示はしないが、負極集電体22Aの片面のみに負極活物質層22Bを設けるようにしてもよい。負極集電体22Aは、例えば、銅箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22Bは、例えば、負極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されており、必要に応じて、例えば正極活物質層21Bと同様の導電材および結着材を含んでいてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば、黒鉛、難黒鉛化性炭素あるいは易黒鉛化性炭素などの炭素材料が挙げられる。これらの炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好な充放電サイクル特性を得ることができるので好ましい。特に、黒鉛は電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるので好ましい。
黒鉛としては、真密度が2.10g/cm3 以上のものが好ましく、2.18g/cm3 以上のものであればより好ましい。なお、このような真密度を得るには、(002)面のC軸結晶子厚みが14.0nm以上であることが必要である。また、(002)面の面間隔は、0.340nm未満であることが好ましく、0.335nm以上0.337nm以下の範囲内であればより好ましい。黒鉛は、天然黒鉛であってもよいし、人造黒鉛であってもよい。
難黒鉛化性炭素としては、(002)面の面間隔が0.37nm以上、真密度が1.70g/cm3 未満であると共に、空気中での示差熱分析(differential thermal analysis;DTA)において、700℃以上に発熱ピークを示さないものが好ましい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、また、リチウムを吸蔵および放出することが可能であり、金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素として含む負極材料も挙げられる。このような負極材料を用いれば、高いエネルギー密度を得ることができるからである。この負極材料は金属元素あるいは半金属元素の単体でも合金でも化合物でもよく、また、これらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有するようなものでもよい。なお、本発明において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体,共晶(共融混合物),金属間化合物あるいはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
この負極材料を構成する金属元素あるいは半金属元素としては、例えば、リチウムと合金を形成可能なマグネシウム(Mg),ホウ素(B),アルミニウム,ガリウム(Ga),インジウム(In),ケイ素(Si),ゲルマニウム(Ge),スズ(Sn),鉛(Pb),ビスマス(Bi),カドミウム(Cd),銀(Ag),亜鉛(Zn),ハフニウム(Hf),ジルコニウム(Zr),イットリウム(Y),パラジウム(Pd)あるいは白金(Pt)が挙げられる。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
中でも、この負極材料としては、短周期型周期表における4B族の金属元素あるいは半金属元素を構成元素として含むものが好ましく、特に好ましいのはケイ素およびスズの少なくとも一方を構成元素として含むものである。ケイ素およびスズは、リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。
スズの合金としては、例えば、スズ以外の第2の構成元素として、ケイ素,ニッケル,銅(Cu),鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン(Ti),ゲルマニウム,ビスマス,アンチモン(Sb),およびクロム(Cr)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。ケイ素の合金としては、例えば、ケイ素以外の第2の構成元素として、スズ,ニッケル,銅,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン,ゲルマニウム,ビスマス,アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズの化合物あるいはケイ素の化合物としては、例えば、酸素(O)あるいは炭素(C)を含むものが挙げられ、スズまたはケイ素に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどよりなる合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜により構成されており、これらの2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜は短絡防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による電池の安全性向上を図ることができるので好ましい。特に、ポリエチレンは、100℃以上160℃以下の範囲内においてシャットダウン効果を得ることができ、かつ電気化学的安定性にも優れているので、セパレータ23を構成する材料として好ましい。また、ポリプロピレンも好ましく、他にも、化学的安定性を備えた樹脂であればポリエチレンあるいはポリプロピレンと共重合させたり、またはブレンド化することで用いることができる。
セパレータ23には、電解液が含浸されている。電解液は、例えば、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩とを含んでいる。
溶媒は、常温溶融塩を含んでおり、4級アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなる4級アンモニウム塩を含んでいることが好ましい。電解液の化学的安定性を向上させることができ、安全性を向上させることができるからである。常温溶融塩は、1種を単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。なお、4級アンモニウムカチオンには、4級アンモニウムカチオンの特性を有するものも含む。
4級アンモニウムカチオンとしては、例えば、化1に示した構造を有するカチオンが挙げられ、具体的には、アルキルアンモニウムカチオン、またはこれらの一部の官能基を炭素数1から10の炭化水素基,ヒドロキシアルキル基あるいはアルコキシアルキル基で置換したカチオンなどが挙げられる。
Figure 2007157537
(R1,R2,R3およびR4は、脂肪族基,芳香族基,複素環基あるいはそれらの一部の元素を置換基で置換した基を表す。R1,R2,R3およびR4は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。)
4級アンモニウムカチオンとしては、これらの他にも、例えば、ピロリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ベンズイミダゾリウムカチオン、インドリウムカチオン、カルバゾリウムカチオン、キノリニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピペラジニウムカチオン、またはこれらの一部の官能基を炭素数1から10の炭化水素基,ヒドロキシアルキル基あるいはアルコキシアルキル基で置換したカチオンが挙げられる。
フッ素原子を有するアニオンとしては、例えば、BF4 - ,PF6 - ,Cn 2n+1CO2 - (nは1から4の整数である),Cm 2m+1SO3 - (mは1から4の整数である),(FSO2 2 - ,(CF3 SO2 2 - ,(C2 5 SO2 2 - ,(CF3 SO2 )(C4 9 SO2 )N- ,(CF3 SO2 3 - ,CF3 SO2 −N- −COCF3 ,またはR5−SO2 −N- −SO2 CF3 (R5は脂肪族基または芳香族基を表す。)が挙げられる。
このような常温溶融塩としては具体的には、テトラアルキル四級アンモニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムカチオン、またはN,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなるものが好ましく挙げられる。
テトラアルキル四級アンモニウムカチオンとフッ素原子を有するアニオンとからとからなる常温溶融塩について具体的に例を挙げれば、(CH3 3 RN+ (Rは炭素数3から8のアルキル基あるいはアルケニル基を表す)と、(CF3 SO2 2 - ,(C2 5 SO2 2 - あるいは(CF3 SO2 )(C4 9 SO2 )N- とからなるものが好ましく、より具体的には、トリメチルプロピルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリメチルオクチルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリメチルアリルアンモニウム・ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、トリメチルヘキシルアンモニウム・ビス(トリメチルスルホニル)イミドが挙げられる。
溶媒は、これらの常温溶融塩に加えて、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含んでおり、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合(4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン/常温溶融塩)は、10体積%以上である。常温溶融塩を用いることにより、電解液の粘度が上昇してイオン伝導性が低下してしまうが、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンをこのような割合で混合することにより、電解液の粘度上昇を抑制することができるからである。また、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを用いることにより、負極表面に良好な被膜を形成して、リチウムの拡散および受け入れ性を向上させることができるからである。
溶媒としては、これらの常温溶融塩および4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンに加えて、他の溶媒を混合して用いてもよい。他の溶媒としては、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシド、リン酸トリメチル、リン酸トリエチルあるいはエチレンスルフィトが挙げられる。中でも、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチルあるいはエチレンスルフィトは、優れた充放電容量特性および充放電サイクル特性を得ることができるので好ましい。他の溶媒には、いずれか1種を単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。
電解質塩としては、LiPF6 ,LiBF4 ,Li(CF3 SO2 2 NあるいはLi(C2 5 SO2 2 Nが好ましく挙げられ、中でも、LiPF6 あるいはLi(CF3 SO2 2 Nがより好ましく、特にLiPF6 とLi(CF3 SO2 2 Nとを混合して用いることが好ましい。負極活物質の表面に安定かつ均一な被膜を形成することができ、初期容量および充放電効率を向上させることができるからである。
電解質塩としては、また、これらの電解質塩の他にも、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4 )、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiSO3 CF3 )、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム(LiC(SO2 CF3 3 )、塩化リチウム(LiCl)あるいは臭化リチウム(LiBr)が挙げられる。電解質塩には、1種を単独で用いてもよく、複数種を混合して用いてもよい。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、正極活物質と、導電材と、結着材とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーとする。続いて、この正極合剤スラリーを正極集電体21Aに塗布し溶剤を乾燥させたのち、ロールプレス機などにより圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製する。
また、例えば、負極活物質と、結着材とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーとする。続いて、この負極合剤スラリーを負極集電体22Aに塗布し溶剤を乾燥させたのち、ロールプレス機などにより圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製する。
次いで、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。そののち、正極21と負極22とをセパレータ23を介して巻回し、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接すると共に、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、巻回した正極21および負極22を一対の絶縁板12,13で挟み電池缶11の内部に収納する。正極21および負極22を電池缶11の内部に収納したのち、電解液を電池缶11の内部に注入し、セパレータ23に含浸させる。そののち、電池缶11の開口端部に電池蓋14,安全弁機構15および熱感抵抗素子16をガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1に示した二次電池が完成する。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極活物質層21Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極活物質層22Bに吸蔵される。また、放電を行うと、例えば、負極活物質層22Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極活物質層21Bに吸蔵される。その際、電解液には、常温溶融塩が含まれているので、電解液の化学的安定性が向上する。また、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンが含まれており、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合が10体積%以上であるので、電解液の粘度上昇が抑制され、イオン伝導性が向上すると共に、負極活物質の表面に良好な被膜が形成され、リチウムの脱溶媒和反応が促進される。
このように本実施の形態によれば、電解液に、常温溶融塩を含むようにしたので、電解液の化学的安定性を向上させることができる。また、更に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含み、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を10体積%以上とするようにしたので、電解液の粘度上昇を抑制してイオン伝導性を向上させることができると共に、負極表面に良好な被膜を形成することができ、負極22における電極反応物質の拡散および受け入れ性を向上させることができる。よって、優れた安全性および充放電特性を向上させることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
(実施例1−1,1−2)
常温溶融塩であるビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムと、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを混合した溶媒に、電解質塩としてLiN(CF3 SO2 2 を1mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、23℃においてイオン伝導度を測定した。その際、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を、実施例1−1では10体積%、実施例1−2では20体積%と変化させた。
また、本実施例に対する比較例1−1として、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを混合しなかったことを除き、他は実施例1−1,1−2と同様にして電解液を作製し、23℃においてイオン伝導度を測定した。更に、比較例1−2として、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を5体積%としたことを除き、他は実施例1−1,1−2と同様にして電解液を作製し、23℃においてイオン伝導度を測定した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2007157537
表1から分かるように、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を大きくするに従いイオン伝導度は向上する傾向がみられ、10体積%以上において大きく向上した。すなわち、常温溶融塩と4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを混合して用い、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を10体積%以上とすれば、イオン伝導度を高くすることができることが分かった。
(実施例2−1〜2−6)
図1,2に示した円筒型の二次電池を作製した。まず、正極活物質であるコバルト酸リチウム(LiCoO2 )粉末95質量%と、炭酸リチウム粉末(Li2 CO3 )粉末5質量%とを混合し、この混合物94質量%と、導電材としてケッチェンブラック3質量%と、結着材としてポリフッ化ビニリデン3質量%とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて正極合剤スラリーとした。次いで、この正極合剤スラリーを厚み20μmの帯状のアルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し正極21を作製した。そののち、正極集電体21Aの一端にアルミニウム製の正極リード25を取り付けた。
また、負極活物質として平均粒径25μmの粒状黒鉛粉末90質量%と、結着材であるポリフッ化ビニリデン10質量部とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて負極合剤スラリーとした。そののち、この負極合剤スラリーを厚み15μmの帯状銅箔よりなる負極集電体22Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し負極22を作製した。続いて、負極集電体22Aの一端にニッケル製の負極リード26を取り付けた。
正極21および負極22をそれぞれ作製したのち、正極21と負極22とを厚み25μmの微多孔性ポリエチレンフィルムよりなるセパレータ23を介して積層し、多数回巻回することにより巻回電極体20を作製した。次いで、巻回電極体20を一対の絶縁板12,13で挟み、負極リード26を電池缶11に溶接すると共に、正極リード25を安全弁機構15に溶接して、巻回電極体20をニッケルめっきした鉄製の電池缶11の内部に収納した。続いて、電池缶11の内部に電解液を注入し、ガスケット27を介して電池蓋24を電池缶21にかしめることにより円筒型の二次電池を作製した。
その際、実施例2−1〜2−3,2−5,2−6では、電解液として、常温溶融塩であるビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムと、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを混合した溶媒に、電解質塩としてLiN(CF3 SO2 2 を1mol/lの濃度で溶解させたものを用い、実施例2−4では、常温溶融塩であるビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムと、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンと、炭酸プロピレンとを混合した溶媒に、電解質塩としてLiN(CF3 SO2 2 を1mol/lの濃度で溶解させたものを用いた。常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合、および溶媒における炭酸プロピレンの含有量は、実施例2−1〜2−6で表2に示したように変化させた。
また、本実施例に対する比較例2−1として、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムのみを溶媒として用いたことを除き、他は実施例2−1〜2−6と同様にして二次電池を作製した。比較例2−2,2−3として、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムと、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを混合した溶媒を用い、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を10体積%未満としたことを除き、他は実施例2−1〜2−6と同様にして二次電池を作製した。比較例2−4として、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムと、炭酸プロピレンとを混合した溶媒を用い、溶媒における炭酸プロピレンの含有量を10体積%としたことを除き、他は実施例2−1〜2−6と同様にして二次電池を作製した。
作製した実施例2−1〜2−6および比較例2−1〜2−4の二次電池について、充放電を行い、初回充放電効率および放電容量維持率を調べた。その際、充電は、0.2Cの定電流で、電池電圧が4.2Vに達するまで行なったのち、4.2Vの定電圧で、充電の総時間が4時間になるまで行い、放電は、0.2Cの定電流で電池電圧が3.0Vに達するまで行った。0.2Cというのは、理論容量を5時間で放電しきる電流値である。初回充放電効率は、1サイクル目の充電容量に対する1サイクル目の放電容量の割合、すなわち(1サイクル目の放電容量/1サイクル目の充電容量)×100(%)とし、放電容量維持率は、1サイクル目の放電容量に対する100サイクル目の放電容量の割合、すなわち(100サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100(%)とした。結果を表2に示す。
また、実施例2−1〜2−6および比較例2−1〜2−4で用いた電解液について、サイクリックボルタグラムを行い、リチウム溶解能を調べた。作用極および対極には白金電極を用い、掃引電位速度は5mV/sとし、自然電位からリチウムの溶解析出電位に対して0Vとなるまで掃引し、リチウム析出時の還元電流を測定した。結果を表2に示す。なお、リチウム還元電流は、比較例2−1の値を1とした相対値である。
Figure 2007157537
表2から分かるように、実施例2−1〜2−6によれば、比較例2−1〜2−4に比べて、リチウム還元電流を大きくすることができた。また、初回充放電効率および放電容量維持率も大幅に向上した。すなわち、常温溶融塩と4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを用い、常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合を10体積%以上とすれば、リチウムの電気化学反応が円滑となり、優れた充放電特性を得られることが分かった。
(実施例3−1,3−2)
常温溶融塩として、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムに代えて、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルオクチルアンモニウム、または、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドジエチルメチルメトキシエチルアンモニウムを用いたことを除き、他は実施例2−2と同様にして二次電池を作製した。また、本実施例に対する比較例3−1,3−2として、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを混合しなかったことを除き、他は実施例3−1,3−2と同様にして二次電池を作製した。作製した実施例3−1,3−2および比較例3−1,3−2の二次電池についても、実施例2−2と同様にして、リチウム還元電流、初回充放電効率、および放電容量維持率を調べた。結果を実施例2−2および比較例2−1の結果と共に表3に示す。なお、リチウム還元電流は比較例2−1の値を1とした相対値である。
Figure 2007157537
表3から分かるように、他の常温溶融塩を用いた実施例3−1,3−2においても、実施例2−2と同様に、リチウム還元電流が大きくなり、初回充放電効率および放電容量維持率が大幅に向上した。すなわち、他の常温溶融塩を用いても、充放電特性を向上させることができることが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、電極反応物質としてリチウムを用いる電池について説明したが、ナトリウム(Na)あるいはカリウム(K)などの他のアルカリ金属、またはマグネシウムあるいはカルシウム(Ca)などのアルカリ土類金属、またはアルミニウムなどの他の軽金属を用いる場合についても、本発明を適用することができる。その際、電極反応物質を吸蔵および放出することが可能な正極活物質などは、その電極反応物質に応じて選択される。
また、上記実施の形態および実施例では、円筒型の二次電池について具体的に挙げて説明したが、本発明は、コイン型,ボタン型,角型,楕円型, 多角形型あるいはラミネートフィルム型などの他の形状を有する二次電池、または積層構造などの他の構造を有する二次電池についても同様に適用することができる。更に、本発明は、二次電池に限らず、一次電池などの他の電池についても同様に適用することができる。
更にまた、上記実施の形態および実施例では、電解質として液状の電解液を用いる場合について説明したが、電解液を高分子化合物などの保持体に保持させたゲル状の電解質を用いるようにしてもよい。このような高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体,ポリテトラフルオロエチレン,ポリヘキサフルオロプロピレン,ポリエチレンオキサイド,ポリプロピレンオキサイド,ポリフォスファゼン,ポリシロキサン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリメタクリル酸メチル,ポリアクリル酸,ポリメタクリル酸,スチレン−ブタジエンゴム,ニトリル−ブタジエンゴム,ポリスチレンあるいはポリカーボネートが挙げられる。特に電気化学的安定性の点からはポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,ポリヘキサフルオロプロピレンあるいはポリエチレンオキサイドが好ましい。電解液に対する高分子化合物の割合は、これらの相溶性によってもことなるが、通常、電解液の5質量%以上50質量%以下に相当する高分子化合物を添加することが好ましい。
本発明の実施の形態に係る第1の二次電池の構成を表す断面図である。 図1に示した二次電池における巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。
符号の説明
11…電池缶、12,13…絶縁板、14…電池蓋、15…安全弁機構、15A…ディスク板、16…熱感抵抗素子、17…ガスケット、20…巻回電極体、21…正極、21A…正極集電体、21B…正極活物質層、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極活物質層、23…セパレータ、24…センターピン、25…正極リード、26…負極リード。

Claims (10)

  1. 常温溶融塩と、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを含み、
    前記常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合(4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン/常温溶融塩)が10体積%以上である
    ことを特徴とする電解液。
  2. 前記常温溶融塩は、4級アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなる4級アンモニウム塩を含むことを特徴とする請求項1記載の電解液。
  3. 前記4級アンモニウムカチオンは、化1に示した構造を有することを特徴とする請求項2記載の電解液。
    Figure 2007157537
    (R1,R2,R3およびR4は、脂肪族基,芳香族基,複素環基あるいはそれらの一部の元素を置換基で置換した基を表す。)
  4. LiPF6 ,LiBF4 ,Li(CF3 SO2 2 NおよびLi(C2 5 SO2 2 Nからなる群のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の電解液。
  5. テトラアルキル四級アンモニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムカチオン、またはN,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなる4級アンモニウム塩を含むことを特徴とする請求項1記載の電解液。
  6. 正極および負極と共に電解液を備えた電池であって、
    前記電解液は、常温溶融塩と、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとを含み、
    前記常温溶融塩に対する4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの割合(4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン/常温溶融塩)は10体積%以上である
    ことを特徴とする電池。
  7. 前記常温溶融塩は、4級アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなる4級アンモニウム塩を含むことを特徴とする請求項6記載の電池。
  8. 前記4級アンモニウムカチオンは、化2に示した構造を有することを特徴とする請求項7記載の電池。
    Figure 2007157537
    (R1,R2,R3およびR4は、脂肪族基,芳香族基,複素環基あるいはそれらの一部の元素を置換基で置換した基を表す。)
  9. 前記電解液は、LiPF6 ,LiBF4 ,Li(CF3 SO2 2 NおよびLi(C2 5 SO2 2 Nからなる群のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項6記載の電池。
  10. 前記電解液は、テトラアルキル四級アンモニウムカチオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムカチオン、またはN,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムカチオンと、フッ素原子を有するアニオンとからなる4級アンモニウム塩を含むことを特徴とする請求項6記載の電池。
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