JP2007157533A - 電子放出型表示装置およびその製造方法 - Google Patents

電子放出型表示装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力効率および色純度の改善された電界放出型表示装置を提供する。
【解決手段】カソード電極(2)表面に形成された電子放射物質層(4)を、全面ではなく、制御電極(6)下部の絶縁体層(7)近傍の領域を除く領域が活性領域となるように局所的に活性化する。局所的な活性化領域(3)からの放出電子が制御電極(6)に射突して吸収される、または反射してその電子の飛行方向が変化して隣接蛍光体に射突するのを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は電子を蛍光体に照射して蛍光体を発光させる表示装置およびその製造方法に関し、特に、効率的にかつ高精度に蛍光体を発光させることのできる電界放出型表示装置およびその製造方法に関する。
高電界の印加により自由電子を励起して放出し、この放出電子を蛍光体に照射させて情報(画像、文字等)を表示する電界放出型表示装置が知られている。
このような電界放出型表示装置は、たとえば、特許文献1(米国特許第3500102号明細書(特に図1−図4参照))に示されるように、カソード電極が形成されたカソード基板と、これらのカソード基板およびカソード電極上に形成された絶縁体層と、この絶縁体層上に形成された制御電極と、これらの制御電極および絶縁体層を貫通して形成される開口部内に収容されるように、この開口部底部に露出したカソード電極上に形成された電子放射物質層と、制御電極の前方に配置され、アノード電極および蛍光体が形成されるアノード基板とを主要構成要素として構成される。
この種の従来の電界放出型表示装置においては、制御電極の開口部は、ほぼ円形に形成されている。
また、特許文献2(特開2005−19379号公報)に示されるように、制御電極とアノード電極との間に遮蔽電極が配置された電界放出型表示装置が知られている。この遮蔽電極は、電子放射物質層から蛍光体へ流れる電子ビームが通過する電子通過孔が形成される。このような電子通過孔を有する遮蔽電極を設けることにより、電子放射物質層より放出された電子を正確に、この電界放出型表示装置の蛍光面(表示面)に形成された対応の蛍光体に射突させ、これにより発光均一性を保持する。
この電子放射物質層に、たとえばカーボンナノチューブ(以下、「CNT」と称す)を利用することが知られている。カーボンナノチューブを電子放出源として利用する場合、たとえば特許文献3(特開2004−288561号公報)および非特許文献1(IVNC2004, 17th International Vaccum Nanoelectronics Conference, 11-16 July 2004, Digest of Technical Papers, “Emission characteristics of Printed CNT Cathodes After Laser Treatment,” by A. Hosono, PP.248-249.)に示されるように、カーボンナノチューブを含む電子放射物質層を形成した後に、所定の条件でレーザ照射を行なうことにより、電子放射物質層が活性化され、レーザ照射前と比較して、非常に高い電子放出特性が得られることが知られている。このレーザ処理により、カーボンナノチューブを含む導電性ペーストのカーボン不純物を除去してCNTを露出させまた、その熱エネルギによりCNTを起立させ、横臥状態のカーボンナノチューブの数を低減し、電子放射効率を改善する。
米国特許第3500102号明細書 特開2005−19379号公報 特開2004−288561号公報 IVNC2004, 17th International Vaccum Nanoelectronics Conference, 11-16 July 2004, Digest of Technical Papers, "Emission characteristics of Printed CNT Cathodes After Laser Treatment", by A. Hosono, PP.248-249.
従来の電界放出型表示装置においては、電子放射物質層のほぼ全面から放出された電子、すなわち電子ビームは、制御電極の対応する開口部および遮蔽電極の対応する電子通過孔を通過し、アノード電極の高電圧により加速されて対応する蛍光体に射突し、該蛍光体を発光させる。しかしながら、電子が、電子放射物質層のほぼ全面から放出されるため、この電子放射物質層の制御電極に近い電子放出点から放出された電子は、制御電極に吸収され、アノード電極に到達せず、無効電力となるという課題があった。
また、たとえばCNTを利用し、上述の特許文献3または非特許文献1に示されるレーザ照射により電子放射物質層のほぼ全面にわたり放射特性(エミッション特性)を向上させた場合、制御電極および/または遮蔽電極の電位配置によっては、電子放射物質層の制御電極の開口部直下以外の部分からも電子放射がなされる。この制御電極の開口部直下以外の部分から放出される電子は、遮蔽電極、制御電極、電子放射物質層およびアノード電極により形成される電子レンズを通過する過程または制御電極に射突し反射する過程において、電子放射物質層を有する面に対して狭角度で出射し、該電子が到達する位置が所定の位置から逸脱し,蛍光体の発光効率が低下する、または、射突すべきでない隣接する蛍光体に射突して、望ましくない発光を引起し、カラー表示の場合、色純度を低下させるという課題があった。
それゆえ、この発明の目的は、電力効率および色純度を向上させることのできる電界放出型表示装置およびその製造方法を提供することである。
この発明に係る電界放出型表示装置は、カソード電極が形成されたカソード基板と、このカソード電極上に予め定められた形状に形成され、この予め定められた形状の領域が局所的に活性化された電子放射物質層と、この電子放射物質層の電子放出方向についての前方に配置され、この電子放射物質層と対向する部分に対応する位置に開口部が形成された制御電極層と、この制御電極層の電子放出方向についての前方に開口部に対向する位置に形成される蛍光体を備える。
この発明に係る電子放出型表示装置の製造方法は、カソード電極上に所定形状に形成された電子放射物質層に、この所定形状の領域を局所的に活性化させる用に電磁波を照射するステップを備える。
この発明に従えば、電子放射物質層が局所的に活性化される。したがって、この電子放射物質層の電子放出領域を適切な範囲に制限することができ、制御電極などに吸収され無効電力となる電子を減少させることができ、電力効率が向上する。
また、制御電極に射突し反射して、電子放射物質層を有する面に対して狭角度で出射する電子を減少させることが可能となり、該電子が到達する位置が所定の位置から逸脱するのを防止することができ、無駄なく所定の蛍光体に電子を射突させることができ、電子放出型表示装置の発光効率および色純度をさらに向上させることができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の1つの表示素子に対応する部分の側面断面構造を概略的に示す図である。図1において、表示素子部は、カソード基板1と、カソード基板1上に形成されたカソード電極2と、カソード電極2上に所定形状に形成された電子放射物質層4を含む。
この電子放射物質層4は、少なくとも一部の周辺領域を除く内部領域が活性化された局所的な活性化領域3を有する。電子放射物質層4が、カーボンナノチューブを含む場合、この局所的な活性化領域3においては、カーボン不純物が除去され、カーボンナノチューブが、その先端部分が露出した状態にされ、電子を印加電界に応じて放出可能な状態にされる。また、横臥状態のカーボンナノチューブは起立状態とされ、電子を電子放射物質層4表面から放射可能とされる。この電子を印加電界に応じて電子放射物質層4の表面から放出することのできる状態を活性化状態と称す。
表示素子部は、さらに、電子の放出方向について電子放射物質層4の前方に配置され、電子放射物質層4とほぼ対向する部分に開口部5が形成された制御電極6と、カソード基板1および制御電極6にほぼ挟まれた部分に形成された絶縁体層7と、制御電極6の電子放出方向についての前方(以下、単に前方または前側と称す)に配置された透明性のアノード基板8と、アノード基板8の後面(電子放射方向について)に形成されたたとえば透明性のアノード電極9と、アノード電極9に隣接して形成された蛍光体10と、制御電極6とアノード電極9との間に配置される遮蔽電極12とを含む。
蛍光体10は、電子放射物質層4と対向するようにアノード基板8の後面に形成される。遮蔽電極12には、電子放射物質層4から制御電極6の開口部5を通過して蛍光体10へ流れる電子ビームが通過する電子通過孔11が形成される。
この単位表示素子部においては、制御電極6および絶縁体層7を貫通するように開口部5が形成される。電子放射物質層4は、この開口部5内に収容されるように、かつ開口部5の底部に露出するようにカソード電極2上に所定形状に形成される。
遮蔽電極12は、アノード電極9に印加される高電圧から電子放射物質層4を保護する機能を有する。制御電極6は、電子放射物質層4の主として局所的な活性化領域3から電子を放出する(引出す)ための引出電極(ゲート電極)として機能する。
電子放射物質層4および蛍光体10は、X方向およびY方向に整列してかつ互いに対向するように配置されるる。蛍光体10は、それぞれ、対応の電子放射物質層4からの放出電子のエネルギを受けて発光する。
図2は、この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の概略構成を示す概略斜視図である。図2において、カソード電極2は、各々が、Y方向に沿って連続的に延在する、所定の幅を有する帯状に形成され、かつ、X方向に沿っては、カソード電極2は互いに離間して配置される。カソード基板1上には、複数(図2においては3つを代表的に示す)のカソード電極2が形成される。
制御電極6は、図1に示す絶縁層7表面上に複数個(図2においては1つを代表的に示す)形成される。制御電極6は、各々がX方向に沿って連続的に延在する所定幅の帯形状に形成され、かつY方向においては互いに離間して配置される。カソード電極2は、各制御電極6と直交するように配置され、これらの電極上の走査電圧および表示電圧に従って電子放出に必要な電界が交差部に対応して配置される電子放射物質層に印加され、該電子放射物質層4が印加電界に応じて電子放出を行ない、対応の蛍光体10が発光する。
カソード電極2と制御電極6の交差部に対応して、開口部5がほぼY方向を長手方向とする長方形の形状に形成される。蛍光体10も、同様、ほぼ長方形の形状に形成され、この制御電極6の開口部5の長手方向が蛍光体10の長手方向(Y方向)と一致するように蛍光体10が配置される。この開口部5は、図2においては、蛍光体10に対応して1つ設けられている。しかしながら、この開口部5は、複数個、その長手方向(Y方向)が蛍光体10の長手方向に一致するように平行に離間して配置されてもよい。
また、この開口部5は、前述の特許文献1において示されるようにほぼ円形形状にまたは楕円形状に形成されてもよい。
蛍光体10は、カソード電極と制御電極6の各交差部と制御電極12を挟んで対向する部分に、それぞれたとえば1つずつ形成される。蛍光体10の各々は、たとえば同一寸法の線状(細長い長方形)に形成され、互いに同一方向(Y方向)が長手方向となるように形成される。
遮蔽電極12は、たとえばカソード基板1と同程度の広さの板状に形成される。この遮蔽電極12において各蛍光体10と対向する部分には、前述の電子通過孔11が、蛍光体10とほぼ同一寸法の形状(ほぼ長方形)に形成される。この電子通過孔11の長手方向が、対応する蛍光体10の長手方向(Y方向)に沿うようにして1つの蛍光体10あたり1つの電子通過孔11が設けられる。
遮蔽電極12は、電子通過孔11が、各々アノード基板8上の対応する蛍光体10の正面に位置するように、かつ制御電極6上の対応する開口部5とほぼ一致するように、制御電極6と蛍光体10との間に配置される。
アノード基板8は、カソード基板1と同様、板状に形成される。アノード電極9は、蛍光体10の両側にY方向に延在する帯状にかつ隣接アノード電極9と離間して配置されるようにアノード基板8の後面に形成される。
なお、この電界放出型表示装置は、その図示が省略されているものの、各基板、すなわちカソード基板1およびアノード基板8の各々と遮蔽電極12との間隔を保持する間隔保持体と、カソード基板1とアノード基板8の間の空間を密閉して真空に保つ外囲器と、各電極、すなわちカソード電極2、制御電極6、アノード電極9、および遮蔽電極12への電圧印加を行なう駆動回路も備えている。
この電界放出型表示装置においては、アノード電極9には、電子加速用の高電圧(たとえば14kV)が常時印加される。遮蔽電極12には、アノード電極9からの高電圧電界を遮蔽するために、アノード電極9への印加電圧よりも低い電圧(たとえば制御電極6への印加電圧と同程度の電圧)が常時印加される。
カソード電極2および制御電極6には、一方に走査的に走査電圧が印加され、他方に選択的に表示電圧が印加される。これらの走査電圧および表示電圧が印加されたカソード電極および制御電極6の交差部に対応して配置される電子放射物質層4には、この走査電圧と表示電圧の差による電子放出に必要な電圧(たとえば120V)が印加され、この印加電圧により電子放射物質層4から電子−e(すなわち電子ビーム)が放出される。放出された電子ビームは、制御電極6の対応する開口部5および遮蔽電極12の対応する電子通過孔11を通過し、アノード電極9の高電圧により加速されて対応する蛍光体10に射突して、該蛍光体10を発光させる。
この場合、電子−eを発生する活性化領域は、電子放射物質層4において局所的に形成されており、制御電極6の開口部5および遮蔽電極12の電子通過領域11の端部との間には距離L1およびL2が存在する。したがって、電子放射物質層4から放出される電子−eが制御電極6に射突または吸収されるのを抑制することができ、蛍光体10に射突する電子量が低減されるのを防止することができる。また、制御電極6直下の領域は不活性領域であり、この領域からの電子の放出は抑制され、開口部5および電子通過領域11において制御電極6または遮蔽電極12に狭角度で電子が射突して、その放出方向が変化するのが抑制され、隣接蛍光体10に対応の電子放射物質層4からの放出電子が射突するのを回避することができる。
図3(A)から図3(I)は、この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の製造方法のうち、電子放射物質層4を局所的に活性化し、遮蔽電極12を形成する工程までを示す図である。この遮蔽電極12を形成した後の製造工程については、公知の電界放出型表示装置の製造方法と同様な工程であり、ここでは省略する。
以下、図3(A)−3(I)を参照して、この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の製造方法について説明する。
第1工程:
図3(A)に示す第1工程は、カソード基板1上にカソード電極2を形成する工程である。すなわち、カソード基板1として、たとえば高歪点ガラスを使用し、このカソード基板1上にスパッタ法などによりにITO(インジウム・スズ・オキサイド)を成膜するかまたは蒸着法によりクロム・アルミニウム(Cr・Al)を成膜して、導電成膜を形成する。この後、露光・エッチング法により、成膜した導電性膜を配線形状にパターニングして、カソード電極2を形成する。
第2工程:
図3(B)に示す第2工程は、カソード基板1およびカソード電極2上に第1絶縁体層13を形成する工程である。すなわち、カソード基板1およびカソード電極2を覆うように全面に、印刷法により紫外線感光性のあるガラス材料を主成分とする絶縁膜材料を塗布して、第1絶縁体層13を形成する。
第3工程:
図3(C)に示す第3工程は、カソード電極2上の所定の部分の第1絶縁体層13を除去する工程である。すなわち、第1絶縁体層13上に図示しない感光性材料層を形成し、露光原版を通して部分的に紫外線を照射する。この感光性材料層のうち開口部5を形成する部分を未露光のまま残し、その他の部分を露光して硬化させる。このとき、感光性材料層の未露光部分(開口部5になる部分)は、ほぼ長方形に形成される。
次いで、感光性材料層上に薬液(ここでは現像液)を噴霧し、噴霧した薬液を感光性材料層の未露光部分の長手方向(図2のY方向)に沿って感光性材料層の上面を流れさせる。この薬液により、感光性材料層の未露光部分および第1絶縁体層13のうち未露光部分と重なる部分を侵食させて除去する。この後、露光して硬化した感光性材料層を除去する。これにより、カソード電極2表面が露出し、また、カソード電極2の間に第1絶縁体層13が形成される。
第4工程:
図3(D)に示す第4工程は、カソード電極2上に電子放射物質層4を形成する工程である。すなわち、露出したカソード電極2上に、たとえばCNTを電子放射物質として含む低融点ペーストをパターン印刷する。このパターン印刷後に熱処理工程を施すことによりにより、カソード電極2上の第1絶縁体層13で囲まれる領域に、電子放射物質層4が所定形状(ほぼ長方形形状)に形成される。
第5工程:
図3(E)に示す第5工程は、電子放射物質層4を形成した後に、さらに第2絶縁体層14を形成する工程である。すなわち、電子放射物質層4を覆うように、全面にわたって印刷法により紫外線感光性のあるガラス材料を主要成分とする絶縁材料を塗布し、第2絶縁体層14を形成する。
第6工程:
図3(F)に示す、第6工程は、第2絶縁体層14上に感光性制御電極層15を形成する工程である。すなわち、第2絶縁体層14上に感光性制御電極材料層15を形成し、露光原版を通して部分的に紫外線を照射する。この紫外線照射により感光性制御電極材料層15のうち開口部5となる部分を未露光のまま残し、制御電極6として利用する部分だけを露光して硬化させ、制御電極6に変化させる。このとき、感光性制御電極材料層15の未露光部分(開口部5となる部分)は、ほぼ長方形に形成される。
第7工程:
図3(G)に示す第7工程は、電子放出物質層4上にほぼ相当する部分に、開口部5を形成する工程である。すなわち、感光性制御電極材料層15上に薬液(ここでは現像液)を噴霧し、この噴霧した薬液を感光性制御電極材料層15の未露光部分の長手方向(Y方向)に沿って感光性制御電極材料層15の上面を流れさせる。この薬液により、感光性制御電極材料層15の未露光部分および第2絶縁体層14のうちの未露光部分と重なる部分を侵食させて除去する。これにより、制御電極6および第2絶縁体層14を貫通して底部に電子放射物質層4が露出したほぼ長方形の開口部5が形成される。このとき、薬液を、感光性制御電極材料層15の未露光部分の長手方向(Y方向)に沿って感光性制御電極材料層15の表面に流すため、薬液の流れを制御電極6および第2絶縁体層14に形成される開口部5の底まで有効に行き渡らせることができる(各カソード電極2は、Y方向に連続的に延在している)。
第8a工程:
図3(H)に示す第8a工程は、電子放射物質層4を局在的に活性化させる工程である。すなわち、上述の第7工程での制御電極6および第2絶縁体層14を貫通する開口部の形成によりこの開口部底部に露出した電子放射物質層4に、収束角を有する非平行光21に加工した状態で、たとえば前述の特許文献3に記載されているように照射密度を0.7から8.6MW/cm2のレーザ光を、制御電極6をマスクとして利用して走査しながら照射する。この走査時においては、特許文献3において規定されるパルス幅17nsecの上述の照射密度のレーザ光の照射と同様のエネルギが局所的に蓄積されるように走査条件および照射密度を適切に設定する。
このレーザ光照射により、マスクされていない部分の電子放射物質層4のカーボン不純物に埋もれているCNTをカーボン不純物から露出または起立させることにより、電子放射物質層4の実質的構造を変化させて電界集中係数を増大させる。これにより、制御電極6によりマスクされていない部分の電子放射物質層4が局所的に活性化される。
なお、レーザ光として、前述の特許文献3で規定されるレーザ光を非平行光に加工してワンショット照射しても同様の効果を得ることができる。
第9a工程:
図3(I)に示す第9a工程は、電子通過孔11が形成された遮蔽電極12を制御電極6の前方に固定する工程である。すなわち、開口部5各々に対応するように電子通過孔11が形成された遮蔽電極12を、制御電極6の前方の所定の位置に固定する。この遮蔽電極12は、その周辺部が封止用外囲器に固定される形で保持される。
この遮蔽電極12を制御電極6の前方に固定する工程以後の蛍光面の形成工程、外囲器の形成工程および真空工程、さらに、駆動回路等の電気回路の組込工程等は、公知の電界放出型表示装置の製造方法と同様の工程であり、その説明は省略する。
図4は、非平行光21による電子放射物質層4の照射工程を模式的に示す図である。非平行光21は、レーザ光出力装置22の出射部に設けられる凸レンズ構造23により生成される。この凸レンズ構造23により、平行光であるレーザ光出力装置22からのレーザ光が収束角を有する非平行光に加工される。
この非平行レーザ光21は、走査方向24(負のX方向)に沿って走査する。制御電極6および絶縁体7を貫通するように開口部5が設けられており、この制御電極5をマスクとして、非平行光21が、電子放射物質層4に照射されて、活性領域3が形成される。走査方向24に沿ってレーザ光を走査する場合、図5(A)に示すように、制御電極6の図の左側端部において、この非平行光21の一部が遮蔽され、非平行光21の残りが、電子放射物質層4表面に照射される。また、同様、図5(B)に示すように、この開口部5に対してレーザ光を走査方向24に沿って走査した後、再び、制御電極6の図の右側端部で、この非平行光21の一部が遮蔽され、非平行光21の電子放射物質層4に対する照射量が低減される。この走査方向24に沿っての非平行光21の走査速度は一定である。
図6(A)から(C)は、この非平行光21で電子放射物質層4を走査した場合の、照射領域を模式的に示す図である。図6(A)から(C)においては、非平行光21が、断面が円形のレーザビームとして照射される場合を一例として示す。この場合、図6(A)に示すように、制御電極6の一方端部に近い領域においては、この非平行光21の領域21aが照射され、この領域のレーザ光の照射量は小さくなる。
一方、この非平行光21が負のX方向に沿って走査され、制御電極6によるマスクの影響がない場合、図6(B)に示すように、非平行光21の全光量が、電子放射物質層4に照射され、レーザ光出力装置22からのレーザ光の全エネルギが電子放射物質層4表面に照射される。
このレーザ光の走査がさらに進むと、再び、非平行光21の一部が、制御電極6により遮蔽され、図6(C)に示すように、この非平行光21の一部の領域21cのみが電子放射物質層4表面に照射される。
上述のように、レーザ光走査方向(24)に沿って電子放射物質層4の端部近傍領域においては、入射レーザ光量が少なく、その中央部においては、ほぼ入射レーザ光21の全エネルギが入射される。
図7は、非平行レーザ光照射時のレーザ光走査方向に沿ったエネルギ累積密度分布を示す図である。図7において、横軸に走査方向に沿った開口部内の位置を示し、縦軸にエネルギ累積密度を示す。
この図7に示すように、レーザ光走査方向に沿った電子放射物質層4上の非平行光照射によるエネルギ累積密度分布におけるエネルギ累積密度関数は、台形となる。レーザ光照射により、電子放射物質層4を活性化するためには、一定以上のエネルギ累積密度が必要である。たとえば、前述の特許文献3(特開2004−288561号公報)に開示される条件に従えば、少なくとも波長308nmのエキシマレーザ光を0.7MW/cmの照射密度、パルス幅17nsecでワンショット照射した際の累積エネルギに対応するエネルギが必要である。なお、図7に示す起毛状態はCNTが、先端が露出しかつ起立している状態を示す。
この図7に示すようなエネルギ累積密度分布の場合、開口部5に相当する範囲である開口範囲25に対して、エネルギ累積密度分布が一定のしきい値以上の範囲である活性化範囲26のみが活性化される。したがって、図6(A)から(C)に示すような非平行光の断面円形状のレーザビームを照射して、この開口領域(5)を、Y方向に沿って走査位置をずらせて複数回順次掃引する場合、図8に示すように、電子放射物質層4の内部の領域26aが活性化領域となり、その周辺部は、不活性領域となる(開口部の4辺に対して制御電極がマスクとして作用する)。
図9は、従来の方法に従ってレーザ光を用いて電子放射物質層4を活性化する場合のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。この図9においては、レーザ光出力装置24からは、平行なレーザ光29が、開口部5を介して電子放射物質層4表面に照射される。このレーザ光出力装置24を、図4に示す走査と同様、X方向に沿って掃引する。この場合、制御電極6をマスクとして平行レーザ光29を掃引(走査)した場合、この制御電極端部においてレーザ光29は遮蔽されるものの、開口部5内の電子放射物質層4の端部(制御電極6に近い端部)において、平行にレーザ光29が同じ速度で照射されるため、この電子放射物質層4全面にわたって(走査方向24に沿って)同じエネルギ照射密度で、レーザ光の走査が行なわれる。
したがって、この場合、図10に示すように、エネルギ累積密度分布関数は、走査方向に沿って一定となる。すなわち、開口部に相当する開口範囲25ほぼ全面にわたって、エネルギ累積密度が一定のエネルギ累積密度分布が得られ、したがって、電子放射物質層4のほぼ全面にわたって、一様に活性化される(図10においてはこの開口範囲25および活性化範囲26を同一領域として示す)。
この一定のエネルギ累積密度は、起毛(カーボンナノチューブを露出、起立させる状態)に必要なエネルギ累積密度、すなわちしきい値を超えており、したがって、上述のような平行なレーザ光を掃引(走査)する場合、開口部5に相当する範囲の開口範囲25とエネルギ累積密度分布が一定のしきい値以上の範囲である活性化範囲26は、ほぼ同じ範囲となる。
したがって、この図9および図10に示す従来の方法と比較して、レーザ光を、ほぼ平行光から一定の収束角を有する非平行光21に加工することにより、制御電極6をマスクとして開口部5よりも狭い範囲でかつ軸中心を開口部5と同一とする局所的な活性化領域3が形成される。
上述のように構成された電界放出型表示装置に従えば、制御電極6に射突吸収される電子数を減少させることが可能となり、制御電極6に射突することにより発生していた無効な電力を減少させることが可能となる。
また、電子放射物質4を局所的に活性化することにより、電子放射物質層4に沿った面に対して狭角度で出射する電子数を減少させることが可能となり、この出射電子が到達する位置が所定の位置から逸脱して隣接する蛍光体10を誤って発光させるのを防止することができ、色純度を向上させることが可能となる。
また、制御電極6をマスクとして使用することにより、開口部5に適した形状の局所的な活性化領域3を形成することができ、また、このような活性化領域を特定するために新たにマスクを用いる必要がなく、効率的かつ低コストな電界放出型表示装置を得ることができる。
また、電磁波としてレーザ光を利用することにより、一般的に広く利用され、入手が容易であり、電子放射物質層の局所活性化のために特別な装置構成を利用する必要がなく、また、非平行光への加工も容易である。
また、非平行光の走査方向に沿ったビーム径(サイズ)は、開口部の走査方向に沿った径よりも小さければ、制御電極のマスクの効果が大きい。しかしながら、この非平行光のビーム径は、開口部の走査方向に沿った径よりも大きくても、電子放射物質層表面上でのビーム径が開口部の径よりも小さくなるような収束角を有していれば、制御電極のマスク効果により制御電極表面に対して斜め方向に入射されるレーザ光は遮断され、また、レーザ光は一定の速度で走査されるため、電子放出物質層周辺部の累積エネルギをしきい値より小さくすることができ、局所的な活性化が可能である。この非平行光の収束角は、レーザ光の走査方向に沿って電子放出物質層に局所的活性化が可能なエネルギ累積密度分布が生じるように、ビーム径、照射密度および走査速度などの条件を考慮して適切に定められる。
なお、実施の形態1においては、制御電極6の開口部5が長方形の形状に形成されている。しかしながら、この開口部5の形状は、レーストラック状のほぼ長方形、または四隅が円弧のほぼ長方形、また対辺がテーパ状のほぼ長方形の形状であってもよい。また、この制御電極6の開口部5は、ほぼ円形であっても、また、ほぼ楕円形であってもよく、この制御電極6の開口部5の形状は、得られる効果に対して影響は及ぼさない。
また、この実施の形態1における電界放出型表示装置の製造方法において、露光に紫外線を用いているものの、この露光に用いる光は、紫外線に限定されず、他の露光エネルギ線が用いられてもよい。
また、電子放射物質層4を局所的に活性化するためにレーザ光が用いられているものの、この活性化のためには、所定のエネルギ照射条件を満たす電磁波であればよく、特にレーザ光に限定されず、例えば白色光等の広帯域な波長の光が用いられてもよい。
また、レーザ光のビーム断面は円形に限定されず、ビーム断面がほぼ長方形の線状ビームを非平行光に加工して用いてもよい。
[実施の形態2]
図11(A)から図11(I)は、この発明の実施の形態2に従う電界放出型表示装置の製造工程の主要工程を示す図である。具体的に、図11(A)から図11(I)においては、カソード基板1およびカソード電極2を形成する工程から、遮蔽電極12を形成した後に、電子放射物質層4を局所的に活性化する工程までを示す。この電子放射物質層4の局所的活性化の後の製造工程は、公知の電界放出型表示装置の製造方法における工程と同様であり、ここでは省略する。
また、図11(A)から図11(G)に示す第1工程から第7工程の処理内容は、先の図3(A)から(G)において示した実施の形態1における工程と同一の工程であり、ここでは、対応する部分には同一参照番号を付し、その説明は省略する。
以下、実施の形態2の特徴的工程である図11(H)および図11(I)にそれぞれ示される第8b工程および第9b工程について説明する。
第8b工程:
図11(H)に示す第8b工程は、制御電極6の形成後、遮蔽電極12を制御電極6の前方に固定する工程である。遮蔽電極12には、制御電極6の各開口部5に対応するように電子通過孔11が形成される。遮蔽電極12は、その周辺部が、例えばカソード基板1に組み付けられた外囲器に固定される形で保持されかつ固定される。
第9b工程:
図11(I)に示す第9b工程は、電子放射物質層4を、遮蔽電極12をマスクとして用いて局所的に活性化する工程である。すなわち、制御電極6および第2絶縁体層14を貫通して形成された開口部の底部に露出した電子放射物質層4に、収束角を有する非平行光21として加工した状態で、所定の照射密度のレーザ光を遮蔽電極をマスクとして用いて走査しながら照射する。このレーザ光の照射条件は、たとえば前述の特許文献3に示されるような、パルス幅17nsec、0.7から8.6MW/cm2の照射密度で照射したときのエネルギ累積密度が実現されるような照射密度および走査速度である。
この非平行光21に加工されたレーザ光の照射により、マスクされていない部分のカーボン不純物に埋もれているCNTを、カーボン不純物から露出させまた横臥状態のCNTを起立させることにより、電子放射物質層4の微視的構造を変化させ、電界集中係数を増大させる。これにより、遮蔽電極12によってマスクされていない部分の電子放射物質層4が局所的に活性化される。非平行光21のビーム径等のレーザ処理条件は、実施の形態1の場合と同様である(マスクとして制御電極に代えて遮蔽電極が用いられる点が異なる)。
なお、このレーザ光の照射条件として、特許文献3において規定される所定のレーザ光をワンショットパルスの形態で照射しても、レーザ光を非平行光に加工することにより同様の効果を得ることができる。
この電子放射物質層4の局所的な活性化以後の工程としては、蛍光面の形成工程、外囲器の形成工程および真空工程、さらに駆動回路等の電気回路の組込工程等がある。しかしながら、これらの工程は、公知の電界放出型表示装置の製造方法と同様の工程であり、その説明は省略する。
図12は、図11(I)における非平行光21の照射工程における1つの電子放射物質層4に対する照射工程を模式的に示す図である。図12に示す非平行光21の照射工程においては、制御電極6の開口部5に対応して電子通過孔11が形成された制御電極12をマスクとして、非平行光21を走査方向24(負のX方向)に沿って走査しながら電子放射物質層4に照射する。この非平行光21については、先の実施の形態1と同様、レーザ光出力装置22からのほぼ平行なレーザ光を、レーザ光出射部に設けられた凸レンズ構造23を用いて収束角を有する非平行光21に加工する。非平行光21は、電子通過孔11および開口部5を介して、開口部5の底部に露出するように形成された電子放射物質層4に照射される。
図12に示すレーザ光照射工程において、先の実施の形態1における図4に示す照射工程と対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。制御電極の開口部および遮蔽電極の電子通過孔の形状は、図2に示す開口部および電子通過孔と同様の形状とする。
図13は、この図12に示すレーザ光照射工程における電子放射物質層4上の走査方向に沿ったエネルギ累積密度分布を示す図である。図13においては、横軸に掃引方向(負のX方向;走査方向24)に沿った位置を示し、縦軸にエネルギ累積密度を示す。
図13に示すように、遮蔽電極12をマスクとして非平行光を照射する場合、先の実施の形態1の場合と同様、電子放射物質層上のレーザ光走査方向に沿ったエネルギ累積密度分布関数は、台形形状であり、電子通過孔11に対応する開口範囲25において周辺領域のエネルギ累積密度は小さく、その中央領域において、累積エネルギ密度が起毛に必要なエネルギ累積密度(しきい値)以上である活性化領域26が形成される。したがって、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、遮蔽電極12を非平行光照射時のマスクとして利用することにより、電子通過孔11が、開口部5に対応して設けられており、開口部5および電子通過孔11の形状に適した局所的な活性化領域3を形成することができる。また、この電子放射物質層4における活性化領域を特定するために、新たにマスクを設ける必要がなく、効率的かつ低コストの電界放出型表示装置を得ることができる。
[実施の形態3]
図14は、この発明の実施の形態3に従う電界放出型表示装置の要部の構成を示す概略斜視図である。図14においては、カソード基板1上に各カソード電極2がY方向に延在してかつX方向に沿って互いに分離して平行に配置される。このカソード電極2上には、1蛍光体当り複数個(図14においては3個)の電子放射物質層4a、4bおよび4cがY方向に離間してかつ平行に配置される。電子放射物質層4a−4cの各々は、X方向を長手方向とするほぼ長方形の形状に形成される。
このカソード電極2上に図示しない絶縁体を介して、X方向に帯状に連続的に延在して制御電極6が形成される。この制御電極6には、電子放射物質層4a−4cそれぞれに対応する開口部5a、5bおよび5cが設けられる。これらの開口部5a−5cは、X方向を長手方向とするほぼ長方形の形状に形成され、また、Y方向に互いに分離してかつ平行に配置される。
制御電極6上に(前方に)遮蔽電極12が形成され、この遮蔽電極12には、その上層(前方)に形成される蛍光体10に対応する電子通過孔11が設けられる。アノード基板8裏面に形成される蛍光体10および遮蔽電極12の電子通過孔11は、各々、Y方向を長手方向とするほぼ長方形の形状に形成される。
この図14に示す電界放出型表示装置においては、制御電極6に設けられる開口部5a−5cが、ほぼ電子放射物質層4a−4cと同様の形状を有し、一方、遮蔽電極12に形成される電子通過孔11および蛍光体10は、その長手方向が、電子放射物質層4a−4cおよび開口部5a−5cと直交する方向に配置される。したがって、遮蔽電極12および蛍光体10の位置ずれが生じても、この位置ずれがX方向に生じていれば、その位置ずれの影響を受けることなく電子放射物質層4a−4cからの放出電子(電子ビームB)を、対応の蛍光体10に照射することができる。この図14に示す電界放出型表示装置は、構成自体は、前述の特許文献2(特開2005−19379号公報)において示される構成と同様である。この特許文献2においては、電子放射物質層4a−4cへのレーザ照射によりカーボン不純物を除去してCNTを露出させ、また、その照射エネルギによりCNTに熱変形を生じさせて起立させることにより、各電子放射物質層全面を活性化する。
図15は、この発明の実施の形態3に従って行なわれる、図14に示す電界放出型表示装置の開口部5aおよび電子放射物質層4aに対するレーザ光照射工程を模式的に示す図である。遮蔽電極12に形成される電子通過孔11のX方向に沿った幅は、制御電極6に形成される開口部5aのX方向に沿った長さよりも小さい。この場合、X方向に沿ってレーザ光を走査して、遮蔽電極12および制御電極6をマスクとして電子放射物質層に対してレーザ光照射を行なう。照射レーザ光としては、先の実施の形態1および2と同様、凸レンズ構造23により、レーザ光出力装置22からのほぼ平行なレーザ光を、収束角を有する非平行光21に加工して、カソード電極2表面に形成された電子放射物質4aに照射する。したがって、活性化領域3は、X方向において遮蔽電極12の開口部11により規定され、Y方向については、制御電極6の開口部5aにより規定される形状となる。
したがって、図16に局所的活性化領域の概略図を示すように、活性化領域3a−3cは、開口部5a−5cと電子通過孔11とによりその領域が規定され、これらの電子通過孔11と開口部5a−5cの交差領域の周辺部が不活性状態となる。したがって、このような制御電極6および遮蔽層12両者をマスクとして非平行の集束レーザ光を照射することにより、遮蔽電極12の位置合わせずれが生じても、その位置に応じて正確に、局所的な活性化領域3a−3cを形成することができる。また、実施の形態1および2と同様、電子の通過領域の形状に応じて最適な形状に活性化領域(3)を形成することができ、制御電極または遮蔽電極に射突する電子数を低減することができ、電力効率を改善することができ、また、電子の蛍光体に対する照射方向が変化するのを防止することができ、色純度が改善される。
なお、上述の説明においては、非平行光の走査方向をX方向としているが、走査方向はY方向であってもよい。非平行光の走査方向と直交する方向に順次位置をずらせるようにレーザ光を掃引して、照射することにより、非平行光の断面径が、どのような場合であっても、開口部および電子通過孔により規定される領域において局所的に活性化領域を形成することができる。
[変更例]
制御電極6および遮蔽電極12をマスクとして非平行なレーザ光照射を行なって電子放射不純物層4のレーザ処理を行なう場合、まず、制御電極6の形成後、制御電極をマスクとして用いて、低いエネルギ密度でレーザ照射を行ない、次いで、遮蔽電極12の形成後、遮蔽電極をマスクとして用いてレーザ光照射処理を行なう。この場合、各レーザ光照射工程により、電子放射物質層4においてカーボン不純物が除去され、CNTの先端が露出し、また累積エネルギにより、起立するCNTの数が増大する。
この場合、各レーザ照射工程において、低いエネルギ照射密度のレーザ光を用いて非平行なレーザ光を照射することができ、また、制御電極6および/または遮蔽電極12形成/取り付け後、収束角を有する非平行光を電子放射物質層に照射することにより、これらの制御電極の開口部5および遮蔽電極12の電子通過孔11の形状にかかわらず、正確にこれらの開口部5および電子通過孔11の形状に応じた領域を、局所的に活性化して活性化領域を形成することができる。
また、制御電極に形成される開口部および遮蔽電極に形成される電子通過孔の形状が同じ場合であっても、制御電極形成後および遮蔽電極取り付け後に、それぞれ、低エネルギ照射密度で、非平行光を照射しても、活性化領域は、各レーザ光照射工程の照射エネルギの累積エネルギがしきい値を超えた領域に形成され、局所的な活性化領域を低エネルギ照射密度のレーザ光を用いて形成することができる。
[実施の形態4]
図17および図18は、この発明の実施の形態4に従うレーザ光照射工程を模式的に示す図である。この発明の実施の形態4においては、レーザ光出力装置22から、走査方向に対して斜め方向に一定の角度を有する傾斜光27を照射する。
すなわち、図17に示すように、走査方向24が負の−X方向のときには、傾斜角θで、図の右肩下がりの傾斜光27を照射する。この場合、制御電極6の開口部5の左側端部においては傾斜光27の入射が遮断され、電子放射物質層4の制御電極6の開口部左側端部に隣接する端部領域においては、傾斜光27の照射が遮断される。
走査方向24を負の−X方向として走査した後、次いで図18に示すように、同じレーザ照射条件、すなわち同じ照射密度および走査方向に対する同じ傾斜角(走査方向28の正のX方向に対して一定の角度θ)の傾斜レーザ光、を傾斜光29として走査する。この場合、負のX方向の走査24の場合と逆に、制御電極6の開口部5の右側端部における傾斜光29の電子放射物質層4への照射が遮断される。したがって、このX方向について正および負の少なくとも2方向に沿って照射することにより、走査方向について開口部端部において照射エネルギがしきい値以下となり、局所的に活性化された電子放射物質層4が得られる。
この発明の実施の形態4における電界放出型表示装置の他の製造工程は、先の実施の形態1における製造工程と同じであり、その説明は省略する。
なお、傾斜光29は、レーザ光出力装置において、レーザ光出射端面を傾斜させることにより生成しても良く、また、反射ミラーを用いて、傾斜光29を生成してもよい。
図19は、図17および図18に示す傾斜光照射工程を行なったときの、走査(掃引)方向に沿った電子放射物質層4のエネルギ累積密度分布を示す図である。
この図19に示すように、走査方向24に沿って1回目の走査を行なったときには、制御電極の開口部5に相当する開口範囲25に対してエネルギ累積密度分布は、起毛に必要なエネルギ累積密度であるしきい値以下である。この1回目の走査においては、この開口範囲25の左側領域が、レーザ光照射の影の部分となり、エネルギ累積密度はほぼ無視することのできる値となる。
一方、図18に示すように走査方向28として正のX方向に沿って傾斜光照射を行なった場合、逆に、開口範囲25の右側領域が、レーザ光照射の影の部分となり、エネルギ累積はほぼ抑制される。したがって、この図17および図18に示す2回のレーザ光照射工程により、開口範囲25の内部の活性化範囲26が、エネルギ累積密度がしきい値以上となり、局所的に活性化された電子放射物質層4が得られる。
図20は、電子放射物質層4がほぼ長方形形状の場合の局所的活性化領域3の形状を概略的に示す上面図である。図20に示すように、電子放射物質層4は、開口部5が規定する領域内に収納される。X方向に沿ったレーザ光走査のため、電子放射物質層4のX方向に沿った両側の領域は、エネルギ累積密度がしきい値以下の非活性領域となり、内部の領域が活性化領域3となる。Y方向においては、局所的活性化領域3は、制御電極下部の絶縁体(7)に近接する位置まで形成され、開口部5の端部近傍にまで延在する。しかしながら、X方向について、活性化領域3が、電子放射物質層4に対して局所的に形成されており、電子放射物質層4の全面を活性化する場合に比べて、制御電極に射突する電子数を低減することができ、電力効率を改善でき、また制御電極に射突して、その放射方向が変化する電子数を低減でき、色純度を改善することができる。
[変更例1]
図21は、この発明の実施の形態4の変更例1における局所活性化領域3の形状を概略的に示す図である。この図21に示すように、レーザ光照射工程として、図17および図18に示すように傾斜光を利用して、電子放射物質層4に対し、制御電極(6)をマスクとして照射する。この場合、走査方向(掃引方向)として、X方向における負の走査方向24および正の走査方向28に加えて、Y方向に沿って負の走査方向30および正の走査方向31を付け加える。X方向およびY方向に沿ってそれぞれ同一のレーザ照射条件で傾斜光を照射する。
この照射工程の場合、電子放射物質層4において、X方向に沿って両側の領域は、X方向のレーザ光照射により1回、Y方向に沿っての走査により2回レーザ光照射が実行される。また、電子放射物質層4のY方向に沿っての両側の領域は、X方向に沿っての走査により2回、およびY方向に沿って1回レーザ光照射が行なわれる。内部の活性化領域3においては、X方向に沿っての走査が2回、およびY方向に沿ってのレーザ光走査が2回、合計4回のレーザ光照射が行なわれる。したがって、4回のレーザ光照射により、エネルギ累積密度がしきい値を超えるように、レーザ光の照射条件を設定することにより、低エネルギ密度のレーザ光を用いて、電子放射物質層4の内部領域を局所的に活性化して、実施の形態1と同様の活性化領域3を形成することができる。
なお、レーザ光走査方向は、X方向およびY方向に限定されず、電子放射物質層の形状に応じて適切に定められればよく、また、一方向についての走査回数も2回に限定されず、偶数回であればよい。
[変更例2]
図22は、この実施の形態4の変更例2のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。この図22に示すレーザ光照射工程においては、レーザ光出力装置40は、収束角を有する非平行光を形成する凸レンズ構造41を含み、走査方向44および45に対して一定の角度を有する非平行傾斜光42を生成する。非平行傾斜光42は、制御電極6をマスクとして電子放射物質層4に照射される。この非平行傾斜光42の走査方向44および45はX方向に沿っての負の方向および正の方向である。この非平行傾斜光42を用いて電子放射物質層4にレーザ光を照射することにより、同様、電子放射物質層4において、局所的に活性化領域3を形成することができる。
凸レンズ構造41は、傾斜光光軸が凸レンズの中心軸に一致するように凸レンズ構造に入射される。しかしながら、平行なレーザ光を凸レンズ構造により収束角を有する非平行光に加工した後に、反射ミラーなどを用いて傾斜角を有する傾斜非平行光に変換されてもよい。
この図22に示すレーザ光照射工程においても、Y方向に沿って同様、非平行傾斜光の走査が行なわれてもよい。なお、この走査方向は、制御電極6の開口部5の形状に応じて適切な方向に定められればよく、X方向およびY方向に限定されない。
また、上述の説明においては、制御電極6をマスクとして用いて電子放射物質層4に対するレーザ光照射を行なっている。しかしながら、制御電極の上層(前方)に遮蔽電極(12)が形成される場合、遮蔽電極12をマスクとして用いてレーザ光照射が行なわれてもよい。また、先の実施の形態3に示す場合と同様、制御電極および遮蔽電極をそれぞれマスクとして用いて傾斜レーザ光照射が実行されてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態4に従えば、走査方向に対して一定の角度を有する傾斜光を用いて電子放射物質層を照射しており、電子放射物質層4において局所的に活性化領域(3)を形成することができ、実施の形態1から3と同様、電力効率および色純度を向上させることができる。
なお、開口部および電子通過孔の形状は、実施の形態1において説明したように長方形に限定されず、実施の形態2から4においても種々の形状を利用することができる。また、開口部および電子通過孔の数は、同一である必要はなく、1開口部に対して複数の電子通過孔が設けられていてもよく、またその逆であってもよく、また、1蛍光体当たり複数の開口部または電子通過孔が設けられていてもよい。
また、電界放出型表示装置の製造工程は、レーザ光照射工程を除いて、実施の形態1から4において同様である。
また、上述の実施の形態1から4に示す電界放出型表示装置においては、制御電極前方に遮蔽電極が配置されているものの、遮蔽電極が設けられない電界放出型表示装置においても、制御電極をマスクとしてレーザ照射を行うことにより、局所的に活性化された電子放射物質層を形成することができる。
この発明は冷陰極電子放出源を有する表示装置に適用することにより、電力効率および色純度の優れた電界放出型表示装置を実現することができる。特に、カーボンナノチューブを電子放出源として利用する表示装置に利用することにより、低消費電力で画質の優れた表示装置を実現することができる。
この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の側面断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の概略斜視図である。 (A)から(I)は、この発明の実施の形態1に従う電界放出型表示装置の製造工程を示す図である。 図3(H)に示す製造工程におけるレーザ光照射工程をより具体的に示す図である。 (A)および(B)は、レーザ光照射時における走査状態を模式的に示す図である。 (A)−(C)は、図5(A)および(B)に示すレーザ光照射工程における電子放射物質層への照射光を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1におけるレーザ光照射工程における電子放射物質層上のレーザ光のエネルギ累積密度分布を示す図である。 図7に示すエネルギ累積密度分布における局所活性化領域の形状の一例を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2に従う電界放出型表示装置のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2におけるレーザ光照射工程後の電子放射物質層上のエネルギ累積密度分布を示す図である。 (A)から(I)は、この発明の実施の形態3に従って電界放出型表示装置の製造工程を概略的に示す図である。 図11(I)に示すレーザ光照射工程をより具体的に示す図である。 図12に示すレーザ光照射工程後の電子放射物質層上のエネルギ累積密度分布を示す図である。 この発明の実施の形態3に従う電界放出型表示装置の概略斜視図である。 この発明の実施の形態3に従う電界放出型表示装置のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。 図15に示すレーザ光照射工程後の電子放射物質層上の局所活性化領域の形状の一例を示す図である。 この発明の実施の形態4に従う電界放出型表示装置のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態4に従う電界放出型表示装置のレーザ光照射工程の第2の走査過程を示す図である。 図17および図18に示すレーザ光照射工程後の電子放射物質層上のエネルギ累積密度分布を示す図である。 この発明の実施の形態4における局所活性化領域の形状の一例を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態4の変更例1における局所活性化領域の形状およびレーザ光走査方向を示す図である。 この発明の実施の形態4の変更例2のレーザ光照射工程を模式的に示す図である。
符号の説明
1 カソード基板、2 カソード電極、3 局所的活性化領域、4 電子放射物質層、5 開口部、6 制御電極、7 絶縁体層、8 アノード基板、9 アノード電極、10 蛍光体、11 電子通過孔、12 遮蔽電極、13 第1絶縁体層、14 第2絶縁体層、15 感光性制御電極材料層、21 非平行光、22 レーザ光出力装置、23 凸レンズ構造、24 走査(掃引)方向、25 開口範囲、26 活性化範囲、28 走査方向、29 傾斜光、40 レーザ光出力装置、41 凸レンズ構造、42 非平行傾斜光。

Claims (11)

  1. カソード電極が形成されたカソード基板、
    前記カソード電極上に予め定められた形状に形成され、前記予め定められた形状の領域が局所的に活性化された電子放射物質層、
    前記電子放射物質層の電子放出方向についての前方に配置され、前記電子放射物質層と対向する部分に対応する位置に開口部が形成された制御電極層、および
    前記制御電極層の前記電子放出方向についての前方に前記開口部に対向する位置に形成される蛍光体を備える、電界放出型表示装置。
  2. 前記制御電極層の電子放出方向についての前方に配置され、前記開口部に対向する位置に形成される電子通過孔を有する遮蔽電極をさらに備える、請求項1記載の電界放出型表示装置。
  3. 前記電子放射物質層は、前記予め定められた形状の少なくとも第1の方向についての周辺部を除く内部領域が活性化される、請求項1または2記載の電界放出型表示装置。
  4. カソード電極が形成されたカソード基板と、前記カソード電極上に予め定められた形状に形成された電子放射物質層と、前記電子放射物質層の電子放出方向についての前方に配置され、前記電子放射物質層と対向する部分に対応する位置に開口部が形成された制御電極層を含む電界放出型表示装置の製造方法であって、
    前記電子放射物質層に、前記電子放射物質層の前記予め定められた形状の領域が局所的に活性化されるように電磁波を照射するステップを備える、電界放出型表示装置の製造方法。
  5. 前記活性化ステップは、前記制御電極をマスクとして前記電子放射物質層に前記電磁波を局所的に照射するステップを備える、請求項4記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  6. 前記電界放出型表示装置は、さらに、前記制御電極層の電子放出方向についての前方に配置され、前記開口部に対向する位置に形成される電子通過孔を有する遮蔽電極をさらに備え、
    前記活性化ステップは、前記遮蔽電極をマスクとして前記電子放射物質層に前記電磁波を局所的に照射するステップを含む、請求項4記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  7. 前記電界放出型表示装置は、さらに、前記制御電極層の電子放出方向についての前方に配置され、前記開口部に対向する位置に形成される電子通過孔を有する遮蔽電極をさらに備え、
    前記活性化ステップは、前記制御電極および前記遮蔽層の少なくとも一方をマスクとして前記電子放射物質層に前記電磁波を局所的に照射するステップを備える、請求項4記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  8. 前記電磁波を照射するステップは、収束角を有する非平行レーザ光を照射するステップを含む、請求項4から7のいずれかに記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  9. 前記電磁波を照射するステップは、前記電子放射物質層表面に対し斜め方向に傾斜した傾斜レーザ光を照射するステップを備える、請求項4から8のいずれかに記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  10. 前記傾斜レーザ光を照射するステップは、少なくとも第1の方向についての正の方向および負の方向に沿って各々レーザ光を走査するステップを備える、請求項9記載の電界放出型表示装置の製造方法。
  11. 前記電子放射物質層はカーボンナノチューブを含み、
    前記活性化ステップは、前記カーボンナノチューブを前記電磁波の照射により局所的に露出または起立させるステップを備える、請求項4から10のいずれかに記載の電界放出型表示装置の製造方法。
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