JP2007157365A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料残量を容易に検出でき、安全な駆動および燃料の有効利用が可能な燃料電池ユニットを提供する。
【解決手段】燃料電池ユニットは、起電部を有したユニット本体と、ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料Lを収容した燃料カートリッジ50と、燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備えている。残量検出部は、ユニット本体に設けられ燃料カートリッジに向けて音波を発信する音波発信器70と、燃料カートリッジを間に挟んで音波発信器と対向して設けられ、音波発信器から発信された音波を受信する音波受信器72と、を有している。制御部は、音波受信器の受信信号に応じて燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子機器等の電源として使用される燃料電池ユニットに関する。
現在、携帯可能なノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと称する)、モバイル機器等の電子機器の電源としては、主に、リチウムイオンバッテリなどの二次電池が用いられている。近年、これら電子機器の高機能化に伴う消費電力の増加や更なる長時間使用の要請から、高出力で充電の必要のない小型燃料電池が新たな電源として期待されている。燃料電池には種々の形態があるが、特に、燃料としてメタノール溶液を使用するダイレクトメタノール方式の燃料電池(以下、DMFCと称する)ユニットは、水素を燃料とする燃料電池に比べて燃料の取扱いが容易で、システムが簡易であることから、電子機器の電源として注目されている。
燃料電池ユニットは、一次電池や2次電池と異なり、燃料を充填することで連続的な発電時間を延ばすことができる。そこで、この種の燃料電池ユニットは、起電部を有する燃料電池本体と、燃料電池本体に交換可能に取付けられる燃料カートリッジとを有している。燃料カートリッジの内部には、例えば、燃料としての高濃度のメタノールが充填されている。そして、燃料が無くなった場合には、燃料カートリッジを交換することにより、連続して発電を行うことが可能となる。
このような燃料電池ユニットにおいては、燃料カートリッジの交換時期を認識するため、燃料カートリッジ内の燃料残量を検出することが望ましい。燃料残量を検出することにより、燃料を使い切った後に燃料カートリッジを交換することができるとともに、燃料のない状態での発電動作を防止することが可能となる。
例えば、特許文献1には、燃料電池および燃料検知センサユニットを備えたカメラが開示されている。燃料検知センサユニットは、燃料貯留部の下部左右に配置された投光素子および受光素子を有し、液体燃料に光が吸収されて受光素子に光が届くか否かによって燃料の残量を検知するように構成されている。
特開2005−172638号公報
しかしながら、上記特許文献1は、独立して交換可能な燃料カートリッジを備えた燃料電池ユニットおよびこのような燃料カートリッジの燃料残量を検出する構成については開示されていない。このことから、独立して交換可能な燃料カートリッジを備えた燃料電池ユニットにおいて、燃料残量を容易に検出でき、安全な駆動および燃料の有効利用が可能な燃料電池ユニットが望まれている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料残量を容易に検出でき、安全な駆動および燃料の有効利用が可能な燃料電池ユニットを提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明の態様に係る燃料電池ユニットは、起電部を有したユニット本体と、前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、前記残量検出部は、前記ユニット本体に設けられ前記燃料カートリッジに向けて音波を発信する音波発信器と、前記燃料カートリッジを間に挟んで前記音波発信器と対向して設けられ、前記音波発信器から発信された音波を受信する音波受信器と、前記音波受信器の受信信号に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している。
この発明の他の態様に係る燃料電池ユニットは、起電部を有したユニット本体と、前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、前記残量検出部は、前記燃料カートリッジに設けられ前記燃料に接触した一対の電極と、前記一対の電極に接触可能に前記ユニット本体に設けられた接触端子を有し、前記電極間の液抵抗値を測定する抵抗測定器と、前記抵抗測定器により測定された液抵抗に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している。
上記構成によれば、燃料カートリッジ内の燃料残量を容易に検出でき、安全な駆動および燃料の有効利用が可能な燃料電池ユニットを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係る燃料電池装置について詳細に説明する。
図1は燃料電池装置の外観を示し、図2は燃料電池装置にパーソナルコンピュータを接続した状態を示している。燃料電池装置10は、例えば、メタノールを液体燃料としたDMFCとして構成され、電子機器、例えば、パーソナルコンピュータ11の電源として使用可能に構成されている。
燃料電池装置10は筐体12を備えている。この筐体12は、パーソナルコンピュータ11の幅方向に沿って延びたほぼ角柱状の本体14と、本体から前方に向かってほぼ水平に延出した載置部16とを有している。後述するように、本体14内には、燃料電池ユニットが配置されている。本体14の一側部は、燃料カートリッジの脱着時に取り外し可能なカバー51として形成されている。また、本体14の上面には、装置の動作状態および燃料カートリッジの残量の有無を示す指示手段として、複数のインジケータ17が設けられている。
載置部16は、平坦な矩形状に形成され、パーソナルコンピュータ11の後部を載置可能に形成されている。載置部16には、電源コネクタ32が配置されている。電源コネクタ32は、パーソナルコンピュータ11を載置部16の上に載せた際、パーソナルコンピュータに電気的に接続される。載置部16の3箇所には、ロック機構を構成する位置決め突起41およびフック38が設けられている。これらの位置きめ突起41およびフック38は、パーソナルコンピュータ11の底面後部と係合し、載置部16に対してパーソナルコンピュータ11を位置決め、保持する。また、載置部16には、パーソナルコンピュータ11を燃料電池装置10から取り外す際、ロック機構のロックを解除するイジェクトボタン40が設けられている。
図3は、本体14内に配設された燃料電池ユニット20を示している。燃料電池ユニット20は、ユニット本体22、およびユニット本体に脱着自在に装着された燃料カートリッジ50を備えている。ユニット本体22は、一側部に設けられたホルダ24、本体内の中央部に設けられ化学反応により発電を行う起電部27、起電部と燃料タンクとの間に設けられた混合部25、吸気部26、他側部に設けられたアノード冷却器28aおよびカソード冷却器28bを備えている。ユニット本体22は、その他、送液ポンプ、送気ポンプ、燃料、水、二酸化炭素等を流す種々の配管が設けられている。
ホルダ24には、燃料カートリッジ50の供給口部分が嵌合する嵌合部24aが設けられている。燃料カートリッジ50は、ホルダ24に脱着自在に装着され、嵌合部24aを介してユニット本体22に接続されている。
混合部25は、混合タンク31、混合槽33を有している。燃料カートリッジ50から供給された燃料は、混合槽33を介して混合タンク31へ送られ、ここで、水と混合され所望の濃度に希釈されたメタノール水溶液が生成される。混合部25は、生成したメタノール水溶液を起電部27へ送る。
吸気部26は、ユニット本体22の外部に開口する吸気孔26aを有している。吸気部26は、吸気孔26aを通じて外部の空気をユニット本体22の内部に取込み、その取込んだ空気を起電部27へ供給する。
起電部27は、複数のセルを積層したDMFCスタックにより構成されている。各セルは、アノード(燃料極)、カソード(空気極)、およびこれらの間に挟持された電解質膜を有している。起電部27は、供給されたメタノール水溶液および空気中の酸素を化学反応させて、発電動作を行なう。この発電動作により、二酸化炭素および水蒸気が生成される。生成された二酸化炭素、水蒸気および未反応のメタノールは、冷却部28へと送られる。
アノード冷却器28aおよびカソード冷却器28bは、起電部27で生成された水蒸気、二酸化炭素、および未反応のメタノールを冷却する。冷却されて液体の状態に戻った水、およびメタノールは、再び混合部25に還流され、メタノール水溶液の生成に用いられる。生成された二酸化炭素は、本体14の外部に排気される。
図1に示すように、載置部16内には、燃料電池装置10の動作を制御する制御部47が設けられている。制御部47は、混合部25、吸気部26、起電部27、およびアノード冷却器28a、カソード冷却器28bの状態を監視するとともに、これらの動作を制御する。また、制御部47は、起電部27で発電された電力を電源コネクタ32を介してパーソナルコンピュータ11に供給する。
燃料電池装置10は、燃料カートリッジ50における燃料の残量を検出する残量検出部を備えている。以下、燃料カートリッジ50および残量検出部について説明する。
図4および図5に示すように、燃料カートリッジ50は、外容器52と、外容器内に収容された内容器54とを有している。外容器52は、合成樹脂等により内部が中空の箱状に形成され、外形を維持する充分な強度を有している。内容器54は、内部が中空の袋状に形成され、この内容器内に燃料Lが充填されている。内容器54は、合成樹脂、ゴム等の伸縮性または可撓性を有する材料で変形可能に形成され、図4に2点鎖線で示すように、燃料Lの内蔵量が減るに伴って内側にしぼむ。内容器54は、内部の燃料を外側から加圧し、外容器52の供給口55に向かって押圧する。そのため、燃料カートリッジ50内の燃料が減少した場合でも、内部の燃料を供給口55に導き、余すことなく使いきることができる。
図3ないし図5に示すように、外容器52は、その一側面下部から外側に突出したほぼ角柱形状の係合部56を有している。係合部56は、ホルダ24の嵌合部24aに挿入可能、つまり、嵌合可能に形成されている。係合部56の延出端には、燃料を供給する供給口55が形成され、この供給口55は内容器54内に連通している。係合部56内には、供給口57を開閉する逆止弁58が設けられている。燃料カートリッジ50を燃料電池ユニット20から取り外した状態において、逆止弁58は図示しない付勢手段により付勢され、供給口55を閉塞する位置に保持されている。
係合部56の内、内部の燃料を挟んで対向する2つの壁部、例えば、上下の壁部には、それぞれ凹所60が形成されている。係合部56の内、凹所60が形成された領域は、燃料残量を検出する際の検出領域を構成し、他の壁部よりも肉薄に形成されている。
図4および図5に示すように、ホルダ24の嵌合部24aは、ホルダの壁部に形成された凹所によって構成されている。嵌合部24aは、燃料カートリッジ50の係合部56に対応した矩形状に形成されている。嵌合部24aの底部には燃料注入口62が形成され、この燃料注入口62には、ユニット本体22に設けられた燃料供給管63が接続されている。燃料注入口62内には押圧突起64が設けられている。図5に示すように、燃料カートリッジ50が装着された際、押圧突起64は、逆止弁58を押圧して開放し、燃料カートリッジの供給口55と燃料注入口62とを連通させる。
残量検出部は、嵌合部24aに設けられた音波発信器70および音波受信器72を有している。燃料カートリッジ50が装着された状態において、音波発信器70は、燃料カートリッジ50に向けて音波を発信する。音波受信器72は、燃料カートリッジ50を間に挟んで音波発信器と対向して設けられ、音波発信器から発信された音波を受信する。音波発信器70および音波受信器72は、燃料カートリッジ50の凹所60とそれぞれ対向する位置に設けられている。これにより、音波発信器70および音波受信器72は、燃料カートリッジ50の肉薄部分および燃料カートリッジ内に収容された燃料を挟んで対向している。図5および図6に示すように、ホルダ24の嵌合部24aには、燃料電池ユニット20の傾斜と検知する傾斜センサ74が設けられている。
残量検出部は制御部47を有している。図7に示すように、制御部47は例えば、マイコンにより構成されている。制御部47には、音波発信器70、音波受信器72、傾斜センサ74、インジケータ17、電源コネクタ32が接続されている。また、制御部47には、ドライバ76を介してユニット本体22の送気、送液ポンプ77が接続され、更に、ドライバ78を介して冷却ファン80が接続されている。制御部47は、これら各構成部の動作を監視および制御する。
制御部47は、音波受信器72の受信信号に応じて燃料カートリッジ50内の燃料の残量を検知する。図8に示すように、燃料の残量検出時、音波発信器70は、燃料カートリッジ50に向けて音波信号Aを発信する。音波受信器72は、発信された音波信号を、燃料カートリッジ50および燃料カートリッジ内の燃料Lを通して受信し、受信信号を制御部47に入力する。物体中の音速は、物体の密度によって異なる。音波の発信から受信までの時間は、物体の密度によって変化する。そのため、音波の伝播時間を測定することにより、燃料カートリッジ50内に燃料が存在するか否かを検出することができる。
図8に示すように、燃料カートリッジ50内に燃料が残っている場合、音波受信器72の受信信号はB、燃料が残ってない場合、受信信号はCとなる。制御部47は、音波受信器72からの受信信号の時間差を検出し、燃料カートリッジ50内の燃料Lの有無を検知する。燃料カートリッジ50の検出領域は、凹所60が設けられ肉薄に形成されていることから、音波発信器70および音波受信器72間における燃料カートリッジの測定距離を短くすることができ、正確な音波測定を行うことが可能となる。
制御部47は、燃料カートリッジ50内の燃料が残っていないことを検出した場合、これを利用者に報知する。例えば、制御部47は、インジケータ17を点灯させ、あるいは、ブザー等を鳴らすことにより、利用者に燃料残量が無いことを報知する。また、制御部47は、傾斜センサ74により、ユニット本体22および燃料カートリッジ50の傾斜を検出した際、残量検出部による燃料残量検出を停止する。これにより、装置の傾斜に伴なう、燃料残量の誤検出を防止する。
上記の構成によれば、独立して交換可能な燃料カートリッジを備えた燃料電池装置10において、燃料残量を容易に検出でき、安全な駆動および燃料の有効利用が可能な燃料電池装置を得ることができる。すなわち、燃料残量を検出することにより、燃料カートリッジ50内の燃料を使いきることができ、経済性の向上を図ることができる。また、燃料のない状態で燃料電池装置の発電動作を行うことを防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。残量検出部は、主にユニット本体側に設けられているため、燃料カートリッジ自体は、凹所60を設けるだけの簡単な構成とすることができ、コストの削減が可能となる。残量検出部として音波発信器を用いることにより、非接触で燃料残量を検出することができ、安全性を損なうことがない。
上述した実施形態において、燃料カートリッジ50は伸縮性を有した内容器54を有し、収容した燃料Lを供給口55側へ押圧している。そのため、燃料電池ユニット20が傾斜している場合でも、燃料自在の傾斜を防止することができる。そのため、このような燃料カートリッジを用いる場合には、傾斜センサを省略してもよい。
また、音波発信器および音波受信器は、燃料カートリッジを挟んで対向配置されていればよく、上述した実施形態に限らず、任意の位置に設けることができる。燃料カートリッジの内、音波発信器および音波受信器と対向する検出領域を他の部分に対して肉薄に形成したが、他の部分と同一の厚さに形成してもよい。この場合においても、燃料の残量を充分に検出することができる。
図9に示すように、この発明の第2の実施形態に係る燃料電池装置によれば、燃料カートリッジ50の外容器52は、突出した係合部56を有し、係合部の延出端にはユニット本体22に燃料を供給する供給口55が形成されている。外容器52の係合部56は、供給口55の近傍でそれぞれ音波発信器70および音波受信器72に対向する検出領域を有している。各検出領域は、壁面全体が内側に凹んだ凹所61に形成されている。従って、検出領域間の幅は、外容器52の他の部分よりも狭く形成されている。そして、音波発信器70および音波受信器72は、この幅の狭い領域を挟んで対向配置されている。そのため、燃料カートリッジ内における燃料残量を、音波発信器70および音波受信器72によって正確に検出することができる。
第2の実施形態において、燃料電池装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略した。
次に、この発明の第3の実施形態に係る燃料電池装置の残量検出部について説明する。図10に示すように、本実施形態によれば、残量検出部は、燃料カートリッジ50の係合部56に取り付けられた一対の電極82、ユニット本体22のホルダ側に設けられ、電極と接触する接触端子84と、を備え、接触端子84は前述した制御部47に接続されている。各電極82は例えばピン状に形成され、その一端部は、燃料カートリッジ50内に突出し、燃料Lに接触している。各電極82の他端部は、係合部56の外面に露出している。燃料カートリッジ50がホルダ24に装着されると、電極82の他端部は、それぞれ嵌合部24aに設けられた接触端子84に接触し、電気的に接続される。
制御部47は、一対の電極82間の液抵抗を測定する抵抗測定器として機能し、測定された液抵抗に応じて燃料の有無を検出する。すなわち、燃料の有無により電極82間の抵抗値が異なる。燃料カートリッジ50内に燃料が存在し、一対の電極82が燃料に接触している場合、電極間の抵抗は無限大となる。燃料の残量がなく、一対の電極82が燃料に接触していない場合、電極間の抵抗は測定可能な所定の値となる。従って、制御部47は電極82間の抵抗値を検出し、燃料の有無を検出する。
第3の実施形態において、燃料電池装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。上記のように構成された第3の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、この発明の第4の実施形態に係る燃料電池装置の残量検出部について説明する。図11に示すように、本実施形態によれば、残量検出部は、圧力検出器86を有している。圧力検出器86は、ユニット本体22においてホルダ24の底部に設けられている。ホルダ24に装着された燃料カートリッジ50は、圧力検出器86上に支持される。圧力検出器86は、前述した制御部47に接続され、検出信号を制御部47に入力する。
燃料カートリッジ50内に収容された燃料の残量により、燃料カートリッジの重量が変化し、圧力検出器86に作用する力が変化する。そのため、制御部47は、圧力検出器86によって検出された圧力により、燃料カートリッジ50内の燃料残量を検出することができる。燃料カートリッジ50の重量が圧力検出器86に確実に掛かるように、燃料カートリッジ50の外容器52の底面に凸部87が形成され、この凸部が圧力検出器86上に当接している。
第4の実施形態において、燃料電池装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。上記のように構成された第4の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、この発明の第5の実施形態に係る燃料電池装置の残量検出部について説明する。図12および図13に示すように、本実施形態によれば、残量検出部は、燃料カートリッジ50の外容器52の外面に固定された一対の電極90a、90bを有している。電極90a、90bは、平坦な板状に形成され、外容器52の上面および底面にそれぞれ固定されている。電極90a、90bは、外容器52および内部の燃料Lを間に挟んで互いに対向して位置し、コンデンサを構成している。
ユニット本体22のホルダ24には、燃料カートリッジ50が装着された際、電極90a、90bに電気的に接触する接触端子92a、92bが取り付けられている。接触端子92a、92bは前述した制御部47に電気的に接続され、検出信号を制御部に入力する。制御部47は、コンデンサの容量を検出する容量検出部を有し、検出されたコンデンサ容量に応じて、カートリッジ内の燃料の残量を検知する。すなわち、燃料カートリッジ50内の燃料残量に応じて、電極90a、90b間の比誘電率が変化し、コンデンサ容量が変化する。制御部47は、このコンデンサ容量により、燃料残量の有無を検出する。
第5の実施形態において、燃料電池装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。上記のように構成された第5の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
前述した実施形態において、燃料カートリッジは伸縮性を有した内容器54を有した構成としたが、これに限らず、内部容器を持たない燃料カートリッジを用いても良い。ユニット本体および燃料カートリッジの形状、寸法等は、実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。この発明に係る燃料電池ユニットは、上述したパーソナルコンピュータに限らず、モバイル機器、携帯端末等の他の電子機器の電源としても使用可能である。燃料電池の形式としは、DMFCに限らず、PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell)等の他の形式としてもよい。更に、燃料電池ユニットを電子機器の筐体内に内蔵した構成としてもよい。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る燃料電池装置を示す斜視図。 図2は、前記燃料電池装置をパーソナルコンピュータに接続した状態を示す斜視図。 図3は、前記燃料電池装置の燃料電池ユニットを示す斜視図。 図4は、前記燃料電池ユニットのホルダおよび燃料カートリッジを示す断面図。 図5は、前記ホルダに燃料カートリッジを装着した状態を示す断面図。 図6は、前記燃料電池ユニットを傾斜した状態を示す断面図。 図7は、前記燃料電池装置の制御系を示すブロック図。 図8は、前記燃料電池ユニットにおける残量検出部の発信信号および受信信号を示す図。 図9は、この発明の第2の実施形態に係る燃料電池装置のホルダおよび燃料カートリッジを示す断面図。 図10は、この発明の第3の実施形態に係る燃料電池装置のホルダおよび燃料カートリッジを示す断面図。 図11は、この発明の第4の実施形態に係る燃料電池装置のホルダおよび燃料カートリッジを示す断面図。 図12は、この発明の第5の実施形態に係る燃料電池装置のホルダおよび燃料カートリッジを分離して示す断面図。 図13は、前記第5の実施形態に係る燃料電池装置のホルダに燃料カートリッジを装着した状態を示す断面図。
符号の説明
10…燃料電池装置、 11…パーソナルコンピュータ、 14…本体、
16…載置部、 20…燃料電池ユニット、 22…ユニット本体、 24…ホルダ、 24a…嵌合部、 27…起電部、 47…制御部、 50…燃料カートリッジ、 52…外容器、 54…内容器、 55…供給口、 56…係合部、 58…逆止弁、 60…凹所、 70…音波発信器、 72…音波受信器、 74…傾斜センサ、 82…電極、 84…接触端子、 86…圧力検出器、 87…凸部、 90a、90b…電極

Claims (10)

  1. 起電部を有したユニット本体と、
    前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、
    前記残量検出部は、前記ユニット本体に設けられ前記燃料カートリッジに向けて音波を発信する音波発信器と、前記燃料カートリッジを間に挟んで前記音波発信器と対向して設けられ、前記音波発信器から発信された音波を受信する音波受信器と、前記音波受信器の受信信号に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している燃料電池ユニット。
  2. 前記燃料カートリッジは、燃料を収納した外容器と、前記外容器に設けられ前記ユニット本体に燃料を供給する供給口と、を備え、前記外容器は、前記供給口の近傍でそれぞれ前記音波受信器および音波発信器に対向する検出領域を有し、前記検出領域は、外容器の他の部分よりも肉薄に形成されている請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記燃料カートリッジは、燃料を収納した外容器と、前記外容器に設けられ前記ユニット本体に燃料を供給する供給口と、を備え、前記外容器は、前記供給口の近傍でそれぞれ前記音波受信器および音波発信器に対向する検出領域を有し、前記検出領域間の幅は外容器の他の部分よりも狭く形成されている請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  4. 起電部を有したユニット本体と、
    前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、
    前記残量検出部は、前記燃料カートリッジに設けられ前記燃料に接触した一対の電極と、前記一対の電極に接触可能に前記ユニット本体に設けられた接触端子を有し、前記電極間の液抵抗値を測定する抵抗測定器と、前記抵抗測定器により測定された液抵抗に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している燃料電池ユニット。
  5. 起電部を有したユニット本体と、
    前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、
    前記残量検出部は、前記ユニット本体に設けられ、前記燃料カートリッジを支持しているとともに燃料カートリッジの重量に応じた圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器の検出信号に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している燃料電池ユニット。
  6. 前記燃料カートリッジは、燃料を収納した外容器と、前記外容器に設けられ前記ユニット本体に燃料を供給する供給口と、を備え、前記外容器は、前記圧力検出器に当接する凸部を有している請求項5に記載の燃料電池ユニット。
  7. 前記カートリッジは、前記外容器内に配設され燃料を収容しているとともに、燃料の減少に応じて収縮し燃料を前記供給口に向けて加圧する変形可能な内容器を有している請求項2,3,6のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  8. 起電部を有したユニット本体と、
    前記ユニット本体に脱着可能に装着され、燃料を収容した燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジ内における燃料の残量を検出する残量検出部と、を備え、
    前記残量検出部は、前記燃料カートリッジに取り付けられ、燃料を挟んで対向しコンデンサを構成した一対の電極と、前記ユニット本体に前記一対の電極に接続可能に設けられ、前記コンデンサの容量を検出する容量検出器と、前記容量検出器の検出信号に応じて前記燃料カートリッジ内の燃料の残量を検知する制御部と、を有している燃料電池ユニット。
  9. 前記燃料カートリッジは、外容器と、前記外容器に設けられ前記ユニット本体に燃料を供給する供給口と、前記外容器内に配設され燃料を収容しているとともに、燃料の減少に応じて収縮し燃料を前記供給口に向けて加圧する変形可能な内容器と、を有している請求項8に記載の燃料電池ユニット。
  10. 前記ユニット本体は、前記燃料カートリッジの供給口近傍部位の傾斜を検出する傾斜検出器を備えている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
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