JP2007156580A - 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法 - Google Patents

売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007156580A
JP2007156580A JP2005347337A JP2005347337A JP2007156580A JP 2007156580 A JP2007156580 A JP 2007156580A JP 2005347337 A JP2005347337 A JP 2005347337A JP 2005347337 A JP2005347337 A JP 2005347337A JP 2007156580 A JP2007156580 A JP 2007156580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
loan
receivable
qualifying
receivables
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005347337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3928882B1 (ja
Inventor
Miso Mawatari
未双 馬渡
Osamu Tanaka
田中  理
Kunitoshi Kojima
邦俊 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co filed Critical Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co
Priority to JP2005347337A priority Critical patent/JP3928882B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3928882B1 publication Critical patent/JP3928882B1/ja
Publication of JP2007156580A publication Critical patent/JP2007156580A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】 売掛債権の明細を定期的に報告することなく、かつ譲渡禁止特約等の付された売掛債権も対象にすることが可能な、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を設定することが可能な融資限度額出力システム、融資限度額登録システムを提供する。
【解決手段】 取引先がATM20やEBシステム12より依頼した振込情報は、口座情報格納部13の融資先の入金用口座の口座情報に書き込まれる。融資限度額算出システム14は所定のタイミングで起動され、融資先の融資限度額を算出する処理を実行する。融資限度額の算出は、融資先の入金用口座から取り込んだ入金明細から、対象期間中の入金合計額を算出する。合計額は振込依頼人別に算出し、所定の比率を超過するものについては、特殊入金と判断して上限額の調整を行う。かかる調整後の入金合計額をベースに、融資限度額を算出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、融資先の有する売掛債権を活用した融資の管理に用いられる、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を算出して、算出した融資限度額を出力又は登録する融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法に関するものである。
企業間の取引等において商品やサービスを販売して売上が計上されると、販売代金が入金されるまでの間には一定の決済期限(サイト)が設けられていることが一般的である。このような販売代金の受取りに関する債権を売掛債権というが、売掛債権の回収前に販売者は原材料の仕入代金等を支払わなければならない場合があり、売掛債権の回収までに運転資金の資金需要が発生することが少なくない。
かかる資金需要に対応するために、金融機関等においては、販売先の発行した手形を割り引いて現金化する手形割引や、販売者の有する売掛債権を買い取るファクタリング等により、販売者の有する債権を現金化するサービスが提供されている。このうちファクタリングについては、対象となる債権の特定や必要な手続を効率化するためのコンピュータシステムに関する発明(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)が開示されている。
売掛債権を速やかに現金化する手法は、上記のように金融機関等が手形や債権を買い取る手法に限られず、売掛債権を担保にした融資や売掛債権の債権額や回収時期に対応した融資など、金融機関等が融資の形態で資金を提供することも行われている。前者の手法は、融資の担保として売掛債権を徴求し、融資が滞った場合には担保権を実行して、売掛債権の回収代金を融資の返済に充当するものである。後者の手法は、売掛債権の回収期日には債権額相当の入金がなされる確度が高いことから、売掛債権に担保を設定するか否かに関わらず、この入金予定を引当にして、回収期日までの融資を実行するものである。
このような売掛債権に対応する融資を効率的に行うための技術として、売掛債権を担保にした融資を実行するまでの手続をシステム化する発明や(例えば、特許文献3参照。)、売掛債権を引当にした融資を実行するまでの手続をシステム化する発明(例えば、特許文献4参照。)が開示されている。
特開平11−96247号公報 特開平11−96262号公報 特開2001−319060号公報 特開2003−99612号公報
前記特許文献1や前記特許文献2記載の発明は、ファクタリングの手続を効率化するものではあるが、ファクタリングという手法が売掛債権を金融機関等に譲渡するスキームによるものであるため、対象となる売掛債権の特定と債権譲渡の契約については、必須の手続となる。継続的に発生する運転資金の資金需要への対応としてファクタリングを用いる場合、債務者は金融機関等に対して定期的に売掛債権の明細を報告するとともに、担保設定のための契約手続を行わなければならない。
前記特許文献3や前記特許文献4記載の発明は、売掛債権を担保にする融資や、売掛債権見合いの融資を効率的かつ安全に行うことに資するものであるが、これらの売掛債権に対応する融資についても売掛債権の特定は必須であり、担保設定を行う場合には契約手続も発生する。つまり、継続的に発生する運転資金の資金需要への対応として売掛債権対応の融資を利用する場合についても、債務者は金融機関等に対して定期的に売掛債権の明細を報告する手間が生じることに違いはない。債務者にとっては、売掛債権の明細の報告等を行わなくても運転資金を調達できる手段が提供されれば、資金調達にかかる負担を軽減することが可能になる。
また、売掛債権によっては債権譲渡や担保設定を禁じる特約が付されることも珍しくないため、ファクタリングや売掛債権を担保にした融資を利用したい場合であっても、売掛債権を速やかに現金化することができない場合が生じ得る。債務者にとっては、かかる特約が付された売掛債権についても資金調達の際に活用できる手段が提供されれば、資金調達の枠を拡大することが可能になる。
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、売掛債権の明細を定期的に報告することが必須の要件ではなく、かつ譲渡禁止特約等の付された売掛債権も資金調達に活用することが可能な、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を算出して、算出した融資限度額を出力又は登録する融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法を提供することを目的とするものである。
本願の課題を解決する第1の発明は、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定手段と、前記融資限度額特定手段によって特定された融資限度額に関する情報を出力する融資限度額出力手段と、を備えることを特徴とする融資限度額出力システムである。
本願の課題を解決する第2の発明は、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定手段と、前記融資限度額特定手段によって特定された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えることを特徴とする融資限度額登録システムである。
本発明においては、従来のファクタリングや売掛債権を担保にした融資が、将来入金が予定されている売掛債権を対象に資金調達を行う仕組みであるのに対して、所定の預金口座に入金された過去の売掛債権の入金実績を用いて、実績見合いで融資限度額を設定することにより、債務者は売掛債権の明細を定期的に報告することなく資金を調達することが可能になる。過去の実績から将来の入金額を予測して融資限度額を設定するものであるので、将来の入金予定と紐付けられた従来の手法に比べると、融資を実行する金融機関等の債権保全の確実性には劣位することとなる可能性があるが、予測の精度を高めるために融資先毎に固有の情報を登録して設定する仕組みを設けることによって、債権保全上の安全性を担保している。
具体的には、まず、特殊要因に基づく入金実績による影響を排除するために、売掛債権の債務者である振込依頼人別に入金額を集計し、入金額の合計額に占める比率から、正常な入金であるか否かを判断する。当該振込依頼人にかかる入金額の比率が所定の比率を超過する場合は正常でない入金があったものと判断して、入金額を所定の比率までカットした金額を適格売掛金額として採用するか、又は入金額をゼロとして適格売掛金額の対象から除外することとしている。このように、特殊要因による入金実績の可能性を判定、調整するための工程を設けることにより、確度の高い入金予測を可能にしている。尚、入金額の合計額に占める比率を超過するかの判定方法については、入金額の合計額に占める比率を算出して所定の比率を超過するか対比することとしてもよいし、所定の比率に該当する場合の限度額を算出して、入金額が当該限度額を超過するか対比することとしてもよい。
また、上記のようにイレギュラーな要因を調整した適格売掛金額を積み上げて計算した融資可能基準額に対して、融資先別に対して予め契約等で設定された融資極度額を登録して、キャップとして適用する。このように、融資先の財務体質等に応じた融資極度額を適用する工程を設けることにより、入金実績が積み重なったからといって無条件に融資限度額が拡大することを防止している。
尚、本発明における売掛債権とは、必ずしも商品やサービスの対価として計上される売上にかかる債権に限られず、手数料、ライセンスフィー、利息収入など継続して発生する他の金銭債権や、受取手形の手形債権を含むものであってもよい。また、本発明において用いられる売掛債権入金用口座は、売掛債権の入金が確認できる預金口座であれば、売掛債権の入金専用に用いられる預金口座であってもよいし、通常取引において用いる普通預金口座や当座預金口座であってもよい。対象となる預金口座が複数の口座であってもよい。
本発明において、入金明細を読み出す所定の対象期間は特に限定されるものではないが、通常は1ヶ月単位や、融資先の標準的な売掛金や受取手形のサイトなどを基準に設定する。適格売掛金額の特定に用いられる上限比率も特に限定されるものではなく、融資先の通常取引では超過し難い水準を考慮して設定すればよい。融資可能基準額を算出において用いられる所定の掛け目も特に限定されるものではなく、100%以上としてもよいが、融資先の財務内容等の分析により、60〜85%程度の範囲内で設定することとしてもよい。尚、これらの基準値を超過するか否かの判定においては、基準値と同一の場合はいずれに含むこととしてもよい。融資極度額は融資先毎に定められるが、融資先の取引実績、財務体質等を考慮して個別に決定するのが一般的である。
また、本発明においては、売掛債権の入金実績を所定の預金口座への入金記録から把握するが、関係会社との取引や銀行借入による入金など、実質的には融資の返済の引当てとなり得ないような入金を対象から除外するために、所定の相手先を特定して融資限度額の算出対象から除外することとしている。
尚、算出された融資限度額は、第1の発明においては通知書等の形式で出力されて、融資先への通知等に用いられ、第2の発明においては融資機関の融資管理システムにおいて融資先毎の融資限度額として登録されて、融資先からの融資申し込みの判断等に用いられる。
第1の発明及び第2の発明は、前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
本発明においては、特殊要因による入金実績の影響を排除するために、振込依頼人単位での上限比率を設定して適格売掛債権の調整を行うこととしているが、所定の相手先については特殊要因ではなく定常的に比率が高位にあるケースもあり得るため、この方法では、適格売掛金額の特定において上限比率の適用から除外する相手先を全額算入先として予め設定できることとしている。
尚、本発明において、対象期間を1ヶ月と設定した場合であっても、売掛債権のサイトが3ヶ月であれば融資の基準時には3ヶ月分の売掛債権が存在することになる。このようなケースにおいては、3ヶ月分の売掛債権に対応して融資限度額を設定することが好ましく、複数の対象期間単位で算出した適格売掛金額合計額の合計値を適格売掛金額合計額として採用することとしてもよい。又は、3ヶ月分の売掛債権の合計値を基準として、同様の工程で融資限度額を算出することもできる。例えば、上限比率の調整については、各々の対象期間単位(例えば1ヶ月単位)で上限比率との対比を行ってもよいし、複数の対象期間全体(例えばサイト分の3ヶ月)の合計値を算出して上限比率との対比を行うこととしてもよい。
さらに、第1の発明及び第2の発明は、それぞれ融資限度額出力システム又は融資限度額登録システムに対応する、融資限度額の出力方法又は融資限度額の登録方法として特定することもできる。
つまり、第1の発明に対応する融資限度額の出力方法は、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度額特定ステップで特定された融資限度額に関する情報を出力する融資限度額出力ステップと、を有することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
第2の発明に対応する融資限度額の登録方法は、売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度額特定ステップで特定された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
本発明によって、売掛債権の入金実績を裏付けとした安全性に優れた融資限度額の算出し、算出した融資限度額を通知書等の形式で出力し、又は融資管理システムに登録することが可能になる。そのため、融資を受ける企業等は、ファクタリングや売掛債権を担保にした融資のように、売掛債権の明細を定期的に報告することなく融資を受けることが可能になるため、融資を行う金融機関等、融資を受ける企業等それぞれの運転資金の貸借にかかる事務負担の軽減に資することとなる。
また、ファクタリングや売掛債権を担保にした融資と異なり、譲渡禁止特約等の付された売掛債権も資金調達に活用することが可能になるため、融資を受ける企業等にとって、特に運転資金の資金調達の機会が拡大することになる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下の説明は本発明にかかる融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、又は融資限度額の登録方法の実施形態の一例であって、設定された対象期間、上限比率、掛け目など、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
図1は、従来の売掛債権に対応した融資と本発明によって実行される売掛債権を活用した融資の相違を示す図である。図2は、本発明によって実行される売掛債権を活用した融資における融資限度額の考え方を示す図である。図3は、本発明の構成を示すブロック図である。図4は、本発明における預金口座への入出金情報の一例を示す図である。図5、図6は、本発明による融資限度額の算出例を示すそれぞれ第1、第2の図である。図7は、本発明において融資限度額の算出対象となる入金明細の一例を示す図である。図8は、本発明における顧客情報の入力画面の一例を示す図である。図9は、本発明における顧客のマスタ情報の一例を示す図である。図10〜図14は、本発明にかかる融資限度額の算出方法による融資限度額の算出フローを示すそれぞれ第1〜第5のフローチャートである。
図1を用いて、従来の売掛債権に対応した融資と、本発明によって実行される売掛債権を活用した融資の相違点について説明する。背景技術の項において説明したように、売掛債権を速やかに現金化する手段として、手形や債権を買い取るファクタリングや、売掛債権を担保にした融資や売掛債権の債権額や回収時期に対応した融資などが、金融機関等によって提供されている。これらの手段においては、ファクタリングの実行時や融資実行時を基準時として考えると、将来において入金が予定されている売掛債権を対象に、所定の掛け目を設定した金額が融資(ファクタリング)可能額となる。つまり、これらの手段は、売掛債権に基づく将来の入金予定を引当てとして運転資金を供給するものである。
これに対して、本発明によって実行される売掛債権を活用した融資は、基準時である融資実行時に対して、過去の売掛債権の入金実績を基準にして融資限度額が設定される。この融資においては、直近時の売掛債権の入金実績から当該企業等においては近い将来においても同程度の入金が発生し得るものと仮定し、所定の期間の入金実績を預金口座への入金記録から把握して、融資限度額を設定する。つまり、この融資は、過去の売掛債権の入金実績を裏付けとして運転資金を供給するものである。
但し、本発明によって実行される売掛債権を活用した融資は、過去の実績から将来の入金額を予測して融資限度額を設定するものであるので、将来の入金予定と紐付けられた従来の手法に比べると、融資を実行する金融機関等の債権保全の確実性には劣位することとなる可能性がある。従って、過去の売掛債権の実績からイレギュラーな入金等を融資先毎に個別に排除することが可能なように、融資先毎に固有の情報を登録して設定する仕組みを設けて、予測の精度を高めることによって、債権保全上の安全性を担保することとしている。
図2は、本発明によって実行される売掛債権を活用した融資における、融資限度額の考え方を示している。例えば、運転資金の借入を行う企業の売掛債権のサイトが1ヶ月というケースであれば、融資実行時である基準時においても売掛債権は1ヶ月分の残高があるものと考えら得るため、基準時の前月1ヶ月分の売掛債権の入金実績を把握すれば、標準的な取引状態であれば基準時における売掛債権の残高もほぼ同程度の金額であると推測される。そこで、前月1ヶ月分の売上債権の入金用口座への入金実績を把握して、入金金額を基準に融資限度額を設定すれば、融資限度額までの貸出債権であれば、残存する売掛債権の入金によって回収できる可能性が高いものと考えることができる。
しかしながら、例えば大口取引の入金など、実際は特殊要因によって月次の入金実績が変動することが少なくない。このような特殊入金の影響を排除するために、本発明では売掛債権の債務者である振込依頼人別に入金額を集計し、入金額の合計額に占める比率が基準となる比率を超える場合は特殊入金であると判定して、基準となる比率を上限に入金額の調整を行って、影響の排除を図っている。また、入金額の合計額から融資限度額を算出する際には、安全性を考慮して所定の掛け目を乗じている。
尚、融資先ごとに売掛債権の如何に関わらず融資の上限額として設定極度額が定められていて、算出された融資限度額が設定極度額を上回る場合には、最終的に採用される融資限度額は設定極度額まで減じられる。図2の例であれば、8月を除く各月については売掛債権の入金実績に掛け目を乗じた額は設定極度額を下回っているため、算出された金額がそのまま融資限度額として採用されているが、8月については売掛債権の入金実績に掛け目を乗じた額が設定極度額を上回っているため、設定極度額が融資限度額として採用されている。
この他に、例えば売掛債権のサイトが3ヶ月というケースであれば、融資実行時である基準時においても売掛債権は3ヶ月分の残高があるものと考えられ得るため、基準時の前月3ヶ月分の売掛債権の入金実績から基準時における売掛債権の残高を推測する。3ヶ月分の入金実績の算出と特殊要因の調整方法については、3ヶ月分の入金実績をまとめて算出することとしてもよいし、3ヶ月分を1ヶ月単位で集計して、各月分についてそれぞれ特殊要因分の調整や掛け目を乗じることを行って、その合計額をもって融資限度額として設定することとしてもよい。設定極度額との対比についても、3ヶ月分の合計額に対する極度額を設定して対比してもよいし、1ヶ月毎に極度額を設定して対比することとしてもよい。
図3のブロック図は、本発明のシステム構成を示している。本発明は、銀行システム10に含まれる融資限度額演算システム14から構成されている。融資先の日常的な業務活動において、例えば商品の販売代金等が取引先から入金される場合には、取引先がATM20やEBシステム12に接続された顧客端末30から振込依頼を行い、ホストコンピュータ11がこれを受け付けて、口座情報格納部13における融資先の入金用口座の口座ファイルに、入金情報の書き込みを行う。
融資限度額演算システム14には、アプリケーションプログラムを格納するHDD、HDDから読み出したアプリケーションプログラムによって所定の処理を実行するために演算処理を実行するCPUと、アプリケーションプログラムのワークエリアとして機能するRAMが少なくとも含まれている。売掛入金明細取込部141、融資限度額演算部143、融資条件登録部144は、それぞれに対応するアプリケーションプログラムによって実行される機能として特定されるものである。
売掛入金明細取込部141は、所定のタイミングで起動されて口座情報格納部13から融資限度額の演算に用いるための売掛入金明細を取り込むプログラムを、演算装置によって実行することによって機能する。口座情報格納部13から売掛入金明細を取り込むタイミングは特に限定されるものではなく、口座ファイルに入金が記録される毎に取り込むこととしてもよいし、売掛債権の締め日に合わせて1ヶ月に1回といったタイミングでプログラムを起動して取り込みを行うこととしてもよい。取り込まれた入金明細は、売掛入金明細格納部142に格納される。
ここで入金明細の取り込み対象として用いられる入金用口座は、売掛債権入金専用に設けられた預金口座を用いることとしてもよいし、融資先が通常の取引に用いている当座預金口座や普通預金口座を用いることもできる。対象となる預金口座は1つの口座に限られず、複数の預金口座から入金情報を取り込むよう構成してもよい。入金情報を取り込む対象となる預金口座については、顧客情報格納部145の算入対象口座マスタに予め登録しておき、これを参照するよう構成すればよい。
図4は、入金用口座に通常取引に用いられる当座預金口座や普通預金口座を用いる場合について、口座ファイルに記録された入出金情報の一例を示したものである。この例であれば入出金ごとに番号が付された各々のレコードについて、預り金額のフィールドに入金が記録されていて、かつ摘要欄が「振込」となっているレコードを選択すれば、通常取引に用いられる口座であっても、売掛債権の入金情報を特定することができる。このように特定された入金明細が、売掛入金明細取込部141に取り込まれる。
尚、売掛入金明細格納部142に格納される入金明細の形式は特に限定されるものではないが、口座ファイルの入金情報に記録された入金の日付、入金額、振込依頼人に関する情報が必ず含まれることになる。
売掛入金明細格納部142に格納された入金明細は、融資先毎に定められた融資限度額の見直しを行うための所定の期日、例えば毎月所定の応答日において、対象期間中の入金明細が読み出され、融資限度額演算部143において融資限度額の演算処理が行われる。融資限度額演算部143は、所定の算出ルールに基づいて入金明細から融資限度額を演算するプログラムを、演算装置によって実行することによって機能する。
融資限度額演算部143では、所定の期日に売掛入金明細格納部142から対象期間中の入金明細を読み出して、振込依頼人別に対象期間中の入金明細に記録された入金額の合計額を算出する。振込依頼人の特定は、入金明細の依頼人のフィールドに記録された依頼人情報をキーにして、いわゆる「名寄せ」の処理を実行する。名寄せの処理をスムーズに行うように、売掛先情報格納部146には依頼人のフィールドとして記録され得る名称を振込依頼人別に予めグループ化して名寄マスタとして登録しておき、名寄マスタを参照することによって振込依頼人別の集計をスムーズに行うことができる。
尚、これまで説明した口座情報格納部13の所定の口座ファイルから入金明細を取得し、対象となる入金明細から入金額の合計額を算出するまでの手順は特に限定されるものではなく、売掛入金明細格納部142への入金明細の取り込みを経ることなく、融資限度額演算部143が直接対象期間中の入金明細を口座情報格納部13の所定の口座ファイルから取り込んで、演算処理を実行することとしてもよい。
入金額を合計する際には、売掛先情報格納部145に、当該融資先について除外先として登録された振込依頼人については、算出対象から除外する。除外の対象になるのは、例えば関係会社や取引銀行などの他に、回収に不安のある取引先等を指定してもよく、関係会社との取引や銀行借入による入金などの他に、回収可能性に疑念があるなど、実質的には融資の返済の引当てとなり得ないような入金を対象から除外する。除外先の特定においても、売掛先情報格納部146に名寄マスタを登録すると効率的な処理が可能になることは、上記と同様である。かかる除外先を除いた売掛債権が、融資限度額の算出に用いられる適格売掛債権として把握され、融資限度額演算システム14のRAM又はHDDにおいて仮想化されたメモリ領域等に適格売掛債権の合計額が一時記憶される。
図5は、図4の例において融資限度額を算出する手順を示したものであるが、振込依頼人(売掛先)別に集計した入金額一覧のうち、除外先として登録された振込依頼人からの入金分、具体的には2社分の10,000,000円については、対象期間中の合計額の算出からは除外されて、融資限度額の算出対象となる適格売掛債権の対象にはならない。その結果、適格売掛債権の合計額は、100,000,000円となっている。尚、除外先を適格売掛債権から除外する処理については、この例では名寄せの後に行うこととしているが、名寄せの前に行うものであってもよく、処理の順序は特に限定されるものではない。このように算出された適格売掛債権の合計額が一時記憶される。
次に、各々の振込依頼人について算出された適格売掛債権の合計額について、対象期間中の全入金額(前記の除外先の入金額を除く)の合計額を算出し、適格売掛債権合計額として一時記憶する。ここで一時記憶された適格売掛債権合計額に対して、各々の振込依頼人についての適格売掛債権の合計額が占める比率を算出する。この比率が予め設定された上限比率を超過する場合は、特殊要因に基づく入金である可能性が高いため、予め設定された上限比率までカットすることにより入金額の調整を行って、調整後の金額を適格売掛金額として採用する。予め設定された値を超過しない場合は、入金額がそのまま適格売掛金額として採用される。このようにして特定された金額が、各々の振込依頼人についての適格売掛金額として一時記憶される。かかる処理によって、大口取引によるイレギュラーな入金等の特殊要因によって、融資限度額が実態以上に拡大されることを防止することができる。このような上限比率による調整ルールについては、融資先によっては適用を除外することとしてもよい。かかるルールを除外する場合には、顧客マスタに上限比率適用なし等の登録が行われる。
尚、予め設定された上限比率を超過する場合に、特殊要因に基づく入金である可能性が高いと判定すると、上記のように予め設定された上限比率までカットするのではなく、入金そのものがイレギュラーな取引であると判断して適格売掛金額をゼロとして扱うこととしてもよい。上限比率までカットするか、ゼロとして扱うかについては、全ての振込依頼人についていずれか一方を一律に適用することとしてもよいし、振込依頼人ごとにいずれを適用するかを顧客情報格納部145の顧客マスタに登録しておいて、各々登録されたルールに基づいて処理することとしてもよい。
かかる入金額の調整においては、所定の相手先については特殊要因ではなく定常的に比率が高位にあるケースもあり得るため、適格売掛金額の特定において上限比率の適用から除外して全額算入とする相手先を、売掛先情報格納部146において予め登録しておくこととしてもよい。このような全額算入先に該当する場合には、上限比率を超過する場合であっても、入金額がそのまま適格売掛金額として採用される。
図6は、図5の例において特定された適格売掛債権について、予め設定された上限比率である5%を適用して、入金額の調整を行う例を示している。この例では、上限比率を5%と設定しているが、5%の数値は顧客情報格納部145に融資先別に各々定められた値を登録することとしてもよいし、融資限度額演算部143で実行されるプログラムの一部として共通の数値を設定することとしてもよい。
図6の例では、5%ルールが適用される売掛先のうち、2社については入金額の調整が行われて、適格売掛債権合計額に上限比率5%を乗じた5,000,000円が適格売掛金額として特定される。一方、振込依頼先(売掛先)名をキーに全額算入先として登録された売掛先を選択して、かかる売掛先については5%ルールの適用から除外して、適格売掛債権額をそのまま適格売掛金額と特定する。
入金額の調整後の適格売掛金額を合計して適格売掛金額合計額を算出すると、これに所定の掛け目を乗じて融資可能基準額を算出して、一時記憶する。図6の例では、予め設定された掛け目である80%を適用して融資可能基準額を算出しているが、80%の数値は顧客情報格納部145に融資先別に各々定められた値を登録することとしてもよいし、融資限度額演算部143で実行されるプログラムの一部として共通の数値を設定することとしてもよい。
次に、一時記憶された融資可能基準額について、この金額が融資先毎に予め設定された極度額を超過していないかを判定する。融資先毎の極度額については、融資先の財務状況や融資取引実績等を勘案して融資契約等に定められた金額について、顧客情報格納部145に融資先別に予め登録されたものを読み出すこととすればよい。極度額を超過しない場合には、図6の例のように算出された融資可能基準額が、融資限度額として決定される。極度額を超過する場合については、極度額は融資先について融資可能な絶対額を設定するものであるので、これを超過する融資可能基準額を融資限度額に採用することはできず、極度額が融資限度額として決定される。
このように決定された融資限度額に関する情報については、出力装置17より銀行内における管理書類や融資先宛の通知書類として出力することとしてもよいし、EBシステム12において用いられる顧客データベース15に融資先の融資限度額として登録し、EBシステムを通じた融資申込の判断等に用いることとしてもよい。さらに、EBシステム12等を通じて融資先端末40に送信するよう構成してもよい。
これまで説明した融資限度額の算出について、例えば1ヶ月分の売掛債権の入金額を基準にして融資限度額を設定するのであれば、前月分の入金明細から算出した融資限度額をそのまま適用することとすればよいが、仮に売掛債権の平均的なサイトが3ヶ月となる場合であれば、融資先は常時3ヶ月分の売掛債権を有しており、これを対象に融資を実行することが可能なはずである。従って、この場合であれば3ヶ月分の入金明細を対象として融資限度額を算出することが好ましいと考えられる。
例えばサイトが3ヶ月の場合に3ヶ月毎に融資限度額を見直すのであれば、3ヶ月毎に3ヶ月分の入金明細を取得して融資限度額を演算することとすればよいが、サイトが3ヶ月で毎月融資限度額を見直すのであれば、融資限度額の算出対象となる入金明細は、図7の例のようになる。この例において、各月毎に前3ヶ月分の入金明細を取り込んで融資限度額を算出することとしてもよいが、各月毎に限度額を算出して、算出した3ヶ月分の限度額の和から当月分の融資限度額を求めることとしてもよい。この場合、例えば9月の見直し時に対象となった8月分の入金明細から算出される限度額は10月の見直し時にも用いられることとなるため、顧客情報格納部145等に融資先毎に各月分について算出された限度額を記憶する領域を設けて限度額を記憶させ、毎月の融資限度額の見直時には前月分の限度額のみの演算処理を行い、それ以前の2ヶ月分の限度額は上記の記憶された限度額を読み出して用いることとしてもよい。
上記の他に、サイトは1ヶ月であるとしても融資先の単月の売上にばらつきがある場合は、直近1ヶ月のみの入金明細を基準に融資限度額を演算するよりも、数ヶ月分の入金明細から各月についての融資限度額を演算し、これらの平均値から最終的に採用する融資限度額を決定することが好ましい。この場合も直近3ヶ月の平均値をとる例を考えると、上記と同様に融資限度額の算出対象となる入金明細は、図7の例のようになる。この例においては、前3ヶ月分の入金明細を取り込んで合計額から算出した融資限度額を3で除することとしてもよいし、各月毎に限度額を算出して3ヶ月分の平均値から融資限度額を求めることとしてもよい。各月分について算出された限度額を記憶させておくことについては、上記の例と同様である。
入金明細の取込処理や融資限度額の演算処理に用いられる、各々の融資先について定められる情報は、融資先との契約書類等を参照しながら入力装置16から入力される。図8は、入力装置16に表示される顧客情報の入力画面の一例を示したものであるが、顧客を特定する担当店の店番、CIF等の他に、これまで説明した処理に用いられる5%ルール(上限比率)適用の有無、単月か複数月かの算入額の算定区分、適用サイト、掛け目、極度額等の情報が入力装置16から入力され、融資条件登録部144によって顧客情報格納部145の各々の融資先の顧客マスタに登録される。融資条件登録部144は、入力装置16からの入力を受け付けて顧客情報格納部145の所定の領域に受け付けた情報を格納するためのプログラムを、演算装置によって実行することによって機能する。
図8は基本契約内容の入力画面であるが、この他にも入力装置16からは、入金明細を取り込む対象となる算入対象口座、振込依頼人の名寄せのための振込依頼人名の表示候補リスト、算出対象から除外する関係会社等の除外先リスト、5%ルールを適用しない全額算入先リスト等を入力することができて、融資条件登録部144で受け付けた情報は売掛先情報格納部146の名寄マスタに登録される。
図9は、入力装置16から入力された融資先に関する情報が登録された、顧客情報格納部145の顧客マスタの一例で、先に例示した入力情報が融資先別に設けられたレコードに登録されている。融資限度額演算部143における演算処理では、演算対象となる融資先に対応するレコードを特定して、ここに登録された情報から対象となる入金明細の範囲、5%ルール適用の有無、掛け目、極度額等を特定する。
一方、売掛先情報格納部146の名寄マスタには、全額算入先、除外先、5%ルール適用先等それぞれについての振込依頼人名が登録される。これらをグルーピングして名寄マスタに登録しておくことによって、名寄せ処理の簡素化が実現される。また、除外先については除外対象となる振込依頼人のキーワード(例えば関係会社に共通の名称等)を除外候補フィルタマスタとして登録しておくことにより、名寄せの際に自動的に除外先を特定して名寄せマスタに登録させることができる。
図10〜図14のフローチャートを用いて、本発明による融資限度額の算出フローについて説明する。尚、以下のフローは本発明による融資限度額の算出方法の一例であるので、適格売掛債権から除外先を除外するタイミング、上限比率を超過した場合の調整手順や上限比率の数値など、算出フローは以下の例に限定されるものではない。
図10、図11は、いずれも対象期間中の入金明細を取り込むフローを示しているが、図10は口座ファイルから入金明細を直接取り込むパターン、図11は口座ファイルから予め取り込んだ売掛の入金明細を蓄積しておき、融資限度額算出時に読み出すパターンである。
図10では、まず対象となる入金用口座の口座ファイルから入金明細を取得して(S01)、入金明細の日付欄を読み取る。読み取った日付から対象期間中の入金であるか否かを判定し(S02)、対象期間中のものでない場合には名寄せの対象から除外して(S05)、次の入金明細がある場合には(S06)次の入金明細を取得し(S01)、次の入金明細がない場合には(S06)名寄せの処理に移行する。
対象期間中のものである場合は、入金明細の摘要欄を読み取って、振込入金であるか否かを判定する(S03)。振込入金でない場合には、売掛債権の回収による入金ではないと判断して、名寄せの対象から除外する(S05)。次の入金明細がある場合には(S06)次の入金明細を取得し(S01)、次の入金明細がない場合には(S06)名寄せの処理に移行する。振込入金である場合には、売掛債権の回収による入金であると判断して、名寄せの対象として採用する(S04)。次の入金明細がある場合には(S06)次の入金明細を取得し(S01)、次の入金明細がない場合には(S06)名寄せの処理に移行する。
図11では、予め入金用口座の口座ファイルから摘要欄等を参照して、入金明細を取り込んで蓄積しておく。その上で、融資限度額を更新するタイミングになると、蓄積された入金明細を取得して(S11)、入金明細の日付欄を読み取る。読み取った日付から適用サイトの期間内の入金であるか否かを判定し(S12)、期間中のものでない場合には名寄せの対象から除外して(S14)、次の入金明細がある場合には(S15)次の入金明細を取得し(S01)、次の入金明細がない場合には(S15)名寄せの処理に移行する。
期間内のものである場合は、名寄せの対象として採用する(S13)。次の入金明細がある場合には(S15)次の入金明細を取得し(S11)、次の入金明細がない場合には(S15)名寄せの処理に移行する。
図12は、名寄せと適格売掛債権の絞込みのフローを示している。名寄せの対象となった入金明細については、振込依頼人欄を読み取って(S21)、振込依頼人毎に入金額を合算する名寄せの処理を行う(S22)。合算された入金額は、各々の振込依頼人についての適格売掛債権額として、メモリ(仮想メモリを含む)に一時記憶される。
ここで、それぞれの振込依頼人について、適格売掛債権に含まないものとして予め登録された除外先に該当しないかを判定する(S23)。除外先に該当するものについては適格売掛債権の演算対象から除外して(S24)、除外先以外の全ての振込依頼人について、一時記憶された入金合計額を合計した適格売掛債権合計額を算出するとともに、ここでは5%と設定された上限比率に対応する5%限度額、つまり振込依頼人単位の適格売掛金額の上限となる金額を算出する(S25)。
図13は、特殊要因による入金額を調整して、融資限度額の基準となる適格売掛金額合計額を算出するフローを示している。まず、振込依頼人毎に算出され、一時記憶された適格売掛債権額を読み取り(S31)、あわせて当該振込依頼人が上限比率を超過しても特殊入金と判定しない予め登録された全額算入先であるかを判定する(S32)。全額算入先である場合には、適格売掛債権額がそのまま全額、適格売掛金額に組み入れるために一時記憶される(S34)。
全額算入先でない場合は、当該振込依頼人にかかる適格売掛債権額が、先に算出した5%限度額を超過するものでないかを判定する(S33)。5%限度額を超過しない場合には、適格売掛債権額がそのまま全額、適格売掛金額に組み入れるために一時記憶される(S34)。5%限度額を超過する場合には、適格売掛債権額全額ではなく5%限度額が、適格売掛金額に組み入れるために一時記憶される(S35)。このような手順で振込依頼人ごとに適格売掛金額を算出すると、先に除外した除外先を除く全ての振込依頼人について一時記憶された適格売掛金額を合計して、適格売掛金額合計額を算出する(S36)。
図14は、適格売掛金額合計額から融資限度額を設定するまでのフローを示している。適格売掛金額合計額に対して、予め設定された掛け目を乗じて、融資可能基準額を算出する(S41)。これに対して、融資先毎に予め登録されている融資先の信用度を反映して設けられた極度額を取得し(S42)、融資可能基準額と対比する(S43)。
融資可能基準額が極度額に満たない場合は、融資可能基準額が融資限度額として採用される(S44)。融資可能基準額が極度額を超過する場合には、極度額が融資限度額として採用される(S45)。採用された融資限度額は、基準時における融資先の融資限度額として設定され(S46)、通知書の出力や融資先端末への送信、融資実行時の判定等に用いられる。
従来の売掛債権に対応した融資と本発明によって実行される売掛債権を活用した融資の相違を示す図である。 本発明によって実行される売掛債権を活用した融資における融資限度額の考え方を示す図である。 本発明の構成を示すブロック図である。 本発明における預金口座への入出金情報の一例を示す図である。 本発明による融資限度額の算出例を示す第1の図である。 本発明による融資限度額の算出例を示す第2の図である。 本発明において融資限度額の算出対象となる入金明細の一例を示す図である。 本発明における顧客情報の入力画面の一例を示す図である。 本発明における顧客のマスタ情報の一例を示す図である。 本発明による融資限度額の算出フローを示す第1のフローチャートである。 本発明による融資限度額の算出フローを示す第2のフローチャートである。 本発明による融資限度額の算出フローを示す第3のフローチャートである。 本発明による融資限度額の算出フローを示す第4のフローチャートである。 本発明による融資限度額の算出フローを示す第5のフローチャートである。
符号の説明
10 銀行システム
11 ホストコンピュータ
12 EBシステム
13 口座情報格納部
14 融資限度額演算システム
141 売掛入金明細取込部
142 売掛入金明細格納部
143 融資限度額演算部
144 融資条件登録部
145 顧客情報格納部
146 売掛先情報格納部
15 顧客データベース
16 入力装置
17 出力装置
20 ATM
30 顧客端末
40 融資先端末
特開平11−96247号公報 特開平11−96262号公報 特開2001−319060号公報 特開2003−99612号公報 ニッキン、日本金融通信社、2004年11月5日版、第4面 日本経済新聞、日本経済新聞社、2004年10月22日版、第7面 「売掛金を活用した資金調達スキームについて」(顧客への提案書)、2004年11月、UFJ銀行 金融機関提携ポートフォリオ型融資「UFJ銀行提携 売掛債権活用 無担保・第三者保証人不要型」、平成16年11月26日現在、大阪府、[平成18年3月8日検索]、インターネット<URL:http://www.pref.osaka.jp/shokosomu/tebikihp/10−3.html>
本願の課題を解決する第1の発明は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段が入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額出力手段は、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額出力システムである。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額出力手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額出力システムである。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額出力手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額出力システムである。
これらの第1の発明は、前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
本願の課題を解決する第2の発明は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段が入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額登録手段は、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額登録手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額登録手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
これらの第2の発明は、前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶すること、を特徴とすることもできる。
つまり、第1の発明に対応する融資限度額の出力方法は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップにおいて入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額出力ステップでは、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額出力ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップにおいて特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額出力ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップで特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
これらの第1の発明は、前記融資条件格納部に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶ステップにおいて、前記コンピュータは、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴することもできる。
第2の発明に対応する融資限度額の登録方法は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップにおいて入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額登録ステップでは、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額登録ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップにおいて特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額登録ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップで特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
これらの第2の発明は、前記融資条件格納部に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶ステップにおいて、前記コンピュータは、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
本願の課題を解決する第1の発明は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段が入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額出力手段は、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額出力システムである。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額出力手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力すること
を特徴とする融資限度額出力システムである。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、
前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額出力手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額出力システムである。
これらの第1の発明は、前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
本願の課題を解決する第2の発明は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段が入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額登録手段は、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額登録手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択手段と、前記入金明細選択手段が選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記名寄せマスタ格納手段を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定手段と、前記融資限度算出基準額特定手段によって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、を備えていて、前記入金明細読出手段は、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定手段は、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額登録手段は、前記融資限度額算出基準額特定手段が特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額登録システムである。
これらの第2の発明は、前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
つまり、第1の発明に対応する融資限度額の出力方法は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップにおいて入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額出力ステップでは、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額出力ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップにおいて特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
第1の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を出力装置に出力する融資限度額出力ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額出力ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップで特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を出力することを特徴とする融資限度額の出力方法である。
これらの第1の発明は、前記融資条件格納部に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶ステップにおいて、前記コンピュータは、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。
第2の発明に対応する融資限度額の登録方法は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップにおいて入金明細データを読み出す所定の対象期間には、前記基準期間に対してn倍(nは2以上の自然数)の期間が設定されていて、前記融資限度額登録ステップでは、前記算出基準額をnで除した金額を前記融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、2以上の基準期間を所定の対象期間とする入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、2以上の基準期間各々についての算出基準額を特定し、前記融資限度額登録ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップにおいて特定した2以上の算出基準額を平均した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
第2の発明の他の態様は、所定の基準期間において発生した売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入出金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置に格納された融資先の入出金情報の明細データのうち、預り金額のフィールドに入金が記録され、かつ摘要欄に振込入金であることが記録された明細データを、売掛債権の入金明細データとして選択する入金明細選択ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細選択ステップで選択した、入金日、入金額、振込依頼人に関する情報が少なくとも含まれる融資先の売掛債権の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、前記入金明細データに記録された入金日が所定の対象期間中に含まれる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、入金明細データの振込依頼人に記録され得る名称を振込依頼人別にグループ化して名寄せマスタとして格納する名寄せマスタ格納部を参照し、前記入金明細データに記録された振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データに記録された全ての振込依頼人のうち、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額の算出基準額と特定する融資限度算出基準額特定ステップと、前記コンピュータシステムが、前記融資限度算出基準額特定ステップによって特定された算出基準額から算出された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、を有していて、前記入金明細読出ステップでは、nヶ月(nは2以上の自然数)が基準期間である場合に1ヶ月毎を所定の対象期間とするn通りの入金明細データを読み出して、前記融資限度額算出基準額特定ステップでは、前記対象期間各々についての入金明細データからn件の算出基準額を特定し、前記融資限度額登録ステップでは、前記融資限度額算出基準額特定ステップで特定したn件の算出基準額を合計した金額を融資限度額として算出し、前記融資限度額に関する情報を登録することを特徴とする融資限度額の登録方法である。
これらの第2の発明は、前記融資条件格納部に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、前記適格売掛金額記憶ステップにおいて、前記コンピュータは、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、前記入金明細データに記録された振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶することを特徴とすることもできる。

Claims (6)

  1. 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額出力システムであって、
    預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、
    前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、
    前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、
    前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、
    前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、
    前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、
    前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、
    前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、
    前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、
    前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定手段と、
    前記融資限度額特定手段によって特定された融資限度額に関する情報を出力する融資限度額出力手段と、
    を備えることを特徴とする融資限度額出力システム。
  2. 前記融資条件格納手段に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、
    前記適格売掛金額記憶手段は、前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶すること、
    を特徴とする請求項1記載の融資限度額出力システム。
  3. 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額登録システムであって、
    預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを格納する入金明細格納手段と、
    前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付手段と、
    前記融資条件受付手段の受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に格納する融資条件格納手段と、
    前記入金明細格納手段に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出手段と、
    前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶手段と、
    前記入金明細読出手段が読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納手段において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定手段と、
    前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶手段と、
    前記適格売掛債権額特定手段によって特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶手段に一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶手段と、
    前記適格売掛金額記憶手段に一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶手段と、
    前記融資可能基準額記憶手段に一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納手段から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定手段と、
    前記融資限度額特定手段によって特定された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録手段と、
    を備えることを特徴とする融資限度額登録システム。
  4. 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を出力するための融資限度額の出力方法であって、
    融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資限度額特定ステップで特定された融資限度額に関する情報を出力する融資限度額出力ステップと、
    を有することを特徴とする融資限度額の出力方法。
  5. 前記融資条件格納部に格納される融資条件に関する情報には、前記上限比率の適用対象から除外して適格売掛債権全額を適格売掛金額に算入する全額算入先を指定した全額算入先リストが含まれていて、
    前記適格売掛金額記憶ステップにおいて、前記コンピュータは、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の全額算入先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記全額算入先リストに登録された振込依頼人に該当する振込依頼人については、前記振込依頼人にかかる適格売掛債権額の前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率を超過する場合であっても、前記適格売掛債権額を前記振込依頼人の適格売掛金額として一時記憶すること、
    を特徴とする請求項4記載の融資限度額の出力方法。
  6. 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額を融資情報の管理を行う融資管理装置に登録するための融資限度額の登録方法であって、
    融資機関に備えられたコンピュータシステムが、預金口座の入金情報が記録される口座ファイルを格納する口座情報格納装置から取得した、融資先の売掛債権の入金情報の入金明細データを入金明細格納部に格納する入金明細格納ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資先に対する融資限度額の算出において入金実績の対象から除外する除外先リストと融資先について設定された融資極度額とを少なくとも含む融資条件に関する情報の入力を受け付ける融資条件受付ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資条件受付ステップで受け付けた融資条件に関する情報を、融資先別に融資条件格納部に格納する融資条件格納ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細格納部に格納された入金明細データのうち、所定の対象期間中の入金にかかる入金明細データを読み出す入金明細読出ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が同一と判定される入金明細データにかかる入金額を合計した適格売掛債権額を算出して、振込依頼人別に算出した前記適格売掛債権額を一時記憶する適格売掛債権額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記入金明細読出ステップで読み出した入金明細データについて、振込依頼人が前記融資条件格納部において前記融資先の除外先リストに登録された振込依頼人であるかを照合し、前記除外先リストに登録された振込依頼人に該当しない振込依頼人について、前記適格売掛債権額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権額を特定する適格売掛債権額特定ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額を合計した適格売掛債権合計額を一時記憶する適格売掛債権合計額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛債権額特定ステップで特定された適格売掛債権額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛債権額の、前記適格売掛債権合計額記憶ステップで一時記憶された適格売掛債権合計額に対する比率を算出し、所定の上限比率を超過しない振込依頼人については前記適格売掛債権額を、前記上限比率を超過する振込依頼人については前記適格売掛債権合計額に対する比率が前記上限比率となるよう算出された金額又はゼロとなる金額を、振込依頼人別の適格売掛金額として一時記憶する適格売掛金額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記適格売掛金額記憶ステップで一時記憶された適格売掛金額について、除外先リストに該当しない全ての振込依頼人にかかる適格売掛金額を合計した適格売掛金額合計額を算出し、前記適格売掛金額合計額に予め設定された所定の掛け目、又は前記融資条件格納手段から読み出した所定の掛け目を乗じた融資可能基準額を一時記憶する融資可能基準額記憶ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資可能基準額記憶ステップで一時記憶された融資可能基準額と、前記融資条件格納部から読み出した前記融資先についての融資極度額とを対比して、いずれか小さいほうの金額を融資限度額と特定する融資限度額特定ステップと、
    前記コンピュータシステムが、前記融資限度額特定ステップで特定された融資限度額に関する情報を、前記融資管理装置に前記融資先の融資限度額として登録する融資限度額登録ステップと、
    を有することを特徴とする融資限度額の登録方法。
JP2005347337A 2005-11-30 2005-11-30 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法 Active JP3928882B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347337A JP3928882B1 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347337A JP3928882B1 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3928882B1 JP3928882B1 (ja) 2007-06-13
JP2007156580A true JP2007156580A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38212159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005347337A Active JP3928882B1 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3928882B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020087442A (ja) * 2019-10-24 2020-06-04 Base株式会社 電子商取引における販売店に資金提供を行うためのコンピュータシステム、方法、およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020087442A (ja) * 2019-10-24 2020-06-04 Base株式会社 電子商取引における販売店に資金提供を行うためのコンピュータシステム、方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3928882B1 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8706615B2 (en) Systems and methods for evaluating the ability of borrowers to repay loans
US8429068B1 (en) Data aggregation for transaction banking partnerships
US7693782B1 (en) Method and system for evaluating a loan
US20070271178A1 (en) Loan program and process for transacting the same
US7783565B1 (en) Method and system for assessing repurchase risk
US20050256747A1 (en) System and method for underwriting payment processing risk
JP2003016261A (ja) 融資総合管理システム、信用スコアリング判定システム、及び、信用保証管理システム
KR102129495B1 (ko) 미확정 장래 크레디트 채권의 매입에 의한 크레디트 카드 가맹점에의 무담보 펀딩 시스템
KR102114149B1 (ko) 전자어음 중개 시스템 및 그 방법
JP2020003960A (ja) 債権保証システム
KR101927893B1 (ko) 신용등급 관리를 통한 대환 대출 방법 및 시스템
JP3739385B1 (ja) 融資限度額出力システム、融資限度額送信システム、及び融資限度額設定システム
KR20180105067A (ko) 온라인 대출 중개 서비스를 위한 플랫폼 시스템
KR101835721B1 (ko) 대출 중개 플랫폼 시스템 및 대출 중개 서비스 제공 방법
JP3928882B1 (ja) 売掛債権の入金実績に連動した融資限度額出力システム、融資限度額登録システム、融資限度額の出力方法、及び融資限度額の登録方法
KR20100028788A (ko) 네트워크 기반의 부실채권 분석, 매입, 매각, 사후관리 시스템
JP6766023B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
US20150142631A1 (en) Method and system for underperforming credit analysis
JP4875720B2 (ja) 信用格付装置
KR20120011147A (ko) 상호 보증에 의한 회원제 대부 시스템 및 이를 이용한 대부 관리방법
JP2006343912A (ja) 保証料算出システム及び保証料算出方法
JP7016394B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP4494073B2 (ja) 債権管理方法およびシステム
KR101842686B1 (ko) 차량 구매를 위한 자금관리 서비스 제공 시스템
Jones et al. Receivables Finance

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3928882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160316

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250