JP2007156542A - 紙葉類検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、検査の信頼性を高めることができる紙葉類検査装置を提供することを課題とする。
【解決手段】紙葉類検査装置の受光センサは、紙葉類の搬送方向と直交する方向に並設された複数の受光素子を有する。AGCに利用する複数の第1の受光素子の出力レベルを上限値THagcHおよび下限値THagcLを有する第1のしきい値とそれぞれ比較し、出力レベルがしきい値の範囲を超えている第1の受光素子の数が予め設定した予定数を超えた場合に受光センサの故障を判断し、或いは紙葉類の検出領域にある複数の第2の受光素子の出力レベルを上限値THdetHおよび下限値THdetLを有する第2のしきい値とそれぞれ比較し、出力レベルがしきい値の範囲を超えている第2の受光素子の数が予め設定した予定数を超えた場合に受光センサの故障を判断するようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】紙葉類検査装置の受光センサは、紙葉類の搬送方向と直交する方向に並設された複数の受光素子を有する。AGCに利用する複数の第1の受光素子の出力レベルを上限値THagcHおよび下限値THagcLを有する第1のしきい値とそれぞれ比較し、出力レベルがしきい値の範囲を超えている第1の受光素子の数が予め設定した予定数を超えた場合に受光センサの故障を判断し、或いは紙葉類の検出領域にある複数の第2の受光素子の出力レベルを上限値THdetHおよび下限値THdetLを有する第2のしきい値とそれぞれ比較し、出力レベルがしきい値の範囲を超えている第2の受光素子の数が予め設定した予定数を超えた場合に受光センサの故障を判断するようにした。
【選択図】 図3
Description
この発明は、搬送される紙葉類に光を照射してその紙葉類からの光を複数の受光素子で受光して検査する紙葉類検査装置に関する。
従来、紙葉類検査装置として、搬送される紙葉類に光を照射するための光源(LED)、および紙葉類からの透過光を検出する複数の受光素子を紙葉類の搬送方向を横切る方向に近接して並べたイメージセンサを有するシート搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では、搬送される紙葉類に光を照射してその紙葉類からの光を複数の受光素子で受光し、当該紙葉類の種類を判別する。
この装置でイメージセンサの故障を自己診断する場合、紙葉類が搬送されていないタイミングで、各受光素子の出力をROMに格納されている基準値と順次比較し、予め設定した所定数以上の受光素子の出力がしきい値レベルを超えて基準値から外れている場合、センサの故障を判断してサービスコールとしている。また、場合によっては、補正マスク処理により、故障と診断された受光素子を使用禁止とすることで、継続処理を可能としている。
また、一方で、この種の装置では、各受光素子の出力を一定レベルに制御するため、特定の受光素子の出力を定期的にモニタリングして、全ての受光素子の出力を増幅するアンプの増幅率を帰還制御する方法(AGC;Auto Gain Control)が知られている。特に、このAGCは、検査対象となる紙葉類が紙幣などの高い検査精度を要求される媒体である場合に重要となる。
つまり、上述した従来の装置のように、センサを自己診断する際に、全ての受光素子を同程度の重み付けで診断すると、AGCに利用する受光素子とそれ以外の受光素子とで診断のしきい値レベルが同じになってしまう。そのため、例えば、AGCに利用する受光素子が比較的多く故障しているにも関わらずしきい値レベルを超える受光素子の総数が予め設定した所定数を超えないようなケースでは、AGCの精度が極めて低下していてもセンサの故障を判断できなくなってしまう。つまり、このような場合には、紙葉類処理の信頼性が損なわれるばかりか、故障の診断を適切なタイミングで実施できなくなってしまう。
特開2004−10179号公報(段落[0056]〜[0062])
この発明の目的は、検査の信頼性を高めることができる紙葉類検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の紙葉類検査装置は、検査対象となる紙葉類を搬送する搬送部と、この搬送部で搬送される紙葉類に光を照射する光源と、この光源からの光を受けた当該紙葉類からの光を受光するため上記搬送部における紙葉類の搬送方向を横切る方向に並設された複数の受光素子を有し、これら各受光素子で受光した光をそれぞれ電気信号に変換する光電変換部と、この光電変換部で光電変換された各電気信号を増幅して出力する信号増幅部と、この信号増幅部から出力された複数の電気信号に基づいて当該紙葉類を検査する検査部と、上記信号増幅部で増幅されて上記検査部へ出力される電気信号の目標レベルを設定する目標値設定部と、上記複数の受光素子のうち特定の複数の第1の受光素子で受光して光電変換した複数の第1の電気信号の平均レベルを、上記目標値設定部で設定された上記目標レベルに合わせるように、上記信号増幅部における電気信号の増幅率を制御する増幅率制御部と、この増幅率制御部で制御される増幅率を用いて上記信号増幅部で増幅されて出力される上記複数の第1の電気信号の出力レベルを上記目標レベルを基準にした第1のしきい値とそれぞれ比較し、上記複数の受光素子のうち紙葉類の検出領域にある複数の第2の受光素子で受光して光電変換されて上記増幅率を用いて上記信号増幅部で増幅されて出力される複数の第2の電気信号の出力レベルを上記第1のしきい値と異なる第2のしきい値とそれぞれ比較し、これら比較結果に基づいて、検査を続行可能か否かを判別する判別部と、を有する。
上記発明によると、全ての受光素子から出力される電気信号の増幅率を制御するための特定の複数の第1の受光素子からの第1の電気信号を目標レベルを基準とした第1のしきい値とそれぞれ比較し、紙葉類の検出領域にある複数の第2の受光素子からの第2の電気信号を第1のしきい値と異なる第2のしきい値とそれぞれ比較し、これら比較結果に基づいて検査続行の可否を判別するようにした。このため、例えば、全ての受光素子の出力レベルを一定レベルに制御するための第1の受光素子を診断するための第1のしきい値を第2のしきい値より厳しく設定することができ、光電変換部の出力をより高い精度で目標レベルにコントロールでき、検査の信頼性を高めることができる。
この発明の紙葉類検査装置は、上記のような構成および作用を有しているので、検査の信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類検査装置1(以下、単に検査装置1と称する)の要部の構造の概略斜視図を示してある。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類検査装置1(以下、単に検査装置1と称する)の要部の構造の概略斜視図を示してある。
検査装置1は、検査対象となる紙幣P(紙葉類)を搬送路2に沿って図中矢印T方向に搬送する複数組の搬送ローラ対3(搬送部)を有する。また、搬送路2の一側(図1で手前側)には、搬送路2に沿って搬送される紙幣Pの通過を検知する通過検知センサ4が設けられている。
また、搬送路2の一側には、通過検知センサ4に並んで、光源5が設けられている。光源5は、紙幣Pの搬送方向Tを横切る方向(図1で上下方向;以下、幅方向と称する)に延びた管軸を有し、搬送される紙幣Pの搬送方向と直交する方向の幅を少なくとも超える範囲で紙幣Pの全面を照明する、例えば蛍光灯やLEDなどが用いられる。
搬送路2を挟んで光源5に対向する搬送路2の他側には、紙幣Pからの透過光を受光するための受光センサ6(光電変換部)が配設されている。この受光センサ6も、紙幣Pの搬送方向Tと直交する幅方向に延設され、少なくとも紙幣Pの幅を超える長さを有する。なお、この受光センサ6は、複数の図示しない受光素子を有する。複数の受光素子は、受光センサ6の長手方向、すなわち紙幣Pの搬送方向Tと直交する方向に隣接して並設されており、少なくとも紙幣Pの全幅をカバーできる個数設けられている。
しかして、紙幣Pが搬送路2を介して図中矢印T方向に搬送されると、光源5からの光が当該紙幣Pに照射され、紙幣Pを透過した透過光が受光センサ6の図示しない複数の受光素子で受光され、光電変換されて出力される。このように、定位置に配置された受光センサ6によって、一定方向に搬送される紙幣Pを検出することで、紙幣P全体の情報を取得できる。
図2には、上述した検査装置1の動作を制御するための制御系のブロック図を示してある。
検査装置1の制御系は、受光センサ6の複数の受光素子からの出力、すなわち各受光素子で光電変換された電気信号を同じ増幅率で増幅する増幅器11(信号増幅部)、この増幅器11で増幅されて出力された複数の電気信号に基づいて当該紙幣Pを検査する検査部12、増幅器11で増幅されて検査部12へ出力される電気信号の信号レベルの目標値(目標レベル)を設定する出力設定部13(目標値設定部)、受光センサ6の出力の一部をモニタして上記目標レベルに合わせるように増幅器11における電気信号の増幅率を制御するAGC(Auto Gain Control)回路14(増幅率制御部)、増幅器11で増幅された電気信号の出力レベルを目標レベルと比較してチェックする出力判別部15(判別部)、および表示部16を有する。
検査装置1の制御系は、受光センサ6の複数の受光素子からの出力、すなわち各受光素子で光電変換された電気信号を同じ増幅率で増幅する増幅器11(信号増幅部)、この増幅器11で増幅されて出力された複数の電気信号に基づいて当該紙幣Pを検査する検査部12、増幅器11で増幅されて検査部12へ出力される電気信号の信号レベルの目標値(目標レベル)を設定する出力設定部13(目標値設定部)、受光センサ6の出力の一部をモニタして上記目標レベルに合わせるように増幅器11における電気信号の増幅率を制御するAGC(Auto Gain Control)回路14(増幅率制御部)、増幅器11で増幅された電気信号の出力レベルを目標レベルと比較してチェックする出力判別部15(判別部)、および表示部16を有する。
AGC回路14は、搬送路2を介して紙幣Pが搬送されていない状態で、受光センサ6の複数の受光素子のうち予め決めた特定の複数の第1の受光素子で光源5からの光を受光して光電変換した複数の電気信号(第1の電気信号)の平均レベルを算出し、この平均レベルが上述した出力設定部13で設定した目標レベルになるように増幅器11における増幅率を制御する。つまり、AGC回路14では、特定の受光素子の出力をモニタして全ての受光素子の出力の増幅率を決定する。
検査装置1の特性は、機体ごとに異なることが知られており、特に、紙幣Pのように高い検査精度を要求される媒体を処理する装置では、この特性の違いを補正して全ての機体における検査特性を同じにする必要がある。このため、各機体において、実際に試験用の紙幣Pを搬送して検査し、検査部12で実際に検査する際の特性が全ての機体で同じになるように、機体ごとに出力設定部13にて目標レベルを個別に設定している。
出力判別部15は、搬送路2を介して紙幣Pが搬送されていない状態で、増幅器11から出力される各受光素子の出力レベルが正常範囲内にあるか否かをチェックして各受光素子の故障を自己診断し、当該検査装置1にて紙幣Pの検査を続行可能な状態であるか否かを判別する。ここで言う“故障”とは、例えば、紙粉や埃の付着により受光素子の機能が一定レベルを超えて低下した状態を示す。そして、検査の続行が不可能であることを判別した場合、出力判別部15は、検査装置1の動作を停止し、表示部16を介してエラーメッセージを表示する。
特に、本実施の形態の検査装置1では、上述したAGCに利用する複数の第1の受光素子の出力レベルと、紙幣Pの検出領域にある複数の第2の受光素子の出力レベルと、をそれぞれ異なる診断基準(しきい値)を用いて診断することを特徴としている。これにより、検査精度を向上し検査の信頼性を高めることができる。
より具体的には、出力判別部15は、例えば図3に示すように、受光センサ6の全ての受光素子のうち、紙幣検出に関わるセンサ画素領域にある複数の第2の受光素子から出力されて増幅器11で増幅された第2の電気信号の出力レベルを、それぞれ、紙幣検出に関わる上限値THdetHおよび下限値THdetLを有する第2のしきい値と比較し、この第2のしきい値を超えた第2の受光素子の数をカウントする。そして、出力判別部15は、この第2のしきい値を超えた第2の受光素子の数が予め設定した個数(予定数)以上となった場合に受光センサ6の故障を判断し、検査の続行不可能を判別する。
また、出力判別部15は、受光センサ6の全ての受光素子のうち、AGC動作(増幅率)決定に関わるセンサ画素領域にある複数の第1の受光素子から出力されて増幅器11で増幅された第1の電気信号の出力レベルを、それぞれ、AGC動作決定に関わる上限値THagcHおよび下限値THagcLを有する第1のしきい値と比較し、この第1のしきい値を超えた第1の受光素子の数をカウントする。そして、出力判別部15は、この第1のしきい値を超えた第1の受光素子の数が予め設定した個数以上となった場合に受光センサ6の故障を判断し、検査の続行不可能を判別する。
以上のように、AGCに利用する第1の受光素子の出力レベルを第2の受光素子より狭い範囲を有するしきい値で比較することにより、第2の受光素子より厳しい診断基準を与えることができ、第1の受光素子の特性が僅かでも劣化した場合に受光センサ6の故障を判別でき、AGC動作の信頼性を向上させることができる。また、これにより、適切なタイミングで受光センサ6の故障を診断でき、検査の信頼性を高めることができる。
以下、図4に示すフローチャートを参照して、上述した出力判別部15における受光センサ6の自己診断方法についてさらに詳細に説明する。なお、ここでは、説明をより具体的にするため、受光センサ6の受光素子が全部で256ビットあり、そのうち紙幣Pの検出領域にある第2の受光素子が番号20〜235の受光素子であり、AGCに利用する第1の受光素子が番号100〜115の受光素子である場合を例にとって説明する。
動作に先立って、出力判別部15は、故障した第1の受光素子の数をカウントするためのカウンタA、故障した第2の受光素子の数をカウントするためのカウンタD、および全ての受光素子をカウントするためのカウンタNをクリアする(ステップ1)。そして、搬送路2を介して紙幣Pが搬送されていない状態で、受光センサ6の複数の受光素子が光源5からの光を受光して光電変換する。光電変換された複数の電気信号は、AGC回路14で設定された増幅率で増幅器11において増幅されて出力される。本実施の形態では、出力判別部15は、この増幅器11から出力される電気信号の出力レベルを、番号100〜115の第1の受光素子から先に、且つ番号の小さい素子から順にチェックするようにした。
すなわち、出力判別部15は、紙幣Pの検出領域から外れた番号0〜19の受光素子をパスして、番号20〜235の第2の受光素子に含まれる番号100〜115の第1の受光素子から先にその出力レベルをチェックする(ステップ2;YES、ステップ3;YES)。このとき、出力判別部15は、番号Nの第1の受光素子の出力レベルSnが第1のしきい値の下限値THagcLより小さいか否かを判断し(ステップ4)、当該受光素子の出力レベルが下限値THagcLより小さい場合に(ステップ4;YES)、カウンタAを1加算する(ステップ5)。
また、出力判別部15は、ステップ4で当該第1の受光素子の出力レベルが下限値THagcL以上であることを判断すると(ステップ4;NO)、当該受光素子の出力レベルSnが第1のしきい値の上限値THagcHより大きいか否かを判断し(ステップ6)、当該受光素子の出力レベルが上限値THagcHより大きい場合に(ステップ6;YES)、カウンタAを1加算する(ステップ7)。
この後、出力判別部15は、カウンタNを1加算し(ステップ8)、115番目の第1の受光素子の出力レベルSnのチェックが終了するまで(ステップ9;YES)、ステップ4〜ステップ8の処理を繰り返す。
番号115の第1の受光素子までチェックが終了すると(ステップ9;YES)、出力判別部15は、番号20〜235の第2の受光素子についてその出力レベルをチェックする。このとき、出力判別部15は、番号Nの第2の受光素子の出力レベルSnが第2のしきい値の下限値THdetLより小さいか否かを判断し(ステップ10)、当該受光素子の出力レベルが下限値THdetLより小さい場合に(ステップ10;YES)、カウンタDを1加算する(ステップ11)。
さらに、出力判別部15は、ステップ10で当該第2の受光素子の出力レベルが下限値THdetL以上であることを判断すると(ステップ10;NO)、当該第2の受光素子の出力レベルSnが第2のしきい値の上限値THdetHより大きいか否かを判断し(ステップ12)、当該受光素子の出力レベルが上限値THdetHより大きい場合に(ステップ12;YES)、カウンタDを1加算する(ステップ13)。
この後、出力判別部15は、カウンタNを1加算し(ステップ14)、235番目の第2の受光素子の出力レベルSnのチェックが終了するまで(ステップ15;YES)、ステップ10〜ステップ14の処理を繰り返す。
番号235の第2の受光素子までチェックが終了すると(ステップ15;YES)、出力判別部15は、紙幣Pの検出領域から外れた番号236〜255の受光素子をパスして、カウンタAのカウント数、すなわち第1の受光素子の故障数を予め設定した予定数と比較し(ステップ16)、カウンタAが予定数以上である場合に(ステップ16;YES)、受光センサ6の故障を判断し、検査装置1を停止するとともに(ステップ17)、表示部16を介してエラーメッセージを表示する(ステップ18)。なお、ステップ16の予定数は、検査装置1の運用によって任意に変更可能である。
また、出力判別部15は、第2の受光素子のチェックが終了した後(ステップ15;YES)、ステップ16の判断とは別に、カウンタDのカウント数、すなわち第2の受光素子の故障数を予め設定した予定数と比較し(ステップ19)、カウンタDが予定数以上である場合に(ステップ19;YES)、受光センサ6の故障を判断し、検査装置1を停止するとともに(ステップ17)、表示部16を介してエラーメッセージを表示する(ステップ18)。なお、ステップ19の予定数も、検査装置1の運用によって任意に変更可能であり、ステップ16の予定数とは異なるものである。
以上のように、本実施の形態によると、AGCに利用する第1の受光素子の出力レベルを比較的厳しいしきい値で比較して、受光センサ6の故障を判別するようにしたため、より精度の高い診断基準を与えることができ、受光センサ6の状態を常に良好に維持できる。また、これにより、紙幣Pを高い精度で検出することができ、紙幣Pの真偽判定に適した検査装置を提供できる。
なお、ここでは、第1の受光素子の故障数および第2の受光素子の故障数をカウントした後にそれぞれの予定数と比較して受光センサ6の故障の有無を判断するようにしたが、故障の有無を判断するタイミングはこれに限るものではなく、それぞれの受光素子の故障数をカウントした直後のタイミングにしても良い。
また、上述した自己診断方法では、第1の受光素子の故障数が予定数を超えた場合に受光センサ6の故障を判断し、これとは別に、第2の受光素子の故障数が予定数を超えた場合に受光センサ6の故障を判断するようにしたが、第1の受光素子の故障数が予定数を超え、且つ、第2の受光素子の故障数が予定数を超えた場合に、初めて、受光センサ6の故障を判断するようにしても良い。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、受光センサ6の自己診断方法の変形例について説明する。なお、ここでも、説明をより具体的にするため、受光センサ6の受光素子が全部で256ビットあり、そのうち紙幣Pの検出領域にある第2の受光素子が番号20〜235の受光素子であり、AGCに利用する第1の受光素子が番号100〜115の受光素子である場合を例にとって説明する。
動作に先立って、出力判別部15は、故障した第1の受光素子の数をカウントするためのカウンタA、故障した第2の受光素子の数をカウントするためのカウンタD、および全ての受光素子をカウントするためのカウンタNをクリアする(ステップ1)。そして、搬送路2を介して紙幣Pが搬送されていない状態で、受光センサ6の複数の受光素子が光源5からの光を受光して光電変換する。光電変換された複数の電気信号は、AGC回路14で設定された増幅率で増幅器11において増幅されて出力される。
出力判別部15は、まず、番号100の第1の受光素子から先にその出力レベルをチェックする(ステップ2;YES、ステップ3;YES)。このとき、出力判別部15は、番号Nの第1の受光素子の出力レベルSnが第1のしきい値の下限値THagcLより小さいか否かを判断し(ステップ4)、当該受光素子の出力レベルが下限値THagcLより小さい場合に(ステップ4;YES)、1つ前に検査した第1の受光素子の検査結果を確認する(ステップ5)。
このとき、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが第1のしきい値の下限値THagcLより小さかった場合、すなわち故障が判断されていた場合にはフラグ1が立てられており、下限値THagcL以上であった場合にはフラグは0となっている。このため、出力判別部15は、ステップ5でフラグ有りを判断した場合(ステップ5;YES)、1つ前の受光素子から連続して当該受光素子の出力レベルが下限値THagcLより小さくなっていることを判断し、前回までのカウント数Aに1加算する(ステップ6)。
一方、ステップ5でフラグ無しを判断した場合(ステップ5;NO)、出力判別部15は、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが下限値THagcL以上であったことを判断し、カウンタAを新たにカウントする(ステップ7)。そして、出力判別部15は、当該受光素子の出力レベルが下限値THagcLより小さかったことを示すフラグをセットする(ステップ8)。
また、出力判別部15は、ステップ4で当該第1の受光素子の出力レベルが下限値THagcL以上であることを判断すると(ステップ4;NO)、当該受光素子の出力レベルSnが第1のしきい値の上限値THagcHより大きいか否かを判断し(ステップ9)、当該受光素子の出力レベルが上限値THagcHより大きい場合に(ステップ9;YES)、1つ前に検査した第1の受光素子の検査結果を確認する(ステップ10)。
このとき、1つ前に検査した受光素子の出力レベルも第1のしきい値の上限値THagcHより大きかった場合、すなわち故障が判断されていた場合にはフラグ1が立てられており、上限値THagcH以下であった場合にはフラグは0となっている。このため、出力判別部15は、ステップ10でフラグ有りを判断した場合(ステップ10;YES)、1つ前の受光素子から連続して当該受光素子の出力レベルが上限値THagcHより大きくなっていることを判断し、前回までのカウント数Aに1加算する(ステップ11)。
一方、ステップ10でフラグ無しを判断した場合(ステップ10;NO)、出力判別部15は、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが上限値THagcH以下であったことを判断し、カウンタAを新たにカウントする(ステップ12)。そして、出力判別部15は、当該受光素子の出力レベルが上限値THagcHより大きかったことを示すフラグをセットする(ステップ13)。
この後、出力判別部15は、カウンタNを1加算し(ステップ14)、115番目の第1の受光素子の出力レベルSnのチェックが終了するまで(ステップ15;YES)、ステップ4〜ステップ14の処理を繰り返す。
番号115の第1の受光素子までチェックが終了すると(ステップ15;YES)、出力判別部15は、番号20〜235の第2の受光素子についてその出力レベルをチェックする。このとき、出力判別部15は、番号Nの第2の受光素子の出力レベルSnが第2のしきい値の下限値THdetLより小さいか否かを判断し(ステップ16)、当該受光素子の出力レベルが下限値THdetLより小さい場合に(ステップ16;YES)、1つ前に検査した第2の受光素子の検査結果を確認する(ステップ17)。
このとき、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが第2のしきい値の下限値THdetLより小さかった場合、すなわち1つ前の受光素子も故障が判断されていた場合にはフラグ1が立てられており、下限値THdetL以上であった場合にはフラグは0となっている。このため、出力判別部15は、ステップ17でフラグ有りを判断した場合(ステップ17;YES)、1つ前の受光素子から連続して当該受光素子の出力レベルが下限値THdetLより小さくなっていることを判断し、前回までのカウント数Dに1加算する(ステップ18)。
一方、ステップ17でフラグ無しを判断した場合(ステップ17;NO)、出力判別部15は、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが下限値THdetL以上であったことを判断し、カウンタDを新たにカウントする(ステップ19)。そして、出力判別部15は、当該受光素子の出力レベルが下限値THdetLより小さかったことを示すフラグをセットする(ステップ20)。
また、出力判別部15は、ステップ16で当該第2の受光素子の出力レベルが下限値THdetL以上であることを判断すると(ステップ16;NO)、当該第2の受光素子の出力レベルSnが第2のしきい値の上限値THdetHより大きいか否かを判断し(ステップ21)、当該受光素子の出力レベルが上限値THdetHより大きい場合に(ステップ21;YES)、1つ前に検査した第2の受光素子の検査結果を確認する(ステップ22)。
このとき、1つ前に検査した受光素子の出力レベルも第2のしきい値の上限値THdetHより大きかった場合、すなわち故障が判断されていた場合にはフラグ1が立てられており、上限値THdetH以下であった場合にはフラグは0となっている。このため、出力判別部15は、ステップ22でフラグ有りを判断した場合(ステップ22;YES)、1つ前の受光素子から連続して当該受光素子の出力レベルが上限値THdetHより大きくなっていることを判断し、前回までのカウント数Dに1加算する(ステップ23)。
一方、ステップ22でフラグ無しを判断した場合(ステップ22;NO)、出力判別部15は、1つ前に検査した受光素子の出力レベルが上限値THdetH以下であったことを判断し、カウンタDを新たにカウントする(ステップ24)。そして、出力判別部15は、当該受光素子の出力レベルが上限値THdetHより大きかったことを示すフラグをセットする(ステップ25)。
この後、出力判別部15は、カウンタNを1加算し(ステップ26)、235番目の第2の受光素子の出力レベルSnのチェックが終了するまで(ステップ27;YES)、ステップ16〜ステップ26の処理を繰り返す。
番号235の第2の受光素子までチェックが終了すると(ステップ27;YES)、出力判別部15は、紙幣Pの検出領域から外れた番号236〜255の受光素子をパスして、カウンタAのカウント数、すなわち第1の受光素子の連続した故障数を予め設定した予定数と比較する(ステップ28)。すなわち、出力判別部15は、カウンタAが予定数以上である場合に(ステップ28;YES)、故障した第1の受光素子がその並び方向に予定数を越えて連続していることを判断し、受光センサ6の故障を判断し、検査装置1を停止するとともに(ステップ29)、表示部16を介してエラーメッセージを表示する(ステップ30)。なお、ステップ28の予定数は、検査装置1の運用によって任意に変更可能である。
また、出力判別部15は、第2の受光素子のチェックが終了した後(ステップ27;YES)、ステップ28の判断とは別に、カウンタDのカウント数、すなわち第2の受光素子の連続した故障数を予め設定した予定数と比較する(ステップ31)。すなわち、出力判別部15は、カウンタDが予定数以上である場合に(ステップ31;YES)、故障した第2の受光素子がその並び方向に予定数を越えて連続していることを判断し、受光センサ6の故障を判断し、検査装置1を停止するとともに(ステップ29)、表示部16を介してエラーメッセージを表示する(ステップ30)。なお、ステップ31の予定数も、検査装置1の運用によって任意に変更可能であり、ステップ28の予定数とは異なるものである。
以上のように、上述した変形例においても、AGCに利用する第1の受光素子の出力レベルを比較的厳しいしきい値で比較して、受光センサ6の故障を判別するようにしたため、より精度の高い診断基準を与えることができ、受光センサ6の状態を常に良好に維持できる。また、これにより、紙幣Pを高い精度で検出することができ、紙幣Pの真偽判定に適した検査装置を提供できる。
なお、ここでは、第1の受光素子の連続した故障数および第2の受光素子の連続した故障数をカウントした後にそれぞれの予定数と比較して受光センサ6の故障の有無を判断するようにしたが、故障の有無を判断するタイミングはこれに限るものではなく、それぞれの受光素子の連続した故障数をカウントした直後のタイミングにしても良い。
また、上述した自己診断方法では、第1の受光素子の連続した故障数が予定数を超えた場合に受光センサ6の故障を判断し、これとは別に、第2の受光素子の連続した故障数が予定数を超えた場合に受光センサ6の故障を判断するようにしたが、第1の受光素子の連続した故障数が予定数を超え、且つ、第2の受光素子の連続した故障数が予定数を超えた場合に、初めて、受光センサ6の故障を判断するようにしても良い。
また、故障した第1の受光素子の総数が予定数を超え、或いは故障した第1の受光素子が予定数を超えて連続した場合、または、故障した第2の受光素子の総数が予定数を超え、或いは故障した第2の受光素子が予定数を超えて連続した場合に、受光センサ6の故障を判断するようにしても良い。
さらに、故障した第1の受光素子の総数が予定数を超え、或いは故障した第1の受光素子が予定数を超えて連続し、且つ、故障した第2の受光素子の総数が予定数を超え、或いは故障した第2の受光素子が予定数を超えて連続した場合に、受光センサ6の故障を判断するようにしても良い。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、AGCに利用する第1の受光素子が紙幣Pの検出領域にある第2の受光素子に含まれる場合について説明したが、これに限らず、第1の受光素子と第2の受光素子が別の位置に配置されていても良い。
また、上述した実施の形態では、図1に示すように、紙幣Pの透過光を検出して検査する装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、紙幣Pからの反射光を検出して検査する装置に本発明を適用することもできる。
或いは、紙幣Pを印刷するインクに含まれる蛍光物質に紫外光を照射して蛍光物質から励起発光される蛍光を検出して当該紙幣Pの真偽を検査するようにしても良い。この場合、紙幣Pからの透過光を検出しても良く、紙幣Pからの反射光を検出しても良い。なお、紫外光を照射するための光源5としては、ブラックライトやUV(紫外)ランプなどを用いることができる。
また、上述した実施の形態では、故障した受光素子の総カウント数、或いは故障した受光素子の連続カウント数をそれぞれの予定数と比較して受光センサ6の故障を判断するようにしたが、これに限らず、総カウント数と連続カウント数を総合的に判断して受光センサ6の故障を判断するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態では、紙幣Pを検査する検査装置1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、有価証券などの他の紙葉類を検査する装置に本発明を適用することもできる。
1…紙葉類検査装置、2…搬送路、3…搬送ローラ対、5…光源、6…受光センサ、11…増幅器、12…検査部、13…出力設定部、14…AGC回路、15…出力判別部、16…表示部。
Claims (18)
- 検査対象となる紙葉類を搬送する搬送部と、
この搬送部で搬送される紙葉類に光を照射する光源と、
この光源からの光を受けた当該紙葉類からの光を受光するため上記搬送部における紙葉類の搬送方向を横切る方向に並設された複数の受光素子を有し、これら各受光素子で受光した光をそれぞれ電気信号に変換する光電変換部と、
この光電変換部で光電変換された各電気信号を増幅して出力する信号増幅部と、
この信号増幅部から出力された複数の電気信号に基づいて当該紙葉類を検査する検査部と、
上記信号増幅部で増幅されて上記検査部へ出力される電気信号の目標レベルを設定する目標値設定部と、
上記複数の受光素子のうち特定の複数の第1の受光素子で受光して光電変換した複数の第1の電気信号の平均レベルを、上記目標値設定部で設定された上記目標レベルに合わせるように、上記信号増幅部における電気信号の増幅率を制御する増幅率制御部と、
この増幅率制御部で制御される増幅率を用いて上記信号増幅部で増幅されて出力される上記複数の第1の電気信号の出力レベルを上記目標レベルを基準にした第1のしきい値とそれぞれ比較し、上記複数の受光素子のうち紙葉類の検出領域にある複数の第2の受光素子で受光して光電変換されて上記増幅率を用いて上記信号増幅部で増幅されて出力される複数の第2の電気信号の出力レベルを上記第1のしきい値と異なる第2のしきい値とそれぞれ比較し、これら比較結果に基づいて、検査を続行可能か否かを判別する判別部と、
を有することを特徴とする紙葉類検査装置。 - 上記判別部では、上記搬送部で紙葉類が搬送されていない状態で、上記光源からの光を上記複数の第1の受光素子で受光して光電変換した複数の第1の電気信号、および上記光源からの光を上記複数の第2の受光素子で受光して光電変換した複数の第2の電気信号を、それぞれ上記増幅率を用いて上記信号増幅部で増幅した後、上記第1および第2のしきい値とそれぞれ比較することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
- 上記複数の第1の受光素子は、上記複数の第2の受光素子に含まれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部にて検査の続行不可能を判別した際にエラーメッセージを表示する表示部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部にて検査の続行不可能を判別した際に装置を停止することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
- 上記第1および第2のしきい値は、上記目標値を基準にした上限値および下限値をそれぞれ有し、その範囲は上記第1のしきい値の方が上記第2のしきい値より狭く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部は、上記複数の第1の電気信号の出力レベルを上記第1のしきい値とそれぞれ比較した比較結果に基づいて検査続行の可否を判別し、或いは上記複数の第2の電気信号の出力レベルを上記第2のしきい値とそれぞれ比較した比較結果に基づいて検査続行の可否を判別することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記複数の第1の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第1のしきい値の範囲から外れた場合、或いは上記複数の第2の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第2のしきい値の範囲から外れた場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項7に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記信号増幅部から出力される上記第1の電気信号の出力レベルが上記第1のしきい値の範囲から外れるケースが上記第1の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合、或いは上記信号増幅部から出力される上記第2の電気信号の出力レベルが上記第2のしきい値の範囲から外れるケースが上記第2の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項7に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部は、上記複数の第1の電気信号の出力レベルを上記第1のしきい値とそれぞれ比較した比較結果と、上記複数の第2の電気信号の出力レベルを上記第2のしきい値とそれぞれ比較した比較結果と、に基づいて、検査続行の可否を判別することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記複数の第1の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第1のしきい値の範囲から外れ、且つ上記複数の第2の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第2のしきい値の範囲から外れた場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項10に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記信号増幅部から出力される上記第1の電気信号の出力レベルが上記第1のしきい値の範囲から外れるケースが上記第1の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続し、且つ上記信号増幅部から出力される上記第2の電気信号の出力レベルが上記第2のしきい値の範囲から外れるケースが上記第2の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項10に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記複数の第1の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第1のしきい値の範囲から外れ、或いは上記第1の電気信号の出力レベルが上記第1のしきい値の範囲から外れるケースが上記第1の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合、または、上記複数の第2の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第2のしきい値の範囲から外れ、或いは上記第2の電気信号の出力レベルが上記第2のしきい値の範囲から外れるケースが上記第2の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部では、上記複数の第1の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第1のしきい値の範囲から外れ、或いは上記第1の電気信号の出力レベルが上記第1のしきい値の範囲から外れるケースが上記第1の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続し、且つ、上記複数の第2の電気信号の出力レベルが予定数を超えて上記第2のしきい値の範囲から外れ、或いは上記第2の電気信号の出力レベルが上記第2のしきい値の範囲から外れるケースが上記第2の受光素子の並び方向に予定数を超えて連続した場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部は、上記複数の第1の電気信号の出力レベルが上記第1のしきい値の範囲から外れた数および上記複数の第2の電気信号の出力レベルが上記第2のしきい値の範囲から外れた数の総数が予定数を超えた場合に、検査の続行不可能を判別することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記目標値設定部は、全ての機体において上記検査部における紙葉類の検査特性が同じになるように、紙葉類検査装置の機体ごとに適当な上記目標レベルを設定することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部は、上記機体ごとに設定される上記目標レベルを基準にして上記第1および第2のしきい値それぞれの上記上限値および下限値を設定し、上記第1および第2の電気信号の出力レベルとそれぞれ比較することを特徴とする請求項16に記載の紙葉類検査装置。
- 上記判別部は、上記機体ごとに設定される上記目標レベルより一定の割合だけ低い下限値および上記一定の割合だけ当該目標レベルより高い上限値を有する上記第2のしきい値、および、上記一定の割合より低い割合だけ当該目標レベルより低い下限値および上記低い割合だけ当該目標値より高い上限値を有する上記第1のしきい値を設定することを特徴とする請求項17に記載の紙葉類検査装置。
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