JP2007156160A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体をクリーニングするブラシからのトナー回収で、回収ロール上にトナーを固着させることなく良好に回収し、像担持体に対する安定したクリーニング性能を維持する。
【解決手段】マグネットロール62Bを内蔵したデトーニングロール62に、キャリア供給装置68から磁性キャリア粒子CAを供給し、その磁性キャリア粒子CAに、感光体ドラム12をクリーニングするブラシロール60に付着したトナーTNを吸着させて回収する。磁性キャリア粒子CAに吸着された回収トナーTNが、スクレーパー64によってデトーニングロール62から掻き取られる際に、スクレーパー64をすり抜けることなく良好に掻き取られるため、デトーニングロール62上へのトナー固着が発生しなくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング装置及び画像形成装置に係り、詳細には、像担持体をブラシでクリーニングしつつブラシから回収ロールにトナーを吸着させて回収するブラシ方式のクリーニング装置、及びそのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置では、感光体上に潜像を形成し、現像、転写後、感光体上に残留したトナーを除去し、再度潜像を形成することが行われる。この感光体上の残留トナーを除去するクリーニング工程には、弾性ブレードを感光体に当接するブレード方式が多用されているが(例えば、特許文献1参照)、高画質化を図るために開発された小粒径のトナーでは、ブレードをすり抜け感光体上に固着するフィルミング現象が発生しやすいことから、最近ではトナーの小粒径化に伴いブラシ方式のクリーニング装置も用いられるようになってきている。
ブラシ方式のクリーニング装置では、ブラシがトナーで汚染されると感光体からのトナーの除去能力が低下し、クリーニング不良となるため、ブラシ内からトナーを除去し、ブラシを清潔に保つデトーニングと呼ばれるトナー回収工程が設けられている。例えば、フリッカーバーと呼ばれる棒状部材にブラシをたたきつけてブラシに付着しているトナーを遠心力により払い落とす方法や、トナーと逆極性のバイアス電圧を印加したデトーニングロール(回収ロール)にトナーを吸着させて、スクレーパーと呼ばれる帯状の金属薄板をデトーニングロールに当接させることにより掻き落とす方法が一般的にとられている(例えば、特許文献2、3参照)。
ただし、フリッカーバーの場合はブラシからトナーを機械的に払い落とすだけであるため、特に1粒当たりの重量が小さくなる小粒径のトナーでは遠心力が小さくなり、十分なデトーニング効果が得られない。そのため、小粒径トナーのデトーニングには、バイアス電圧を印加したロールとスクレーパーを用いるデトーニングロール方式が好適である。
特開昭61−32880号公報 特開昭56−138769号公報 特開昭57−185468号公報
しかしながら、小粒径トナーに対して上記のようなデトーニングロール方式のクリーニング装置を用いたところ、トナーがスクレーパーをすり抜けデトーニングロール上に固着する現象が確認された。このようなデトーニングロールへのトナー固着は、デトーニングロールの表面抵抗を上昇させ、ブラシからトナーを吸着するための電界を小さくする。そのため、ブラシからのトナー吸着効率が低下し、ブラシのトナー汚染が解消されにくくなって、感光体のクリーニング性能が低下する問題がある。
本発明は上記事実を考慮して、像担持体をクリーニングするブラシからのトナー回収で、回収ロール上にトナーを固着させることなく良好に回収することができて、像担持体に対する安定したクリーニング性能を維持できるクリーニング装置、及び、像担持体のクリーニング不良による画像欠陥を防止することができて高品質な画像形成を実現できる画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、表面にトナー像を担持する像担持体をそのトナー像の転写後にクリーニングするクリーニングブラシと、前記クリーニングブラシに接触して回転しクリーニングブラシに付着したトナーを回収する回収ロールと、前記回収ロールの内部に設けられた磁力生成手段と、前記回収ロールの表面に前記トナーの粒径よりも大粒径の磁性粉を供給し前記磁力生成手段による磁力で吸着させる磁性粉供給手段と、を備え、前記回収ロールは、表面に吸着した前記磁性粉に前記トナーを吸着させて前記クリーニングブラシから回収することを特徴としている。
本発明では、表面にトナー像を担持する像担持体は、トナー像を例えば中間転写体等に転写した後に、クリーニングブラシによって表面がクリーニングされ転写残トナーが除去される。またクリーニングブラシは、付着したトナーが回収ロールに回収されて除去されるため、トナーによる汚染が抑えられ、像担持体に対するトナー除去能力、すなわちクリーニング性能が常に安定して維持される。
この回収ロールによるクリーニングブラシからのトナー回収では、磁性粉供給手段によって回収ロールの表面にトナーの粒径よりも大粒径の磁性粉が供給され、磁性粉は、回収ロールの内部に設けられた磁力生成手段による磁力(磁気吸引力)により、回収ロールの表面に吸着された状態でクリーニングブラシに接触する。そしてこの磁性粉にトナーが吸着されて回収されるため、例えば画像形成に小粒径のトナーを用いるとともに、その小粒径の回収トナーを回収ロールから掻き取るためスクレーパー等の掻取部材を回収ロールに当接させた場合でも、大粒径の磁性粉に吸着された小粒径の回収トナーが磁性粉とともに掻取部材によって掻き取られるため、回収トナーが掻取部材をすり抜けて回収ロールの表面に固着することはなく、良好に除去される。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記回収ロールに当接して前記磁性粉及び前記回収トナーを回収ロールから掻き取る掻取部材を有することを特徴としている。
本発明では、回収ロールに当接する掻取部材により、回収ロールから磁性粉及び回収トナーが掻き取られて除去される。このような掻取部材であれば、簡単な構成で回収ロールから磁性粉及び回収トナーを良好に除去することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のクリーニング装置において、前記回収ロールの表面に吸着される前記磁性粉の層厚を規制する層厚規制手段を有することを特徴としている。
本発明では、層厚規制手段により、回収ロールの表面に吸着される磁性粉の層厚が規制されるため、回収ロールの回転駆動に伴う磁性粉の供給量(消費量)が一定化される。これにより、磁性粉供給手段に予め蓄積させておく磁性粉の蓄積量や、その蓄積量に対する消費量の管理が容易となる。また、例えばトナー回収で磁性粉を循環させ再使用する場合には、磁性粉の蓄積量を必要量に抑えることで、磁性粉供給手段の小型化が可能となる。また、例えばこの層厚規制手段を磁性粉供給手段に設けて一体的に構成した場合には、層厚規制手段を別途設ける場合に比べて構成を簡素化することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のクリーニング装置において、前記回収ロールから除去された前記回収トナー及び前記磁性粉を分離する分離手段を有し、前記分離手段により前記回収トナーが分離された磁性粉を前記磁性粉供給手段又は前記回収ロールに戻して再使用することを特徴としている。
本発明では、回収ロールから除去された回収トナーと磁性粉は、分離手段によって互いに分離され、磁性粉のみが磁性粉供給手段又は回収ロールに戻されて再使用される。このように、磁性粉を循環させ再使用することにより、磁性粉供給手段に蓄積する磁性粉の蓄積量を低減できるとともに、オペレータが磁性粉を補充するようなメンテナンス等も不要となり、利便性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載のクリーニング装置において、前記磁性粉が磁性キャリア粒子とされ、前記回収ロールから除去された前記回収トナー及び前記磁性キャリア粒子を前記像担持体の表面に形成された静電潜像の現像に用いるために現像手段へ搬送する搬送手段を有することを特徴としている。
本発明では、例えば画像形成にトナー及び磁性キャリア粒子からなる現像剤を用いる場合に、回収ロールから除去された回収トナー及び磁性キャリア粒子が搬送手段により現像手段へ搬送され、像担持体の表面に形成された静電潜像の現像に用いられる。このように、回収したトナー及び磁性キャリア粒子を再使用することで、トナー(現像剤)の消費量が抑えられる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載のクリーニング装置において、前記回収ロールに前記トナーを回収するために必要な電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴としている。
本発明では、電圧印加手段によって回収ロールにトナーを回収するために必要な電圧が印加されることにより、クリーニングブラシから回収ロールに吸着されるトナーの吸着効率が向上し、クリーニングブラシからのトナー回収性が向上する。このように、クリーニングブラシのトナー汚染が効率よく解消されることで、像担持体に対するクリーニング性能の低下がより確実に抑えられる。
請求項7に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載のクリーニング装置を備え、そのクリーニング装置によってクリーニングされる前記像担持体の表面にトナー像を形成し転写して画像を形成することを特徴としている。
上記のクリーニング装置を備えた画像形成装置であれば、高画質化を図るために小粒径トナーを用いた場合でも、像担持体のクリーニング不良による画像欠陥が抑えられ、高品質な画像形成を実現することができる。
本発明のクリーニング装置によれば、像担持体をクリーニングするブラシからのトナー回収で、回収ロール上にトナーを固着させることなく良好に回収することができ、像担持体に対する安定したクリーニング性能を維持することができる。また本発明の画像形成装置によれば、像担持体のクリーニング不良による画像欠陥を防止することができて高品質な画像形成を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るクリーニング装置が搭載された画像形成装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)を備えており、画像形成ユニット10には、図中の矢印方向(右回転方向)へ回転駆動する像担持体としての感光体ドラム12(12Y,12M,12C,12K)が設けられている。
感光体ドラム12の上方には、感光体ドラム12の表面を帯電する帯電ロール(接触帯電器)を備えた帯電装置13(13Y,13M,13C,13K)が配置され、さらに、帯電装置13により帯電された感光体ドラム12の表面にレーザ光Lを照射し静電潜像を形成する露光装置14(14Y,14M,14C,14K)が設けられている。
感光体ドラム12の右側方には、現像装置15(15Y,15M,15C,15K)が隣接配置されており、現像装置15は、感光体ドラム12上に形成された静電潜像をY,M,C,Kの各色のトナー像に現像する現像ロール16(16Y,16M,16C,16K)を備えている。
感光体ドラム12の下方には、現像装置15によって可視化されたトナー像が転写される無端状の中間転写ベルト30が設けられており、さらに中間転写ベルト30を挟んで一次転写ロール18(18Y,18M,18C,18K)が対向配置されている。この感光体ドラム12と中間転写ベルト30の各接触部が一次転写部T1とされ、一次転写ロール18には正極性の一次転写バイアスが印加される。また、感光体ドラム12の左側方には、一次転写後に感光体ドラム12上に残留する転写残トナーを除去する感光体クリーナとしてのクリーニング装置20(20Y,20M,20C,20K)が隣接配置されており、このクリーニング装置20の詳細な構成については後述する。
中間転写ベルト30は、駆動ロール32、張架ロール33、及び二次転写バックアップロール34に巻き掛けられており、感光体ドラム12の回転に同期して同方向に回転移動する。また、上記の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト30の移動方向に対し、その順番で直列に配列されている。これにより、中間転写ベルト30は、各一次転写部T1で一次転写ロール18により感光体ドラム12上のトナー像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を下記の二次転写部T2(二次転写ロール36)に向けて搬送する。
中間転写ベルト30の右側方には、用紙搬送路40を挟んで二次転写ロール36が対向配置されている。この二次転写ロール36と中間転写ベルト30の接触部が二次転写部T2とされ、二次転写ロール36には負極性の二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写ロール36は、二次転写バックアップロール34に補助され、中間転写ベルト30に一次転写されたトナー像を二次転写部T2で用紙Pに二次転写する。また、中間転写ベルト30を回転支持する二次転写バックアップロール34の右上方には、二次転写後に中間転写ベルト30上に残留する転写残トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ38が設けられている。
中間転写ベルト30の下方には、用紙Pが収納される給紙トレイ42が配置され、給紙トレイ42の右側近傍には、給紙トレイ42から用紙Pを用紙搬送路40に送り出すフィードロール44、及び、送り出される用紙Pを1枚ずつ捌くリタードロール46が設けられている。
また、用紙搬送路40における二次転写部T2よりも下流側には、対向する加熱ロール52及び加圧ロール54を備えた定着装置50が配置され、定着装置50の下流側には一対の排出ロール56が設けられている。そして用紙搬送路40は、フィードロール44及びリタードロール46から二次転写部T2、及び定着装置50を経由して、排出ロール56まで延設されている。
(第1の実施形態)
次に、上記構成の画像形成装置100に搭載された本発明の第1の実施形態に係るクリーニング装置20について詳細に説明する。
図2(A)、(B)に示すように、クリーニング装置20は、感光体ドラム12の外周面に圧接して感光体ドラム12の回転方向と反対方向に回転駆動し感光体ドラム12から転写残トナー(トナーTN)を擦り取るブラシロール60、ブラシロール60の外周面に接触して回転駆動しブラシロール60からトナーTNを回収するデトーニングロール62(図2(B)参照)、デトーニングロール62の外周面に当接しデトーニングロール62からトナーTNと後述する磁性キャリア粒子CAを掻き取る帯状の金属薄板からなるスクレーパー64、及び、デトーニングロール62に感光体ドラム12上のトナー像とは逆極性となる正極性のバイアス電圧を印加するバイアス電源66を備えている。
また、本実施形態のブラシロール(クリーニングブラシ)60は、導電性を有するロール軸60Aの外周面に、例えばナイロン繊維等からなる多数の導電性ブラシ60Bが放射状に植毛されて形成されており、デトーニングロール62は、導電性を有する薄肉円筒状の金属スリーブ62Aに、丸棒状のマグネットロール62Bが内挿されて形成されている。
デトーニングロール62の回転方向における、ブラシロール60との接触部よりも上流側(図2ではデトーニングロール62の下側)には、デトーニングロール62に磁性キャリア粒子CAを供給するキャリア供給装置68が配置されている。キャリア供給装置68は、所定量の磁性キャリア粒子CAが収納されたキャリア収納容器70を備え、キャリア収納容器70の上壁部には、デトーニングロール62との対向部分にキャリア供給用となる供給開口72が形成されている。また、磁性キャリア粒子CAについては、トナーTNよりも粒径が大きくされており、本実施形態では、高画質化を図るために粒径が5.8μmの小粒径トナーを用いているのに対し、磁性キャリア粒子は粒径が35μmと十分に大きくされている。
キャリア収納容器70の上壁部における、デトーニングロール回転方向の下流側には層厚規制部74が一体的に設けられている。層厚規制部74は、開口72を構成する縁部(先端部)がエッジ状とされデトーニングロール62の表面と所定の間隔に設定されている。
デトーニングロール62の回転方向における、スクレーパー64との接触部よりも下流側(図2ではスクレーパー64の下方で且つスクレーパー64とキャリア供給装置68の間)には、スクレーパー64によってデトーニングロール62から除去されたトナーTNと磁性キャリア粒子CAを分離するキャリア分離装置76が配置されている。
キャリア分離装置76は、上壁部が開口されたケース78と、ケース78に正極性のバイアス電圧を印加するバイアス電源79を備えており、スクレーパー64に回収された吸着状態のトナーTNと磁性キャリア粒子CAを、上記の開口を通してケース78内に受け入れる。
図3に示すように、ケース78内には、デトーニングロール62と平行に配置されて所定の方向に回転駆動するスパイラルオーガ80が設けられており、ケース78の開口付近には、デトーニングロール62とスパイラルオーガ80との間に平行且つ近接して配置されてデトーニングロール62と同方向に回転駆動するマグネットロール82が設けられている。また、このマグネットロール82はデトーニングロール62よりも磁力が小さくされている。
次に、本実施形態の画像形成装置100によるカラー画像形成動作ついて説明する。
画像形成装置100に画像形成信号が入力されると、感光体ドラム12の表面(外周面)が帯電装置13により一様に帯電され、続いて感光体ドラム12の表面には、画像形成信号に基づいて露光装置14からレーザ光Lが照射される。このレーザ光Lにより、感光体ドラム12の表面が露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、現像装置15の現像ロール16によってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を現像され、一次転写部T1で中間転写ベルト30に重ねて一次転写される。また、一次転写後に感光体ドラム12上に残留する転写残トナーは、クリーニング装置20のブラシロール60によって擦り取られ除去される。
一方、給紙トレイ42に収納された用紙Pは、フィードロール44により送り出され、リタードロール46により捌かれて最上部の用紙Pのみが用紙搬送路40に導かれ、所定のタイミングで二次転写ロール36と二次転写バックアップロール34との間、すなわち二次転写部T2に送り込まれる。この二次転写部T2で、中間転写ベルト30に一次転写されているトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、用紙搬送路40を下流側に搬送されて定着装置50に導かれ、加熱ロール52と加圧ロール54とによる熱圧力によってトナー像が定着される。そしてこのトナー像の定着により画像形成された用紙Pは、排出ロール56により図示しない排紙トレイへ排出される。
また、二次転写後に中間転写ベルト30の画像領域に残留した転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナ38によって擦り取られ除去される。以上の動作により、画像形成装置100によって用紙Pにカラー画像が形成される。
次に、本実施形態のクリーニング装置20によるブラシロール60のデトーニング工程とその作用について説明する。
画像形成装置100による上記の画像形成動作において、感光体ドラム12をブラシロール60でクリーニングする本実施形態のクリーニング装置20は、図2に示すように、デトーニングロール62に内蔵されたマグネットロール62Bの磁力(磁気吸引力)で、キャリア収納容器70内に蓄積された磁性キャリア粒子CAの上層の一部が供給開口72から容器外部に飛び出し、デトーニングロール62の外周面に吸着される。このデトーニングロール62に吸着された磁性キャリア粒子CAは、デトーニングロール62の回転に伴い層厚規制部74まで搬送されると、層厚規制部74によって余剰分がキャリア収納容器70内に落下し戻され、層厚が規制される。そしてデトーニングロール62への磁性キャリア粒子CAの供給量がほぼ一定に保たれ、層厚規制部74を通過しデトーニングロール62に吸着搬送される磁性キャリア粒子CAは、図2に示すような穂立ち状態となる。
磁性キャリア粒子CAがデトーニングロール62の回転に伴いブラシロール60との接触部まで搬送されると、ブラシロール60に付着しているトナーTNは、デトーニングロール62に印加された正極性のバイアス電圧による静電気力で、磁性キャリア粒子CAに吸着され回収される(デトーニング)。さらに、磁性キャリア粒子CAに吸着された状態でスクレーパー64まで搬送されると、スクレーパー64により磁性キャリア粒子CAとともにデトーニングロール62の表面から掻き取られ、そのままキャリア分離装置76のケース78内に導かれる。
ケース78内に入った吸着状態のトナーTNと磁性キャリア粒子CAは、図3に示すように、回転駆動するスパイラルオーガ80によって撹拌されながら、ケース78に印加された正極性のバイアス電圧による静電気力で、トナーTNがケース78の内側壁及び底壁に吸着されつつスパイラルオーガ80によって搬送され、磁性キャリア粒子CAがスパイラルオーガ80により上部に繰り出され、磁力(磁気吸引力)でマグネットロール82に吸着され、互いに分離される。そして、ケース78内に吸着されたトナーTNは、スパイラルオーガ80に継続搬送され、ケース78の底壁端部に形成された排出口84から排出され、図示しないトナー回収容器に回収される。また、マグネットロール82に吸着された磁性キャリア粒子CAは、磁力の大きいデトーニングロール62側に吸着され、キャリア収納容器70側に搬送されてブラシロール60のデトーニングに再使用される。
以上が本実施形態のデトーニング工程であるが、このようなブラシロールのデトーニングに通常用いられる金属製のデトーニングロールは、製造過程で、表面に深さが5〜10μm程度の微小な傷状の溝が形成されてしまう。そのため、従来の方式では、本実施形態のような小粒径(粒径:5.8μm)のトナーを用いた場合、図4(A)に示すように、デトーニングロール63の表面に付着した回収トナーTNがスクレーパーによって掻き取られる際に、ロール表面の溝D内に入り込んでスクレーパーをすり抜けるものが発生する。そして、この溝D内に入り込んだトナーTNは、スクレーパーに押しつぶされることによって球形から伸びた状態に変形し、デトーニングロール63の表面に固着する。そのため、前述したように、デトーニングロールの表面抵抗が上昇し、ブラシロールからのトナーの吸着効率が低下することになる。
これに対し、本実施形態では、図4(B)に示すように、トナーTNに対して粒径が十分大きい磁性キャリア粒子CA(粒径:35μm)に、ブラシロール60から回収されたトナーTNが静電気力によって強く付着しているため、回収トナーTNがデトーニングロール62表面に溝Dに入り込むことはない。そして、回収トナーTNは磁性キャリア粒子CAに付着したままスクレーパー64に掻き取られ、スクレーパー64をすり抜けなくなる。したがって、デトーニングロール62上へのトナー固着は発生せず、ブラシロール60のデトーニングが良好に行われて、ブラシロール60による感光体ドラム12のクリーニング不良の発生が抑えられる。
表1に、小粒径トナーを用いた画像形成において、従来のデトーニングロール(DTR)と本実施形態のマグネット内蔵型デトーニングロールを使用した場合のプリント画像への影響を比較した比較結果を示す。なお、画像の評価基準については、用紙上のプリント画像にて、画像劣化なし(○)、目視では画像劣化が見えにくい(△)、白筋発生(×)の3段階とした。
Figure 2007156160
この比較結果からわかるように、従来のデトーニングロールでは、印刷枚数が60,000に達するとプリント画像に白筋が現れるようになるが、本実施形態のデトーニングロールでは、100,000枚の印刷を行っても白筋による画像劣化が確認されなかった。
以上説明したように、本実施形態のクリーニング装置20では、ブラシロール60のデトーニングにおいて、デトーニングロール62に吸着された大粒径の磁性キャリア粒子CAにトナーTNが吸着されて回収されるため、小粒径トナーを用いる場合でも、大粒径の磁性キャリア粒子CAに吸着された小粒径の回収トナーTNが磁性キャリア粒子CAとともにスクレーパー64によって良好に掻き取られる。これにより、回収トナーTNがスクレーパー64をすり抜けてデトーニングロール62の表面に固着することはなく、良好に除去される。さらに上記のスクレーパー64を用いることにより、簡単な構成でデトーニングロール62から磁性キャリア粒子CA及び回収トナーTNを良好に除去することができる。
また、バイアス電源66によってデトーニングロール62にトナーTNを回収するために必要なバイアス電圧が印加されることにより、ブラシロール60からデトーニングロール62に吸着されるトナーTNの吸着効率が向上し、トナー回収性(デトーニング性)が向上する。このように、ブラシロール60のトナー汚染が効率よく解消されることで、感光体ドラム12に対するクリーニング性能の低下がより確実に抑えられる。
また、デトーニングロール62へのキャリア供給では、キャリア供給装置68のキャリア収納容器70に設けた層厚規制部74により、デトーニングロール62に吸着される磁性キャリア粒子CAの層厚が規制されるため、デトーニングロール62の回転駆動に伴う磁性キャリア粒子CAの供給量(消費量)が一定化される。これにより、キャリア収納容器70に予め蓄積させておく磁性キャリア粒子CAの蓄積量や、その蓄積量に対する消費量の管理が容易となる。
また、デトーニングロール62からスクレーパー64によって除去された回収トナーTNと磁性キャリア粒子CAは、キャリア分離装置76によって分離され、磁性キャリア粒子CAのみがデトーニングロール62に戻される。このように、ブラシロール60のデトーニングで磁性キャリア粒子CAを循環させ再使用することにより、磁性キャリア粒子CAの蓄積量を低減することができて、キャリア供給装置68の小型化が可能となる。また、オペレータが磁性キャリア粒子CAを補充するようなメンテナンス等も不要となり、利便性が向上する。
また、本実施形態のように、磁性キャリア粒子CAをキャリア分離装置76からデトーニングロール62に直接戻す構成であれば、例えば磁性キャリア粒子CAをキャリア分離装置76からキャリア供給装置68に戻すための専用のキャリア搬送装置等を設ける必要もないため、構成を簡素化することができる。
そして、このクリーニング装置20を備えた本実施形態の画像形成装置100では、高画質化を図るために小粒径トナーを用いた場合でも、感光体ドラム12のクリーニング不良による画像欠陥が抑えられて高品質な画像形成を実現できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリーニング装置について説明する。
図5に示すように、本実施形態のクリーニング装置90では、第1実施形態のクリーニング装置20に対し、キャリア分離装置76に替えて、スクレーパー64によってデトーニングロール62から除去された回収トナーTNと磁性キャリア粒子CAを現像装置15に搬送する搬送装置92が設けられている。
これにより、画像形成にトナー及び磁性キャリア粒子からなる現像剤を用いる場合に、デトーニングロール62から除去された回収トナーTN及び磁性キャリア粒子CAが搬送装置92により現像装置15へ搬送され、感光体ドラム12上に形成された静電潜像の現像に用いられる。例えば、本実施形態のようなフルカラー画像形成装置100の場合は、中間転写ベルト30の非画像形成領域に形成するテスト用のトナーパッチの現像等に使用することができ、またモノクロ画像形成装置であれば、通常の画像形成に再使用することも可能である。このように、回収したトナーTN及び磁性キャリア粒子CAを再使用することで、トナー(現像剤)の消費量が抑えられるため、ランニングコストを低減することができる。
以上、本発明を上述した第1及び第2の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、第1の実施形態で説明したキャリア分離装置76では、スパイラルオーガ80とデトーニングロール62の間に、マグネットロール82を設けた構成としているが、このようなマグネットロール82を設けずに、スパイラルオーガ80をデトーニングロール62に近接配置し、スパイラルオーガ80とデトーニングロール62の間で、上述したような回収トナーTNと磁性キャリア粒子CAの分離を行うことも可能である。その場合は、キャリア分離装置の構成をより簡素化することができる。
更には、スクレーパー64を取り除き、回収トナーTNが付着した磁性キャリア粒子CAを、直接、キャリア分離装置に取り入れ、スパイラルオーガ80とデトーニングロール62の間でそれらを分離し、磁性キャリア粒子CAのみをデトーニングロール62に戻して再使用することも可能である。このような方式では、仮に磁性キャリア粒子CAからの回収トナーTNの分離効率が多少低下し、回収トナーTNの一部が磁性キャリア粒子CAに付着したままデトーニングに再使用されたとしても、従来のようなデトーニングロール表面へのトナー固着は発生しないため好適である。
また、1つのクリーニング装置に、第1の実施形態で説明したキャリア分離装置76と、第2の実施形態で説明した搬送装置92との両方を備えることも可能である。
また、上述の実施形態では、デトーニングに磁性キャリア粒子を用いた場合で説明したが、このような磁性キャリア粒子に替えて、例えばデトーニング専用の磁性粒子(磁性粉)を用いるようにしてもよい。また、デトーニングロール62については、金属スリーブ62Aにマグネットロール62Bを内蔵した構成で説明したが、このようなマグネットロールからなる磁力生成手段に替えて、例えば電磁石等を用いるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す構成図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係るクリーニング装置の構成を示す構成図、(B)はブラシロールとデトーニングロールの接触部付近を拡大した拡大図である。 図2のクリーニング装置に設けられたキャリア分離装置の構成を側断面にて示す構成図である。 (A)は従来方式においてデトーニングロールに回収トナーが固着する様子を説明するための説明図、(B)は本発明の第1の実施形態に係るクリーニング装置においてデトーニングロールへの回収トナーの固着が改善される様子を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るクリーニング装置の構成を示す構成図である。
符号の説明
10 画像形成ユニット
12 感光体ドラム
20 クリーニング装置
60 ブラシロール
62 デトーニングロール
62A 金属スリーブ
62B マグネットロール
64 スクレーパー
66 バイアス電源
68 キャリア供給装置
70 キャリア収納容器
74 層厚規制部
76 キャリア分離装置
78 ケース
80 スパイラルオーガ
82 マグネットロール
90 クリーニング装置
92 搬送装置
100 画像形成装置
CA 磁性キャリア粒子
TN トナー

Claims (7)

  1. 表面にトナー像を担持する像担持体をそのトナー像の転写後にクリーニングするクリーニングブラシと、
    前記クリーニングブラシに接触して回転しクリーニングブラシに付着したトナーを回収する回収ロールと、
    前記回収ロールの内部に設けられた磁力生成手段と、
    前記回収ロールの表面に前記トナーの粒径よりも大粒径の磁性粉を供給し前記磁力生成手段による磁力で吸着させる磁性粉供給手段と、
    を備え、
    前記回収ロールは、表面に吸着した前記磁性粉に前記トナーを吸着させて前記クリーニングブラシから回収することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記回収ロールに当接して前記磁性粉及び前記回収トナーを回収ロールから掻き取る掻取部材を有することを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記回収ロールの表面に吸着される前記磁性粉の層厚を規制する層厚規制手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記回収ロールから除去された前記回収トナー及び前記磁性粉を分離する分離手段を有し、
    前記分離手段により前記回収トナーが分離された磁性粉を前記磁性粉供給手段又は前記回収ロールに戻して再使用することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載のクリーニング装置。
  5. 前記磁性粉が磁性キャリア粒子とされ、
    前記回収ロールから除去された前記回収トナー及び前記磁性キャリア粒子を前記像担持体の表面に形成された静電潜像の現像に用いるために現像手段へ搬送する搬送手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載のクリーニング装置。
  6. 前記回収ロールに前記トナーを回収するために必要な電圧を印加する電圧印加手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載のクリーニング装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項記載のクリーニング装置を備え、そのクリーニング装置によってクリーニングされる前記像担持体の表面にトナー像を形成し転写して画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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