JP2007154808A - 内燃機関の吸気系部品 - Google Patents
内燃機関の吸気系部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007154808A JP2007154808A JP2005353156A JP2005353156A JP2007154808A JP 2007154808 A JP2007154808 A JP 2007154808A JP 2005353156 A JP2005353156 A JP 2005353156A JP 2005353156 A JP2005353156 A JP 2005353156A JP 2007154808 A JP2007154808 A JP 2007154808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake system
- system component
- internal combustion
- combustion engine
- rubber composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【課題】 ゴムの柔軟性を維持しつつ制振効果をもつゴム組成物により、内燃機関の吸気系部品特にエアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトを提供する。
【解決手段】 NBR100重量部に対して層状結晶充填材を10〜30重量部を配合したゴム組成物より形成する。層状結晶充填材としてマイカを配合する。吸気系部品として、エアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトを構成する。ゴム組成物に耐オゾン性に優れた樹脂を配合する。耐オゾン性に優れた樹脂としてアクリル樹脂を用いる。
【解決手段】 NBR100重量部に対して層状結晶充填材を10〜30重量部を配合したゴム組成物より形成する。層状結晶充填材としてマイカを配合する。吸気系部品として、エアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトを構成する。ゴム組成物に耐オゾン性に優れた樹脂を配合する。耐オゾン性に優れた樹脂としてアクリル樹脂を用いる。
Description
NBRを主体とするゴム組成物により形成される内燃機関の吸気系部品、例えばエアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトに関するものである。
従来、NBRなどのゴム組成物からなる上記吸気系ダクトとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特開平6−297492号公報
この種の吸気系ダクトには吸気騒音が発生するが、この吸気騒音を低減するために部品の剛性を高めたり肉厚を厚くすることは、オゾンクラックが発生したり柔軟性を損ねる問題がある。
オゾンクラック防止のため塩化ビニル樹脂を配合することが試みられたが、昨今の脱塩ビの要請を満足しない。ゴム組成物の補強材として使用されるカーボンブラックは、若干制振効果を期待できるが部品の硬度が大きくなり柔軟性が損なわれる。
本発明は、上記に鑑み、ゴムの柔軟性を維持しつつ制振効果をもつゴム組成物により、内燃機関の吸気系部品特にエアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトを提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み、ゴムの柔軟性を維持しつつ制振効果をもつゴム組成物により、内燃機関の吸気系部品特にエアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、次の構成を備えるものである。
(1)NBR100重量部に対して層状結晶充填材を10〜30重量部を配合してなるゴム組成物より形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気系部品。
(2)層状結晶充填材がマイカである上記(1)に記載の内燃機関の吸気系部品。
(3)吸気系部品が、エアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトである上記(1)または(2)に記載の内燃機関の吸気系部品。
(4)ゴム組成物に耐オゾン性に優れた樹脂を配合してある上記(1)〜(3)のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
(5)耐オゾン性に優れた樹脂がアクリル樹脂である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
(1)NBR100重量部に対して層状結晶充填材を10〜30重量部を配合してなるゴム組成物より形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気系部品。
(2)層状結晶充填材がマイカである上記(1)に記載の内燃機関の吸気系部品。
(3)吸気系部品が、エアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトである上記(1)または(2)に記載の内燃機関の吸気系部品。
(4)ゴム組成物に耐オゾン性に優れた樹脂を配合してある上記(1)〜(3)のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
(5)耐オゾン性に優れた樹脂がアクリル樹脂である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
吸気系部品としてのゴムの柔軟性を損なうことなく、放射音を低減することができる。
以下、本発明の吸気系部品として、内燃機関の吸気通路を構成する吸気系ダクトについて説明する。吸気系ダクトは、ゴム組成物としてNBR100重量部に対して層状結晶充てん材(例えばマイカ)を10〜30重量部含んでいる。層状結晶充てん材としてはマイカのほか、黒鉛が用いられる。その粒子径は5〜50μmが好ましい。粒子径が大きい場合には強度の低下が大きくなるので、粒子径が小さいものが好ましい。
前記ゴム組成物は、市販のNBRに各種配合剤を加えてロールミル、バンバリーミキサー、二一ダーによって混練して、リボン状あるいはシート状にしたものを成形原料とする。
前記ゴム組成物には各種の添加剤、例えは、補強剤、可塑剤、充てん剤、滑剤、難燃剤、内部離型剤、老化防止剤、粘着付与剤、加硫剤、加硫促進剤等の公知の添加剤を添加する事ができる。成型品の成型方法には、圧縮成型、射出成型、押出し成型等の成型法を制限無く使用できる。
前記ゴム組成物は、市販のNBRに各種配合剤を加えてロールミル、バンバリーミキサー、二一ダーによって混練して、リボン状あるいはシート状にしたものを成形原料とする。
前記ゴム組成物には各種の添加剤、例えは、補強剤、可塑剤、充てん剤、滑剤、難燃剤、内部離型剤、老化防止剤、粘着付与剤、加硫剤、加硫促進剤等の公知の添加剤を添加する事ができる。成型品の成型方法には、圧縮成型、射出成型、押出し成型等の成型法を制限無く使用できる。
二一ダーを用いてゴムコンパウンドを作成し、ロールにて加硫材を添加したのちリボン出しを行い、射出成型機にてシート状の成形品を作成した。比較例として、マイカを配合することなく、実施例と同様に成形品を作成した。
実施例及び比較例で得られた成形品について放射音の測定を行った。
成形品を常温あるいは100℃にて、成型品の一方から発振し外部に取り付けたスピーカーを用いて外部に漏れる放射音を測定した。
図1ないし図3は案施倒と比較例とで、周波数と放射音レベルを比較したものである。
本実施例は比較例と比べて5dB程度小さくする事ができている。
また、案施例と比較例とで、試験方法JIS K 6251に従って機械的物性を比較したところ、マイカを配合した実施例は補強性が低い為に硬度が2HS程度上昇する程度であり、物性は大きく変わっていない。
実施例及び比較例で得られた成形品について放射音の測定を行った。
成形品を常温あるいは100℃にて、成型品の一方から発振し外部に取り付けたスピーカーを用いて外部に漏れる放射音を測定した。
図1ないし図3は案施倒と比較例とで、周波数と放射音レベルを比較したものである。
本実施例は比較例と比べて5dB程度小さくする事ができている。
また、案施例と比較例とで、試験方法JIS K 6251に従って機械的物性を比較したところ、マイカを配合した実施例は補強性が低い為に硬度が2HS程度上昇する程度であり、物性は大きく変わっていない。
Claims (5)
- NBR100重量部に対して層状結晶充填材を10〜30重量部を配合してなるゴム組成物より形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気系部品。
- 層状結晶充填材がマイカである請求項1に記載の内燃機関の吸気系部品。
- 吸気系部品が、エアクリーナを通して取り入れられた外気をエンジン本体に供給する吸気系ダクトである請求項1または2に記載の内燃機関の吸気系部品。
- ゴム組成物に耐オゾン性に優れた樹脂を配合してある請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
- 耐オゾン性に優れた樹脂がアクリル樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸気系部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005353156A JP2007154808A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 内燃機関の吸気系部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005353156A JP2007154808A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 内燃機関の吸気系部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007154808A true JP2007154808A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38239489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005353156A Pending JP2007154808A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 内燃機関の吸気系部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007154808A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003184677A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Arai Pump Mfg Co Ltd | マニホールドおよびその製造方法 |
JP2003201373A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-07-18 | Jsr Corp | ゴム組成物及びその製造方法並びにゴム成形品 |
JP2005214294A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Tokai Rubber Ind Ltd | 耐熱エアホース |
-
2005
- 2005-12-07 JP JP2005353156A patent/JP2007154808A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003201373A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-07-18 | Jsr Corp | ゴム組成物及びその製造方法並びにゴム成形品 |
JP2003184677A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Arai Pump Mfg Co Ltd | マニホールドおよびその製造方法 |
JP2005214294A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Tokai Rubber Ind Ltd | 耐熱エアホース |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007119669A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP2010215914A (ja) | サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いたサイドウォールを有するタイヤ | |
JP2016023191A (ja) | ゴム組成物 | |
JP2007291295A (ja) | 耐水性ニトリルゴム組成物 | |
JP5011737B2 (ja) | 発泡ゴム組成物 | |
JP5376878B2 (ja) | 防振ゴム組成物の製法およびそれによって得られた防振ゴム組成物ならびに防振ゴム | |
JP5399609B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2009256579A (ja) | 防振ゴム組成物の製法およびそれによって得られた防振ゴム組成物 | |
JP2007154808A (ja) | 内燃機関の吸気系部品 | |
JP2009249616A (ja) | アクリルゴム組成物 | |
JP4045905B2 (ja) | 自動車用耐熱ホースおよびその製法 | |
JP3077297B2 (ja) | 内燃機関の吸気系合成樹脂部品 | |
JP2002020546A (ja) | 高減衰支承用ゴム組成物 | |
JP2011162585A (ja) | 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム | |
JP2009030037A (ja) | 防振ゴム組成物および防振部材 | |
WO2012096030A1 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いた自動車用燃料部材 | |
JP2010209285A (ja) | 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム | |
JP2004269756A (ja) | 制振材用シート | |
JP6105426B2 (ja) | 防振ゴム組成物及び防振ゴム | |
JP2009279763A (ja) | 防振ゴムの製造方法及び防振ゴム | |
JP2013155249A (ja) | 空気ばね用ゴム組成物 | |
JP2001040166A (ja) | ゴム組成物およびその架橋物 | |
JP2006328111A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いた複合体 | |
JP5998490B2 (ja) | 空気ばね用ゴム組成物 | |
JP2020070306A (ja) | ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080717 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20100915 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110126 |