JP2007154778A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路に燃料を添加する燃料添加弁の詰り防止添加を行うにあたり、燃費の悪化を軽減する
【解決手段】燃料添加弁20のハウジング202内部の燃料通路222の内壁面を、樹脂等の断熱性の高い材料製の断熱材207で覆う。このように燃料通路222の内壁面つまり燃料が接触する部分を断熱材207で覆うことにより、ハウジング202の温度が高くても、燃料自体の温度上昇を低減することができ、燃料添加による冷却効果を確保することができる。これにより、エンジン冷却水温の上昇に伴ってハウジング202の温度が高くなっても、詰り防止添加(ノズル冷却)の際の燃料添加量・添加回数の増大を低減することができ、燃費悪化を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気ガスを触媒にて浄化するシステムに関し、さらに詳しくは、排気通路に燃料を添加する燃料添加弁を備えた内燃機関の排気浄化システムに関する。
一般に、ディーゼルエンジン等のように希薄燃焼を行う内燃機関では、高い空燃比(リーン雰囲気)の混合気を燃焼させる運転領域が全運転領域の大部分を占めている。このため、この種のエンジンの排気通路に、排気ガス中に含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)を吸蔵(吸収)するためのNOx吸蔵剤(NOx吸蔵触媒)を配置して排気ガスを浄化するようにしている。
このようなNOx吸蔵触媒において、NOx吸蔵量が飽和状態に達した場合には、NOxを還元させてNOx吸蔵触媒を回復させる必要がある。NOxを還元させる方法としては、排気通路のNOx吸蔵触媒の上流にNOx還元剤(軽油等の燃料)を添加することにより、燃料を熱分解させることで炭化水素を発生させ、この炭化水素を還元剤としてNOxの還元を促進させる処理(NOx還元処理)が行われている。
また、ディーゼルエンジンの排気ガス中には、カーボンを主成分とするパティキュレート(以下、PM(Particulate Matter)という)、SOOT(煤)、SOF(可溶性有機成分:Soluble Organic Fraction)などが含まれており、大気汚染の原因になる。このようなPM等を浄化することを目的として、パティキュレートフィルタをディーゼルエンジンの排気通路に配置し、排気通路を通過する排気ガス中に含まれるPMを捕集することによって、大気中に放出されるエミッションの量を低減する排気浄化システムが知られている。パティキュレートフィルタとしては、例えばDPF(Diesel Particulate Filter)や、DPNR(Diesel Particulate−NOx Reduction system)触媒が用いられている。
パティキュレートフィルタを用いてPMの捕集を行う場合、捕集したPMの堆積量が多くなってパティキュレートフィルタの詰りが生じると、パティキュレートフィルタを通過する排気の圧力損失が増大し、これに伴うエンジンの排気背圧増大によってエンジン出力低下や燃費の低下が発生する。これを解消する方法として、排気通路(パティキュレートフィルタ上流)に燃料添加を行って排気温度を上昇させることによって、パティキュレートフィルタ上のPMの酸化(燃焼)を促進する処理(PM再生処理)が行われている。
以上のように、触媒の排気浄化作用の低下を抑制するために実施されるNOx還元処理やPM再生処理では、排気通路に燃料添加弁を配置して燃料(還元剤)を排気通路内に供給している。
しかし、燃料添加弁の噴孔が排気通路内に露出しているため、排気ガス中に含まれるSOOTやSOFなどのデポジット生成物質や添加燃料等のバインダなどが燃料添加弁の噴孔に付着・堆積する。そして、その付着・堆積した物質が高温の排気ガスにさらされることにより変質・固化することによってデポジット化し、燃料添加弁の噴孔が閉塞してしまうという問題がある。このような燃料添加弁の詰りを防止する方法として、NOx還元やPM再生時の燃料添加以外のタイミングで、強制的に燃料添加(以下、「詰り防止添加」という)を実施することにより、燃料添加弁の先端温度(ノズル温度)を下げるという方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−106047公報 特開2002−161734号公報 特開2003−184551号公報
ところで、排気浄化システムにおいて排気通路に燃料を添加する燃料添加弁は、シリンダヘッド等に取り付けられるため、エンジン冷却水の水温が高くなると、これに伴って弁本体(ハウジング)の温度が高くなる。このように冷却水温の上昇に伴ってハウジングの温度が高くなると、燃料添加による冷却効果が低減するため、詰り防止添加の際の燃料添加量・添加回数を多くする必要があり、燃費の悪化を招く要因となる。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、燃料添加弁の詰り防止添加を行うにあたり、燃費の悪化を軽減することが可能な内燃機関の排気浄化システムを提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の排気通路に配設された触媒と、前記排気通路に燃料を添加する燃料添加弁とを備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、前記燃料添加弁は、燃料を噴射する噴孔と、当該燃料添加弁の内部に形成され、前記噴孔に燃料を供給するための燃料通路と、前記噴孔を開閉するニードルとを有し、前記燃料通路の内壁面の少なくとも一部が断熱材で覆われていることを特徴としている。
本発明の作用を述べる。
まず、排気浄化システムにおいて排気通路に燃料を添加する燃料添加弁は、例えばシリンダヘッドに取り付けて使用されるので、ハウジングの温度は取付部位つまりシリンダヘッドと同等の温度となり、エンジンの冷却水温に比例する。このため、エンジンの冷却水温が高くなると、これに伴ってハウジングの温度も上昇する。このように燃料添加弁のハウジングの温度が高くなると、燃料がハウジング内部の燃料通路を通過する際に高温のハウジングからの熱の影響を受けて燃料自体が高温になるため、燃料添加によるノズルの冷却効果が低減する。本発明はこのような点を考慮してなされたもので、上記したように、燃料添加弁内部の燃料通路の内壁面を断熱材で覆うという構成を採用している点に特徴がある。そして、このように燃料通路の内壁面つまり燃料が接触する部分を断熱材で覆うことにより、エンジン冷却水温の上昇に伴ってハウジングの温度が高くなっても、燃料自体の温度上昇を抑制することができ、燃料添加による冷却効果を確保することができる。その結果として、詰り防止添加(ノズル冷却)の際の燃料添加量・添加回数の増加を抑えることができる。
本発明によれば、内燃機関の排気通路に配設された触媒と、排気通路に燃料を添加する燃料添加弁とを備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、燃料添加弁内部の燃料通路の内壁面を断熱材で覆っているので、燃料通路を通過する燃料の温度上昇を抑えることができ、燃料添加による冷却効果を確保することができる。これによって燃料添加弁の詰り防止添加を行うにあたり、燃費の悪化を軽減することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−エンジン−
本発明の排気浄化システムを適用するディーゼルエンジンの概略構成を図1を参照して説明する。
この例のディーゼルエンジン1(以下、エンジン1という)は、例えばコモンレール式筒内直噴4気筒エンジンであって、燃料供給系2、燃焼室3、吸気系6、及び、排気系7などを主要部として構成されている。
燃料供給系2は、サプライポンプ21、コモンレール22、インジェクタ23、遮断弁24、燃料添加弁20、機関燃料供給路25、及び、添加燃料供給路26などを備えている。
サプライポンプ21は、燃料タンクから燃料を汲み上げ、この汲み上げた燃料を高圧にした後、機関燃料供給路25を介してコモンレール22に供給する。コモンレール22は、サプライポンプ21から供給された高圧燃料を所定圧力に保持(蓄圧)する蓄圧室としての機能を有し、この蓄圧した燃料を各インジェクタ23に分配する。インジェクタ23は所定電圧が印加されたときに開弁して、燃焼室3内に燃料を噴射供給する電磁駆動式の開閉弁である。また、サプライポンプ21は、燃料タンクから汲み上げた燃料の一部を、添加燃料供給路26を介して燃料添加弁20に供給する。燃料添加弁20は、所定電圧が印加されたときに開弁して、排気系7(排気ポート71から排気マニホールド72)に燃料を添加する電磁駆動式の開閉弁である。なお、燃料添加弁20の詳細は後述する。遮断弁24は、緊急時に添加燃料供給路26を遮断して燃料供給を停止する。
吸気系6は、シリンダヘッド101に形成された吸気ポートに接続される吸気マニホールド63を備え、この吸気マニホールド63に、吸気通路を構成する吸気管64が接続されている。また、吸気通路には、上流側から順にエアクリーナ65、エアフローメータ31、スロットル弁62が配設されている。
排気系7は、シリンダヘッド101に形成された排気ポート71に接続される排気マニホールド72を備え、この排気マニホールド72に、排気通路を構成する排気管73,74が接続されている。排気通路には触媒装置4が配設されている。
触媒装置4は、NOx吸蔵還元型触媒4aとDPNR触媒4bとを備えている。NOx吸蔵還元型触媒4aは、排気中に多量の酸素が存在している状態においてはNOxを吸蔵し、排気中の酸素濃度が低く、かつ還元成分(例えば燃料の未燃成分(HC))が多量に存在している状態においてはNOxをNO2もしくはNOに還元して放出する。NO2やNOとして放出されたNOxは、排気中のHCやCOと速やかに反応することによってさらに還元されてN2となる。また、HCやCOは、NO2やNOを還元することで、自身は酸化されてH2OやCO2となる。
DPNR触媒4bは、例えば多孔質セラミック構造体にNOx吸蔵還元型触媒を担持させたものであり、排気ガス中のPMは多孔質の壁を通過する際に捕集される。また、排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガス中のNOxはNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵され、空燃比がリッチになると吸蔵したNOxは還元・放出される。さらに、DPNR触媒4bには、捕集したPMを酸化・燃焼する触媒(例えば白金等の貴金属を主成分とする酸化触媒)が担持されている。
以上の触媒装置4、燃料添加弁20、添加燃料供給路26、遮断弁24、及び、燃料添加弁20の開閉制御を実行するECU(電子制御ユニット)300等によって排気浄化システムが構成されている。
エンジン1には、ターボチャージャ(過給機)5が設けられている。このターボチャージャ5は、タービンシャフト5aを介して連結されたタービンホイール5b及びコンプレッサホイール5cを備えている。コンプレッサホイール5cは吸気管64内部に臨んで配置され、タービンホイール5bは排気管73内部に臨んで配置されている。このようなターボチャージャ5は、タービンホイール5bが受ける排気流(排気圧)を利用してコンプレッサホイール5cを回転させることにより吸入空気を過給する。
吸気系6の吸気管64には、ターボチャージャ5での過給によって昇温した吸入空気を強制冷却するためのインタークーラ61が設けられている。このインタークーラ61よりも更に下流側にスロットル弁62が設けられている。スロットル弁62は、その開度を無段階に調整することが可能な電子制御式の開閉弁であり、所定の条件下において吸入空気の流路面積を絞り、この吸入空気の供給量を調整(低減)する機能を有している。
また、エンジン1には、吸気系6と排気系7とを接続するEGR通路(排気還流通路)8が設けられている。EGR通路8は、排気の一部を適宜吸気系6に還流させて燃焼室3へ再度供給することにより燃焼温度を低下させ、これによってNOx発生量を低減させるものである。また、EGR通路8には、EGR弁81と、EGR通路8を通過(還流)する排気を冷却するためのEGRクーラ82とが設けられており、EGR弁81の開度を調整することにより、排気系7から吸気系6に導入されるEGR量(排気還流量)を調整することができる。
−センサ類−
エンジン1の各部位には、各種センサが取り付けられており、それぞれの部位の環境条件や、エンジン1の運転状態に関する信号を出力する。
例えば、エアフローメータ31は、吸気系6内のスロットル弁62上流において吸入空気の流量(吸気量)に応じた検出信号を出力する。吸気温センサ32は、吸気マニホールド63に配置され、吸入空気温度に応じた検出信号を出力する。吸気圧センサ33は、吸気マニホールド63に配置され、吸入空気圧力に応じた検出信号を出力する。A/F(空燃比)センサ34は、排気系7の触媒装置4の下流において排気中の酸素濃度に応じて連続的に変化する検出信号を出力する。排気温センサ35は、同じく排気系7の触媒装置4の下流において排気ガスの温度(排気温度)に応じた検出信号を出力する。レール圧センサ36はコモンレール22内に蓄えられている燃料の圧力に応じた検出信号を出力する。燃圧センサ37は、添加燃料供給路26内を流通する燃料の圧力(燃圧)に応じた検出信号を出力する。
−ECU−
ECU300は、CPU、ROM、RAM及びバックアップRAMなどを備えている。ROMは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて各種の演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMは、例えばエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
ECU300には、上記したエアフローメータ31、吸気温センサ32、吸気圧センサ33、A/Fセンサ34、排気温センサ35、レール圧センサ36、燃圧センサ37が接続されており、さらに、エンジン1の冷却水温に応じた検出信号を出力する水温センサ、アクセルペダルへの踏み込み量に応じた検出信号を出力するアクセル開度センサ、及び、エンジン1のクランクシャフトの回転数(エンジン回転数)を検出するクランクポジションセンサなどが接続されている。
そして、ECU300は、上記した各種センサの出力に基づいて、インジェクタ23、遮断弁24、燃料添加弁20、スロットル弁62、及び、EGR弁81などを制御して、エンジン1の各種制御を実行する。さらに、ECU300は、下記のPM再生制御と燃料添加弁20の詰り防止添加を実行する。
−PM再生制御−
まず、ECU300は、DPNR触媒4bへのPMの堆積量を推定している。PM堆積量を推定する方法としては、例えば、エンジン1の運転状態(例えば、排気温度、燃料噴射量、エンジン回転数等)に応じたPM付着量を予め実験等により求めてマップ化しておき、このマップにより求められるPM付着量を積算してPMの堆積量とする方法や、車両走行距離もしくは走行時間に応じてPMの堆積量を推定する方法、あるいは、触媒装置4にDPNR触媒4bの上流側圧力と下流側圧力との差圧を検出する差圧センサを設け、そのセンサ出力に基づいてDPNR触媒4bに捕集されたPMの堆積量を推定する方法などが挙げられる。
そして、ECU300は、PM推定量が所定の基準値(限界堆積量)以上となったときにDPNR触媒4bの再生時期であると判定してPM再生制御を実行する。具体的には、クランクポジションセンサの出力から読み込んだエンジン回転数に基づいて、予め実験等により作成されたマップを参照して燃料の要求添加量を算出し、その算出結果に応じて燃料添加弁20の開閉を制御して、排気系7に燃料添加を断続的に繰り返す。このような燃料添加により、DPNR触媒4bの触媒床温が上昇し、DPNR触媒4bに堆積しているPMが酸化され、H2OやCO2となって排出する。
なお、ECU300は、以上のPM再生制御のほか、S被毒回復制御やNOx還元制御を実行する場合もある。S被毒回復制御とは、燃料添加弁20からの燃料添加を断続的に繰り返して触媒床温を高温化するとともに、排気ガスの空燃比をストイキあるいはリッチとし、NOx吸蔵還元型触媒4a及びDPNR触媒4b内のNOx吸蔵還元型触媒から硫黄分を放出させる制御である。また、NOx還元制御は、燃料添加弁20からの間欠的な燃料添加により、NOx吸蔵還元型触媒4a及びDPNR触媒4b内のNOx吸蔵還元型触媒に吸蔵されたNOxを、N2、CO2及びH2Oに還元して放出する制御である。
これらのPM再生制御、S被毒回復制御及びNOx還元制御は、それぞれの実行要求があったときに行われるが、各制御の実行が重なったときには、PM再生制御→S被毒回復制御→NOx還元制御の順で優先して行われる。
−燃料添加弁−
以下、燃料添加弁20について説明する。
燃料添加弁20は、図2に示すように、エンジン1のシリンダヘッド101に設けられた取付穴102にガスケット103を介して装着されており、この装着状態で、燃料添加弁20先端の噴孔232が排気ポート71内に臨んでいる。
燃料添加弁20は、ボディパイプ201、ハウジング202、ノズルボディ203、弁部材としてのニードル204、ニードル204を駆動する電磁駆動部205、及び、コネクタ部206などによって構成されている。
ボディパイプ201は、略円筒形状の部材であって、第1磁性部211、非磁性部213及び第2磁性部212が一体形成されている。ボディパイプ201の一方の端部(上端部)には、燃料入口215を有する燃料導入管214が設置されている。燃料入口215には、上記したサプライポンプ21から添加燃料供給路26を通じて燃料が供給される。燃料入口215に供給された燃料は、燃料フィルタ216を通過してボディパイプ201内部に流入する。
ボディパイプ201の他方の端部(下端部)には筒状のハウジング202が配置されている。ハウジング202の先端部分にはノズルボディ203が配置されている。ノズルボディ203は、ハウジング202の先端部分に挿入された状態で溶接等によってハウジング202に固着されている。ノズルボディ203の先端には円錐状の内壁面を有する弁座231が形成されており、さらにノズルボディ203の先端には噴孔232が開孔されている。また、ノズルボディ203の内部には燃料通路233が形成されている。
ハウジング202の内部には、後述する可動コア254の燃料孔254bに連通する上流側の燃料通路221と、ノズルボディ203の燃料通路233に連通する下流側の燃料通路223と、これら上流側の燃料通路221と下流側の燃料通路223とを連通する燃料通路222が形成されている。
ニードル204は、ボディパイプ201、ハウジング202、及び、ノズルボディ203の内部に軸方向への往復移動が可能な状態で収容されている。ニードル204の先端には、ノズルボディ203の弁座231に接触可能な当接部241が形成されている。
電磁駆動部205は、スプール251、コイル252、固定コア253、可動コア254及びヨーク255を備えている。スプール251は、ボディパイプ201の外周側に設置されている。スプール251は、樹脂を筒状に成形した成形品であって、外周側にコイル252が巻回されている。コイル252はコネクタ部206の端子261に接続されている。コイル252の内側には固定コア253が配置されている。固定コア253は、例えば鉄などの磁性材料製の筒状の部材であって、ボディパイプ201の内部に例えば圧入などにより固定されている。
可動コア254は、ボディパイプ201内部に軸方向への往復移動が可能な状態で収容されている。可動コア254は、例えば鉄などの磁性材料製の筒状の部材である。可動コア254には、燃料通路254a及び燃料孔254bが設けられている。燃料孔254bは可動コア254の壁体を貫通する孔であって、上記したハウジング202内の上流側の燃料通路221に連通している。
可動コア254内部にはアジャスティングパイプ256が圧入されている。アジャスティングパイプ256と可動コア254との間には圧縮コイルばね257が挟み込まれており、この圧縮コイルばね257の弾性力によって、可動コア254及びニードル204がノズルボディ203の弁座231に向けて押圧されている。なお、圧縮コイルばね257による押圧力(弾性力)はアジャスティングパイプ256の圧入量によって調整される。
次に、以上の燃料添加弁20の動作について説明する。
まず、電磁駆動部205のコイル252への通電が停止されている場合、固定コア253と可動コア254との間には磁気吸引力が発生しないので、可動コア254及びニードル204は、圧縮コイルばね257の弾性力によってノズルボディ203の弁座231に向けて押圧されている。従って、コイル252への通電が停止されているときには、ニードル204の当接部241は弁座231に着座しており、噴孔232から燃料が噴射しない。
一方、電磁駆動部205のコイル252が通電状態となると、コイル252に発生した磁界によって、ヨーク255、第1磁性部211、可動コア254、固定コア253及び第2磁性部212に磁束が流れて磁気回路が形成される。これにより、固定コア253と可動コア254との間に磁気吸引力が発生する。この固定コア253と可動コア254との間に発生した磁気吸引力が圧縮コイルばね257の弾性力よりも大きくなると、可動コア254がノズルボディ203の弁座231に向けて移動し、これに連動してニードル204の当接部241が弁座231から離座(開弁)する。
このようなニードル204の開弁により、燃料入口215から流入した燃料が、燃料フィルタ216、燃料導入管214の内部、アジャスティングパイプ256の内部、固定コア253の内部、可動コア254の燃料通路254aと燃料孔254b、及び、ハウジング202内の燃料通路221,222,223を順次通過した後にノズルボディ203の燃料通路233に流入する。そして、ノズルボディ203の燃料通路233に流入した燃料が、噴孔232から噴射することによって排気ポート71内に燃料が添加される。
また、以上のニードル204の開弁状態からコイル252への通電を停止すると、固定コア253と可動コア254との間の磁気吸引力は消滅するので、可動コア254及びニードル204は、圧縮コイルばね257の弾性力によりノズルボディ203の弁座231に向けて移動し、ニードル204の当接部241が再び弁座231に着座する。これにより、燃料孔254bと噴孔232との間の燃料の流れが遮断され燃料噴射が停止される。
ところで、以上の構造の燃料添加弁20は、図2に示すように、シリンダヘッド101に取り付けて使用されるので、ハウジング202の温度は取付部位つまりシリンダヘッド101と同等の温度となり、エンジン1の冷却水温に比例する。このため、エンジン1の冷却水温が高くなると、これに伴ってハウジング202の温度も上昇する。
このようにハウジング202の温度が高くなると、燃料クーラ等により燃料が温度制御された状態(例えば40℃の温調状態)で燃料添加弁20に供給されていても、燃料がハウジング202内部の燃料通路221〜223を通過する際に高温のハウジング202からの熱の影響を受けてしまい、燃料温度が高温(例えば100℃程度)になる。こうして燃料自体の温度が高くなると、燃料添加による冷却効果が低減するため、燃料添加弁20の詰り防止添加(ノズル冷却ための燃料添加)の添加量・添加回数を多くする必要があって燃費の悪化を招く要因となる。
このような問題を解消するため、この例では、ハウジング202内部の燃料通路222の内壁面を、樹脂等の断熱性の高い材料製の断熱材207で覆っている点に特徴がある。そして、このように燃料通路222の内壁面つまり燃料が接触する部分を断熱材207で覆うことにより、ハウジング202の温度が高温であっても、燃料自体の温度上昇を抑制することができ、燃料添加による冷却効果を確保することができる。これにより、エンジン冷却水温の上昇に伴ってハウジング202の温度が高くなっても、詰り防止添加(ノズル冷却)の際の燃料添加量・添加回数の増加を抑えることが可能となり、燃費悪化を軽減することができる。
なお、燃料通路に配置する断熱材は、樹脂に限られることなく、燃料添加弁20のハウジング202の材料(例えばSUS)よりも熱伝導率が低くて良好な断熱性を有する他の材料であってもよい。
ここで、燃料温度の上昇を防止する断熱材を配置する部位は、上記したハウジング202内部の燃料通路222に限られることなく、上流側の燃料通路221の内壁面であってもよい。また、このようなハウジング202内部の燃料通路221,222に加えて、製作・構造上問題なければ、ハウジング202内部の下流側の燃料通路223やノズルボディ203内部の燃料通路233の内壁面を断熱材で覆うようにしてもよい。さらに、燃料温度の上昇を防止する断熱材を配置する部位は、燃料添加弁20内部の全ての燃料通路の内壁面であってもよい。
−他の実施形態−
以上の例では、本発明の排気浄化システムを筒内直噴4気筒ディーゼルエンジンに適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えば筒内直噴6気筒ディーゼルエンジンなど他の任意の気筒数のディーゼルエンジンにも適用できる。また、筒内直噴ディーゼルエンジンに限られることなく、他のタイプのディーゼルエンジンにも本発明を適用することは可能である。また、車両用に限らず、その他の用途に使用されるエンジンにも適用可能である。
以上の例では、触媒装置4として、NOx吸蔵還元型触媒4aとDPNR触媒4bとを備えたものとしたが、NOx吸蔵還元型触媒4aあるいは酸化触媒とDPFとを備えたものとしてもよい。
本発明の排気浄化システムを適用するディーゼルエンジンの一例を示す概略構成図である。 本発明の排気浄化システムに用いる燃料添加弁の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 燃料供給系
20 燃料添加弁
202 ハウジング
221〜223 燃料通路
203 ノズルボディ
231 弁座
232 噴孔
233 燃料通路
204 ニードル
205 電磁駆動部
207 断熱材
21 サプライポンプ
23 インジェクタ
24 遮断弁
26 添加燃料供給路
4 触媒装置
4a NOx吸蔵還元型触媒
4b DPNR触媒
101 シリンダヘッド
102 取付穴
300 ECU

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に配設された触媒と、前記排気通路に燃料を添加する燃料添加弁とを備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、
    前記燃料添加弁は、燃料を噴射する噴孔と、当該燃料添加弁の内部に形成され、前記噴孔に燃料を供給するための燃料通路と、前記噴孔を開閉するニードルとを有し、前記燃料通路の内壁面の少なくとも一部が断熱材で覆われていることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014005739A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Nippon Soken Inc 排気浄化装置

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