JP2007154554A - 平板瓦 - Google Patents
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Abstract
【課題】瓦と屋根下地間の空間の通気性が悪い。
【解決手段】瓦本体1の下面における尻側部分の谷部3の下方部位に凹部6を形成し、該凹部6の流れ方向の幅を横桟Sの幅より広く設定して、瓦本体1の尻側端面に至る様に形成した平板瓦を葺設すると、凹部6により瓦本体1の下面と横桟Sの間に通気路が形成されて、瓦の下方空間における流れ方向に空気が流通し易くなる。
【選択図】図9
【解決手段】瓦本体1の下面における尻側部分の谷部3の下方部位に凹部6を形成し、該凹部6の流れ方向の幅を横桟Sの幅より広く設定して、瓦本体1の尻側端面に至る様に形成した平板瓦を葺設すると、凹部6により瓦本体1の下面と横桟Sの間に通気路が形成されて、瓦の下方空間における流れ方向に空気が流通し易くなる。
【選択図】図9
Description
本発明は、葺設状態における瓦の下方空間の空気の流通を良好にする様にした平板瓦に関する。
従来、瓦本体の両側に隆起部を設ると共に該隆起部間を谷部とした、所謂Uタイプの平板瓦にあっては、前垂れの下端面の略中央に切欠を設けて、葺設持に、上方の瓦における前垂れの切欠に、隣接する下方の2枚の瓦の並んだ隆起部が嵌まり込む様に、上方の瓦を下方の2枚の瓦を跨がせる様に載置、葺設する様にしている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記従来技術にあっては、図16、17に示す様に、葺設状態において、オーバーラップ部以外の瓦本体の下面が横桟上に当接し、オーバーラップ部の下方には隣の瓦のアンダーラップ部の下面が当接しているため、上下方向の空気の流通箇所は、一方の瓦のアンダーラップ部の外端面と、他方の瓦のオーバーラップ部の下面における立ち上がり部位との間の狭小間隙しかなく、通気性が非常に悪いなど、解決せねばならない課題があった。
本発明は、上記従来技術に基づく、瓦と屋根下地間の空間の通気性が悪い課題に鑑み、瓦本体下面における尻側部分の上記谷部の下方部位に凹部を形成し、該凹部の流れ方向の幅を横桟の幅より広く設定して、瓦本体の尻側端面に至る様に形成した瓦を葺設すると、凹部により瓦本体下面と横桟の間に通気路が形成されることによって、流れ方向の空気の流通を可能にして、上記課題をする。
要するに本発明は、瓦本体下面における尻側部分の上記谷部の下方部位に凹部を形成し、該凹部の流れ方向の幅を横桟の幅より広く設定して、瓦本体の尻側端面に至る様に形成したので、横桟に引っ掛けて葺設しても該横桟の幅は狭く凹部を塞がれないことから、上下瓦の下方空間を凹部を介して連通させることが出来るため、瓦の下方空間の通気性の向上を図ることが出来る。
又、瓦本体の上面における凹部の上方部位を段差部としたので、瓦本体の肉厚の均一化を図ることが出来る。
段差部の立ち上がり部の位置を、瓦本体の尻側重合部位の境界線より頭側寄りに設定したので、前垂れの下端面が段差部の上面に当接するため、前垂れを低く設定することか出来、而も屋根面を吹き上げる風雨が段差部の立ち上がり部に当たって上方へ誘導されて、段差部の上面と前垂れの下端面との当接部位に風雨が直に当たらないため、段差部の上面と前垂れの下端面との間からの風雨の吹き込みを防止することが出来、且つこの高い防水機能により、緩勾配屋根にもそのまま使用することが出来る。又、葺設状態において流れ方向にスライド可能になるため、流れ方向の位置調整を行うことが出来る。
加えて、従来のUタイプの平板瓦にあっては、図16に示棟部における網線表示部分を塞ぐ面戸瓦が必要であるが、本願のものは、図9、14に示す様に、面戸が狭いか殆ど無いことから面戸瓦を不要にすることが出来、よって当該部位の防水を微小な隙間を塞ぐシーリング程度の作業で完了させることが出来る。
又、段差部の上面を隆起部と面一に設定すれば、前垂れの下端面も平坦面になるため、棟部における防水作業の更なる簡略化を図ることが出来ると共に、葺設状態において桁行き方向にスライド可能であるため、桁行き方向の位置調整を行うことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
又、瓦本体の上面における凹部の上方部位を段差部としたので、瓦本体の肉厚の均一化を図ることが出来る。
段差部の立ち上がり部の位置を、瓦本体の尻側重合部位の境界線より頭側寄りに設定したので、前垂れの下端面が段差部の上面に当接するため、前垂れを低く設定することか出来、而も屋根面を吹き上げる風雨が段差部の立ち上がり部に当たって上方へ誘導されて、段差部の上面と前垂れの下端面との当接部位に風雨が直に当たらないため、段差部の上面と前垂れの下端面との間からの風雨の吹き込みを防止することが出来、且つこの高い防水機能により、緩勾配屋根にもそのまま使用することが出来る。又、葺設状態において流れ方向にスライド可能になるため、流れ方向の位置調整を行うことが出来る。
加えて、従来のUタイプの平板瓦にあっては、図16に示棟部における網線表示部分を塞ぐ面戸瓦が必要であるが、本願のものは、図9、14に示す様に、面戸が狭いか殆ど無いことから面戸瓦を不要にすることが出来、よって当該部位の防水を微小な隙間を塞ぐシーリング程度の作業で完了させることが出来る。
又、段差部の上面を隆起部と面一に設定すれば、前垂れの下端面も平坦面になるため、棟部における防水作業の更なる簡略化を図ることが出来ると共に、葺設状態において桁行き方向にスライド可能であるため、桁行き方向の位置調整を行うことが出来る等その実用的効果甚だ大である。
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本発明に係る平板瓦の第1実施例の平面図、背面図、正面図であり、図4〜7は、図1のX1−X1断面図、X2−X2断面図、Y1−Y1断面図、Y2−Y2断面図であり、瓦本体1の両側部に隆起部2、2aを有って該隆起部2、2a間を谷部3とした平板瓦で、瓦本体1の一側方をオーバーラップ部4とし、他側方にアンダーラップ部5を一体形成している。
瓦本体1における尻側下面に凹部6を形成し、該凹部6における流れ方向の幅を屋根下地Wの横桟Sより広く設定すると共に、桁行き方向の幅を谷部3の底面の幅と略同幅としている。
又、凹部6を形成した関係上、瓦本体1の肉厚を一定にすべく、瓦本体1の上面の尻側で凹部6の直上部位、即ち谷部3における尻側上面を高くして段差部7を形成し、該段差部7の高さを隆起部2、2aより若干低く設定している。
尚、段差部7の立ち上がり部8を尻側重合部位9の境界線Lより若干頭側寄りに設定するのが好ましく、この場合、瓦本体1に形成された尻側水返し10は、必然的に段差部7の上面尻側に形成されることから、尻側水返し10の上面と、瓦本体1の頭側の前垂れ11の当接部位となる谷部3上面の間の段差が小さくなって、前垂れ11の高さも必然的に低くなると共に、該前垂れ11に形成された切欠12も浅くなる。
そして、図8〜10に示す様に千鳥葺きすれば、一方の瓦のオーバーラップ部4側の隆起部2と、他方の瓦のアンダーラップ部5側の隆起部2aが切欠12に嵌まり込み、前垂れ11の下端面における切欠12の両側部位が両方の瓦の段差部7の上面に当接する。
図1〜3は、本発明に係る平板瓦の第1実施例の平面図、背面図、正面図であり、図4〜7は、図1のX1−X1断面図、X2−X2断面図、Y1−Y1断面図、Y2−Y2断面図であり、瓦本体1の両側部に隆起部2、2aを有って該隆起部2、2a間を谷部3とした平板瓦で、瓦本体1の一側方をオーバーラップ部4とし、他側方にアンダーラップ部5を一体形成している。
瓦本体1における尻側下面に凹部6を形成し、該凹部6における流れ方向の幅を屋根下地Wの横桟Sより広く設定すると共に、桁行き方向の幅を谷部3の底面の幅と略同幅としている。
又、凹部6を形成した関係上、瓦本体1の肉厚を一定にすべく、瓦本体1の上面の尻側で凹部6の直上部位、即ち谷部3における尻側上面を高くして段差部7を形成し、該段差部7の高さを隆起部2、2aより若干低く設定している。
尚、段差部7の立ち上がり部8を尻側重合部位9の境界線Lより若干頭側寄りに設定するのが好ましく、この場合、瓦本体1に形成された尻側水返し10は、必然的に段差部7の上面尻側に形成されることから、尻側水返し10の上面と、瓦本体1の頭側の前垂れ11の当接部位となる谷部3上面の間の段差が小さくなって、前垂れ11の高さも必然的に低くなると共に、該前垂れ11に形成された切欠12も浅くなる。
そして、図8〜10に示す様に千鳥葺きすれば、一方の瓦のオーバーラップ部4側の隆起部2と、他方の瓦のアンダーラップ部5側の隆起部2aが切欠12に嵌まり込み、前垂れ11の下端面における切欠12の両側部位が両方の瓦の段差部7の上面に当接する。
上記第1実施例にあっては、段差部7の高さが隆起部2、2aより若干低いが、図11〜13に示す第2実施例の様に、段差部7の上面を隆起部2、2aと面一にしても良く、この場合、前垂れ11に切欠12は無く、下端面を平坦面としている。
そして、かかる平板瓦を千鳥葺きすれば、図14、15に示す様に、一方の瓦のオーバーラップ部4側の隆起部2と、他方の瓦のアンダーラップ部5側の隆起部2aと、両方の瓦の段差部7の上面に、前垂れ11の下端面が当接する。又、前垂れ11の下端面は平坦面で、段差部7の上面及び隆起部2、2aの上面は面一であるため、葺設状態における下方の瓦に対し上方の瓦を桁行方向にスライド調節して葺設可能になる。
そして、かかる平板瓦を千鳥葺きすれば、図14、15に示す様に、一方の瓦のオーバーラップ部4側の隆起部2と、他方の瓦のアンダーラップ部5側の隆起部2aと、両方の瓦の段差部7の上面に、前垂れ11の下端面が当接する。又、前垂れ11の下端面は平坦面で、段差部7の上面及び隆起部2、2aの上面は面一であるため、葺設状態における下方の瓦に対し上方の瓦を桁行方向にスライド調節して葺設可能になる。
次に本発明に係る平板瓦の作用について説明する。
上記平板瓦を千鳥葺きすると、図9、10、14、15に示す様に、凹部6は瓦本体1の流れ方向に広いことから、屋根下地W側の横桟Sに引っ掛けて葺設しても該横桟Sにより隠れず、上下瓦の下方空間を凹部6を介して連通状態となる。
上記平板瓦を千鳥葺きすると、図9、10、14、15に示す様に、凹部6は瓦本体1の流れ方向に広いことから、屋根下地W側の横桟Sに引っ掛けて葺設しても該横桟Sにより隠れず、上下瓦の下方空間を凹部6を介して連通状態となる。
又、屋根面を吹き上げる風は、図10、15に示す様に、先ず段差部7の立ち上がり部7に当たって該立ち上がり部7により斜め上方へ誘導されるが、立ち上がり部7の延長線より尻側にずれた位置に段差部7の上面と前垂れ11の下端面との当接部位があることから、該当接部位に風雨が直に当たらず風雨が吹き込まない。
又、棟部にあっては、図9に示す様に、棟瓦P、Pa…と平板瓦における段差部7の上面との間が僅かに発生するか、図14に示す様に、棟瓦P、Pa…が平板瓦における段差部7の上面に当接するため、棟瓦P、Pa…と平板瓦との間をシーリング20により塞ぐ様にしている。尚、図14ではシーリング20を表示していないが、実際の葺設作業時にはシーリング処理を施すのが一般的である。
又、棟部にあっては、図9に示す様に、棟瓦P、Pa…と平板瓦における段差部7の上面との間が僅かに発生するか、図14に示す様に、棟瓦P、Pa…が平板瓦における段差部7の上面に当接するため、棟瓦P、Pa…と平板瓦との間をシーリング20により塞ぐ様にしている。尚、図14ではシーリング20を表示していないが、実際の葺設作業時にはシーリング処理を施すのが一般的である。
1 瓦本体
2、2a 隆起部
3 谷部
6 凹部
7 段差部
8 立ち上がり部
9 尻側重合部位
11 前垂れ
12 切欠
L 境界線
S 横桟
2、2a 隆起部
3 谷部
6 凹部
7 段差部
8 立ち上がり部
9 尻側重合部位
11 前垂れ
12 切欠
L 境界線
S 横桟
Claims (3)
- 瓦本体の両側に隆起部を設けると共に該隆起部間を谷部とした平板瓦において、瓦本体下面における尻側部分の上記谷部の下方部位に凹部を形成し、該凹部の流れ方向の幅を横桟の幅より広く設定して、瓦本体の尻側端面に至る様に形成したことを特徴とする平板瓦。
- 瓦本体の上面における凹部の上方部位を段差部としたことを特徴とする請求項1記載の平板瓦。
- 段差部の立ち上がり部の位置を、瓦本体の尻側重合部位の境界線より頭側寄りに設定したことを特徴とする請求項2記載の平板瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005352792A JP2007154554A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 平板瓦 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007154554A true JP2007154554A (ja) | 2007-06-21 |
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ID=38239271
Family Applications (1)
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JP2005352792A Pending JP2007154554A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 平板瓦 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2007154554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009062694A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-26 | Tsuruya:Kk | 屋根桟木及びそれを利用する通気屋根構造 |
JP2017031586A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 株式会社うけがわ | 平板瓦 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516939U (ja) * | 1991-08-19 | 1993-03-02 | 有限会社鈴木利一鉄工所 | 瓦平板部表面に多目的勾配凹を備えた平瓦 |
-
2005
- 2005-12-07 JP JP2005352792A patent/JP2007154554A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0516939U (ja) * | 1991-08-19 | 1993-03-02 | 有限会社鈴木利一鉄工所 | 瓦平板部表面に多目的勾配凹を備えた平瓦 |
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