JP2007153494A - フック収納部付バケットリンク - Google Patents

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英司 赤羽根
Takayuki Yuasa
孝之 湯浅
Masaya Yorifuji
雅也 依藤
Akiyasu Yamada
晃廉 山田
Tomomi Imatani
智美 今谷
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Abstract

【課題】吊荷作業用のフックを収納するフック収納部が設けられたフック収納部付バケットリンクにおいて、フック収納部に収納されたフックを、ガタの無い状態で簡単に固定できるようにする。
【解決手段】フック11を固定する固定装置28を、フック11の鉤部26の内径側に位置するように配され、非圧縮状態では鉤部26に対して自由であるが、圧縮状態では大径となって鉤部内側に圧接することで鉤部26を保持固定する弾性体29と、該弾性体29を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体30と、該押圧体30を弾性体29の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部31とを用いて構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、吊荷作業用のフックを収納するためのフック収納部を設けたフック収納部付バケットリンクの技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベル等の掘削作業や運搬作業を行う建設機械に、比較的軽量の吊荷作業を行うべくクレーン機能を持たせたものがある。このものには、吊荷を吊り下げるためのフックが設けられるが、吊荷作業以外の他の作業を行う場合に、フックが他の作業の邪魔になることを防止すると共にフックの保護を図るべく、バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、不使用時のフックを収納するためのフック収納部を設けたフック収納部付バケットリンクが、従来から知られている。
ところで、前記バケットリンクのフック収納部に収納されたフックは、他の作業中に飛び出したりガタついたりしないように固定する必要があり、そこで従来、フックの鉤部内径側に挿嵌される固定ピンと、該固定ピンの抜け止めをする抜け止めピンとを用いてフックを固定するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかるにこのものは、固定ピンや抜け止めピンの抜き差し作業が必要であって、煩わしく、作業性に劣るという問題があった。また、この様な固定ピンによる固定では、フックのガタつきを防止することはできず、騒音やフック損傷の原因となる惧れがある。
一方、収納されたフックを固定する進出位置と、フックの移動を許容する退出位置とに進退可能なラッチ部材を設けると共に、フックをフック収納部に収納させることに伴い、ラッチ部材が自動的に退出位置から進出位置に変位してフックを固定するように構成した技術が提唱されている(例えば、特許文献2参照。)。このものでは、前述した固定ピンや抜け止めピンの抜き差し作業を必要としないため、作業性の向上を期待できる。
特開2000−95475号公報 特開2001−226078号公報
しかるに、前記特許文献2のものにおいて、フックは、バケットリンクを形成する閉塞板とラッチ部材とのあいだに固定されることになるが、この場合、閉塞板とラッチ部材との間の寸法を、フックの太さに対して余裕を持って設定しないと、ラッチ部材の進退移動がスムーズにいかない惧れがある。このため、前記寸法を余裕を持って設定することになるが、その分、フックとラッチ部材あるいはフックと閉塞板とのあいだに隙間が生じてフックがガタつくことになり、而して、前述した固定ピンによる固定の場合と同様に、フックのガタつきを防止できないという問題がある。
さらにこのものは、フックをガイドするガイド板、ラッチ部材、ラッチ部材を支持する支持ピン、ラッチ部材を付勢するばね、ラッチ部材とフックとの係合を解錠する解除レバー等、多数の部品が必要であって、コスト高となる。
また、このものにおいて、フックは、バケットリンクを形成する左右のリンク側板同士を連結する閉塞板に対して、フックの鉤部が起立する姿勢で収納されている。このため、フックをバケットリンクのフック収納部内に収納するには、左右のリンク側板の高さ寸法を、起立姿勢で収納された鉤部の高さ以上に設定する必要があり、而して、リンク側板を大型化せざるをえず、重量も重くなってしまうという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、吊荷作業用のフックを収納するフック収納部を設けてなるフック収納部付バケットリンクにおいて、該バケットリンクに、フック収納部に収納されたフックを固定する固定装置を設けるにあたり、該固定装置は、フック収納部に収納されたフックの鉤部の内径側に位置するように配され、非圧縮状態では鉤部に対して自由であるが、圧縮状態では大径となって鉤部内側に圧接することで鉤部を保持固定する弾性体と、該弾性体を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体と、該押圧体を弾性体の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部とを備えて構成されることを特徴とするフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、フック収納部に収納されたフックは、圧縮されて大径となった弾性体が鉤部内側に圧接することで確実に保持固定されることになり、而して、掘削等の作業を行うような場合にフック収納部に収納されたフックがガタつくことなく、ガタつきに起因する騒音やフックの損傷を確実に防止することができる。さらに、鉤部を保持固定するための弾性体が、固定される鉤部の位置決め機能も兼ねることになって、部品点数の削減を達成できてコストダウンに寄与できる。
請求項2の発明は、バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、吊荷作業用のフックを収納するフック収納部を設けてなるフック収納部付バケットリンクにおいて、該バケットリンクに、フック収納部に収納されたフックを固定する固定装置を設けるにあたり、該固定装置は、フック収納部に収納されたフックの鉤部の内側に嵌合するフック嵌合部と、フックの鉤部の外径側に位置するように配され、非圧縮状態では鉤部に対して自由であるが、圧縮状態では鉤部側に突出して鉤部外側に圧接することでフック嵌合部に嵌合された鉤部を保持固定する弾性体と、該弾性体を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体と、該押圧体を弾性体の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部とを備えて構成されることを特徴とするフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、フック収納部に収納されたフックは、圧縮されて鉤部側に突出する弾性体がフック嵌合部に嵌合された鉤部外側に圧接することで確実に保持固定されることになり、而して、掘削等の作業を行うような場合にフック収納部に収納されたフックがガタつくことなく、ガタつきに起因する騒音やフックの損傷を確実に防止することができる。
請求項3の発明は、バケットリンクは、左右のリンク側板と、該左右のリンク側板同士を連結するリンク底面板とを用いて構成されると共に、フック収納部は、これら左右のリンク側板とリンク底面板とによって形成される空間部からなり、さらにフックは、前記リンク底面板に対して倒伏する姿勢でフック収納部に収納されることを特徴とする請求項1または2に記載のフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、フックは、リンク底面板に対して倒伏する姿勢でフック収納部に収納されることになるから、起立姿勢で収納する場合のように左右のリンク側板の高さ寸法を高く設定する必要がなく、もって、フック収納部が設けられたフック収納部付バケットリンクであっても、可及的に小型化、軽量化に寄与できる。
請求項4の発明は、操作部は、押圧体の変位をガイドするシャフトと、該シャフトに揺動自在に軸支されるカム体と、該カム体の一端側に設けられ、カム体を揺動させるべく操作されるハンドル部と、カム体の他端側に設けられ、カム体の揺動に伴い押圧体に当接して該押圧体を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめるカム面とを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、ハンドル部によってカム体を揺動させるだけの簡単な操作で、押圧体を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめることができ、而して、フックの固定作業および固定解除作業を簡単且つ短時間で行えることになって、作業性の向上に大きく貢献できる。
請求項5の発明は、押圧体を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめるカム体の揺動は、押圧体の変位により圧縮された弾性体の復元力に抗する死点越えを伴うことを特徴とする請求項4に記載のフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、弾性体の圧縮復元力が、押圧位置に変位した押圧体を該押圧位置に保持するようにカム体に作用することになり、而して、押圧体を確実に押圧位置に保持できる、つまりフックを確実に固定できることになって、信頼性の高いものとすることができる。
請求項6の発明は、ハンドル部は、カム体の揺動支軸に対し、カム面よりも外径側に位置するように設けられることを特徴とする請求項4または5に記載のフック収納部付バケットリンクである。
そして、この様にすることにより、カム体を揺動させるハンドル部の操作は、カム面の揺動に伴い押圧体を変位させて弾性体を圧縮変形させるものであっても、軽い操作力で行うことができる。
次に、本発明の第一の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。図1において、1はクレーン機能付の油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2の上方に旋回自在に搭載される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着される作業装置4等から構成されており、さらに該作業装置4は、基端部が上部旋回体3に揺動自在に支持されるブーム5、該ブーム5の先端部に揺動自在に連結されるアーム6、該アーム6の先端部に揺動自在に連結されるバケット7、上記ブーム5、アーム6、バケット7をそれぞれ揺動せしめるブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10等の部材装置を備え、さらに後述するフック11を備えて構成されている。
前記バケット7は、次のようにしてアーム6の先端部に連結されていると共に、バケットシリンダ10の伸縮作動に伴って揺動するように構成されている。
つまり、バケット7の基端部には、左右一対の取付ブラケット12(図1には、片方のみ図示)が溶接等により一体的に固着されているが、該取付ブラケット12は、第一支軸13を介してアーム6の先端部に揺動自在に軸支されると共に、一端側が第二支軸14を介してバケットシリンダ10の先端部に揺動自在に軸支されるバケットリンク15の他端側に、第三支軸16を介して揺動自在に軸支されている。さらに、上記第二支軸14には、一端側がアーム6の先端部に揺動自在に軸支される左右の連結リンク17(図1には、片方のみ図示)の他端側が連結されており、而してバケット7は、バケットシリンダ10の伸縮作動に伴うバケットリンク15および連結リンク17のリンク作動によって、第一支軸13を軸として揺動するように構成されている。
前記バケットリンク15は、前述したように、一端側が第二支軸14を介してバケットシリンダ10の先端部に揺動自在に軸支され、他端側が第三支軸16を介してバケット7に揺動自在に軸支されるリンクであって、該バケットリンク15によりバケット7とバケットシリンダ10とは連結されることになるが、図2、図3に示す如く、バケットリンク15の一端側には、前記第二支軸14が回動自在に軸承されるシリンダ連結用軸支部18が形成され、また他端側には、前記第三支軸16が回動自在に軸承されるバケット連結用軸支部19が形成されている。
ここで、前記シリンダ連結用軸支部18およびバケット連結用軸支部19は、左右に二分割されている。そして、図示しないが、シリンダ連結用軸支部18の左右両側には、前記左右の連結リンク17が配される一方、二分割されたシリンダ連結用軸支部18のあいだには、バケットシリンダ10の先端部を第二支軸14に回動自在に軸承するためのシリンダ軸支部(図示せず)が配されている。また、バケット連結用軸支部19の左右両側には、前記左右の取付ブラケット12が配される一方、二分割されたバケット連結用軸支部19のあいだには、フック11を第三支軸16に回動自在に軸承するためのフック軸支部20が配されている。
さらに、21L、21Rは前記シリンダ連結用軸支部18とバケット連結用軸支部19とを連結する左右のリンク側板、22は左右のリンク側板21L、21R同士を連結するリンク底面板であって、これら左右のリンク側板21L、21Rとリンク底面板22とによって断面略凵字形状の空間部が形成されており、そして該空間部が、フック11が収納されるフック収納部23になっている。
前記フック11は、前述した第三支軸16に回動自在に軸支されるフック軸支部20、該フック軸支部20に止着される支持ブラケット24、該支持ブラケット24に支持される吊環体25、該吊環体25の先端部に図示しない軸受を介して回転自在に支持される鉤部26等から構成されているが、該鉤部26は、吊荷作業を行う場合にワイヤロープ等を引っ掛けるものであって、ワイヤロープ等が鉤部26から抜けるを防止するための抜け止め体26aを備えている。そしてこのフック11は、吊荷作業を行わないときには、横向きに、つまり鉤部26がリンク底面板22に対して倒伏する姿勢(倒伏姿勢)で、前記バケットリンク15のフック収納部23に収納されるようになっている。
一方、前記リンク底面板22には、フック収納部23に収納された倒伏姿勢のフック11が載置される載置台27が固着されると共に、該載置台27の上面部には、フック11を固定するための固定装置28が設けられているが、該固定装置28は、図4、図5に示すごとく、後述する弾性体29、押圧体30、操作部31を備えて構成されている。
前記弾性体29は、弾性を有するラバーや樹脂等から形成されるものであって、フック11の鉤部26の内径よりも若干小径の略円柱形状をしているが、載置台27に載置された倒伏姿勢のフック11の鉤部26の内径側に位置するように載置台27に止着されている。また、押圧体30は、弾性体29の上面側に止着される円形状のプレートであって、該押圧体30は、後述する操作部31の操作に基づいて、弾性体29を押圧しない非押圧位置と、弾性体29を軸芯方向に押圧する押圧位置とに変位する。そして、該押圧体30が非押圧位置に位置している状態では弾性体29は圧縮されないが、該非圧縮状態の弾性体29はフック11の鉤部26に対して自由であって、鉤部26は弾性体29の外径側に自由に出入りできるようになっている。一方、押圧体30が押圧位置に位置している状態では、弾性体29は軸芯方向に圧縮されて大径となるように変形し(非圧縮状態の弾性体29の径をdとし、圧縮状態の弾性体31の径をDとすると、d<Dとなる)、そして該圧縮変形した弾性体29が鉤部26内側に圧接することで鉤部26を保持固定するように構成されている。
また、前記押圧体30を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめるための操作部31は、シャフト32、カム体33、該カム体33の一端側に設けられるハンドル部34、カム体33の他端側に設けられるカム面35等を用いて構成されている。
前記シャフト32は、前述した押圧体30の変位をガイドするべく弾性体29および押圧体30の軸芯部を貫通するように載置台27に立設されているが、該シャフト32の先端部は押圧体30から突出し、該突出した先端部には、ピン軸36を介してカム体33が揺動自在に軸支されている。
カム体33は、ピン軸36を支点として一端側にハンドル部34が形成され、他端側にカム面35が形成されているが、ハンドル部34を押圧体30に対して起立する解除位置に位置せしめた状態では、カム面35は非押圧位置の押圧体30に軽く当接する解除姿勢になっている(図4(A)参照)。この状態では、非押圧位置の押圧体30が弾性体29を圧縮することなく、而して、前述したように、フック11の鉤部26は弾性体29の外径側に自由に出入りできるようになっている(図5(A)参照)。
この状態から、ハンドル部34を押圧体30に対して倒伏する固定位置まで揺動操作すると、これに伴いカム面35も揺動し、押圧体30を押圧位置まで変位せしめる固定姿勢となる(図4(B)参照)。これにより、前述したように弾性体29が大径となるように圧縮変形し、該大径となった弾性体29によって鉤部26が保持固定されるようになっている(図5(B)参照)。
一方、前記固定位置のハンドル部34を解除位置まで戻せば、これに伴いカム面35が固定姿勢から解除姿勢になることで、押圧体30も押圧位置から非押圧位置に戻り、これにより弾性体29が非圧縮状態となって鉤部26の保持固定を解除するようになっている。
ここで、前述したように、カム体33は、カム面35によって押圧体30を非押圧位置から押圧位置に変位せしめるべく、揺動支軸であるピン軸36を支点として揺動するが、該カム体33の揺動は、押圧体30の変位によって圧縮された弾性体29の復元力に抗する死点越えを伴うように設定されている。つまり、カム面35のうち、ピン軸36から最も遠い部位をカム突出部35aとすると、該カム突出部35aは、カム面35が解除姿勢から固定姿勢に揺動するときに、ピン軸36から押圧体30に垂下せしめた垂線P(該垂線P上にカム突出部35aが位置しているときが死点)を越えるように設定されている。これにより、カム面35が固定姿勢になっている状態では、圧縮された弾性体29の復元力がカム面35を固定姿勢側にさらに揺動せしめる方向に働くことになり、而して、弾性体29の圧縮復元力によってカム面35を固定姿勢に確実に保持できるようになっている。
さらに、ハンドル部34は、前述したようにカム体33の一端側に設けられるが、該ハンドル部34は、カム体33の揺動支軸であるピン軸36に対し、カム体33の他端側に設けられるカム面35よりも外径側に位置するように形成されている。これにより、カム面35を解除姿勢から固定姿勢に揺動させるためのハンドル部34の解除位置から固定位置への揺動操作は、カム面35の揺動に伴い弾性体29を圧縮変形させるものであっても、軽い操作力で行うことができるようになっている。
叙述の如く構成された本形態において、バケット7とバケットシリンダ10とを連結するバケットリンク15には、左右のリンク側板21L、21Rと該左右のリンク側板21L、21R同士を連結するリンク底面板22とによって断面略凵字形状のフック収納部23が形成されており、そして、該フック収納部23に不使用時のフック11が収納されることになるが、該フック11は、鉤部26がリンク底面板22に対して倒伏する倒伏姿勢でフック収納部23に収納されると共に、固定装置28により固定されることになる。該固定装置28は、フック収納部23に収納された倒伏姿勢のフック11の鉤部26の内径側に位置するように配される弾性体29と、該弾性体29を圧縮変形させるべく弾性体29を押圧する押圧体30と、該押圧体30を非押圧位置と押圧位置とに変位させる操作部31とを備えて構成されるが、前記弾性体29は、非圧縮状態では鉤部26に対して自由であって、該非圧縮状態の弾性体29の外径側を鉤部26が自由に出入りできる一方、圧縮状態では大径となって鉤部26の内側に圧接することで鉤部26を保持固定することになる。
この結果、フック11は、鉤部26内側に圧接する弾性体29によって確実に保持固定されることになるが、この場合、鉤部26を保持固定するのは弾性を有した弾性体29であるから、掘削等の作業を行うような場合にフック収納部23に収納されたフック11がガタつくことなく、ガタつきに起因する騒音やフック11の損傷を確実に防止することができる。
しかもこのものにおいて、フック11は、鉤部26がリンク底面板22に対して倒伏する倒伏姿勢でフック収納部23に収納される構成になっているから、鉤部26を起立姿勢で収納する場合のように左右のリンク側板21L、21Rの高さ寸法を高く設定する必要がなく、もって、フック収納部23が設けられたフック収納部付バケットリンク15であっても、可及的に小型化、軽量化に寄与できる。
さらにこのものでは、フック11をフック収納部23に収納するときに、倒伏姿勢の鉤部26の内径側に弾性体29が位置するようにセットすることで、固定される鉤部26の位置決めもなされることになるから、鉤部26を保持固定するための弾性体29が位置決め機能も兼ねることになり、而して、フック11を固定する位置までガイドするガイド部材や位置決め部材を別途必要とせず、部品点数の削減を達成できてコストダウンに寄与できる。
また、押圧体30を非押圧位置と押圧位置とに変位させる操作部31は、押圧体30の変位をガイドするシャフト32と、該シャフト32にピン軸36を介して揺動自在に軸支されるカム体33と、該カム体33の一端側に設けられるハンドル部34と、カム体33の他端側に設けられるカム面35とから構成されており、そして、前記ハンドル部34を解除位置と固定位置とに揺動操作することに伴うカム体33の揺動で、カム面35が解除姿勢と固定姿勢とに変姿して押圧体30を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめることになる。
この結果、ハンドル部34を揺動操作するだけの簡単な操作だけで、弾性体29による鉤部26の保持固定、固定解除を行えることになって、フック11の固定作業および固定解除作業を簡単且つ短時間で行えることになり、作業性の向上に大きく貢献できる。
しかも、前記ハンドル部34は、カム体33の揺動支軸であるピン軸36に対し、カム面35よりも外径側に位置するように構成されているから、カム面35を解除姿勢から固定姿勢に揺動させるためのハンドル部34の解除位置から固定位置への揺動操作は、カム面35の揺動に伴い弾性体29を圧縮変形させるものであっても、軽い操作力で行うことができる。
さらに、前記カム面35を解除姿勢から固定姿勢に変姿させるカム体33の揺動は、押圧体30の変位によって圧縮された弾性体29の復元力に抗する死点越えを伴うように構成されてから、カム面35が固定姿勢になっている状態、つまり押圧体30が押圧位置に位置している状態では、圧縮された弾性体29の復元力がカム面35を固定姿勢側にさらに揺動せしめる方向、つまり押圧体30を押圧位置に保持するように作用することになり、而して、押圧体30を確実に押圧位置に保持できる、つまりフック11を確実に固定できることになって、信頼性の高い固定装置28とすることができる。
尚、本発明は、上記第一の実施の形態に限定されないことは勿論であって、第一の実施の形態では、弾性体29は、フック11の鉤部26の内径よりも若干小径の略円柱形状に形成されているが、鉤部26の内側形状と略同形状にしても良く、このようにした場合には、圧縮状態の弾性体29が鉤部26の内側全域を圧接することになって、より強固に鉤部26を保持固定できることになる。
更に、図6から図9に示す第二の実施の形態の固定装置38のように、フック収納部23に収納されたフック11の鉤部26の外径側に、固定装置38を構成する弾性体40を配することもできる。尚、以下に説明する第二の実施の形態において、第一の実施の形態と同一のものについては、同一の符号を附すと共に説明を省略する。
前記固定装置38は、前述した第一の実施の形態のものと同様に、バケットリンク15に形成されるフック収納部23に収納された倒伏姿勢の鉤部26を固定するものであるが、該固定装置38は、上記フック収納部23に収納された倒伏姿勢の鉤部26の内側に嵌合するフック嵌合部39と、該フック嵌合部39に嵌合された鉤部26の外径側に位置するように配される弾性体40と、該弾性体40を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体41と、該押圧体41を弾性体40の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部42とを備えて構成されている。
前記フック嵌合部39は、鉤部26の内側形状と略同形状をしているが、該フック嵌合部39には、フック嵌合部39に嵌合された鉤部26の下側を支持する支持部39aも一体形成されている。
また、前記弾性体40は、第一の実施の形態のものと同様に、弾性を有するラバーや樹脂等から形成されるものであるが、該弾性体40は、非圧縮状態ではフック嵌合部39に嵌合された鉤部26に対して自由であるが、押圧位置の押圧体30に押圧されることにより圧縮して鉤部26側に突出し、該突出した弾性体40が鉤部26の外側に圧接することでフック嵌合部39に嵌合された鉤部26を保持固定するようになっている。
ここで、前記弾性体40は、フック嵌合部39に嵌合された鉤部26に対向する側が開口した略コ字形状のサポート部材43に内嵌される状態で配されている。そして該サポート部材43により、弾性体40は、圧縮変形したときに他方側への突出が規制されて鉤部26側にのみ突出するように構成されている。
また、前記押圧体41の形状は、サポート部材43の形状に合うよう略四角形をしているが、前述した第一の実施の形態の押圧体30と同様のものであるため、説明を省略する。
さらに、操作部42についても、第一の実施の形態の操作部31と同様に、シャフト44、カム体45、ハンドル部46、カム面47を備えて構成されている。そして、これらシャフト44、カム体45、ハンドル部46、カム面47についても、第一の実施の形態のシャフト32、カム体33、ハンドル部34、カム面35と同様であるため、その説明は省略するが、第二の実施の形態のものにおいても、カム面47によって押圧体41を非押圧位置から押圧位置に変位させるカム体45の揺動は、押圧体41の変位によって圧縮された弾性体40の復元力に抗する死点越えを伴うように構成されていると共に、ハンドル部46は、上記ピン軸48に対し、カム面47よりも外径側に位置するように構成されている。而して、押圧体41を確実に押圧位置に保持できる、つまりフック11を確実に固定できると共に、カム面47を解除姿勢から固定姿勢に揺動させるためのハンドル部46の揺動操作を、軽い操作力で行うことができるようになっている。
そして、この第二実施の形態のものも、前述した第一の実施の形態と同様の作用効果を奏し、而して、フック収納部23に収納されたフック11がガタつくことなく、ガタつきに起因する騒音やフック11の損傷を確実に防止することができると共に、フック11の固定作業および固定解除作業を簡単且つ短時間で行えることになり、作業性の向上に大きく貢献できる。
クレーン機能付の油圧ショベルの側面図である。 第一の実施の形態においてバケットリンクに収納されたフックが固定される前の状態を示す斜視図である。 第一の実施の形態においてバケットリンクに収納されたフックが固定された状態を示す斜視図である。 第一の実施の形態における固定装置の図であって、(A)は固定解除状態、(B)は固定状態を示す。 第一の実施の形態における固定装置による鉤部の固定を示す図であって、(A)は固定解除状態、(B)は固定状態を示す。 第二の実施の形態においてバケットリンクに収納されたフックが固定される前の状態を示す斜視図である。 第二の実施の形態においてバケットリンクに収納されたフックが固定された状態を示す斜視図である。 第二の実施の形態における固定装置の図であって、(A)は固定解除状態、(B)は固定状態を示す。 第二の実施の形態における固定装置による鉤部の固定を示す図であって、(A)は固定解除状態、(B)は固定状態を示す。
符号の説明
7 バケット
10 バケットシリンダ
11 フック
15 バケットリンク
21L、21R リンク側板
22 リンク底面板
23 フック収納部
26 鉤部
28、38 固定装置
29、40 弾性体
30、41 押圧体
31、42 操作部
32、44 シャフト
33、45 カム体
34、46 ハンドル部
35、47 カム面
39 フック嵌合部

Claims (6)

  1. バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、吊荷作業用のフックを収納するフック収納部を設けてなるフック収納部付バケットリンクにおいて、該バケットリンクに、フック収納部に収納されたフックを固定する固定装置を設けるにあたり、該固定装置は、フック収納部に収納されたフックの鉤部の内径側に位置するように配され、非圧縮状態では鉤部に対して自由であるが、圧縮状態では大径となって鉤部内側に圧接することで鉤部を保持固定する弾性体と、該弾性体を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体と、該押圧体を弾性体の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部とを備えて構成されることを特徴とするフック収納部付バケットリンク。
  2. バケットとバケットシリンダとを連結するバケットリンクに、吊荷作業用のフックを収納するフック収納部を設けてなるフック収納部付バケットリンクにおいて、該バケットリンクに、フック収納部に収納されたフックを固定する固定装置を設けるにあたり、該固定装置は、フック収納部に収納されたフックの鉤部の内側に嵌合するフック嵌合部と、フックの鉤部の外径側に位置するように配され、非圧縮状態では鉤部に対して自由であるが、圧縮状態では鉤部側に突出して鉤部外側に圧接することでフック嵌合部に嵌合された鉤部を保持固定する弾性体と、該弾性体を圧縮変形させるべく弾性体を押圧する押圧体と、該押圧体を弾性体の押圧をしない非押圧位置と押圧する押圧位置とに変位させる操作部とを備えて構成されることを特徴とするフック収納部付バケットリンク。
  3. バケットリンクは、左右のリンク側板と、該左右のリンク側板同士を連結するリンク底面板とを用いて構成されると共に、フック収納部は、これら左右のリンク側板とリンク底面板とによって形成される空間部からなり、さらにフックは、前記リンク底面板に対して倒伏する姿勢でフック収納部に収納されることを特徴とする請求項1または2に記載のフック収納部付バケットリンク。
  4. 操作部は、押圧体の変位をガイドするシャフトと、該シャフトに揺動自在に軸支されるカム体と、該カム体の一端側に設けられ、カム体を揺動させるべく操作されるハンドル部と、カム体の他端側に設けられ、カム体の揺動に伴い押圧体に当接して該押圧体を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめるカム面とを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のフック収納部付バケットリンク。
  5. 押圧体を非押圧位置と押圧位置とに変位せしめるカム体の揺動は、押圧体の変位により圧縮された弾性体の復元力に抗する死点越えを伴うことを特徴とする請求項4に記載のフック収納部付バケットリンク。
  6. ハンドル部は、カム体の揺動支軸に対し、カム面よりも外径側に位置するように設けられることを特徴とする請求項4または5に記載のフック収納部付バケットリンク。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013136899A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kubota Corp フック付き作業具リンク
JP2019138001A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 コベルコ建機株式会社 フック付バケットリンク装置及びそれを備えた建設機械
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