JP2007153067A - プロテクタ - Google Patents

プロテクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007153067A
JP2007153067A JP2005349416A JP2005349416A JP2007153067A JP 2007153067 A JP2007153067 A JP 2007153067A JP 2005349416 A JP2005349416 A JP 2005349416A JP 2005349416 A JP2005349416 A JP 2005349416A JP 2007153067 A JP2007153067 A JP 2007153067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
plate
hinge
hole
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005349416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4761951B2 (ja
Inventor
Kenji Okabe
賢治 岡部
Takuya Ishikawa
琢也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Horie Metal Co Ltd
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Horie Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp, Horie Metal Co Ltd filed Critical Togo Seisakusho Corp
Priority to JP2005349416A priority Critical patent/JP4761951B2/ja
Publication of JP2007153067A publication Critical patent/JP2007153067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4761951B2 publication Critical patent/JP4761951B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

【課題】鍔部からの出代を小さくできるプロテクタを提供する。
【解決手段】係止板40に設けられた操作部43は、係止軸30を上方に突出させない高さをもっており、操作部43を押圧する際に指が係止軸30に当たる心配がない。これにより、操作部43を通し孔41の側方、つまり内外方向に重ねて配置することができ、鍔部10からの出代はヒンジ50部分だけで済むようになっている。その結果、従来のように鍔部10から操作部に係る部分が張出してしまう場合に比べて、鍔部10からの出代を小さくできる。加えて、係止板40が回動操作されたときに、ヒンジ50が略コの字形状をなすようにして撓むようになっており、ヒンジ50がV字形状もしくはU字形状をなす場合に比べてヒンジ50の出代が小さくなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、プロテクタに関する。
従来、自動車の各パーツに対して部品を保持するため、もしくは各パーツの周辺に配されている部品等が、そのパーツに当たってしまうのを防ぐために取り付けられるプロテクタの一例として、例えば特許文献1に記載の保持具が知られている。この保持具は、燃料パイプを燃料タンクに保時させるためのものであり、燃料タンクの鍔部に装着されて使用される。保持具は、図7に示すように、鍔部の上面側に配されるベース板1と、鍔部の下面側に配される係止板2とをヒンジ3を介して連結してなるものであり、このベース板1と係止板2によって鍔部を狭み固定するようになっている。燃料タンクの鍔部には貫通孔4が設けられ、ベース板1にはこの貫通孔4に挿通可能な係止軸5が備えられるとともに係止板2にはこの係止軸5を挿通可能な通し孔6が設けられている。
保持具を鍔部に装着する際には、まず鍔部の貫通孔4に係止軸5を上方から挿通させつつベース板1を鍔部の上面側に配し、その後係止板2を鍔部側へ回動させていく。このとき、係止板2の通し孔6を、鍔部の貫通孔4から下方へ突出している係止軸5に挿通させつつ、係止板2を鍔部の下面側に押圧する。そして、係止板2が所定位置に至ると、係止板2と係止軸5とに設けられた係止手段によって、係止板2が係止軸5に対して係止され、ベース板1と係止板2とが鍔部を挟み込んだ状態で保持されるようになっている。
特開2005−76714公報
ところで、係止板2を押圧する際には、係止板2を押す指が鍔部の下方に突出した係止軸5に当たらないようにするため、通し孔6が配されていない部分に指を当てて押す必要がある。このため、上記の保持具においては、係止板2における通し孔6よりも外方の部分(押圧作業時に作業員側となる部分)に、指を押し当てるための操作部7が設けられている。そして、この操作部7は、保持具が燃料タンクに取り付けられると、鍔部よりも張出した状態となる。
ここで、燃料タンクの鍔部の外方には、パイプ等を設置するスペースや、この設置作業にかかる作業スペース等を確保する必要がある。しかし、この鍔部の外方の空間には限りがあり、鍔部から保持具が張出していると、この狭い空間がさらに圧迫されてしまう。また、操作部7には少なくとも指相当分の面積が必要であり、鍔部からの保持具の出代を小さくするためにこの操作部7の面積を小さくすることもできず問題であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、鍔部からの出代を小さくできるプロテクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、貫通孔を有する鍔部を厚み方向から挟持して同鍔部に装着可能となるプロテクタであって、ベース板と、このベース板にヒンジを介して接続され前記鍔部の外方へ張り出した展開状態からこの鍔部と対面する方向へ回動操作されて前記ベース板とによって前記鍔部を挟持可能な係止板と、前記ベース板に突設され前記貫通孔へ挿通可能な係止軸と、前記係止板に設けられ前記係止軸が挿通可能な通し孔と、前記係止板に設けられ同係止板が前記ベース板側へ向けて回動操作されることに伴って前記係止軸を前記通し孔へ挿通させつつ同通し孔周りに設けられて前記係止軸を抜け止め状態で係止させる係止部と、前記係止板に突設され前記係止部と前記係止軸を係止させるときに、前記係止板を前記係止軸の軸方向外方から押圧操作可能な操作部とからなり、この操作部は前記係止軸と前記係止部とが係止するときに前記係止軸の先端と干渉しない高さをもって形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記係止部は前記通し孔の開口縁に立設された係止爪を備える一方、前記係止軸の外面のうち前記ヒンジの回動軸線と平行な側面が形成されかつ同面には前記係止爪と選択的に係止可能な複数の爪縁が高さ方向に沿って形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ヒンジは前記係止板が回動操作されたときに、少なくとも略コの字形状をなすような多節構造となっているところに特徴を有する。ここで、略コの字形状とは、厳密に直角の曲げ角度をもつ形態に限らず、やや末広がりの形態のものも含む。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、係止板を係止軸の軸方向外方から押圧操作可能な操作部が設けられ、この操作部は、係止軸の先端と干渉しない高さをもっている。このような構成によれば、操作部を押圧する際に指が係止軸に当たる心配がないから、通し孔が配されている部分を避けて操作部を設けなくてもよい。これにより、通し孔に操作部を重ねて配置することができるから、通し孔を避けて操作部を設ける場合に比べて、このプロテクタを鍔部に取り付けた際の鍔部からの出代を小さくできる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、係止軸の外面のうちヒンジの回動軸線と平行な側面には、通し孔の開口縁に立設された係止爪と選択的に係止可能な複数の爪縁が高さ方向に沿って形成されている。このような構成によれば、係止板がベース板から離れようとすると、係止爪が爪縁に食い込む方向に移動するため容易に外れにくい。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、ヒンジは係止板が回動操作されたときに、少なくとも略コの字形状をなすような多節構造となっている。このような構成によれば、プロテクタが鍔部に取り付けられた状態では、ヒンジの長さが同じである場合、ヒンジの鍔部の張出方向に沿う方向の寸法が、ヒンジがV字形状もしくはU字形状をなす場合に比べて小さくなる。これにより、プロテクタを鍔部に取り付けた際の鍔部からの出代をより小さくできる。また、ヒンジが略コの字の形態をとるため、V字形状をなす場合に比べ各節の曲げ角度が緩くなるから、ヒンジが元に戻ろうとする弾性反力は低減される。これにより、鍔部を狭持したベース板と係止板とが鍔部から浮き上がろうとするのを抑制する効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6によって説明する。
本実施形態のプロテクタは自動車の燃料タンクTに燃料パイプPを保持させるために用いられるものであり、燃料タンクTの鍔部10に装着されて使用される。図1には、本実施形態におけるプロテクタおよび燃料タンクTの鍔部10の側断面図を、図2には、鍔部10に取り付けられたプロテクタに燃料パイプPが保持された状態を下側から見た断面図を示した。
燃料タンクTは、下向きに開口した箱形のアッパタンクと、上向きに開口した同じく箱形のロアタンクとを一体的に結合してなるものである。アッパタンクおよびロアタンクは薄い金属板をプレス加工してなるものであり、両タンクの開口縁部には、それぞれその全周に亘って外向きに張り出す上フランジ部10Bおよび下フランジ部10Aが設けられている。そして、この上下両フランジ部10B,10Aを突き合わて溶接することにより、燃料タンクTは結合されるようになっている。
この結合された上下両フランジ部10B,10Aが、燃料タンクTの外周面から外方に張り出す鍔部10を構成しており、その適所にプロテクタが装着される。プロテクタが装着される箇所における上フランジ部10Bには、下フランジ部10Aに比べて張出し寸法が大きくされた部分が周方向に所定の間隔を空けた2箇所に配されている。この部分はそれぞれ後述するプロテクタに狭持される取付部11となっている。各取付部11は、その外周縁が緩やかな円弧状をなすように形成されており、また根元部分には下フランジ部10Aとの段差11Aが形成されている。各取付部11には、それぞれこの取付部11を板厚方向(上下方向)に貫通する円形の貫通孔12が設けられている。
燃料タンクTの外表面には、燃料タンクTの傷つき防止及び耐食性を高めるための塗装が施されており、クッション性のある外皮13が形成されている。塗装は、合成樹脂系(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)の塗料を燃料タンクT全体に吹き付けて塗布したものである。
鍔部10に装着されるプロテクタは合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン)であって、鍔部10の下面側に配されるベース板20と、鍔部10の上面側に配される係止板40とがヒンジ50を介して連結された構造となっている。本発明のプロテクタは、鍔部10に対して下側から取り付けられる。そして、ヒンジ50を撓ませることにより、プロテクタは、係止板40が鍔部10の外方へ張り出した展開状態、とこの鍔部10と対面する方向へ回動操作されてベース板20とによって鍔部10を挟持した係止状態との間で回動されるようになっている。図3および図4には、展開状態のプロテクタの平面図および正面図を示した。以下、プロテクタの説明においては、係止板40を回動操作させたときに内側となる側(図1における上方)を裏側、その反対側を表側とし、また、鍔部10に取り付けられた際に燃料タンクT側となる側(図2における上方)を内方、その反対側を外方として説明する。また、図2における左右方向を幅方向として説明する。
ベース板20は、鍔部10に形成された一対の取付部11間にわたる長さ寸法を備えた全体として細長い形状をなし、鍔部10に沿うように形成された本体部21と、この本体部21の両端部からそれぞれ取付部11に対応するように外方に張出した張出部22とを備えている。このベース板20の外側縁は、両張出部22において互いに向き合う側の側縁から中央側に向かって緩やかに内方に凹んだ弓状をなしている。
両張出部22は、本体部21の外側縁位置においてこの外側縁から裏方へ下がる逃がし壁23を介して本体部21と連なっている。各張出部22は、図1に示すように、それぞれ逃がし壁23の裏側端から外方に向かって張出しており、ベース板20は段差状をなした形態となっている。ここで、ベース板が段差状をなしていない場合には、プロテクタを鍔部10に装着する際、ベース板の裏面が下フランジ部10Aの下面に当接して取付部11との間に隙間ができ、プロテクタのガタツキを生じてしまうおそれがあるからである。
ベース板20の内側縁から幅方向における両側縁にかけての部分には、内側補強壁25が設けられている。内側補強壁25は、本体部21および両張出部22から表方に向かって立ち上がった形態とされている。ベース板20の外側縁における両張出部22の外端縁を除く部分には外側補強壁26が設けられている。外側補強壁26は、本体部21および張出部22から表方に立ち上がるとともに、張出部22の裏面よりも所定寸法裏方に至る位置まで垂下された形態とされている。また、外側補強壁26の両端部は、両張出部22の外端縁位置よりも所定寸法外方に張り出している。
外側補強壁26の外面には、金属製の燃料パイプPを保持するためのパイプ保持部27が設けられている。パイプ保持部27は、外側補強壁26の表裏方向におけるほぼ中央位置において一方の張出部22側に寄った位置に設けられている。パイプ保持部27は、所定間隔をあけて配された一対の環状片28と、この環状片28間を仕切る仕切片29とを備えており、2本の燃料パイプPを並べて保持可能となっている。両環状片28と仕切片29の端縁同士の間は所定寸法離れた形態となっており、それぞれ周方向の一部が開放された環状(断面C字状)をなしている。そして、燃料パイプPをパイプ保持部27に押し込む際には両環状片28が弾性的に拡開し、燃料パイプPが所定位置まで押し込まれると両環状片28が弾性復帰して燃料パイプPを囲う形状に戻り、燃料パイプPを保持するようになっている。なお、各環状片28の端縁には、外方に屈曲されたガイド部28Aが形成されている。
各張出部22の裏面には、取付部11の貫通孔12へ挿通可能な係止軸30が垂設されている。各係止軸30は、この係止軸30を取付部11の貫通孔12に差し込んだときにその先端部が取付部11の上面側に突出し、さらにその突出部が、係止板40を回動させたとき通し孔41を貫いて突出するだけの表裏方向寸法(高さ寸法)を備えている。各係止軸30は、各張出部22における本体部21寄りの端縁部に配され、係止軸30の内側面が逃がし壁23の内側面と略面一となるように設けられている。各係止軸30は断面略正方形をなし、その外周面は平面によって形成されている。
係止軸30の外周面における幅方向両側面には、高さ方向に延びるリブ31が配されている。このリブ31における係止軸30の先端側の端部には面取りがなされている。また、係止軸30の外周面における内側面および外側面(ヒンジ50の回動軸線と略平行な側面)には、後述する係止爪42(本発明における係止部に該当する)が係止可能とされた爪縁32が形成されている。
爪縁32は、係止軸30の外側面に形成された爪縁32と内側面に形成された爪縁32とが対称となる鋸歯状をなすように形成され、すなわち係止軸30の表裏方向(高さ方向)に沿って複数段形成されている。これら爪縁32は一定ピッチで形成され、係止爪42が選択的に係止できるようになっており、係止軸30に対する係止爪42の係止位置を係止軸30の軸線方向(高さ方向)に関して調節することができるようになっている。これにより、鍔部10の外周面に形成されている外皮13の厚みにばらつきがあって、外皮13を含めた鍔部10の厚みが薄かったり厚かったりしても、係止爪42の係止位置を調節することにより、張出部22と後述の係止板40との間の間隔をこの厚みにあわせて調節することができる。その結果、外皮13の厚みのばらつき等に伴ってプロテクタがガタつくのを防ぐことができる。また、各爪縁32における係止軸30の先端側となる面は、先端側から根元側に向かって緩やかに外方および内方にそれぞれ傾く傾斜をなした案内面33となっている。
各係止軸30の先端部には、先端に向かって徐々に断面が小さくなる階段状をなした塗料剥ぎ取り部34が設けられている。この塗料剥ぎ取り部34は、係止軸30が鍔部10の貫通孔12に対し芯ずれした状態で挿入されることがあったときに、貫通孔12周辺の塗料を擦り取るようになっている。これにより、塗料が爪縁32に入り込んで詰まり、後述する係止爪42との係止不良を引き起こさないようになっている。
なお、ベース板20の本体部21における両係止軸30位置よりも幅方向中央寄り位置には、×形状をなして突出形成されたマーク部35が設けられている。このマーク部35は、作業者にプロテクタの表裏を知らしめるためのものである。
各張出部22における係止軸30の外側補強壁26寄り位置には、撓み片36が形成されている。各撓み片36は、その延出端が係止軸30側となるような片持ち状をなし、張出部22から斜め裏側に向かって延出している。そして、プロテクタを鍔部10に装着すると、この撓み片36が取付部11の下面に弾性的に接触するようになっている。これにより、取付部11と張出部22との間にわずかな隙間が生じていても、その隙間によって生じるガタツキをこの撓み片36によって抑制することができる。
両張出部22の外端縁には、それぞれヒンジ50が連結されている。ヒンジ50は、各張出部22の幅方向両端部に一対ずつ設けられている。ヒンジ50は、一定の厚みをなして撓みにくくされた平板状の厚肉部50Aと、厚肉部50Aよりも薄くて撓みやすい薄肉部50Bとが、ヒンジ50の長手方向に沿って交互に連なった形態とされている。詳しくは、ヒンジ50の長手方向における両端部が薄肉部50Bとされ、その間の3箇所に厚肉部50Aが形成されている。そして、ヒンジ50を撓ませると、図6に示すように、薄肉部50Bが折れ曲がりの節を構成し、ヒンジ50が略コの字形状をなすようになっている。
ヒンジ50における張出部22とは反対側の端縁には、係止板40が連結されている。係止板40は、内外方向にやや長い略長方形をなしている。係止板40の長手方向ほぼ中央位置よりもややヒンジ50側寄り位置であって、係止状態においてベース板20の係止軸30に対応する位置には、通し孔41が開口されている。通し孔41は、この係止軸30に対応する位置を中心に、係止板40の長手方向に沿う方向に細長い長方形状をなしている。そして、通し孔41の開口縁41Aにおけるヒンジ50側の端縁と、この端縁に対向する側の端縁とには、一対の係止爪42が向かい合うようにして設けられている。係止爪42は、両端縁から表側に向かって立設された片持ち状に形成され、両先端が互いに近づく傾斜をなしている。両係止爪42は、先端同士の間の隙間が開いたり閉じたりする方向に弾性たわみ可能となっており、係止板40がベース板20側へ向けて回動操作されるのに伴って、両係止爪42が係止軸30の先端側から当接すると、爪縁32の案内面33の傾斜に沿って徐々に開き方向に弾性撓みし、その先端同士の間の隙間に係止軸30が挿通される形態となっている。そして、係止板40が鍔部10の上面に密着する位置まで係止板40が回動操作されたところで係止爪42が係止軸30の爪縁32に係止し、係止軸30を抜け止め状態で係止するようになっている。
各係止板40の表面における両側部には、係止爪42と係止軸30とを係止させるときに係止板40を係止軸30の上方(軸方向外方)から押圧操作可能な操作部43が設けられている。一対の操作部43は、それぞれ各通し孔41を挟むようにして設けられ、係止板40から表方向に突設されている。各操作部43は、通し孔41の側方部からヒンジ50とは反対側の端縁に至る部分にわたって中空状に設けられており、係止板40の長手方向に沿う方向に長く、かつ係止板40側が開口した箱型をなしている。
各操作部43の突出端面(先端面)は、操作部43を押圧して係止板40を係止状態に回動させる際に指を押し当てる押圧面44となっている。各操作部43は、係止状態で通し孔41に挿通された係止軸30の先端位置よりも、この押圧面44が表方となるような高さを備えて形成されており、言い換えると各操作部43は、係止軸30の先端部を上方へ突出させない高さを備えている。各押圧面44は、係止板40と略平行な平坦面とされており、例えばこの押圧面44が湾曲している場合等に比べて指で押圧しやすく、係止板40の押圧操作が容易となっている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。図5には、操作部43を押圧する様子を示す側断面図を、図6には、プロテクタが鍔部10に取り付けられた様子を示す側断面図を示した。
プロテクタを燃料タンクTの鍔部10に装着する際には、まず、プロテクタを係止軸30が上向きとなる姿勢にして、この係止軸30を鍔部10の貫通孔12に対して位置合わせしつつ、両係止軸30を各貫通孔12にそれぞれ下側から差し込む。係止軸30をその根元位置まで差し込むと、ベース板20の張出部22が鍔部10の取付部11に当接し、本体部21が鍔部10の下方に離れた状態で保持される。次いで、展開状態の係止板40の操作部43の押圧面44に指を当て、図5に示すように、この押圧面44を徐々に押圧することによりヒンジ50を撓ませ、係止板40をベース板20側へ回動させる。このとき、ヒンジ50は、薄肉部50Bが折れ曲がりの節となり徐々にコの字形状をなすようにして撓む。
そして、係止板40がベース板20側へ回動すると、上向きに突出している係止軸30の先端部が両係止爪42の先端部同士の隙間部分に入り込んでいく。このとき、係止軸30の先端部と両係止爪42の先端部とが当接するのに伴って、両係止爪42が案内面33による案内作用を受けて開き方向に弾性撓みする。そして、両係止爪42は爪縁32に対する乗り越え動作を繰り返し、係止板40が取付部11の上面に密着すると、最終的に定まる爪縁32に対し係止する。ここで、操作部43は、係止軸30の先端部を上方へ突出させない高さを備えているから、係止板40が取付部11の上面に当接するまで押圧面44を押圧しても、この押圧面44を押圧している指が係止軸30の先端部に干渉しないようになっている(図6参照)。また、プロテクタを鍔部10の下側から取り付けることにより、係止軸30と係止板40との係止状態を目で見て確認することができる。
そして、上記したように係止爪42の係止が完了すれば、ベース板20の張出部22と係止板40とが鍔部10の取付部11を挟持した状態となる。この押し込み作業を両係止板40に対して行うことにより、プロテクタは燃料タンクTに装着される。その後、プロテクタのパイプ保持部27にそれぞれ燃料パイプPを差し込むと、燃料パイプPが燃料タンクTに対して保持された状態となる。燃料パイプPを差し込む際には、鍔部10の外周縁の外方を覆っているプロテクタの外側補強壁26により、燃料パイプPおよび燃料タンクTとが接触して傷ついてしまう事態が回避される。
以上説明したように本実施形態によれば、係止板40に設けられた操作部43は、係止軸30の先端を上方へ突出させない高さをもっており、操作部43を押圧する際に指が係止軸30に当たる心配がないから、通し孔41が配されている部分を避けて操作部43を設けなくてもよい。これにより、操作部43を通し孔41の側方、つまり内外方向に重ねて配置することができ、鍔部10からの出代はほぼヒンジ50部分だけで済むようになっている。その結果、従来のように通し孔41より外方へ操作部43を設けざるを得ず、操作部43に係る部分が鍔部10から張出してしまう場合に比べて、鍔部10からの出代を小さくできる。
加えて、係止板40が回動操作されたときに、ヒンジ50が略コの字形状をなすようにして撓むようになっている。これにより、プロテクタが鍔部10に取り付けられた状態では、ヒンジ50の内外方向寸法(鍔部10の張出方向に沿う方向の寸法)が、ヒンジ50がV字形状もしくはU字形状をなす場合に比べて小さくなる。これにより、鍔部10より外方に張出しているヒンジ50の出代をより小さくでき、もってプロテクタの鍔部10からの出代をさらに小さくすることができる。なお、ヒンジ50がV字状をなす場合、その折れ曲がり位置からヒンジ50の両端部、つまりベース板20と係止板40との連結端部に向かって徐々に開く形状となるため、この端部同士がヒンジ50の開き形状に影響されて開いてしまい、ベース板20もしくは係止板40におけるヒンジ50側の端部が鍔部10から浮き上がってしまうおそれがあった。しかし、本実施形態の構成によれば、ヒンジ50は略コの字形状をなしているのでベース板20と係止板40との連結端部においても略平行に保たれるようになっており、このような浮き上がりを回避することができる。
また、係止軸30の外面のうちヒンジ50の回動軸線と平行な側面に複数の爪縁32が形成されており、つまり係止板40に外れ方向の力が作用した際に係止板40が展開状態に戻る側に爪縁32が形成されている。これにより、係止板40がベース板20から離れようとすると、係止爪42が爪縁32に食い込む方向に移動するため容易に外れにくい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、プロテクタはパイプ保持部27を備えており、自動車の燃料タンクTに燃料パイプPを保持させるために用いるものとされているが、これに限らず、例えば、プロテクタはパイプ保持部を備えていないものであって、燃料タンク周辺に配された燃料パイプ等が振動等に伴って揺れた際に、その燃料パイプが当たる位置に配され、直に燃料タンクに当たるのを防ぐために用いるものであってもよい。
(2)上記実施形態では、2箇所に配された取付部11をそれぞれ張出部22と係止板40とによって挟持するようになっているが、例えば複数箇所に配されている取付部のうち一の取付部を狭持するだけでプロテクタの保持が可能であれば、必ずしも各取付部すべてを狭持させなくてもよい。
(3)上記実施形態では、係止爪42が係止軸30の爪縁32に係止し、係止軸30を抜け止め状態で係止するようになっているが、係止手段はこれでなくても構わず、例えば、係止軸にはその軸方向と交差方向に突出するとともに径方向に弾性撓み可能な係止片が設けられ、係止軸に通し孔が通される際には係止片は内方に弾性変形し、係止軸に通し孔が通り抜けたところで係止片が復元変形して通し孔の周縁部に係止するようになっているものでもあってもよい。
また、係止爪に金属製のロック片をインサートすることにより、そのロック片の先端が爪縁の形成されていない係止軸の外周面に食い込むようにして係止するようなものであってもよい。
(4)上記実施形態では、一対の操作部43がそれぞれ各通し孔41を挟むようにして突設されており、係止爪42と爪縁32との係止状態を外部から確認可能としたが、そのような要請がない場合には、作業性のみを考慮して、操作部は係止軸の先端を上方に突出させない高さを持ったいかなる形態とされていてもよい。例えば、操作部は、係止軸を内部に収められるような高さをもって通し孔の表側をすっぽり覆うような箱形状をなして突設されたものであってもよい。
(5)上記実施形態では、係止軸30の外周面におけるヒンジ50の回動軸線と略平行な側面に爪縁32が形成されているが、必ずしもこの面に爪縁が形成されていなくてもよく、例えば、係止軸の外周面におけるヒンジの回動軸線と略直角をなす側面に爪縁が形成されていてもよい。また、ヒンジの形態は略コの字形状の形態に必ずしも拘束されるものではない。
(6)上記実施形態では、ヒンジ50の厚肉部50Aは平板状をなしているが、厚肉部の形状はこれでなくても構わず、例えば、厚肉部は表側に向かって山形状に突出した形状、もしくはドーム形状に突出した形状であってもよい。
本実施形態におけるプロテクタおよび燃料タンクの鍔部の側断面図 鍔部に取り付けられたプロテクタに燃料パイプが保持された状態を下側から見た断面図 展開状態のプロテクタの平面図 展開状態のプロテクタの正面図 操作部を押圧する様子を示す側断面図 プロテクタが鍔部に取り付けられた様子を示す側断面図 従来の保持具が鍔部に取り付けられた様子を示す側断面図
符号の説明
10…鍔部
12…貫通孔
20…ベース板
30…係止軸
32…爪縁
40…係止板
41…通し孔
41A…開口縁
42…係止爪(係止部)
43…操作部
44…押圧面
50…ヒンジ面(操作部の先端面)

Claims (3)

  1. 貫通孔を有する鍔部を厚み方向から挟持して同鍔部に装着可能となるプロテクタであって、
    ベース板と、このベース板にヒンジを介して接続され前記鍔部の外方へ張り出した展開状態からこの鍔部と対面する方向へ回動操作されて前記ベース板とによって前記鍔部を挟持可能な係止板と、
    前記ベース板に突設され前記貫通孔へ挿通可能な係止軸と、
    前記係止板に設けられ前記係止軸が挿通可能な通し孔と、
    前記係止板に設けられ同係止板が前記ベース板側へ向けて回動操作されることに伴って前記係止軸を前記通し孔へ挿通させつつ同通し孔周りに設けられて前記係止軸を抜け止め状態で係止させる係止部と、
    前記係止板に突設され前記係止部と前記係止軸を係止させるときに、前記係止板を前記係止軸の軸方向外方から押圧操作可能な操作部とからなり、
    この操作部は前記係止軸と前記係止部とが係止するときに前記係止軸の先端と干渉しない高さをもって形成されていることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記係止部は前記通し孔の開口縁に立設された係止爪を備える一方、前記係止軸の外面のうち前記ヒンジの回動軸線と平行な側面が形成されかつ同面には前記係止爪と選択的に係止可能な複数の爪縁が高さ方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1記載のプロテクタ。
  3. 前記ヒンジは前記係止板が回動操作されたときに、少なくとも略コの字形状をなすような多節構造となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のプロテクタ。
JP2005349416A 2005-12-02 2005-12-02 プロテクタ Expired - Fee Related JP4761951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349416A JP4761951B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 プロテクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349416A JP4761951B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 プロテクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007153067A true JP2007153067A (ja) 2007-06-21
JP4761951B2 JP4761951B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=38237971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005349416A Expired - Fee Related JP4761951B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 プロテクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4761951B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60150383U (ja) * 1984-03-19 1985-10-05 日産自動車株式会社 パイプ保持具
JPH08312618A (ja) * 1995-05-17 1996-11-26 Nifco Inc リベット
JP2001241408A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd フラットハーネス用クランプ
JP2004242926A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Morito Co Ltd 挟持具
JP2005076714A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Togo Seisakusho Corp 保持部材

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60150383U (ja) * 1984-03-19 1985-10-05 日産自動車株式会社 パイプ保持具
JPH08312618A (ja) * 1995-05-17 1996-11-26 Nifco Inc リベット
JP2001241408A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd フラットハーネス用クランプ
JP2004242926A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Morito Co Ltd 挟持具
JP2005076714A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Togo Seisakusho Corp 保持部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4761951B2 (ja) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5243914B2 (ja) ホールプラグ
JP2008240887A (ja) 取付部材の取付構造
JP4650674B2 (ja) 配管カバー部材
JPWO2011013195A1 (ja) バンパーの取付構造
JP5775334B2 (ja) 取付部材の取付構造
JP4488424B2 (ja) ワイパ装置のヘッドカバー取付け構造
JP4761951B2 (ja) プロテクタ
JP7230222B2 (ja) 留め具
JP6330677B2 (ja) 車両の前部構造
JP4926595B2 (ja) 管継手の取付補助具
JP5051081B2 (ja) クリップ式取付構造
JP4602849B2 (ja) 外装材の取付金具及び外装材の取付構造
JP3659902B2 (ja) モール用クリップ及びクリップ付きモール
JP4342248B2 (ja) 保持部材
JP2006214479A (ja) 樹脂部材の嵌合構造
JP2019038282A (ja) 部品組み付け部の構造
JP2007181363A (ja) 取付具
WO2021181921A1 (ja) 燃料ポンプ接続部の保護構造
JP4623585B2 (ja) プロテクタ付きカバー
JP5724740B2 (ja) グロメット
JP4079142B2 (ja) 配線ボックス
JP2024010759A (ja) 取付具
JP5427432B2 (ja) 軒樋支持具、これに用いる取付基板および取付杆
JP4456642B2 (ja) 配線ボックス
JP3983761B2 (ja) 雨樋支持具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4761951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees