JP2007152732A - 記録装置、インク残量検知方法並びに該記録装置及び該インク残量検知方法に用いられるインクタンク - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷中にインク残量検知を行うことで、印刷スループットを低下させることなく高速印刷を維持したまま、インクタンク内またはインク流路内のインク残量の検知を可能とする。
【解決手段】 複数のインクタンクにそれぞれ設けられたインク残量検知用の光学反射体と順次対向するように移動可能なインク残量検知用の投受光モジュールを備えており、該投受光モジュールは、記録ヘッドへの記録信号に基づく前記キャリッジの折り返し走査による加減速に伴い発生する慣性力を利用して移動可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッドへインクを供給しかつ交換可能なインクタンク内部のインク残量をより正確に検出するための記録装置に関する。
簡便な構成で実用に供されているインク残量検知の1つとして、通称プリズム残検と称される手段がある。一般的な構成は、記録紙幅方向に記録ヘッドとともに走査されるキャリッジの上に、走査方向に配列搭載されたインクタンクと、前記走査可能な範囲に各インクタンクと対向可能なように固定配置された投受光モジュールとから構成されている。
一般的な構成を記録装置の概略構成斜視図として図20に示した。紙送りローラ203により精密に送り出される記録用紙400に対し、その移動方向と直交横断するようにキャリッジガイドシャフト201が設けられている。そしてキャリッジガイドシャフトを貫通・摺動するようにキャリッジ200が設けられ、キャリッジ駆動ベルト202により精密に記録用紙幅方向に移動するようになっている。(なお、駆動モータやフレキシブルケーブル、電気制御基板等は図示を省略している。)
このキャリッジには、記録ヘッド300が固定されるとともに、キャリッジ上には、インクタンク401a、401b(複数タンクを模擬的に2つのタンクで表現した)が着脱自在に装着される。また記録ヘッド300、該インクタンク401a、401bはともにキャリッジ200と一体となって、キャリッジガイドシャフト201に沿って移動可能に構成されている。
また、記録装置におけるキャリッジ200が移動可能な範囲には、赤外線投受光モジュール204が設けられ、キャリッジを所望の位置まで移動させることにより、上方に移動してきたインクタンク401a、401bのインク有無検知が行えるようになっている。
キャリッジ200とインクタンクの関係を斜視図で示したのが、図22である。図22(a)には交換可能な5つのインクタンク401a〜401eの例が示されている。また、右から2番目のインクタンクは使用頻度の高い黒インクを収容したインクタンク401bである。
このインクタンク底部には、それぞれ光学反射体402がインク収容室に突き出るように設けられている。そして、インクタンクを搭載するキャリッジ200には、搭載するインクタンクの前記光学反射体402a〜402eに対応して、その底部にタンクホルダ穴211a〜211eと呼ばれる貫通穴が設けられている。
赤外線投受光モジュール204と、その上方のインクタンク401との関係を、縦断面で模式的に表したのが図23である。インクタンクのインク収容室の底部には、90度の稜線角をなす三角柱状のプリズム反射体402が設けられている。インクタンク底面下方から赤外線が投光されると、プリズム反射体の反射面にインクが存在する場合、光路404のごとくプリズム反射体からインク収容室内に光は逃げていく。
一方、インクが存在しない場合には、前記樹脂材料と空気との屈折率が大きく異なるため、ほぼ45度の角度で入射した光は、光路403のごとく2回の全反射を繰り返し、プリズム反射体から再び外へ出て、受光部206に至る。
特開平7−164626号公報 特開平7−311072号公報
しかしながら、記録用紙400に印字している最中では、インク液面の振動や泡による影響、あるいはセンサの応答性等の理由から、印刷し終わった記録用紙とこれから印刷する記録用紙の搬送時間の合間に前記インク有無の検知動作を行っている。この結果、前回検知と今回検知との間に印刷した1ページでどれだけそれぞれにインクタンクのインクを消費したかによって、以後のインク残量の管理・警告表示に大きなズレを生じてしまう。
その結果、インクがないのにあると判断してインクかすれ印字を生じたり、逆にインク切れを避けるためにインク残量判断を安全側に設定したために、インクがまだ十分あるのに「インクがなくなりました」といった警告を発してしまうことがあった。
従来の課題を解決する本発明の記録装置は、複数のインクタンクを着脱自在に搭載したキャリッジを備え、該キャリッジに搭載されインクを吐出可能な記録ヘッドを前記キャリッジとともに走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録を行う記録装置において、前記複数のインクタンクにそれぞれ設けられたインク残量検知用の光学反射体と順次対向するように移動可能なインク残量検知用の投受光モジュールを備えており、該投受光モジュールは、前記記録ヘッドへの記録信号に基づく前記キャリッジの折り返し走査による加減速に伴い発生する慣性力を利用して移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、印刷中にインク残量検知を行うことで、印刷スループットを低下させることなく高速印刷を維持したまま、インクタンク内またはインク流路内のインク残量の検知が可能となる。
さらに、毎走査ごとにインク残量の検知が可能となるため、記録を中断させずに印刷用紙間でインク残量を検知していた場合に生じてしまうインク残量判断の誤差もほぼ解消される。
また、複数のインクタンクをキャリッジに搭載した本発明の構成によれば、複数のインクタンクのそれぞれに対し、インク残量を検知するセンサモジュールを設けることなく、シリアル走査記録の毎走査ごとのインク残量検知が可能となる。
簡便な構成で作用効果が得られる実施例1を最良の形態としてまず説明し、順次バリエーションを説明する。
図1には、本発明の第1の実施例を示した斜視図である。シリアルスキャン式の記録装置に搭載された、キャリッジ200を含む構成以外の代表的な概略構成は、背景技術で説明した図20のとおりである。
キャリッジ200には、底部に記録ヘッドが固定されるとともに、該キャリッジと一体化されたタンクホルダ210には、それぞれにプリズム反射体(光学反射体)が設けられたインクタンク401a〜401cが搭載されている。前記プリズム反射体402a〜402cの下方は、タンクホルダ210の貫通穴(タンクホルダ穴211)が設けられている。
なお、インクタンクの形状・搭載個数、プリズム反射体の位置等は、当然のことながらこれらに限定されるものではない。
この貫通穴越しに、前記プリズム反射体の底部を見上げる形で赤外線投受光モジュール500が配置され、さらに複数のタンクの配列方向に摺動可能なように、ガイドシャフト501が設けられている。
シリアルスキャン式の記録装置では、記録用紙幅方向に記録ヘッドが固定されたキャリッジを往復走査しながら記録用紙の全域に記録可能となっている。このため、図2〜4においてキャリッジ走査右方向をX軸の+方向とすれば、必ず方向転換のたびに、キャリッジ移動速度はゼロとなり、移動方向が反転し、加速しながら等速移動し、再び減速して速度ゼロ、そして折り返し、を繰り返している。この様子を模式的に表わしたのが、図2〜4である。
図2は、記録用紙の左端近傍で折り返す様子を示したものであり、図3は等速移動しながら記録用紙に印刷している様子を、図4は記録用紙の右端近傍で速度ゼロとなって折り返す様子を示している。
なお、スムーズに摺動するよう設計するために、嵌め合いに大きなガタを持たせてはいけない。決して摺動抵抗の低減に効果的でないばかりか、投受光の光軸がブレ、正しい反射光量をプリズム反射体402から得にくくなるからである。
さらに付け加えると、図1に対して図2〜4では、キャリッジガイドシャフトが2本描かれているが、発明の構成はこれらに限定されない。
また、キャリッジが両端で折り返して等速走査に移行する過程を示したのが、図5である。図5(a)は、縦軸にキャリッジ速度の絶対値(Y軸の+方向・−方向に反転移動を繰り返すが、ここでは絶対値で示す)、横軸にキャリッジガイドシャフトに平行な走査方向(X軸;右方向を+方向)としたキャリッジ速度制御チャートである。
左端で一旦速度ゼロとなったキャリッジは、右移動加速パターン601aに従って、等加速度で速度を上げ、所定の速度に達した後、等速パターン603に移行する。そして、記録用紙右端近傍で右移動減速パターン602aに移行し、やがて速度ゼロとなる。
ここを折り返し点として、再び、左移動加速パターン601b(ここでは右移動減速パターン602aと正反対)、等速パターン603、左移動減速パターン602b(ここでは右移動加速パターン601aと正反対)、と順次移行する。それによりキャリッジ走査を繰り返して記録用紙に印刷していく。
安定した等速領域で印刷を行うことが望ましく、その場合、等速領域が記録用紙幅程度かそれ以上に設定されていることが望ましい。
なお、この速度チャートでは、加速と減速の速度傾きは全く同じとして説明した。実際には停止時間や停止精度、あるいは駆動系の耐久性から加速と減速の速度傾きを変えることがあってもよい。
また、普通紙への記録や、ドラフト印刷の場合には、ランプアップやランプダウンの過程であっても、キャリッジ走査位置を検出できるエンコーダ情報に基づき、記録ヘッドの記録タイミングをずらしながら印刷可能とすることもある。しかしこれらも本発明の本質には全く関係がない。
さて、このようなキャリッジの速度制御を行っている一般的なシリアルスキャン式記録において、加速度(減速度)はどのようになっているか、模式的に表わしたのが図5(b)である。X軸の+方向(右方向)への加速時には、右移動慣性パターン604aのごとく、定加速度g1がかかり、減速時には負の定加速度g2(定減速度)がかかる。折り返して左方向へ走査する時には、左移動慣性パターン604bの加速度がかかる。
本発明の構成の特徴である投受光モジュール500は、ガイドシャフト501を貫通し、該ガイドシャフトに沿ってほとんど摺動抵抗を生じずに移動可能なように設計されている。そのため、急激な加速、あるいは減速がキャリッジ全体に付与されると、投受光モジュールはそれ自身に働く慣性力により、ガイドシャフトに沿って自走しようとする。
もし、投受光モジュール500が、初期状態として、図1のようなガイドシャフト501の中央付近に位置し、キャリッジが停止状態から右方向に加速を始めると、慣性力によりキャリッジ内で相対的に左方向に移動を始める。加速度が一定であれば、慣性力により生じる加速度もまたある一定の値を取る。本構成では、摺動抵抗は投受光モジュールガイドシャフト501と投受光モジュール500とは、その嵌め合い設計および潤滑グリスの選択等により非常に低く押さえられているため、自走し始めるまでの最大静止摩擦力の影響は十分無視してよい。
続いて、実際の自走式投受光モジュール500の動きを詳しく説明する。
図6(a)は、左方向にキャリッジが移動・減速し速度ゼロとなって折り返しする直前(図2に相当)の自走式投受光モジュール500の状態を示した図である。キャリッジ200が減速しても、自走式投受光モジュール500は慣性力によりキャリッジ内で相対的に左方向に移動しようと自走し、最後は移動可能左端で停止する。
キャリッジが折り返して、右方向に加速を始めると、キャリッジ内で相対的に左方向に移動させようと慣性力が働くが、移動可能左端に位置する自走式投受光モジュール500はこれ以上移動のしようがない。
続いて右移動減速パターン602aに入ると、キャリッジ内で相対的に右方向に自走し始め(図6(b)参照)、キャリッジ速度がゼロになる前に移動可能右端にて停止する(図6(c)参照)。
キャリッジが往復走査しながら印刷を行っていくと、投受光モジュール500は、常にスキャンの減速時に、キャリッジ内で走査方向と同方向に相対的移動をすることとなる。よって、複数配列されたタンクホルダ210底部に設けられたインクタンク401の光学反射体402と対向するすべての位置を、毎走査ごとに、自走式投受光モジュール500が自走し、赤外線の投光、反射光の受光により、インク残量検知が行われる。図8に示した例では、右から2番目のインクタンク401dのみ、インク収容室内のインクが空になっており、投光部505から発せられた赤外線がプリズム反射体402dで2回反射し受光部506に検知される(検出反射光450d)。これによりインクなしの判断が可能となっている。また、あるキャリッジ速度によって自走式投受光モジュール500(摺動抵抗も重量も設計され定まっている)が受ける慣性力は一義的に決まり、減速領域内のどのくらいの時間内に全タンクの下方を自走するかはあらかじめ分かっている。したがって、401aのインクタンクからの反射光450aが検出されなくても、何番目のインクタンクにはインクがまだ存在していて、何番目のインクタンクにはインクが残っていないと判定が可能である。
さらに、加速領域、あるいは減速領域では通常記録用紙への印刷は中断しており、インクの消費がない状態のため、安定したインク残量検知が可能となっている。さらにまた、インクは記録用紙や採用する色材(染料や顔料)や溶剤、あるいは記録品位などにより好適な範囲に幅がある。通常、水の2から10倍、すなわち2〜10mPa・s程度の粘度を有するため、加減速時にインクにかかる慣性力による残量検知への影響は気にしなくてよい。
なお、タンクが配列された底面は単なる底面とプリズム部の繰返しとなっている。例えば一定速度で減速させない記録装置の場合であっても、減速時に慣性力による投受光モジュールの自走が毎スキャン厳密に同じ速度であっても、時間内に得られた光量出力波形によって、すべてのタンクの残量検知を行うことが可能である。
また、本構成では、移動するキャリッジと固定された投受光モジュールとが干渉しあわないようにギャップを設ける必要がないので、タンクに設けられた光学反射体と投受光モジュールの距離は格段に近接させることが可能となる。したがって、より安価な投受光モジュール(光量ばらつきや光量広がり分布等のスペックが緩和できる)が使用可能となる。
また外光・迷光の受光センサへの進入を防止するカバーをつけることができ(図7の迷光侵入防止兼ミスト侵入防止底蓋220参照)、よりマージンのもって残量検知が可能となる。またこのカバーは、インクジェット記録時に機内を飛散するインクジェットミストが投受光部に付着し出力を低下させることを防止するカバーとしての機能も兼ねられ、多くの効果が得られる。
図9を用いて実施例2を説明する。記録装置には、普通紙に妥当な速度と品位で記録する通常印刷モードのほかに、写真調の記録用紙に高精細かつ高精彩な印刷を行うフォト印刷モードや、試し印刷あるいはインク節約モードのように高速で間引き印刷を行うドラフト印刷モードなどがある。
図9(a)には、実施例1で例示したキャリッジ速度制御パターン605aに加え、より速いキャリッジ速度で印刷を行う制御パターン605b(ドラフト印刷モードに相当)、より遅い制御パターン605c(フォト印刷モード)を示した。
605b、あるいは605cでの加減速では、得られる慣性力がより大きく、あるいはより小さくなり、自走式投受光モジュール500が自走し切るのに要する時間は、図9(b)に示す通り慣性速度パターン606b、あるいは606cのごとく変化する。どの印刷モードにおける慣性力であっても、減速時間内に自走しきるように自走式投受光モジュール500の重量と摺動抵抗の設計がなされている。重量を増せば、摺動抵抗は若干増加するものの、大きな慣性力が得られ、フォト印刷モードのような減速度が小さい場合にも、所定時間内で、複数タンク(少ないと2つ、多い場合には8つ以上)の下方を自走し切ることができる。
実施例3について図10を参照しながら説明する。本実施例では、実施例1に加えて、キャリッジ内に、自走式投受光モジュールの位置を検出するためのエンコーダスケール503と、エンコーダ用投受光モジュール502(フォトインタラプタ)が設けられている。
そして、エンコーダスケール503は投受光モジュールガイドシャフト501と並行にキャリッジ内に固定され、一方、エンコーダ用投受光モジュール502は自走式投受光モジュールと一体に自走可能となっている。
本実施例では、新たな構成部品が必要なため、コスト面およびサイズ面で実施例1に対し不利ではある。しかし投受光モジュールの位置と反射光量を対で得ることができるため、特に種々の印刷パターン、すなわち種々の慣性力パターンが存在する記録装置において有効な構成である。
実施例4について図11、12を参照しながら説明する。本実施例では、実施例3で示したエンコーダの役目をインクタンクに配置した例である。
図11には、インク収容室内の底部にプリズム反射体402を設けたインクタンク401が、キャリッジ走査方向に5つ並んだ構成を示している。タンク底部の角稜線の一部は面取り(タンクエッジ401C)してあり(詳細は図12参照)、隣り合うインクタンク間で常に反射する光を返す部位を設けてある。
これにより、図13(a)に示すインクタンクどうしの境が必ず反射光として(図13(c)参照)得られ、唯一得られたプリズム反射体からの反射光(図13(b)参照)は、4番目(右から2番目)のインクタンクのインク収容室が空であると判定できる。(図13(b)と(c)の時間軸は同じスケールである。)
なお、図12に示したように、本実施例で例示した自走式投受光モジュール500には2つの受光部506a、506bが設けられているが、逆に投光部を2つもち1つの受光部という構成であっても良い。より望ましくは、実施例1に例示した1つの投光部と1つの受光部で設計できればなお良い。そのための要件は、投受光モジュールの投光部と受光部のオフセット量に合致して、プリズム反射体402からも、タンクエッジ401Cからも反射光が返ってくるように同サイズの反射体となるように設計すればよい。
図14を用いて実施例5を説明する。まれなケースであるが、使用しない色のインクタンクが未搭載状態で印刷されている場合にも、より確実な判定が可能なように実施例4を改良した例である。インクタンクに設けたタンクエッジ401Cに加えて、タンクホルダ210の部位にもタンクエッジ401Cに相当する反射体を設けてある。これにより、例えば左端のタンクがなくても、スタートビットとなるダミーインジケータ420(L)が設けられていることから,確実な判定が可能となる。
さらに図示は省略するが、インクタンクに反射体を設けずにタンク間をインジケートするすべての反射体をタンクホルダ210に設ける構成であってもよい。
なお、インクタンクに設けられた光学反射体は、三角プリズム状の構造体に限定されない。例えば図15のような構造であってもよいことは明白である。
以上の実施例1〜5は、自走式投受光モジュールにより複数配列されたインクタンクのインク残量を検知する構成を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。実施例6では、インクタンクからのインクを受け入れ、記録ヘッドの吐出部へ導く各色インク流路内のインク残量を検知する構成でも良い。インク流路内のインクを検知する最大のメリットは、インクタンク内のインクを完全に使い切った状態を検知することができることにある。
図16はキャリッジ200に固定される記録ヘッド200およびタンクホルダ210と、複数のインクタンク(この例では3つ)に対応したインク流路312a〜312cを説明する図である。それぞれのインク流路は、図17のようにインク流路内のインクの有無によって反射光を返す構成がとられている。図17(a)の状態では、自走式投受光モジュール500により、インク流路部材311から反射光が光路314を経て戻ってくるため、インク流路にインクがない、すなわち該インク流路312に対応するインクタンク401が空であることを検出する。
一方、図17(b)の状態では、反射光が受光部506に得られないため、インクタンクにインクがまだ存在していると判定できる。
最後に、本発明の構成によれば、キャリッジの毎スキャンごとに、ほぼリアルタイムでインク残量検知動作が可能となるが、実際のインク残量をどう判定するかには自由度がある。すなわち、数スキャンの結果を勘案して判定することも可能である。しかし、数スキャンの結果を勘案すること自体が、背景技術の課題に近づくこととなるため、その必要性と得られる効果をきちんと確認することが重要である。本発明の構成は、迷光の影響もミストの影響も受けることなく、光学的なずれ等を少なくできる近接設計が可能なこと、また非インク供給時に残量検知ができること、等優れた作用効果を副次的に得られるものであることを改めて付け加えておく。
本発明の第1の実施例を説明するための記録装置の要部を示した斜視図である。 本発明の記録装置におけるキャリッジの移動を説明するための記録装置の斜視図である。 本発明の記録装置におけるキャリッジの移動を説明するための記録装置の斜視図である。 本発明の記録装置におけるキャリッジの移動を説明するための記録装置の斜視図である。 図5(a)は本発明の記録装置におけるキャリッジの速度制御チャートである。図5(b)は図5(a)に対応するキャリッジの加速度チャートである。 図6(a)はキャリッジ折り返し時の状態、図6(b)はキャリッジの移動(減速)時の状態、図6(c)はキャリッジ停止時の状態を示した斜視図である。 本発明の実施例1の記録装置における自走式投受光モジュールの状態を説明するための記録装置の要部を示した断面図である。 図8(a)はインクタンク内のインク残存状態を示し、図8(b)は図8(a)に示す状態における投受光モジュールの受光部の入力波形を示す。 図9(a)は本発明の実施例2の記録装置におけるキャリッジの速度制御チャートである。図9(b)は図9(a)に対応する投受光モジュールの慣性速度パターンである。 本発明の実施例3を説明するための記録装置の要部を示した断面図である。 本発明の実施例4を説明するための記録装置の要部を示した断面図である。 本発明の実施例4の記録装置における自走式投受光モジュールの状態を説明するための記録装置の要部を示した断面図である。 図13(a)はインクタンク内のインク残存状態を示し、図13(b)は図13(a)に示すインクタンクの状態における投受光モジュールの受光部506aの入力波形を示し、図13(c)は図13(a)に示すインクタンクの状態における投受光モジュールの受光部506bの入力波形を示す。 本発明の実施例5を説明するための記録装置の要部を示した断面図である。 本発明の実施例5の変形例を説明するためのインクタンクと投受光モジュールの断面図である。 本発明の実施例6を説明するための記録装置の要部を示した斜視図である。 本発明の実施例6を説明するためのインク流路と式投受光モジュールの状態を示す断面図である。図17(a)はインク流路内にインクが存在しない状態であり、図17(b)はインク流路内にインクが存在する状態である。 従来の記録装置の概略構成を示す斜視図である。 従来の記録装置の概略構成を示す斜視図である。 従来構成を示す図であり、図20(a)はインクタンク、図20(b)はキャリッジを示す斜視図である。 従来の赤外線投受光モジュールと、その上方のインクタンクとの関係を模式的に示す断面図である。
符号の説明
200 キャリッジ
201 キャリッジガイドシャフト
202 キャリッジ駆動ベルト
203 紙送りローラ
204 赤外線投受光モジュール
205 投光部
206 受光部
210 タンクホルダ
211、211a、211b、211c、211d、211e タンクホルダ穴
300 記録ヘッド
311 インク流路部材
312a、312b、312c インク流路
314 光路
315 インク
400 記録用紙
401、401a、401b、401c インクタンク
401C タンクエッジ
402、402a、402b、402c、402d、402e 光学反射体(プリズム反射体)
420 ダミーインジケータ
450d 検出反射光
500 自走式投受光モジュール
501 投受光モジュールガイドシャフト
502 エンコーダ用投受光モジュール
503 エンコーダスケール
505 投光部
506、506a、506b 受光部
601a 右移動加速パターン
601b 左移動加速パターン
602a 右移動減速パターン
602b 左移動減速パターン
603 等速パターン
604a 右移動慣性パターン
604b 左移動慣性パターン
605a、605b、605c キャリッジ速度パターン
606a、606b、606c 投受光モジュール慣性速度パターン

Claims (6)

  1. 複数のインクタンクを着脱自在に搭載したキャリッジを備え、該キャリッジに搭載されインクを吐出可能な記録ヘッドを前記キャリッジとともに走査させながら前記記録ヘッドからインクを吐出して記録を行う記録装置において、
    前記複数のインクタンクにそれぞれ設けられたインク残量検知用の光学反射体と順次対向するように移動可能なインク残量検知用の投受光モジュールを備えており、
    該投受光モジュールは、前記キャリッジの折り返し走査による加減速に伴い発生する慣性力を利用して移動可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 複数のインクタンクを着脱自在に搭載可能なキャリッジと該キャリッジに搭載されインクを吐出可能な記録ヘッドとを備え、前記キャリッジに前記複数のインクタンクを搭載して前記キャリッジを走査させながら前記記録ヘッドから液体を吐出して記録を行う記録装置において、
    前記複数のインクタンクがそれぞれ接続される複数のインク供給管と前記記録ヘッドに設けられた複数の液体吐出用ノズルとを連通させる複数のインク流路にそれぞれ設けられたインク残量検知用の複数の光学反射体と順次対向するように移動可能なインク残量検知用の投受光モジュールを備えており、
    該投受光モジュールは、前記記録ヘッドへの記録信号に基づく前記キャリッジの折り返し走査による加減速に伴い発生する慣性力を利用して移動可能であることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置に搭載可能なインクタンクであって、
    該インクタンク内に収容するインクの残量情報を出力可能な光学反射部と同一走査ライン領域に、前記インクタンク内のインクの残量によらず常に光を反射可能な反射インジケータ部を備えていることを特徴とするインクタンク。
  4. 請求項3に記載のインクタンクを前記キャリッジの走査方向に複数配列搭載した記録装置において、
    前記インクタンクの前記反射インジケータ部とほぼ等価な光学反射体が、前記インクタンクを搭載するホルダ部に固定されていることを特徴とする記録装置。
  5. 複数のインクタンクを着脱自在に搭載したキャリッジを備え、該キャリッジに搭載されインクを吐出可能な記録ヘッドを前記キャリッジとともに走査させながら前記記録ヘッドから液体を吐出して記録を行う記録装置における前記複数のインクタンク内のインク残量を検知するインク残量検知方法において、
    前記複数のインクタンクには、光学反射体がそれぞれ設けられ、
    前記記録装置には、移動可能な投受光モジュールが設けられており、
    前記記録ヘッドへの記録信号に基づく前記キャリッジの折り返し走査による加減速に伴い発生する慣性力を利用して、前記複数のインクタンクに設けられた前記光学反射体と順次対向するように前記投受光モジュールを移動させて、前記投受光モジュールの移動中に得られる前記光学反射体からの反射光を用いて前記複数のインクタンク内のインク残量をそれぞれ検知する工程を含むことを特徴とするインク残量検知方法。
  6. 複数のインクタンクを着脱自在に搭載可能なキャリッジと該キャリッジに搭載されインクを吐出可能な記録ヘッドとを備え、前記キャリッジに前記複数のインクタンクを搭載して前記キャリッジを走査させながら前記記録ヘッドから液体を吐出して記録を行う記録装置における前記複数のインクタンク内のインク残量を検知するインク残量検知方法において、
    前記記録装置には、前記複数のインクタンクがそれぞれ接続される複数のインク供給管と前記記録ヘッドに設けられた複数の液体吐出用ノズルとを連通させる複数のインク流路に光学反射体がそれぞれ設けられているとともに、移動可能な投受光モジュールが設けられており、
    前記記録ヘッドへの記録信号に基づく前記キャリッジの折り返し走査における加減速に伴い発生する慣性力を利用して、前記複数のインク流路にそれぞれ設けられた前記光学反射体に順次対向するように前記投受光モジュールを移動させて、前記投受光モジュールの移動中に得られる前記光学反射体からの反射光を用いて前記複数のインクタンク内のインク残量をそれぞれ検知する工程を含むことを特徴とするインク残量検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013248738A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Seiko Epson Corp 液体消費装置
JP2015168100A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 液体消費装置

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