JP2007151773A - 歯列矯正用ブラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケット本体とアーチワイヤの付け替えを必要としないで歯列の矯正を行うことができる歯列矯正用ブラケットを提供する。
【解決手段】歯11の曲面に合う接着面を備える接着板12を有すると共に、これに接合される基台13を有し、その上面である滑走面14上に歯11の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体15が搭載されて有する歯列矯正用ブラケット10であって、基台3の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線16を有し、基台13の長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体15の摺動用のレール部17を有すると共に、レール部両端のそれぞれにブラケット本体15の脱落防止用のストッパー部18を有し、しかも、レール部17両端のそれぞれにブラケット本体15の歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤ19を引っ掛けるためのフック20を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットに関し、より詳細には、歯の遠心移動、近心移動の歯列の矯正を容易に行うことができると共に、歯の上、下の噛合いの矯正を必要とする歯の挺出、又は圧下の矯正を有効に行うことができる歯列矯正用ブラケットに関する。
従来から、歯並びに悩む患者の歯列の矯正は、金属製や、樹脂製からなる複数個の歯列矯正用ブラケットを用い、それぞれの歯列矯正用ブラケットに連結して取り付けられたアーチワイヤで強制される弾性回復力によって行っている。この歯列矯正用ブラケットは、アーチワイヤを収納して保持するために設けられている溝であるアーチワイヤスロットの軸線を噛合い面線に平行にすると共に、ブラケット本体の中心を歯の軸線に合わせ、アーチワイヤを取り付けた時にアーチワイヤが略直線状態になれるようにしてブラケットポジションを設定し直接患者の複数の歯のそれぞれに接着剤で接合して固定している。これらの配列する歯列矯正用ブラケットは、アーチワイヤをアーチワイヤスロットに横断させるように保持して配設し、アーチワイヤの両方の終端をバッカルチューブに挿入すると共に、アーチワイヤを歯列矯正用ブラケットにオーリングで挿通自在に固定して連結している。そして、歯列の矯正は、適正な位置に前歯側から奥歯側への移動である遠心移動や、奥歯側から前歯側への移動である近心移動をさせることによって行っている。
通常、歯列の矯正には、叢生のような歯等の抜歯を行った後に、矯正を行うことが多いが、抜歯部分への他の歯の遠心移動や、近心移動を行うと同時に、小臼歯の上下の噛合いの修正や、捻転の除去を行う必要があるので、歯列矯正用ブラケットを歯に接合するためのブラケットポジションの設定が極めて重要となっている。また、抜歯を行わないものの、歯並びの悪い患者の歯列の矯正にも、歯列矯正用ブラケットを歯に接合する時のブラケットポジションの設定が極めて重要となっている。また、歯列矯正用ブラケットを歯のブラケットポジションに正確に接合させるためには、アーチワイヤスロットの軸線を噛合い面線と平行にするための位置や、方向性、ブラケット本体の中心を歯の軸線と合わせるための位置や、方向性、及び、歯に対するブラケット本体の傾きを正確に合わせることが重要となっている。
従来の歯列矯正用ブラケットには、アーチワイヤスロットの軸線を噛合い面線と平行にするための位置や、方向性、ブラケット本体の中心を歯の軸線と合わせための位置や、方向性を正確に合わせるために、アーチワイヤスロットの軸線を噛合い面線に平行にすると共に、ブラケット本体の中心を歯の軸線に合わせやすくできるようにするためのブラケット本体の表面に目視可能な交差する2つの基準線を設けるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の歯列矯正用ブラケットには、歯に対するブラケット本体の傾きを持たせながらアーチワイヤスロットの軸線を噛合い面線に平行に合わせやすくできるようにするために、ブラケット本体の表面のアーチワイヤスロットの軸線と垂直な面とが交差してできる輪郭線の全部又は一部に目印を設けるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−112293号公報 特開2005−192989号公報
しかしながら、前述したような従来の歯列矯正用ブラケットは、次のような問題がある。
(1)小臼歯に歯列矯正用ブラケットを接合するためのブラケットポジションを正確に設定するには、熟練した技術と、経験が要求されるので、初心者には正確に矯正を行うことが難しく、ブラケット本体とアーチワイヤを幾度も付け替えなければならないという問題が発生し、矯正のための時間がかかると共に、患者に負担を掛けることとなっている。
(2)従来の歯に直接接合する歯列矯正用ブラケットは、ブラケットポジションに歯列矯正用ブラケットを正確に接合できたとした場合であっても、アーチワイヤを締め付けることで矯正を要する歯を適正な位置に遠心移動や、近心移動をさせることで上、下の歯の噛合いが変化するので、ブラケットポジションを矯正と共に、ブラケット本体とアーチワイヤを幾度も付け替えなければならないという問題が発生し、矯正のための時間がかかると共に、患者に負担を掛けることとなっている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ブラケット本体とアーチワイヤの付け替えを必要としないで歯列の矯正を行うことができる歯列矯正用ブラケットを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る歯列矯正用ブラケットは、歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、基台の上面である滑走面上に歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、基台の上面が滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有する平面状からなり、基台の長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための滑走面から突出してレール部の上部が延設するフックを有する。
ここで、上記の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が平面状からなると共に、底部を横断し、底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、スライディングバーのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるのがよい。
又は、上記の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部に、平板状の板体からなるスライディングプレートを有すると共に、スライディングプレートのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるのがよい。
前記目的に沿う本発明に係る他の歯列矯正用ブラケットは、歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、基台の上面である滑走面上に歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、基台の上面が滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有し、歯の上、下方向に対応する方向の中央部を上面側に突出する凸状彎曲からなり、基台の長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための滑走面から突出してレール部の上部が延設するフックを有する。
ここで、上記の他の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が平面状、又は基台の凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなると共に、底部を横断し、底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、スライディングバーのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるのがよい。
又は、上記の他の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が基台の凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなるスライディングプレートを有すると共に、スライディングプレートのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるのがよい。
請求項1又はこれに従属する請求項2又は3のいずれか一項記載の歯列矯正用ブラケットは、歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、基台の上面である滑走面上に歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、基台の上面が滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有する平面状からなり、基台の長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための滑走面から突出してレール部の上部が延設するフックを有するので、ブラケット本体を基台上で歯の上、下方向に摺動させることで、ブラケット本体とアーチワイヤを付け替えることなくブラケットポジションを容易に設定変更でき、歯列矯正のための時間の軽減と、患者への負担を軽減することができる。また、歯の遠心移動や、近心移動によって発生する歯の上下の噛合いに変化があったとしても、噛合いの悪い歯の部分のブラケット本体と、基台のフックにリガチャーワイヤを引っ掛けて、ブラケット本体を上方向、又は下方向に引っ張ることで、歯を圧下、又は挺出させることができるので、噛合いの修正を患者に負担を掛けることなく容易に行うことができる。更に、基台に設けられたストッパー部によって、ブラケット本体は、基台からの脱落を防止することができるので、患者の口中の安全を確保することができる。
特に、請求項2記載の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が平面状からなると共に、底部を横断し、底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、スライディングバーのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるので、ブラケット本体を基台上で容易に移動させることができる。
また、特に、請求項3記載の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部に、平板状の板体からなるスライディングプレートを有すると共に、スライディングプレートのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるので、ブラケット本体を基台上に密着させながらグラツキを少なくして移動させることができる。
請求項4又はこれに従属する請求項5又は6のいずれか一項記載の歯列矯正用ブラケットは、歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、基台の上面である滑走面上に歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、基台の上面が滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有し、歯の上、下方向に対応する方向の中央部を上面側に突出する凸状彎曲からなり、基台の長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、レール部両端のそれぞれにブラケット本体の歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための滑走面から突出してレール部の上部が延設するフックを有するので、ブラケット本体を基台上で歯の上、下方向に摺動させることで、ブラケット本体とアーチワイヤを付け替えることなくブラケットポジションを容易に設定変更でき、歯並びよく矯正することができると共に、歯列矯正のための時間の軽減と、患者への負担を軽減させることができる。また、歯の遠心移動や、近心移動によって発生する歯の上下の噛合いに変化があったとしても、噛合いの悪い歯の部分のブラケット本体と、基台のフックにリガチャーワイヤを引っ掛けてブラケット本体を上方向、又は下方向に引っ張ることで、歯を圧下、又は挺出させることができるので、噛合いの修正を患者に負担を掛けることなく容易に行うことができる。更に、基台に設けられたストッパー部によって、ブラケット本体は、基台からの脱落を防止することができるので、患者の口中の安全を確保することができる。
特に、請求項5記載の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が平面状、又は基台の凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなると共に、底部を横断し、底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、スライディングバーのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるので、ブラケット本体を基台上で容易に移動させることができる。
また、特に、請求項6記載の歯列矯正用ブラケットは、ブラケット本体の底部が基台の凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなるスライディングプレートを有すると共に、スライディングプレートのブラケット本体から延設して突出する両端部が基台のレール部に装着されるので、ブラケット本体を基台上に密着させながらグラツキを少なくして移動させることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した場合の最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットの説明図、図2(A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケットの基台の平面図、A−A’線縦断面図、B−B’線拡大縦断面図、図3(A)〜(C)はそれぞれ同歯列矯正用ブラケットのブラケット本体の平面図、C−C’線縦断面図、D−D’線縦断面図、図4(A)〜(C)はそれぞれ同歯列矯正用ブラケットの他のブラケット本体の平面図、E−E’線縦断面図、F−F’線縦断面図、図5(A)、(B)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの基台の平面図、G−G’線縦断面図、図6(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る他の歯列矯正用ブラケットのブラケット本体の平面図、H−H’線縦断面図、図7(A)、(B)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの変形例のブラケット本体の平面図、I−I’線縦断面図、図8(A)〜(C)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの他のブラケット本体の平面図、J−J’線縦断面図、K−K’線縦断面図、図9(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットを用いて歯の圧下矯正するときの説明図、図10(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットを用いて歯の挺出矯正するときの説明図である。
図1、図2(A)〜(C)、図3(A)〜(C)、図4(A)〜(C)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケットを説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット10、10aは、歯11の曲面に合う接着面、例えば、中央部を凹ました凹状彎曲を備える接着板12が取り付けられた平面視して略矩形状の基台13を有し、この基台13の接着板12が歯11に直接当接されて樹脂等からなる接着剤を介して接合されるようになっている。また、この歯列矯正用ブラケット10、10aは、基台13の上面である滑走面14上に歯11の上、下方向に摺動自在となるブラケット本体15、15aが搭載されて有している。そして、この歯列矯正用ブラケット10、10aは、歯11の並び方を矯正するために用いられている。
図2(A)〜(C)に示すように、歯列矯正用ブラケット10、10aを構成する基台13は、アルミナや、窒化アルミニウム等からなるセラミック、エポキシや、シリコン等からなる硬質樹脂、あるいは、ステンレスや、チタン合金等からなる金属等が用いられ、接着板12で歯11に接合できると共に、滑走面14上にブラケット本体15、15aが搭載できるように加工されている。また、この基台13は、滑走面14の長手方向に沿って中間となる位置に目視が可能な切り込みや、溝や、ケガキ等からなる正中線16を有し、滑走面14を含む上面が平面状に形成されている。この正中線16によって、基台13は、それぞれの歯11の軸心に正確に合わせ易くすることができる。基台13には、長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体15、15aを両側から挟み込んで滑走面14上を一定方向に平面状に摺動させるための断面視してコ字状隙間からなるレール部17が設けられている。また、この基台13には、レール部17両端のそれぞれにブラケット本体15、15aを滑走面14から脱落させないための脱落防止用のストッパー部18が設けられている。更に、この基台13には、レール部17両端のそれぞれにブラケット本体15、15aの歯11の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いられる樹脂や、スチールや、ステンレス等からなるリガチャーワイヤ19(図1参照)を引っ掛けるための滑走面14から突出し、レール部17の上部が延設するフック20が設けられている。なお、この基台13の下面の形状は、図2(B)では平面状で示したが、特に限定するものではなく、例えば、平面状あってもよく、あるいは、歯11の形状に倣うような歯11の上、下方向に対応する方向の中央部を凹ました凹状彎曲であってもよい。
図3(A)〜(C)に示すように、上記の歯列矯正用ブラケット10に用いられるブラケット本体15は、基台13の滑走面14上に載置される部分である底部21が平面状からなっている。また、このブラケット本体15には、底部21に底部21を横断し、この底部21の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなり、基台13の滑走面14上に当接させて滑らすための2本のスライディングバー22が適当な間隔を持って平行するようにして設けられている。しかも、このブラケット本体15のスライディングバー22は、ブラケット本体15から延設して突出する両端部のそれぞれが基台13のレール部17に装着されるようになっている。スライディングバー22の直径と、レール部17のコ字状隙間の幅との間には、基台13からブラケット本体15がはずれ落ちることなく、基台13の滑走面14上をブラケット本体15が摺動自在とできるようなクリアランスが設けられている。そして、基台13のレール部17に、ブラケット本体15のスライディングバー22が装着されることで、歯列矯正用ブラケット10が作製されている。スライディングバー22を基台13の滑走面14上に当接させて滑らすこの歯列矯正用ブラケット10は、基台13の滑走面14と、ブラケット本体15の底部21との間の摩擦を軽減できるので、容易に所望する位置にブラケット本体15を移動させることができる。
また、図4(A)〜(C)に示すように、上記の歯列矯正用ブラケット10に用いられるブラケット本体15に代わって歯列矯正用ブラケット10aに用いられる他のブラケット本体15aは、基台13の滑走面14上に載置される部分である底部21aが平板状からなるスライディングプレート23となっている。そして、このブラケット本体15aは、このスライディングプレート23のブラケット本体15aから延設して突出する両端部の突出部24のそれぞれが基台13のレール部17に装着されるようになっている。スライディングプレート23の突出部24の厚さと、レール部17のコ字状隙間の幅との間には、基台13からブラケット本体15aがはずれ落ちることなく、基台13の滑走面14上をブラケット本体15aが摺動自在とできるようなクリアランスが設けられている。そして、基台13のレール部17に、ブラケット本体15aのスライディングプレート23が装着されることで、歯列矯正用ブラケット10aが作製されている。スライディングプレート23を基台13の滑走面14上に当接させて滑らすこの歯列矯正用ブラケット10aは、基台13の滑走面14と、ブラケット本体15aの底部21aとの間が密着しているので、ブラケット本体15aを基台13上で移動させて、基台13上にグラツキが小さく安定させて載置することができる。
なお、上記のブラケット本体15、15aには、基台13に設けられた正中線16と方向を一致させるために基台13の摺動方向に沿う側の中間となる位置に目視が可能な切り込みや、溝や、ケガキ等からなる正中線16aを有するのがよい。
基台13とブラケット本体15で構成された歯列矯正用ブラケット10、又は基台13とブラケット本体15aで構成された歯列矯正用ブラケット10aを用いて、歯並びに悩む患者の歯列を矯正するためには、先ず、それぞれの歯11のブラケットポジションに歯列矯正用ブラケット10、10aを接着剤で接合して固定している。このブラケットポジションの設定は、ステンレスや、コバルト合金や、チタン合金等からなるアーチワイヤ25(図1参照)を収納して保持するために設けられている溝であるブラケット本体15、15aのアーチワイヤスロット26の軸線を歯11の噛合い面線に平行にすると共に、基台13に設けられた正中線16を歯11の軸線に合わせ、アーチワイヤ25を取り付けた時にアーチワイヤ25が略直線状態になれるようにして行っている。そして、複数本のそれぞれの歯11への接合は、それそれの基台13に設けられている接着板12の歯11の曲面に合う接着面を接着剤で接合している。次いで、歯列の矯正には、丸型や、角型のアーチワイヤ25をアーチワイヤスロット26に横断させるように保持して配設している。更に、アーチワイヤ25は、両方の終端を引っ張って固持するために歯11に接着させたバッカルチューブ(図示せず)に挿入して締め付けるようにして取り付けて連結している。そして、歯列の矯正は、アーチワイヤ25で強制される曲げ力や、引っ張り力によって、矯正を要する歯を適正な位置に前歯側から奥歯側への移動である遠心移動や、奥歯側から前歯側への移動である近心移動をさせることによって行っている。
なお、ブラケット本体15、15aのアーチワイヤスロット26の形状は、底部21、21aに対して若干傾斜を持たせることで、アーチワイヤ25がアーチワイヤスロット26から外れ難くすることができる。また、必要に応じて、アーチワイヤ25は、ブラケット本体15、15aの摺動方向の両側部に、アーチワイヤスロット26のための溝部を挟んで上、下方向外側まで延設するウイング27にオーリング等の弾性体で締め付けてアーチワイヤスロット26からの脱落を防止することができる。あるいは、必要に応じて、アーチワイヤ25は、基台13の滑走面14上を摺動する摺動方向のブラケット本体15、15aに設けられている貫通孔であるバーティカルスロット28にピンや、スプリング等を差込んでアーチワイヤスロット26からの脱落を防止することもできる。更に、ブラケット本体15、15aのウイング27の形状は、歯11の上、下方向に傾斜した非対称で、下面側に曲がった曲面形状とすることで、唇の内側の傷付きを防止することができる。
次いで、図1、図5(A)、(B)、図6(A)、(B)、図7(A)、(B)、図8(A)〜(C)を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る他の歯列矯正用ブラケットを説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る他の歯列矯正用ブラケット10b、10c、10dは、本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット10、10aの場合と同様に、歯11の曲面に合う接着面、例えば、中央部を凹ました凹状彎曲を備える接着板12が取り付けられた平面視して略矩形状の基台13aを有し、この基台13aの接着板12が歯11に直接当接されて樹脂等からなる接着剤を介して接合されるようになっている。また、この歯列矯正用ブラケット10b、10c、10dは、基台13aの上面である滑走面14上に歯11の上、下方向に摺動自在となるブラケット本体15、15b、15cが搭載されて有している。そして、この歯列矯正用ブラケット10b、10c、10dは、歯列矯正用ブラケット10、10aの場合と同様に、歯11の並び方を矯正するために用いられている。
図5(A)、(B)に示すように、歯列矯正用ブラケット10b、10c、10dを構成する基台13aは、基台13の場合と同様に、アルミナや、窒化アルミニウム等からなるセラミック、エポキシや、シリコン等からなる硬質樹脂、あるいは、ステンレスや、チタン合金等からなる金属等が用いられ、接着板12で歯11に接合できると共に、滑走面14上にブラケット本体15、15b、15cが搭載できるように加工されている。この基台13aは、滑走面14の長手方向に沿って中間となる位置に目視が可能な切り込みや、溝や、ケガキ等からなる正中線16を有し、滑走面14を含む上面が歯11の上、下方向に対応する方向の中央部を突出する凸状彎曲に形成されている。この正中線16によって、基台13aは、それぞれの歯11の軸心に正確に合わせ易くすることができる。そして、基台13aには、長手方向両辺部のそれぞれにブラケット本体15、15b、15cを両側から挟み込んで滑走面14上の凸状彎曲に沿って摺動させるための断面視してコ字状隙間からなるレール部17が設けられている。また、この基台13aには、レール部17両端のそれぞれにブラケット本体15、15b、15cを滑走面14から脱落させないための脱落防止用のストッパー部18が設けられている。更に、この基台13aには、基台13の場合と同様に、レール部17両端のそれぞれにブラケット本体15、15b、15cの歯11の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いられる樹脂や、スチールや、ステンレス等からなるリガチャーワイヤ19を引っ掛けるための滑走面14から突出し、レール部17の上部が延設するフック20が設けられている。なお、この基台13aの下面の形状は、図5(B)では基台13aの上面の凸状彎曲に倣うような、歯11の上、下方向に対応する方向の中央部を凹ました凹状彎曲で示したが、特に形状を限定するものではなく、例えば、平面状あってもよい。
図6(A)、(B)に示すように、上記の歯列矯正用ブラケット10bに用いられるブラケット本体15は、前述の歯列矯正用ブラケット10に用いられるブラケット本体15と同様の形態であり、基台13aの凸状彎曲に形成された滑走面14上に載置される部分である底部21が平面状からなっている。そして、このブラケット本体15には、底部21に表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバー22が適当な間隔を持って平行するようにして設けられている。しかも、このブラケット本体15のスライディングバー22は、ブラケット本体15から延設して突出する両端部のそれぞれが基台13aの凸状彎曲に形成されたレール部17に装着されるようになっている。スライディングバー22の直径と、レール部17のコ字状隙間の幅との間には、基台13aからブラケット本体15がはずれ落ちることなく、基台13aの滑走面14上をブラケット本体15が摺動自在とできるようなクリアランスが設けられている。そして、基台13のレール部17に、ブラケット本体15のスライディングバー22が装着されることで、歯列矯正用ブラケット10bが作製されている。この歯列矯正用ブラケット10bは、基台13aの凸状彎曲に形成された滑走面14上に、底部21が平面状からなるブラケット本体15が載置されても、ブラケット本体15の底部21の表面から突出する2本のスライディングバー22の突出程度、2本のスライディングバー22の間隔程度、及び基台13aの凸状彎曲の曲率半径の程度によって、滑走面14と底部21との間に隙間を形成することができると共に、基台13aの滑走面14と、ブラケット本体15の底部21との間の摩擦を軽減できるので、基台13aの滑走面14上にブラケット本体15を摺動自在にでき、容易に所望する位置にブラケット本体15を摺動させることができる。
また、図7(A)、(B)に示すように、上記の歯列矯正用ブラケット10cに用いられるブラケット本体15bは、基台13aの凸状彎曲に形成された滑走面14上に載置される部分である底部21が基台13aの凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなっている。そして、このブラケット本体15bには、ブラケット本体15の場合と同様に、底部21に表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバー22が適当な間隔を持って平行するようにして設けられている。しかも、このブラケット本体15bのスライディングバー22は、ブラケット本体15bから延設して突出する両端部のそれぞれが基台13aの凸状彎曲に形成されたレール部17に装着されるようになっている。スライディングバー22の直径と、レール部17のコ字状隙間の幅との間には、基台13aからブラケット本体15bがはずれ落ちることなく、基台13aの滑走面14上をブラケット本体15bが摺動自在とできるようなクリアランスが設けられている。そして、基台13aのレール部17に、ブラケット本体15bのスライディングバー22が装着されることで、歯列矯正用ブラケット10cが作製されている。この歯列矯正用ブラケット10cは、ブラケット本体15bの底部21が基台13aの凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなっているので、基台13aの滑走面14上にブラケット本体15bを摺動自在にでき、容易に所望する位置にブラケット本体15bを摺動させることができる。
図8(A)〜(C)に示すように、上記の歯列矯正用ブラケット10b、10cに用いられるブラケット本体15、15bに代わって歯列矯正用ブラケット10dに用いられる他のブラケット本体15cは、基台13aの滑走面14上に載置される部分である底部21aが基台13aの凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなるスライディングプレート23aとなっている。そして、このブラケット本体15cは、このスライディングプレート23aのブラケット本体15cから延設して突出する両端部の突出部24のそれぞれが基台13aのレール部17に装着されるようになっている。スライディングプレート23aの突出部24の厚さと、レール部17のコ字状隙間の幅との間には、基台13aからブラケット本体15cがはずれ落ちることなく、基台13aの滑走面14上をブラケット本体15cが摺動自在とできるようなクリアランスが設けられている。そして、基台13aのレール部17に、ブラケット本体15cのスライディングプレート23aが装着されることで、歯列矯正用ブラケット10dが作製されている。この歯列矯正用ブラケット10dは、ブラケット本体15cのスライディングプレート23aの底部21aが基台13aの滑走面14の凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなっているので、基台13aの滑走面14上にブラケット本体15cを摺動自在にでき、容易に所望する位置にブラケット本体15cを移動させることができる。
なお、上記のブラケット本体15、15b、15cには、基台13aに設けられた正中線16と方向を一致させるために、基台13aの摺動方向に沿う側の中間となる位置に目視が可能な切り込みや、溝や、ケガキ等からなる正中線16aを有するのがよい。
基台13aとブラケット本体15で構成された歯列矯正用ブラケット10b、基台13aとブラケット本体15bで構成された歯列矯正用ブラケット10c、又は基台13aとブラケット本体15cで構成された歯列矯正用ブラケット10dを用いて、歯並びに悩む患者の歯列を矯正するためには、歯列矯正用ブラケット10、10aの場合と同様の方法を用いて矯正することができるので、ここでは詳細な矯正方法の説明は省略する。
次いで、図1、図9(A)、(B)、図10(A)、(B)を参照しながら、歯列矯正用ブラケット10、10a、10b、10c、10d(以下代表して、歯列矯正用ブラケット10と記す。)を用いて、小臼歯等の上、下の噛合いの矯正を含めた歯列矯正を説明する。
歯列の矯正には、先ず、図1に示すように、複数本のそれぞれの歯11のブラケットポジションに歯列矯正用ブラケット10の基台13、13a(以下代表して、基台13と記す。)に設けられた接着板12が当接され接着剤で接合される。次に、それぞれの歯列矯正用ブラケット10のブラケット本体15、15a、15b、15c(以下代表して、ブラケット本体15と記す。)のアーチワイヤスロット26には、アーチワイヤ25を横断させるように保持して配設し、アーチワイヤ25の両方の終端をバッカルチューブに挿入して連結している。次に、歯列の移動矯正は、矯正を要する歯を適正な位置に前歯側から奥歯側へ移動する遠心移動や、奥歯側から前歯側へ移動する近心移動で行っている。
次に、図9(A)、(B)に示すように、小臼歯等の上、下の噛合いの矯正を要する歯11の内の歯先側に突出している歯11aを圧下(歯根側に引っ込める)する場合には、歯列矯正用ブラケット10の基台13の歯先側のフック20aと、ブラケット本体15の歯根側のウイング27bにリガチャーワイヤ19を取り付けて締め付けている。そして、歯先側に突出している歯11aは、ブラケット本体15が歯11aの歯先側に押し出されることで、アーチワイヤ25には圧下のための張力が働き、歯11aが歯根側に引っ込められることになっている。また、図10(A)、(B)に示すように、小臼歯等の上、下の噛合いの矯正を要する歯11の内の歯根側に引き下がっている歯11bを挺出(歯先側に引っ張り出す)する場合には、歯列矯正用ブラケット10の基台13の歯根側のフック20bと、ブラケット本体15の歯先側のウイング27aにリガチャーワイヤ19を取り付けて締め付けている。そして、歯根側に引き下がっている歯11bは、ブラケット本体15が歯11bの歯先側に押し出されることで、アーチワイヤ25には挺出のための張力が働き、歯11bが歯先側に引き出されることになっている。なお、基台13にブラケット本体15を固定するには、ブラケット本体15を所望の位置に移動させた後、基台13とブラケット本体15との間の隙間に樹脂を充填し、硬化させて固定しても良い。
本発明の歯列矯正用ブラケットは、エッジワイズ歯列矯正法や、ティップエッジ歯列矯正法に適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットの説明図である。 (A)〜(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケットの基台の平面図、A−A’線縦断面図、B−B’線拡大縦断面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ同歯列矯正用ブラケットのブラケット本体の平面図、C−C’線縦断面図、D−D’線縦断面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ同歯列矯正用ブラケットの他のブラケット本体の平面図、E−E’線縦断面図、F−F’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの基台の平面図、G−G’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る他の歯列矯正用ブラケットのブラケット本体の平面図、H−H’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの変形例のブラケット本体の平面図、I−I’線縦断面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ同他の歯列矯正用ブラケットの他のブラケット本体の平面図、J−J’線縦断面図、K−K’線縦断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットを用いて歯の圧下矯正するときの説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る歯列矯正用ブラケット、他の歯列矯正用ブラケットを用いて歯の挺出矯正するときの説明図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c、10d:歯列矯正用ブラケット、11、11a、11b:歯、12:接着板、13、13a:基台、14:滑走面、15、15a、15b、15c:ブラケット本体、16、16a:正中線、17:レール部、18:ストッパー部、19:リガチャーワイヤ、20、20a、20b:フック、21、21a:底部、22:スライディングバー、23、23a:スライディングプレート、24:突出部、25:アーチワイヤ、26:アーチワイヤスロット、27、27a、27b:ウイング、28:バーティカルスロット

Claims (6)

  1. 歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、該接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、該基台の上面である滑走面上に前記歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、
    前記基台の上面が前記滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有する平面状からなり、前記基台の長手方向両辺部のそれぞれに前記ブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、該レール部両端のそれぞれに前記ブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、前記レール部両端のそれぞれに前記ブラケット本体の前記歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための前記滑走面から突出して前記レール部の上部が延設するフックを有することを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  2. 請求項1記載の歯列矯正用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体の底部が平面状からなると共に、該底部を横断し、該底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、該スライディングバーの前記ブラケット本体から延設して突出する両端部が前記基台の前記レール部に装着されることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  3. 請求項1記載の歯列矯正用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体の底部に、平板状の板体からなるスライディングプレートを有すると共に、該スライディングプレートの前記ブラケット本体から延設して突出する両端部が前記基台の前記レール部に装着されることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  4. 歯の曲面に合う接着面を備える接着板を有すると共に、該接着板に接合される平面視して略矩形状の基台を有し、該基台の上面である滑走面上に前記歯の上、下方向に摺動自在からなるブラケット本体が搭載されて有する歯の並び方を矯正するための歯列矯正用ブラケットであって、
    前記基台の上面が前記滑走面の長手方向に沿って中間に目視可能な正中線を有し、前記歯の上、下方向に対応する方向の中央部を上面側に突出する凸状彎曲からなり、前記基台の長手方向両辺部のそれぞれに前記ブラケット本体の摺動用のコ字状隙間からなるレール部を有すると共に、該レール部両端のそれぞれに前記ブラケット本体の脱落防止用のストッパー部を有し、しかも、前記レール部両端のそれぞれに前記ブラケット本体の前記歯の上、下方向の摺動の位置を固定するのに用いるリガチャーワイヤを引っ掛けるための前記滑走面から突出して前記レール部の上部が延設するフックを有することを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  5. 請求項4記載の歯列矯正用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体の底部が平面状、又は前記基台の前記凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなると共に、該底部を横断し、該底部の表面から一部が盛り上がって突出する枕木状の円柱棒体からなる2本のスライディングバーを有し、しかも、該スライディングバーの前記ブラケット本体から延設して突出する両端部が前記基台の前記レール部に装着されることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  6. 請求項4記載の歯列矯正用ブラケットにおいて、前記ブラケット本体の底部が前記基台の前記凸状彎曲に対応できる形状の凹状彎曲からなるスライディングプレートを有すると共に、該スライディングプレートの前記ブラケット本体から延設して突出する両端部が前記基台の前記レール部に装着されることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
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