JP2007151703A - 未焼成リング成形体の製造装置および未焼成リング成形体の製造方法 - Google Patents
未焼成リング成形体の製造装置および未焼成リング成形体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】貴金属粘土Wを成形して貴金属粉末がバインダーで固められたリング成形体を形成する未焼成リング成形体の製造装置10であって、表面11aに開口するとともに貴金属粘土Wが配置される孔11dを有するダイ11と、平面視矩形状とされてその長手方向の一端部13aが孔11dに差し込まれる板状押圧体13とを備え、孔11dの内周面のうち貴金属粘土Wが配置されるこの孔11dの底面11eに連なる部分に、その全周に亙って径方向外方に向けて凹むキャビティ12が形成され、板状押圧体13の幅は孔11dの内径と同等とされている。
【選択図】図2
Description
以上より、接合部を有しない一体的な未焼成リング成形体が得られ、その全域に亙って均一な強度を有するとともに、高密度かつ表面欠陥のない高精度な未焼成リング成形体を形成することができる。また、未焼成リング成形体を切断や切削等することなく型成形により形成するので、このような未焼成リング成形体を歩留まりおよび生産効率を向上させて形成することができる。
この場合、ダイを分割して未焼成リング成形体をキャビティから取り出すことが可能になる。したがって、例えば未焼成リング成形体の外周面が径方向外方へ凸の曲面状とされた、いわゆる甲丸リング用の未焼成リング成形体を型成形しても、これをキャビティから容易に取り出すことができる。また、この甲丸リング用の未焼成リング成型体をキャビティ内で成形して、これを取り出すことが可能になることから、一旦、キャビティ内で、外周面が前記回転軸線と平行に延びる、いわゆる平打ちリング形状の未焼成リング成形体を形成し、これをキャビティから取り出した後に、この外周面を切削等して凸曲面状に形成するといった二次加工の工程を除くことができる。これにより、材料の歩留まりおよび生産効率のさらなる向上を図ることができる。
これにより、接合部を有しない一体的な未焼成リング成形体が得られ、その全域に亙って均一な強度を有するとともに、高密度かつ表面欠陥のない高精度な未焼成リング成形体を形成することができる。また、未焼成リング成形体を切断や切削等することなく型成形により形成するので、このような未焼成リング成形体を歩留まりおよび生産効率を向上させて形成することができる。
この発明では、前記のような未焼成リング成形体を確実に形成することができる。
以上の孔11dおよび受け型14は平面視円形状とされ、それぞれの円形状の中心軸同士は略一致しており、また、これらの中心軸と後述する板状押圧体13の回転中心軸線Oとも略一致している。
まず、図1に示すように、ダイ11を型締めしてキャビティ12を形成した後に、図2に示すように、受け型14を前進移動して、ダイ11の裏面11b側から孔11dを閉じる。
銀粉末としては、例えば平均粒径:2μm以下のAg微細粉末:15〜50質量%を含有し、残部が平均粒径:2μmを越え100μm以下のAg粉末からなる混合粉末で構成された第1の銀粉末、あるいは平均粒径:0.5〜1.5μmのAg微細粉末:15〜50質量%を含有し、残部が平均粒径:3〜20μmのAg粉末からなる混合粉末で構成された第2の銀粉末を採用することができる。そして、銀粘土としては、第1の銀粉末または第2の銀粉末:95〜99質量%、有機系バインダ−:0.8〜4.8質量%、油脂:0.1〜0.5質量%を含有する構成を採用することができる。
例えば、前記実施形態では、ダイ11を前記回転軸線O方向に分割した構成を示したが、例えば図1から図3における左右方向に分割するようにしてもよい。つまり分割面をダイ11の表裏面11a、11b上に位置させるようにしてもよいし、あるいは分割されないようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、いわゆる甲丸リング用の未焼成リング成形体W3を形成する装置10および方法について説明したが、この成形体の外周面形状は特に限定されるものではなく、例えば外周面が前記回転軸線Oと平行に延びる、いわゆる平打ちリング用の未焼成リング成形体を形成してもよい。
本実施形態に係る未焼成リング成形体の製造装置20は、図5および図6に示されるように、ダイ23に貴金属粘土Wが配置される孔23cが形成され、この孔23cは、直線状に延在してダイ23の表裏面23a、23bに開口する貫通孔とされている。また、ダイ23は分割されず一体的に形成されている。
例えば、前記実施形態では、孔23cとして、ダイ23の表裏面23a、23bにそれぞれ開口する直線状の貫通孔を示したが、これに代えて、ダイ23の表面23aにのみ開口させて、裏面23b側は閉じられているような構成を採用してもよい。さらに、受け型14は設けなくてもよい。さらにまた、前記実施形態では、前記第1実施形態と同様に、前記回転中心軸線Oと孔23cの中心軸とが略一致した構成を示したが、これらの回転中心軸線Oと中心軸とが一致されていない場合においても適用可能である。
11、23 ダイ
11a、23a ダイの表面
11b、23b ダイの裏面
11d、23c 孔
11e 孔の底面
12 キャビティ
13、21 板状押圧体
13a、21a 板状押圧体の先端部(一端部)
13b 板状押圧体の表面
13c 板状押圧体の裏面
13e 板状押圧体の側面
13f 板状押圧体の先端面(一端面)
14 受け型
15 傾斜凹み部
O 回転軸線
W 貴金属粘土
W3、W6 未焼成リング成形体
Claims (5)
- 貴金属粘土を成形して貴金属粉末がバインダーで固められたリング成形体を形成する未焼成リング成形体の製造装置であって、
表面に開口するとともに貴金属粘土が配置される孔を有するダイと、平面視矩形状とされてその長手方向の一端部が前記孔に差し込まれる板状押圧体とを備え、
前記孔の内周面のうち前記貴金属粘土が配置されるこの孔の底面に連なる部分に、その全周に亙って径方向外方に向けて凹むキャビティが形成され、前記板状押圧体の幅方向における前記一端部の大きさは前記孔の内径と同等とされていることを特徴とする未焼成リング成形体の製造装置。 - 請求項1記載の未焼成リング成形体の製造装置において、
前記板状押圧体は、前記長手方向と平行に延び、かつこの板状押圧体の幅方向中央部を通る回転軸線を中心として左回り若しくは右回りに回転可能に設けられ、前記板状押圧体の表面の平面視において前記一端部のうち前記回転中心軸線を基準として左側の部分若しくは右側の部分には、この部分に連なる板状押圧体の側面から前記回転軸線に向かうに従い漸次深さが浅くなる傾斜凹み部が形成されていることを特徴とする未焼成リング成形体の製造装置。 - 請求項1または2に記載の未焼成リング成形体の製造装置において、
前記ダイは、前記キャビティが分割されるように複数に分割されていることを特徴とする未焼成リング成形体の製造装置。 - 貴金属粘土を成形して貴金属粉末がバインダーで固められたリング成形体を形成する未焼成リング成形体の製造装置であって、
表面に開口するとともに貴金属粘土が配置される孔を有するダイと、平面視矩形状とされてその長手方向の一端部が前記孔に差し込まれる板状押圧体とを備え、
前記一端部における前記板状押圧体の幅方向の両端部はそれぞれ、この板状押圧体の一端部側の端面、表裏面および側面に開口するようにその厚さ方向に貫通するキャビティ形成部とされ、このキャビティ形成部の前記長手方向における大きさが、前記孔の深さよりも小さくされ、前記一端部の前記幅方向における大きさが、前記孔の内径よりも小さくされるとともに、前記板状押圧体のうち、前記一端部よりも前記長手方向における他端側に位置する部分の前記幅方向における大きさが前記孔の内径と同等とされていることを特徴とする未焼成リング成形体の製造装置。 - 貴金属粘土を成形して貴金属粉末がバインダーで固められたリング成形体を形成する未焼成リング成形体の製造方法であって、
請求項1から4のいずれかに記載の未焼成リング成形体の製造装置を用い、前記孔の底面に貴金属粘土を配置した後に、前記板状押圧体の一端部を前記孔に差し込み、この板状押圧体を前記孔の底面に向けて前進移動させながら、前記長手方向と平行に延び、かつこの板状押圧体の幅方向中央部を通る回転軸線を中心に回転させることによって、前記貴金属粘土のうち板状押圧体の前記回転により前記一端部側の端面がなす円形軌跡面に対向する部分を、板状押圧体の一端部で押圧しながら、前記孔の内周面側に向けて押し退けて前記未焼成リング成形体を形成することを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。
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