JP2007151477A - 移動式仕掛け - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 請求項1に係る移動式仕掛けは、釣糸が挿通される挿通孔が設けられた仕掛け本体と、当該仕掛け本体に取り付き、上記釣糸に沿って糸を編み込んで形成したストッパとからなり、上記ストッパは、釣糸に沿って引っ張ることで釣糸に係止し、釣糸に沿ってストッパを縮めることで釣糸への係止が解除されることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
そこで、昨今では、幹糸を挿通して仕掛けを取り付け、この仕掛けにハリスを連結している。そして、この種の仕掛けとして、図15及び図16に示すようにハリス1を止着するハリス止め3が取り付く合成樹脂製のビーズ玉5が広く使用されており、ビーズ玉5は、中央に幹糸7が挿通する挿通孔9が設けられている。
また、幹糸7に結びコブ11を作ると、結びコブ11を作った箇所が劣化し易いという問題があると共に、一般に幹糸7は長いため、幹糸7の途中に輪を作ってその輪に幹糸7を通す際に、幹糸7が絡んだりして結びコブ11を作る作業自体が非常に面倒であるといった不具合も指摘されていた。
また、釣糸に仕掛けの上下動を阻止する結びコブを作る必要がないため、結びコブを作ることによる釣糸の劣化を防止することができる利点を有する。
図1乃至図4は請求項1及び請求項2に係る発明をカワハギ釣りやイカ釣り,その他の釣りで幹糸にハリスを取り付けた仕掛けに用いるビーズ玉に適用した第一実施形態を示し、図1中、15はナイロン等、合成樹脂製のモノフィラメント等の幹糸(釣糸)、17は幹糸15の先端に接続した重りで、幹糸15に、所定間隔を開けてハリス19を当該幹糸15に接続する4個の同一構造のビーズ玉(仕掛け本体)21が取り付けられている。
また、図2及び図3に示すように、挿通孔23に直交して従来周知の金属製のハリス止め25の二股端部25a,25bが、挿通孔23を挟んでビーズ玉21の側部中央にインサートされて止着されており、当該ハリス止め25にハリス19が止着されている。そして、ハリス19の先端に釣針27が取り付き、ハリス19の他端側には脱落防止用の結びコブ29が設けられている。
尚、一般に幹糸15はナイロンのモノフィラメントを用いることが多く、この場合、ストッパ31,33の糸35に同種材料のナイロンを用いると、滑りがあまりよくないため、ストッパが移動し難い。このため、既述したように幹糸15と異種の材料(ポリエチレン,ポリエステル,ケプラー等)を用いるとよい。
本実施形態に係る移動式ビーズ玉(移動式仕掛け)43はこのように構成されており、当該移動式ビーズ玉43は、一例として図1に示すように予め幹糸15に4個取り付けられた状態で店頭等で販売される。
また、魚の活性やエサトリの状態によってハリス19(釣針27)を取り付ける位置を変更するには、既述したようにビーズ玉21の両側に設けたストッパ31,33を、夫々、図4の如く幹糸15に沿って矢印方向へ縮めれば、編み目が緩んで幹糸15に対する密着係止が解除されるため、ビーズ玉21を幹糸15に沿って矢印方向へ上下動でき、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置が変更できることとなる。
そして、ビーズ玉21を幹糸15に沿って所定の位置に移動させた後、図2に示すようにストッパ31,33全体を夫々幹糸15に沿って引っ張れば、編み目が締まって幹糸15に密着係止するため、ビーズ玉21が幹糸15に保持されることとなる。
このように、本実施形態に係る移動式ビーズ玉43によれば、釣場の状況に応じ、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置を容易に変更することができるため、図15の従来例に比し、釣果の向上を図ることが可能となった。
尚、上記実施形態は、ビーズ玉に請求項1及び請求項2に係る発明を適用したが、図5に示すように本発明は、釣糸15-1に取り付ける錘にも適用可能である。
そして、本実施形態に係る移動式錘(移動式仕掛け)47は、1本の糸35を釣糸15-1に編み込んで、図2の移動式ビーズ玉43と同一構造のストッパ31,33を錘本体45の両側に設けたものである。
而して、本実施形態にあっても、錘本体45の取付位置を変更するには、錘本体45の両側に設けたストッパ31,33を同じく釣糸15-1に沿って縮めれば、編み目が緩んで釣糸15-1に対する密着係止が解除されるため、錘本体45を釣糸15-1に沿って上下動でき、釣糸15-1に対する錘本体45の取付位置が変更できることとなる。
このように、本実施形態に係る移動式錘47によっても、釣場の状況に応じ、釣糸152-1に対する錘本体45の取付位置を容易に変更することができると共に、釣糸15-1に錘本体45の上下動を阻止する結びコブを作る必要がないため、結びコブを作ることによる釣糸15-1の劣化を防止することができる。
そして、本実施形態は、幹糸挿通具53に沿って糸35を螺旋状に編み込んでビーズ玉21の両側に既述したストッパ31,33を設けたもので、矢印方向に幹糸挿通具49(紐51)を引っ張ると、簡単に幹糸挿通具49がストッパ31,33から引き抜けるようになっている。
図7及び図8は請求項1及び請求項2に係る移動式仕掛けの第四実施形態を示し、本実施形態に係る移動式ビーズ玉(移動式仕掛け)43-2は、挿通孔23の入口37から出口39に亘ってビーズ玉21の外周に糸35の巻回溝53を一筋設けて、当該巻回溝53にハリス止め25を挿着したもので、巻回溝53に巻回された糸35は巻回溝53内に収まって、ビーズ玉21の外周から外方へ突出しないようになっている。
而して、本実施形態によれば、既述した移動式ビーズ玉43と同様、所期の目的を達成することができると共に、巻回溝53に巻回された糸35が巻回溝53内に収まってビーズ玉21の外周から外方へ突出しないため、実釣時等に糸35が擦れて切れることがなくなり、また、糸35の収まりがよく、ビーズ玉21の周方向への移動や釣針27による絡みが防止されるといった利点を有する。
尚、図1乃至図4の実施形態と同一のものは同一符号を以って表示する。
図9に於て、55は幹糸15に所定間隔を開けて取り付けられた4個の同一構造のビーズ玉(仕掛け本体)で、図10に示すようにビーズ玉55は合成樹脂で形成された断面楕円形状をなし、長径方向の中央に幹糸15が挿通可能な挿通孔57が設けられている。
更に、図10及び図11に示すようにビーズ玉55には、挿通孔57に沿って当該挿通孔57とは別に設けた2本の糸挿通孔59,61が、当該挿通孔57を挟んでハリス止め25の二股端部25a,25b間に設けられている。
図10に示すように糸35は、挿通孔57を挟んでビーズ玉55に挿通孔57と並設した2つの前記糸挿通孔59,61に挿通して、ビーズ玉55の下部外周にU字状に掛け渡されている。そして、糸挿通孔59,61からビーズ玉55の上方へ引き出された糸35を、幹糸15に沿ってその周囲にクロスさせ乍ら上方へ順次螺旋状に編み込んで、既述したストッパ33と同様な機能を奏するストッパ63が、挿通孔57に挿通した幹糸15に沿ってビーズ玉55の一方側(上方側)に形成されており、糸35の端部は結びコブ41で連結されている。
従って、斯様にストッパ63を幹糸15に沿って縮めて編み目を緩めることで、幹糸15に対する密着係止が解除されるため、ビーズ玉55を幹糸15に沿って矢印方向へ上下動でき、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置が変更できることとなる。
本実施形態に係る移動式ビーズ玉(移動式仕掛け)65はこのように構成されており、当該移動式ビーズ玉65も、図9に示すように予め幹糸15に4個取り付けられて店頭等で販売される。
そして、魚の活性等によってハリス19(釣針27)を取り付ける位置を変更する場合、既述したようにビーズ玉55の上側に設けたストッパ63を、図12の如く幹糸15に沿って矢印方向へ縮めれば、編み目が緩んで幹糸15に対する密着係止が解除されるため、ビーズ玉55を幹糸15に沿って矢印方向へ上下動でき、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置が変更できる。
このように、本実施形態に係る移動式ビーズ玉65によっても、釣場の状況に応じ、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置を容易に変更することができるため、図15の従来例に比し、釣果の向上を図ることが可能となった。
尚、本実施形態では、2つの糸挿通孔59,61を設けたが、糸挿通孔は1つでもよく、糸挿通孔59,61のいずれかと挿通孔57とに糸35を挿通してU字状に掛け渡されるようにしてもよく、また、糸35を糸挿通孔59,61のいずれかに挿通し、ビーズ玉55の外周に沿わせてU字状に掛け渡して取り付けてもよい。更にまた、糸挿通孔59,61のようにビーズ玉55の上下方向ではなく、ビーズ玉55の横方向(挿通孔57と交差する方向)の糸挿通孔を設け、これに糸35を挿通してストッパ63を取り付けてもよい。
図13は請求項1に係る発明を同じくビーズ玉に適用した第一実施形態を示し、本実施形態は、図2のストッパ31,33に代え、挿通孔23を挿通する幹糸15に沿ってビーズ玉21の上側から下側に亘り、2本の同一材料からなる糸35,67を編み込んで、ストッパ31,33に比し長尺な1つのストッパ69を設けたものである。
このように、本実施形態に係る移動式ビーズ玉75によっても、釣場の状況に応じ、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置を容易に変更することができるため、上述した各実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能となった。
図示するように2本の糸35,67は、夫々、その一端側がビーズ玉77の上部にインサートされて取り付けられている。そして、糸35,67を幹糸15に沿ってその周囲にクロスさせ乍ら上方へ螺旋状に編み込んで図10のストッパ63と同様なストッパ83が形成されており、糸35,67の他端側は、ビーズ玉21の上方で結びコブ85で連結されている。
本実施形態に係る移動式ビーズ玉(移動式仕掛け)87はこのように構成されているから、既述した各実施形態と同様、ハリス19(釣針27)を取り付ける位置を変更する場合、ストッパ83を幹糸15に沿って矢印方向へ縮めれば、編み目が緩んで幹糸15に対する密着係止が解除されるため、ビーズ玉77を幹糸15に沿って矢印方向へ上下動でき、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置が変更できることとなる。
このように、本実施形態に係る移動式ビーズ玉87によっても、釣場の状況に応じ、幹糸15に対するハリス19(釣針27)の取付位置を容易に変更することができるため、既述した各実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能となった。
15-1 釣糸
19 ハリス
21,55,77 ビーズ玉(仕掛け本体)
23,57,79 挿通孔
25 ハリス止め
27 釣針
31,33,63,69,83 ストッパ
35,67 糸
43,43-1,43-2,65,75,87 移動式ビーズ玉(移動式仕掛け)
45 錘本体(仕掛け本体)
47 移動式錘(移動式仕掛け)
49 幹糸挿通具
51 紐
53 巻回溝
59,61 糸挿通孔
81 ハリス挿通孔
Claims (3)
- 釣糸が挿通される挿通孔が設けられた仕掛け本体と、
当該仕掛け本体に取り付き、上記釣糸に沿って糸を編み込んで形成したストッパとからなり、
上記ストッパは、釣糸に沿って引っ張ることで釣糸に係止し、釣糸に沿ってストッパを縮めることで釣糸への係止が解除されることを特徴とする移動式仕掛け。 - ストッパを形成する糸は、仕掛け本体の挿通孔に挿通して仕掛け本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の移動式仕掛け。
- ストッパを形成する糸は、仕掛け本体に設けられた糸挿通孔に挿通して仕掛け本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の移動式仕掛け。
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