JP2007150949A - 受信機 - Google Patents

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Satoshi Kanazawa
学志 金沢
Shinichi Inabe
晋一 稲辺
Tomotsugu Sekine
友嗣 関根
Hirotami Ueda
博民 上田
Kazutomi Mori
一富 森
Kenji Suematsu
憲治 末松
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Abstract

【課題】デジタル利得制御の受信機において、利得切り替えの反復動作を防止する。
【解決手段】デジタル制御信号に基づいて離散的に変化させた利得により受信信号を増幅する可変利得回路3と、増幅された受信信号の周波数を中間周波数に変換する周波数変換回路4と、中間周波数信号の信号強度を測定する受信信号強度回路6と、基準信号と受信信号強度回路6で測定された信号強度との比較結果に基づいて、信号強度に応じた利得をデジタル制御信号として算出して可変利得回路3に出力する制御回路8とを備えた受信機において、デジタル制御信号に基づいて受信信号強度回路6で測定された信号強度に加算する信号強度加算信号を算出する加算回路9をさらに備え、制御回路8は、信号強度および信号強度加算信号を合算した第1の合算信号と基準信号との比較結果に応じた利得をデジタル制御信号として算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル制御の利得可変機能をもった受信機に関する。
携帯電話などの無線通信に用いられる受信機には、通常、高ダイナミックレンジ特性が要求されるため利得可変機能が必要となる。図8は、従来の送受信機の構成図であり、受信部100と送信部200で構成される(例えば、特許文献1参照)。
さらに、図8における送受信機の受信部100は、送受信共用アンテナ101、LNA(Low Noise Amplifier:低雑音増幅回路)102、バンドパスフィルタ/ミキサ103、AGC・AMP(Automatic Gain Control Amplifier:自動ゲイン調整増幅回路)104、バンドパスフィルタ105、中間周波数増幅器106、デジタル復調器107、デュプレクサ108、伝送路周波数発信器109、および中間周波数発信器110で構成されている。
次に、受信時の動作について示す。送受信共用アンテナ101より入力された受信信号は、デュプレクサ108を経由してLNA102に入力される。LNA102は、受信電力に応じた利得調整信号LNA GAIN ADJに基づいて受信信号を増幅し、バンドパスフィルタ/ミキサ103へ出力する。
バンドパスフィルタ/ミキサ103は、受信信号を中間周波数へダウンコンバードし、AGC AMP104へ出力する。AGC AMP104は、LNA102と同様に、受信電力に応じた利得調整信号RX AGC ADJに基づいて、中間周波数へダウンコンバードされた受信信号を増幅する。このようにして増幅された受信信号は、バンドパスフィルタ105、中間周波数増幅器106を介してデジタル復調器107に入力される。
デジタル復調器107は、中間周波数発信器110からの局部発振信号を用いて、受信信号に対する直接検波を行い、ベースバンド信号RX I DATA及びRX Q DATAを得る。ベースバンド信号RX I DATAとRX Q DATAは、図中にない総和回路、積分回路及び乗算回路を経て、アンテナ101の受信電力に比例した信号であるRSSI INとなる。
RSSI INは、図示していないRSSI(Reseive Signal Strength Indication:受信信号強度)回路に入力される。RSSI回路は、LNA102に与える利得調整信号LNA GAIN ADJ及びAGC AMP104に与える利得調整信号RX AGC ADJを出力する。RSSI回路は、LNA102の利得を可変させるRSSI INの範囲では、AGC AMP104の利得を一定にさせ、AGC AMP104の利得を可変させるRSSI INの範囲では、LNA102が利得を一定にさせるよう制御する。
すなわち、AGC AMP104がAGC機能を担っていないときには、LNA102がAGC機能を担い、RSSI INのダイナミックレンジの全域に渡ってAGCル−プを有効に機能させ、受信電力に対してRSSI INを一定化する。
特開平9−205332号公報(第1頁、図1)
しかしながら、上記のようなアナログ利得制御の送受信機の構成を、デジタルで利得制御する送受信機に適用した場合には、以下に述べる課題がある。アナログ制御では、受信電力に対してRSSI入力を一定にするようAGCル−プを機能させていた。
これに対して、デジタル制御の場合には、入力レベルが基準となるレベルより高いか低いかを判定し、利得を離散的に制御する。ところが、利得の離散量が、入力レベルと基準となるレベルとの差より大きい場合には、利得の切り替え動作が反復してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、デジタル利得制御の受信機において、利得切り替えの反復動作を防止することのできる受信機を得ることを目的とする。
本発明に係る受信機は、デジタル制御信号に基づいて離散的に変化させた利得により受信信号を増幅する可変利得回路と、可変利得回路により増幅された受信信号の周波数を中間周波数に変換する周波数変換回路と、周波数変換回路で変換された中間周波数信号の信号強度を測定する受信信号強度回路と、基準信号と受信信号強度回路で測定された信号強度との比較結果に基づいて、信号強度に応じた利得をデジタル制御信号として算出して可変利得回路に出力する制御回路とを備えた受信機において、デジタル制御信号に基づいて受信信号強度回路で測定された信号強度に加算する信号強度加算信号を算出する加算回路をさらに備え、制御回路は、信号強度および信号強度加算信号を合算した第1の合算信号と基準信号との比較結果に応じた利得をデジタル制御信号として算出するものである。
本発明によれば、デジタル可変利得制御を行う際に、設定する利得に応じて、受信信号強度回路で測定された信号強度に加算すべき信号強度加算信号を求める加算回路を設けることにより、デジタル利得制御の受信機において、利得切り替えの反復動作を防止することのできる受信機を得ることができる。
以下、本発明の受信機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における受信機の構成図である。図1の受信機は、高周波信号であるRF(Radio Frequency:無線周波数)入力端子1、中間周波数信号のIF(Intermediate Frequency:中間周波数)出力端子2、離散的に利得を変化する可変利得回路3、周波数変換回路4、中間周波数回路5、RSSI回路(受信信号強度回路)6、I−V変換回路7、制御回路8、および電流加算回路9で構成される。
ここで、電流加算回路9は、加算回路に相当し、I−V変換回路7は、RSSI回路6で計測される信号強度を電流値から電圧値に変換する変換器であり、制御回路8の一部と見なすことができる。
図1に示した本発明による受信機は、電流加算回路9を備えている点を特徴としている。そこで、この電流加算回路9がない受信機の動作を、まず始めに説明する。RF入力端子1より入力された受信信号は、可変利得回路3において離散的に変化させた利得により増幅され、次に、周波数変換回路4で受信信号周波数を中間周波数まで変換し、中間周波数信号を生成する。RSSI回路6は、周波数変換回路4で変換された中間周波数信号の信号強度を計測し、信号強度に応じた電流を出力する。
I−V変換回路7は、RSSI回路6から出力された電流信号を電圧信号に変換する。さらに、制御回路8は、I−V変換された信号強度の電圧信号と基準電圧VREFとを比較し、可変利得回路3の利得を算出し、デジタル制御信号として出力する。これにより、可変利得回路3は、デジタル制御信号に基づいて利得を変化させることとなる。
次に、本発明の特徴である電流加算回路9の役割について説明する。電流加算回路9は、制御回路8からのデジタル制御信号に基づいて、可変利得回路3に設定する利得に応じてRSSI回路6で測定された信号強度に加算すべき信号強度加算信号を電流信号として出力する回路である。
これにより、I−V変換回路7は、RSSI回路6で計測された信号強度の電流出力と、電流加算回路9から出力された信号強度加算信号の電流出力とを加算した電流値のI−V変換を行い、第1の合算信号を生成することになる。制御回路8は、この第1の合算信号とあらかじめ設定された基準電圧VREFとの比較に基づいて、可変利得回路3に設定すべき利得を求め、デジタル制御信号として出力する。
可変利得回路3は、デジタル制御信号に基づいて利得を設定することにより、出力レベルを、周波数変換回路4の入力飽和レベルより小さくさせることができる。この結果、受信機の歪みを低く抑え、高ダイナミックレンジを得ることができる。さらに、離散的に利得を変換した際にも、電流加算回路9の働きにより、利得切り替えに伴う反復動作を防止することができる。
そこで、この利得切り替えに伴う反復動作の防止について、具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態1における電流加算回路9の動作を説明する図である。図2において、横軸は、RSSI回路6の入力レベルを示しており、縦軸は、I−V変換回路7による電圧への変換後の出力レベル(すなわち第1の合算信号)を示している。
図2の実線は、電流加算回路9がある場合の入出力関係を示しており、点線は、電流加算回路9がない場合の入出力関係を示している。矢印で示したように、電流加算回路9がある場合には、電流加算回路9から出力される電流をRSSI回路6で計測された信号強度の電流出力に加算することにより、I−V変換後の出力レベルが上昇し、利得切り換え時における第1の合算信号の出力レベルの段差をなくすことができる。
次に、図1、図2を用いて、電流加算回路9の効果について説明する。電流加算回路9がない場合には、受信信号が基準となるレベルより高い入力レベルのときに、可変利得回路3は、制御回路8から利得を下げるデジタル制御信号を受ける。これにより、可変利得回路3が利得を下げた結果として、RSSI回路6の出力信号レベルが基準となる電圧を下回った場合には、制御回路8は、可変利得回路3に利得を上げるデジタル制御信号を送ることとなる。
次に、可変利得回路3が今度は利得を上げた結果として、RSSI回路6の出力信号レベルが基準となる電圧を越えた場合には、制御回路8は、可変利得回路3に今度は利得を下げる制御信号を送ることとなる。このように、電流加算回路9がない場合には、利得切り替え動作の反復が生じてしまう。
このような反復の問題に対して、本発明では、図1に示した電流加算回路9を設けている。利得切り換え時に電流加算回路9からの加算電流を加味することにより、図2に示したように、利得切り替え時にRSSI回路6の出力が落ちた分だけ出力を上昇させることができる。この結果、制御回路8は、利得切り換え時においても段差のない入力レベル信号を第1の合成信号として受信することができ、上述したような利得切り替えによる反復動作を防止することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、デジタル可変利得制御を行う際に、設定する利得に応じて、受信信号強度回路で計測された信号強度に対して加算すべき信号強度加算信号を求める加算回路を設けることにより、利得切り替えに伴う反復動作を防止することができる。
なお、可変利得回路3は、周波数変換回路4の前段に配置した場合について説明したが、周波数変換回路4の後段あるいは前後段両側に配置してもよい。また、可変利得回路3の構成は、デジタル可変減衰器でもよいし、デジタル可変利得増幅器でもよい。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2における受信機の構成図である。実施の形態1による図1の構成と比較すると、図3の構成は、ヒステリシス追加回路10をさらに備えている点が異なっている。
動作は、基本的に実施の形態1と同様であるが、ヒステリシス追加回路10を新たに設けることにより、基準電圧VREFを超えた場合には、RSSI回路6の出力電流と電流加算回路9の加算電流とを加算した電流をさらに増やして出力レベルを上げ、基準電圧VREFを下回った場合には、増やしていた電流を切り、出力レベルを下げるヒステリシス特性を持たせた点が異なる。
実施の形態1において、電流加算回路9を備えた場合のRSSI回路6への入力とI−V変換回路7の出力との関係は、図2のように1対1となっている。しかし、I−V変換回路7からの出力レベル(すなわち、RSSI回路6で検出された信号強度の電流出力と電流加算回路9から出力された信号強度加算信号の電流出力とを合わせた出力電流レベルをI−V変換回路7で電圧変換した信号)が可変利得回路3の利得切り替え動作を決定する基準電圧VREFの近辺にある場合には、可変利得回路3の切り替え動作がRSSI回路6の入力レベルの微少変化に追随してしまい、不要な利得切り替え動作が生じる問題がある。
そこで、この問題点を解決するため、ヒステリシス追加回路10を新たに設けている。このヒステリシス追加回路10は、RSSI回路6の入力レベルの上昇時と下降時において、I−V変換回路7への利得切り替え入力レベルに差を持たせるヒステリシス特性追加信号を算出する。このように、I−V変換回路7への入力信号に対してヒステリシス特性を持たせることができるヒステリシス追加回路10の働きにより、RSSI回路6の入力レベルの微少変化に追随して発生していた不要な利得切り替え動作を防止することができる。
図4は、本発明の実施の形態2におけるヒステリシス追加回路10の動作を説明する図である。図4において、横軸は、RSSI回路6の入力レベルを示しており、縦軸は、I−V変換回路7による電圧への変換後の出力レベルを示している。
図4に示すように、RSSI回路6の入力レベルが上昇し、基準電圧VREFを超えた場合には、I−V変換回路7は、ヒステリシス追加回路10から出力されるヒステリシス特性追加信号である電流出力を、RSSI回路6の電流出力および電流加算回路9の電流出力を合わせた出力電流レベルに対してさらに加算する。そして、I−V変換回路7は、加算して得られた信号を電圧信号に変換することにより、第2の合算信号を得る。
一方、RSSI回路6の入力レベルが下降し、基準電圧を下回った場合には、ヒステリシス追加回路10から出力される電流出力を切ることにより、I−V変換回路7は、RSSI回路6の電流出力と電流加算回路9の電流出力とを加算した信号を電圧信号に変換することにより第2の合算信号を得る。このようにして、I−V変換回路7への入力信号にヒステリシス特性を持たせることにより、基準電圧VREFの近辺において、受信電力の上昇時と下降時において利得切り替え入力レベルに差が生じるため、微小な入力レベル変化に対して不要な利得切り替え動作を防止することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、デジタル可変利得制御を行う際に、加算回路に加え、設定する利得に応じてI−V変換回路への入力信号にヒステリシス特性を持たせることができるヒステリシス追加回路をさらに設けることにより、利得切り替えによる反復動作を防止するとともに、基準電圧近辺における微小な受信信号レベルの変化に対しても不要な利得切り替え動作を防止することができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、1つの基準電圧VREF(すなわち、1ビットの基準電圧)によりデジタル可変利得制御を行う際の、利得切り換えに伴う反復動作の防止について説明した。本実施の形態3では、基準電圧を多ビット化した場合に対して、加算回路を適用した反復動作の防止について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3における受信機の構成図である。基本的な構成は、実施の形態1における図1と同様である。図5においては、基準電圧の多ビット化に伴って、可変利得回路3、制御回路8、および電流加算回路9のそれぞれが多ビット化に対応した構成を有している点が異なっている。
次に、図5の構成に基づいて、本実施の形態3の効果について説明する。実施の形態1の効果で述べたように、電流加算回路9がない場合には、利得切り替えの反復動作が生じる問題がある。そこで、図5のように複数の電流加算回路9(1)〜9(N)を備えた電流加算回路9を設け、複数の電流加算回路9(1)〜9(N)から出力される加算電流によりRSSI回路6の出力レベルを上げている。
可変利得回路3は、Nビットの可変利得回路3(1)〜3(N)により、受信信号を多段増幅する。次に、周波数変換回路4は、多段増幅後の受信信号を中間周波数信号に変換し、RSSI回路6は、中間周波数信号の信号強度を計測する。
これに対して、制御回路8は、Nビットの制御回路8(1)〜8(N)により、I−V変換回路7で変換後の電圧信号と、Nビットの基準電圧VREF1〜VREFNのそれぞれとを比較し、可変利得回路3(1)〜3(N)のそれぞれの利得を算出し、デジタル制御信号として出力する。
一方、電流加算回路9は、Nビットの電流加算回路9(1)〜9(N)により、Nビットの基準信号VREF1〜VREFNに対応したデジタル制御信号に基づいて、RSSI回路6で測定された信号強度に加算すべきそれぞれのビットに対応した複数の信号強度加算信号を電流信号として出力する回路である。
これにより、I−V変換回路7は、RSSI回路6で計測された信号強度の電流出力、および電流加算回路9から出力された複数の信号強度加算信号の電流出力のすべてを加算した電流値のI−V変換を行い、第3の合算信号を生成することになる。最終的に、制御回路8は、この第3の合算信号を、I−V変換回路7で変換後の電圧信号として用い、Nビットの基準信号VREF1〜VREFNのそれぞれとの比較結果に基づいて、可変利得回路3(1)〜3(N)のそれぞれの利得を算出する。
このように、基準電圧を多ビット化した場合にも、可変利得回路3、制御回路8、および電流加算回路9のそれぞれを多ビット化対応の構成とすることにより、1ビットの基準電圧に対する場合と同様に、利得切り替えによりRSSI回路6の出力が落ちた分だけ出力を上昇させることができ、利得切り替えに伴う反復動作を防止することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、デジタル可変利得制御を行う際に、基準電圧を多ビット化した場合に対しても、設定する利得に応じて、受信信号強度回路で計測された信号強度に対して加算すべき信号強度加算信号を求める加算回路を各ビットに対応して設けることにより、利得切り替えに伴う反復動作を防止することができる。
実施の形態4.
図6は、本発明の実施の形態4における受信機の構成図である。実施の形態3による図5の構成と比較すると、図6の構成は、複数のヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)からなるヒステリシス追加回路10をさらに備えている点が異なる。すなわち、本実施の形態4では、基準電圧を多ビット化した際に、複数の電流加算回路9(1)〜(N)に加え、複数の複数のヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)をさらに設けている。
動作は、基本的に実施の形態3と同様であるが、複数のヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)を新たに設けることにより、多ビットからなる基準電圧VREF1〜VREFNをそれぞれ超えた場合には、RSSI回路6の出力電流と複数の電流加算回路9(1)〜9(N)のそれぞれの加算電流とを加算した電流をさらに増やして出力レベルを上げ、基準電圧VREF1〜VREFNをそれぞれ下回った場合には、増やしていたそれぞれの電流を切り、出力レベルを下げるヒステリシス特性を持たせた点が異なる。
しかしながら、このような複数のヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)を設けることで、以下に述べる新たな問題が生じる。図7は、本発明の実施の形態4における複数のヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)の動作を説明する図である。図7において、横軸は、RSSI回路6の入力レベルを示しており、縦軸は、V−I変換回路7による電圧への変換後の出力レベルを示している。
この図7においては、説明を容易にするために、ビット数は2ビットとし、利得切り替えの基準電圧をVREF1及びVREF2とする。2ビットに対応する2つのヒステリシス追加回路10(1)、10(2)がない場合には、基準電圧VREF1及びVREF2に応じて、RSSI回路6の入力レベルA及びCで利得切り替えが生じる。
しかし、2ビットのヒステリシス追加回路10(1)、10(2)がある場合には、RSSI回路6の入力レベルAにおいて1ビット目のヒステリシス追加回路10(1)により加算電流が追加されると、2ビット目の利得切り替え入力レベルが、CからBへ移動することとなる。このため、2ビットのヒステリシス追加回路10(1)、10(2)がない場合に比べ、2ビットのヒステリシス追加回路10(1)、10(2)を設けた場合の方が、ダイナミックレンジが狭くなるという問題が生じる。
そこで、この問題をなくすために、1ビット目のヒステリシス追加回路10(1)により増加した加算電流のI−V変換後の値ΔVrefだけ、2ビット目の基準電圧VREF2を増加させる。このようにすることで、2ビット目の利得切り替え入力レベルは、2ビットのヒステリシス追加回路10(1)、10(2)を追加しても、追加する前と変わらないC点となるため、ダイナミックレンジを減少させずに、基準電圧近辺において不要な利得切り替え動作を防止することができる。
次に、このようなΔVrefを加算する考え方を、2ビットからNビットへ拡張した場合について、先の図6に基づいて説明する。図6に示すように、基準電圧回路11の基準電圧をVREF1〜VREFNのNビットとする。それぞれのヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)により増加した加算電流のI−V変換後の値をΔVrefとすると、このΔVref分を考慮した後の新たな基準電圧VREF1'〜VREFN'は、下式で示すことができる。
VREF1'= VREF1
VREF2'= VREF2 + ΔVref
: :
VREFN'= VREFN +(N−1)×ΔVref
ただしN>0
このように、ビットの位置に応じて基準電圧を変えることで、Nビットの場合でもダイナミックレンジを減少させずに、基準電圧近辺において不要な利得切り替え動作を防止することができる。すなわち、図6における複数の制御回路8(1)〜8(N)は、それぞれのビットに応じてΔVrefを考慮した新た基準電圧VREF1'〜VREFN'を用いて利得切り換えを行うこととなる。
一方、I−V変換回路7は、Nビットのヒステリシス追加回路10(1)〜10(N)から出力されるそれぞれのヒステリシス特性追加信号である電流出力を、RSSI回路6の電流出力およびNビットの電流加算回路9(1)〜(N)のそれぞれの電流出力のすべてを合わせた出力電流レベルに対してさらに加算した信号を変換することにより第4の合算信号を得る。最終的に、制御回路8は、この第4の合算信号を、I−V変換回路7で変換後の電圧信号として用い、新たな基準電圧VREF1'〜VREFN'のそれぞれとの比較結果に基づいて、可変利得回路3(1)〜3(N)のそれぞれの利得を算出する。
以上のように、実施の形態4によれば、デジタル可変利得制御を行う際に、基準電圧を多ビット化した場合に対しても、電流加算回路に加え、設定する利得に応じてI−V変換回路に入力する電流にヒステリシス特性を持たせることができる多ビット構成のヒステリシス追加回路をさらに設け、ビットに応じた新たな基準電圧に基づく切り換えを行うことにより、利得切り替えによる反復動作を防止するとともに、基準電圧近辺における微小な受信信号レベルの変化に対しても不要な利得切り替え動作を防止することができる。
本発明の実施の形態1における受信機の構成図である。 本発明の実施の形態1における電流加算回路の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2における受信機の構成図である。 本発明の実施の形態2におけるヒステリシス追加回路の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態3における受信機の構成図である。 本発明の実施の形態4における受信機の構成図である。 本発明の実施の形態4における複数のヒステリシス追加回路の動作を説明する図である。 従来の送受信機の構成図である。
符号の説明
1 RF入力端子、2 IF出力端子、3 可変利得回路、4 周波数変換回路、5 中間周波数回路、6 RSSI回路(受信信号強度回路)、7 I−V変換回路、8 制御回路、9 電流加算回路(加算回路)、10 ヒステリシス追加回路、11 基準電圧回路。

Claims (4)

  1. デジタル制御信号に基づいて離散的に変化させた利得により受信信号を増幅する可変利得回路と、
    前記可変利得回路により増幅された受信信号の周波数を中間周波数に変換する周波数変換回路と、
    前記周波数変換回路で変換された中間周波数信号の信号強度を測定する受信信号強度回路と、
    基準信号と前記受信信号強度回路で測定された前記信号強度との比較結果に基づいて、前記信号強度に応じた利得をデジタル制御信号として算出して前記可変利得回路に出力する制御回路と
    を備えた受信機において、
    前記デジタル制御信号に基づいて前記受信信号強度回路で測定された信号強度に加算する信号強度加算信号を算出する加算回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記信号強度および前記信号強度加算信号を合算した第1の合算信号と前記基準信号との比較結果に応じた利得をデジタル制御信号として算出する
    ことを特徴とする受信機。
  2. 請求項1に記載の受信機において、
    前記デジタル制御信号に基づいて、前記第1の合算信号にヒステリシス特性を持たせるヒステリシス特性追加信号を算出するヒステリシス追加回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記第1の合算信号および前記ヒステリシス特性追加信号を合算した第2の合算信号と前記基準信号との比較結果に応じた利得をデジタル制御信号として算出する
    ことを特徴とする受信機。
  3. 請求項1に記載の受信機において、
    前記可変利得回路は、複数の基準信号のそれぞれに応じて算出された複数の利得を含むデジタル制御信号に基づいて受信信号を多段増幅し、
    前記加算回路は、前記複数の利得を含む前記デジタル制御信号に基づいて前記受信信号強度回路で測定された信号強度に加算する複数の信号強度加算信号を前記複数の基準信号に応じて算出し、
    前記制御回路は、前記信号強度および前記複数の信号強度加算信号のすべてを合算した第3の合算信号と前記複数の基準信号のそれぞれとの比較結果に応じた複数の利得をデジタル制御信号として算出する
    ことを特徴とする受信機。
  4. 請求項3に記載の受信機において、
    前記複数の利得を含む前記デジタル制御信号に基づいて、前記第3の合算信号にヒステリシス特性を持たせる複数のヒステリシス特性追加信号を前記複数の基準信号に応じて算出するヒステリシス追加回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記第3の合算信号および前記複数のヒステリシス特性追加信号のすべてを合算した第4の合算信号と、前記複数の基準信号および前記デジタル制御信号に基づいて算出した新たな複数の基準信号のそれぞれとの比較結果に応じた複数の利得をデジタル制御信号として算出する
    ことを特徴とする受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276317A (ja) * 1988-09-13 1990-03-15 Nec Eng Ltd 電圧比較回路
JPH07209346A (ja) * 1991-10-25 1995-08-11 Samsung Electron Co Ltd ヒステリシスを持つコンパレータ
JPH1013281A (ja) * 1996-03-27 1998-01-16 Philips Electron Nv 改良された無線受信器
JP2004048581A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Hitachi Ltd 受信装置及び利得制御システム

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