JP4778875B2 - 利得制御装置 - Google Patents

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本発明は、利得制御装置に関する。
図5は、スペクトラム拡散通信の利得制御装置の構成例を示す図である。受信信号S1は、スペクトラム拡散変調された受信信号である。自動利得制御(AGC)増幅器101は、制御信号S9に応じた利得で、受信信号S1を増幅し、信号S2を出力する。直交検波回路102は、信号S2を直交検波(復調)し、I信号S4I及びQ信号S4Qを出力する直交復調回路である。ハイブリッド回路111は、信号S2を乗算器112I及び112Qに分配する分配器である。乗算器112Iは、可変発振器113が生成する信号を信号S2に乗算し、I信号S3Iを出力する。ローパスフィルタ115Iは、信号S3Iの低周波数帯域のみを通過させ、信号S4Iを出力する。遅延回路114は、発振器113が生成する信号をπ/2[rad]遅延させる。乗算器112Qは、遅延回路114により遅延させられた信号を信号S2に乗算し、Q信号S3Qを出力する。ローパスフィルタ115Qは、信号S3Qの低周波数帯域のみを通過させ、信号S4Qを出力する。アナログ/デジタル変換器103は、信号S4I及びS4Qをアナログからデジタルに変換し、信号S5I及びS5Qを出力する。復調回路105は、I信号S5I及びQ信号S5Qをスペクトラム拡散復調し、復調信号S10を出力する拡散復調回路である。
自動利得制御(AGC)回路124は、I信号S5I及びQ信号S5Qを基に、AGC増幅器101の利得を制御するための制御信号S8を出力する。演算回路121は、I信号S5I及びQ信号S5Qの2乗和I2+Q2を演算し、信号S6を出力する。信号S6は、I信号S5I及びQ信号S5Qのエネルギ(電力)を表す。減算器123は、信号S6から基準レベルL0を減算し、信号S7を出力する。基準レベルL0は、AGC増幅器101の目標利得を示すレベルである。ループフィルタ124は、信号S7を積分して平均値を制御信号S8として出力する。デジタル/アナログ変換器106は、デジタルの制御信号S8をアナログの制御信号S9に変換し、AGC増幅器101に出力する。
演算回路121の出力信号S6が基準レベルL0と同じになる方向に、AGC増幅器101の利得が制御される。例えば、信号S6が基準レベルL0より小さければ、AGC増幅器101の利得が大きくなるように制御される。AGC増幅器101の利得は、アナログ/デジタル変換器103の出力信号S5I及びS5Qが、後段の処理精度に対してオーバーフローしない範囲でもっとも有効な大きさになるように制御される。
また、下記の特許文献1には、A/D変換器から出力される受信デジタル信号の信号レベルを適正値に保持するための第1のAGC回路に加え、第2のAGC回路を新たに備え、この第2のAGC回路により、相関器への入力信号レベルを適正値に保持するべく、デジタルフィルタの出力信号レベルに基づいて相関器への入力信号レベルを可変制御するようにしたCDMA通信装置が記載されている。
また、下記の特許文献2には、PGA方式で離散的に利得が設定される複数段のアンプで構成される可変利得増幅器をAGC制御する可変利得制御回路において、利得切り替え時に発生するDCオフセットの影響を低減する技術が記載されている。
また、下記の特許文献3には、主情報信号に、付加情報信号がスペクトラム拡散されたスペクトラム拡散信号が重畳された入力信号から、前記スペクトラム拡散信号を検出する装置において、利得制御部は、各サンプルデータごとに、データを逓倍する方向にビットシフトする回路により構成される技術が記載されている。
特開2000−252868号公報 特開2005−94178号公報 特開平11−88227号公報
VSF(拡散率可変)によるDSSS(直接スペクトラム拡散:Direct Sequence Spread Spectrum)方式では、スペクトラム拡散の拡散率によって、デジタル信号S5I及びS5Qの有効ビット数は変動しうる。例えば、大きい拡散率では低着信レベルでの再生を確実にすることが求められるが、アナログ/デジタル変換器103の有効ビット数は少なくてもかまわない。逆に、小さい拡散率では良好な着信レベルでスループット増大が期待されるが、アナログ/デジタル変換器103の有効ビット数を多めにするほうが再生情報の品質を良好に保てる期待がある。
これらを両立するために、AGC増幅器101の可変利得範囲は十分に広いことが求められる。AGC増幅器101の制御範囲が満たない場合には、AGC増幅器101の前段に低雑音増幅器を追加して、この利得分を選択するスイッチを介して全体での可変範囲を目的範囲まで広げるなどの対策が考えられる。このように、必要以上の性能もしくは回路が必要となるなどの課題がある。
本発明の目的は、増幅器の不必要な範囲の利得制御を抑制することができる利得制御装置を提供することである。
本発明の利得制御装置は、制御信号に応じた利得で、スペクトラム拡散変調された受信信号を増幅する増幅器と、前記増幅された信号を直交復調する直交復調回路と、前記直交復調された信号をアナログからデジタルに変換するアナログ/デジタル変換器と、前記受信信号のスペクトラム拡散変調の拡散率が所定の閾値より大きい場合に前記デジタルに変換された信号の上位ビットを捨てて上位にビットシフトして出力する乗算回路と、前記乗算回路の出力信号を所定の拡散率でスペクトラム拡散復調する復調回路と、前記乗算回路が出力する信号と前記増幅器の目標利得を示す基準レベルとを比較し、該比較結果に応じて前記増幅器に前記制御信号を出力する利得制御回路とを有することを特徴とする。
拡散率に応じて増幅器の利得を制御することができるので、増幅器の不必要な範囲の利得制御を抑制することができる。
(第1の実施形態)
図6は、本発明の第1の実施形態による無線機の構成例を示すブロック図である。無線機は、送信部と受信部を有する。まず、送信部について説明する。エンコーダ601は、送信データDtをエンコードして出力する。マッピング(拡散)回路602は、エンコーダ601の出力信号を所定の拡散率でスペクトラム拡散変調し、I信号及びQ信号を出力する拡散変調回路である。波形成形フィルタ603は、マッピング回路602が出力するI信号及びQ信号を波形成形のためのフィルタリング処理をして出力する。デジタル/アナログ変換器604は、波形成形フィルタ603が出力するI信号及びQ信号をデジタルからアナログに変換して出力する。直交変調回路605は、デジタル/アナログ変換器604が出力するI信号及びQ信号を直交変調し、ベースバンドから中間周波数に変換し、出力する。RF/IF回路606は、直交変調回路605が出力する信号を中間周波数(IF)から高周波数(RF)に変換し、デュプレクサ607を介して、アンテナ608から無線送信する。
次に、受信部について説明する。アンテナ608は、無線の受信信号を受信する。受信信号は、他の無線機の送信部により送信された信号であり、スペクトラム拡散変調された信号である。RF/IF回路611は、アンテナ608及びデュプレクサ607を介して上記の受信信号を受信し、その受信信号を高周波数(RF)から中間周波数(IF)に変換する。自動利得制御(AGC)増幅器(アンプ)101は、自動利得制御(AGC)回路104が出力する制御信号に応じた利得で、RF/IF回路611が出力する信号を増幅して出力する。直交検波(復調)回路102は、AGC増幅器101が出力する信号を直交検波(復調)し、I信号及びQ信号を出力する。アナログ/デジタル変換器103は、直交検波回路102が出力するI信号及びQ信号をアナログからデジタルに変換して出力する。AGC回路104は、アナログ/デジタル変換器103が出力するI信号及びQ信号を基に制御信号をAGC増幅器101に出力する。復調回路105は、アナログ/デジタル変換器103が出力するI信号及びQ信号を所定の拡散率でスペクトラム拡散復調し、信号を出力する拡散復調回路である。デコーダ612は、復調回路105が出力する信号をデコードし、受信データDrを出力する。
本実施形態は、VSF(拡散率可変)のDSSS(直接スペクトラム拡散:Direct Sequence Spread Spectrum)方式によるスペクトラム拡散通信の無線機の例を示す。受信電界強度は無線機の環境に依存して異なるため、利得制御装置(AGC増幅器101、直交検波回路102、アナログ/デジタル変換器103及びAGC回路104を含む)を有する。AGC増幅器101の利得は、アナログ/デジタル変換後のダイナミックレンジが、後段の処理精度に対してオーバーフローしない範囲でもっとも有効な大きさになるように制御する。利得制御装置を実現するためには、利得を変動させるためにAGC増幅器101を用い、アナログ/デジタル変換後の信号電力をモニタしてその変動範囲を調整する。本実施形態は、受信部の利得制御範囲の縮小を考慮したCDMA(符号分割多重接続:Code Division Multiple Access)用無線機を示す。
図1は、本実施形態による利得制御装置の構成例を示す図である。この利得制御装置は、図6のAGC増幅器101、直交検波回路102、アナログ/デジタル変換器103、AGC回路104及び復調回路105を含む部分である。図1は、図5に対して、セレクタ122を追加したものである。
受信信号S1は、図6のRF/IF回路611が出力するスペクトラム拡散変調された受信信号である。AGC増幅器101は、制御信号S9に応じた利得で、受信信号S1を増幅し、信号S2を出力する。直交検波回路102は、信号S2を直交検波(復調)し、I信号S4I及びQ信号S4Qを出力する直交復調回路である。ハイブリッド回路111は、信号S2を乗算器112I及び112Qに分配する分配器である。乗算器112Iは、可変発振器113が生成する信号を信号S2に乗算し、I信号S3Iを出力する。ローパスフィルタ115Iは、信号S3Iの低周波数帯域のみを通過させ、信号S4Iを出力する。遅延回路114は、発振器113が生成する信号をπ/2[rad]遅延させる。乗算器112Qは、遅延回路114により遅延させられた信号を信号S2に乗算し、Q信号S3Qを出力する。ローパスフィルタ115Qは、信号S3Qの低周波数帯域のみを通過させ、信号S4Qを出力する。アナログ/デジタル変換器103は、信号S4I及びS4Qをアナログからデジタルに変換し、信号S5I及びS5Qを出力する。復調回路105は、I信号S5I及びQ信号S5Qをスペクトラム拡散復調し、復調信号S10を出力する拡散復調回路である。
自動利得制御(AGC)回路124は、I信号S5I及びQ信号S5Qを基に、AGC増幅器101の利得を制御するための制御信号S8を出力する。セレクタ122は、受信信号S1のスペクトラム拡散変調の拡散率SFに応じて、AGC増幅器101の目標利得を示す基準レベルL1又はL2を選択して出力する。演算回路121は、I信号S5I及びQ信号S5Qの2乗和I2+Q2を演算し、信号S6を出力する。信号S6は、I信号S5I及びQ信号S5Qのエネルギ(電力)を表す。なお、演算回路121が出力する2乗和信号S6のビット数を減らすために、演算回路121は2乗和を演算した後、対数変換をし、信号S6を出力するようにしてもよい。減算器123は、信号S6からセレクタ122が出力する基準レベルを減算し、信号S7を出力する。ループフィルタ124は、信号S7を積分して平均値を制御信号S8として出力する。デジタル/アナログ変換器106は、デジタルの制御信号S8をアナログの制御信号S9に変換し、AGC増幅器101に出力する。
演算回路121の出力信号S6がセレクタ122の選択基準レベルと同じになるように、AGC増幅器101の利得が制御される。例えば、信号S6がセレクタ122の選択基準レベルより小さければ、AGC増幅器101の利得が大きくなるように制御される。AGC増幅器101の利得は、アナログ/デジタル変換器103の出力信号S5I及びS5Qが、後段の処理精度に対してオーバーフローしない範囲でもっとも有効な大きさになるように制御される。
拡散率SFは、送信データ速度(ビットレート)に対する拡散符号速度(チップレート)の比を表す。拡散率SFは、可変である。拡散率SFを大きくすると、復調回路105のスペクトラム拡散復調処理が複雑になり、ビットレートが小さくなるものの、悪い伝播環境でも通信品質を保てる。
拡散率SFが小さい場合には、伝播環境が良好であり、要求しているダイナミックレンジが広く、高分解能が要求される受信信号を想定している。拡散率SFが大きい場合には、伝播環境が悪く、最低限の分解能でよく、主信号の復調回路において拡散復調(逆拡散)されることで所望の分解能が得られるような受信信号を想定している。
図2は、拡散率SFが小さい場合のアナログ/デジタル変換器103の出力信号S5I及びS5Qを示す図である。拡散率SFが小さい場合には、良好な着信レベルでスループット増大が期待されるが、アナログ/デジタル変換器103の有効ビット数を多めにする方が再生情報の品質を良好に保てるので、有効ビット数を多くし、有効ビット範囲RG1を広くする。
図3は、拡散率SFが大きい場合のアナログ/デジタル変換器103の出力信号S5I及びS5Qを示す図である。拡散率SFが大きい場合には、低着信レベルでの再生を確実にすることが求められるが、アナログ/デジタル変換器103の有効ビット数は少なくてよく、有効ビット範囲RG2を狭くする。すなわち、デジタル信号S5I及びS5Qの上位ビットを捨てて、有効ビット数を少なくする。
セレクタ122は、アナログ/デジタル変換器103の有効ビット数に応じて、基準レベルL1又はL2を選択する。例えば、セレクタ122は、拡散率SFが閾値より小さいときには基準レベルL1を選択し、拡散率SFが閾値よりも大きいときには基準レベルL2を選択する。基準レベルL1は、基準レベルL2よりも大きい。基準レベルL1は、図2のように、有効ビット範囲RG1を広くするために、レベルを大きくする。それに対して、基準レベルL2は、図3に示すように、有効ビット範囲RG2を狭くするために、レベルを小さくする。
復調回路105は、拡散率SFが閾値より大きいときには信号S5I及びS5Qの上位ビットを捨てて上位にビットシフト(乗算)し、デジタル的に増幅を行う。
例として、拡散率SFが1(拡散しない)の場合でも動作できるように、アナログ/デジタル変換器103は8ビット精度のものを用いる。拡散率SFが1の場合は、大きい基準レベルL1を選択するが、伝搬環境が良好なので、AGCアンプ101の利得は小さくてすむ。
それに対して、拡散率SFが256の場合には、アナログ/デジタル変換器103は4ビット精度で十分である。この場合は、伝搬環境が厳しいことが想定されるが、小さい基準レベルL2を選択し、アナログ/デジタル変換器103の下位4ビットを有効とすることで、AGCアンプ101は上位4ビット分の増幅が不要になる。拡散率SFが閾値より大きいときには、復調回路105が信号S5I及びS5Qをビットシフトし、デジタル的に増幅するので、合計8ビット分の増幅が行えることになる。
拡散率SFが大きい場合には、拡散率SFが小さい場合に比べ、I信号S5I及びQ信号S5Qの分解能が8ビットから4ビットになる。この4ビット差は、電圧レベルで16倍の利得差であるので、電力に換算すると32倍で15dBの利得に相当する。拡散率が大きく分解能が4ビットでよい環境では、受信電力が微弱であり、本実施形態により例えば前記の15dB分の利得を不要にできる。
以上のように、本実施形態では、拡散率SFに応じて基準レベルL1又はL2を選択することにより、必要以上に可変利得範囲を拡大することを抑制できる。
なお、セレクタ122は基準レベルL1又はL2を選択する場合を例に説明したが、選択の代わりに、拡散率SFが大きい場合と小さい場合の受信レベルの比を乗じて基準レベルを生成する等の方法も考えられる。2のべき乗の乗算であればビットシフトで実現できるため、複数の拡散率の関係も2のべき乗である場合に実現性は高い。3個以上の拡散率SFの範囲に応じて、基準レベルを変えるようにしてもよい。
本実施形態の利得制御装置は、制御信号S9に応じた利得で、スペクトラム拡散変調された受信信号S1を増幅する増幅器101と、前記増幅された信号S2を直交復調する直交復調回路102と、前記受信信号S1のスペクトラム拡散変調の拡散率SFに応じて前記増幅器101の目標利得を示す基準レベルL1又はL2を出力する基準レベル出力回路122と、前記直交復調された信号及び前記基準レベルを比較し、その比較結果に応じて前記増幅器101に前記制御信号S9を出力する利得制御回路104,106とを有する。
アナログ/デジタル変換器103は、前記直交復調された信号S4I,S4Qをアナログからデジタルに変換する。前記利得制御回路104,106は、前記デジタルに変換された信号S5I,S5Q及び前記基準レベルを比較する。拡散復調回路105は、前記デジタルに変換された信号S5I,S5Qをスペクトラム拡散復調する。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態による利得制御装置の構成例を示す図である。この利得制御装置は、第1の実施形態(図1)に対して、セレクタ122を削除し、ビットセレクタ401を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
ビットセレクタ401は、第1の実施形態の復調回路105が行っていたビットシフト処理を行う。すなわち、ビットセレクタ401は、拡散率SFが閾値より大きいときには、信号S5I及びS5Qの上位ビットを捨てて上位にビットシフト(乗算)し、デジタル的に増幅し、信号S11I及びS11Qを出力する。例えば、上位4ビットを捨てて、下位4ビットを上位に4ビットシフトする。また、ビットセレクタ401は、拡散率SFが閾値より小さいときには、信号S5I及びS5Qをそのまま信号S11I及びS11Qとして出力する。ビットセレクタ401は、信号S11I及びS11Qを復調回路105及び演算器121に出力する。
なお、ビットシフトは狭義の乗算であるので、ビットシフト回路又は乗算器により行うことができる。例えば、拡散率SFが小さい場合と大きい場合の比の逆数を、受信信号S5I及びS5Qに乗ずることにより、信号S11I及びS11Qを生成してもよい。拡散率SFが小さい場合は乗算せずに信号S11I及びS11Qを出力し、拡散率SFが大きい場合には、前述の比の逆数を乗算することができる。また、ビットセレクタ401は、3個以上の拡散率SFの範囲に応じて、ビットシフト又は乗算を行うようにしてもよい。
演算回路121は、I信号S11I及びQ信号S11Qの2乗和I2+Q2を演算し、信号S6を出力する。減算器123は、信号S6から基準レベルL0を減算し、信号S7を出力する。本実施形態では、拡散率SFにかかわらず基準レベルL0は一定である。ループフィルタ124は、信号S7を積分して平均値を制御信号S8として出力する。デジタル/アナログ変換器106は、デジタルの制御信号S8をアナログの制御信号S9に変換し、AGC増幅器101に出力する。
復調回路105は、第1の実施形態のように、拡散率SFに応じて信号S11I及びS11Qのビットシフトを行うことはしない。復調回路105は、I信号S11I及びQ信号S11Qをスペクトラム拡散復調し、復調信号S10を出力する。
本実施形態によれば、拡散率SFが大きい場合には、図3に示すように、有効ビット範囲RG2が狭いので、ビットセレクタ401はデジタル的に増幅する。ビットセレクタ401の出力信号S11I及びS11Qを基に基準レベルL0との比較を行うので、第1の実施形態と同様に、AGCアンプ101の不必要な増幅を抑制することができる。
第1の実施形態では、拡散率SFが大きい場合には、基準レベルL2を大きくすることにより、AGCアンプ101の不必要な増幅を抑制することができる。第2の実施形態では、拡散率SFが大きい場合には、ビットセレクタ401によりI信号S5I及びQ信号S5Qを大きくすることにより、AGCアンプ101の不必要な増幅を抑制することができる。
第2の実施形態の利得制御装置は、制御信号S9に応じた利得で、スペクトラム拡散変調された受信信号S1を増幅する増幅器101と、前記増幅された信号S2を直交復調する直交復調回路102と、前記直交復調された信号S4I,S4Qをアナログからデジタルに変換するアナログ/デジタル変換器103と、前記受信信号S1のスペクトラム拡散変調の拡散率SFに応じて前記デジタルに変換された信号S5I,S5Qを乗算して出力する乗算回路401と、前記乗算回路401が出力する信号S11I,S11Qと前記増幅器101の目標利得を示す基準レベルL0とを比較し、その比較結果に応じて前記増幅器101に前記制御信号S9を出力する利得制御回路104,106とを有する。前記乗算回路401は、前記受信信号S1のスペクトラム拡散変調の拡散率SFに応じて前記デジタルに変換された信号S5I,S5Qをビットシフトする。
なお、第1及び第2の実施形態において、AGCアンプ101は、制御信号S9に応じて損失量を調整することにより利得を制御する可変アッテネータの場合を含むものとする。また、拡散率SFは、無線機の上位層の処理により取得することができ、復調回路105のスペクトラム拡散復調処理にも用いられる。
以上のように、第1及び第2の実施形態によれば、アナログ/デジタル変換後の信号S5I,S5Qの電力S6をモニタし、AGCアンプ101の利得変動範囲を調整する。例えば、拡散率SFが小さいときの有効ビット数を8ビット、拡散率SFが大きいときの有効ビット数を4ビットにする。拡散率SFが大きく分解能が4ビットでよい環境では、上記のように、15dB分の利得を不要にでき、必要以上に可変利得範囲を拡大することを抑制できる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態による利得制御装置の構成例を示す図である。 拡散率が小さい場合のアナログ/デジタル変換器の出力信号を示す図である。 拡散率が大きい場合のアナログ/デジタル変換器の出力信号を示す図である。 本発明の第2の実施形態による利得制御装置の構成例を示す図である。 スペクトラム拡散通信の利得制御装置の構成例を示す図である。 無線機の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 AGCアンプ
102 直交検波回路
103 アナログ/デジタル変換器
104 AGC回路
105 復調回路
106 デジタル/アナログ変換器
111 ハイブリッド回路
112I,112Q 乗算器
113 発振器
114 遅延回路
115I,115Q ローパスフィルタ
121 演算回路
122 セレクタ
123 減算器
124 ループフィルタ
401 ビットセレクタ

Claims (1)

  1. 制御信号に応じた利得で、スペクトラム拡散変調された受信信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅された信号を直交復調する直交復調回路と、
    前記直交復調された信号をアナログからデジタルに変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記受信信号のスペクトラム拡散変調の拡散率が所定の閾値より大きい場合に前記デジタルに変換された信号の上位ビットを捨てて上位にビットシフトして出力する乗算回路と、
    前記乗算回路の出力信号を所定の拡散率でスペクトラム拡散復調する復調回路と、
    前記乗算回路が出力する信号と前記増幅器の目標利得を示す基準レベルとを比較し、該比較結果に応じて前記増幅器に前記制御信号を出力する利得制御回路と
    を有することを特徴とする利得制御装置。
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