JP2007150911A - 無線通信システム及び方法並びに無線基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄なリソースの消費を抑えるとともに遠方のユーザとの間でも十分な品質で通信を行うことができる無線通信システム及び方法並びに無線基地局を提供する。
【解決手段】本発明の無線通信システムは、基地局1、中継局2、及び複数の端末3を含んで構成される。中継局2は、基地局1と端末3との間の行われる通信のうち、データ伝送率が最大データ伝送率の半分以下の通信を基地局1に代わって端末3との間で行う。中継局2の通信エリアは、少なくとも一部が基地局1の通信エリア外に配置されるよう基地局1に対して配置されていることが望ましい。また、中継局2は、特定の通信プロトコル(例えば、VoIP)が用いられる場合に、ROHC等の圧縮技術を使用して端末3との間で送受信するデータを圧縮するのが望ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線信号を送受信して通信を行う無線通信システム及び方法並びに無線基地局に関する。
近年、携帯電話機等の無線端末を用いた無線通信システムにおいては高速・大容量のデータ伝送の実現が望まれており、この要望に応えるべく研究開発が盛んに行われている。高速・大容量のデータ伝送を実現するために、時分割多重接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を用いた通信システムにおいて、予め割り当てられた使用周波数帯域内で複数のキャリアを使用して通信を行う技術が提案されている。
また、以下の特許文献1には、無線端末と無線基地局との間の通信を中継する無線中継局を設けて、無線基地局と無線端末との間の無線状態が悪い場合、又は無線端末が無線基地局間を移動している最中である場合であっても、応答の遅延を抑える技術が開示されている。
特開2002−77020号公報
ところで、上記の無線通信システム以外の固定通信システムについて着目すると、従来の電話回線網を使用した固定通信システムに代えて、VoIP(Voice over Intenet Protocol)を用いた固定通信システムが採用されてきつつある。ここで、VoIPとは、インターネットやイントラネット等のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ネットワークを使用して音声データを送受信する技術であり、例えば企業内に敷設された社内LAN(Local Area Network)を介した社員同士の会話を行うために用いられ、又はインターネット電話としても使用されている。最近では一般家庭においても使用されてきつつある。
近時においては、上記のVoIPを用いた通信システムを、無線通信システムにも適用しようという動きがある。尚、帯域が大容量であり通信範囲が一定の範囲(百メートル程度)に限られている無線LAN等の無線通信システムでは、既にVoIPが用いられているものもある。ここで、VoIPを用いる長所としては、従来の電話回線網等の専ら音声の送受信を行う通信ネットワークと、従来のインターネット等の専らデータの送受信を行うネットワークとが統合されることにより、音声の送受信を行う通信ネットワークを省略することができるとともに、通信料が不要になることが挙げられる。これに対し、VoIPを用いる短所としては、音声をIP(Internet Protocol)パケット化する場合、又はIPパケットをIPネットワークへ送出する際に、遅延や揺らぎが生じてしまい、音声品質の劣化につながることが挙げられる。
ここで、前述の複数のキャリアを用いてTDMA方式により通信を行う通信システムに、上記のVoIPを適用しようとすると、この通信システムは前述した固定通信システムに比べて安定性が遥かに劣るため、音声品質を一定以上に保つことが難しくなると考えられる。また、無線通信の性質上、リソースが制限されてしまう。特に、上述のTDMA方式を用いた通信システムにおいて、任意の周波数、タイムスロットで通信を行う場合に、無線端末が無線基地局から遠方にある場合には通信を行う上で必要な帯域を確保することができなくなってしまう。
これらの点を改善する手法の1つとして、ROHC(RObust Header Compression)等のヘッダ圧縮技術を使用する方法が挙げられる。データを送信する際に、かかる圧縮方法を用いてパケットを圧縮してデータ量を削減することにより、使用する帯域を減らすことができる。これにより、収容できるVoIPユーザの数を増やし、遠方のユーザに対しても無線基地局のリソースを余分に与えることなく通信を行うことができる。しかしながら、上記のROHC等のヘッダ圧縮を用いる場合には、データの送信側で圧縮処理を行い、データの受信側で伸長処理を行う必要があり、無線基地局及び無線端末の双方の負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、無駄なリソースの消費を抑えるとともに遠方のユーザとの間でも十分な品質で通信を行うことができる無線通信システム及び方法並びに無線基地局を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信システムは、無線基地局と無線端末の間に無線中継局を含み、前記無線基地局と前記無線端末との間で無線信号の送受信を行う無線通信システムにおいて、前記無線基地局から前記無線端末への前記無線信号の通信状況を把握する第1の通信状況把握手段と、前記無線中継局から前記無線端末への前記無線信号の通信状況を把握する第2の通信状況把握手段と、を備え、前記第1及び前記第2の通信状況把握手段の通信状況に基づいて、前記中継局の適用を制御する制御手段を備えることを特徴としている。
ここで、本発明の無線通信システムは、前記無線中継局が、通信エリアの少なくとも一部が前記無線基地局の通信エリア外に配置されるよう前記無線基地局に対して配置されていることを特徴としている。
或いは、本発明の無線通信システムは、前記無線中継局が、前記無線基地局の通信エリアの境界近傍に配置されていることを特徴としている。
また、本発明の無線通信システムは、前記無線中継局が、1つの前記無線基地局に対して複数設けられていることを特徴としている。
また、本発明の無線通信システムは、前記無線中継局が、前記無線端末との間で所定の通信プロトコルを用いた通信を行う場合に、前記無線端末との間で送受信するデータを圧縮する圧縮処理部を備えることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信方法は、無線基地局と無線端末との間で無線信号の送受信を行う無線通信方法において、前記無線基地局と前記無線端末との間の通信状況を把握する第1ステップと、前記無線基地局と無線中継局との間の通信状況を把握する第2ステップと、前記第1及び前記第2ステップの結果に基づいて、前記中継局の適用の可否を判断するステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明の無線通信方法は、前記無線中継局を介して通信を行う場合に、通信プロトコルが所定のものであるか否かを判断する第3ステップと、前記第3ステップで前記通信プロトコルが前記所定のものであると判断された場合に、前記無線端末との間で送受信するデータを圧縮する第4ステップとを含むことを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の無線基地局は、無線端末への無線信号の通信状況を把握する第1の通信状況把握手段と、無線中継局を介した無線端末への無線信号の通信状況を把握する第2の通信状況把握手段と、を備え、前記第1及び前記第2の通信状況把握手段の通信状況に基づいて、前記無線中継局の適用を制御する制御手段を備えることを特徴としている。
本発明によれば、無線基地局と無線端末で行われる通信のうち、データ伝送率が最大データ伝送率の半分以下の通信が、無線基地局に代わって無線中継局と無線端末との間で行われるため、無駄なリソースの消費を抑えることができるという効果がある。また、無線基地局と無線端末との間の通信が無線中継局を介して行われているため、無線基地局から遠方のユーザとの間でも十分な品質で通信を行うことができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による無線通信システム及び方法、無線中継局、並びに無線端末について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の無線通信システムは、無線基地局(以下、基地局という)1、無線中継局(以下、中継局という)2、及び複数の無線端末(以下、端末という)3を含んで構成される。尚、基地局1は例えば一定間隔で複数設けられており、また中継局2も1つの基地局1に対して所定の位置関係で複数設けられているが、図1では図示の簡略化のために1つの基地局1及び1つの中継局2のみを図示している。
基地局1は、端末3の各々に対してチャネル(通信チャネル)を割り当て、割り当てたチャネルを介して分割多重接続(TDMA:Time Division Multiple Access )方式により無線信号を送受信する。これにより、例えば1つの端末3のユーザと他の1つの端末3のユーザとの間で通話が行われる。また、基地局1は、中継局2に対してチャネルを割り当てて中継局2との間でも無線信号を送受信する。尚、基地局1が端末3に割り当てるチャネル及び基地局1が中継局2に割り当てるチャネルは周波数帯が異なることが望ましいが、同一の周波数帯であっても良い。
中継局2は、基地局1と端末3との間で行われる通信のうち、データ伝送率(データレート)が最大データ伝送率の半分以下の通信を、基地局1に代わって集約して行うものである。ここで、上述した通り、基地局1と端末3との間の通信は基地局1が端末3に対してチャネルを割り当てて行われるが、端末3が使用する通信プロトコルによっては、さほど大きなデータ伝送率を必要としない場合がある。例えば、端末3が通信プロトコルとしてVoIPを用いる場合には、8kbps(bit per second)程度のデータ伝送率を確保できれば十分実用的な音声品質が得られる。かかる低レートの通信を行うために、基地局1の1つのチャネルを端末3に割り当てることはチャネルを効率的に使用しているとは言い難い。このため、本実施形態では基地局1に代わって低レートの通信を集約して行う中継局2を設けて無駄なリソースの消費を抑えている。
また、上述の通り、中継局2が端末3と通信を行うのは、基地局1と端末3との間のデータ伝送率が最大データ伝送率の半分以下の場合である。ここで、データ伝送率は、基地局1及び端末3の双方で使用される変調方式、基地局1と端末3との間の通信環境等によって大きく変化する。基地局1と端末3との間の実際のデータ伝送率がリアルタイムで計測できる場合には、その計測結果を用いて基地局1と端末3との間の通信を中継局2と端末3との間の通信に切り替えれば良い。実際のデータ伝送率が測定できない場合には、例えば、基地局1及び端末3の双方で使用している変調方式の論理的な伝送レートを参照して、基地局1と端末3との間の通信を中継局2と端末3との間の通信に切り替えれば良い。
例えば、基地局1及び端末3の双方で24QAM(24 Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)、16QAM、及びQPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)の3つの変調方式が使用可能である場合を考える。ここで、変調方式として24QAMを用いたときに理論的な最大データ伝送率が得られるとし、また変調方式として16QAMを用いたときの論理的なデータ伝送率は24QAMを用いたときの最大データ伝送率の半分よりも大きく、変調方式としてQPSKを用いたときの論理的なデータ伝送率は24QAMを用いたときの最大データ伝送率の半分以下であるとする。かかる場合に、基地局1及び端末3の双方で用いられる変調方式が16QAMであるときには、基地局1と端末3との間の通信が中継局2と端末3との間の通信を切り替え、基地局1及び端末3の双方で用いられる変調方式がQPSKであるときには、基地局1と端末3との間の通信を継続するようにすれば良い。
また、中継局2は、端末3との間で所定の通信プロトコルを用いた通信を行う場合に、端末3との間で送受信するデータを圧縮する。例えば、通信プロトコルとしてVoIPを用いる場合には、例えばROHC(RObust Header Compression)等のヘッダ圧縮技術を使用してIPパケットのヘッダ圧縮を行う。かかる圧縮を行うことによりデータ量が削減されるため、使用する帯域を減らすことができる。これにより、収容できるVoIPユーザの数を増やすことができ、遠方のユーザに対しても基地局1のリソースを余分に与えることなく通信を行うことができる。
図2は、基地局1と中継局2との位置関係の一例を示す図である。図2(a)に示す例では、基地局1の四方に1つずつ中継局2が配置されている。図2(a)に示す円形の領域A1は基地局1の通信エリアを示しており、通信エリアA1よりも大きさが小さい円形の領域A2は各中継局2の通信エリアを示している。図示の通り、各中継局2は基地局1の通信エリアA1内に配置されており、各中継局2の通信エリアA2の大部分が基地局A1の通信エリアA1と重複している。但し、各中継局2は、その通信エリアA2の少なくとも一部が基地局1の通信エリアA1外に配置されるよう基地局1に対して配置されている。かかる配置とするのは、基地局1の通信エリアA1の境界に端末3が位置して基地局1に対して距離があっても基地局1のリソースを余分に与えることなく通信を可能とするためである。
尚、図2(a)においては、基地局1の通信エリアA1と中継局2の通信エリアA2とに着目して基地局1に対する中継局2の配置を設定する場合について説明した。しかしながら、基地局1の通信エリアA1のみに着目し、図2(b)に示す通り中継局2を通信エリアA1の境界の近傍に配置してもよい。また、図2においては、基地局1の四方に4つの中継局2を配置した場合を例に挙げて説明したが、1つの基地局1に対して設ける中継局2の数は任意に決定することができる。尚、基地局1の通信エリアA1が円形の場合には、1つの基地局1に対して中継局2を3つ以上設けることが望ましい。
次に、基地局1及び中継局2の内部構成について説明する。図3は、基地局1の構成を示すブロック図である。図3に示す通り、基地局1は、アンテナ素子11a,11b,11c、RF部12、信号処理部13、復調部14、復号化部15、SINR値算出部16、制御部17、符号化部18、及び変調部19を含んで構成される。アンテナ素子11a,11b,11cは、アダプティブ・アレーアンテナ(Adaptive Array Antenna)を構成する。尚、図3においては、3つのアンテナ素子11a,11b,11cを備える構成を例に挙げて図示しているが、基地局1が備えるアンテナ素子の数は任意である。RF部12は、アンテナ素子11a,11b,11cの各々で受信される信号、又はアンテナ素子11a,11b,11cから送信すべき信号の周波数変換等の処理を行う送受信部12a,12b,12cを備える。これら送受信部12a,12b,12cは、アンテナ素子11a,11b,11cに対応してそれぞれ設けられている。
信号処理部13は、RF部12から出力される信号に対して所定の信号処理を施して処理後の信号を復調部14に出力する。また、変調部19から出力される信号に対して所定の処理を施して処理後の信号をRF部12に出力する。信号処理部13の処理は、例えばRF部12の送受信部12a,12b,12cの各々から出力される信号の受信ウェイト(重み付け)を求める処理、この受信ウェイトを用いて送受信部12a,12b,12cの各々から出力される信号を合成する処理、及びアンテナ素子11a,11b,11cから送信すべき信号の送信ウェイトを求める処理等の各種処理がある。
復調部14は信号処理部13から出力される信号を復調し、復調信号を復号化部15及びSINR値算出部16に出力する。復号化部15は、復調部14からの復調信号を復号化する。SINR値算出部16は、復調部14から出力される復調信号を用いて、端末3等からの無線信号の品質を示す品質情報であるSINR値を算出(推定)する。ここで、SINR値とは、信号対干渉波・雑音比(Signal to Interference and Noise Ratio)を示す値であって、基地局1と端末3等とで送受信される無線信号の品質を示す品質情報である。SINR値算出部16で算出されたSINR値は、制御部17に供給される。制御部17は、基地局1の動作を統括的に制御する。具体的には、端末3等との間のチャネル割り当ての制御、端末3との間の通信環境に応じた変調方式及び送信電力の制御等の各種制御を行う。
符号化部18は、端末3等に対して送信すべき送信データを符号化して変調部19に出力する。変調部19は入力されるデータの変調等の処理を行って信号処理部13に出力する。この変調部19は、入力されるデータを、例えば24QAM、16QAM、QPSK等の変調方式により変調する。尚、説明の簡単のため、本明細書では変調方式の一例として24QAM、16QAM、QPSKを挙げるが、変調方式はこの変調に制限される訳ではない。
図4は、中継局2の構成を示すブロック図である。図4に示す通り、中継局2は、基地局1とほぼ同様の構成であり、アンテナ素子21a,21b,21c、RF部22、信号処理部23、復調部24、復号化部25、SINR値算出部26、圧縮処理部27、制御部28、符号化部29、及び変調部30を含んで構成される。尚、図4においては、3つのアンテナ素子21a,21b,21cを備える構成を例に挙げて図示しているが、中継局2が備えるアンテナ素子の数は任意である。RF部22は、アンテナ素子21a,21b,21cの各々で受信される信号、又はアンテナ素子21a,21b,21cから送信すべき信号の周波数変換等の処理を行う送受信部22a,22b,22cを備える。これら送受信部22a,22b,22cは、アンテナ素子21a,21b,21cに対応してそれぞれ設けられている。
信号処理部23は、RF部22から出力される信号に対して所定の信号処理を施して処理後の信号を復調部24に出力する。また、変調部30から出力される信号に対して所定の処理を施して処理後の信号をRF部22に出力する。信号処理部23の処理は、例えばRF部22の送受信部22a,22b,22cの各々から出力される信号の受信ウェイトを求める処理、この受信ウェイトを用いて送受信部22a,22b,22cの各々から出力される信号を合成する処理、及びアンテナ素子21a,21b,21cから送信すべき信号の送信ウェイトを求める処理等の各種処理がある。
復調部24は信号処理部23から出力される信号を復調し、復調信号を復号化部25及びSINR値算出部26に出力する。復号化部25は、復調部24からの復調信号を復号化する。SINR値算出部26は、復調部24から出力される復調信号を用いて、基地局1等からの無線信号の品質を示す品質情報であるSINR値を算出(推定)する。SINR値算出部26で算出されたSINR値は、制御部28に供給される。
圧縮処理部27は、制御部28の制御の下で、復号化部25で復号された信号の圧縮を行う。具体的には、例えば、通信プロトコルとしてVoIPが用いられている場合に、ROHC等のヘッダ圧縮技術を使用してIPパケットのヘッダ圧縮を行う。圧縮処理部27で圧縮されたデータ(IPパケット)は制御部28に出力される。制御部28は、端末3の動作を統括的に制御する。例えば、基地局1等との間の通信環境に応じた変調方式及び送信電力の制御等の各種制御を行う。また、圧縮処理部27で圧縮処理を行うか否かを制御する。尚、制御部28は、圧縮処理部27を介したデータを送信データとして符号化部29に出力する。
次に、本発明の一実施形態による無線通信方法について説明する。図5は、本発明の一実施形態による無線通信方法の一例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、端末3から基地局1に対して接続要求がなされる度、及び基地局1から端末3に着信通知がなされてそれに対する応答がある度に実行される。尚、以下の説明では、1つの端末3と基地局1との間で通信が行われる場合を例に挙げて説明する。
端末3から基地局1に接続要求がなされ、又は、基地局1から端末3に着信通知がなされてそれに対する応答が端末3からなされると、まず基地局1は、中継局2に対してチャネルを割り当てて無線信号を送信する。尚、図2に示す通り、1つの基地局1に対して複数の中継局2が設けられるが、基地局1がこれらの中継局2の何れに対してチャネルを割り当てるかは任意である。例えば、全ての中継局2に対してチャネルを割り当てても良く、また通信エリアA1(図2参照)内における端末3の位置情報が得られる場合には、端末3に最も近接する中継局2に対してのみチャネルを割り当てても良い。
基地局1から無線信号が送信されると、中継局2はその無線信号を受信する(ステップS11)。基地局1から無線信号を受信すると、中継局2は端末3に送信すべき信号の電力制御を行った上で信号を端末3に送信する(ステップS12)。次に、端末3は基地局1から送信される信号を受信して、その電界強度を測定する(ステップS13)。そして、端末3は基地局1の電界強度が、基地局1との間で通信を行う上で十分であるか否かを判断する(ステップS14)。尚、ステップS13において測定した電界強度の情報を基地局1に送ることにより、ステップS14の判断を基地局1で行っても良い。
ステップS14の判断結果が「YES」である場合(基地局1の電界強度が十分である場合)には、端末3は通常通り基地局1との間で通信を行う(ステップS15)。そして、図5に示す一連の処理は終了する。一方、ステップS14の判断結果が「NO」である場合(基地局1の電界強度が十分でない場合)には、端末3は、中継局2からの信号を受信して、その電界強度を測定する(ステップS16)。次に、端末3は基地局1の電界強度と中継局2の電界強度とを比較し、中継局2の電界強度の方が基地局1の電界強度よりも強いか否かを判断する(ステップS17)。尚、ステップS14において測定した電界強度の情報を基地局1に送ることにより、ステップS17の判断を基地局1で行っても良い。
ステップS17の判断結果が「NO」である場合(基地局1の電界強度が中継局2の電界強度よりも高い場合)には、端末3は通常通り基地局1との間で通信を行う(ステップS15)。そして、図5に示す一連の処理は終了する。一方、ステップS17の判断結果が「YES」である場合(中継局2の電界強度が基地局1の電界強度よりも高い場合)には、端末3は基地局1との間のデータ伝送率が最大データ伝送率の半分以下であるか否かを判断する(ステップS18)。尚、この判断は、端末3と基地局1との間で送受信される制御信号に基づいて端末3に設定された変調方式に基づいて行われる。
具体的には、例えば、端末3で24QAM、16QAM、及びQPSKの3つの変調方式が使用可能である場合に、端末3で設定された変調方式が16QAMであるときには、最大データ伝送率(変調方式を24QAMに設定したときに得られる論理上のデータ伝送率)の半分よりも大きいと判断する。一方、端末3で設定された変調方式がQPSKであるときには、最大データ伝送率の半分以下であると判断する。ステップS18の判断結果が「NO」である場合には、端末3は通常通り基地局1との間で通信を行う(ステップS15)。そして、図5に示す一連の処理は終了する。
一方、ステップS18の判断結果が「YES」である場合には、端末3は中継局2を介して通信を実行する(ステップS19)。端末3と中継局2との間の通信が開始されると、中継局2の制御部28(図4参照)は、通信を開始した端末3がVoIPユーザであるか否かを判断する(ステップS20)。ここで、端末3がVoIPユーザであるか否かの判断は、使用している通信プロトコルにより判断する。即ち、中継局2は端末3との間の通信プロトコルとしてVoIPが使用されていればVoIPユーザであると判断し、VoIPプロトコルが使用されていなければVoIPユーザではないと判断する。
ステップS20の判断結果が「YES」の場合には、中継局2の制御部28は、圧縮処理部27に制御信号を出力し、端末3から受信した信号(IPパケット)を圧縮させる。具体的には、ROHC等のヘッダ圧縮技術によりIPパケットのヘッダを圧縮させる。圧縮処理部27で圧縮されたIPパケットは制御部28に出力され、その後送信データとして符号部29、変調部30、及び信号処理部23を介してアンテナ素子21a,21b,21cから基地局1に送信される。
このように、端末3がVoIPユーザである場合には、中継局2は端末3から受信したIPパケットのヘッダ圧縮を行いつつ基地局1に送信する(ステップS21)。一方、ステップS20の判断結果が「NO」の場合には、中継局2の制御部28は、圧縮処理部27に制御信号を出力して端末3から受信した信号(IPパケット)を圧縮させない。圧縮処理部27を介した圧縮されていないIPパケットは、制御部28に出力され、送信データとして符号部29、変調部30、及び信号処理部23を介してアンテナ素子21a,21b,21cから基地局1に送信される。このように。端末3がVoIPユーザでない場合には、中継局2は端末3から受信した信号を圧縮せずに基地局1に送信する(ステップS22)。
以上説明した通り、本実施形態では基地局1と端末3との間で行われる通信のうち、データ伝送率が最大データ伝送率の半分以下の通信を、基地局1に代わって中継局2が集約して行っている。このため、基地局1の無駄なリソースの消費を抑えることができる。また、中継局2は端末3がVoIPユーザである場合に、ROHC等のヘッダ圧縮技術を使用してIPパケットのヘッダ圧縮を行っている。これにより、データ量が削減されるため、使用する帯域を減らすことができる。また、収容できるVoIPユーザの数を増やすことができ、遠方のユーザに対しても基地局1のリソースを余分に与えることなく通信を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態による無線通信システム及び方法、無線中継局、並びに無線端末について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、基地局1との間で通信を行うか、又は中継局2との間で通信を行うかを端末3が主導して行っていたが、基地局1又は中継局2が主導して行ってもよい。かかる制御を行う場合には、基地局1と端末3との間の通信環境を示す情報(例えば、SINR値)と、中継局2と端末3との間の通信環境を示す情報とを基地局1と中継局2との間で交換し、基地局1又は中継局2が何れとの間で通信を行った方が良いかを判断すればよい。
或いは、基地局1が端末3の位置情報を取得する機能(例えば、GPS(Global Positioning System)機能)を備えている場合には、この機能を用いて前述した各種制御を行ってもよい。具体的には、GPS機能により得られた端末3の位置に応じて基地局1との間で通信を行うか、又は中継局2との間で通信を行うかを制御してもよい。更に、GPS機能により得られる端末3の位置情報に基づいて、1つの基地局1に対して複数設けられる中継局2の何れを端末3との間の通信に使用するかを制御しても良い。
本発明の一実施形態による無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 基地局1と中継局2との位置関係の一例を示す図である。 基地局1の構成を示すブロック図である。 中継局2の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による無線通信方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基地局
2 中継局
3 端末
27 圧縮処理部
A1,A2 通信エリア

Claims (8)

  1. 無線基地局と無線端末の間に無線中継局を含み、前記無線基地局と前記無線端末との間で無線信号の送受信を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局から前記無線端末への前記無線信号の通信状況を把握する第1の通信状況把握手段と、
    前記無線中継局から前記無線端末への前記無線信号の通信状況を把握する第2の通信状況把握手段と、を備え、
    前記第1及び前記第2の通信状況把握手段の通信状況に基づいて、前記中継局の適用を制御する制御手段を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記無線中継局は、通信エリアの少なくとも一部が前記無線基地局の通信エリア外に配置されるよう前記無線基地局に対して配置されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記無線中継局は、前記無線基地局の通信エリアの境界近傍に配置されていることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記無線中継局は、1つの前記無線基地局に対して複数設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の無線通信システム。
  5. 前記無線中継局は、前記無線端末との間で所定の通信プロトコルを用いた通信を行う場合に、前記無線端末との間で送受信するデータを圧縮する圧縮処理部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の無線通信システム。
  6. 無線基地局と無線端末との間で無線信号の送受信を行う無線通信方法において、
    前記無線基地局と前記無線端末との間の通信状況を把握する第1ステップと、
    前記無線基地局と無線中継局との間の通信状況を把握する第2ステップと、
    前記第1及び前記第2ステップの結果に基づいて、前記中継局の適用の可否を判断するステップと
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  7. 前記無線中継局を介して通信を行う場合に、通信プロトコルが所定のものであるか否かを判断する第3ステップと、
    前記第3ステップで前記通信プロトコルが前記所定のものであると判断された場合に、前記無線端末との間で送受信するデータを圧縮する第4ステップと
    を含むことを特徴とする請求項6記載の無線通信方法。
  8. 無線端末への無線信号の通信状況を把握する第1の通信状況把握手段と、
    無線中継局を介した無線端末への無線信号の通信状況を把握する第2の通信状況把握手段と、を備え、
    前記第1及び前記第2の通信状況把握手段の通信状況に基づいて、前記無線中継局の適用を制御する制御手段を備えることを特徴とする無線基地局。
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