JP2007150750A - 誘電体共振器および誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体共振器および誘電体フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】 スプリアス共振の発生を低減し構造が簡単で周波数特性が安定した誘電体共振器および誘電体フィルタを提供する。
【解決手段】
一端面は短絡電極板6により外導体2と内導体3が短絡された同軸線路の中に、貫通孔7を有し両主面に電極が形成された円筒形状の誘電体コア4を、内導体3が貫通孔7を挿通するように設置し、誘電体コア4の一主面を短絡電極板6に電気的に接続された構造とすることで、スプリアス共振が極めて抑制された誘電体共振器が実現できる。またこのような共振器を基本構成として誘電体フィルタを形成することにより減衰特性の優れた誘電体フィルタが実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定用同軸線路に直接接続することができる誘電体共振器、および電力伝送用同軸線路に直接接続することができる誘電体フィルタに関するものである。
誘電体を利用した共振器、所謂誘電体共振器としては様々な形態のものが知られている。
利用されるモードとして代表的なものはTE011モード、TE01δモード、TM110モード、TEMモードなどがある。これらのモードを利用した誘電体共振器は、所定の形状に成形された誘電体そのものに電極を焼き付けもしくは鍍着させたものや、導体で形成されたキャビティの中に所定形状の誘電体を配設したもの等がある。特許文献1には誘電体を円筒形状とし、TE01δモード共振器として動作させる方法が開示されている。
図15は特許文献1に開示されているTE01δモード誘電体共振器100の断面図を示したものである。導電性キャビティ104内に円筒状の誘電体コア101が設置されている、誘電体コア101は支持台102を有しこれらは一体的に成形されている。誘電体共振器100は入力ループ105から電力が入力され、誘電体共振器100の共振周波数と一致する周波数成分をもつ電力が出力ループ106から出力され濾波が行われる。
誘電体共振器単一では、発振器における周波数の決定、単一の周波数を透過させるチャンネルフィルタ、誘電体材料の評価等の用途に使用される。また誘電体共振器を複数個利用して帯域通過フィルタや帯域阻止フィルタが構成され、通信機器分野において受信フィルタ、送信フィルタ或いはアンテナ共用器として広く活用されている。特許文献2には、特許文献1で開示されたTE01δモード共振器を複数個配置した帯域通過フィルタが開示されている。
図16は特許文献2に開示されているTE01δモード誘電体共振器を複数個利用した誘電体フィルタ110を示すものである。導電性キャビティ119の中に、誘電体コア111および誘電体コア112が支持台113を介して設置されている。導電性キャビティ119には導電性のカバー120がねじにより螺設されており、カバー120には周波数調整ねじ114が取り付けられている。入力コネクタ115から入力された電力は入力プローブ117を介して入力側の誘電体コア111に電磁気的に結合される。誘電体フィルタ110を通過した電力は出力プローブ118を介して出力コネクタ116に出力され、特定の周波数成分が濾波され帯域通過フィルタとなる。誘電体コア111と誘電体コア112および誘電体コア112同士は入力側から出力側に向かって順次電磁気的に結合しており、この結合量は誘電体コア111,112の間隔により決定される。
特開平6−061714 特開平5−315813
誘電体共振器は空胴型の共振器に比較してサイズが非常に小型化できるというメリットがある。一方で、所望するメインモード共振以外のスプリアス共振がメインモードの近傍に発生し易い。特に、誘電体の評価用途として誘電体共振器を使用する場合には測定器の表示画面上において使用する共振ピークの特定が困難となったり、所望の共振ピークとスプリアス共振ピークが縮退して正確な測定が行えなくなるといった問題点があった。このような問題点は誘電率が極端に高い材料を評価する際に特に顕著になる。
また、例えば誘電体の評価用途としてTE01δモード誘電体共振器を使用する場合、誘電体コアの寸法のずれやキャビティ内の設置位置のずれによって共振周波数がばらつく、これにより誘電率の測定値にばらつきを生じるという問題点があった。
また、誘電体共振器を複数個配列して帯域通過フィルタを形成した場合には、スプリアス共振がフィルタの減衰領域を悪化させ、所望の特性を満足できなくなるという問題点があった。
マイクロ波帯もしくはミリ波帯の誘電体フィルタにおいてはスプリアス共振の問題が特に顕著となる。従来のフィルタは同軸伝送系に接続する同軸コネクタを有し、同軸系を伝搬してくるTEM波をループやアンテナプローブにより誘電体共振器に結合させてモード変換を行ってフィルタを形成していた。しかしながら、ループやアンテナプローブによるモード変換ではスプリアス共振を発生させやすいばかりでなく、ループやアンテナプローブ自体が共振器として作用しこれによるスプリアス共振が発生するといった問題点もあった。
本発明の目的は、メインモード以外のスプリアス共振の発生が少なく、誘電体コアの寸法や設置位置のずれによる共振周波数のばらつきが小さく、共振器の励振においては特別なループやアンテナプローブを必要としない優れた誘電体共振器を提供することである。
上記問題点を解決するために本願の各発明は以下のように構成する。
請求項1に係る発明の誘電体共振器は、対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアと、内導体と外導体を有し短絡電極板により1端面が短絡され且つ電磁気的にシールドされた同軸線路と、からなり、前記誘電体コアは、前記内導体が前記貫通孔に挿通され且つ該誘電体コアの前記電極が前記内導体および前記外導体と接触しないように前記外導体内に配設されており、前記誘電体コアの一主面は前記短絡電極板に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の誘電体共振器において、前記短絡電極板は前記同軸線路に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明の誘電体フィルタは、 内導体と外導体とからなる同軸線路内に、対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアを、該電極が前記内導体および前記外導体に接触しない様に複数配置してなる誘電体フィルタであって、前記複数の誘電体コアはそれぞれが短絡電極板を介して主面同士が電気的に接続され、前記貫通孔が同心となるように直列に配列されており、前記配列された誘電体コアのうち、両端に位置する誘電体コアの貫通孔にはそれぞれ前記内導体が挿通され、該内導体は該誘電体コアが接する短絡電極板に電気的に接続されており、前記短絡電極板のそれぞれは前記外導体に接続されていないことを特徴とする。
請求項4に係る発明の誘電体フィルタは、内導体と外導体とからなる同軸線路内に、対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアを、該電極が前記内導体および前記外導体に接触しない様に複数配置してなる誘電体フィルタであって、前記複数の誘電体コアはそれぞれが短絡電極板を介して主面同士が電気的に接続され、前記貫通孔が同心となるように直列に配列されており、前記配列された誘電体コアのうち、両端に位置する誘電体コアの貫通孔にはそれぞれ前記内導体が挿通され、該内導体は該誘電体コアが接する短絡電極板に電気的に接続されており、前記短絡電極板のうち1つは前記外導体に電気的に接続されており且つ少なくとも1つの電極除去部を有し、他は前記外導体に接続されていないことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の誘電体フィルタであって、前記配列された誘電体コアが5個以上である誘電体フィルタにおいて、両端に位置せず且つ隣接しない所定の2つの誘電体コアに生じる電磁界を結合させるための結合手段を有し、該結合手段は前記誘電体コアの前記貫通孔に挿通されており、該結合手段の外導体は1つの前記短絡電極板に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、前記複数の誘電体コアのうち少なくとも1つは、他の誘電体コアと断面寸法が異なることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1または2に記載の誘電体共振器、または請求項3〜6のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、前記同軸線路の特性インピーダンスが50Ωであることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1または2または7に記載の誘電体共振器、または請求項3〜7のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、前記誘電体コアが円環状であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1または2または6〜8のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または請求項3〜8のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、前記誘電体コアの側面と前記同軸線路の内導体または/かつ外導体との隙間に前記誘電体コアの誘電率と比較して低誘電率な部材が充填されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1または2または6〜9のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または請求項3〜9のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、前記同軸線路には少なくとも1つの同軸コネクタを備える事を特徴とする。
この発明によれば、エネルギーの閉じ込め性の高いTM010モードが基本モードとして励振され、TM010モードによる共振周波数の近傍にはスプリアス共振が発生しない優れた誘電体共振器および誘電体フィルタが得られる。
またこの発明によれば、同軸線路に対する誘電体コアの位置決め精度を高めなくとも周波数にばらつきを生じることなく、安定した共振周波数の誘電体共振器が得られる。
またこの発明によれば、同軸線路から直接誘電体コアに電磁結合させることができるため、伝送線路に直接フィルタを形成できる。
以下に本発明の実施形態を図を用いて説明する。図1は本発明に係る誘電体共振器の第1の実施形態を示す部分断面図である。
同軸線路1の一端面は短絡電極板6により外導体2と内導体3が短絡されている。このように電磁気的に閉じられた空間の中に、誘電体コア4が設置されている。誘電体コア4は貫通孔7を有する円筒形状をなしており、貫通孔7には内導体3が挿通されている。誘電体コア4の主面5には電極が形成されている。本図では可視的に示されていないが、主面5と対向する主面にも同様に電極が形成されており、この電極は短絡電極板6に電気的に接続されている。誘電体コア4の外側面は外導体2に接触しておらず、また誘電体コア4の内側面は内導体3に接触していない。なお、誘電体コア4の主面に形成された電極が内導体3および外導体2と直接接するもので無いのであれば、誘電体コア4の側面は内導体3や外導体2と接触していてもよい。つまり、主面5に形成された電極が主面の縁まで至っていないような電極とすれば誘電体コア4の側面は内導体3や外導体2と接触していてもよい。
同軸線路1の外導体2の内径と内導体3の外径は、同軸線路1の特性インピーダンスが50Ωとなるようにその比率が決められている。尤も特性インピーダンスは必ずしも50Ωとされる必要はなく、共振器のサイズにより適宜外導体2の内径と内導体3の外径を定めてもよい。またこの同軸線路に接続される他の線路の特性インピーダンスに整合させるように外導体2の内径と内導体3の外径の比率を定めてもよい。さらに、同軸線路1はインピーダンス変換部を有しても良い。特に誘電体コア4との電磁気的な結合量を調整するために、誘電体コア4が挿入される部分もしくはその近傍のみの外導体2の内径と内導体3の外径の比率を他の部分の比率と異ならせても良い。
このような状態で同軸線路1に電力を供給すれば誘電体共振器は特定の周波数で共振し、その反射特性を測定することにより共振周波数が分かる。図2は図1に示す第1の実施形態の共振器において、各部の寸法を以下の様に設定した第1の実施例における反射特性を有限要素法によりシミュレーションした結果を示す図である。
同軸線路1の外導体2の内径Cra=7mm
同軸線路1の内導体3の外径Crb=3.04mm
誘電体コア4の外径Dra=5.64mm
誘電体コア4の貫通孔7の直径Drb=4.04mm
誘電体コア4の高さ(主面同士の距離)Dh=1mm
誘電体コア4の比誘電率εr=10000
誘電体コア4の誘電正接tanδ=0.2
誘電体コア4は貫通孔7と内導体3が完全に同心となるように配置した。
図4は誘電体コア4の拡大斜視図であり、上記の寸法記号を説明する図である。
図2から分かるようにTM010モード、TM030モード、TM050モード、TM070モード、TM090モードが励振され、これら以外のモードは励振されていないことが分かる。各モードの判別は有限要素法の計算結果から電磁界分布を見ることにより行うことができる。
図3(a)および(b)は誘電体コア4の主面方向から見た時の電磁界分布の模式的説明図である。図3(a)はTM010モードの電磁界ベクトル図であり、図3(b)はTM030モードの電磁界ベクトル図である。
ベクトル10,13,14,15はそれぞれ磁界ベクトルを示している。シンボル11,12,16,17はそれぞれ電界ベクトルの方向を示している。より詳細にはシンボル11およびシンボル16は紙面手前から奥に向かって電界ベクトルが存在する様子を示しており、シンボル12およびシンボル17は紙面奥から手前に向かって電界ベクトルが存在する様子を示している。これらのベクトルおよびシンボルは共振状態における誘電体コアのある瞬間をとらえて図示したものである。
本実施形態によれば、図2に示すようにメインモードであるTM010を明確に判別することができる。また、TM010モードの次に生じる高次モードは3倍波であるTM030モードであるため周波数の間隔が十分とれメインモードが他のモードの影響を受けない。従って、この共振器を使って高誘電率材料の誘電率などの物性を精度良く特定することができる。
次に第1の実施例において、誘電体コア4の各部の寸法が変化したときの周波数変動の様子を図5、図6、図7を用いて説明する。
図5は第1の実施例の変形例として誘電体コアの高さDhを変動させた第2の実施例の反射特性を有限要素法により計算した結果を示すものである。尚、Dh以外の寸法は第1の実施例と同様である。図5から分かるように誘電体コア4の高さDhを変動させても各モードの周波数は変動していないことが分かる。従ってDhに関しては寸法精度を高く設定せずとも安定した周波数特性が得られる。
図6は第1の実施例の変形例として誘電体コア4の肉厚t(t=[Dra−Drb]/2)を一定とし、外径Draを変動させた第3の実施例の反射特性を有限要素法により計算した結果を示す図である。尚、Dra,Drb以外の寸法は第1の実施例と同様である。図6から分かるように肉厚tを一定として外径Draを変化させても各モードの周波数は変動していないことが分かる。
図7は第1の実施例の変形例として誘電体コア4の肉厚tを変動させた第4の実施例の反射特性を有限要素法により計算した結果を示す図である。尚、t以外の寸法は第1の実施例と同様である。肉厚tを変動させるときは、Draを固定しDrbを変化させたが、Drbを固定しDraを変化させたとき、またDrbとDraの双方を変化させたときも計算結果は同じものとなる。図7から分かるように肉厚tが変動すると共振周波数は変化する。
第2〜第4の実施例の反射特性の計算結果を総じて判断すれば、第1の実施形態に示す誘電体共振器の周波数は、誘電体コア4の肉厚tのみに依存し他の寸法の変動には依存しないことが分かる。尚、周知事実として比誘電率εrが変動すれば誘電体共振器の周波数は変動する。通常このような円環状の誘電体コア4をプレス金型により作成するときのプレス方向は貫通孔の軸に添う方向となるため、誘電体コア4を形成する材料粉末の充填量のばらつきにより肉厚tはばらつきを生じやすい。一般的には誘電体コア4の焼成後に研磨を実施し肉厚tを調整するが、本実施形態によれば前記研磨の精度を十分に高めなくとも安定した共振周波数を得ることができる。
次に同軸線路1に対する誘電体コア4の設置位置についての検討結果を示す。第1の実施例では、誘電体コア4は貫通孔7と内導体3が完全に同心となるように配置されていた。図8は第1の実施例の比較例として誘電体コア4の設置位置を第1の実施例の位置からずらしたときの反射特性を有限要素法により計算した結果を示すものである。尚、誘電体コア4の設置位置が異なる以外の他の寸法関係は第1の実施例と同様である。
図8において“ずれ0.25”として示された破線は貫通孔7の中心が内導体3の中心から任意の半径方向に0.25mmずれた状態の反射特性を表し、“ずれ0.45”として示された破線は貫通孔7の中心が内導体3の中心から任意の半径方向に0.45mmずれた状態の反射特性を表す。図8から分かるように誘電体コア4の設置位置がずれた場合でも共振周波数は変化していない。さらに各共振モードの反射損失レベルにも差がないことから同軸線路1と誘電体共振器4の電磁界結合量もほぼ一定であることが分かる。
以上より第1の実施形態によれば、誘電体コア4の肉厚tを除けば、他の寸法は同軸線路の外導体2や内導体3と接触しない範囲で変動しても測定周波数に差異は出ず、また誘電体コア4の設置位置がばらついたとしても測定周波数および電磁界結合量に差異は出ない。従って本実施形態1の誘電体共振器を用いれば比誘電率εrの測定を安定して行うことができる。
次に図1に示す誘電体共振器を測定治具として使用する場合に好適な構成を第2の実施形態として説明する。
図9は本発明に係る誘電体共振器の第2の実施形態を示す側面部分断面図である。同軸線路内に誘電体コアが設置される構成は実施形態1と同様である。実施形態1と同じ態様のものには同じ番号を付した。以下実施形態1と異なる部分を中心に説明する。外導体21の端部に近い外周には雄ねじ23が形成されている。また内導体22は外導体の端面よりも突出して設けられている。外導体21の端面には導体で形成されたキャップ25が螺着され、このキャップ25は着脱可能とされている。キャップ25の中心部には穴27が設けられており、キャップ25を外導体21に螺着したときに穴27に内導体22が挿通される。さらに、キャップ25には導体でバネ性のある保持バネ26が取り付けられており、保持バネ26は内導体22を係止すると共に、キャップ25と内導体22を電気的に接続する。結果として内導体22は外導体21とキャップ25により短絡される。キャップ25の内側には予め誘電体コア4を取り付けておき、この状態で外導体21に螺着することにより、電気的に第1の実施形態と同様な誘電体共振器が構成できる。
第2の実施形態の様な構成とすることにより、誘電体コア4の取り替え可能な周波数測定治具が構成できる。キャップ25への誘電体コア4の取り付けは導電性の接着剤、導電性熱硬化シート、もしくは機械的固定方法などにより行うことができる。内導体22の軸方向を鉛直とした場合には、誘電体コア4を単にキャップ25に載置するだけでもよい。キャップ25はCuやCu合金が好適に用いられ、銀メッキを施すと電極損失が小さい状態での測定が可能となる。保持バネ26はリン青銅やベリリウム銅が好適に用いられる。また、内導体22の端面を外導体21の端面からやや突出した状態として、穴27を有さないキャップ25を用いて、キャップ25の内面と内導体22の端面を圧着させてもよい。
次に第1の実施形態の誘電体共振器を基本構成とする2段の帯域通過型誘電体フィルタである第3の実施形態を説明する。
図10は本発明に係る2段の帯域通過型誘電体フィルタを説明する図であり、図10(a)は側面の部分断面図を示し、図10(b)は図10(a)におけるA−A線拡大断面図を示している。同軸線路30a,30bはそれぞれ同じ直径で構成されており、それぞれの端面部は短絡電極板35により内導体32a,32bと外導体31a,31bとがそれぞれ短絡されている。短絡電極板35は金属で形成されていてもよいし、セラミックや樹脂に銀電極や銅電極を形成したものでも良い。短絡電極板35の両主面には誘電体コア4a,4bが配設されている。第1の実施形態と同様に誘電体コア4a,4bの両主面には電極が形成されており、短絡電極板35に接する主面の電極は短絡電極板35に電気的に接続されている。また、誘電体コア4a,4bはそれぞれの貫通孔33a,33bと内導体32a,32bとが同心となるように位置決めされている。
短絡電極板35と内導体32a,32bとの接続、短絡電極板35と外導体31a,31bとの接続は半田付けにより接続されることが好ましいが機械的なかしめによるものでも構わない。短絡電極板35と誘電体コア4a,4bとの接続は半田つけもしくは導電性接着剤により接続されている。短絡電極板35を金属で形成する場合には、オーミック損を低減するために表面に銀メッキが施されていることが好ましい。短絡電極板35の線膨張係数は誘電体コア4a,4bの線膨張係数とほぼ等しくされていることが好ましい。このような材料として42Ni合金、インバーなどが有用である。
短絡電極板35には電極除去部36a,36b,36c,36dが形成されており、誘電体コア4a,4bに生じる電磁界はこの電極除去部36a,36b,36c,36dを介して結合することにより2段の帯域通過フィルタが形成される。同軸線路30aを入力側、同軸線路30bを出力側とすれば、入力側である同軸線路30aを伝搬してきた電力は、2段の帯域通過フィルタにより濾波されて出力側である同軸線路30bに伝搬される。電極除去部36a,36b,36c,36dのサイズや個数は、必要な結合量に応じて適宜決定されうる。また、本実施形態では誘電体コア4a,4bの外周部に電極除去部を設けた例を示したが、誘電体コア4a,4bの内周部37に電極除去部を設けても良い。また必要に応じて内周部と外周部の双方に設けてもよい。また短絡電極板35に接する位置の誘電体コア4a,4bの主面の電極を一部除去し、この除去された部分と接する位置の短絡電極板35の電極を除去することによっても電磁界結合を達成することができる。同軸線路30aと誘電体コア4aの結合量については、誘電体コア4aの直径や高さを変えることによって所望の値に調整することができる。また、同軸線路30aの特性インピーダンスを変化させることによっても可能である。
本実施形態において、誘電体コア4a,4bの側面は外導体31a,31bおよび内導体32a,32bと接触していない例を示したが、短絡電極板35に接地されない誘電体コア4a,4bの主面に形成される電極が直接外導体31a,31bおよび内導体32a,32bに接触するものでなければ、誘電体コア4a,4bの側面は外導体31a,31bおよび/または内導体32a,32bと接触しても良い。尤もスプリアスモードを抑制するためには本実施形態のように、誘電体コア4a,4bの側面は外導体31a,31bおよび内導体32a,32bと接触していないことが望ましく、接触させないための空間はできるだけ大きい方が好ましい。これは以下に説明する他の実施形態においても同様である。
また本実施形態においては、短絡電極板35が外導体31aおよび31bに電気的に接続されていない形状としても良い。このような形態の誘電体フィルタについては次の第4の実施形態において詳細に説明する。
第1の実施形態において説明したとおり、このような形態の共振器はスプリアス特性が非常に優れているため、減衰特性の優れた帯域通過フィルタが形成できる。また、伝送路である同軸線路内に形成することができるため余分なスペースを必要としない、さらに構造が非常に簡単で部品点数も少ないため非常に安価なフィルタが構成できる。特にマイクロ波帯、ミリ波帯においては有効な構成であり、移動体通信などに使用される基地局システムの前段フィルタとして有用である。
次に第1の実施形態の誘電体共振器を基本構成とする3段の帯域通過型誘電体フィルタである第4の実施形態を説明する。
図11は本発明に係る3段の帯域通過型誘電体フィルタを説明する図であり、図11(a)は側面の部分断面図を示し、図11(b)は図11(a)におけるB−B線拡大断面図を示している。本実施形態は第3の実施形態として示した2段の帯域通過フィルタの2つの誘電体コア4a,4bの中間に直列に誘電体コア4cをさらに設けたものである。図11においては第3の実施形態と同様の構造を示す部分については同じ番号を付し説明を省略する。
同軸線路30aの外導体31aと同軸線路30bの外導体31bとは電気的に接続されており外部に電磁界が漏れないようにされている。外導体31aと外導体31bは一体的に連続するものとしても良い。外導体31a,31bにより形成される空間には、貫通孔33cの中心線が貫通孔33aの中心線と一致するように誘電体コア4cが配設されている。誘電体コア4cは誘電体コア4a,4bと略同形状であり、両主面には電極面を有している。誘電体コア4cの両主面の一方は短絡電極板40aの一面と電気的に接続されており、他方は短絡電極板40bの一面と電気的に接続されている。短絡電極板40a,40bは、双方とも外導体31aや外導体31bに電気的に接続されておらず、結合スリット41および結合スリット42を有する。結合スリット41および結合スリット42には低誘電率の樹脂が充填されていてもよい。このような樹脂としてはテフロンが好適に用いられる。
誘電体コア4aと4cに生じる電磁界は短絡電極板40aの結合スリット41を介して結合し、誘電体コア4bと4cに生じる電磁界は短絡電極板40bの結合スリット42を介して結合することにより、本実施形態では3段の帯域通過フィルタが形成される。結合スリット41,42は隙間が大きくなれば電磁界の結合量が大きくなり、隙間が小さくなれば電磁界の結合量が小さくなる。誘電体コア同士の電磁界結合量が最適となるように短絡電極板40a,40bの直径を適宜決定して、結合スリット41,42の大きさを調整すればよい。
同軸線路30a、30bは特性インピーダンスが50Ωとされることが望ましい。特性インピーダンスを50Ωとすることにより他の回路との整合がとり易くなる。尤も特性インピーダンスは必ずしも50Ωとされる必要はなく、共振器のサイズにより適宜外導体31a,31bの内径と内導体32a,32bの外径を定めてもよい。またこの同軸線路に接続される他の線路の特性インピーダンスに整合させるようにしてもよい。さらに、同軸線路30a,30bはインピーダンス変換部を有しても良い。特に誘電体コア4a,4bとの電磁気的な結合量を調整するために、誘電体コア4a,4bが挿入される部分もしくはその近傍のみの外導体の内径と内導体の外径の比率を他の部分の比率と異ならせても良い。
図12は図11に示す第4の実施形態のフィルタにおいて、各部の寸法を以下の様に設定した第6の実施例における反射特性を有限要素法によりシミュレーションした結果を示すものである。
同軸線路30aの外導体31aの内径Cra1=18mm
シールド電極31cの内径Cra3=18mm
同軸線路30aの内導体32aの外径Crb1=7.81mm
誘電体コア4aの外径Dra1=17.40mm
誘電体コア4aの貫通孔33aの直径Drb1=8.41mm
誘電体コア4aの高さ(主面同士の距離)Dh1=5mm
誘電体コア4aの比誘電率εr=40
誘電体コア4aの誘電正接tanδ=0.0025
同軸線路30aと同軸線路30bは同じ寸法であり、また誘電体コア4a,4,b,4cも同じ寸法であり材料定数も同一である。
図12においてS21は透過波形、S11は反射波形を表す。第6の実施例によれば約5GHzを中心として通過帯域が約300MHzの帯域通過フィルタが形成できることが分かる。通過帯域幅や反射損失量の要求仕様に応じて誘電体コア4a〜4cのそれぞれの周波数および、結合量が最適となるように各部の寸法を適宜設定すればよい。6.2GHz近辺に生じている減衰極は、2段目の共振器(誘電体コア4c)がコンデンサとして動作して1段目の共振器(誘電体コア4a)と3段目の共振器(誘電体コア4b)との間に飛ばし結合が生じたために発生しているものである。この結合量は誘電体コア4cの高さを変更することにより調整可能であり、減衰極の発生位置をコントロールすることができる。
次に第1の実施形態の誘電体共振器を基本構成とする4段以上の帯域通過型誘電体フィルタである第5の実施形態を説明する。
図13は本発明に係る4段の帯域通過型誘電体フィルタを説明する図であり、図13(a)は側面の部分断面図を示し、図13(b)は図13(a)におけるC−C線拡大断面図を示している。本実施形態は第4の実施形態として示した3段の帯域通過フィルタの誘電体コア4c,4bの中間に直列に誘電体コア4dをさらに設けたものである。図13においては第4の実施形態と同様の構造を示す部分については同じ番号を付し説明を省略する。
外導体31aと外導体31bは電気的に接続されており、外部に電磁界が漏れないようにされている。外導体31a,31bより形成される空間には、貫通孔33dの中心線が貫通孔33cの中心線と一致するように誘電体コア4dが配設されている。誘電体コア4dは誘電体コア4cと同形状であり、両主面には電極面を有している。誘電体コア4dの両主面の一方は短絡電極板40cの一面と電気的に接続されており、他方は短絡電極板40bの一面と電気的に接続されている。短絡電極板40cは、第4の実施形態の短絡電極板40a,40bと同様のものであり、結合スリット43を有する。
第5の実施形態は4段のフィルタを示したが、上記のように同様の構造の共振器を追加していくことで簡単に多段のフィルタを構成でき、減衰特性の優れた帯域通過フィルタを容易に構成することができる。
次に多段のフィルタの変形例として第6の実施形態を図14に示す。図14は第5の実施形態において説明した4段のフィルタをさらに多段化し中間段の作図を省略したものである。第4の実施形態と主に異なる部分にのみ番号を付し以下に説明する。
短絡電極板45a,45bの中心部には穴が設けられており、この穴を貫通して有極結合ケーブル50が設けられている。有極結合ケーブル50は同軸ケーブルであり、円筒状の外導体53の中にインシュレーター51と内導体52が同軸ケーブル形状となるように設けられている。有極結合ケーブル50は短絡電極板45a,45bに絶縁性の保持部材55a,55bを介して機械的に固定されている。また、有極結合ケーブル50の外導体53は本図では省略されている短絡電極板の1つに電気的に接続されている。外導体53が電気的に接続されている短絡電極板は同軸ケーブル30aまたは30bの外導体に電気的に接続されていることが望ましい。
プローブ52aは貫通孔33cの中に突出しており、同様にプローブ52bは貫通孔33dの中に突出している。プローブ52aは誘電体コア4cに生じる電磁界と弱く結合し、プローブ52bは誘電体コア4dに生じる電磁界と弱く結合することにより、誘電体コア4cと誘電体コア4dの間に飛ばし結合が生じることとなる。誘電体コア4cと4dの間には他の誘電体コアが存在するため、有極結合ケーブル50によって生じる飛び結合により減衰極のコントロールが可能となる。
プローブ52aおよび/またはプローブ52bは必要に応じてループ形状としても良い。多段のフィルタにおいて何段目同士を飛ばすかは目標仕様に応じて適宜決定されうる。また、有極結合ケーブル50を複数用いて2つ以上の飛ばし結合を構成するようにしても良い。例えば8段フィルタであれば、2段目4段目間、4段目7段目間等に同時に飛ばし結合を形成することができ減衰極の構成に多様性を持たせることができる。このように各段の共振器の内部に飛び結合構造を設けることができるため、外径上非常にシンプルで扱いやすい構造が可能となる。もちろん飛び結合構造を同軸線路30a,30bの外部に設けることもできる。
以上説明したように、本発明によれば構造が単純で、伝送ケーブルとの接続性が良く、スプリアス共振が少なく減衰特性に優れた安価な帯域通過型フィルタを提供することができる。
本発明の第1の実施形態を説明する誘電体共振器の斜視部分断面図である。 第1の実施形態の共振器の反射特性を示す図である。 (a)TM010モードの電磁界分布を説明する誘電体コアの断面図である。
(b)TM030モードの電磁界分布を説明する誘電体コアの断面図である。
本発明に用いられる誘電体コアの寸法位置を示す斜視図である。 第1の実施形態において、誘電体コアの高さを変動させたときの反射特性を示す図である。 第1の実施形態において、誘電体コアの外径を変動させたときの反射特性を示す図である。 第1の実施形態において、誘電体コアの外径を一定とし内径を変動させたときの反射特性を示す図である。 第1の実施形態において、同軸線路に対する誘電体コアの設置位置を変動させたときの反射特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態を説明する誘電体共振器の側面部分断面図である。 (a)本発明の第3の実施形態を説明する誘電体フィルタの側面部分断面図である。
(b)図10(a)のA−A線拡大断面図である。
(a)本発明の第4の実施形態を説明する誘電体フィルタの側面部分断面図である。
(b)図11(a)のB−B線拡大断面図である。
第4の実施形態の誘電体フィルタの透過特性および反射特性を示す図である。 (a)本発明の第5の実施形態を説明する誘電体フィルタの側面部分断面図である。
(b)図13(a)のC−C線拡大断面図である。
本発明の第6の実施形態を説明する誘電体フィルタの側面部分断面図である。 従来の誘電体共振器を説明する側面断面図である。 従来の誘電体フィルタを説明する側面断面図である。
符号の説明
1,20,30a〜b 同軸線路
2,21,31a〜31d 外導体
3,22,32a〜32b 内導体
4,4a〜4d 誘電体コア
5 電極
6,35,40a〜c,45a〜b 短絡電極板
25 キャップ
26 保持バネ
41〜43 結合スリット
50 有極結合ケーブル

Claims (10)

  1. 対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアと、
    内導体と外導体を有し短絡電極板により1端面が短絡され且つ電磁気的にシールドされた同軸線路と、からなり、
    前記誘電体コアは、前記内導体が前記貫通孔に挿通され且つ該誘電体コアの前記電極が前記内導体および前記外導体と接触しないように前記外導体内に配設されており、
    前記誘電体コアの一主面は前記短絡電極板に電気的に接続されていることを特徴とする誘電体共振器。
  2. 前記短絡電極板は前記同軸線路に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の誘電体共振器。
  3. 内導体と外導体とからなる同軸線路内に、
    対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアを、該電極が前記内導体および前記外導体に接触しない様に複数配置してなる誘電体フィルタであって、
    前記複数の誘電体コアはそれぞれが短絡電極板を介して主面同士が電気的に接続され、前記貫通孔が同心となるように直列に配列されており、
    前記配列された誘電体コアのうち、両端に位置する誘電体コアの貫通孔にはそれぞれ前記内導体が挿通され、該内導体は該誘電体コアが接する短絡電極板に電気的に接続されており、
    前記短絡電極板のそれぞれは前記外導体に接続されていないことを特徴とする誘電体フィルタ。
  4. 内導体と外導体とからなる同軸線路内に、
    対向する2つの平行な主面と該主面に連続する側面と該主面の中央部に貫通孔を有し2つの該主面に電極が形成されている誘電体コアを、該電極が前記内導体および前記外導体に接触しない様に複数配置してなる誘電体フィルタであって、
    前記複数の誘電体コアはそれぞれが短絡電極板を介して主面同士が電気的に接続され、前記貫通孔が同心となるように直列に配列されており、
    前記配列された誘電体コアのうち、両端に位置する誘電体コアの貫通孔にはそれぞれ前記内導体が挿通され、該内導体は該誘電体コアが接する短絡電極板に電気的に接続されており、
    前記短絡電極板のうち1つは前記外導体に電気的に接続されており且つ少なくとも1つの電極除去部を有し、他は前記外導体に接続されていないことを特徴とする誘電体フィルタ。
  5. 前記配列された誘電体コアが5個以上である誘電体フィルタにおいて、両端に位置せず且つ隣接しない所定の2つの誘電体コアに生じる電磁界を結合させるための結合手段を有し、該結合手段は前記誘電体コアの前記貫通孔に挿通されており、該結合手段の外導体は1つの前記短絡電極板に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の誘電体フィルタ。
  6. 前記複数の誘電体コアのうち少なくとも1つは、他の誘電体コアと断面寸法が異なることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の誘電体フィルタ。
  7. 前記同軸線路の特性インピーダンスが50Ωであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または誘電体フィルタ。
  8. 前記誘電体コアが円環状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または誘電体フィルタ。
  9. 前記誘電体コアの側面と前記同軸線路の内導体または/かつ外導体との隙間に前記誘電体コアの誘電率と比較して低誘電率な部材が充填されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または誘電体フィルタ。
  10. 前記同軸線路には少なくとも1つの同軸コネクタを備える事を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の誘電体共振器、または誘電体フィルタ。

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