JP2007150549A - 動作状態を表示する端末および端末の動作状態表示装置 - Google Patents

動作状態を表示する端末および端末の動作状態表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】端末の小型化を阻害せずに動作状態を表示する。
【解決手段】携帯電話は、本体部50の操作面に複数のキーからなるキー群16を設ける。本体部50の内部にはキー群16の複数のキーバックライトLED17〜30が設けられる。本体部50の筐体の側面には、入射する光を拡散可能な材料からなる表示窓部品34が形成される。キーバックライト用LED17〜30のうち表示窓部品34に近接して位置するキーバックライト用LED23は、携帯電話の充電・着信の動作状態を表示するための発光にも兼用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、動作状態を表示する端末および端末の動作状態表示装置に関し、特に、キーバックライトを利用する動作状態を表示する端末および端末の動作状態表示装置に関する。
従来の典型的なデジタルカメラ搭載のクラムシェルタイプ携帯電話端末(以下、単に携帯電話という)を図13(A)と(B)、および図14(A)と(B)に示す。図13(A)と(B)では、クラムシェルタイプ携帯電話のクラムシェル閉状態の一例が示される。携帯電話は、ヒンジ部と、2つの筐体を備えて、2つの筐体はヒンジ部を介して開閉自在に接続される。2つの筐体はクラムシェル(2枚貝)の一方の貝殻に対応の筐体である本体部50と他方の貝殻に対応の筐体であるシェル部40からなる。
図13(A)を参照して、シェル部40と本体部50とがヒンジ部を介して前面同士を対向させるように閉じ合わされた状態では、シェル部40の外部に露出した背面(前面とは反対の面)には、サブ液晶ディスプレイ1、サブキー群2、着信・充電表示のためのLED(light emitting diode)3が配置されている。サブ液晶ディスプレイ1は、着信または受信メールの有無、日時情報、およびクラムシェル閉状態でカメラ撮影する場合の撮影画像を表示させるのに使われる。また、クラムシェル閉状態のカメラ撮影での操作メニューを表示させたり、受信メール内容を表示させたり、アプリケーション起動時の操作メニューを表示させるために使われる。
サブキー群2は、クラムシェル閉状態で、着信時のオフフック操作、アプリケーション起動時の設定操作、カメラ撮影時の操作などに使用される。
LED3には、色表現が豊富な3色LEDが使われる。充電時、その動作を表示するのに使われる。充電動作中は赤で点灯し、充電完了で消灯となる。着信、メール受信時、予め指定された色で点滅し、その状態を知らせる。携帯電話が通信中、指定された色で点灯・点滅することで、使用者、第三者にその携帯電話が着信、メール受信動作中であることを知らせる。
LED3は、電池の充電状態表示としては、充電開始時、赤で点灯させて、充電処理が終了すると消灯させるように制御されることで、使用者に電池が満充電となったことを知らせることができる。また、着信時、メール受信時、ユーザが設定した条件で点灯するよう制御される。点灯の設定条件として色と明るさ、点灯パターンを指定できる。点灯パターンとして、点灯動作を着信メロディーと同期して動作させるか、非同期で動作させるか指定することができる。また、時間的に点灯する明るさ、色を変えたりする点灯方法の設定ができる。LED3の3色LEDは、R、G、Bの各LEDの点灯に対して独立にパルス幅変調による点灯制御がおこなわれる。各LEDの点灯制御のパルス幅変調のデューティ比を変えることで、明るさ、色の設定が可能となる。
図13(B)を参照して本体部50の前面とは反対側の背面には、メインカメラ4、フラッシュライト5、スピーカ6、電池蓋7が配置されている。メインカメラ4は、静止画・動画撮影用に使われる。携帯電話がTV(television)電話機能を有する場合、動画撮影するために使われる。
フラシュライト5は、点灯時に明るく照らすことができるように白色LEDまたは3色LEDが使用される。周囲が暗い状態で、カメラ撮影時、フラシュライト5を点灯させることで撮影を可能にする。このようなLEDを用いたフラッシュライト機能を搭載した携帯電話が、たとえば特許文献1に示される。
スピーカ6は、着信時、着信メロディーを再生させたり、またはダウンロードした音楽データを再生させたり、または装着された図示されないにメモリカードに保存された音楽データを再生させる場合、スピーカより音を鳴らすために使われる。
本体部50の側面には、イヤホンマイクコネクタ8、メモリカード用のコネクタ9、サイドキー10、共通コネクタ11が配置されている。
イヤホンマイクコネクタ8は、イヤホンマイクを接続するためのコネクタであり、コネクタ9は図示のないメモリカードが着脱自在に装着されて、装着されたメモリカードをアクセスするためのコネクタである。サイドキー10は、クラムシェル閉状態でカメラ撮影モード起動のキー、撮影時のシャッタキーとして使われる。共通コネクタ11は、携帯電話と外部装置、たとえばパーソナルコンピュータ間でデータ交換を行うため、USB(Universal Serial Bus)に従う通信ケーブルを接続するのに使用されたり、AC(Alternating Current)アダプタを用いた充電時、ACアダプタを接続するのに使用される。
図13(A)には、携帯電話のクラムシェル開状態の一例が示される。シェル部40の前面には、受話口12、メイン液晶ディスプレイ13、サブカメラ14が配置されている。
受話口12は、音声通話時に受話に利用される。メイン液晶ディスプレイ13は、携帯電話の動作状態を表示したり、各種設定メニューを表示させたり、動画、静止画を再生させて表示させるときに使用される。サブカメラ14は、主としてTV電話使用時、自画画像を撮影するために使用される。
本体部50の前面には、送話口15、図中では実線の○示す操作指示を与えるために操作されるキー群16が配置されている。送話口15は音声通話時、送話に使用される。キー群16は開状態で各種操作、設定を行うために使われる。本体部50には、操作面である前面のキー群16に関連した図中では破線の□で示すキーバックライト用の発光素子であるLED17〜30が内蔵される。
図13(B)には、図13(A)の矢線A−B方向の本体部50の断面構造を用いて、本体部50に内蔵されるキー基板32の構成が示される。キー基板32は本体部50の前面と平行となるように内蔵されている。キー基板32の本体部50の前面と相対する面上にはキーバックライト用LED17〜30およびキー群16の各キーに対応のキースイッチが実装される。さらに、本体部50にはキー群16の各キーを形成するためのキーラバー31が、キー基板32に平行にキー基板32と本体部50の前面との間に挿入される。本体部50の前面にはキー群16の各キー位置に対応して該キーが嵌る孔が予め形成されているので、キーラバー31を本体部50の内部に挿入することで本体部50の前面の各孔から各キーが突出する状態となる。
キーラバー31は導光性の材料たとえばアクリル樹脂からなる。導光性のキーラバー31は、アクリル樹脂のキーラバー31の表面に特殊な加工がほどこしてあり、端面より入れた光を均一に面発光させることができる。キーラバー31の一部であるキー部分はキー群16の各キーを形成する。キーラバー31の各キーの領域には該キーに対応の数値などの文字が印刷されており、該キー領域は発光する領域と発光しない領域とからなる。キーラバー31の背面側(キー基板32側)のキーバックライト17〜30から照射された光は、各キー領域の発光領域において発光して外部に光が照射(漏れる)ことで各キーが光ることになる。
次に上記の構成からなるキーバックライトと充電・着信LEDの動作について説明をする。
近年の携帯電話の高機能化によるキー群16を構成するキー数の増大およびメイン液晶ディスプレイ13の大型化に伴う、キー配置領域の拡大により、キーバックライトを点灯させて、キー群16の各キーを識別ができるようにするため、キーバックライト数の増大が要求される。
特開2003−338973号公報
携帯電話で、フラシュライトを着信・充電状態報知のLEDの機能と兼用させる構成が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。上述した携帯電話においても、メインカメラ4とフラシュライト5とをシェル部40の背面に配置可能な場合には、フラシュライト5にLED3の機能を兼用させることで、LED3を設ける必要はなくなって低コスト化が図られる。しかしながら、シェル部40の背面にメインカメラ4とサブカメラ14を設けて、当該サブカメラ14による撮影画像をメイン液晶ディスプレイ13に表示して、メインカメラ4を撮影用、そしてサブカメラ14をビュアー用で使用する場合、携帯電話はクラムシェル開状態(図13(A)参照)で使用されるので、フラシュライト5は、本体部50の背面に配置されることになる(図13(B)参照)。
ここで、本体部50の背面にメインカメラ4とフラシュライト5が配置されている場合、充電時には携帯電話は本体部50の背面が充電台と相対するように充電台に配置されたり、机上に置かれて着信などを待受けする場合には、携帯電話は本体部50の背面が机上面と相対するように机上に配置されるなどの未使用状態では、本体部50の背面が外部から隠される、すなわちユーザがフラッシュライト5の点灯状態や消灯されたことなど目視で確認きない態様で置かれることが多い。
このためフラシュライト5を着信・充電状態報知のLEDの機能と兼用させたとしても、報知される着信・充電状態を識別し難くい。これを回避するために、フラッシュライト5とは別個に充電・着信動作表示専用にLEDを設ければ部品追加のためコストアップ、さらには実装面積の拡大が要求されて携帯電話の小型化が阻害される。
それゆえにこの発明の目的は、端末の小型化を阻害せずに動作状態を表示する端末および端末の動作状態表示装置を提供することである。
この発明のある局面に従うと、自己の動作状態を表示する端末は、端末の筐体の操作面に設けられた複数のキーと、筐体内部に設けられて複数キーのための複数のキーバックライトと、筐体の或る面の一部に設けられて、入射する光を拡散可能な材料からなる窓部とを備える。複数のキーバックライトのうちの或る面の一部に近接したキーバックライトは、動作状態を表示するための発光に兼用される。
したがって、複数のキーバックライトのうちの一部のライトを、動作状態表示のための発光に兼用されるので、特別に動作状態表示のための部分を設ける必要がなく動作状態表示機能を有するとしても端末の小型化は阻害されない。
また動作状態表示のための発光は、当該発光のキーバックライトに近接の筐体の或る面の窓部に入射すると該窓部で光は拡散するので、外部からでも動作状態を光で確認することができる。
好ましくは、操作面における或る面の一部と連なる部分の面は導光部材からなる。したがって動作状態を表示するための発光は、導光部材に入射して、それに連なる窓部に導かれるので、窓部においては光が集まり拡散する。
この発明の他の局面に従うと、ヒンジ部を介して開閉自在の2つの筐体を備えて、自己の動作状態を表示する端末は、一方の筐体において、当該一方の筐体の操作面に設けられた複数のキーと、当該一方の筐体内部に設けられて複数キーのための複数のキーバックライトと、当該一方の筐体の或る面の一部に設けられて、キーバックライトの入射光を拡散可能な材料からなる窓部と、操作面における或る面の一部と連なる導光部材からなる部分の面とを有する。また、他方の筐体において、閉状態において一方の筐体の操作面と対向する前面、前面とは反対側の背面および前面と背面をつなぐ側面とを有し、閉状態において導光部材からなる部分面と相対する前面および背面の部分の面ならびに前面および背面の両方の部分の面をつなぐ側面の部分面は、入射する光を拡散可能な材料からなる。そして、複数のキーバックライトのうちの或る面の一部に近接したキーバックライトは、動作状態を表示するための発光に兼用される。
したがって、端末が開閉自在の2つの筐体からなり閉状態であっても、その動作状態を表示するためのキーバックライトからの発光は、一方筐体の窓部で外部に導かれると、対向する他方筐体の前面、側面および背面にかけてつらなる部分面に入射して、その部分面で拡散する。その結果、閉状態であったとしても、一方筐体の窓部、他方筐体の側面および背面にかけてつらなる部分面で発光を視認できるから、端末の開閉状態または端末の置かれる向きに制限されることなく、動作状態の確認が可能となる。
好ましくは、近接したキーバックライトはR,G,Bの3色のLEDからなる。したがって、表示できる動作状態の種別を3色の光を用いて表示できる。
好ましくは、複数のキーバックライトのうち前記近接したバックライトを除いたものは単色のLEDからなる。したがって、動作状態表示用以外のライトは単色LEDとすることで、実装面積の増大およびコストの上昇を回避できる。
この発明のさらに他の局面に従うと、外部操作される複数のキーと、複数のキーの背部に設けられて電流が供給されると発光する複数の発光素子とを有する端末の動作状態表示装置は、キーバックライトとしての点灯要因発生を検出した場合に、複数の発光素子それぞれに対して、キーバックライト用電流値の電流を供給して発光させるバックライト点灯手段と、端末が所定の動作状態となったことを検出した場合に、複数の発光素子のうち所定の発光素子には、キーバックライト用電流値とは異なる電流値の電流を供給する動作状態点灯手段とを備える。
したがって、キーバックライトの複数の発光素子のうちの所定の発光素子を、キーバックライトと動作状態の点灯表示のために兼用することができる。
好ましくは、動作状態点灯手段は、複数の発光素子のうち所定の発光素子を除く他の発光素子への電流供給は停止するので、無駄な電力消費を防止できる。
好ましくは、所定の発光素子はR,G,Bの3色のLEDからなり、複数の発光素子のうち所定の発光素子を除く他の発光素子は単色のLEDからなり、バックライト点灯手段は、他の発光素子の単色LEDの発光と同じ色と明るさを示すためのR,G,Bの3色の光の混合比を決定する調整信号に基づき、所定の発光素子の3色のLEDそれぞれへの供給電流値を調整する。
したがって、所定の発光素子はR,G,Bの3色LEDからなるので、光で表示できる動作状態の種別を複数種類にすることができる。また、3色LEDを用いたとしてもバックライトとして点灯時には、調整信号により、他の発光素子の単色LEDの発光と同じ色・明るさを示すRGBの混合比となるように、各LEDへの供給電流値が調整される。したがって、所定の発光素子が動作状態のために3色LEDであったとしても、他の発光素子と同様な色と明るさで発光するキーバックライトとして機能させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係わるキーバックライトと充電動作・着信動作の表示のためのLEDの点灯に関する実施形態を説明する。
ここでは携帯電話に適用しているが、適用される端末は携帯電話に限定されずPDA(personal digital assistant)であってもよく、また端末は携帯タイプに限定されず固定タイプでもよい。また、キーバックライトを兼用して表示される動作は、着信・充電などの動作に限定されず、アラーム報知の動作、サウンドと連動した光点灯・点滅動作、ゲームの遊戯効果を高めるための点灯・点滅動作などに用いてもよい。
図1(A)〜(C)には、本発明の実施形態にかかわる携帯電話の構成が示される。図2(A)〜(C)には、充電・着信表示の識別性をより改善した本発明の実施形態にかかわる携帯電話の概観が示される。本実施の形態でも、シェル部40と本体部50をヒンジ部で開閉自在に接続するクラムシェルタイプの携帯電話が示されるが、筐体が3つ以上からなる端末であってもよい。また、たとえば1個の筐体からなら端末であっても、図1(A)の態様を適用することは可能である。
図1(A)にはクラムシェル開状態が示されて、図1(B)には図1(A)の本体部50の矢線A−Bで切断した場合の本体部50の内部が示される。図1(C)には、クラムシェル閉状態の筐体側面が示される。
図1(A)を参照して、本実施の形態の携帯電話の、図3(A)のそれと異なる点は、充電・着信表示用LED3を備えず、かつ充電・着信表示用LED3に代替する機能を備える点にある。当該代替機能を提供するために、本体部50の側面の一部は、光拡散剤を含んだ樹脂材料からなる表示窓部品34で形成されて、表示窓部品34と連なる本体部50の前面の一部36(図1(B)の切欠部を参照)は表示窓部品34の一部と導光部品33が嵌るように設けられる。導光部品33は、アクリル樹脂板の表面に特殊な加工(たとえば、微小の凸凹を設ける)をほどこして、端面より入射した光を均一に面発光させる板状の部材である。表示窓部品34はキーラバー31上から本体部50の前面方向に延びて前面と側面の接点で前面方向に折れて前面の一部36にまで延びている。したがって一部36まで延びた表示窓部品34の部分はキーラバー31と平行となる。また、キーラバー31とは別の導光部品33は、一部36の切欠部に嵌るように設けられることで当該一部36にまで延びた表示窓部品34と接合する。したがって導光部品33は本体部50の前面の一部36においてキーラバー31と平行になるように保持される。
そして、キーバックライト用LED17〜30のうち導光部品33と表示窓部品34の近くに、好ましくは最も近くに位置するLED(図1(A)の場合にはキーバックライト用LED23)にR,G,Bの3色LEDが適用される。ここでは他のキーバックライト用LEDは全て単色LEDが適用される。
本実施の形態では、キーバックライト用LED23を3色LEDとしたが3色LEDとするキーバックライト用LEDはこれに限定されない。つまり、導光部品33と表示窓部品34を設けることが可能な位置に近接して配置されたキーバックライト用LED、すなわちキー基板32においては本体部50の側面寄りに配置されたLEDである、たとえばLED24、27、28などを3色LEDとしてもよい。
本体部50の導光部品33および表示窓部品34を除いた筐体部分は、シェル部40と同様に、携帯性ゆえに或る程度の強度を有するが導光性は有さない(光を透過しない)樹脂材料から形成されている。導光部品33および表示窓部品34はたとえばアクリル樹脂などからなる。また、そこに含まれる光拡散剤はたとえば乳白剤などである。
クラムシェル閉状態から開状態に操作されるなどのキーバックライト点灯要因に基づき、キーバックライト用LED17〜30が点灯される場合において、キーバックライト用LED23の3色LEDは、他のキーバックライト用単色LEDと同じ色、明るさのR、G、B混合比となるパルス幅変調のデューティ比で点灯制御されて、キーバックライトとして使用される。このような3色LEDの点灯制御は、本出願人による前述の特許文献1に説明がある。このとき、他のキーバックライト用単色LEDも同時に点灯制御される。
キーバックライトとして3色LEDおよび単色LEDを点灯させたとき、各LEDから出射した光は、キーラバー31の背面からキーラバー31を照射する。キーラバー31の背面からの照射光はキーラバー31自体を介して有効に導かれる。したがって、キーラバー31の主面上のキー群16の各キー部分は発光領域から照射される光により発光する。
充電動作状態表示または着信表示の場合、キーバックライト用LED17〜30のうちキーバックライト用LED23の3色LEDのみが、各種動作状態に応じて、予め設定された明るさ、およびR、G、Bの混合比に基づき、点灯制御される。他のキーバックライト用LEDは点灯しない。キーバックライト用LED23から照射された光は、キーラバー31を介して直進して本体部50の前面部の導光部品33に入射するので導光部品33は面発光する。導光部品33からの発光は本体部50の筐体側壁に設けられた光拡散剤入り表示窓部品34に入射して、入射した光は表示窓部品34の光拡散剤の効果により外部にも有効に拡散(照射)される。
したがって、図1(A)のクラムシェル開状態および図1(C)のクラムシェル閉状態のいずれの使用状態であっても、ユーザは、表示窓部品34を介して、充電動作状態表示時または着信表示時に応じた発光を確認することができる。充電時は、本体部50の背面は充電ユニットで隠れるケースがあるが、側壁は充電ユニットから携帯電話を取出すために露出していることが多いから、充電中の着信や充電完了などを、表示窓部品34を介した発光により報知することができる。
図1(A)〜(C)では本体部50にのみ表示窓部品34を設けたが、シェル部40にも同様のものを設けるようにしてもよい。図2(A)〜(C)に示すように、シェル部40の筐体の前面、背面および側面のそれぞれ一部分を、各部分が一体的に連続するように、表示窓部品34と同じ光拡散剤入りの材料からなる表示窓部品35で形成する。
このような構成とすることで、図2(B)に示されるようにクラムシェル閉状態でシェル部40の背面を上にして机上などに置かれて着信待受けする、または充電状態にある場合でも、キーバックライト用LED23の光は導光部品33を介して表示窓部品35に入射して、その光拡散剤により、シェル部40の前面の表示窓部品35において外部に発光させることができる。また、図2(C)のようにシェル部40の側面の表示窓部品35を介しても外部に発光させることができる。したがって、表示窓部品34と表示窓部品35の両方を備えることで、キーバックライト用LED23の点灯状態の識別がより容易になる。
したがって、閉状態において表示窓部品34と相対するシェル部40の前面および背面の部分の面ならびに当該前面および当該背面の両方の部分の面をつなぐ側面の部分面は、これら部分面を連ねる表示窓部品35で形成されるので、閉状態であっても表示窓部品35でキーバックライト用LED23の発光を外部に示すことができる。
上述の例では、表示窓部品34と導光部品33とを設けたが、導光部品33を設けず表示窓部品34のみを設けても良い。図3(A)〜(C)および図4(A)〜(C)に示すように、表示窓部品34はキーラバー31上から本体部50の前面方向に延びて前面と側面の接点で前面方向に折れて前面の一部36にまで延びている。したがって一部36まで延びた表示窓部品34の部分はキーラバー31と平行となる。表示窓部品34は一部36の切欠部に嵌るように設けられることで当該一部36にまで延びた表示窓部品34は本体部50の前面の一部36においてキーラバー31と平行になる。
この状態において、キーバックライト用LED23から照射された光は、キーラバー31を介して本体部50の前面部の表示窓部品34に入射する。表示窓部品34では入射した光は効果的に拡散されて、拡散された光の一部は本体部50の外部に出射される。
次に、携帯電話の内部の機能構成とライトの点灯制御について説明する。
図5を参照して携帯電話は各部を集中的に制御および管理するためのCPU(Central Processing Unit)61、撮影データを含む各種のデータおよびプログラムが格納されているメモリ62、符号化/復号化回路63、与えられる画像データDi(i=1、2、3・・・、n)を一時的に格納するためのメモリ640を内蔵するカメラコントローラ64、カメラコントローラ64により制御されて、被写体を撮影し、撮影結果得られた被写体の画像データDiを出力するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなるカメラ部65、LCDコントローラ66、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ66により制御されるLCD部67、入力部68、無線通信のための無線系69およびアンテナ70、各部に電源を供給するためのシステム電源71、光源部72、バッテリ73、ヒンジセンサ85、音声入出力部86および外部I/F(インターフェィス)87を含む。
CPU61は光源部72の点灯を制御する点灯制御部611を有する。点灯制御部611はプログラムに相当して、CPU61が当該プログラムをメモリ62から読出して実行することにより点灯制御部61による機能が実現される。
メモリ62には開閉データ621およびキーバックライト用LED23に関する3種のデューティ比データ62A、62Bおよび62Cが予め格納される。開閉データ621は携帯電話が開状態および閉状態のいずれであるかを判断するために参照される。
デューティ比データ62Aはキーバックライト用LED17〜30を点灯する場合に参照される。デューティ比データ62Bはバッテリ73の充電時にキーバックライト用LED23を点灯するのに参照される。デューティ比データ62Cはアンテナ70および無線系69を介して着信があった場合にキーバックライト用LED23を点灯するのに参照される。デューティ比データ62A、62Bおよび62Cのそれぞれはヘッダ部とデータ部と有して、ヘッダ部には当該デューティ比データの種類、すなわち‘バックライト用’、‘充電用’および‘着信用’の識別子を有し、データ部には予め指定されたデューティ比を示すデータを有する。後述するようにキーバックライト用LED23への供給電流はパルス幅変調により制御されており、デューティ比データ62A〜62Cはパルス幅を可変に制御するために参照される。デューティ比データは入力部68を介したユーザの操作に従い入力する指示に基づき設定される。
ヒンジセンサ85は携帯電話が折り畳まれているか否かを検出する機能を有する。ヒンジ部内に図示しないヒンジセンサ85の検出スイッチが設けられており、開閉状態に応じて2値信号がCPU61に送られる。CPU61は与えられる信号のレベルをメモリ621に格納された開閉データ621と比較照合し、その結果に基づき、開状態→閉状態に変化したか、または開状態→閉状態に変化したかを判断する。また与えられた信号レベルに基づき開閉データ621を更新する。したがって、メモリ62の開閉データ621は携帯電話の検出スイッチが前回出力した信号のレベル(すなわち携帯電話の前回の状態(開状態または閉状態))を示すように更新される。
入力部68は、サブキー群2、キー群16およびサイドキー10を含む。カメラ部65はメインカメラ4およびサブカメラ14を含む。LCD67はサブ液晶ディスプレイ1およびメイン液晶ディスプレイ13を含む。光源部62はフラッシュライト5およびキーバックライト用LED17〜23を含む。
音声入出力部86はスピーカ6、受話口12および送話口15を含む。外部I/F87は、イヤホンマイクコネクタ8、メモリカード用のコネクタ9および共通コネクタ11を含む。
符号化/復号化回路63はアンテナ70および無線系69を介して送受信する情報について送信可能なように符号化する機能と受信した情報について内部で処理可能なように復号する機能とを有する。カメラコントローラ64はカメラ部65により撮像して逐次出力される画像データDiを入力してメモリ640に一時的に格納する。一時的に格納される画像データDiのうちシャッタキーであるサイドキー10が押下された時点で格納された画像データDiはメモリ640から読出されてメモリ62に最終的に保存される。
CPU61はシステム全体の処理を行う。システム電源71は充電可能なバッテリ73により供給される電圧を、各部に対応の所定レベルに調整した後に各部に供給する。光源部72は、後述するようにCPU61から与えられる信号に従い、発光動作する。
図6を参照して、光源部72はフラッシュライト5に関して昇圧回路74、赤色の光を出力するLED75、緑色の光を出力するLED76、青色の光を出力するLED77およびLED75〜77のそれぞれに対応したスイッチ用FET(Field-Effect Transistor)78〜80を含む。LED75〜77はフラッシュライト5を構成する。昇圧回路74は、CPU61から与えられる制御信号93に基づいて、バッテリ73から供給される電圧をLED85〜87を駆動するために必要なレベルにまで昇圧した後に出力する。CPU61はシャッタキーであるサイドキー10が操作されたことを検知すると、応じて制御信号93を昇圧回路74に出力する。昇圧回路74は出力が、与えられる制御信号93に基づいた一定の電流レベルとなるように、定電流回路およびその電流を制御する機能を有する。昇圧回路74の出力には、LED85〜87が直列に接続され、LED85〜87について並列にスイッチング用FET78〜80がそれぞれ接続され、FET78〜80のそれぞれのゲートには、CPU61から制御信号92が供給される。制御信号92によりFET78〜80のそれぞれのゲートが個別にON/OFF制御されるので、対応のFETのゲートがONしたLEDは両端が短絡されるため昇圧回路74からの電流は供給されず、対応のFETのゲートがOFFしたLEDのみが昇圧回路74からの電流は順方向に供給されて発光する。したがって、制御信号92によりFET78〜80がすべてOFFしたとき、LED85〜87は同時に順方向に電流が供給されて発光してフラッシュライト5からは白色の照明光(フラッシュ光)が照射される。
またFET78〜80をそれぞれパルス状の電圧を加えることでそのパルス幅を変えることでLED75〜77の発光量を微調することが出来る。
図7では、並列に接続された赤色光を照射するLED95、緑色光を照射するLED96および青色光を照射するLED97からなるキーバックライト用LED23が示される。LED95〜97は図6のようにFETを用いて直列に接続されてもよい。図7の並列接続の場合には、昇圧回路84によりバッテリ73からの供給電圧は所定レベルにまで昇圧されて、その結果、並列接続のLED95〜97のそれぞれには一端から一定レベルの電流が順方向に供給される。LED95〜97のそれぞれの他端にはパルス幅変調回路(Pulse Width Modulation)98〜100がそれぞれ接続されて、CPU61から他端に印加されるパルス信号41〜43のそれぞれのパルス幅はPWM回路98〜100のそれぞれにより可変調整される。その結果、LED95〜97による赤色、緑色および青色の発光量を印加パルス幅で微調整することができる。
このパルス信号41〜43のパルス幅は、デューティ比データ62A(62B、62C)に基づくCPU61からの調整信号411〜413により可変に調整される。したがって、キーバックライト用LED23の3色LED95〜97の発光による明るさとR、G、Bの光の色の混合比とは、デューティ比データ62A(62B、62C)により調整することができる。キーバックライト点灯時には、3色のLED95〜97のそれぞれのPWM回路98〜100には、キーバックライト用LED23が他のキーバックライト用LEDと同じ色・明るさの光を発光するために、R,G,Bの3色の光の混合比を決定する調整信号411〜413が与えられる。
CPU61は、キーバックライト用LED23の点灯要因が発生したことを外部からの割込信号を検出することで認識し、検出した割込信号の種別に基づきキーバックライト用LED23を点灯制御する。ここでは、キーバックライト用LED23を点灯させる要因は、閉状態→開状態への変化、充電の開始、および呼出の着信とする。点灯の要因はこれらに限定されず、たとえばキー群16の操作の開始であってもよい。
点灯の要因はこれらに限定されず、たとえばキー群16の操作の開始であってもよい。CPU61によるキー操作開始の確認は次のような手順で行なわれる。ここでは、説明を簡単にするために、図12に示すキー群16に3×5(3行5列)の配置の15個のキーを有する端末を例示して説明する。キー群16の各キーは2個の端子を有するスイッチキーである。
図12を参照して、キー群16の各行のキーの一方の端子にはFET(Field Effect Transistor)51、FET52およびFET53が接続されている。FET51〜53は、FET制御設定信号58に基づきFET制御ブロック54によりON/OFFが制御されて、初期状態ではすべてONされている。
各行のキーの他方の端子には信号ラインL1〜信号ラインL5それぞれの一端が接続される。信号ラインL1〜信号ラインL5はプルアップ抵抗Rを介してプルアップ用電源55を用いてプルアップされている。信号ラインL1〜信号ラインL5それぞれの他端には、信号ライン状態モニタブロック57の入力ポートI1〜入力ポートI5それぞれが接続されている。信号ライン状態モニタブロック57は入力ポートI1〜I5の電圧値(Hi,Lo)をモニタすることにより、信号ラインI1〜I5それぞれの信号ライン状態(電圧値(Hi,Lo))を示す信号ライン状態信号59BをCPU61に出力する。したがって、CPU61は、信号ライン状態信号59Bに基づき各信号ラインの状態を判定することができる。なお、信号ラインI1〜I5それぞれの信号ライン状態は電圧値(Hi,Lo)で示される。初期状態において、ある信号ラインに接続されたキーが押下(操作)されると当該キースイッチの両端子間は短絡するので当該信号ラインの状態は電圧値がレベルLoとなるが、押下(操作)されない場合にはHiを示す。
動作を説明する。まず、ユーザのキー操作により、信号ラインI1〜I5を接続する入力ポートI1〜入力ポートI5のいずれかの電圧値がレベルHiからLoに変化すると、当該変化を信号ライン状態モニタブロック57が検出して、信号ライン状態モニタブロック57内に設けられたキー割込信号発生ブロック56は、キー押し割込信号59Aを発生させて、発生させたキー押し割込み信号59AをCPU61に出力する。CPU61は、キー押し割込み信号59Aを入力すると、キー群16のキー押しがあったことを検出する。
CPU61Aは、キー押し割込信号59Aによりキー押しがあったことを検出すると、FET制御ブロック54にFET51〜53を制御するためのFET制御設定信号58を出力する。FET制御ブロック54は入力したFET制御設定信号58に基づき、FET51をONし、FET52およびFET3をOFFするように制御する。このとき、CPU61は、与えられる信号ライン状態信号59Bに基づき、入力ポートI1〜I5の電圧値を検出する。
次のFET制御設定信号58が与えられることで、同様にしてFET52はON、FET51およびFET53はOFFするように制御されて、CPU61は、そのとき入力する信号ライン状態信号59Bに基づき入力ポートI1〜I5の電圧値を検出する。
そして次のFET制御設定信号58が与えられることで、同様にしてFET53はON、FET51およびFET52はOFFするように制御されて、CPU61は、そのとき入力する信号ライン状態信号59Bに基づき入力ポートI1〜I5の電圧値を検出する。
以上の操作により、CPU61はFET制御設定信号58を順次に出力しながら、各FET制御設定信号58による制御結果を示す各信号ライン状態信号59Bに基づき、どのキーが押されたかを判定することができる。
押されたキーの種類を判定した後、CPU61はFET制御設定信号58を出力して、FET51〜FET53をすべてONに戻し(初期状態に設定し)、引続き、次のキー押しの判定を行なう。
具体例としてキー群16の「1」キーが押された場合について説明する。このとき、信号ラインL2のみがレベルLoに変化して、キー割込信号59Aが発生する。このキー割込信号59Aを入力したことに応じて、CPU61はキー押しがあったことを検出する。CPU61はキー押しがあったことを検出すると、FET制御設定信号58を出力して、FET制御ブロック54を介してFET51をON、FET52およびFET53をOFFして、入力ポートI1〜I5の電圧値の変化を信号ライン状態信号59Bに基づき検出する。この場合、入力ポートI2がレベルLoであり、その他の入力ポートはレベルHiであることを検出するので、CPU61は検出結果に基づき「1」キーが押されたことを判定する。
また、FET制御設定信号58を出力してFET51をON、FET52およびFET53をOFFすると、入力ポートI1〜I5の電圧値は、すべてレベルHiと検出され、同様にFET制御設定信号58を出力してFET52をONおよびFET51ならびにFET53をOFFすると、入力ポートI1〜I5の電圧値はすべてレベルHiと検出される。その検出結果に基づき、CPU61はキー群16の他のキーは押されていないことを判定することができる。
以上の操作により、キー押し割込信号59Aが発生後、どのキーが押されたかを認識した後、CPU61はユーザ設定に従い、キーバックライト点灯制御を行なう。
点灯要因である閉状態→開状態への変化は次のように判定される。つまり、CPU61は与えられるヒンジセンサ85の検出スイッチの信号レベルと開閉データ621とを比較して、比較結果に基づき、閉状態→開状態の変化があったと判定する。
充電の開始は次のように判定される。CPU61はバッテリ73の残量レベルを検知する機能を有する。また、メモリ62には充電完了時のバッテリ73の残量レベル指示する所定レベルデータ(図示せず)が予め格納されている。外部I/F87は共通コネクタ11に充電のためのACアダプタが接続されたことを検知すると、充電開始を示す信号をCPU61に与える。CPU61は充電開始信号が与えられたことに応じて充電開始を判定する。充電期間中は、ACアダプタを介して図示のない商用電源からの電力供給が継続するのでCPU61はバッテリ73の残量レベルが上昇するのを検知する。CPU61は残量レベルが上昇する期間は充電状態であると判定する。充電状態において、CPU61はバッテリ73の残量レベルとメモリ62の所定レベルデータが指示するレベルとを比較して、比較結果に基づき残量レベルが所定レベル以上になったことを判定すると、充電終了と判定する。または、充電状態において、外部I/F87からACアダプタが取外されたことを指示する信号を入力すると、応じて充電終了と判定する。
着信の有無は次のように判定される。CPU61はアンテナ70、無線系69および符号化/復号化回路63を介して呼出の着信を検知する。CPU61は、呼出の着信に応じて、ユーザが入力部68を介してオフフック操作したこと、または呼出の着信が途絶えたことも検知する。
図8〜図11のフローチャートに従い、点灯制御部611は、キーバックライト用LED23の点灯制御について説明する。これらフローチャートに従うプログラムは予めメモリ62に格納されており、CPU61が当該プログラムをメモリ62から読出し実行することで点灯制御機能が実現される。
まず、CPU61は点灯要因となる外部からの割込みの有無を常時検知している(ステップS(以下、単にSという)1)。検知されない間は(S1でNO)、S1の処理を繰返す。割込みを検知すると(S1でYES)、上述したように検知された割込みは、閉状態→開状態の変化を指すと判定した場合は(S3でYES)、バックライト点灯制御のルーチンを起動する(S9)が、そうでない場合は(S3でNO)、割込みは充電開始を指すか判定する(S5)。充電開始を指示すると判定すると(S5でYES)、充電点灯制御のルーチンを起動する(S11)が、そうでない場合は(S5でNO)、割込みは着信有りを指すか判定する(S7)。着信有りを指すと判定すると(S7でYES)、着信点灯制御ルーチンを起動する(S13)。着信有りではないと判定すると(S7でNO)、S1の処理に戻る。なお、ここでは、説明を簡単にするために、バックライト点灯制御ルーチン(S9)、充電点灯制御ルーチン(S11)および着信点灯制御ルーチン(S13)それぞれの処理を実行中は、点灯制御ルーチン起動のための割込みは生じないと想定する。
図9を参照して、バックライト点灯制御ルーチンでは、まず、CPU61はメモリ62において、そのヘッダ部の識別子に基づきバックライト用のデューティ比データ62Aを特定して、そのデータ部からデューティ比データを読出す(S21)。そして、読出したデューティ比データに基づき調整信号411、412、413を生成して、所定周期・所定パルス幅のパルス信号41、42、43を光源部23(図7参照)のキーバックライト用LED23に出力する。このとき、他のキーバックライト用LEDについても点灯させるための制御信号が出力される(S23)。
調整信号411、412、413はPWM回路98、99、100のそれぞれに与えられるので、PWM回路98、99、100は、与えられた調整信号に基づき、パルス信号41、42、43のパルス幅を調整する。このパルス幅調整により、LED95、96、97に供給される電流が調整される。その結果、供給電流のレベルに従い、キーバックライト用LED23の発光色・明るさは、他のキーバックライト用LEDと同じ色(たとえば緑)と明るさになるように調整される。
次に、CPU61はキーバックライトの消灯要因が生じたか否かを判定する(S25)。たとえば、ヒンジセンサ85からの検知信号に基づき開状態→閉状態への変化があったことを判定すると(S25でYES)、パルス信号41〜43および調整信号411〜413の出力を停止して、キーバックライト用LED23への供給電流はゼロとなり消灯する(S27)。この時点で他のキーバックライト用LEDへの電流供給も断たれて消灯する。その後、元の処理に戻る。消灯要因が生じない間は(S25でNO)、S23の信号出力が継続して点灯状態が続く。
なお、キーバックライト用LED17〜30は、クラムシェル閉状態から開状態への変化を契機として、使用者が予め設定した点灯条件(点灯時間、明るさ)に従って、点灯するよう制御される。点灯条件はメモリ62に予め格納される。キーバックライト用LED23に関しては、当該点灯条件の明るさはデューティ比データ62Aで指示される。キーバックライト用LED17〜30の点灯は、周囲環境が暗い状態でキー群16の各キーの識別を補助するものであり、キー操作の誤りを防止するために使われるので、点灯条件の設定は、メイン液晶ディスプレイ13のバックライトの点灯とは独立に設定できる。上述の消灯要因(S25)に関しては、CPU61が、点灯条件が指す点灯時間が経過したことを、内蔵するタイマ(図示せず)を用いて検出した時点で、消灯要因が生じたと判定することもできる。また、キー群16の各キーを十分に識別できるような、周囲環境が明るい状態では点灯時間を0秒と設定することで、キーバックライト用LED17〜30の点灯は禁止されて、キーバックライト用LED17〜30にかかる消費電流を削減し、携帯電話自体の低消費電力化を図るようにしてもよい。
なお、キーバックライト用LED23を除く他のキーバックライト用LED17〜30の点灯制御もパルス幅変調を用いて行われる場合には、パルス幅変調のデューティ比を変えることで、点灯時の明るさを設定することができる。
図10を参照して、充電点灯制御ルーチンでは、まず、CPU61はメモリ62において、そのヘッダ部の識別子に基づき充電用のデューティ比データ62Bを特定して、そのデータ部からデューティ比データを読出す(S31)。そして、読出したデューティ比データに基づき調整信号411、412、413を生成して、所定周期・所定パルス幅のパルス信号41、42、43を光源部23(図7参照)のキーバックライト用LED23に出力する(S33)。
調整信号411、412、413はPWM回路98、99、100のそれぞれに与えられるので、PWM回路98、99、100は、与えられた調整信号に基づき、パルス信号41、42、43のパルス幅を調整する。このパルス幅調整により、LED95、96、97に供給される電流レベルが決定される。したがって、キーバックライト用LED23からの発光色・明るさは、充電状態を報知するための色(たとえば赤)と明るさになるように、かつ点灯状態が継続するように調整される。このとき他のキーバックライト用LEDは電流が供給されないので点灯しない(消灯したまま)。
次に、CPU61は充電終了であるか否かを上述のように残量レベルに基づき、またはACアダプタの取外しにより判定する(S35)。充電終了であると判定すると(S35でYES)、パルス信号41〜43および調整信号411〜413の出力を停止してキーバックライト用LED23への供給電流をゼロとする(S27)。これにより、キーバックライト用LED23は消灯する。その後、元の処理に戻る。充電終了と判定されない間は(S35でNO)、S33の信号出力が継続して点灯状態が続く。
図11を参照して、着信点灯制御ルーチンでは、まず、CPU61はメモリ62において、そのヘッダ部の識別子に基づき着信用のデューティ比データ62Cを特定して、そのデータ部からデューティ比データを読出す(S41)。そして、読出したデューティ比データに基づき調整信号411、412、413を生成して、所定周期・所定パルス幅のパルス信号41、42、43を光源部23(図7参照)のキーバックライト用LED23に出力する(S43)。
生成された調整信号411、412、413はPWM回路98、99、100のそれぞれに与えられるので、PWM回路98、99、100は、与えられた調整信号に基づき、入力するパルス信号41、42、43のパルス幅を調整する。このパルス幅調整により、LED95、96、97に供給される電流値が決定される。与えられる電流値に従うLED95、96、97からの発光量は、キーバックライト用LED23の発光色・明るさが、着信を報知するための色(たとえば緑)と明るさになる。ここでは、キーバックライトとの区別のためにたとえばパルス周期を用いて短い周期で点灯と消灯を繰返すように調整される。このとき他のキーバックライト用LEDは電流が供給されないので点灯しない(消灯したまま)。
次に、CPU61はオフフック操作(受話器を挙げることに相当するキー操作)がされたか、または着信が途絶えたかを判定する(S45)。そうでなければ(S45でNO)、S43の処理が繰返されるが、オフフック操作されたまたは着信が絶えたと判定されると(S45でYES)、パルス信号41〜43および調整信号411〜413の出力を停止する(S47)。これにより、キーバックライト用LED23は消灯する。その後、元の処理に戻る。
以上説明したように、キーバックライト用LED23からの発光は導光部品33または表示窓部品34を介して有効に外部に照射されるので、携帯電話が末使用状態で机上などに置かれた場合であっつても、充電・着信の別を識別して報知できる。
また、キーバックライト用LED17〜30の1つであるキーバックライト用LED23を充電・着信等の動作状態報知(表示)用のLEDとして兼用させることで、コストダウン、小型化が図れる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(A)〜(C)は本実施の形態に係るクラムシェルタイプ携帯電話の開と閉の状態での構成例を示す図である。 (A)〜(C)は本実施の形態に係るクラムシェルタイプ携帯電話の開と閉の状態での他の構成例を示す図である。 (A)〜(C)は本実施の形態に係るクラムシェルタイプ携帯電話の開と閉の状態でのさらなる他の構成を示す図である。 (A)〜(C)は本実施の形態に係るクラムシェルタイプ携帯電話の開と閉の状態でのさらなる他の構成を示す図である。 本実施の形態に係る携帯電話の機能構成図である。 本実施の形態に係るフラッシュライトとその周辺の構成図である。 本実施の形態に係るキーバックライト用LEDとその周辺の構成図である。 本実施の形態に係る制御フローチャートである。 本実施の形態に係るバックライト点灯制御のフローチャートである。 本実施の形態に係る充電点灯制御のフローチャートである。 本実施の形態に係る着信点灯制御のフローチャートである。 本実施の形態に係るキー操作開始を検出するためのブロック図である。 (A)と(B)は従来のクラムシェルタイプ携帯電話の閉状態での構成を示す図である。 (A)と(B)は従来のクラムシェルタイプ携帯電話の開状態での構成を示す図である。
符号の説明
16 キー群、17〜30 キーバックライト用LED、31 キーラバー、32 キー基板、33 導光部品、34 表示窓部品、35 表示窓部品。

Claims (8)

  1. 自己の動作状態を表示する端末であって、
    前記端末の筐体の操作面に設けられた複数のキーと、
    筐体内部に設けられて前記複数キーのための複数のキーバックライトと、
    前記筐体の或る面の一部に設けられて、入射する光を拡散可能な材料からなる窓部とを備えて、
    前記複数のキーバックライトのうちの前記或る面の一部に近接したキーバックライトは、前記動作状態を表示するための発光に兼用されることを特徴とする、動作状態を表示する端末。
  2. 前記操作面における前記或る面の一部と連なる部分の面は導光部材からなることを特徴とする、請求項1に記載の動作状態を表示する端末。
  3. ヒンジ部を介して開閉自在の2つの筐体を備えて、自己の動作状態を表示する端末であって、
    一方の筐体において、
    当該一方の筐体の操作面に設けられた複数のキーと、
    当該一方の筐体内部に設けられて前記複数キーのための複数のキーバックライトと、
    当該一方の筐体の或る面の一部に設けられて、前記キーバックライトの入射光を拡散可能な材料からなる窓部と、
    前記操作面における前記或る面の一部と連なる導光部材からなる部分の面とを有し、
    他方の筐体において、
    閉状態において前記一方の筐体の前記操作面と対向する前面、前記前面とは反対側の背面および前記前面と背面をつなぐ側面とを有し、
    前記閉状態において前記導光部材からなる部分面と相対する前記前面および前記背面の部分の面ならびに前記前面および前記背面の両方の前記部分の面をつなぐ前記側面の部分面は、入射する光を拡散可能な材料からなり、
    前記複数のキーバックライトのうちの前記或る面の一部に近接したキーバックライトは、前記動作状態を表示するための発光に兼用される、動作状態を表示する端末。
  4. 前記近接したキーバックライトはR,G,Bの3色のLEDからなる、請求項1または3に記載の動作状態を表示する端末。
  5. 前記複数のキーバックライトのうち前記近接したバックライトを除いたものは単色のLEDからなる、請求項4に記載の動作状態を表示する端末。
  6. 外部操作される複数のキーと、前記複数のキーの背部に設けられて電流が供給されると発光する複数の発光素子とを有する端末の動作状態表示装置であって、
    キーバックライトとしての点灯要因発生を検出した場合に、前記複数の発光素子それぞれに対して、キーバックライトの点灯用電流値の電流を供給して発光させるバックライト点灯手段と、
    前記端末が所定の動作状態となったことを検出した場合に、前記複数の発光素子のうち所定の発光素子には、前記キーバックライトの点灯用電流値とは異なる電流値の電流を供給する動作状態点灯手段とを備える、端末の動作状態表示装置。
  7. 前記動作状態点灯手段は、前記複数の発光素子のうち前記所定の発光素子を除く他の発光素子への電流供給は停止する、請求項6に記載の端末の動作状態表示装置。
  8. 前記所定の発光素子はR,G,Bの3色のLEDからなり、前記複数の発光素子のうち前記所定の発光素子を除く他の発光素子は単色のLEDからなり、
    前記バックライト点灯手段は、
    前記他の発光素子の前記単色LEDの発光と同じ色と明るさを示すための前記R,G,Bの3色の光の混合比を決定する調整信号に基づき、前記所定の発光素子の前記3色のLEDそれぞれへの供給電流値を調整する、請求項6に記載の端末の動作状態表示装置。
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