JP2007150540A - 無線装置と該無線装置を用いた監視カメラシステム及び音声映像視聴システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線クロック同士の非同期に起因する無線装置間のパケット揺らぎを抑え、伝送データの劣化を抑制する。
【解決手段】無線装置0301は、無線信号0117が入力され、これから受信ビーコン信号0118及び受信フレームボディ信号0119を抽出・出力する無線受信部0104と、受信フレームボディ信号が入力され、これから受信タイムスタンプ0120及びパケットを抽出・出力するフレームボディ分解部0109と、パケットの出力を制御するパケット読み出し信号0122を受信タイムスタンプに基づいて生成・出力するパケット読み出し制御部0110と、無線クロック0111を生成して無線受信部、フレームボディ分解部及びパケット読み出し制御部に出力する無線基準クロック生成部0303とを備える。無線基準クロック生成部は、自走するマスタークロックと、受信ビーコン信号に同期するクロックとの一方を選択し無線クロックとして出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声データ又は映像データ等のリアルタイムの帯域保証が必要とされるデータを無線により伝送するための無線装置に関する。
近年、有線LAN(Local Area Network)に代えて無線LANを利用する機器が普及してきている。また、無線LANの伝送速度の向上により、映像データ等を高品質且つ高速に伝送する伝送手段として、無線LANを利用した装置を用いることが可能となってきた。
以下、従来例の無線装置について説明する。
図17は、従来の無線装置101を示すものである。無線装置101は、送信機能部分101aと、受信機能部分101bとを有し、それぞれアンテナ102により送信処理と受信処理とを行なう。送信機能部分101aは、タイムスタンプ付加部106、フレームボディ組立部105及び無線送信部103を備える。また、受信機能部分101bは、無線受信部104、デジタルフィルタ107、フレームボディ分解部109及びパケット読み出し制御部110を備える。更に、無線装置101には、無線クロック111が備えられている。
尚、無線送信部103及び無線受信部104は、いずれも物理層であるRF(Radio Frequency)及びベースバンドと、データリンク層を処理するレイヤ2処理部とを備えるが、これらは図示されていない。
以上のような構成の無線装置について、以下にその動作を説明する。ここで、無線による無線信号117の伝送を行なう際には、当然ながら、複数の無線装置を用いる。図17では、無線装置101と他の無線装置101xとの間において無線信号117が伝送される様子を示している。他の無線装置101xは、ここでは無線装置101と同様の構成を有していると考えて良い。しかし、以下の説明においては、図示の簡略化のため、無線装置101を用いて送信及び受信の動作を共に示す。つまり、無線装置101の送信機能部分101aがアンテナ102により無線信号117を送信する動作を説明すると共に、そのようにして送信された無線信号117を他の無線装置101xが受信する動作を、他の無線装置101xの構成を詳しく図示して説明するのに代えて、無線装置101の受信機能部分101bがアンテナ102により受信する動作として説明する。
はじめに、無線装置に入力されたパケット入力112は、タイムスタンプ付加部106に入力される。タイムスタンプ付加部106は、入力されたパケット入力112にタイムスタンプを付加してタイムスタンプ付加パケット114を生成し、これをフレームボディ組立部105に出力する。ここで、タイムスタンプ付加部106には無線送信部103から送信ビーコン信号115が入力され、これに基づいて、パケット入力112が入力されるタイミングに応じてタイムスタンプが付加される。より詳しくは、パケット入力112が入力された時点で送信ビーコン信号115の値が保持され、これがパケット入力112に付加される。
フレームボディ組立部105は、タイムスタンプ付加パケット114を1個又は複数個まとめて無線LAN用のフレームボディ信号116を生成し、無線送信部103に出力する。無線送信部103は、フレームボディ信号116に無線LANにおいて必要となるヘッダを付加し、更に変調した後、アンテナ102を介して無線信号117として送信する。
無線信号117は、他の無線装置101xによって受信される。しかし、先に述べたように、ここでは無線装置101によって無線信号117が受信された場合に置き換えて説明する。
アンテナ102を介して無線信号117を受信した無線受信部104は、受信ビーコン信号118をデジタルフィルタ107に対して出力する。これと共に、復調の後、無線LANにおいて必要なヘッダをチェックし、エラーの有無を確認する。エラーが無い場合、受信フレームボディ信号119をフレームボディ分解部109に対して出力する。
尚、ビーコン信号とは、無線装置間で使用される制御信号であり、ビーコン信号をもとに、各無線装置は同期をとり、送信データのタイミングを制御する。
デジタルフィルタ107は、受信ビーコン信号118を受信すると、無線区間において発生したゆらぎを補正して補正受信ビーコン信号121を生成し、これをパケット読み出し制御部110に出力する。
パケット読み出し制御部110は、補正受信ビーコン信号121を受信すると、パケット読み出し制御部110内に備えられた受信タイムスタンプタイマー(図示省略)を、補正受信ビーコン信号121に同期させる。更に、受信タイムスタンプタイマーと、フレームボディ分解部109から入力された受信タイムスタンプ120との比較結果から、パケットを読み出すタイミングを示すパケット読み出し信号122を生成し、該パケット読み出し信号122をフレームボディ分解部109に出力する。
フレームボディ分解部109は、1個又は複数個のタイムスタンプ付加パケット114が組立てられたものである受信フレームボディ信号119を、1個ごとのタイムスタンプ付加パケット114に分解する。更に、タイムスタンプ付加パケット114に付加されているタイムスタンプを、受信タイムスタンプ120として、パケット読み出し制御部110に出力する。また、パケット読み出し制御部110からパケット読み出し信号122を受信すると、タイムスタンプ付加パケット114から受信タイムスタンプ120を除いたパケットを生成し、パケット出力113として出力する。
以上のようにして無線伝送を実現する無線装置101は、固定周波数の無線クロック111を用いてデータ処理を行なっている。つまり、タイムスタンプ付加部106、フレームボディ組立部105、無線送信部103、無線受信部104、デジタルフィルタ107、パケット読み出し制御部110及びフレームボディ分解部109は、いずれも無線クロック111に基づいて動作している。
尚、以上の説明では、先に述べたように、無線装置101における送信及び受信を説明した。しかし、本来、無線装置101が送信した無線信号117は、他の無線装置101xによって受信される。他の無線装置101xには他の固定周波数無線クロック111xが備えられ、これによって他の無線装置101xは制御されている。このため、送信の動作と受信の動作とは、それぞれ異なるクロックによって制御されていることになる。
次に、図18は、従来の有線ネットワークに接続した無線装置の動作を説明するための図である。
図18において、無線装置1(STA)203及び無線装置2(AP)207からなる無線LAN202と、有線ネットワーク212と、無線装置3(AP)218及び無線装置4(STA)221からなる無線LAN217とが接続されている様子を示している。尚、STAはステーション(station)、APはアクセスポイント(accses point)を意味する。
このようなネットワークの動作について、以下に説明する。
まず、無線装置1(STA)203、無線装置2(AP)207、無線装置3(AP)218及び無線装置4(STA)221は、いずれも、例えば図17に示した無線装置101と同様の構成を有する。加えて、無線装置2(AP)207及び無線装置3(AP)218は、有線ネットワーク212と通信する機能を有している。
無線LAN202の無線装置1(STA)203と、無線装置2(AP)207とは、無線装置2(AP)207が生成するビーコン信号を含む無線信号206を介して同期している。
また、無線装置1(STA)203において音声映像データ入力201を処理するデータクロック204も、前記のビーコン信号に基づいて動作しており、データクロック204に基づいて音声映像データ入力201がパケット化される。パケット化された音声映像データ入力201は、無線信号206を介して無線装置2(AP)207に送信される。
無線装置2(AP)207は、無線信号206から音声映像信号パケットを抽出し、有線データ209として有線装置210に出力する。有線装置210は、有線データ209を有線のデータフォーマットに合わせて処理し、更に有線回線211を介して有線ネットワーク212に伝送する。有線ネットワーク212は、有線回線211で受信したデータを伝送し、更に、有線回線214を介して有線装置215に出力する。有線装置215は、受信したデータを、有線データ216として無線装置3(AP)218に出力する。
無線LAN217の無線装置3(AP)218と、無線装置4(STA)221とは、無線装置3(AP)218が生成するビーコン信号を含む無線信号220を介して同期している。
無線装置3(AP)218は、無線信号220を介し、有線装置215から受信した有線データ216を無線装置4(STA)221に伝送する。無線装置4(STA)221は、無線クロック222とデータクロック223をもとに、無線信号220からパケット化されたデータを復号化し、これを音声映像データ出力224として出力する。
尚、有線ネットワーク212は、有線クロック213によって同期した帯域を保証するネットワークである。
特開2005−39633号公報 特開2003−60652号公報 特公平6−18339号公報 特許第3160146号
しかしながら、図17に示す従来の無線装置101には、次のような課題がある。
受信側のデジタルフィルタ107は、送信側の無線クロックに基づいて生成された送信ビーコン信号115を、受信側の無線クロックに基づいて補正することによって補正受信ビーコン信号121を生成する。しかしながら、無線通信を行なう従来の無線装置101が備える無線クロック111は、非同期クロックである。つまり、送信側の無線クロックと、受信側の無線クロックとは、同期していない。この結果として、デジタルフィルタ107から出力される補正受信ビーコン信号121には、クロック幅の揺らぎ及びビーコン信号における時間精度幅の揺らぎが発生し、これらの揺らぎはパケット出力113にも伝わることになる。このことは、無線通信の信頼性等を低下させるため、解決が課題となる。
また、図18に示す従来の有線ネットワークに接続して音声映像データを伝送する無線装置において、有線ネットワーク212に接続される無線LANの無線装置2(AP)207と、無線装置3(AP)218が生成するビーコン信号とは、同期していない。更にまた、無線装置2(AP)207の備える無線クロック208と、無線装置3(AP)218の備える無線クロック219とは同期していない。このため、音声映像信号を再生する受信側の無線装置4(STA)221が備える無線クロック222及びデータクロック223は、それぞれ順に、無線装置1(STA)203が備える無線クロック205及びデータクロック204とは同期しない。
これらの結果、パケット間隔(データ帯域)が保証されず、特性の劣化した音声映像データ224が復号される可能性がある。つまり、クロックがそれぞれ同期していないことに起因して、画像の劣化、例えば映像フレームが間引かれて再生される又は画像が止まる等が発生しうる。このことの解決も、課題となっている。
以上の課題に鑑み、本発明は、パケット揺らぎを抑制し、リアルタイムでデータ帯域を保証することのできる無線装置と、無線の方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の無線装置は、タイムスタンプの付加されたパケットを有するフレームボディ信号と、ビーコン信号とを含む無線信号を受信し、無線信号からフレームボディ信号及びビーコン信号を抽出且つ出力する無線受信部と、抽出されたフレームボディ信号からタイムスタンプ及びパケットを抽出且つ出力するフレームボディ分解部と、抽出されたタイムスタンプに基づいて、フレームボディ分解部に入力されてパケットの出力を制御するためのパケット読み出し信号を生成且つ出力するパケット読み出し制御部と、無線クロックを生成し且つ無線受信部、フレームボディ分解部及びパケット読み出し制御部に向けて出力する無線基準クロック生成部とを備え、無線基準クロック生成部は、自走するマスタークロックと、PLL(Phase Locked Loop )によりビーコン信号に同期するクロックとのいずれか一方を選択して無線クロックとして出力する。
本発明の無線装置によると、受信する無線信号を送信した他の無線装置との間において互いの無線クロックを同期させることができるため、パケット揺らぎを抑制し、データ帯域を保証することができる。このため、リアルタイムで且つ高品質な無線通信、例えば音声映像データの転送を行なうことができる。これについて、以下に説明する。
本発明の無線装置が備える無線基準クロック生成部は、受信した無線信号に含まれるビーコン信号に同期するクロックを生成すると共に、該クロックと、自走するマスタークロックとのいずれか一方を選択して出力することができる。ここで、ビーコン信号は、無線信号を送信した他の無線装置において、該他の無線装置が備える他の無線クロックに基づいて生成されている。このため、ビーコン信号に同期するクロックは、他の無線装置が備える他の無線クロックに同期していることになる。
また、受信した無線信号に含まれるタイムスタンプは、無線信号を送信した他の無線装置において、他の無線クロックに基づいて生成及び付加されたものである。このため、他の無線クロックに同期する無線クロックを用いてタイムスタンプを解決し、タイムスタンプ値の差分に基づいてパケット間隔の制御を行なうことにより、パケット揺らぎを抑制することが可能となる。尚、タイムスタンプ値の差分に基づいてパケット間隔の制御を行なうとは、第1のパケットとその後に受信された第2のパケットとを考えるとき、第1のパケットのタイムスタンプ値と第2のパケットのタイムスタンプ値との差を求め、第1のパケットを出力した後に、前記タイムスタンプ値の差だけ時間が経過した後に第2のパケットを出力するような制御を行なうという意味である。
尚、本発明の無線装置は、送信ビーコン信号に従ってパケット入力に送信タイムスタンプを付加し、タイムスタンプ付加パケットとして出力するタイムスタンプ付加部と、タイムスタンプ付加部の出力したタイムスタンプ付加パケットを少なくとも1つ含む送信フレームボディ信号を生成且つ出力するフレームボディ組立部と、送信ビーコン信号を生成し且つタイムスタンプ付加部に出力すると共に、送信ビーコン信号及び送信フレームボディ信号を無線により送信する無線送信部とを更に備えることが好ましい。
このようになっていることにより、本発明の無線装置は無線信号の送信を行なうことも可能となる。このような無線装置を2台用いると、パケット揺らぎを抑制した無線通信の送受信ができる。尚、送信側の無線装置において付加又は生成している送信タイムスタンプ、送信フレームボディ信号及び送信ビーコン信号は、受信側の無線装置において、タイムスタンプ、フレームボディ信号及びビーコン信号として受信される。
また、本発明の半導体装置は、タイムスタンプ用タイマ部を備え、タイムスタンプ用タイマ部に基づいてパケット入力に送信タイムスタンプを付加し、タイムスタンプ付加パケットとして出力するタイムスタンプ付加部と、タイムスタンプ付加部の出力したタイムスタンプ付加パケットを少なくとも1つ含む送信フレームボディ信号を生成且つ出力するフレームボディ組立部と、送信ビーコン信号を生成し且つ送信ビーコン信号及び送信フレームボディ信号を無線により送信する無線送信部とを更に備えることが好ましい。
タイムスタンプ用タイマ部は、無線送信部において生成される送信ビーコン信号よりも時間精度の高い、無線クロックに基づいてカウントを行なうことができる。このため、無線装置は送信を行なうことができると共に、送信ビーコン信号の時間間隔よりも短いパケット間隔の制御を必要とする帯域の場合にもパケット制御が可能となる。また、パケット揺らぎの抑制をより確実に行なうことができる。
また、ビーコン信号に含まれるビーコンインターバルに基づいて、ビーコン周期が変更されたことを検出する手段と、ビーコン周期の変更に応じて無線基準クロック生成部におけるPLLのパラメータを設定する手段とを更に備え、無線基準クロック生成部は、パラメータに応じて無線クロックを生成することが好ましい。
このようにすると、ビーコン周期が変更される際にも、送信側の無線装置に対する無線クロックの同期を維持することができ、パケット揺らぎを抑制した無線通信を行なうことができる。
同様に、パケット帯域に応じてビーコン周期を変更する手段と、ビーコン周期をビーコンインターバルによって通知する手段と、ビーコン信号に含まれるビーコンインターバルに基づいて、ビーコン周期が変更されたことを検出する手段と、ビーコン周期の変更に応じて無線基準クロック生成部におけるPLLのパラメータを設定する手段とを更に備え、無線基準クロック生成部は、パラメータに応じて無線クロックを生成することが好ましい。
このようにすることにより、無線信号を送信する際には、パケット帯域の違いに応じてビーコン周期を変更し、通信の効率を向上することができる。つまり、パケット帯域が大きい場合に、ビーコン周期を大きくすることにより、送信するタイムスタンプ付加パケットに対する送信ビーコン信号の割合を小さくすることができるため、同じパケット帯域であってもより多くのパケットを送信することができる。また、ビーコン周期の変更をビーコンインターバルによって通知するようになっているため、これに基づいて、受信側の無線装置においてビーコン周期の変更を検出することができる。
更に、無線信号を受信する際には、ビーコン周期の変更に応じて送信側の無線装置に対する無線クロックの同期を維持することができ、パケット揺らぎを抑制した無線通信を行なうことができる。
また、ビーコン信号に基づいてビーコン周期をカウントする手段と、ビーコン信号に含まれるビーコンインターバル及びビーコン周期のカウントに基づいて、ビーコン喪失を検出する手段とを更に備え、無線基準クロック生成部は、ビーコン喪失が検出された場合、ビーコン喪失が検出される前と同じ無線クロックを出力し続けることが好ましい。
このようにすると、ビーコン喪失を検出した際、つまりビーコン信号が検出できなくなった際に、ビーコン喪失を検出する前に出力していたのと同じ無線クロックを出力し続ける。この結果、ビーコン信号をできなくなった場合にも、そのことの影響を抑えた安定な無線クロックを生成することができる。通常、ビーコン信号についてはACK(受信応答)による通信状態の監視を行なわないため、ビーコン信号を喪失した際に再度取得することはできない。そのため、ビーコン信号を喪失した際にも安定な無線クロックを生成できることは、パケット揺らぎを抑制した通信のために顕著な効果を有する。
また、ビーコン信号と、ビーコン喪失の検出とに基づいて無線チャネル切替を要求する手段を更に備え、ビーコン喪失を検出する手段は、無線チャネル切替の後にビーコン喪失が解除されたことを検出し、無線基準クロック生成部は、無線チャネル切替の際にはマスタークロックを無線クロックとして出力すると共に、ビーコン喪失が解除された後にはビーコン信号に同期したクロックを無線クロックとして出力することが好ましい。
これにより、無線チャネル切替の際には自走するマスタークロックによって安定した無線クロックを出力すると共に、無線チャネルの切替が完了した後には再びビーコン信号に同期した無線クロックを出力することができる。このため、ビーコン喪失に基づいた無線チャネル切替を確実に行なうことができると共に、無線チャネル切替の際にもパケット揺らぎを抑制することができる。
また、パケットとなる音声映像信号を処理するためのデータクロックを生成する手段を更に備え、データクロックは無線クロックに同期されていることが好ましい。
このようにして、ビーコン信号よりも時間精度の高いデータクロックに基づいて音声映像信号を処理すると、ビーコン信号に基づいて該処理を行なう場合に比べて更に揺らぎを抑制することができる。このため、音声映像信号を受信して再生する際に、特性劣化の発生を更に抑制することができる。
また、有線ネットワークにおける有線同期位相基準信号に基づき有線ネットワークに同期した無線クロックを生成する手段を更に備えることが好ましい。
このようにすると、有線ネットワークに接続して音声映像データ等のデータを通信する無線装置においても、パケット揺らぎを抑制することが可能であり、データ帯域の保証ができる。この結果、音声映像信号を通信する場合には、音声映像を再生する際の特性劣化を抑制することができる。
前記の目的を達成するため、本発明の監視カメラシステムは、音声映像データを取得するためのカメラと、音声映像データを表示するためのモニター装置と、カメラからモニター装置に音声映像データを伝送するための無線装置とを備え、無線装置は、本発明のいずれかの無線装置である。
本発明の監視カメラシステムによると、カメラ及びモニタ装置がそれぞれ備える本発明の無線装置を用いることにより、リアルタイムで且つ高画質な音声映像データの伝送が可能であるから、遠隔地の映像及び音声を監視するためのシステムとして有用である。
尚、カメラから無線通信を介して伝送された音声映像データをDVD(digital versatile disc)等の記録媒体に記録する記録装置を更に備えていてもよい。これにより、無線によりデータが伝送される遠隔地の映像及び音声をリアルタイムで且つ高画質に記録することが可能となる。
また、前記の目的を達成するため、本発明の音声映像視聴システムは、音声映像データを再生する再生装置と、音声映像データを表示するためのモニター装置と、再生装置からモニター装置に音声映像データを伝送するための無線装置とを備え、無線装置は、本発明のいずれかの無線装置である。
本発明の音声映像視聴システムによると、DVD等の記録媒体から音声映像データを再生する再生装置及びモニタ装置がそれぞれ備える本発明の無線装置を用いることにより、無線によって音声映像データを伝送する場合にもリアルタイムで且つ高画質な音声映像の視聴が可能な音声映像視聴システムを実現することができる。
本発明の無線装置は、無線通信を行う通信相手と無線クロックを互いに同期することにより、タイムスタンプの差分に基づくパケット間隔制御を行なう際のパケット揺らぎを抑え、高品質なデータ伝送を実行できる。これは、無線クロック用PLL回路の比較的小さなハード規模の増加をもって実現することができる。
以下、本発明の各実施形態について、それぞれ図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る無線装置の構成を模式的に示している。無線装置0301は、送信機能部分0301aと、受信機能部分0301bとを有し、それぞれアンテナ0102を介して送信処理と受信処理とを行なう。
ここで、送信機能部分0301aについては、図17に示す従来の無線装置101における送信機能部分101aと同様である。つまり、タイムスタンプ付加部0106と、フレームボディ組立部0105と、無線送信部0103とを備えている。また、受信機能部分0301bは、従来の送信機能部分101bと比較すると、デジタルフィルタ107を欠いており、無線基準クロック生成部を備えている。つまり、無線受信部0104、フレームボディ分解部0109及びパケット読み出し制御部0110に加えて、無線基準クロック生成部0303を備える構成である。
尚、無線送信部0103及び無線受信部0104は、いずれも物理層であるRF(Radio Frequency)及びベースバンドと、データリンク層を処理するレイヤ2処理部とを備えるが、これらは図示されていない。
以上のような構成を有する本実施形態の無線装置0301について、以下にその動作として無線の方法を説明する。ここで、従来の無線装置101について従来技術において説明した時と同様に、図示の簡略化のため、詳しく図示した1つの無線装置0301において、送信及び受信の動作を共に説明する。つまり、本来、無線装置0301から送信された無線信号0117が他の無線装置0301xにおいて受信されると共に、他の無線装置0301xが送信した無線信号が無線装置0301によって受信される。しかし、ここでは、無線装置0301及び他の無線装置0301xを共に詳しく図示して説明するのに代えて、無線装置0301の図を用いて送信及び受信を説明する。
送信機能部分0301aによる送信の動作については、従来の無線装置101と同様である。これを以下に説明する。
まず、無線装置0301に入力されたパケット入力0112は、タイムスタンプ付加部0106に入力される。タイムスタンプ付加部0106は、入力されたパケット入力0112にタイムスタンプを付加してタイムスタンプ付加パケット0114を生成し、これをフレームボディ組立部0105に向けて出力する。このために、タイムスタンプ付加部0106には無線送信部0103から送信ビーコン信号115が入力され、これに基づいて、パケット入力0112が入力されるタイミングに応じてタイムスタンプが付加される。より詳しくは、パケット入力0112が入力された時点で送信ビーコン信号0115の値が保持され、これがパケット入力0112に付加される。
フレームボディ組立部0105は、タイムスタンプ付加部0106から入力されたタイムスタンプ付加パケット0114を1個又は複数個まとめて無線LAN用の送信フレームボディ信号0116を組み立て、無線送信部0103に出力する。無線送信部0103は、フレームボディ組立部0105から入力された送信フレームボディ信号0116に対し無線LANにおいて必要となるヘッダを付加し、更に変調した後、アンテナ0102を介して無線信号0117として送信する。
無線信号0117は、他の無線装置0301xによって受信される。しかし、先に述べたように、ここでは無線装置0301によって無線信号0117が受信された場合に置き換えて説明する。
アンテナ0102を介して無線信号0117を受信した無線受信部0104は、ここからビーコン信号(送信ビーコン信号0115)及びフレームボディ信号(送信フレームボディ信号0116)をそれぞれ受信ビーコン信号0118及び受信フレームボディ信号0119として抽出し、これらを出力する。より詳しくは、従来と同様に受信フレームボディ信号0119をフレームボディ分解部0109に向けて出力すると共に、受信ビーコン信号0118を、従来ではデジタルフィルタに向けて出力していたのに代えて、本実施形態では無線基準クロック生成部0303に向けて出力する。
無線基準クロック生成部0303は、詳しくは後に説明するが、無線受信部0104から入力された受信ビーコン信号0118に基づき、PLL回路を用いて送信側の無線装置の無線クロックに同期した無線クロック0111を出力することができる。
このように生成された無線クロック0111は、これについても後に説明するが、無線送信部0103と無線受信部0104の各部において用いられる。尚、更に、これも後に説明するが、無線基準クロック生成部0303は、自走するクロックを生成し、これを無線クロック0111として出力することもできる。いずれの無線クロック0111を出力するかの選択は、基準電圧切替信号0302によって行なわれる。
また、受信フレームボディ信号0119を入力されたフレームボディ分解部0109は、1個又は複数個のタイムスタンプ付加パケット0114が組立てられたものである受信フレームボディ信号0119を、1個ごとのタイムスタンプ付加パケット0114に分解する。更に、タイムスタンプ付加パケット0114に付加されているタイムスタンプを、受信タイムスタンプ0120として、パケット読み出し制御部0110に出力する。これらの動作は、従来の無線装置101と同様である。
また、受信タイムスタンプ0120の入力を受けたパケット読み出し制御部0110は、パケット読み出し信号0122を生成し且つフレームボディ分解部0109に向けて出力する。このとき、従来では補正ビーコン信号121に基づいてパケット読み出し信号0122を生成していたのに代えて、本実施形態では、送信側の無線クロックと同期した無線クロック0111を用いて各受信タイムスタンプの差分に基づく時間間隔によりパケット読み出し信号0122を生成する。つまり、第1のパケットとその後に受信された第2のパケットとを考えるとき、第1のパケットのタイムスタンプ値と第2のパケットのタイムスタンプ値との差を求め、第1のパケットを出力した後に、前記タイムスタンプ値の差だけ時間が経過した後に第2のパケットを出力するような制御を行なう。ここで、タイムスタンプ値を付加した送信側の無線装置と、受信側である無線装置とにおいて、無線クロックが互いに同期しているため、パケット揺らぎを確実に抑制することができる。
更に、フレームボディ分解部0109は、パケット読み出し信号0122を受信すると、タイムスタンプ付加パケット0114から受信タイムスタンプ0120を除いたパケットを生成し、これをパケット出力0113として出力する。
以上のように、本実施形態の無線クロック0111によると、送信側の無線装置の無線クロックに同期した無線クロック0111を用いて受信の処理を行なうことにより、パケット揺らぎが抑制された無線通信を行なうことができる。このことから、リアルタイムのデータ通信に対して特に有用である。
尚、本実施形態の無線装置0301は送信機能部分0301a及び受信機能部分0301bを共に備え、送信及び受信を共に行なうことのできる無線装置となっている。
しかし、帯域保証を必要とするデータ(音声映像データ等)を送信する必要がなく、受信することが必要な無線装置の場合には、受信機能部分0301bとアンテナ0102を備えることにより、帯域保証したデータを受信でき、音声映像データを再生する際の特性劣化を抑制することができる。
次に、図2を参照して、無線基準クロック生成部0303の構成及び動作を説明する。
無線基準クロック生成部0303に入力された受信ビーコン信号0118は、基準クロック分周器0401によって分周され、基準クロック分周信号0409として出力される。基準クロック分周信号0409は、位相比較器0402において生成クロック分周信号0410と比較され、これにより位相比較器0402から位相比較信号0411が出力される。位相比較信号0411はローパスフィルタ0403に入力され、ここからゲイン信号0412が出力される。ゲイン信号0412は電圧変換回路0404に入力され、ここからゲイン制御電圧0413が出力される。尚、ゲイン信号0412に基づいて生成されたことになるゲイン制御電圧0413は、発振器0406を制御するために生成されている。
続いて、ゲイン制御電圧0413は、基準電圧切替器(SEL)0405に入力される。基準電圧切替器0405には、更に発振器基準電圧0416が入力されており、基準電圧切替信号0302によってこれらのいずれかが選択され、発振器制御電圧0414として出力される。発振器制御電圧0414は発振器0406に入力され、これによって発振器0406は発振器制御電圧0414によって制御される生成クロック0415を生成する。
生成クロック0415は、生成クロック分周器0407に入力され、ここで分周されて、位相比較器0402において基準クロック分周信号0409と比較されるための生成クロック分周信号0410が生成される。これと共に、生成クロック0415は、無線クロック生成器0408にも入力され、ここで分周又は逓倍されて、無線装置0301において用いられる無線クロック0111が生成される。
ここで、基準電圧切替器0405に入力されている発振器基準電圧0416は、通信相手(送信側の無線装置の無線クロック)に同期させない(つまり、無線装置0301がマスターである)無線クロック0111を使用する場合の発振器0406に対する制御電圧である。これは、規格に準拠した固定周波数を生成する固定電圧を与える。
また、基準電圧切替信号0302は、基準電圧切替器0405において、ゲイン制御電圧0413と発振器基準電圧0416とのいずれか一方を選択するための信号である。これにより、通信相手に同期する無線クロック0111と、自分がマスターである無線クロック0111とのいずれを出力するか選択する。つまり、基準電圧切替信号0302により、無線装置0301が通信相手に同期するか否かを選択することができる。
以上のように、無線基準クロック生成部0303により、自走マスタークロックと、受信ビーコン信号に同期するクロックとのいずれか一方を選択し且つ無線クロックとして出力することができる。受信ビーコン信号0118は、送信側の無線装置が有する無線クロックに基づいて生成されているのであるから、受信ビーコン信号0118に同期するクロックは、送信側の無線クロックと同期していることになる。
次に、図3に、本実施形態の無線装置0301が備える無線基準クロック生成部0303を制御するための基準電圧切替信号0302について、その制御方法を説明する図である。
無線装置0301の電源投入の後、始めに、発振器制御電圧0414として発振器基準電圧0416を出力するように、マスタークロック処理0501が基準電圧切替信号0302を制御する。
次に、ビーコン同期設定処理0502は、受信ビーコン信号0118に同期するか否かをビーコン同期設定の判定0503として判定する。この結果、同期させない場合、つまり、マスターとなる場合、ビーコン信号の無線上への送出処理0508を行なう。これに対し、同期させる場合、ビーコン受信先の検索処理0504を行なう。
先に、ビーコン信号の無線上への送出処理0508を行なう場合を説明する。この場合、ビーコンインターバルの周期をもって、アンテナ0102を介し、ビーコン信号を無線上に送出する。これと共に、ビーコン信号に同期させる要求があるか否かをビーコン信号の同期要求検出0509によって判定する。受信ビーコンに同期要求があることを検出すると、この後、ビーコン受信先の検索処理0504を行なう。受信ビーコンに同期要求が無い場合には、ビーコン信号の無線上への送出処理508に戻って処理を繰り返す。
次に、ビーコン受信先の検索処理0504において、ビーコン受信先の判定0505において通信先を検出する。通信先が検出されない場合、この処理を繰り返す。通信先が検出された場合、発振器制御電圧の選択処理506を行なう。
発振器制御電圧の選択処理506において、発振器制御電圧0414としてゲイン制御電圧0413が選択されて出力されるように、基準電圧切替信号0302が設定される。これにより、受信ビーコン信号に無線クロック0111が同期される。この後、ビーコン信号の同期停止検索0507を行ない、受信ビーコンへの同期停止要求があるか否かを検出する。検出されない場合、ビーコン信号の同期停止検索0507を繰り返す。受信ビーコンへの同期停止要求があった場合、マスタークロック処理0501に戻ってこれを実行する。
以上のようにして、受信ビーコンに対して同期したクロックと自走するマスタークロックとのいずれか一方を選択し且つ出力するための基準電圧切替信号0302の制御が行なわれる。
更に、図4を用いて無線クロック0111について説明する。無線クロック0111は、タイムスタンプ付加部0106、フレームボディ組み立て部0105、フレームボディ分解部0109及びパケット読み出し制御部0110に入力されてそれぞれ用いられると共に、無線送信部0103及び無線受信部0104をそれぞれ構成する回路においても用いられる。
具体的には、無線送信部0103を構成する送信レイヤ2処理部1701、送信ベースバンド1702及び送信RF1703と、無線受信部0104を構成する受信レイヤ2処理部1704、受信ベースバンド1705及び受信RF1706においても使用される。これらの回路に対し、無線クロック0111に含まれる各クロック、つまり、それぞれ順に、送信レイヤ2処理部クロック1707、送信ベースバンドクロック1708、送信RFクロック1709、受信レイヤ2処理部クロック1710、受信ベースバンドクロック1711及び受信RFクロック1712が入力され、データの処理に用いられる。
以上のようにして、無線クロック同士の非同期に起因する無線装置間のパケット揺らぎを抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る無線装置及びその動作を説明する。図5に、本実施形態において用いる無線装置0601の構成を模式的に示す。これは、図1に示す第1の実施形態に係る無線装置0301の構成要素に加えて、タイムスタンプ用タイマ部0602を更に備えている構成となっている。そこで、タイムスタンプ用タイマ部0602の他の構成要素については、図1と同じ符号を付すことによって詳しい説明は省略し、以下ではタイムスタンプ用タイマ部0602について詳しく説明する。尚、送信機能部分及び受信機能部分の明示は省略している。また、ここでも無線装置0601の図を用いて送信及び受信の動作を説明し、送信機能部分0301a及び受信機能部分0301bの図示と、無線装置0601の通信相手である他の無線装置の図示とについても省略している。
タイムスタンプ用タイマ部0602は、送信タイムスタンプ0603を生成する。これは、送信側の無線クロック0111に基づく送信時間情報としてのタイムスタンプ値を有する。
パケット入力0112はタイムスタンプ付加部0106に入力され、タイムスタンプを付加されてタイムスタンプ付加パケット0114として出力される。このとき、第1の実施形態の場合には送信ビーコン信号0115に基づくタイムスタンプが付加されていたのに対し、本実施形態の場合には、タイムスタンプ用タイマ部0602が生成する送信タイムスタンプ0603に基づくタイムスタンプが付加される。
これ以外の点においては、本実施形態の無線装置0601は、第1の実施形態の場合と同様に動作する。
送信タイムスタンプ0603は、送信ビーコン信号0115よりも時間精度の高い無線クロック0111の無線精度を有する。例えば、IEEE802.11の場合、送信ビーコン信号0115を生成するビーコンタイマーカウンタの時間精度は1μS(1MHz)であるのに対し、ベースバンドが変調、復調及び送受信フィルタ等に使用する無線クロック0111は、40MHzである。このため、より精度良くパケット制御を行なうことが可能であり、また、送信ビーコン信号0115を用いてタイムスタンプを付加する場合よりも短いパケット間隔の帯域である場合にも、必要なデータのパケット制御を行なうことができる。この結果、第1の実施形態の場合よりも更に確実にパケット揺らぎを抑制し、より確実にデータ帯域を保証することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る無線装置及びその動作について説明する。
図6に、本実施形態の無線装置0701を示している。無線装置0701は実施形態1の無線装置0301と共通の要素を含み、更に幾つかの要素が追加された構成である。そのため、図6では図示を一部省略し、主に本実施形態の無線装置0701に特徴的な部分を示している。また、第1及び第2の実施形態と同様に、無線信号の送信と、該無線信号の受信とは本来なら別の無線装置において行なわれるが、ここでも図6の無線装置0701を用いて送信と受信との両方を説明する。
まず、無線送信部0103は、本発明の無線装置0701を制御する上位アプリケーション(図示せず)から入力される送信ビーコン周期設定信号0702の入力を受けて、ビーコン周期を変更する機能を有している。ここで、ビーコン周期は、送信するパケットのパケット帯域に応じて変更される。
また、無線装置0701には、ビーコン周期変更検出部0703と、パラメータ設定部0705が更に備えられている。以下、無線装置0701の特徴的な動作を説明する。
無線受信部0104は、第1の実施形態等と同様に、アンテナ0102を介して受信した無線信号0117から、受信フレームボディ信号0119及び受信した受信ビーコン信号0118を抽出する。受信フレームボディ信号0119については、第1の実施形態と同様に処理される。受信ビーコン信号0118は、第1の実施形態と同様に無線基準クロック生成部0303に向けて出力されるのに加えて、本実施形態では、ビーコン周期変更検出部0703にも出力される。
受信ビーコン信号0118にはビーコンインターバルが付加されており、これに基づいて、受信ビーコン信号0118の入力されたビーコン周期変更検出部0703がビーコン周期の変更されたことを検出する。
ビーコン周期の変更が検出されると、ビーコン周期変更検出部0703は、ビーコン周期変更検出信号0706及び受信ビーコン周期値0704を出力する。
受信ビーコン周期値0704は、パラメータ設定部0705に入力され、ここでPLLの設定信号0707が生成される。PLLの設定信号0707は、無線基準クロック生成部0303に向けて出力される。無線基準クロック生成部0303において、受信ビーコン信号0118と、ビーコン周期変更検出信号0706と、PLLの設定信号0707とに基づく無線クロック0111が生成される。
尚、PLLの設定信号0707は、後にも説明するが、基準クロック分周比設定信号0801、次数と係数設定信号0802、利得設定信号0803及び生成クロック分周比設定信号0804を含む信号である。
このような構成により、本実施形態おける無線クロック0111は、受信する無線信号0117におけるビーコン周期の変更に対応して、送信側の無線クロックに同期した無線クロックを生成することにより、ビーコン周期の変更が行なわれる場合にも送信側の無線装置に同期することができる。
図7には、送信ビーコン周期設定信号0702が第1の送信ビーコン周期設定値から第2の送信ビーコン信号第2設定値に変更される際の各信号等の動作を示している。各信号等とは、無線信号0117、受信ビーコン周期値0704、ビーコン周期変更検出信号0706、PLLの設定信号0707及び発振器制御電圧0414(後に説明する)である。
第1の送信ビーコン周期設定値をもって無線信号0117が伝送されている場合には、第1のビーコン周期0903の周期毎に無線ビーコン信号901が出力されていると共に、無線ビーコン信号901の出力されている時間を除く時間において、無線データ信号0902が出力されている。
送信データの伝送量の変更に従い、送信側の無線装置において、送信ビーコン周期設定信号0702が第1の送信ビーコン周期設定値から第2の送信ビーコン周期設定値に変更される。この結果、第2の送信ビーコン周期0904の周期毎に無線ビーコン信号901が出力され且つその間の時間において無線データ信号0902が出力されるようになる。
このようなビーコン周期の変更は、先述のように、ビーコン周期変更検出部0703において検出され、検出に応じてビーコン周期変更検出部703はビーコン周期変更検出信号0706を出力する。この後、PLLの設定信号0707及び発振器制御電圧0414等がそれぞれ設定される。
次に、図8に、本実施形態の無線装置0701に用いられている無線基準クロック生成部0303の一構成を示す。ここで、図2に示す第1の実施形態における無線基準クロック生成部と同様である構成要素に関しては、図2と同様の符号を付すことにより詳しい説明は省略し、以下には主に相違点を説明する。また、図8においては、電圧変換回路0404の構成を具体的に示している。
本実施形態の無線クロック0111には、第1の実施形態における無線基準クロック生成部と同様に、受信ビーコン信号0118及び基準電圧切替信号0302が入力される。更に、これらに加えて、PLLの設定信号0707、つまり、基準クロック分周比設定信号0801、次数と係数設定信号0802、利得設定信号0803及び生成クロック分周比設定信号0804が入力される。
基準クロック分周期0401に、受信ビーコン信号0118に加えて、受信ビーコン信号0118を分周するための分周比を設定する基準クロック分周比設定信号0801が入力され、これ従う分周によって、基準クロック分周信号0409が出力される。
位相比較器0402は、基準クロック分周信号0409と生成クロック分周信号0410の入力を受けて、デジタル値の位相比較信号0411を生成し、位相比較信号0411をローパスフィルタ0403に向けて出力する。
ローパスフィルタ0403は、位相比較信号0411に加えて、次数と係数設定信号0802の入力を受ける。次数と係数設定信号0802により、ローパスフィルタ0403のデジタルフィルタとしての特性(つまり、次数と係数)が設定される。これに従い、ローパスフィルタ0403は電圧変換回路0404に向けてゲイン信号412を出力する。
電圧変換回路0404には、ゲイン信号412に加えて利得設定信号0803が入力され、これによって、ゲイン信号412の利得が設定される。電圧変換回路0404は、ゲイン制御電圧0413を基準電圧切替器0405に向けて出力する。
ここで、電圧変換回路0404は、利得制御0805と、加算器0808と、フリップフロップ0810(D)と、デジタル・アナログ変換器0811(DA)を備え、デジタルPLLを構成している。
電圧変換回路0404において、ゲイン制御電圧0413は、デジタル制御電圧0809をデジタル・アナログ変換器0811を用いてアナログ信号に変換することによって生成される。また、デジタル制御電圧0809は、ゲイン信号412と利得設定信号0803とに基づいて補正されるようになっている。これらを以下に説明する。
まず、利得制御0805において、入力される利得設定信号0803に従ってゲイン信号412の利得が可変となっている。つまり、入力されたゲイン信号412を、利得設定信号0803に従って増幅又は減衰させることにより、デジタル制御電圧補正量0806を出力する。
また、加算器0808は、発振器0406の制御値を積算する。つまり、フリップフロップ0810に保持されていた前値デジタル制御電圧0807と、デジタル制御電圧補正量0806とを加算し、デジタル制御電圧0809として出力する。
この後、デジタル制御電圧0809はデジタル・アナログ変換器0811によってアナログ信号に変換され、基準電圧切替器0405に向けてゲイン制御電圧0413として出力される。
尚、フリップフロップ0810には、アナログ信号に変換されるタイミングにおいて、デジタル制御電圧0809の値が前値デジタル制御電圧0807として保持される。
基準電圧切替器0405と、発振器0406とについては、第1の実施形態の場合と同様である。発振器0406は、生成クロック0415を生成クロック分周器0407及び無線クロック生成器0408に向けて出力する。
生成クロック分周器0407には、生成クロック0415に加えて生成クロック分周比設定信号0804が入力され、これ従って生成クロックの分周を行ない、生成クロック分周信号0410を位相比較器0402に向けて出力する。
また、無線クロック生成器0408は、生成クロック0415に基づいて無線クロック0111を出力する。
以上に説明した構成により、本実施形態の無線装置を用いると、データ帯域に応じてビーコン周期を設定することができる無線通信を行なう際に、プログラマブルに相手の無線装置のビーコン周期に合わせて無線クロック0111を生成し、相手の無線装置に同期することができる。尚、第2の実施形態と同様に、タイムスタンプ用タイマ部0602を備えることによる精度の向上が可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る無線装置及びその動作について、図面を参照して説明する。
図9に、本実施形態の無線装置1001を示している。但し、無線装置1001は実施形態3の無線装置0301と共通の要素を含み、更に幾つかの要素が追加された構成である。そのため、図9では図示を一部省略し、主に本実施形態の無線装置1001に特徴的な部分を示している。また、第1の実施形態等と同様に、本来ならば無線装置1001から送信された無線信号が他の無線装置(図示せず)に受信されることによって無線通信が行なわれるのであるが、ここでも図9の無線装置1001を用いて送信と受信との両方を説明する。
無線装置1001には、第3の実施形態の無線装置0701の構成要素に加えて、受信ビーコン周期カウント部1002と、ビーコン喪失判定部1003が備えられている。以下、無線装置1001に特徴的な動作を説明する。
無線受信部0104は、第3の実施形態等と同様に、アンテナ0102を介して受信した無線信号0117から受信フレームボディ信号0119及び受信した受信ビーコン信号0118を抽出する。受信フレームボディ信号0119については、第3の実施形態と同様に処理される。受信ビーコン信号0118は、第3の実施形態と同様に無線基準クロック生成部0303に向けて出力され、これを元に無線基準クロック生成部0303が無線クロック0111を出力する。
但し、本実施形態では、受信した受信ビーコン信号0118は、受信ビーコン周期カウント部1002及びビーコン喪失判定部1003にも出力される。
受信ビーコン周期カウント部1002は、ビーコン喪失判定部1003に向けて、受信ビーコン間隔を測定するための受信ビーコン周期カウンタ値1004を出力する。
ビーコン喪失判定部1003は、無線基準クロック生成部0303に向けてビーコン喪失検出信号1005を出力する機能を有する。ビーコン喪失検出信号1005は、ビーコン喪失が検出されたことを示す信号である。
無線基準クロック生成部0303は、ビーコン喪失検出信号1005の入力に応じて無線クロック0111を出力する。
このような構成により、受信ビーコン信号0118の喪失に対して耐性のあるクロックを生成することができる。これについて、以下に更に説明する。
図10に、ビーコン信号の喪失が発生した際の無線信号0117、受信ビーコン周期値0704、受信ビーコン周期カウンタ値1004、ビーコン喪失検出信号1005及び発振器制御電圧0414について示している。
受信ビーコン周期カウンタ値1004は、無線ビーコン信号1101を受信したタイミングにおいてカウントを開始(図10の初期化1104)するカウンタ値(図10の受信ビーコンカウンタアップ値1107)である。
また、ビーコン喪失検出信号1005は、無線ビーコン信号1101及び受信ビーコン周期カウンタ値1004とに基づいて、ビーコン喪失が検出されたことを示す信号である。この信号は、次のようにして生成される。
まず、ビーコン喪失判定部1003が、受信ビーコン信号0118に含まれるビーコンインターバルに応じて無線ビーコン信号1101の間隔である送信ビーコン周期1102を解釈し、受信ビーコン喪失検出閾値1103を生成する。無線ビーコン信号1101を受信した際に初期化される受信ビーコン周期カウンタ値1004を用いて、受信ビーコン喪失検出閾値1103内に次の無線ビーコン信号1101を受信できない場合、ビーコンを喪失したものとしてビーコン喪失検出信号1005が出力される。
ビーコン喪失検出信号1005が無線基準クロック生成部0303に入力されると、図8に示す第3の実施形態におけるものと同様の電圧変換回路0404において、デジタル制御電圧補正量0806を0(ゼロ)と設定する。これにより、ビーコンを喪失する前に受信ビーコン信号0118を元に生成したデジタル制御電圧0809(図10における第1の発振器制御電圧)を保持し、安定して出力することができる。このため、無線クロック0111も安定して供給される。
次に、ビーコン喪失を検出してる際、つまり、図10における前値発振器制御電圧保持区間1105において、無線装置1001が正しいビーコンインターバルをもって無線ビーコン信号1101を受信すると、デジタル制御電圧0809の補正を再開する。つまり、デジタル制御電圧補正量0806によるデジタル制御電圧0809の補正を行なうようにし、これをアナログ信号に変換してゲイン制御電圧0413として出力する。これにより、出力側の無線装置に対する同期を再開することができる。
以上の構成により、本実施形態によると、受信ビーコン信号を喪失した場合にも安定して無線信号の受信を行なうことができる、パケット揺らぎを抑制した無線装置及び無線の方法を実現することができる。尚、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、タイムスタンプ用タイマ部0602を備えることによる精度の向上が可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る無線装置及びその動作について、図面を参照して説明する。
図11に、本実施形態の無線装置1201を示している。但し、無線装置1201は実施形態4の無線装置0301と共通の要素を含み、更に幾つかの要素が追加された構成である。そのため、図11では図示を一部省略し、主に本実施形態の無線装置1201に特徴的な部分を示している。また、第1の実施形態等と同様に、図11の無線装置1201を用いて送信と受信との両方を説明する。
図11の無線装置1201には、第4の実施形態の無線装置1201の構成要素に加えて、ビーコン保護部1202が備えられている。ビーコン保護部1202は、チャネル切替要求信号1203を出力する。以下、無線装置1201の特徴的な動作を説明する。
本実施形態の無線装置1201において、無線送信部0103には後述するチャネル切替要求信号1203が入力される。また、第4の実施形態の無線装置1001と同様に、受信ビーコン信号0118に基づいて、受信ビーコン信号カウント部1002が受信ビーコン信号カウンタ値1004を出力すると共に、ビーコン喪失判定部1003がビーコン喪失検出信号1005を出力する。
但し、本実施形態では、受信ビーコン信号0118及びビーコン喪失検出信号1005は、ビーコン保護部1202にも入力される。ビーコン保護部1202は、ビーコン喪失検出信号1005の検出状態に基づいて、無線基準クロック生成部0303及び無線送信部0103に向けてチャネル切替要求信号1203を出力する。
以上のような構成により、本実施形態の無線装置1201は、チャネル切替を行なう際にも安定したクロック生成を行なうことができるようになっている。これについて、以下に説明する。
図12に、チャネル切替を行なう際の無線信号0117、チャネル切替要求信号1203及び発振器制御電圧0414について示している。
無線信号0117のうちの無線ビーコン信号1301について、検出条件(図12のチャネル切替要求検出1303)の満たされたことをビーコン保護部1202が検出すると、ビーコン保護部1202はチャネル切替要求信号1203(図12では、チャネル切替要求1306)を出力する。検出条件は、例えば、ビーコンが設定された時間以上検出されない場合、設定された時間内にビーコン喪失1302が連続して発生した場合、又は、設定された時間内に1個以上のビーコン喪失1302が検出された状態が連続して発生した場合等である。
チャネル切替要求信号1203の入力を受けた無線送信部0103は、ビーコン信号を無線上に出力している無線装置(図示せず)に対してチャネル切替を要求し、通信している無線装置同士でチャネル切替を行なう。このとき、無線装置1201において使用する無線クロック0111を受信ビーコン信号0118に同期させていると、受信ビーコン信号0118の受信が不安定になっていることから、無線クロック0111も不安定になることが考えられる。
そこで、チャネル切替を行なう際(チャネル切替及び切替時の発振器保護区間1307)には、無線クロック0111は、安定に自走する内部クロックに基づくクロックとする。これは、図8に示したのと同様の無線基準クロック生成部0303において、発振器基準電圧0416に基づく発振器制御電圧0414を出力させることによって実現できる。このために、基準電圧切替器0405において発振器基準電圧0416が選択されるように、基準電圧切替信号0302を制御する。
尚、チャネル切替を行なう前の発振器制御電圧0414は、受信ビーコン信号0118を基に生成したゲイン制御電圧0413となっている。但し、これに代えて、第4の実施形態において説明したように、ビーコンを喪失している場合には、喪失前から保持されているゲイン制御電圧0413となっていても良い。
次に、チャネル切替を行なった後の設定された時間内(図12のチャネル切替解除検出1305の時間)に、チャネル切替要求の検出条件を満たさない状態が連続して発生した場合、チャネル切替要求1306は解除される。つまり、ビーコン保護部1202は、チャネル切替要求信号1203によるチャネル切替の要求を解除する。
チャネル切替要求信号1203が解除されると、無線基準クロック生成部0303は、自走する内部クロックに基づくクロックから送信側の無線装置に同期する無線クロックに切替えて無線クロック0111を生成する。このためには、無線基準クロック生成部0303において、発振器基準電圧0416からゲイン制御電圧0413への切替を行なう(図8等を参照)。
尚、チャネル切替を行なった後にもチャネル切替要求信号1203が解除されない場合(つまり、チャネル切替要求の検出条件が満たされたままである場合)、更に別のチャネルに切替を行ない、同様の処理を続ける。
以上のようにして、本実施形態の無線装置1201によると、受信ビーコン信号0118の喪失によって行なうチャネル切替の際にも、安定した無線クロックの生成が可能となっている。尚、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、タイムスタンプ用タイマ部0602を備えることによる精度の向上が可能である。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る無線装置及びその動作について、図面を参照して説明する。
図13に、本実施形態の無線装置1401の構成を模式的に示している。無線装置1401は、従来の音声映像クロックを生成するデータクロック生成部1407を備える無線装置の構成に加えて、データクロック生成部1407を無線クロック0111に同期させることができるようになっている。また、図5に示す第2の実施形態の無線装置0601と比べると、データクロック生成部1407を更に備えることを示すと共に、音声映像エンコード部1404、送信プロトコル処理部1405、受信プロトコル処理部1406及び音声映像データデコード部1408が明示されている。更に、図示はしてないが、第3、第4及び第5の実施形態において説明した構成要素を含んでいても良い。
このような無線装置1401について、以下に説明する。
まず、送信側の動作を説明する。音声映像エンコード部1404は、無線装置1401に対する音声映像データ入力1402の入力を受けると、データクロック1409を用いてこれを符号化し、送信音声映像パケットデータ1410としてタイムスタンプ付加部0106に向けて出力する。この際、従来であれば送信側のデータクロックは送信ビーコン信号にロックしていたのに対し、本実施形態の場合、データクロック1409は無線クロック0111を基に生成されたクロックとなっている。
タイムスタンプ付加部0106は、送信音声映像パケットデータ1410の入力を受けると、その入力のタイミングに応じて送信タイムスタンプ0603を送信音声映像パケットデータ1410に付加し、タイムスタンプ付加パケット0114としてフレームボディ組立部0105に向けて出力する。この際、送信タイムスタンプ0603は、データクロック1409を基にして生成される。
フレームボディ組立部0105は、タイムスタンプ付加パケット0114の入力を受けると、これを1個又は複数個、無線の上位レイヤ(例えばTCP/IP又はUDP/IP等)のデータフォーマットに従って組み立て、送信データ1411として送信プロトコル処理部1405に向けて出力する。
送信プロトコル処理部1405は、送信データ1411の入力を受けると、これにプロトコルに従ったヘッダを付加し、送信フレームボディ信号0116として無線送信部0103に向けて出力する。無線送信部0103は、送信フレームボディ信号0116の入力を受けると、アンテナを介してこれを無線信号0117として出力する。
次に、受信の動作を説明する。無線装置1401から出力された無線信号0117は、他の無線装置(図示せず)によって受信される。しかし、ここでは、他の実施形態と同様に、無線装置1401における受信の動作として説明する。
無線受信部0104は、アンテナ0102を介して無線信号0117を受信する。無線受信部0104は無線信号0117から受信フレームボディ信号0119と受信ビーコン信号0118を抽出し且つこれらを出力する。無線基準クロック生成部0303は受信ビーコン信号0118の入力を受け、第1の実施形態等と同様に、送信側の無線装置の無線クロックに同期した無線クロック0111を出力する。
受信プロトコル処理部1406は、無線受信部0104から受信フレームボディ信号0119を入力されると、上位プロトコルのヘッダをチェックする。ここで誤りが見出されなければ、上位プロトコルのヘッダを除去して受信データ1412としてフレームボディ分解部0109に向けて出力する。
フレームボディ分解部0109は、受信データ1412として組み立てられた1個又は複数個のタイムスタンプ付加パケット0114を個々のタイムスタンプ付加パケット0114として分解する。更に、送信側において付加されているタイムスタンプを受信タイムスタンプ0120としてパケット読み出し制御部0110に向けて出力する。このようなフレームボディ組立部0105の動作は従来技術と同様であるが、受信側のデータクロック1409が無線クロック0111を基に生成されたデータクロックであることが本実施形態の場合の特徴となっている。尚、無線クロック0111は、送信側の無線クロックに同期している。
パケット読み出し制御部0110は、前回入力された受信タイムスタンプ0120と今回入力された受信タイムスタンプ0120との差分に基づいて、パケット読み出し信号0122をフレームボディ分解部0109に向けて出力する。
フレームボディ分解部0109は、パケット読み出し信号0122の入力を受けると、タイムスタンプ付加パケット0114から受信タイムスタンプ0120を取り除いて受信音声映像パケットデータ1413を生成し、これを音声映像デコーダ部1408に向けて出力する。
音声映像デコーダ部1408は、入力される送信音声映像パケットデータ1410をデータクロック1409に応じて復号化し、音声映像パケットデータ1403として出力する。
以上のようにして、本実施形態の無線装置1401によると、リアルタイムで高品質な音声映像データ伝送を実現することができる。
先にも記したように、ビーコン信号は受信応答信号(ACK)を返さない。このため、ビーコン信号を受信できない状況においては、従来の無線装置は適切にクロックを再生することができず、音声映像データの特性劣化を発生させる。
これに対し、本実施形態の無線装置1401は、音声映像データを処理するためのデータクロックを無線クロックに同期させることにより、音声映像を再生する際の特性劣化を抑圧することができ、リアルタイムで高品質の音声データを伝送し再生することができる。送信側と受信側との無線装置において無線クロックを同期させることによるパケット揺らぎの抑制については、本発明の他の実施形態の場合と同様である。
(第7の実施形態)
図14は、本発明の第7の実施形態に係る無線装置1501の特徴的部分の構成を示すものである。無線装置1501は、本発明の他の実施形態に係る無線装置と比較すると、有線ネットワークと同期するための構成を更に備えている。
具体的には、無線装置1501の備える無線基準クロック生成部0303は、例えば図2に示す無線基準クロック生成部に加えて、基準クロック切替器1509を備えている。また、フレームボディ組立部0105及びフレームボディ分解部0109には、更に有線クロック1503が入力されるようになっている。以下、このような無線装置1501の特徴的な動作を説明する。
従来技術と同様に、有線クロック1503に同期した有線データ入力1502は、フレームボディ組立部1505に入力される。フレームボディ組立部1505は、無線LANのフォーマットに従って送信フレームボディ信号1507を生成し、無線送信部0103に向けて出力する。無線送信部0103は、ヘッダを付加し且つ変調して、アンテナ0102を介して無線信号0117として出力する。
無線信号0117は、図示していない他の無線装置によって受信されるが、ここでも他の実施形態と同様に、無線装置1501が受信を行なう際の動作に置き換えて説明する。
無線受信部0104は、アンテナ0102を介して無線信号0117を受信し、従来と同様に、復調の後に無線LANにおいて必要とされるエラーチェックを行なう。エラーが無ければ、受信フレームボディ信号1508をフレームボディ分解部1506に出力する。これと同時に、受信ビーコン信号0118を無線基準クロック生成部0303に向けて出力する。
フレームボディ分解部1506は、入力された受信フレームボディ信号1508を分解して出力する。
但し、無線装置1501をアクセスポイントとして使用する際には、有線装置から入力される有線クロック、有線フレーム信号等からなる有線同期位相基準信号1510に同期した無線クロック0111を用いる。このような有線ネットワークに同期した無線クロック0111を生成するために、無線基準クロック生成部0303には基準クロック切替器1509が備えられている。基準クロック切替器1509は、受信ビーコン信号0118と有線ネットワークに同期した有線同期位相基準信号1510とのいずれか一方を選択し、基準位相同期信号1512として基準クロック分周器0401に向けて出力する機能を有する。この後の無線基準クロック生成部0303の動作については、他の実施形態の場合、例えば図2又は図8に示した無線基準クロック生成部と同様である。
これにより、無線クロック0111について、他の実施形態の場合と同様に受信ビーコン信号0118に同期させることと、自走するマスタークロックとすることとの任意の一方を選択することができるのに加えて、本実施形態においては有線同期位相基準信号1510に同期させることを選択することもできるようになっている。
図15に、本実施形態の無線装置1501を用いた無線LANと、有線ネットワーク0212とを接続した様子を示す。これは、図18に示す従来の構成と同様である。但し、アクセスポイントである無線装置2(AP)0207及び無線装置3(AP)0218として本実施形態の無線装置1501を用いると共に、ステーションである無線装置1(STA)0203及び無線装置4(STA)0221としては、第六の実施形態の無線装置1401を用いる。
このようにすると、図15に示すネットワークは同期したクロックを用いて動作することになる。詳しくは、無線装置1(STA)0203と無線装置2(AP)0207とが同期すると共に、無線装置3(AP)0218と無線装置4(AP)0221とが同期する。また、無線LAN0202と、有線ネットワーク0212と、無線LAN0217とが同期する。このため、図15に示すネットワーク中におけるデータの伝送に関し、パケット揺らぎを抑制することができる。
以上のことから、有線ネットワーク0212に接続された無線LANのステーション同士間において、特性劣化を抑制しながら音声映像データをリアルタイムに伝送することができる。尚、第1〜第7の実施形態において説明した構成要素及び機能を全て有するような無線装置を実現することは当然可能である。
更に、図16に、本実施形態の構成を有する無線装置を用いて、有線ネットワークに接続して音声映像データを伝送する監視カメラシステムを示す。該監視カメラシステムは、図15に示したネットワークにおいて、音声映像データ入力0201をカメラ1801によって生成すると共に、音声映像データ出力0224をモニター装置1802によって表示するようになっている。
図16において、音声、動画又は静止画を撮影するカメラ1801には、第1の実施形態又は本実施形態の無線装置と同様の無線装置1(STA)0203を備え、撮影された音声映像信号を、無線装置1(STA)0203を介して、無線装置2(AP)0207に伝送する。
無線装置2(AP)0207は、少なくとも本実施形態の無線装置の機能を有し、無線信号0206によって音声映像データを受信すると、これを、有線装置0210を介して有線ネットワーク0212上の有線装置0215に伝送する。有線装置0215は、これに接続された無線装置3(AP)0218に音声映像データを更に伝送する。
無線装置3(AP)0218は、有線装置0215を介して受信した音声映像データを、無線信号0220によって送信する。送信された無線信号0220は、少なくとも第1の実施形態の無線装置の機能を有する無線装置4(STA)0221によって受信され、無線装置4(STA)0221を備えるモニター1802において音声映像データが復号されて表示される。また、モニター装置1802に加えて音声映像記録装置(図示せず)を備えるようにすると、DVD(digital versatile disc)又はハードディスク等の記録媒体に音声映像データを記録することができる。
以上の監視カメラシステムによると、用いられている無線装置がリアルタイムで且つ高画質な音声映像の送信を実現するものであるため、セキュリティを求められている遠隔地を監視するための監視カメラシステムとして有用である。
また、カメラ1801に代えて、DVD等から音声映像データを再生する音声映像再生装置を備えることにより、音声映像再生装置とモニター装置との間において無線通信による音声映像データの伝送が行なわれる場合にもリアルタイムで且つ高画質な音声映像の視聴が可能な音声映像視聴システムとすることができる。
尚、カメラ1801とモニター1802との間において、有線ネットワーク0212を介すること無しに直接無線通信により音声映像データを伝送することが可能な場合もある。つまり、カメラ1801によって得られた音声映像データを、無線装置1(STA)0203から無線装置4(STA)0221に伝送することが可能な場合もある。このような場合にも、本発明のいずれかの実施形態の無線装置を用いることにより、リアルタイムで且つ高画質な音声映像の送信が可能となる。
本発明の無線装置は、無線通信を行なう通信相手と無線クロックを同期することにより、パケット揺らぎを抑えた伝送を行なうことができ、音声データ又は映像データ等を高品位にリアルタイムで伝送する無線装置等として有用である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る無線装置における無線基準クロック生成部の一構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る無線装置の動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の第1の実施形態の無線装置における無線クロックの構成を説明する図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る無線装置におけるビーコン周期変更の動作を説明するための図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る無線装置における無線基準クロック生成部の一構成を示す図である。 図9は、本発明の第4の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係る無線装置におけるビーコン喪失時におけるクロック保護動作を説明するための図である。 図11は、本発明の第5の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図12は、本発明の第5の実施形態に係る無線装置におけるチャネル切替時におけるクロック保護動作を説明するための図である。 図13は、本発明の第6の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図14は、本発明の第7の実施形態に係る無線装置の構成を示す図である。 図15は、本発明の第7の実施形態に係る無線装置を有線ネットワークに接続した様子を示す図である。 図16は、本発明の第7の実施形態に係る無線装置を用いて音声映像を通信する監視カメラシステムを示す図である。 図17は、従来の無線装置の一構成を示す図である。 図18は、従来の無線装置を有線ネットワークに接続した様子を説明する図である。
符号の説明
0102 アンテナ
0103 無線送信部
0104 無線受信部
0105 フレームボディ組み立て部
0106 タイムスタンプ付加部
0109 フレームボディ分解部
0110 パケット読み出し制御部
0111 無線クロック
0112 パケット入力
0113 パケット出力
0114 タイムスタンプ付加パケット
0115 送信ビーコン信号
0116 送信フレームボディ信号
0117 無線信号
0118 受信ビーコン信号
0119 受信フレームボディ信号
0120 受信タイムスタンプ
0122 パケット読み出し信号
0201 音声映像データ入力
0202 無線LAN
0203 無線装置1(STA)
0204 データクロック
0205 無線クロック
0206 無線信号
0207 無線装置2(AP)
0208 無線クロック
0209 有線データ
0210 有線装置
0211 有線回線
0212 有線ネットワーク
0213 有線クロック
0214 有線回線
0215 有線装置
0216 有線データ
0217 無線LAN
0218 無線装置3(AP)
0219 無線クロック
0220 無線信号
0221 無線装置4(STA)
0222 無線クロック
0223 データクロック
0224 音声映像データ出力
0301 無線装置
0301a 送信機能部分
0301b 受信機能部分
0301x 他の無線装置
0302 基準電圧切替信号
0303 無線基準クロック生成部
0303x 他の無線装置の無線基準クロック生成部
0401 基準クロック分周器
0402 位相比較器
0403 ローパスフィルタ
0404 電圧変換回路
0405 基準電圧切替器
0406 発振器
0407 生成クロック分周器
0408 無線クロック生成器
0409 基準クロック分周信号
0410 生成クロック分周信号
0411 位相比較信号
0412 ゲイン信号
0413 ゲイン制御電圧
0414 発振器制御電圧
0415 生成クロック
0416 発振器基準電圧
0501 マスタークロック処理
0502 ビーコン同期設定の処理
0503 ビーコン同期設定の判定
0504 ビーコン受信先の検索処理
0505 ビーコン受信先の判定
0506 ビーコン信号同期の発振器制御電圧の選択処理
0507 ビーコン信号の同期停止検索
0508 ビーコン信号の無線上への送出処理
0509 ビーコン信号の同期要求検出
0601 無線装置
0602 タイムスタンプ用タイマ部
0603 送信タイムスタンプ
0701 無線装置
0702 送信ビーコン周期設定信号
0703 ビーコン周期変更検出部
0704 受信ビーコン周期値
0705 パラメータ設定部
0706 ビーコン周期変更検出信号
0707 PLLの設定信号
0801 基準クロック分周比設定信号
0802 次数と係数設定信号
0803 利得設定信号
0804 生成クロック分周比設定信号
0805 利得制御
0806 デジタル制御電圧補正量
0807 前値デジタル制御電圧
0808 加算器
0809 デジタル制御電圧
0810 フリップフロップ(D)
0811 デジタル・アナログ変換器(DA)
0901 無線ビーコン信号
0902 無線データ信号
0903 第1の送信ビーコン周期
0904 第2の送信ビーコン周期
1001 無線装置
1002 受信ビーコン周期カウント部
1003 ビーコン喪失判定部
1004 受信ビーコン周期カウンタ値
1005 ビーコン喪失検出信号
1101 無線ビーコン信号
1102 送信ビーコン周期
1103 受信ビーコン喪失検出閾値
1104 初期化
1105 前値発振器制御電圧保持区間
1106 正しいビーコン周期
1107 受信ビーコンカウントアップ値
1108 ビーコン喪失検出
1109 第1の発振器制御電圧
1110 第2の発振器制御電圧
1201 無線装置
1202 ビーコン保護部
1203 チャネル切替要求信号
1301 無線ビーコン信号
1302 無線ビーコン喪失
1303 チャネル切替要求検出
1304 チャネル切替
1305 チャネル切替解除検出
1306 チャネル切替要求
1307 チャネル切替及び切替時の発振器保護区間
1401 無線装置
1402 音声映像データ入力
1403 音声映像データ出力
1404 音声映像エンコード部
1405 送信プロトコル処理部
1406 受信プロトコル処理部
1407 データクロック生成部
1408 音声映像デコーダ部
1409 データクロック
1410 送信音声映像パケットデータ
1411 送信データ
1412 受信データ
1413 受信音声映像パケットデータ
1501 無線装置
1502 有線データ入力
1503 有線クロック
1504 有線データ出力
1505 フレームボディ組み立て部
1506 フレームボディ分解部
1507 送信フレームボディ信号
1508 受信フレームボディ信号
1509 基準クロック切替器
1510 有線同期位相基準信号
1511 基準同期位相切替信号
1512 基準同期位相信号
1701 送信レイヤ2処理部
1702 送信ベースバンド
1703 送信RF
1704 受信レイヤ2処理部
1705 受信ベースバンド
1706 受信RF
1707 送信レイヤ2処理部クロック
1708 送信ベースバンドクロック
1709 送信RFクロック
1710 受信レイヤ2処理部クロック
1711 受信ベースバンドクロック
1712 受信RFクロック
1801 カメラ
1802 モニター

101 無線装置
101a 送信機能部分
101b 受信機能部分
101x 他の無線装置
102 アンテナ
103 無線送信部
104 無線受信部
105 フレームボディ組み立て部
106 タイムスタンプ付加部
107 デジタルフィルタ
109 フレームボディ分解部
110 パケット読み出し制御部
111 無線クロック
111x 他の無線装置の無線クロック
112 パケット入力
113 パケット出力
114 タイムスタンプ付加パケット
115 送信ビーコン信号
116 送信フレームボディ信号
117 無線信号
118 受信ビーコン信号
119 受信フレームボディ信号
120 受信タイムスタンプ
121 補正受信ビーコン信号
122 パケット読み出し信号
201 音声映像データ入力
202 無線LAN
203 無線装置1(STA)
204 データクロック
205 無線クロック
206 無線信号
207 無線装置2(AP)
208 無線クロック
209 有線データ
210 有線装置
211 有線回線
212 有線ネットワーク
213 有線クロック
214 有線回線
215 有線装置
216 有線データ
217 無線LAN
218 無線装置3(AP)
219 無線クロック
220 無線信号
221 無線装置4(STA)
222 無線クロック
223 データクロック
224 音声映像データ出力

Claims (11)

  1. タイムスタンプの付加されたパケットを有するフレームボディ信号と、ビーコン信号とを含む無線信号を受信し、前記無線信号から前記フレームボディ信号及び前記ビーコン信号を抽出且つ出力する無線受信部と、
    前記抽出されたフレームボディ信号から前記タイムスタンプ及び前記パケットを抽出且つ出力するフレームボディ分解部と、
    前記抽出されたタイムスタンプに基づいて、前記フレームボディ分解部に入力されて前記パケットの出力を制御するためのパケット読み出し信号を生成且つ出力するパケット読み出し制御部と、
    無線クロックを生成し且つ前記無線受信部、前記フレームボディ分解部及び前記パケット読み出し制御部に向けて出力する無線基準クロック生成部とを備え、
    前記無線基準クロック生成部は、自走するマスタークロックと、PLLにより前記ビーコン信号に同期するクロックとのいずれか一方を選択して前記無線クロックとして出力することを特徴とする無線装置。
  2. 送信ビーコン信号に従ってパケット入力に送信タイムスタンプを付加し、タイムスタンプ付加パケットとして出力するタイムスタンプ付加部と、
    前記タイムスタンプ付加部の出力したタイムスタンプ付加パケットを少なくとも1つ含む送信フレームボディ信号を生成且つ出力するフレームボディ組立部と、
    前記送信ビーコン信号を生成し且つ前記タイムスタンプ付加部に出力すると共に、前記送信ビーコン信号及び前記送信フレームボディ信号を無線により送信する無線送信部とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. タイムスタンプ用タイマ部を備え、前記タイムスタンプ用タイマ部に基づいてパケット入力に送信タイムスタンプを付加し、タイムスタンプ付加パケットとして出力するタイムスタンプ付加部と、
    前記タイムスタンプ付加部の出力したタイムスタンプ付加パケットを少なくとも1つ含む送信フレームボディ信号を生成且つ出力するフレームボディ組立部と、
    送信ビーコン信号を生成し且つ前記送信ビーコン信号及び前記送信フレームボディ信号を無線により送信する無線送信部とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記ビーコン信号に含まれるビーコンインターバルに基づいて、ビーコン周期が変更されたことを検出する手段と、
    前記ビーコン周期の変更に応じて前記無線基準クロック生成部におけるPLLのパラメータを設定する手段とを更に備え、
    前記無線基準クロック生成部は、前記パラメータに応じて前記無線クロックを生成することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  5. パケット帯域に応じてビーコン周期を変更する手段と、
    前記ビーコン周期をビーコンインターバルによって通知する手段と、
    前記ビーコン信号に含まれるビーコンインターバルに基づいて、ビーコン周期が変更されたことを検出する手段と、
    前記ビーコン周期の変更に応じて前記無線基準クロック生成部におけるPLLのパラメータを設定する手段とを更に備え、
    前記無線基準クロック生成部は、前記パラメータに応じて前記無線クロックを生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線装置。
  6. 前記ビーコン信号に基づいてビーコン周期をカウントする手段と、
    前記ビーコン信号に含まれるビーコンインターバル及び前記ビーコン周期のカウントに基づいて、ビーコン喪失を検出する手段とを更に備え、
    前記無線基準クロック生成部は、前記ビーコン喪失が検出された場合、前記ビーコン喪失が検出される前と同じ前記無線クロックを出力し続けることを特徴とする請求項4又は5に記載の無線装置。
  7. 前記ビーコン信号と、前記ビーコン喪失の検出とに基づいて無線チャネル切替を要求する手段を更に備え、
    前記ビーコン喪失を検出する手段は、前記無線チャネル切替の後にビーコン喪失が解除されたことを検出し、
    前記無線基準クロック生成部は、前記無線チャネル切替の際には前記マスタークロックを前記無線クロックとして出力すると共に、前記ビーコン喪失が解除された後には前記ビーコン信号に同期したクロックを前記無線クロックとして出力することを特徴とする請求項6に記載の無線装置。
  8. 前記パケットとなる音声映像信号を処理するためのデータクロックを生成する手段を更に備え、
    前記データクロックは、前記無線クロックに同期されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の無線装置。
  9. 有線ネットワークにおける優先同期位相基準信号に基づき前記有線ネットワークに同期した無線クロックを生成する手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の無線装置。
  10. 音声映像データを取得するためのカメラと、
    前記音声映像データを表示するためのモニター装置と、
    前記カメラから前記モニター装置に前記音声映像データを伝送するための無線装置とを備え、
    前記無線装置は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の無線装置であることを特徴とする監視カメラシステム。
  11. 音声映像データを再生する再生装置と、
    前記音声映像データを表示するためのモニター装置と、
    前記再生装置から前記モニター装置に前記音声映像データを伝送するための無線装置とを備え、
    前記無線装置は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の無線装置であることを特徴とする音声映像視聴システム。
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