JP2007149625A - 表示体モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のパネルを組み合わせて大型表示パネルを構成する場合に適した狭額縁の表示体モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明による表示体モジュールは、有機薄膜発光層が形成され少なくとも隣り合う二辺に複数の電極引き出し部が設けられた発光パネルと、該電極引き出し部の各々に対応する位置に前記発光パネルと略垂直となるようコネクターが形成され、該コネクターの各々は対応する前記電極引き出し部に電気的及び物理的に接続されており、前記発光パネルと反対側において駆動回路基板との物理的結合手段を具備したコネクター保持体と、該結合手段に対応する受け手段を具備し前記発光パネルと反対側において前記コネクターの各々と電気的に接続される複数の端子が形成された駆動回路基板とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明による表示体モジュールは、有機薄膜発光層が形成され少なくとも隣り合う二辺に複数の電極引き出し部が設けられた発光パネルと、該電極引き出し部の各々に対応する位置に前記発光パネルと略垂直となるようコネクターが形成され、該コネクターの各々は対応する前記電極引き出し部に電気的及び物理的に接続されており、前記発光パネルと反対側において駆動回路基板との物理的結合手段を具備したコネクター保持体と、該結合手段に対応する受け手段を具備し前記発光パネルと反対側において前記コネクターの各々と電気的に接続される複数の端子が形成された駆動回路基板とからなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下、ELという)等の有機薄膜発光を用いた表示体に関し、特にその配線方法に関する。
一般に、有機EL素子は自発光型であり、高輝度、高視野角、高速応答性、軽量、薄型等の多くの特徴を有することから、近年注目を浴びている。この有機ELを利用した表示体としては、ガラスなどの基板上にEL素子をマトリックス状に形成し、引き出し端子を基板周囲のいわゆる「額縁」上に配置して、この引き出し電極をヒートシールによりフレキシブル基板に形成された微細導体と結ぶことによって駆動回路と接続する構造が一般的である。有機EL表示体は液晶等の従来の表示体に比較して薄型化が可能であるが、上記のように電極引出しをヒートシール等で行うためはある程度の接合面積が必要となるため、額縁部が狭くできず、小型化の障害となっている。
特許文献1においては、有機EL素子の電極が異方性導電膜もしくはヒートシールを介してフレキシブル回路基板と接続される構造が開示されている。
また特許文献2においても、表示体に形成された電極がフレキシブル基板に形成された配線と電気的に接続される構成が示されている。
特許文献3においては、柔軟性を有する絶縁材料に所定の回路配線を形成したフレキシブル回路基板を用いて、表示制御用のコントローラや定電流源回路等の他の機器と接続することが開示されている。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、狭額縁のコンパクト表示体モジュールを低コストで簡便に製造することのできる製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明による表示体モジュールの製造方法は、有機薄膜発光層が形成され少なくとも隣り合う二辺に複数の電極引き出し部が設けられた発光パネルと、該パネルの表示側と反対側の表面に設けられた封止層と、前記電極引出し部の各々に接続された配線とからなる表示体モジュールの製造方法において、導体板上の片側に連結部を残して並行する複数のスリットを設けることにより複数の細線状端子を形成し、各端子の先端部を前記電極引出し部に接合した後、前記導体板の連結部を切断して各端子を分離させることを特徴とする。
前記導体板上に前記細線状端子と直交する溝部を設け、該溝部において前記導体板の連結部を切断することが望ましい。
前記細線状端子の先端部が他の部分よりも細くなるよう形成するとさらに好適である。
前記導体板を2枚用意し、各々の導体板上の片側には前記発光パネル上の電極引き出し部の2倍のピッチとなるよう細線状端子を形成し、該2枚の導体板上の細線状端子が互いに等間隔となるようずらせて前記電極引出し部に接続した後、前記連結部を切断することもできる。
また、前記導体板を3枚用意し、各々の導体板上の片側には前記発光パネル上の電極引き出し部の3倍のピッチとなるよう細線状端子を形成し、該3枚の導体板上の細線状端子が互いに等間隔となるようずらせて前記電極引出し部に接続した後、前記連結部を切断するようにしてもよい。
本発明による表示体モジュールの製造方法では、1枚の導体板から複数の細線状端子を一体的に形成するので、寸法精度が高くまた表示体に接合する際の取扱いも容易となる。表示体電極引き出し部及び駆動回路基板への接合後に連結部から各端子を切断することによって分離するので、製造工程が簡略化できる。
連結部に近い細線状端子上にこの端子と直交する方向に溝部を形成しておけば、連結部を切断する作業が容易となる。
有機ELパネルの電極引き出し部のピッチは通常0.6mm程度の狭ピッチに形成されており、前記細線状端子はこのピッチに対応しているので、各端子を電極引き出し部に接合する際に隣と導通する危険性が生ずる。細線状端子の先端部を細く形成することにより、この危険性を低減することが可能となる。
本発明の最大の効果は、1枚の導体板に形成する細線状端子間のピッチを表示パネル上の電極引出し部のピッチの整数倍とし、複数の導体板を細線状端子が互いに等間隔となるようずらせて重ねることにより電極引き出し部との接合を行うので、上述のような狭ピッチでも細線状端子間のピッチを広く形成することができ、加工が容易となる。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、本発明による表示体モジュールの製造法の一実施例を示す斜視図である。1は有機EL素子を形成したガラス基板であり、表示側の反対側は封止ガラス2で保護される。この有機EL表示体本体1の端部には各有機EL素子を駆動するための電極部引出し部6が設けられる。
この実施例の場合は、導体板11の片側に連結部12を残すようにして、反対側に並行する複数のスリットを設け、複数の細線状端子を形成する。細線状端子間のピッチは、表示体の電極引き出し部のピッチの2倍とする。スリットの形成は、プレス打ち抜きにより機械的に行う。ただし、エッチング等その他の方法も適用できることはいうまでもない。細線状端子はプレス打ち抜きと同時に、互いに反対向きの略直角屈曲部を形成することが望ましい。このようにして形成した細線状端子付き導体板11を2枚用意し、最初に1枚の書く端子先端部を表示体の電極引き出し部に接合する。その方法は、導電性接着剤が利用でき、レーザー照射等により局部的に加熱硬化させることが好適である。続いて、もう1枚の導体板を先ほどの導体板11に対して水平方向に半ピッチ分ずらして配置し、同様にして電極引き出し部に接合する。この方法により、電極引き出し部6の接点が1つおきにどちらかの導体板から伸びる細線状端子13と接合されることになる。
封止ガラス2の表面に表示体駆動回路を形成する場合は、細線状端子13を同時にこの回路の電極とも接合する。
接合が完了した後、細線状端子部13を残して上部の連結部12を折り曲げ切断する。この際に、切断面に相当する細線状端子部表面にV字状等の溝を形成しておくことが望ましい。これにより、切断が容易となる。
図2は、図1に示した実施例の側面図である。細線状端子13は、封止ガラス2上の回路に表面が接し表示体本体1の電極引き出し部6に対して先端が接するように、2箇所において略90度屈曲される。
図3は、本発明による別の実施例を示す斜視図である。この例では、導体板11は3枚使用し、各々の導体板上に形成する細線状端子間のピッチは、表示体本体1上の電極引き出し部6のピッチの3倍とする。まず、第1の導体板を一番端の電極引き出し部に合わせて接合し、続いて第2、第3の導体板をそれぞれ1/3ピッチずつ水平にずらして配置する。この配置により、電極引き出し部の接点はいずれかの導体板から伸びる細線状端子13と接合されることになる。
図4は、図3に示した実施例の平面図及び側面図である。この実施例の場合、各導体板11から形成する細線状端子13の水平部の長さを異ならせてある。これにより、駆動回路基板への接続の際に各端子間の距離が長くできるので、導通等の不良の確率を低減することができる。また、この実施例の場合、回路基板3はスペーサー4を介して封止ガラス2に接着してある。
図5は、さらに別の実施例の一部を示す斜視図である。ここでは、表示体本体1の電極引き出し部6と接合する細線状端子13の先端部をさらに細くするようにテーパ状に形成してある。先にも述べたように、表示体の電極引き出し部ピッチが狭いために、端子を接合する際に接合部材により隣の電極と導通してしまう危険性がある。端子先端部を細く形成することにより、この危険性を低減することができる。
以上述べたように、本発明による表示体モジュールの製造方法によれば、狭額縁のコンパクト表示体モジュールを低コストで簡便に製造することが可能となる。
1 表示体本体
2 封止ガラス
3 駆動回路
4 スペーサー
5 回路基板端子穴
6 電極引き出し部
11 導体板
12 連結部
13 細線状端子
14 先端テーパ部
2 封止ガラス
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6 電極引き出し部
11 導体板
12 連結部
13 細線状端子
14 先端テーパ部
Claims (5)
- 有機薄膜発光層が形成され少なくとも隣り合う二辺に複数の電極引き出し部が設けられた発光パネルと、該パネルの表示側と反対側の表面に設けられた封止層と、前記電極引出し部の各々に接続された配線とからなる表示体モジュールの製造方法において、導体板上の片側に連結部を残して並行する複数のスリットを設けることにより複数の細線状端子を形成し、各端子の先端部を前記電極引出し部に接合した後、前記導体板の連結部を切断して各端子を分離させることを特徴とする表示体モジュールの製造方法。
- 前記導体板上に前記細線状端子と直交する溝部を設け、該溝部において前記導体板の連結部を切断することを特徴とする請求項1記載の表示体モジュールの製造方法。
- 前記細線状端子の先端部が他の部分よりも細くなるよう形成することを特徴とする請求項1または2記載の表示体モジュールの製造方法。
- 前記導体板を2枚用意し、各々の導体板上の片側には前記発光パネル上の電極引き出し部の2倍のピッチとなるよう細線状端子を形成し、該2枚の導体板上の細線状端子が互いに等間隔となるようずらせて前記電極引出し部に接続した後、前記連結部を切断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示体モジュールの製造方法。
- 前記導体板を3枚用意し、各々の導体板上の片側には前記発光パネル上の電極引き出し部の3倍のピッチとなるよう細線状端子を形成し、該3枚の導体板上の細線状端子が互いに等間隔となるようずらせて前記電極引出し部に接続した後、前記連結部を切断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示体モジュールの製造方法。
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