JP2007149189A - ハードディスク付きdvdレコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】データを光ディスクに記録している時にデータの記録が不可能になっても、全データを1つのHDに自動でまとめ、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びスムーズな再生を行えるようにしたハードディスク付きDVDレコーダを提供する。
【解決手段】光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を記録できる容量をHDが有していると判断すると、MPU105は、光ディスクDに記録したデータをHDに移動させる。つまり、光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を光ディスクドライブ104aに読み出させ、その読み出したデータ(TV番組の前半)を続きのデータ(TV番組の後半)とリンクさせてHDに記録することをHDD104dにさせる。これにより、TV番組は、1つのメディアであるHDにまとめて記録される。
【選択図】図3

Description

本発明は、装置本体にセットされている光ディスクとハードディスクとにデータを記録することができるハードディスク付きDVDレコーダに関するものである。
従来から、HD付きDVDレコーダが各種考案されている。HD付きDVDレコーダは、装置本体にセットされている光ディスクにデータを記録する光ディスクドライブと、データをハードディスク(以下、「HD」と称する。)に記録するハードディスクドライブ(以下、「HDD」と称する。)と、を備える。光ディスクは、例えばCD、又はDVDである。
従来のHD付きDVDレコーダは、TV番組をDVDに記録中にDVDの残容量がなくなった場合、その続きのデータをHDに継続して記録する退避記録を行う。
これにより、従来のHD付きDVDレコーダは、TV番組をDVDに記録中にDVDの残容量がなくなった場合、上記退避記録を行うことで、TV番組の記録を途中で中止することなく、TV番組を最後まで記録することができる。
一方、特許文献1に記載されたようなHD付きDVDレコーダが提案されている。
このHD付きDVDレコーダは、第1のDVDにデータを記録中において、該第1のDVDへの記録が不可能になったとき、その続きのデータをHDに継続して記録する退避記録手段と、退避記録終了後、第1のDVDとは別の第2のDVDが装置本体にセットされた場合に、HDに記録されたTV番組を第2のDVDに記録する記録手段と、を備える。
ユーザは、第2のDVDへの記録終了後、手動で編集することにより、2つのDVDにまたがって録画されたTV番組を合成して1つのDVDにまとめることができる。
特開2004−334867公報
しかしながら、従来のHD付きDVDレコーダにおいて、上記退避記録により記録されたTV番組は、その前半部分がDVDに、その後半部分がHDに、分離して記録されることになる。
そのため、後に再生を行う段になった場合、ユーザは、TV番組の前半部分をDVDで視聴し、その後半部分をHDで視聴しなければならなかった。さらに、TV番組の前半部分を見終わり後半部分をこれから視聴しようという段になると、今度はHDにアクセスするが、後半部分が記録されているHDの領域にHDDがアクセス(シーク)するまでの時間、ユーザは待たなければならなかった。このように、従来のHD付きDVDレコーダは、後に再生を行う段において、再生が非常に面倒であり、且つスムーズな再生が行われないという問題が生じていた。従って、従来のHD付きDVDレコーダは、後に再生を行う段において、ユーザに苛立ちを感じさせていた。
また、特許文献1においても、TV番組は、その前半部分が第一のDVDに、その後半部分が第二のDVDに、分離して記録されている点に変わりない。従って、上記従来のHD付きDVDレコーダと同様の問題が生じる。さらに、特許文献1において、2つのDVDにまたがって録画されたTV番組を合成して1つのDVDにまとめることができる旨記載されているが、これは、ユーザが手動で編集を行うことにより、1つのDVDにまとめることができるものである。しかし、ユーザが手動により編集しなければならないというのは大変面倒な作業であり、この点問題である。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、データを光ディスクに記録している時にデータの記録が不可能になっても、全データを1つのHDに自動でまとめ、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びスムーズな再生を行えるようにしたハードディスク付きDVDレコーダを提供することを目的とする。
本発明のハードディスク付きDVDレコーダは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)装置本体にセットされている光ディスクにデータを記録する光ディスクドライブと、
データをハードディスクに記録するハードディスクドライブと、を備えるハードディスク付きDVDレコーダにおいて、
前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブがデータを前記光ディスクに記録している時に該光ディスクへのデータの記録が不可能になると、その続きのデータを継続して前記ハードディスクに記録し、
前記光ディスクドライブは、前記ハードディスクドライブが前記続きのデータの記録を完了すると、前記光ディスクに記録したデータを読み出し、
前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録する。
この構成において、光ディスクは、例えばCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、又はDVD−RAMである。光ディスク及びHDに記録するデータは、例えばTV番組、撮像した動画、収音した音声、インターネットを含む装置本体外部から送信されてくる映像データ又は映画である。
上記ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)は、光ディスクドライブがTV番組等を光ディスクに記録中に光ディスクへのデータの記録が不可能になると、その続きのデータ(例えばTV番組の後半)をHDに継続して記録する退避記録を行う。光ディスクドライブにおいて光ディスクへのデータの記録が不可能になる場合とは、例えば光ディスクの残容量がなくなった場合である。
上記退避記録により記録されたTV番組等は、その前半部分が光ディスクに、その後半部分がHDに、分離して記録されている。
そこで、HDDは、TV番組等の記録を完了した後、光ディスクドライブが光ディスクから読み出したデータ(例えばTV番組の前半部分)をその続きのデータ(例えばTV番組の後半)とリンクさせてハードディスクに記録する。これにより、TV番組等を1つのHDにまとめて記録することが可能となる。
以上より、データを光ディスクに記録している時にデータの記録が不可能になっても、全データを1つのHDに自動でまとめ、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びスムーズな再生を行うことができるという効果を奏する。
(2)前記光ディスクは、書換え型の光ディスクであり、
前記光ディスクドライブは、前記光ディスクに記録したデータを読み出すと、その読み出したデータを該光ディスクから削除する。
この構成では、書換え型の光ディスクを扱うことが可能なハードディスク付きDVDレコーダを想定している。
書換え型の光ディスクは、例えばDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、又はCD−RWである。
光ディスクドライブが読み出したデータを光ディスクから削除することにより、該光ディスクに空き領域ができる。
以上より、光ディスクに自動で空き領域ができるため、ユーザがこの領域を無駄にすることなく、自由に使えるという効果を奏する。また、全てのデータ(例えばTV番組)がHDにまとめて記録されているにも係わらず、ユーザが誤って光ディスクを再生するという無駄な作業をユーザに行わさずに済むという効果を奏する。
(3)前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録した後、デフラグメンテーションを行う。
上記(1)において、光ディスクに記録したデータをHDに移動させると、HDのデータ配置は、まずTV番組の後半が配置され、続いてTV番組の前半が配置される状況となる。このような配置となる理由は、まずTV番組の後半が記録され、その後にTV番組の前半が記録されるためである。ここでは、TV番組を例に説明しているが、これに限定されるものではない。
そのため、光ディスクに記録したデータをHDに移動させた段階では、HDに所謂断片化(フラグメンテーション)が発生しており、TV番組の前半部分を見終わり後半部分をこれから視聴しようという段になると、後半部分が記録されているHDの領域にHDDがアクセス(シーク)する必要がある。
よって、上記(1)では、HDDがアクセス(シーク)するまでの時間、ユーザを少し待たせるケースが発生する可能性がある。
そこで、ここでは、デフラグメンテーションをHDDに行わせる。すると、HDのデータ配置状況は、TV番組の前半が配置され、続いてTV番組の後半が配置される状況となる。言い換えると、TV番組の前半とTV番組の後半とが合成され、TV番組は、1つの連続したデータとなってHDに記憶される。
これにより、HDの断片化が解消する。TV番組の前半部分を見終わり後半部分をこれから視聴しようという段において、後半部分が記録されているHDの領域にHDDがアクセス(シーク)する必要がなくなる。
以上より、データを光ディスクに記録している時にデータの記録が不可能になっても、TV番組を1つのHDに自動でまとめることで、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及び上記(1)よりスムーズな再生を行うことができるという効果を奏する。
この発明によれば、データを光ディスクに記録している時にデータの記録が不可能になっても、全データを1つのHDに自動でまとめ、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びスムーズな再生を行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態であるハードディスク付きDVDレコーダについて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるHD付きDVDレコーダの構成を示すブロック図である。
HD付きDVDレコーダ1は、記録指示に応じて入力されたデータを所定のメディアに記録し、再生指示に応じて既に記録されているデータを再生する記録再生部104と、記録再生部104への記録及び記録再生部104からの再生、及び以下に説明する各部の動作を制御するマイクロコンピュータ(MPUすなわち主制御装置)105と、を備える。
記録再生部104は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)規格に準拠して製造された光ディスクDに、(TV番組等の)データの記録及び再生が可能な光ディスクドライブ104aと、光ディスクドライブ104aにセットされた光ディスクDに記録されるデータあるいは光ディスクDから再生されたデータの一定量を一時的に保持可能なバッファリングメモリとして機能する一時記録部104bと、内蔵する不図示のHDに大容量データを記録可能なHDD(ハードディスクドライブ)104dと、データプロセッサ104cと、を備える。
光ディスクDは例えば追記録可能なDVD−R、書換え可能なDVD−RAM等の記録可能光ディスクとする。
なお、この実施形態では、光ディスクDをDVDとしているが、説明を簡略に行うためであり、CDでも構わない。
データプロセッサ104cは、MPU105の制御に従って、エンコーダ部103から出力された記録データを光ディスクドライブ104aに供給したり、光ディスクDの再生信号を光ディスクドライブ104aから取り込み、デコーダ部106に供給する。
光ディスクドライブ104aは、MPU105の制御に従って、光ディスクDに記録された管理データを書替えたり、記録されたデータの削除を行う。
さらに、データプロセッサ104cは、MPU105の制御に従って、エンコーダ部103から出力された記録データをHDD104dに供給したり、HDD104dからの再生信号をデコーダ部に供給する。
HDD104dは、MPU105の制御に従って、HDに記録された管理データを書替えたり、記録されたデータの削除を行う。さらに、HDD104dは、デフラグメンテーションをHDに行うデフラグ機能を有する。
さらに、データプロセッサ104cは、MPU105の制御に従って、光ディスクドライブ104aから読み出されたデータをHDD104dに供給したり、HDD104dから読み出されたデータを光ディスクドライブ104aに供給したりする。
AV入力端子101は、記録対象である映像信号や音声信号等を装置本体1外部から入力し、接続されているエンコーダ部103に出力する。外部には、例えばインターネット、撮像装置が接続されている。
チューナ102は、例えば放送事業者等に代表される情報配信者から配信されるテレビ放送信号が受信されるアンテナ(不図示)と接続されている。そして、チューナ102は、アンテナで受信したテレビ放送信号から選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出し、エンコーダ部103に出力する。テレビ放送信号は、例えばMPEG2で圧縮された信号である。
エンコーダ部103は、AV入力端子101から入力された映像信号や音声信号をエンコードして圧縮し、記録データとして、データプロセッサ104cに出力する。
また、エンコーダ部103は、チューナ102から入力されたテレビ放送信号から映像信号、音声信号を分離する。そして、エンコーダ部103は、映像信号や音声信号をエンコードして圧縮し、記録データとして、データプロセッサ104cに出力する。
デコーダ部106は、記録再生部104から出力された再生信号をデコードして伸長する。デコーダ部106には、(デコーダ部106により)デコードされた再生信号を、テレビ等の再生装置に供給するためのAV出力端子107が接続されている。
MPU105には、タイマーマイコン109が接続されている。
タイマーマイコン109は、HD付きDVDレコーダ1の時間管理に利用されるタイマー回路(時計ユニット)109aを有している。タイマーマイコン109には、ユーザからの操作(指示)を受け付けるユーザ操作入力部110が接続されている。
また、MPU105には、録画予約情報あるいは装置1本体の動作状態を表示する表示部108と、制御プログラムと録画予約情報等とを記憶するメモリ111と、が接続されている。
メモリ111は、2つのパーティションで分けられており、録画予約情報を記憶する録画予約情報テーブル111aと、111a以外の制御プログラムが記録される領域と、に分かれている。
なお、録画予約情報は、その録画が可能であれば録画予約情報テーブル111aに登録される。この録画予約情報には、放送局ID、録画予約された放送番組のチャンネル(録画予約チャンネル)、録画開始日時/録画終了日時(録画予約時間)、記録画質等が含まれる。
MPU105は、メモリ111に記憶されている制御プログラムに基づいて、HD及び光ディスクDに対するデータの記録、再生及び削除、ユーザ操作入力部110を介して入力された録画予約情報に対応する録画動作、表示部108を用いた表示動作等を制御する。
MPU105は、一時記録部104b、光ディスクドライブ104a又はHDD104dから光ディスクD又はハードディスクの管理情報を、録画予約情報テーブル111aから録画予約情報を、取得する。そして、MPU105は、取得した管理情報等からHDD104dに内蔵されているHDと、光ディスクドライブ104aに装填された光ディスクDと、の残容量を監視する。
タイマーマイコン109は、タイマー回路(時計ユニット)109a及び録画予約情報テーブル111aをモニタしながら、ユーザにより設定された録画予約情報を管理し、録画開始時刻に達した時点でMPU105に録画開始指示、及び録画終了時刻に達した時点でMPU105に録画終了指示を出力する。
ユーザ操作入力部110は、録画キー、再生キー、停止キー、及びその他の操作キーを有しており、これらのキー操作により、ユーザは、録画、再生、録画予約情報の入力及び録画予約情報の変更等が可能である。又、ユーザ操作入力部110は、図示しないリモコン(リモートコントロール端末)から送信された制御信号を受け入れるデータ受信部110bと、ユーザからの直接入力を受付け、制御信号をタイマーマイコン109へ出力可能な操作パネル110aと、を有する。
HD付きDVDレコーダ1の電源が入っている状態又はスタンバイ状態で、TV番組の録画開始が可能である。スタンバイ状態では、タイマーマイコン109、MPU105、及びメモリ111のみに電源が供給されている。
ここで、データプロセッサ104c、HDD104d及びMPU105が、本発明の「ハードディスクドライブ」に相当する。光ディスクドライブ104a及びMPU105が、本発明の「光ディスクドライブ」に相当する。
図2は、本発明の実施形態であるHD付きDVDレコーダのMPU105が行う動作を示すフローチャートである。この動作は、録画キーの押下又はタイマーマイコン109の録画開始指示がトリガとなって開始される動作である。また、図2で示されているメインルーチンは、上記制御プログラムに関連するルーチンであり、録画キーの押下又はタイマーマイコン109の録画開始指示により、制御プログラムからコールされる。
図3は、TV番組の録画におけるタイムチャートを示す図である。
図3(イ)は、あるTV番組を録画する際に必要となる時間(t−t)を示している。図3(ロ)は、該TV番組を光ディスクDに録画した際に、tにおいて光ディスクDへの記録が不可能となり、該TV番組を前半までしか録画できなかった様子を示している。記録が不可能となる場合とは、光ディスクDの残容量が無くなった等の場合である。図3(ハ)は、tにおいて光ディスクDへの記録が不可能となり、その続きのTV番組の後半をtから録画した様子を示している。図3(ニ)は、TV番組の後半の記録が完了した際に、図2の後述のs11において光ディスクDに記録したTV番組の前半をTV番組の後半とリンクさせてHDに記録した様子を示している。
なお、t、t、及びtは、時刻を表しており、この順に時間が経過する。
また、図2及び図3では、TV番組の録画、撮像した動画の録画、インターネットから送信されてくる映像データの録画などを代表して、TV番組の録画を行う際の動作を説明している。特に、TV番組に限定する趣旨ではない。
録画キーの押下、又はタイマーマイコン109の録画開始指示があると、MPU105は、図2で示されているメインルーチンを実行し、以下の動作を行う。
まず、MPU105は、TV番組の録画を行うため、装置本体1各部の制御を開始する(s1)。すると、MPU105は、スタンバイ状態であれば電源オンし、光ディスクDに対し、データの記録を行うための制御を開始し、光ディスクドライブ104aは光ディスクDにTV番組のデータの記録を開始する。
次に、MPU105は、光ディスクDの残容量が無くなる直前か否か判断する(s2)。この判断は、MPU105が光ディスクDの残容量を監視し、残容量が所定のしきい値を下回っているか否かにより行う。所定のしきい値は、予め設定可能であり、例えば500Kバイト、100Kバイト、10Kバイト、又は1Kバイトである。光ディスクDの残容量が無くなる直前でないと判断すると、MPU105は、TV番組の録画が完了したか否か判断する(s13)。TV番組の録画が完了した場合とは、停止キーの押下又はタイマーマイコン109の録画終了指示があった場合である。録画が完了していないと判断すると、s2に戻り処理を継続する。
つまり、s2及びs13において、MPU105は、光ディスクドライブ104aがデータを光ディスクDに記録(録画)している間、光ディスクDの残容量が無くなる直前か否かを常に判断している。
s13において録画が完了したと判断すると、MPU105は、TV番組の録画を光ディスクドライブ104aに終了させ(s14)、本処理を終了する。s14は、HDを利用するまでもなく、全てのTV番組を光ディスクDに記録できた場面を想定している。
s2において、光ディスクDの残容量が無くなる直前であると判断すると、MPU105は、HDD104dをスタンバイさせる(s3)。具体的には、例えば光ディスクDの残容量が無くなった場合即HDの空き領域に記録できるよう、記録するための空き領域をHDD104dに調べさせておく。
MPU105は、HDがTV番組の続きのデータ(TV番組の後半部分)を確保できる容量を有しているか否か判断する(s4)。この判断は、MPU105がHDの残容量を監視することにより行う。
s4において、HDがTV番組の続きのデータを確保できる容量を有していないと判断すると、MPU105は、本処理を終了する。この場合、TV番組は、その前半部分のみが光ディスクDに(図3(ロ)(A)参照)記録される。
一方、s4において、HDがTV番組の続きのデータを確保できる容量を有していると判断すると、MPU105は、光ディスクDの残容量が無くなったか否か判断する(s5)。この判断は、MPU105が光ディスクDの残容量を監視することにより行う。
光ディスクDの残容量が無くなるのを待って、MPU105は、その続きのデータ(TV番組の後半部分)を継続してHDの空き領域に記録することをHDD104dにさせる(s6)。併せて、MPU105は、光ディスクドライブ104aに記録を終了させる(s7)。
光ディスクDの残容量が無くなった場合とは、図3(ロ)のtにおける状況である。そして、HDD104dがその続きのデータ(TV番組の後半部分)を継続してHDの空き領域に記録する場合とは、図3(ハ)のtにおける状況である。
MPU105は、録画が完了したか否か判断する(s8)。この判断は、s13と同じである。
録画が完了するのを待って、MPU105は、録画をHDD104dに終了させる(s9)。これにより、HDD104dは、HDへのデータの録画を終了する(図3(ハ)のt参照)。s9の時点で、HDには、図3(ハ)(B)に示すように、TV番組の後半が記録されている。
録画を終了すると、MPU105は、光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を記録できる容量をHDが有しているか否か判断する(s10)。この判断は、MPU105がHDの残容量を監視することにより行う。
光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を記録できる容量をHDが有していないと判断すると、MPU105は、本処理を終了する。この場合は、従来のHD付きDVDレコーダと同様、TV番組は、その前半部分が光ディスクDに(図3(ロ)(A)参照)、その後半部分がHDに(図3(ハ)(B)参照)、分離して記録されたままとなる。
一方、s10において光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を記録できる容量をHDが有していると判断すると、MPU105は、光ディスクDに記録したデータをHDに移動させる(s11)。つまり、光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)を光ディスクドライブ104aに読み出させ、その読み出したデータ(TV番組の前半)を続きのデータ(TV番組の後半)とリンクさせてHDに記録することをHDD104dにさせる。このリンクは、データを実際に連続させるという意味でなく、HDの管理情報においてTV番組の前半とTV番組の後半とをリンクするという意味である。これにより、TV番組は、図3(ニ)に示すように、1つのメディアであるHDにまとめて記録される。
以上より、データを光ディスクDに記録している時にデータの記録が不可能になっても、TV番組を1つのHDに自動でまとめることで、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びスムーズな再生を行うことができるという効果を奏する。
なお、この実施形態では、TV番組の録画を行っているが、これに限定されるものではなく、例えばAV入力端子101から入力されてくるデータでも構わない。このデータは、撮像した動画、録音した音声、又は映画等である。
続いてMPU105は、光ディスクDから読み出したデータ(TV番組の前半)を光ディスクドライブ104aに削除させ(s12)、本処理を終了する。s12では、光ディスクDが書換え型の光ディスクである場合を想定している。これにより、光ディスクDに自動で空き領域ができる。
以上より、光ディスクDに自動で空き領域ができるため、ユーザがこの領域を無駄にすることなく、自由に使えるという効果を奏する。また、s11において全てのTV番組がHDにまとめて記録されているにも係わらず、ユーザが誤って光ディスクDを再生するという無駄な作業をユーザに行わさずに済むという効果を奏する。
なお、光ディスクDが追記型の光ディスクであれば、MPU105は、s12をスルーする。光ディスクDが書換え型か追記型かの判別は、例えばディスクの反射率の測定又はRMAの調査により容易に判別可能である。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。
この実施形態のHD付きDVDレコーダは、上記実施形態のHD付きDVDレコーダと、構成において同一である。
図4は、本発明の他の実施形態であるHD付きDVDレコーダのMPU105が行う動作を示すフローチャートである。
本発明の他の実施形態であるHD付きDVDレコーダのMPU105が行う動作は、図2のs12の後にs20の処理を追加した動作であり、その他の処理(s1〜14)については同じである。
図5は、本発明の他の実施形態であるHD付きDVDレコーダにおいてTV番組を1つのHDにまとめた際のHDのデータ配置状況を示す概念図である。
図5の(ニ)は、図2のs11において光ディスクDに記録したデータをHDに移動させた時のHDのデータ配置状況を示す概念図である。図5の(ニ)は、図3の(ニ)と対応している。図5の(ホ)は、デフラグメンテーションを行った後のHDのデータ配置状況を示す概念図である。
s11において、光ディスクDに記録したデータ(TV番組の前半)をHDに移動させると、HDのデータ配置は、図5の(ニ)に示すように、まずTV番組の後半が配置され、続いてTV番組の前半が配置される状況となる。このような配置となる理由は、s6においてまずTV番組の後半が記録され、その後に、s11においてTV番組の前半が記録されるためである。
そのため、s11において光ディスクDに記録したデータをHDに移動させた段階では、HDに所謂断片化(フラグメンテーション)が発生しており、TV番組の前半部分を見終わり後半部分をこれから視聴しようという段になると、後半部分が記録されているHDの領域にHDD104dがアクセス(シーク)する必要がある。
よって、HDD104dがアクセス(シーク)するまでの時間、ユーザを少し待たせるケースが発生する可能性がある。
そこで、この実施形態のHD付きDVDレコーダにおけるMPU105は、s20においてデフラグメンテーションをHDD104dに行わせる。すると、HDのデータ配置状況は、図5の(ホ)に示すように、TV番組の前半が配置され、続いてTV番組の後半が配置される状況となる。言い換えると、TV番組の前半とTV番組の後半とが合成され、TV番組は、1つの連続したデータとなってHDに記憶される。
これにより、HDの断片化が解消する。TV番組の前半部分を見終わり後半部分をこれから視聴しようという段において、後半部分が記録されているHDの領域にHDD104dがアクセス(シーク)する必要がなくなる。
以上より、データを光ディスクDに記録している時にデータの記録が不可能になっても、TV番組を1つのHDに自動でまとめることで、手動編集作業が不要で、且つ容易な再生及びよりスムーズな再生を行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態であるHD付きDVDレコーダの構成を示すブロック図 本発明の実施形態であるHD付きDVDレコーダのMPU105が行う動作を示すフローチャート TV番組の録画におけるタイムチャートを示す図 本発明の他の実施形態であるHD付きDVDレコーダのMPU105が行う動作を示すフローチャート 本発明の他の実施形態であるHD付きDVDレコーダにおいてTV番組を1つのHDにまとめた際のHDのデータ配置状況を示す概念図
符号の説明
1−HD付きDVDレコーダ
101−映像信号入力端子
102−TVチューナ
103−エンコーダ部
104−記録再生部
104a−光ディスクドライブ
104b−一時記録部
104c−データプロセッサ
104d−HDD
105−マイクロプロセッサユニット
106−デコーダ部
107−映像出力端子
108−表示部
109−タイマーマイコン
109a−タイマー回路(時計ユニット)
110−ユーザ操作入力部
110a−操作パネル
110b−データ受信部
111−メモリ
111a−録画予約情報テーブル

Claims (4)

  1. 装置本体にセットされている書換え型光ディスクにデータを記録する光ディスクドライブと、
    データをハードディスクに記録するハードディスクドライブと、を備えるハードディスク付きDVDレコーダにおいて、
    前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブがデータを前記書換え型光ディスクに記録している時に該書換え型光ディスクへのデータの記録が不可能になると、その続きのデータを継続して前記ハードディスクに記録し、
    前記光ディスクドライブは、前記ハードディスクドライブが前記続きのデータの記録を完了すると、前記書換え型光ディスクに記録したデータを読み出し、
    前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録し、
    前記光ディスクドライブは、前記書換え型光ディスクに記録したデータを読み出すと、その読み出したデータを該書換え型光ディスクから削除し、
    前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録した後、デフラグメンテーションを行うハードディスク付きDVDレコーダ。
  2. 装置本体にセットされている光ディスクにデータを記録する光ディスクドライブと、
    データをハードディスクに記録するハードディスクドライブと、を備えるハードディスク付きDVDレコーダにおいて、
    前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブがデータを前記光ディスクに記録している時に該光ディスクへのデータの記録が不可能になると、その続きのデータを継続して前記ハードディスクに記録し、
    前記光ディスクドライブは、前記ハードディスクドライブが前記続きのデータの記録を完了すると、前記光ディスクに記録したデータを読み出し、
    前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録するハードディスク付きDVDレコーダ。
  3. 前記光ディスクは、書換え型の光ディスクであり、
    前記光ディスクドライブは、前記書換え型の光ディスクに記録したデータを読み出すと、その読み出したデータを該書換え型の光ディスクから削除する請求項2に記載のハードディスク付きDVDレコーダ。
  4. 前記ハードディスクドライブは、前記光ディスクドライブが読み出したデータを前記続きのデータとリンクさせて前記ハードディスクに記録した後、デフラグメンテーションを行う請求項2又は請求項3に記載のハードディスク付きDVDレコーダ。
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