JP2007148829A - 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 情報処理装置が実行する予め定められた処理に関して省電力状態に反した設定がされた場合に省電力状態への移行を不能とすることができる情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】 CPU等の内部装置の省電力機能を具備するマルチファンクションデバイス等の情報処理装置は、内部装置への電力供給状態を制御して情報処理装置を動作状態又は省電力状態にする電力制御手段を備える。また、情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定手段と、設定手段による設定が省電力状態に反する設定か否かを判断する判断手段とを備える。そして、電力制御手段は、設定が省電力状態に反すると判断手段が判断した場合は動作状態から省電力状態への移行を不能とする。一方、設定が省電力状態に反しないと判断手段が判断した場合は動作状態から省電力状態への移行を可能とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、省電力機能を備える情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
近年、より厳しくなってきている省エネルギーの基準に対応するために、プリンタや複合機等の各種デバイス(情報処理装置)に省電力機能を設けたものが登場している。このようなデバイスでは、例えば、省電力モード時にCPUの電源を遮断する手段を搭載している。しかし、ネットワークに対応したプリンタや複合機等のデバイスでは、ネットワークからのパケット受信で省電力モードから復帰する必要がある。そのため、頻繁に通信を行う機能を利用するようなデバイスでは、省電力モードに移行することが難しい場合もある。
また、デバイスを構成する部品の中には、部品の性質上、無制限に部品の電源を停止・供給を繰り返すことができないものも存在する。このようなデバイスの場合には、電源の停止・供給が頻繁に繰り返されないように、省電力から復帰した場合に一定時間省電力モードへの移行を行わないというような制限を設ける必要がある。
このようにデバイスの設定を変更しようとして所望の設定モードに移行できない場合には、警告を行うような発明が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、予約変更時に、予約状況に矛盾があった場合に警告を出すという発明が開示されている。当該発明によれば、タイマー予約装置における予約変更の機能を実現するために、設定されている予約時刻をずらすための時間量を入力し、その時間量に基づいて設定されている予約時刻を変更する。このようにして変更後の曜日や日付、時刻を求めることにより、時間シフトを設定することで正しく予約変更ができるようにしている。この際、変更後の予約に重複があるか否かをチェックして、警告を発することができる。
特開平9−146428号公報
しかしながら、特許文献1には、予約状況に矛盾があった場合に、その矛盾を解決するような設定変更を行ったり、矛盾を解決するための設定変更画面へリンクする等の解決のための手段については開示されていない。また、省電力機能を具備したデバイスにおいて省電力設定が有効な場合に、矛盾が起きないように省電力モードへの移行を防ぐような手段についての開示も見当たらない。
上述した省電力機能を具備したデバイスでは、例えデバイスの省電力設定を有効にした場合であっても、デバイスが利用する機能や、その機能の設定方法によっては省電力モードに移行できない場合がある。このような場合であっても、ユーザにとっては、画面上でのデバイスの省電力モードが「有効」に設定されており、省電力モードに移行するように見える。しかし実際は、省電力に移行することができないので、ユーザは正しく省電力設定を行うことができないこととなる。
また、仮に、デバイスの省電力モード設定を有効とした場合であっても、デバイスが利用する機能やその機能に対して設定された省電力モード設定に反しているために、省電力モードを有効にできない場合がある。このような状態で設定者に対して警告を出した場合、警告を出されたユーザは、どの設定項目をどのように修正するべきかを知るために、現在のデバイスの設定、デバイスの設定マニュアル及び設定ヘルプファイル等を参照する必要があり、面倒である。
さらに、修正すべきデバイスの設定項目を知ったに、多数の設定項目が表示されたUI画面の中から当該設定項目を修正する場所が判りにくく、見つけ出すことに手間がかかった。
さらにまた、デバイスの省電力モード設定を正しく行った後、その実行途中にデバイスの設定が変更され、省電力設定条件に反した設定がなされてしまった場合に、省電力モード設定が「有効」であるのに省電力モードに移行しないという場合がある。
本発明は、このような事情を考慮して、情報処理装置が実行する予め定められた処理に関して省電力状態に反した設定がされた場合に省電力状態への移行を不能とすることができる情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内部装置の省電力機能を具備する情報処理装置であって、
前記内部装置への電力供給状態を制御して前記情報処理装置を動作状態又は省電力状態にする電力制御手段と、
前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定手段と、
前記設定手段による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断手段とを備え、
前記電力制御手段は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明は、内部装置の省電力機能を具備する情報処理装置の制御方法であって、
前記内部装置への電力供給状態を制御して前記情報処理装置を動作状態又は省電力状態にする電力制御工程と、
前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定工程と、
前記設定工程による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断工程とを有し、
前記電力制御工程は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断工程にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係るプログラムは、
内部装置の省電力機能を具備するコンピュータに、
前記内部装置への電力供給状態を制御して前記コンピュータを動作状態又は省電力状態にする電力制御手順と
前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定手順と、

前記設定手順による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断手順とを実行させるためのプログラムであって、
前記電力制御手順は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手順にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手順にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置が実行する予め定められた処理に関して省電力状態に反した設定がされた場合に省電力状態への移行を不能とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るデバイスにおける省電力設定手順について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデバイスとしてネットワーク接続機能を持つマルチファンクションデバイスがネットワークに接続しているシステムの概略図である。図1において、101はネットワーク100に接続可能なマルチファンクションデバイスであって、ネットワーク印刷サービスや、スキャンサービスをローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワーク100に提供している。マルチファンクションデバイス101は、さらに、電話回線を利用したFAX機能や、インターネットFAX機能、USBホスト等の機能が搭載されているデバイスである。同一のネットワーク100上に、マルチファンクションデバイス101と通信を行う機能を搭載しているPC102が接続している。また、103はメールサーバであり、マルチファンクションデバイス101と通信を行う。
図2は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイス101の細部構成を示すブロック図である。図2において、200は、マルチファンクションデバイス101の本体であり、印刷機能を持つプリンタエンジン212、スキャン機能を持つスキャナエンジン213、スピーカ、タッチパネル、ボタン或いはランプ等のユーザインタフェース部214と接続する。
201は、スキャナエンジン213を制御するスキャナエンジン制御ユニット、202はCPUである。また、203はブートプログラムが可能されているブートROM、204はRAM(メモリ)、205はタッチパネルから設定された値を保持しておくための不揮発性のRAM(NVRAM)である。さらに、206はプリンタエンジン212を制御するプリンタエンジン制御ユニット、207はハードディスク(HDD)、208はタイマである。さらにまた、209はパネルやボタンランプといったユーザインタフェース部分214を制御するI/O制御ユニット、210はネットワーク制御部ユニットである。上述したスキャナエンジン制御ユニット201〜ネットワーク制御ユニット210は、それぞれバス211に接続している。
デバイスを制御するプログラムはHDD207内に格納されており、電源が投入されるとCPU202はブートROM203からブートプログラムを読み出し、ブートプログラムの制御に従ってデバイスのブートを実行する。CPU202は、ブートプログラムに従ってHDD207からデバイス制御プログラムをRAM204に展開し、RAM204上に展開されたデバイス制御プログラムを読み出すことによって、デバイスの制御を実行する。
215は電源制御ユニットである。本電源制御ユニットを制御することによって、省電力モードに移行することが可能となる。
図3は、電源制御ユニット215によってどのユニットの電源を遮断するかを説明するための図である。電源制御ユニット215は、301で囲まれた部分のユニットの電源をON/OFFすることが可能である。具体的には、スキャナエンジン213、スキャナエンジン制御ユニット201、CPU202、ROM203、プリンタエンジン212、プリンタエンジン制御ユニット206、HDD207、タイマ208の電源をON/OFFすることが可能である。
そして、省電力モード移行時には、この301の範囲内の各ユニットの電源を遮断することによって、低電力を実現している。また、省電力モードからの復帰時には、この301の範囲のユニットの電源を投入することになる。
電源制御ユニット215は、I/O制御部209やネットワーク制御部210の各ユニットからPowerOn信号302を受信することが可能である。そして、この信号を受信すると、301の範囲のユニット電源を投入し、省電力モードから復帰する。
図4は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスが所有するユーザインタフェース部分の外観図である。図4において、401は大型タッチパネルであり、ユーザはタッチパネル401を操作することで、各種設定を行うことが可能である。図4に示す画面はコピーの待機画面例である。
また、402はテンキーボタンであって、1から0の数字を入力する際に使われる。「S」のボタン406はサービスボタンであり、このボタン406を押下することにより、タッチパネル401上に各種サービス画面が出現し、コピー以外のサービスを行うことができる。「R」のボタン407は設定ボタンであり、このボタン407を押下することによって、タッチパネル401上に各種設定画面が出現してパラメータの設定を行うことができる。403はスピーカであって、音声やブザー等をここから出力する。404はランプであり、印刷やコピーがジャムした場合には、ランプが点滅する。405は省電力へのON/OFFボタンであって、ユーザが省電力モードへの移行及び復帰をボタン操作することが可能となる。
ここで、デバイスの省電力設定条件には、例えば次のような設定が存在する。
(1)AppleTalkのプロトコルが無効であるとする設定:
デバイスがAppleTalkの印刷サービスを提供している場合、AppleTalkのプロトコルでは、そのプロトコルアドレスが動的に変化する。そのため、AppleTalkをサポートするデバイスでは、常にネットワーク上のパケットを監視し、デバイスが使用しているプロトコルアドレスで問題がないかどうか(使用し続けることが可能かどうか)を判断する必要がある。
(2)Netwareプロトコルでの印刷が無効であるとする設定:
デバイスが定期的にNetwareサーバのプリンタに印刷データが存在するかの確認を行う必要がある。この場合、確認の間隔を長くすればデバイスもスリープに入ることができるが、デバイスがサーバに確認を行わないと印刷が実行されない。そのため、クライアントの使い勝手を考えて、通常は数秒間隔でサーバに確認する必要があるため、省電力モードに移行できない。
(3)SMBのプロトコルが無効であるとする設定:
デバイスのブラウズを可能にするために、マスタブラウへの登録を定期的(10分程度)に行う必要があり、更にブロードキャストでの名前解決に応答する必要があるため、スリープに移行することができない。
(4)BMLinkSのプロトコルが無効であるとする設定:
BMLinkS検索パケットを受信すると、その検索結果を応答する必要がある。しかし、省電力モードに移行してしまうと、検索結果の応答を返答することが難しくなる。
(5)POP問い合わせ間隔が省電力移行時間よりも長くする設定:
サーバへのアクセス間隔を省電力移行時間よりも短く設定した場合、スリープ移行時間内に必ずPOPサーバへの接続という処理を行うため、スリープに移行することができない。
(6)USBが無効であるとする設定:
USBに対して常に一定の電力を供給する必要があるため、省電力モードに移行することができない。
以下、上記システム内のマルチファンクションデバイスにおける省電力設定処理の具体例について図面を参照して説明する。尚、図9〜図14は、マルチファンクションデバイスの表示画面に表示される各種設定画面例を示す図である。マルチファンクションデバイスの設定画面には、設定画面ウィンドウD100、画面に設定したデータをデバイスに反映させる事を中止するキャンセルボタンD110、及び画面に設定したデータをデバイスに反映させるための設定ボタンD120がある。
図5は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザが省電力設定を有効に選択する(ステップS100)。これにより、マルチファンクションデバイスは、自身が省電力に移行するための条件が記された省電力設定条件を読み込む(ステップS110)。その後、マルチファンクションデバイスは自身の設定条件を参照し、その設定条件として挙げられた設定が存在するか否かについて設定項目を検索する(ステップS120)。
そして、デバイス設定で省電力設定条件に反した設定がなされているかどうかを判断する(ステップS130)。その結果、そのような設定が存在する場合(Yes)は、該当する設定項目をUI上に表示し(ステップS140)、省電力設定を無効とする(ステップS150)。一方、省電力設定条件に反した設定が存在しない場合(No)は、省電力設定を有効と設定して(ステップS160)、省電力モードで動作する。
図9は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定を行う画面の一例を示す図であり、省電力モードを有効にするかどうかを選択するボタンD130をさらに備える。本発明の一つである上述した省電力設定方法は、省電力モードを設定するボタンD130をONにした場合に作動する。
図10は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図であり、図5のステップS140で表示される画面である。ボタンD130の押下で省電力モードを有効にする指示を受けると、マルチファンクションデバイスは省電力設定条件を参照する。そして、省電力設定条件に反した設定項目と、省電力モードで動作させるための有効な設定条件をポップアップ等で領域D140上に表示する。尚、図10では、省電力設定条件に反した設定がされており、省電力モード設定を有効にできないために設定の無効化が行われ、設定ボタンD120がグレーアウトされて選択することができないようになっており、キャンセルボタンD110のみ選択可能となる。
図6は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の別の処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザが省電力設定を有効と選択する(ステップS200)。これにより、マルチファンクションデバイスは、自身が省電力に移行するための設定条件が記された省電力設定条件を読み込む(ステップS210)。その後、マルチファンクションデバイスは自身の設定条件を参照し、その設定条件に該当する設定が存在するか設定項目を検索する(ステップS220)。
そして、デバイス設定で省電力への移行を妨げる設定がなされているかどうかを判断する(ステップS230)。その結果、省電力設定条件に反した設定が存在する場合(Yes)は、その設定を修正すべき値を表示し、さらに表示した設定に自動で修正を行うためのボタンをUI上に表示する(ステップS240)。すなわち、図5のフローチャートで説明した処理例においては、省電力設定条件に反する設定項目に関する情報がUI上に表示されたが、本処理例ではさらに阻害要因を自動的に解決するための手段が表示される。この手段の一例として、後述するように設定条件を満たす設定に変更するためのボタンが当該UI上にポップアップ等で表示される。
その後、ユーザは、表示された設定を修正し、省電力モードを有効にするか否かを判断する(ステップS250)。そして、マルチファンクションデバイスに省電力モードを設定したい場合(Yes)は、設定自動修正ボタンを押下すると、省電力阻害要因を解決するために設定が変更される(ステップS270)。これにより、マルチファンクションデバイスの省電力設定が有効化され、省電力モードで動作させることができる(ステップS280)。一方、表示された修正を行わない場合(No)は、省電力設定は無効とする(ステップS260)。
図11は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図であり、図5のステップS140で表示される画面である。ボタンD130で省電力モードを有効にする指示を受けると、マルチファンクションデバイスは省電力設定条件に反した設定を参照する。そして、省電力設定条件に反した設定項目と、省電力モードで動作させるための設定方法をポップアップ等で領域D140上に表示する。
図11では、自動修正ボタンD120を設け、ユーザが自動修正ボタンを選択すると、全ての省電力設定条件に反した設定が自動的に修正され、省電力モードが有効となる。例えば、図11において自動修正ボタンD120が選択されると、AppleTalk設定がOFF、POPの間隔が10秒に変更となり、省電力モードが有効になる。また、ユーザが自動修正を行いたくない場合は、キャンセルD120を選択すると自動修正が行われなくなり、省電力モードも有効にはならない。
図13は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定条件の一つであるAppleTalk設定画面の一例を示す図である。図13において、D200はAppleTalkの設定ボタンであり、図13の例ではOFFに設定されている。
図14は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードが有効な状態で省電力設定条件の一つであるAppleTalk設定を有効に選択した場合の画面例を示す図である。省電力モードが有効な状態でボタンD200が押下されてAppleTalk設定がONに設定されると、UI上で本機能が有効になると省電力機能が無効になることを警告・通知する。当該通知は、ポップアップ等で領域D230上に表示する。そして、さらにユーザに設定を変更するかどうかの再確認を、ボタンD240又はD250の押下をさせることにより求める。例えば、ユーザが再確認画面でボタンD250を押下してYESを選択すると、AppleTalk設定が有効となると共に、省電力モードが無効になる。
図7は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の別の処理手順例を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザが省電力設定を有効に選択する(ステップS300)。これにより、マルチファンクションデバイスは省電力設定条件を読み込む(ステップS310)。その後、マルチファンクションデバイスは、自身の設定条件を参照して、その設定に反する設定が存在するか否かについて設定項目を検索する(ステップS320)。そして、省電力設定条件に反する設定がなされているかどうかを判断する(ステップS330)。
その結果、省電力設定条件に反した設定が存在する場合(Yes)、マルチファンクションデバイスは、省電力設定条件に反した設定項目と、その設定項目を変更する画面に移行するためのリンクボタンをUI上に表示する(ステップS340)。そして、省電力設定条件に反する設定項目を修正するかどうかを判断する(ステップS350)。
ステップS350において、ユーザが表示された各省電力設定条件に反した設定を修正したくない場合(キャンセル)は、その画面から抜けて、省電力設定を無効として動作する(ステップS380)。一方、ユーザが修正したい場合(修正実行)は、省電力条件に合致した修正か否かを判断する(ステップS360)。
そして、省電力条件に合致している場合(該当)は、該当設定項目を変更するリンクボタンを選択して、該当する設定項目の画面に移行して設定項目を修正する(ステップS370)。修正後は、省電力設定条件に反した設定がなされていないことを確認して、省電力設定を有効にして、デバイスを省電力モードで動作させる(ステップS390)。
一方、ステップS360で省電力条件に合致していない場合(非該当)は、再度ステップS340の処理に進む。そして、省電力設定条件に反した設定項目と、その設定を変更する画面に移行するリンクボタンをUI上に表示する。
図12は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図であり、図6のステップS240で表示される画面である。ボタンD130で省電力モードを有効にする指示を受けると、マルチファンクションデバイスは省電力設定条件を参照する。そして、省電力設定条件に反した設定項目と、その設定項目を変更する画面に移行するリンクボタンD160、D170をポップアップ等で領域D150上に表示する。
ユーザがリンクボタンD160を選択すると図13に示すようなAppleTalk設定画面に移行し、AppleTalkの設定を変更することが可能となる。そのため、ユーザは領域D150に表示された修正項目を参考にして、各省電力設定条件に反した設定を簡単に修正する。そして、全ての省電力設定条件に反した設定を修正すると、設定ボタンD120を選択することができるようになるが、それまでは設定ボタンD120を選択することはできない。
一方、ユーザがリンクボタン170を選択すると、図15に示すようなPOP間隔設定画面に移行し、POP間隔の設定を変更することが可能になる。図15は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定条件の一つであるPOP間隔設定画面の一例を示す図である。これにより、ユーザは、各省電力設定条件を満たす範囲でPOP間隔の設定を簡単にすることができる。
図8は、本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおける省電力設定以外の設定項目が変更された場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。省電力設定以外の設定項目が変更されると、マルチファンクションデバイスは、現在、省電力モードが有効に設定されて動作しているか否かを判断する(ステップS1000)。その結果、省電力モードでない場合(無効)は、指定された設定に変更を行う(ステップS1060)。一方、マルチファンクションデバイスが、現在、省電力モードである場合(有効)は、その項目が省電力設定条件に反した設定かどうかを判断する(ステップS1010)。
ステップS1010の判断結果から省電力設定条件に反した設定ではない場合(非該当)は、ステップS1060に移行して上述した設定変更を行う。一方、省電力設定条件に反した設定である場合(該当)は、マルチファンクションデバイスのUI部に省電力モードが無効になる警告を表示し(ステップS1020)、ユーザに対して設定変更を行うかどうかの判断を求める(ステップS1030)。
その結果、ユーザが省電力モードが無効となることを了承した場合(Yes)は、設定項目を変更し(ステップS1040)、省電力設定を無効化する(ステップS1050)。一方、ユーザが省電力モードが無効となることを了承しなかった場合(No)、設定変更はキャンセルされる(ステップS1070)。
上述したように、本実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいて、ユーザは、デバイスの省電力機能が有効に動作しないことを検知することができ、その理由や対策を簡単に知ることもできる。また、省電力機能が有効に設定できない場合は、自動で省電力機能を有効にできない原因となる設定を変更したり、その設定項目を修正し易いように設定画面へのリンクを作成することができる。これにより、ユーザは、作動する条件が複雑な省電力設定を簡単に行うことが可能となる。
さらに、省電力機能が有効に動作している場合、省電力機能に移行しなくなる設定がなされた場合も、ユーザに省電力機能が無効となることを通知し、それでも変更を行う場合には省電力設定を無効に変更することができる。これにより、省電力機能有効時に不注意で省電力を阻害する設定に変更してしまう危険を防止することができる。
尚、上述した警告画面は、マルチファンクションデバイスの表示部に表示するだけでなく、例えばPC102等の遠隔して接続された他装置の表示画面上に表示するようにしてもよい。また、警告画面等の表示に当たっては、WebブラウザやSNMPクライアントアプリケーションを用いて行うことができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、上述した省電力設定条件には、省電力機能と相反する機能が無効になることや、省電力機能が動作すると不都合が発生する機能が無効になることがわかる条件を含めることができる。このような省電力設定条件として、例えば、常に電力を供給し続ける必要がある機能が無効になる条件が含まれる。例えば、USBが無効に設定されていることが挙げられる。また、上記省電力設定条件として、例えば、頻繁に通信を行う必要がある機能であって、その通信を行わないと動作に支障をきたすような機能が無効になる条件を含めることができる。例えば、定期的にブロードキャストで名前を解決する、名前の重複を監視する必要があるような機能が無効になる条件が含まれる。例えば、SMBや、AppleTalk機能が無効であることが挙げられる。
また、上述した省電力設定条件には、省電力機能と相反する機能ではないが、設定されると省電力に移行できないことや、省電力モードに移行した場合であっても即時に省電力から復帰してしまうような設定がわかる条件を含めることができる。このような省電力設定条件として、例えば、次のような条件がある。すなわち、前提として、省電力モードに移行する際に一定の時間を必要することに対して、一定時間毎に動作し、更に動作する時間がデバイスが省電力モードに移行するための時間に近い間隔で動作する機能が有効となっている。そのために、省電力モードに移行できないか、移行しても短時間で再度省電力モードから復帰してしまうような場合がわかる条件がある。具体的には、POPが有効であって、かつ、POP問い合わせ間隔が省電力モードに移行するのに必要な一定の時間よりも長く設定されているような場合がわかる条件が挙げられる。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の一実施形態に係るデバイスとしてネットワーク接続機能を持つマルチファンクションデバイスがネットワークに接続しているシステムの概略図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイス101の細部構成を示すブロック図である。 電源制御ユニット215によってどのユニットの電源を遮断するかを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスが所有するユーザインタフェース部分の外観図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の処理手順例を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の別の処理手順例を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおいてユーザが省電力設定を有効に設定する場合の別の処理手順例を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスにおける省電力設定以外の設定項目が変更された場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定を行う画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードをONにした場合の省電力設定画面例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定条件の一つであるAppleTalk設定画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力モードが有効な状態で省電力設定条件の一つであるAppleTalk設定を有効に選択した場合の画面例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチファンクションデバイスの省電力設定条件の一つであるPOP間隔設定画面の一例を示す図である。
符号の説明
100 ネットワーク
101 マルチファンクションデバイス
102 PC
103 メールサーバ
200 マルチファンクションデバイス本体
201 スキャナエンジン制御ユニット
202 CPU
203 ROM
204 RAM
205 NVRAM
206 プリンタエンジン制御ユニット
207 HDD
208 タイマ
209 I/O制御ユニット
210 ネットワーク制御ユニット
211 バス
212 プリンタエンジン
213 スキャナエンジン
214 ユーザインタフェース部
215 電源制御ユニット

Claims (11)

  1. 内部装置の省電力機能を具備する情報処理装置であって、
    前記内部装置への電力供給状態を制御して前記情報処理装置を動作状態又は省電力状態にする電力制御手段と、
    前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定手段と、
    前記設定手段による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断手段とを備え、
    前記電力制御手段は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置を前記動作状態から前記省電力状態へ移行させる移行要求を入力する入力手段と、
    前記入力手段により前記移行要求が入力された場合であって、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手段が判断した場合に、前記設定に関する表示をする表示手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記入力手段により前記移行要求が入力された場合であって、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手段が判断した場合に、前記設定を前記省電力状態に反しない設定に変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記変更手段による前記省電力状態に反しない設定への変更を有効とするか否かを再確認する再確認手段をさらに備え、
    前記変更手段は、前記再確認手段によって前記省電力状態に反しない設定への変更を有効とすると再確認されたことに応じて、前記設定を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記省電力状態が前記内部装置への電力供給を遮断する状態であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示手段は、前記省電力状態への移行を可能とするために前記省電力状態に反しない設定に関する情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示手段は、前記情報処理装置に接続された他装置の表示画面上に前記設定に関する情報を表示することを特徴とする請求項2又は6に記載の情報処理装置。
  8. 前記予め定められた処理は、前記情報処理装置と外部装置との通信処理であって、
    前記設定手段は、前記通信処理を有効とするか否かを設定し、
    前記判断手段は、前記設定手段が前記通信処理を有効と設定した場合に、前記省電力状態に反する設定であると判断する
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は複数の前記通信処理を実行可能であって、
    前記設定手段は、複数の前記通信処理の各々を有効とするか否を設定し、
    前記判断手段は、前記設定手段が前記複数の通信処理の少なくともいずれかを有効と設定した場合に、前記省電力状態に反する設定であると判断する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 内部装置の省電力機能を具備する情報処理装置の制御方法であって、
    前記内部装置への電力供給状態を制御して前記情報処理装置を動作状態又は省電力状態にする電力制御工程と、
    前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定工程と、
    前記設定工程による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断工程とを有し、
    前記電力制御工程は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断工程にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手段が判断した場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 内部装置の省電力機能を具備するコンピュータに、
    前記内部装置への電力供給状態を制御して前記コンピュータを動作状態又は省電力状態にする電力制御手順と
    前記情報処理装置が実行する予め定められた処理に関する設定をする設定手順と、
    前記設定手順による前記設定が前記省電力状態に反する設定か否かを判断する判断手順とを実行させるためのプログラムであって、
    前記電力制御手順は、前記設定が前記省電力状態に反すると前記判断手順にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を不能とし、前記設定が前記省電力状態に反しないと前記判断手順にて判断された場合は前記動作状態から前記省電力状態への移行を可能とすることを特徴とするプログラム。
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