JP2007148042A - 波長選択光スイッチ、光合流器、光分岐器および波長選択光スイッチモジュール - Google Patents

波長選択光スイッチ、光合流器、光分岐器および波長選択光スイッチモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】新たな合分波器の設置が不要で、かつ、全ての個別波長チャンネルの入出力が可能な波長選択光スイッチを提供する。
【解決手段】M個(M≧2)の波長多重入力ポートにそれぞれ接続されたM個の分波器83と、L群(L≧1)の個別波長入力ポートと、波長分波器83からの分波出力光と個別波長入力ポートからの入力光とを選択して出力する波長毎の光スイッチ素子82と、光スイッチ素子82からの出力光を合波して出力ポートに出力する合波器81とを備えた。
【選択図】図8

Description

本発明は、波長選択光スイッチ、光合流器、光分岐器および波長選択光スイッチモジュールに関し、より詳細には、波長分割多重通信システムにおいて、任意の波長チャンネルを光信号のまま電気信号に変換することなく切り替えるスイッチングノード装置、例えば波長クロスコネクト等で用いられる波長選択光スイッチ、光合流器、光分岐器および波長選択光スイッチモジュールに関する。
経済的な大容量通信網を構築するため、波長分割多重(WDM)技術をノードでの転送処理に用いた光クロスコネクト(以下、OXCという)の検討がなされている。この光クロスコネクトの構成法には、波長変換機能を装備した完全OXCと波長変換機能を装備しない波長クロスコネクト(以下、WXCという)の2種類がある。完全OXCでは波長変換を実現する為、一般的に、光信号を電気信号に変換し、再度、光信号に変換するOEO変換器を装備し、波長を跨る任意の接続パターンが可能となっている。一方、WXCでは、波長変換機能を持たないため同一波長間のみ接続可能といった接続パターンに対する制約があるが、光信号のままトランスペアレントにノードを通過させることができるため信号フォーマットに無依存となり、また、比較的高価であるOEO変換器を持たないため安価に装置を構成できるメリットがある。このWXCを構成するキーデバイスとして波長選択光スイッチ(以下、WSSという)の開発が多くの機関でなされている。
図1に、従来の波長選択光スイッチ(WSS)の構成を示す。WSSは、波長毎に独立に任意の経路設定ができるスイッチである。N波長が多重されたM本のファイバ入出力に対して、M個のN波長分波機能部11と、N個のM×Mスイッチ機能部12と、M個のN波長合波機能部13とから構成され、分波機能部11で分波された波長チャンネルが、波長毎にM×Mスイッチ機能部12で入出力ポートの切替処理がなされ、合波機能部13で再びWDM信号光に合波される。
図2に、従来の1入力多出力の波長選択光スイッチ(WSS)の構成を示す(例えば、特許文献1参照)。図3に、従来の1入力多出力のスイッチ機能部の構成を示す。具体的なデバイスの構成として、例えば、バルクグレーティングと微小電気機械システム(MEMS)スイッチと組み合わせて実現した1×MのWSSが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。入力ファイバ31から出力されたWDM信号光は、レンズアレイを32を介して、グレーティング33で分波される。分波された信号光は、レンズ34を介して、それぞれの波長の焦点位置に配置されたMEMSミラー35で反射され、再びグレーティング33を通ることで合波されて、出力ファイバ36a,36bに導かれる。グレーティング33の前後に置かれているレンズアレイ32およびレンズ34は、信号光をグレーティング前後で平行光とし、ファイバ、および、ミラー面で焦点を結ばすために置かれている。それぞれのMEMSミラー35の傾きを制御することで反射方向、すなわち出力先を、それぞれの波長チャンネルで独立に切り替えることができる。
特許第3444548号公報(第2,6図) D. M. Marom, et al., "Wavelength-selective 1x4 switch for 128 WDM channels at 50 GHz spacing", OFC2002, Post deadline Papers, FB7-1, Figs.1 and 2
しかしながら、従来のWSSには、WSSの主な適用先であるWXCの実際の運用形態を考えると以下の問題があった。図4に、従来の波長選択光スイッチを波長クロスコネクトノードに適用した例を示す。ノードAおよびノードFに設置されたクライアント装置41,42間で波長チャンネルが一本、同様にノードB,Eのクライアント装置43,44間で波長チャンネルが一本設定されている。ノードCでは2本の波長チャンネルが通過しているだけであるが、ノードEでは波長チャンネルの通過以外に波長チャンネルの出入り、すなわち、アドドロップがある。このように実際適用形態を注意深く検討した結果、WXCノードでは、WDM伝送路ファイバ間の任意の組み合わせの波長チャンネル通過経路だけでなく、クライアント装置に対する波長チャンネル入出力が必要となることが多いことが判明した。従来のWSS(例えば、非特許文献1参照)では、WDM信号が扱える入出力ポートしか持たないため、個別の波長チャンネルの入出力機能(アドドロップ機能)を持たせるには、WDMポートを1波長のみで扱う個別波長ポートとして流用する必要が有る。
図5に、従来のアドドロップ機能を持たせた波長選択光スイッチの構成を示す。WDMポートに合分波器を設けて個別波長ポートを実現する。個別波長ポートとして流用する方法は、実現されているWSSでは入出力ポート数の最大が10前後であるため、数波長分しか個別波長としてアドドロップすることができない。一方、合分波器を設けて個別波長ポートを実現する方法は、部品点数増加に伴うコスト増を招くだけでなく、ノードでの挿入損失が増加するという大きな問題があった。
また、一般的に、光アンプ中継技術を用いて光ファイバを伝送されてきたWDM信号は、光アンプの増幅波長依存性や光ファイバ等の受動部品の損失波長依存性により、各波長チャンネルのレベルにバラツキが生じる場合が多い。従って、WXCノードのようにトランスペアレントにWDM信号を通過させる伝送網の場合には、このバラツキが累積し伝送特性に影響が生じてくるため、伝送特性上はWXCノード等のある程度まとまった伝送区間毎に各波長チャンネルのレベルを揃えた方が望ましい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、個別の波長チャンネルの入出力が必要なノードにおいても、新たな合分波器の設置が不要で、かつ、全ての個別波長チャンネルの入出力が可能な波長選択光スイッチを提供することにある。
また、より望ましい形態として、各波長チャンネルの出力レベル調整機構を備えた波長選択光スイッチを提供することにある。さらに、これらの機能を備えた実用的なデバイスを、低価格、かつ、コンパクトなサイズで提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の波長選択光スイッチは、M個(M≧2)の波長多重入力ポートにそれぞれ接続されたM個の分波器と、前記分波器からの分波出力光と、L群(L≧1)の個別波長入力ポートからの入力光とを選択して出力する波長毎の光スイッチ素子と、該光スイッチ素子からの出力光を合波して出力ポートに出力する合波器とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の波長選択光スイッチは、入力ポートに接続された分波器と、該分波器からの分波出力光の行き先を選択して出力する波長毎の光スイッチ素子と、該光スイッチ素子からの出力光を行き先毎に合波し波長多重出力ポートに出力するM個(M≧2)の合波器と、前記光スイッチ素子からの出力光をそのまま波長別に出力するL群(L≧1)の個別波長出力ポートとを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の光合流器は、M個(M≧2)の波長多重入力ポートと、L群(L≧1)の個別波長入力ポートと、該個別波長入力ポートからの入力光を合波する合波器と、前記波長多重入力ポートからの入力光と前記合波器からの合波出力光を合流し出力ポートに出力する光合流素子とを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の光分岐器は、入力ポートからの入力光を分岐する光分岐素子と、該光分岐素子からの出力光を出力するM個(M≧2)の波長多重出力ポートと、前記光分岐素子からの出力光を分波する分波器と、該分波器からの分波出力光を出力するL群(L≧1)の個別波長出力ポートとを備えたことを特徴とする。
波長選択光スイッチには、可変減衰器と、出力レベルモニタまたは入力レベルモニタとを備えることができる。光合流器には、個別波長入力ポートと合波器の間、合波器と光合流素子の間、波長多重入力ポートと光合流素子の間、光合流素子と出力ポートの間、の少なくともいずれか一部に可変減衰器を挿入してもよい。光分岐器には、個別波長出力ポートと分波器の間、分波器と光分岐素子の間、波長多重出力ポートと光分岐素子の間、光分岐素子と入力ポートの間、の少なくともいずれか一部に可変減衰器が挿入してもよい。
請求項3または7に記載の光合流器において、前記光合流素子の合流比を、M個の波長多重入力ポート間で実質的に等しくすることができる。請求項4または8に記載の光分岐器において、前記光分岐素子の分岐比を、M個の波長多重出力ポート間で実質的に等しくすることができる。
請求項3または7に記載の光合流器において、前記光合流素子の合流比を、M個の波長多重入力ポート間の内、1ポートのみ他のポートに比べて高くなっているのを除き、残りのポート間で実質的に等しくすることができる。請求項4または8に記載の光分岐器において、前記光分岐素子の分岐比を、M個の波長多重出力ポート間の内、1ポートのみ他のポートに比べて高くなっているのを除き、残りのポート間で実質的に等しくすることができる。
請求項3または7に記載の前記光合流素子が、合流比可変の素子で構成され、請求項4または8に記載の前記光分岐素子が、分岐比可変の素子で構成されてもよい。
請求項15に記載の波長選択光スイッチは、M個(M≧2)の波長多重入力ポートとL群(L≧1)の個別波長入力ポートと波長多重出力ポートとを備えたAdd側波長選択光スイッチと、波長多重入力ポートとM個(M≧2)の波長多重出力ポートとL群(L≧1)の個別波長出力ポートとを備えたDrop側波長選択光スイッチとを備え、前記Add側波長選択光スイッチと前記Drop側波長選択光スイッチとを組にして、最大で(M+1)組用意し、前記Drop側波長選択光スイッチの波長多重出力ポートと前記Add側波長選択光スイッチの波長多重入力ポートの間を組相互にメッシュ接続してなることを特徴とする。
請求項15に記載の波長選択光スイッチにおいて、前記Add側波長選択光スイッチを、請求項1または5の波長選択光スイッチとし、前記Drop側波長選択光スイッチを、請求項2または6の波長選択光スイッチとすることができる。また、前記Add側波長選択光スイッチの一部または全部を、請求項3、7、9、11または13記載の光合流器とすることができる。さらに、前記Drop波長選択光スイッチの一部または全部を、請求項4または8、10、12、14記載の光分岐器とすることができる。
請求項19に記載の波長選択光スイッチモジュールは、請求項1または5に記載の波長選択光スイッチと、請求項2または6に記載の波長選択光スイッチとを組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする。
請求項20に記載の波長選択光スイッチモジュールは、請求項3、7、9、11または13に記載の光合流器と、請求項2または6に記載の波長選択光スイッチとを組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする。
請求項21に記載の波長選択光スイッチモジュールは、請求項1または5に記載の波長選択光スイッチと、請求項4、8、10、12または14記載の光分岐器とを組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする。
請求項19、20または21に記載の波長選択光スイッチモジュールにおいて、分波器、合波器および光スイッチ素子を、平面光波回路技術を用いた光素子とすることができる。また、請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュールにおいて、合分波器と光スイッチ素子との間の交差光配線部を、光ファイバを用いた光配線で構成することができる。
請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュールにおいて、前記光スイッチ素子は、2×1スイッチが多段接続され、各段の出力が後段の一方の入力に接続され、各段の他方の入力が前記光スイッチ素子の入力となることを特徴とする。前記2×1スイッチは、電力否印加時に前記他方の入力からの光信号を前記2×1スイッチの出力に出力し、電力印加時に前記一方の入力からの光信号を前記2×1スイッチの出力に出力することを特徴とする。または、前記2×1スイッチは、経路を切替える2×1経路スイッチと、1入力1出力ゲートスイッチから成り、該ゲートスイッチは、前記2×1経路スイッチの前記他方の入力に相当する入力に割り入れられていることを特徴とする。さらに、前記2×1経路スイッチとゲートスイッチの駆動配線は、直列または並列に接続され、駆動配線が共有化されていることを特徴とする。
請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュールにおいて、前記光スイッチ素子は、1×2スイッチが多段接続され、各段の一方の出力が後段の入力に接続され、各段の他方の出力が前記光スイッチ素子の出力となることを特徴とする。前記1×2スイッチは、電力否印加時に前記1×2スイッチの入力からの光信号を前記他方の出力に出力し、電力印加時に前記1×2スイッチの入力からの光信号を前記他方の出力に出力することを特徴とする請求項25記載の波長選択光スイッチモジュール。または、前記1×2スイッチは、経路を切替える1×2経路スイッチと、1入力1出力ゲートスイッチから成り、該ゲートスイッチは、前記1×2経路スイッチの前記他方の出力に相当する出力に割り入れられていることを特徴とする。さらに、前記1×2経路スイッチとゲートスイッチの駆動配線は、直列または並列に接続され、駆動配線が共有化されていることを特徴とする。
請求項7に記載の可変減衰器、および/または、請求項13に記載の合流比可変の素子は、実質的に均一な減衰量または分岐比で動作することを特徴とする。また、請求項8に記載の可変減衰器、および/または、請求項14に記載の分岐比可変の素子は、実質的に均一な減衰量、または分岐比で動作することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、個別波長の入出力ポートを備えたので、新たな合分波器を設置することなく個別の波長チャンネルの入出力を行うことができる。また、波長選択光スイッチとして、分岐器、合流器を用いることで、スイッチ機能が省かれ、合分波器の個数を大幅に削減されているため、低価格、コンパクトな波長選択光スイッチを提供することができる。
また、本発明によれば、可変減衰器機能を備えたので、出力レベルを調整することができる。特に、波長チャンネル毎に可変減衰器、および、出力レベルモニタが装備することにより、WDM信号の入力状態に適応して動的に各波長チャンネルの出力レベルを調整することができる。
さらに、本発明によれば、分岐器、合流器において分配比をWDMポート間で等しくしたので、ノード内での損失を補償するための光アンプで信号光に加わるノイズを最小限に抑えることができる。また、分岐器、合流器において分配比を1WDMポートだけ優先し、他のWDMポートで残りを等分配としたので、例えば、光リングシステムに適用した場合に、光アンプの削減を図りながらも光アンプで加わるノイズを最小限にすることができる。さらに、分岐器、合流器において分配比可変とすることで、適用システムに応じて最適な動作をさせることができる。
さらにまた、本発明によれば、保守交換の単位を伝送路ファイバ対に対応する構成としたので、伝送路ファイバの敷設数に応じて増設でき、経済的に設備増強を行うことができるとともに、故障時の交換も伝送路ファイバの段線故障と同様に扱うことができ、故障交換時における影響も最小限に抑えることができる。
さらにまた、本発明によれば、波長選択光スイッチで用いされる合分波器や光スイッチ/可変減衰器を平面光波回路部品で実現しているため、コンパクトなデバイス構成にすることができる。合分波器と光スイッチ/可変減衰器の間の接続順番の並び替えに対して、光ファイバを用いた配線板で行うことにより、交差損失を被ることなくコンパクトに実装することができる。また、光スイッチに基本素子を従属に接続したタップ型で集積スイッチを構成するので、スイッチ基本素子が一直線に並ぶ性アウトを取ることができ、高密度に集積することができる。
さらにまた、本発明によれば、このスイッチ素子は、ON電力時に光信号が出力される構成にすることで、ON電力を印加するスイッチ素子と光信号を出力するポートが、一対一に対応し、ON電力を必要とするスイッチ素子は必ず最大1となることからトータルの消費電力を抑えることができる。また、ON電力を加えない状態では、シャッター機能として動作させることができる。
さらにまた、本発明によれば、スイッチ基本素子を経路切替スイッチとゲートスイッチの二重構成とすることで、損失の増加を抑えながらも消光比を得ることができる。さらに、この切替スイッチとゲートスイッチの駆動配線を共有化することで配線スペースの削減や駆動回路の削減を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(1.WXC用波長選択光スイッチの全体構成について)
図6に、本発明の第1の実施形態にかかるWXC用波長選択光スイッチの構成を示す。N波長のWDM信号を扱う(M+1)組の伝送路入出力ファイバ対に対して、Drop側波長選択光スイッチ(DropWSS)61と、Add側波長選択光スイッチ(AddWSS)62とが、(M+1)組用意されている。DropWSS61は、1個のWDM入力ポートと、M個のWDM出力ポートと、N個の個別波長出力ポート(Dropポート)とをL群有している。AddWSS62は、1個のWDM出力ポートと、M個のWDM入力ポートと、N個の個別波長入力ポート(Addポート)とをL群有している。DropWSSのWDM出力ポートとAddWSSのWDM入力ポートとの間を相互にファイバコードでメッシュ接続されている。
なお、図6には図示していないが、入出力伝送路ファイバと波長選択光スイッチの間には、通常、伝送設計に基づいた適切な光増幅器や分散補償モジュール等が必要に応じて付加される。また、Dropポート、Addポートからクライアント装置への接続は、適切なインタフェース変換を行う送受信機を介して接続される。
第1の実施形態にかかるWXC用波長選択光スイッチの構成では、伝送路入出力ファイバに対するWDM入出力ポート以外に、個別波長の入出力ポートを元来備えているので、新たな合分波器を追加する必要がない。また、各伝送路入出力ファイバ対に対して一組ずつ個別波長の入出力ポートを持っているので、仮に、全ての伝送路入出力ファイバ対の全てのWDM信号をクライアント装置へアドドロップさせる必要があったとしても、新たなスイッチの追加などの装置構成の組み換えをすることなく、全てのアドドロップを行うことができる。
また、上述したインタフェース変換用の送受信機には、予備切り替えのために2系統の入出力ポートを有する場合もある。この場合は、2つの伝送路入出力ファイバに対する個別波長入出力ポートに物理的に接続を行うことになるが、通常、一方の伝送路入出力ファイバでのみ光信号の送信受信を行い、もう一方の伝送路入出力ファイバは異常時に直ぐに光スイッチにて切替可能な経路として確保するのみで、論理的な接続は同時には行わないことがある。この予備の経路には、通常時には光信号が通っていないため、優先順位の低い光信号を通すことができるが、個別波長入出力ポートが一群のみ(L=1)であると、上述のように物理的にポートが塞がっている為に新たな接続をすることができないが、個別波長入出力ポートが複数群あれば(L≧2)、このような状況でも有効に予備経路を活用することができる。
また、保守交換モジュール単位をDropWSS61とAddWSS62の組にすることで、伝送路入出力ファイバ対の敷設数に応じた構成にすることができる。例えば、M=7とした場合、DropWSS61とAddWSS62を8対用意することで、最大で8対の伝送路入出力ファイバをメッシュ接続するWXCを構成することができる。導入初期のように2対の伝送路入出力ファイバしか必要のない時期には、DropWSSとAddWSSを2対用意するだけで良い。その後、伝送路入出力ファイバの敷設数が増加した場合には、増加数に応じてDropWSS61とAddWSS62を追加すれば良い。しかも、この増設時に既存のDropWSS61とAddWSS62を入れ替えたり、既接続のパッチファイバコードを接続し直したりする必要がないので、既設の回線に全く影響を与えることなく増設を行うことができる。また、モジュール故障時の交換においても、交換時の影響の生じ方が伝送路ファイバの断線時と同じになり、交換時に他の回線への影響を最小に抑えることができる。
通常、回線設置は、往路回線と復路回線の双方向対で行うので、DropWSS61とAddWSS62は組で使用する。しかし、往路だけまたは復路だけといった単方向の伝送しか行わない場合には、単独で使用する場合も有りうる。この場合は、AddWSS62のみ、またはDropWSS61のみの増設で十分なので、このケースを考慮する場合には、保守交換モジュール単位もDropWSS61とAddWSS62で別々の方が良いことになる。
第1の実施形態の構成では、同じ組内のDropWSS61とAddWSS62は接続されていない。この接続は、同じ隣接ノードへの伝送路入出力ファイバ対への折り返し経路の接続であり、ネットワークの動作要件を詳細に検討した結果、多くの場合でこの接続は不要であることが判明したからである。これにより、組間の相互接続数、すなわち、DropWSS61のWDM出力ポートとAddWSS62のWDM入力ポートを(M+1)個からM個に削減することができる。但し、ネットワーク設計によっては、この折り返し経路の接続が必要な場合も有り、その場合にはこの削減のメリットを得ることはできない。
上述のパラメータ、N、M、Lは、各々のDropWSS61/AddWSS62でそれぞれ同数である方が、一般的に未接続ポートが生じず無駄のない構成となる。例えば、DropWSS(i)および、AddWSS(i)のNをそれぞれNa(i)、Nd(i)とすると、Na(i)=Na(j)=Nd(i)=Nd(j)である方が良い。M、Lについても同様である。しかしながら、例えば、ある伝送路入出力ファイバでのWDM信号は100GHz間隔40チャンネル、別の伝送路入出力ファイバでは200GHz20チャンネルといった場合、ある特定の伝送路入出力ファイバ間では相互接続の必要性がない場合等は、同数で無い方が無駄のない構成となり、必ずしも同数である必要性はない。しかしながら、明細書中では表記上の煩雑性を回避するために便宜上、DropWSS/AddWSSで同一のパラメータ表記を用いて表現する。
(2.DropWSS、AddWSSの詳細構成について)
次に、上述のDropWSS61およびAddWSS62の詳細な実施形態として、図7に、Drop側波長選択光スイッチ(DropWSS)の詳細構成を示し、図8に、Add側波長選択光スイッチ(AddWSS)の詳細構成を示す。
図7を参照すると、DropWSS61は、WDM入力ポートおよびこれに接続された分波器71と、波長毎に用意された1×K光スイッチ72と、M個のWDM出力ポートと、これに接続されている合波器73と、L群の個別波長出力ポートとから構成されている。WDM入力ポートから入力されたWDM信号光は、分波器71で個別波長に分波される。分波された信号光は、それぞれの波長毎に1×K光スイッチ72で出力先が振り分けられる。WDM出力ポート側へ振り分けられた信号光は、他の波長と合波器73で合波されてWDM出力ポートへ出力される。個別波長出力ポート側へ振り分けられた信号光は、そのまま個別波長出力ポートへ出力される。
このように、個別波長出力ポートを備え、しかも個別波長の出力を光スイッチから個別波長に分波されたまま出力する構成により、合波器等での過剰な損失を受けることなく信号光を出力することができる。
図8を参照すると、AddWSS62は、M個のWDM入力ポートと、これに接続された分波器83と、L群の個別波長入力ポートと、波長毎に用意されたK×1光スイッチ82と、WDM出力ポートと、これに接続されている合波器81とから構成されている。M個のWDM入力ポートから入力された信号光は、分波器83で個別波長にそれぞれ分波される。分波された信号光、および、個別波長入力ポートから入力された信号光は、それぞれの波長毎にK×1光スイッチ82で入力信号が1つ選択され、その後、合波器81で合波されてWDM出力ポートへ出力される。
AddWSS62においても、DropWSS61と同様に、個別波長入力ポートを備え、しかも個別波長の入力を個別波長入力ポートから個別波長のまま、各波長の光スイッチへ入力する構成により、分波器等での過剰な損失を受けることなく信号光を入力することができる。
DropWSS61とAddWSS62では、波長毎に可変減衰器74,84および光レベルモニタ75,85が用意されている。光レベルモニタ75,85からのモニタ値によって可変減衰器74,84を制御することにより、信号光の出力レベルを波長毎に制御して出力することができる。一般的に、伝送路ファイバへの光出力は、伝送特性上、各波長で所定の出力レベルに揃えて出力する等のレベル制御を行って出力したほうが好ましい。また、個別波長出力ポートへの光出力においても、光受信機の受信特性上、所定の出力レベルでの出力されることが好ましいので、このような波長毎のレベル制御機構を備えておいたほうが良い。しかし、特性よりも低コストを重視する用途においてはこの限りではなく、必要がなければ省いても良い。また、信号光の入力レベルが予め分かって、出力レベルが決まっている場合や、WSSの挿入損失のバラツキだけを補正する場合等は、可変減衰器のみ装備し減衰制御だけで使用する方法もある。
可変減衰器74,84と光レベルモニタ75,85の前後関係については、フィードバック制御を行うことを勘案して図示した順番とする。フィードフォワード制御の場合には前後が逆になる。また、可変光減衰器74,84と光レベルモニタ75,85の位置は、DropWSS61では分波器71と1×Kスイッチ72の間に、AddWSS62ではK×1スイッチ82と合波器81の間に置かれているが、これは、この位置で制御を行えば、各波長につき一箇所の配置で済むためである。数量的な制約が無ければ、例えば、DropWSS61では1×Kスイッチ72と合波器73、個別波長出力ポートの間でも良いし、AddWSS62ではK×1スイッチ82と分波器83、個別波長入力ポートの間に置かれても良い。
DropWSS61、AddWSS62共に、図中では、各入出力ポートに光モニタ76,77,86,87を付加している。これは、各ポートからの入出力をシステムが確認するためのものであり、システム動作上の不具合が生じたときに、不具合が内部の動作不良、故障等による問題なのか、ファイバコードの接続ミス等の外部の問題なのかを切り分けるために用いる。基本的には、全ての入出力ポートに光モニタを備えておいた方が好ましいが、可変光減衰器や光スイッチ等の内部構成要素の信頼性が極めて高いと判断できる場合、或いは、光レベルモニタにて代用可能な場合には、コストや実装容積等の事項を優先して、部分的に或いは全部を省略することもある。
例えば、AddWSS62において、受動部品である合波器81が故障すること確率は極めて低い。従って、WDM出力の光モニタ86は省かれ、合波前の波長毎に装備されている光レベルモニタ85での確認で代用される。
DropWSS61において、WDM出力ポートに1波長しか出力されない場合には、このポートでの出力は波長多重信号とはならないが、ここでは特に区別せず1波長しか出力されない場合もWDM出力と呼び、ポートもWDM出力ポートと呼ぶことにする。同様に、AddWSS62においてWDM入力ポートに1波長しか入力しない場合も、WDM入力、および、WDM入力ポートと呼ぶことにする。また、上記の構成では、K、L、Mの間に特に数値関係の規定はしていないが、通常、内部接続の過不足を避け無駄のない接続構成とするために、K=M+Lで構成したほうが好ましい。また、図7、8ではL=1での例を図示している。
(3.簡易型構成について)
次に、上述のDropWSS61およびAddWSS62の別の実施形態として、図9に、DropWSSの代わりに用いるDrop分岐器の構成を示し、図10に、AddWSSの代わりに用いるAdd合流器の構成を示す。
図9を参照すると、Drop分岐器は、WDM入力ポートと、これに接続された光分岐素子91と、M個のWDM出力ポートと、L群の個別波長出力ポートと、これに接続されている分波器92とから構成されている。WDM入力ポートから入力されたWDM信号光は、光分岐素子91でWDM信号光のまま分岐され、一部の分岐光はそのままWDM出力ポートに出力される。別の一部の分岐光は、分波器で各波長に分波されて、個別波長出力ポートに出力される。
Drop分岐器は、通常、第1の実施形態(基本形態)のDropWSS61の代わりに用いられ、AddWSS62と組み合わせて用いられる(Drop簡易形態)。すなわち、Drop分岐器からは全波長の信号光が全てのAddWSSに対してブロードキャスト出力され、各AddWSSで必要な波長の信号光を排他的に選ぶことで、波長選択光スイッチを行う。
この構成によれば、Drop側が分岐によって信号光を送っているので、原理的に分岐損失が発生するデメリットがあるが、Drop側の構成が極めて簡易な構成で済むことからモジュールサイズ、および、価格の面で非常に有利な構成になる。また、全AddWSS、或いは、いくつかのAddWSSで、同じDrop分岐器からの信号を選ぶこともできるので、ある伝送路ファイバからの信号を全て、或いはいくつかの複数の伝送路ファイバに出力することができる。すなわち、ユニキャスト動作だけでなく、ブロードキャスト動作やマルチキャスト動作を行うことができる。また、後述するAdd簡易形態と比較すると、伝送路ファイバへの出力側は基本形態であるAddWSSを用いているため、基本形態の時と同様に、各波長間でのレベルをAddWSSの制御精度で制御することができる。後述のAdd簡易形態では、DropWSSで各波長の制御を行うため、その下流にあるAdd合流器の合流素子の特性バラツキや、DropWSSとAdd合流器間の接続ファイバコードの接続損失バラツキの影響が僅かではあるが残ってしまう。また、基本形態と同様に、Add側ではAddWSSにより入力ポートを選択制御しているので、未使用の入力ポートから誤って光を入力しても問題が生じることは無い。
図10を参照すると、Add合流器は、M個のWDM入力ポートと、L群の個別波長入力ポートと、これに接続されている合波器102と、WDM出力ポートと、これに接続されている光合流素子101とから構成されている。個別波長入力ポートから入力された個別波長の信号光は合波器102で合波され、WDM入力ポートから入力されたWDM信号光と光合流素子101にて合流される。
Add合流器は、通常、第1の実施形態(基本形態)のAddWSS62の代わりに用いられ、DropWSS61と組み合わせて用いられる(Add簡易形態)。すなわち、DropWSSで波長毎に他のDropWSSと出力先を選択し、それぞれのAdd合流器では各DropWSSからの信号光を単純に合流させることで、波長選択光スイッチを行う。
この構成によれば、Add側が合流によって信号光を合波しているので、原理的に合流損失が発生するデメリットがあるが、Add側の構成が極めて簡易な構成で済むことからモジュールサイズ、および、価格の面で非常に有利な構成になる。また、Drop簡易形態と比べると、出力先をDrop側で選択制御しているので、基本形態の時と同様に、未使用の出力ポートに信号光を放射することは無い。
Drop簡易形態、Add簡易形態のいずれも、基本形態比べると、原理的に損失が生じてしまうが、これに関しては、適宜、必要に応じてDrop側とAdd側の間に光アンプを挿入することで、対応することができる。
さて、ここでDrop分岐器の光分岐素子91の分岐比、および、Add合流器の光合流素子101の合流比について述べておく。光アンプを用いた伝送技術でよく知られているように、伝送している信号レベルが極端に小さくなると光アンプでレベルを回復しても、光アンプからのノイズが相対的に大きくなり、伝送特性上好ましくない。従って、WXCノードにおいても同様に、信号レベルが可能な限り小さくならないようにレベル設計を行う必要がある。Drop分岐器で全てのWDM出力ポートの信号レベルを考えると、光分岐素子101の分岐比が等分岐比になっている時に、信号レベルの減少が全ての出力ポートで等しく最小限に抑えられる。よって、一般的にはWDM出力ポート間で当分岐比が望ましい。同様にAdd合流器の合流素子の合流比についてもWDM入力ポート間で等しい方が望ましい。
Drop分岐器の光分岐素子91の個別波長出力ポート側に対する分岐比については、WDM入力での入力レベルと内部の分波器の損失等を勘案して、個別波長出力ポートでの出力レベルが、光受信機の受信範囲に入るように設計して、残りについてWDM出力ポート間で等分岐比することになる。Add合流器の光合流素子101の個別波長入力ポート側に対する合流比については、光送信器からの光出力レベルと内部の合波器の損失等を勘案して、WDM入力ポートからの信号光レベルと、光送信器からの信号光レベルがWDM出力ポートでほぼ同一レベルになるように設計し、残りについてはWDM入力ポートで等合流比にすることになる。
Drop分岐器では出力ポート毎に、Add合流器では入力ポート毎に、可変減衰器93,103および光レベルモニタ94,104が用意されている。WDM入出力ポートに関しては波長毎のレベル制御はできないものの、これにより、WDM信号トータルのレベル制御、減衰制御は行うことができる。個別波長入出力ポートについては、基本形同様、個別波長毎に、可変減衰器95,105および光レベルモニタ96,106により、レベル制御、減衰制御を行うことができる。また、これらの可変減衰器95,105をシャッターとして用いることで、簡易形態では問題となるケースも生じる未接続ポートからの信号光放射や誤信号入力を防止することもできる。
可変減衰器と光レベルモニタ、入出力モニタに対する考え方は、DropWSS61、AddWSS62の場合と同様に、必要に応じて、適宜、省略や配置変更、追加をする。例えば、Drop分岐器で個別波長出力に対するレベル制御において、各波長を個別に制御する必要がなければ、波長毎に設けてある可変減衰器と光レベルモニタを光分岐素子と分波器の間にまとめて一組設ける構成でも良い。Add合流器についても同様である。
また、図9,10においては、L=1の例を示しているが、L≧2の場合の構成は大きく二通りの構成がある。1つは、分波器/合波器をL個用意する構成。すなわち、L群の個別波長出力/入力ポートにそれぞれ分波器/合波器を用意し、光分岐素子/光合流素子にそれぞれ接続する構成である。もう1つは、分波器/合波器は1個のみ用意し、波長毎にL分岐の分岐素子/L合流の合流素子を用意する構成。すなわち、L群の個別波長出力/入力ポートを波長毎にL分岐の分岐素子/L合流の合流素子で集約して1つの分波器/合波器に接続して、光分岐素子/光合流素子へ一箇所で接続する構成である。
前者の方法は、光分岐素子/光合流素子の規模がLによって大きくならないメリットがあるが、分波器/合波器がL個必要になると言うデメリットがある。後者の方法は、分波器/合波器の個数はLに拠らず増えないが、新たにL分岐の分岐素子/L合流の合流素子が必要になると言うデメリットがある。分波器/合波器を後述するように平面光波回路で構成する場合には、平面光波回路中にL分岐の光分岐素子/L合流の光合流素子を簡単に集積できるので後者の方が簡便な構成になる傾向にある。また、グレーティング等の空間部品で構成する場合には、空間の3次元性をうまく利用することで複数の分波器/合波器をほぼ同一のサイズで作製する事が可能なので前者の方が簡便な構成になる傾向がある。この様に実現手段によって最適な構成は変わる。
Drop簡易形態、Add簡易形態における、DropWSSのDrop分岐器への置き換えや、AddWSSのAdd合流器への置き換えは、通常、様々な管理の観点から統一して行ったほうが望ましいが、必ずしも全てのDropWSSやAddWSSについて行う必要はなく、一部において置き換えても大きな問題は無い。その際は上述のメリット、デメリットが部分的に生じるだけである。
(4.光リングシステムのリング間接続に用いる場合の構成について)
図11に、本発明の第2の実施形態にかかる光リング伝送システム用波長選択光スイッチの構成を示す。第2の実施形態は、伝送路入出力ファイバ対を2対セットにして構成されている。4組の伝送路入出力ファイバ対に対して、モジュール111−1,111−2が光リング1の一部を構成し、モジュール112−1,112−2が光リング2の一部を構成している。3以上の光リングに関しても同様の考えで接続ができる。
モジュール111,112に含まれるDropWSS、AddWSSは、上述した詳細構成と同じであるが、Drop簡易形態やAdd簡易形態で構成する場合には、光分岐素子/光合流素子の分岐比/合流比の最適比が変わる場合がある。
図12に、メインリングと複数のサブリングを含む光リング伝送システムの構成を示す。例えば、サブリング122−1にあるノード124から、メインリング121を経由して別のサブリング122−6にあるノード125に伝送する場合が、最も厳しい伝送条件になる。この伝送経路では、メインリング121とサブリング122との間を跨ぐ箇所は、リング接続ノード123A,123Fの2箇所であるが、メインリング121内でのリング接続ノード123B〜123Eの4箇所を通過するので、ノード内の通過箇所の方が多い。従って、リング内通過時に付加される光アンプからのノイズ量を、リング間通過時の付加量よりも抑えた方が、伝送特性上有利になる。上述したように、光分岐素子/光合流素子の分岐比/合流比は、WDMポート間では等しい方が好ましいが、図12のようなリング間接続の場合は、リング内を接続するWDMポート、すなわちモジュール111−1,111−2を接続するポート、モジュール112−1,112−2を接続するポートの損失が低くなるように分岐比/合流比を優先設計した方が好ましい。
図12に示すようなネットワークでは、最初から全てのサブリング122が接続されるとは限らず、導入初期はメインリング121のみで運用され、需要の拡大に対応して順次サブリングを追加していく場合も、実際は多い。この場合も、リング内を接続するWDMポート、すなわちモジュール111−1,111−2を接続するポート、モジュール112−1,112−2を接続するポートの損失が低くなるように設計しておくと、モジュール111−1,111−2の間、モジュール112−1,112−2の間では、分岐損失/合流損失が小さいため、光レベル回復のための光アンプを挿入しなくても済むため、初期の導入コストを抑えることができるメリットがある。なお、このケースでは、サブリングを追加したときに初めて、リング間を接続するWDMポート間に光アンプが必要になり、リング内を接続するWDMポートには、サブリング追加前も追加後も光アンプを接続する必要がない設計とすることができる。
上述したように、光分岐素子/光合流素子の分岐比/合流比の最適比は、ネットワークの構成によって変わることもあるので、この比が変更できる可変分岐素子/可変合流素子を使用すれば、モジュールの種類を増やすことなく同一構成で、種々のネットワークへ適用することができる。
実施例1として実際に作製した波長選択光スイッチついて説明する。対応する伝送路入出力ファイバは、8対、すなわちM=7、波長多重数は32波長、すなわちN=32、個別波長入出力ポートは1群、すなわちL=1である。保守運用モジュールの単位は、DropWSSで1モジュール、AddWSSで1モジュールとする。合分波器や光スイッチ/光可変減衰器には、石英系導波路ベースの平面光波回路(PLC)技術を用いて作製する。
図13に、実施例1の波長選択光スイッチにおける合分波器の構成を示す。チップ内には合分波器としてアレイ導波路格子(AWG)が複数回路集積され、DropWSS131、AddWSS132それぞれ1チップで構成されている。
この構成では、入出力導波路が隣接するAWG回路で左右逆方向になるように配置されている。これは、各回路それぞれ32ポートある波長別入出力導波路と、1ポートしかない波長多重入出力導波路を左右に分散配置することで、接続導波路の密度を左右でほぼ等しくする狙いがある。チップに光ファイバを接続するためには、ある程度の導波路間隔を必要とする。そのため、波長別入出力導波路が片側に集まるレイアウトでは、AWG回路間の間隔を空けてこの間隔を確保する必要が有り、チップサイズの増大を招く。そこで、導波路の左右への均等配置を行うことで、チップサイズの増大を防ぐこととする。
また、この構成では、隣接するAWG回路において、基本的には信号光が逆方向に伝播するために、隣接回路からの漏れ光があっても出力導波路に出力されず、伝送劣化要因の発生を防止することもできる。図13の合分波器では、最下部にレイアウトされているAWG回路だけ隣接回路と同一方向の伝播となってしまっているが、今回は、上述の入出力導波路密度の均一化を優先させた。もし、漏れ光の低減優先させる場合には、最下部にレイアウトされているAWG回路の向きが左右逆になるように配置することになる。なお、チップサイズは約50×75mmである。
図14に、実施例1の波長選択光スイッチにおける可変減衰器付きスイッチの構成を示す。実施例1では、K=M+L=8とし、DropWSS用に、1×2スイッチ素子143を多段に接続して構成した1×8スイッチ145が、N=32連1チップに集積されている。AddWSS用に、2×1スイッチ素子144を多段に接続して構成した8×1スイッチ146が、N=32連1チップに集積されている。
図15に、可変減衰器付きスイッチにおけるスイッチ素子の詳細構成を示す。DropWSS用の32連の1×8スイッチ145では、図15(a)に示すマッハツェンダー干渉計(MZI)型スイッチを1×2スイッチ素子151として用い、これを8個従属に接続している。すなわち、各段の1×2スイッチ素子の出力導波路2を、次段の1×2スイッチ素子の入力導波路に接続し、出力導波路1を1×8スイッチの出力ポートとしている。なお、最終段の1×2スイッチ素子の出力導波路2は未接続となる。MZI型スイッチには、スイッチ動作のための熱光学位相シフターとして動作する薄膜ヒータが備えられている。干渉計部分には光信号波長の半波長に相当する光路長差が設けられおり(非対称干渉計構成)、薄膜ヒータに電力印加していないときには、公知の干渉原理により、入力導波路から入力された信号光は出力導波路2に出力され、次段の1×2スイッチ素子に信号光が伝播される。薄膜ヒータに半波長の光路長差を打ち消すに相当する電力(ON電力)を印加すると、入力導波路から入力された信号光は出力導波路1、すなわち、出力ポートに出力される。また、MZI型スイッチは、アナログ動作するので、薄膜ヒータに0〜ON電力の間の電力を印加すると印加電力量に応じた切替となり、出力導波路1に対して光可変減衰器(VOA)として動作させることができる。従って、各波長の出力を調整するVOA機能はスイッチ素子に持たせ兼用とすることで、VOAは単独では設けず、素子数の削減を図った。
AddWSS用の32連の8×1スイッチ146では、図15(b)に示すゲート用MZI153と切替用MZI154の2重構成のMZIスイッチを2×1スイッチ素子152として用い、これを1×8スイッチと入出力が逆であるが、同様の考え方で8個従属に接続している。ゲート用MZI153と切替用MZI154は、共に非対称干渉計構成になっている。この2重構成の2×1スイッチ素子は、スイッチ素子数が2倍となってしまうが、入力1から出力への経路に対して2個のMZIスイッチ素子を通るので高い消光比が得られる。一方、入力2から出力の経路に対しては、1×8スイッチと同様に1個のMZI素子しか通らないので、素子の複雑化に伴う損失増加の影響が最小限になる構成になっている。スイッチの動作およびVOA機能については1×8スイッチと基本的に同様であるが、2重構成になっているため、若干動作方法に違いがある。経路切替動作では、ゲート用MZI153と切替用MZI154を同時に電力印加して切替を行う。
VOA動作には2通りの方法がある。一方は、ゲート用MZI153のみをVOA動作にも用い、切替用MZI154は経路切替専用で用いる方法(1段VOA法)である。もう一方は、ゲート用MZI153と切替用MZI154を共にVOA動作にも用いる方法(2段VOA法)である。前者の1段VOA法は、切替用MZIを経路切替専用で用いるため、前段からの漏れ光が出力に混入しにくいメリットがある。一方、後者の2段VOA法は、切替用MZIとゲート用MZIを同時駆動できるため、薄膜ヒータを直列接続、或いは並列接続することでチップ上の配線数を減らすことができるメリットがあると同時に、駆動回路も切替用MZIとゲート用MZIを別々に用意する必要がなく1つにまとめられるメリットがある。また、一般に、減衰量が大きい領域では、減衰精度が落ちたり、偏光依存性が大きくなったりすることが多いが、2段VOA法では、MZI一段当たりの要求減衰量が1段VOA法の半分になるため、特性を維持できる減衰量域を広く取ることができる。
上述したように、スイッチ素子を従属接続した構成はタップ型と呼ばれている。このタップ構成の特徴は、いずれのスイッチ状態でも電力印加しているスイッチ素子は1連につき1つのみであり、他のスイッチ素子は電力否印加となる。従って、消費電力が小さくなると同時に、駆動回路をデジタル電気スイッチ等で切替えて使用することで、1連につき1つに共有できる。また、スイッチ素子が1連の中で基本的に一直線に並ぶため、多連集積したときに高密度に集積することができる。なお、上記32連1×8スイッチは30×80mmのチップに、上記32連8×1スイッチは30×120mmのチップに集積することができる。
一方、別の接続レイアウト方法として、ツリー型と呼ばれる構成がある。ツリー型構成はスイッチ素子を再帰的2分木構造に接続した構成である。この構成は、スイッチ素子段がlog(K)となるので、K段必要なタップ型と比較してスイッチ素子段数が少なくて済み、チップ長が短くて済むメリットや損失が小さくなると言うメリットがある。しかしながら、スイッチ素子を横に並べるため、最終的にチップ幅が広くなってしまいチップ面積と言う観点からは、タップ型と比較してメリットは生じない。また、電力を印加するスイッチ素子が1連当たり最大でlog(K)となるので、消費電力や駆動回路数はタップ型と比較して多くなってしまう。
図16に、実施例1におけるWSSモジュールの内部接続構成を示す。図13に示した合分波器チップ161と図14に示した可変減衰器付きスイッチチップ162とを、光ファイバで接続する。分波器161の出力は、32芯の光ファイバ163により、32チャンネル光レベルモニタタップ164を介して、32連可変減衰器付きスイッチチップ162の入力に接続している。可変減衰器付きスイッチチップ162の出力は、光配線板165を介して、個別波長出力ポートや各合波器の入力に接続している。分波器のWDM入力や各合波器のWDM出力は、そのままWDM入出力ポートに接続している。
光配線板165は、波長毎にまとまって並んでいる光ファイバの順番を出力先毎にまとめ直している多芯のファイバ配線である。この並べ替えは、例えば、スイッチチップの中で行う方法もあるが、その場合は、導波路の交差損失の影響を受け、モジュール全体の挿入損失が大きくなってしまうという問題がある。導波路の交差損失は、一箇所ではそれほど問題のない大きさであるが、実施例1のデバイスように交差数が非常に多い場合は、その積算量は無視できないものとなる。実施例1のモジュールでは、光配線板を用いることで、この交差損失の影響を回避しつつ、かつ、コンパクトにファイバ配線の入れ替えを行うことができる。
実施例1では、VOAの前に光レベルモニタが接続されているので、光のレベル制御はフィードフォワード動作で行っている。制御精度はフィードバック動作に比べると若干制御精度が落ちるが、VOA機能をスイッチチップに持たせることで、コンパクトに構成することができる。
AddWSSモジュールの内部接続構成も、Add用の合分波チップを使用し入出力関係が入れ替わるだけで、基本的な接続構成は同じである。なお、AddWSSの場合は、VOAの後に光レベルモニタが接続されているので、フィードバック動作で光出力レベル制御を行っている。AddWSSの出力は、伝送路ファイバへ入力するWDM信号のレベル状態(絶対値、および、各波長のバランスの両方を含む)に大きく影響するので、フィードバック制御にて精密にレベル制御できることは好ましい。
DropWSSモジュール用の1×8スイッチ145、AddWSSモジュール用の8×1スイッチ146はタップ型であるので、どの1×2スイッチ素子/2×1スイッチ素子もON動作させないと、どの入力ポート/出力ポートも選ばない、いわゆるシャッター動作をさせることができる。シャッター動作により、不必要な信号光が伝送路光ファイバに送出されたり、未接続の出力ポートから信号光が出射されたりすることを防ぐこともできる。
DropWSSモジュール、AddWSSモジュール共に220×135×30mmのサイズに納めることができる。挿入損失は、WDMポート間で約10dB、WDMポートと個別波長ポート間で約6dBである。スイッチ消光比は、DropWSSモジュールで20dB以上、AddWSSモジュールで40dB以上である。なお、上記の挿入損失を考慮して、WXC用WSSを組む際は、DropWSSモジュール/AddWSSモジュール間には光アンプを挿入する。
実施例2として実際に作製した波長選択光スイッチついて説明する。対応する伝送路入出力ファイバは、4対、すなわちM=3、波長多重数は40波長、すなわちN=40、個別波長入出力ポートは1群、すなわちL=1である。実施例2の波長選択光スイッチは、光リング間を接続するための波長選択光スイッチを主な用途先としている。DropWSSは、簡易形態であるDrop分岐器で構成する。Drop分岐器の個別波長出力に対するレベル制御については、波長毎に行うのではなく波長多重光一括で行う。すなわち、個別波長出力ポート手前の波長毎のVOAおよび光レベルモニタは設けず、光分岐素子と分波器の間に設ける。これにより、VOAおよび光レベルモニタの数量を、大幅に削減することができる。また、保守運用モジュールの単位はDrop分岐器とAddWSSをセットで1モジュールとし、同一筐体に納める。合分波器や光スイッチ/光可変減衰器には、石英系導波路ベースの平面光波回路(PLC)技術を用いて作製する。
図17に、実施例2の波長選択光スイッチにおける合分波器の構成を示す。実施例1と同様に、チップ内には合分波器としてAWGが複数回路集積されている。実施例2では、Drop分岐器の分波器とAddWSSの合分波器を同一チップ171に集積してある。この構成では、実施例1と同様に波長別入出力導波路と波長多重入出力導波路を左右に分散配置する。チップサイズは、約50×50mmとなる。
図18に、実施例2における合分波器の透過特性を示す。AddWSSでの合分波器には、図18(a)に示すように、透過特性がややフラットになる特性になるように設計する。Drop分岐器の分波器には、図18(b)に示すように、透過特性がいわゆるガウス特性と呼ばれる特性になるように設計する。これは、以下のような理由による。
AddWSSのWDM入力からWDM出力に通過する信号光は、ノードを通過する信号光である。図4や図12で示したように、WSSが用いられる光ネットワークでは、複数のノードを信号光が光のまま通過する。ガウス特性のような尖った透過特性が合分波器に使用されると、ノードを通過するたびに、信号光の信号スペクトルは合分波器でフィルタリングされ、歪を受けることになるため、好ましくない。従って、AddWSSでは、このような帯域制限を起こしにくいフラットな特性の合分波器を使用した方が良い。
一方、Drop分岐器に使用される分波器には、信号光は一回しか通らないので、多段通過による問題は生じない。また、光アンプを用いた伝送システムでの受信信号光は、光アンプからのノイズが付加されており、一般に、光受信機に入力する前にこのノイズは適切な光学フィルタで取り除く。このフィルタとしては、フラット特性の分波器ではノイズ除去が不十分であり、ガウス特性の分波器の方が好ましい。また、一般にガウス特性の分波特性の方がフラット特性の分波器よりも損失が小さいので、フラット特性にする必要性がないのであれば、損失の観点からも、ガウス特性の方が好ましい。
図19に、実施例2の波長選択光スイッチにおける可変減衰器付きスイッチの構成を示す。実施例2では、K=M+L=4とし、AddWSS用に、2×1スイッチ素子194を多段に接続して構成した4×1スイッチ196が、N=40連と、Drop分岐器用に、光分岐素子193およびVOA195が、M=4連とが、1チップ内に集積されている。AddWSS用4×1スイッチ196の構成および動作は、実施例1と同じである。2×1スイッチ素子194には、図15(b)に示した2重構成のMZIスイッチを用いており、駆動配線は直列接続により各連一本にまとめ、駆動回路も各連1回路合計40回路にする。
図20に、実施例2の波長選択光スイッチにおける広帯域可変減衰器の構成を示す。Drop分岐器の広帯域VOAには、一方の方向性結合器が位相整合カプラ201,202になったマッハツェンダー干渉計203,204を、縦続に接続した素子を用いる。通常の光路長差を持ったマッハツェンダー干渉計は、波長依存性を持った動作をする。これは、光路長差ΔLによる位相差φは、φ=2π・ΔL/λとなるため、波長λが異なると位相差も変化するためである。動作波長の違いは僅かであるため、スイッチ動作の場合は大きな問題にならないが、VOA動作では問題になってくる。今回用いている位相整合カプラ201,202には、光路長差ΔLPCGが設けられており、マッハツェンダー干渉計203,204本体の波長依存性を打ち消す位相変化をもたらす設計になっている。そのため、この広帯域VOAは、広い波長範囲で一定の減衰量が得られる。
広帯域VOAにより、波長多重信号光を一括して制御しているにもかかわらず、0〜20dBの減衰動作時の波長依存性は、1530〜1560nmの広い範囲で僅か0.2dBに抑えることができる。
このDrop分岐器の広帯域VOAは、図19に示したように、AddWSS用4×1スイッチと同一チップに集積している。図15と図20の比較で分かるように、広帯域VOAは、通常のVOAと比べて位相整合カプラを用いている分、素子長が長くなるデメリットがある。しかしながら、Drop分岐器のVOAは、AddWSS用VO機能付き4×1スイッチと異なり、素子一段で構成されるので、AddWSS用4×1スイッチと集積してもチップ長が長くならずに集積することできる。なお、AddWSS用4×1スイッチは、個別の決まった波長しか通らないので、広帯域にする必要がない。むしろ、素子長短尺化の観点からは広帯域仕様にしない方が好ましい。
この様に、実施例2に限らず、DropWSSやAddWSSのVOA機能付きスイッチには、通常のMZIを用い、Drop分岐器やAdd合流器のVOAには、広帯域仕様のMZIを用いる組合せは、性能と集積性のバランスの観点から望ましい組み合わせである。また、ここでは、特に導波路型での例で説明したが、一般に広帯域構成にする場合にはデバイスが複雑、すなわち、サイズが大きくなることが多いことから、以上の組み合わせは導波路型に限るものではなく、一般に言えるメリットである。
Drop分岐器には、公知の波長無依存カプラ(WINC)と呼ばれる導波路型の光分岐素子を複数組み合わせて集積する。具体的には、図19に示すようにカプラ1、カプラ2、カプラ3を接続して集積する。分岐比は、カプラ1=80:20、カプラ2=50:50、カプラ3=50:50であり、全体では、80:5:5:10の分岐比とする。WINCの組合せは、図19に示す接続構成に限らず、単純に3つのWINCをツリー構成にし、または、タップ構成で従属接続しても良い。また、分岐素子は、WINCに限らず公知のマルチモード干渉(MMI)導波路を用いてもよい。MMI導波路を用いた場合には、比較的容易に単素子で4分岐等の多数分岐ができる。ただし、当分配の分岐比は比較的容易に実現できるが、当分岐で無い場合には、作製精度の観点から単素子で行わないほうが良い。
実施例2の可変減衰器付きスイッチのチップには、光レベルモニタのためのタップカプラを、出力導波路側に集積するが、チップサイズは、全体で35×75mmに納めることができる。
図21に、実施例2におけるWSSモジュールの内部接続構成を示す。図17に示した合分波器チップ211と図19に示した可変減衰器付きスイッチチップ212とを、光ファイバで接続する。実施例1と同様に、光配線板215を用いて交差損失を招くことなくコンパクトにチップ相互を接続する。実施例2では、光レベルモニタのタップ214が、可変減衰器付きスイッチチップ212内に集積されているので、可変減衰器付きスイッチチップ212からの出力は、奇数番のファイバを出力ポートまたは合分波チップへ接続し、偶数番のファイバを光レベルモニタに接続する実装を行った。なお、レベル制御はフィードバック動作で行っている。
分岐器の光分岐素子は、導波路型で実現したが、損失特性に優れるファイバ型で、チップ外に設けても良い。例えば、Drop側のVOAが必要のない場合等は、ファイバ型で構成し、DropWDM出力ポート1,2,3、およびDrop分波器へ出力した方が低い損失で構成できる。
また、光分岐素子は、固定の分岐比としたが、光分岐素子に用いられているカプラを、例えば、図20に示している広帯域VOAを可変1×2分岐器として用いて入れ替えることで、可変比率となる複数分岐の分岐素子とすることができる。また、二重構成となっているが、一重型でも良い。広帯域VOAを用いることで、波長依存性が少ない分岐比でWDM信号一括分岐することができる。
実施例2のモジュールは、220×135×15mmのサイズに納めることができる。挿入損失は、Drop分岐器の、WDM入力からWDM出力1の間で約2dB、WDM入力からWDM出力2,3の間で、約14dB、WDM入力から個別波長出力の間で13dB、AddWSSの、WDM入力1,2,3からWDM出力の間で約10dB、個別波長入力ポートからWDM出力ポートの間で約6dBである。AddWSSでのスイッチ消光比は40dB以上である。
作製した上記の波長選択光スイッチモジュールを4モジュール用意し、図11に示す形態で接続し、2リングを接続するリング間接続スイッチを構成する。同一リング内の接続、モジュール111−1,111−2間の接続、モジュール112−1,112−2間の接続には、Drop分岐器側は損失の少ないWDM出力1を用いる。AddWSS側は特に損失の違いが無いので、どのWDM入力を同一リング内の接続に使用しても良いが、ここではWDM入力1使用する。リング間の接続には、損失を考慮して光アンプを介して、残りのWDMポートを接続する。
この構成によれば、Drop分岐器を採用することで、モジュールの構成を大幅に簡素化することができサイズがコンパクトに成ると共に、コストを削減することができる。上述したように、AddWSSのスイッチの仕方によって、ユニキャスト動作だけでなく、マルチキャスト動作やブロードキャスト動作を行うことができる。また、AddWSS側には、光レベルモニタからのモニタ値を基にVOAをフィードバック動作させることで、伝送路ファイバへの出力レベルを極めて正確に制御することができる。
(その他の実施例)
以上の2つの実施例では、単機能としての入出力の光モニタは、PLCによる合分波器や光スイッチVOAの信頼性が極めて高いため特に入れなかったが、必要応じて入れても勿論良い。その際、モニタ用のカプラはAWGチップに集積する方法もある。この様に機能集積することで、コンパクトに多機能のモジュールを構成することができる。
以上2つの実施例では、導波路をベースとした光素子でデバイスを構成したが、これは実装集積性に優れるためである。他の方法、例えば、誘電体多層膜を用いた合分波器や、機械式のスイッチを用いた構成でも良く、最良の形態で説明した本発明の基本的な効果が得られることに変わりは無いことを付記しておく。
また、導波路ベースの光素子は、石英系導波路で実現をした。これは信頼性に優れ、光ファイバとの接続親和性が高く、また、生産技術としても確立された技術で量産に向くためである。しかしながら、他の材料系の導波路、例えば、シリコン導波路、LN導波路、高分子導波路等でも、本実施例で示した効果が同様に得られることは明らかである。
本実施例ではスイッチ素子にはMZI型を用いているが、これは、石英系導波路でのスイッチとしては、最も実績のある形態であるからである。しかしながら、いわゆるデジタル型とも呼ばれるY分岐を用いた構成でも、本発明での効果が得られることに変わりは無い。
本実施例では合、分波器とスイッチ/可変減衰器を別々のチップ上に作製し、それを光ファイバで接続したが、これは素子の歩留まりの観点、交差導波路の損失の観点からこの様にマルチチップで構成した方が、価格や特性の観点から好ましいためである。しかしながら、全ての素子を同一基板上に集積したモノリシック技術を用いても、上記の観点以外の効果についてはなんら変わりが無いことを付記しておく。
従来の波長選択光スイッチの構成を示す図である。 従来の1入力多出力の波長選択光スイッチの構成を示す図である。 従来の1入力多出力のスイッチ機能部の構成を示す図である。 従来の波長選択光スイッチを波長クロスコネクトノードに適用した例を示す図である。 従来のアドドロップ機能を持たせた波長選択光スイッチの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるWXC用波長選択光スイッチの構成を示す図である。 Drop側波長選択光スイッチ(DropWSS)の詳細構成を示す図である。 Add側波長選択光スイッチ(AddWSS)の詳細構成を示す図である。 Drop用分岐器の構成を示す図である。 Add用合流器の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかる光リング伝送システム用波長選択光スイッチの構成を示す図である。 メインリングと複数のサブリングを含む光リング伝送システムの構成を示す図である。 実施例1の波長選択光スイッチにおける合分波器の構成を示す図である。 実施例1の波長選択光スイッチにおける可変減衰器付きスイッチの構成を示す図である。 可変減衰器付きスイッチにおけるスイッチ素子の詳細構成を示す図である。 実施例1におけるWSSモジュールの内部接続構成を示す図である。 実施例2の波長選択光スイッチにおける合分波器の構成を示す図である。 実施例2における合分波器の透過特性を示す図である。 実施例2の波長選択光スイッチにおける可変減衰器付きスイッチの構成を示す図である。 実施例2の波長選択光スイッチにおける広帯域可変減衰器の構成を示す図である。 実施例2におけるWSSモジュールの内部接続構成を示す図である。
符号の説明
61 DropWSS
62 AddWSS
71,83 分波器
72 1×K光スイッチ
73,81 合波器
74,84 可変減衰器
75,85 光レベルモニタ
76,77,86,87 光モニタ
82 K×1光スイッチ

Claims (33)

  1. M個(M≧2)の波長多重入力ポートにそれぞれ接続されたM個の分波器と、
    前記分波器からの分波出力光と、L群(L≧1)の個別波長入力ポートからの入力光とを選択して出力する波長毎の光スイッチ素子と、
    該光スイッチ素子からの出力光を合波して出力ポートに出力する合波器と
    を備えたことを特徴とする波長選択光スイッチ。
  2. 入力ポートに接続された分波器と、
    該分波器からの分波出力光の行き先を選択して出力する波長毎の光スイッチ素子と、
    該光スイッチ素子からの出力光を行き先毎に合波し波長多重出力ポートに出力するM個(M≧2)の合波器と、
    前記光スイッチ素子からの出力光をそのまま波長別に出力するL群(L≧1)の個別波長出力ポートと
    を備えたことを特徴とする波長選択光スイッチ。
  3. M個(M≧2)の波長多重入力ポートと、
    L群(L≧1)の個別波長入力ポートと、
    該個別波長入力ポートからの入力光を合波する合波器と、
    前記波長多重入力ポートからの入力光と前記合波器からの合波出力光を合流し出力ポートに出力する光合流素子と
    を備えたことを特徴とする光合流器。
  4. 入力ポートからの入力光を分岐する光分岐素子と、
    該光分岐素子からの出力光を出力するM個(M≧2)の波長多重出力ポートと、
    前記光分岐素子からの出力光を分波する分波器と、
    該分波器からの分波出力光を出力するL群(L≧1)の個別波長出力ポートと
    を備えたことを特徴とする光分岐器。
  5. 可変減衰器と出力レベルモニタとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の波長選択光スイッチ。
  6. 可変減衰器と入力レベルモニタとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の波長選択光スイッチ。
  7. 個別波長入力ポートと合波器の間、合波器と光合流素子の間、波長多重入力ポートと光合流素子の間、光合流素子と出力ポートの間、の少なくともいずれか一部に可変減衰器が挿入されていることを特徴とする請求項3に記載の光合流器。
  8. 個別波長出力ポートと分波器の間、分波器と光分岐素子の間、波長多重出力ポートと光分岐素子の間、光分岐素子と入力ポートの間、の少なくともいずれか一部に可変減衰器が挿入されていることを特徴とする請求項4に記載の光分岐器。
  9. 前記光合流素子の合流比が、M個の波長多重入力ポート間で実質的に等しいことを特徴とする請求項3または7に記載の光合流器。
  10. 前記光分岐素子の分岐比が、M個の波長多重出力ポート間で実質的に等しいことを特徴とする請求項4または8に記載の光分岐器。
  11. 前記光合流素子の合流比が、M個の波長多重入力ポート間の内、1ポートのみ他のポートに比べて高くなっているのを除き、残りのポート間で実質的に等しいことを特徴とする請求項3または7に記載の光合流器。
  12. 前記光分岐素子の分岐比が、M個の波長多重出力ポート間の内、1ポートのみ他のポートに比べて高くなっているのを除き、残りのポート間で実質的に等しいことを特徴とする請求項4または8に記載の光分岐器。
  13. 前記光合流素子が、合流比可変の素子で構成されていることを特徴とする請求項3または7に記載の光合流器。
  14. 前記光分岐素子が、分岐比可変の素子で構成されていることを特徴とする請求項4または8に記載の光分岐器。
  15. M個(M≧2)の波長多重入力ポートとL群(L≧1)の個別波長入力ポートと波長多重出力ポートとを備えたAdd側波長選択光スイッチと、
    波長多重入力ポートとM個(M≧2)の波長多重出力ポートとL群(L≧1)の個別波長出力ポートとを備えたDrop側波長選択光スイッチとを備え、
    前記Add側波長選択光スイッチと前記Drop側波長選択光スイッチとを組にして、最大で(M+1)組用意し、前記Drop側波長選択光スイッチの波長多重出力ポートと前記Add側波長選択光スイッチの波長多重入力ポートの間を組相互にメッシュ接続してなることを特徴とする波長選択光スイッチ。
  16. 前記Add側波長選択光スイッチは、請求項1または5の波長選択光スイッチであり、
    前記Drop側波長選択光スイッチは、請求項2または6の波長選択光スイッチであることを特徴とする請求項15に記載の波長選択光スイッチ。
  17. 前記Add側波長選択光スイッチの一部または全部は、請求項3、7、9、11または13記載の光合流器であることを特徴とする請求項16に記載の波長選択光スイッチ。
  18. 前記Drop波長選択光スイッチの一部または全部は、請求項4または8、10、12、14記載の光分岐器であることを特徴とする請求項16に記載の波長選択光スイッチ。
  19. 請求項1または5に記載の波長選択光スイッチと、
    請求項2または6に記載の波長選択光スイッチと
    を組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする波長選択光スイッチモジュール。
  20. 請求項3、7、9、11または13に記載の光合流器と、
    請求項2または6に記載の波長選択光スイッチと
    を組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする波長選択光スイッチモジュール。
  21. 請求項1または5に記載の波長選択光スイッチと、
    請求項4、8、10、12または14記載の光分岐器と
    を組にして、同一の筐体に収めたことを特徴とする波長選択光スイッチモジュール。
  22. 分波器、合波器および光スイッチ素子は、平面光波回路技術を用いた光素子であること特徴とする請求項19、20または21に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  23. 合分波器と光スイッチ素子との間の交差光配線部は、光ファイバを用いた光配線で構成されていることを特徴とする請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  24. 前記光スイッチ素子は、2×1スイッチが多段接続され、各段の出力が後段の一方の入力に接続され、各段の他方の入力が前記光スイッチ素子の入力となることを特徴とする請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  25. 前記光スイッチ素子は、1×2スイッチが多段接続され、各段の一方の出力が後段の入力に接続され、各段の他方の出力が前記光スイッチ素子の出力となることを特徴とする請求項22に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  26. 前記2×1スイッチは、電力否印加時に前記他方の入力からの光信号を前記2×1スイッチの出力に出力し、電力印加時に前記一方の入力からの光信号を前記2×1スイッチの出力に出力することを特徴とする請求項24に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  27. 前記1×2スイッチは、電力否印加時に前記1×2スイッチの入力からの光信号を前記他方の出力に出力し、電力印加時に前記1×2スイッチの入力からの光信号を前記他方の出力に出力することを特徴とする請求項25記載の波長選択光スイッチモジュール。
  28. 前記2×1スイッチは、経路を切替える2×1経路スイッチと、1入力1出力ゲートスイッチから成り、
    該ゲートスイッチは、前記2×1経路スイッチの前記他方の入力に相当する入力に割り入れられていることを特徴とする請求項24または26に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  29. 前記1×2スイッチは、経路を切替える1×2経路スイッチと、1入力1出力ゲートスイッチから成り、
    該ゲートスイッチは、前記1×2経路スイッチの前記他方の出力に相当する出力に割り入れられていることを特徴とする請求項25または27に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  30. 前記2×1経路スイッチとゲートスイッチの駆動配線は、直列または並列に接続され、駆動配線が共有化されていることを特徴とする請求項28に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  31. 前記1×2経路スイッチとゲートスイッチの駆動配線は、直列または並列に接続され、駆動配線が共有化されていることを特徴とする請求項29記載の波長選択光スイッチモジュール。
  32. 請求項7に記載の可変減衰器、および/または、請求項13に記載の合流比可変の素子は、実質的に均一な減衰量または分岐比で動作することを特徴とする請求項20に記載の波長選択光スイッチモジュール。
  33. 請求項8に記載の可変減衰器、および/または、請求項14に記載の分岐比可変の素子は、実質的に均一な減衰量、または分岐比で動作することを特徴とする請求項21に記載の波長選択光スイッチモジュール。
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