JP2007147057A - 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車 - Google Patents

自動シフト式変速機およびこれを備える自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2007147057A
JP2007147057A JP2006049376A JP2006049376A JP2007147057A JP 2007147057 A JP2007147057 A JP 2007147057A JP 2006049376 A JP2006049376 A JP 2006049376A JP 2006049376 A JP2006049376 A JP 2006049376A JP 2007147057 A JP2007147057 A JP 2007147057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
gear
parking
speed
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006049376A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Oguri
穣 小栗
Hirohito Sakurai
博仁 櫻井
Yuji Akita
裕二 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP2006049376A priority Critical patent/JP2007147057A/ja
Publication of JP2007147057A publication Critical patent/JP2007147057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/48Signals to a parking brake or parking lock; Control of parking locks or brakes being part of the transmission

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】パーキング機構をより簡単に確保することができ、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジされた際の発進制御を簡単にすることのできる自動シフト式変速機およびこれを備える自動車を提供する。
【解決手段】入力軸4の駆動歯車52と噛合する出力軸6上に遊転可能に配置された被駆動歯車72と、被駆動歯車72と一体回転するパーキングギヤ76と、被駆動歯車72およびパーキングギヤ76を出力軸6に選択的に固定可能な同期装置83を有し、シフトアクチュエータ13,フォーク93は、出力軸6に被駆動歯車72およびパーキングギヤ76を固定または固定解除するよう同期装置83を駆動し、同期装置83によって出力軸6に固定されたパーキングギヤ76の回転をパーキングポール20によって止めるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動シフト式変速機およびこれを備える自動車に関するものである。
従来、この種の自動シフト式変速機としては、所謂手動式の構造を有する変速機構をアクチュエータにより操作することで自動変速させるものが提案されている。
この自動シフト式変速機では、エンジン停止時には自動的にニュートラル状態となってしまい、エンジンの摩擦力を利用して車輪の回転を規制することができないから、出力軸に固定配置されたパーキングギヤを含むパーキング機構を設けて、駆動車輪をロックするものとしている。
特開2001−146966号公報
しかしながら、こうした自動シフト式変速機では、出力軸にパーキングギヤを一体形成するか、スプライン等の回り止め構造を設ける必要があり、製造性の悪化や加工工数の増加を招くこととなるという問題点があった。
また、シフトレンジがパーキングの状態からドライブ側にシフトチェンジが行われた際の発進時の制御性について何等考慮されていないという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、本発明の自動シフト式変速機およびこれを備える自動車は、パーキング機構をより簡易に確保することを目的の1つとし、また、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジされた際の発進制御をより簡易なものとすることを目的の1つとし、更に、確実にパーキング状態にすることを目的の1つとし、その請求項1は、発進変速段を含む変速段へのシフトを自動で行う自動シフト式変速機において、前記変速段へのシフトを行うシフト手段と、該シフト手段によりシフトされた前記発進変速段を用いて車輪の回転をロックするパーキング機構とを備えることである。
また請求項2は、前記発進変速段は、第1回転軸に一体回転可能に配置された第1ギヤと、第2回転軸上に遊転可能に配置された前記第1ギヤと噛合する第2ギヤと、該第2ギヤと一体回転する第3ギヤと、前記第2回転軸に一体回転可能に配置され前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを該第2回転軸に選択的に固定可能な選択固定手段とを有し、前記シフト手段は、前記第2回転軸に前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを固定、または固定解除するよう前記選択固定手段を駆動する手段であり、前記パーキング機構は、前記第3ギヤの回転を止める回転止手段を有し、前記選択固定手段によって前記第2回転軸に固定された前記第3ギヤの回転を前記回転止手段によって止めることで、前記車輪の回転をロックする機構であることである。
また請求項3は、前記第3ギヤは、前記第2ギヤに一体形成されてなることである。
また請求項4は、前記第1回転軸は、エンジンからの動力が入力される入力軸であり、前記第2回転軸は、前記車輪に接続された駆動軸に前記動力を出力可能な出力軸であることである。
また請求項5は、請求項1乃至請求項4何れかに記載の自動シフト式変速機を備える自動車において、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された前記車速に基づいて前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段を駆動制御するシフト駆動制御手段とを備える自動車である。
また請求項6は、前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、運転者によるパーキングレンジへのシフト要求を検出するシフト要求検出手段と、前記シフト検出手段により前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに、前記シフト要求検出手段によって前記パーキングレンジへのシフト要求があったことを検出した時に、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段とを備える自動車である。
また請求項7は、請求項1乃至4何れかに記載の自動シフト式変速機を備える自動車において、運転者の停車要求を検知する停車要求検知手段と、該停車要求に基づき前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段をシフト制御するシフト制御手段と、を備える自動車である。
また請求項8は、前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、
前記運転者の駐車要求を検知する駐車要求検知手段と、前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに前記駐車要求を検出したときに、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段と、を備える請求項7に記載の自動車である。
本発明の自動シフト式変速機は、発進変速段を含む変速段へのシフトを自動で行う自動シフト式変速機において、前記変速段へのシフトを行うシフト手段と、該シフト手段によりシフトされた前記発進変速段を用いて車輪の回転をロックするパーキング機構とを備えることにより、発進変速段を用いて車輪をロックするパーキング機構を備えるから、出力軸にパーキングギヤを固定する必要がなく、パーキング機構をより簡易に確保することができるものとなる。
また、本発明の自動シフト式変速機は、前記発進変速段は、第1回転軸に一体回転可能に配置された第1ギヤと、第2回転軸上に遊転可能に配置された前記第1ギヤと噛合する第2ギヤと、該第2ギヤと一体回転する第3ギヤと、前記第2回転軸に一体回転可能に配置され前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを該第2回転軸に選択的に固定可能な選択固定手段とを有し、前記シフト手段は、前記第2回転軸に前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを固定、または固定解除するよう前記選択固定手段を駆動する手段であり、前記パーキング機構は、前記第3ギヤの回転を止める回転止手段を有し、前記選択固定手段によって前記第2回転軸に固定された前記第3ギヤの回転を前記回転止手段によって止めることで、前記車輪の回転をロックする機構であることにより、第2ギヤを選択固定手段によって第2回転軸に固定するとともに、第2ギヤに一体回転する第3ギヤの回転を回転止手段によって止めるだけで車輪の回転をロックできるから、発進変速段を用いて車輪の回転をロックするパーキング機構をより簡易な構成で確保することができるものとなる。
また、車輪のロックを解除するだけで、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行われた際の発進に対応することができるため、発進時の制御を簡易なものとすることができる。
また、本発明の自動シフト式変速機は、第3ギヤは、第2ギヤに一体形成されてなることにより、第2ギヤと一体回転する第3ギヤを簡易に確保することができる。
また、本発明の自動シフト式変速機は、前記第1回転軸は、エンジンからの動力が入力される入力軸であり、前記第2回転軸は、前記車輪に接続された駆動軸に前記動力を出力可能な出力軸であることにより、第3ギヤの回転を止めることで車輪の回転をロックする態様の本発明の自動シフト式変速機において、第1回転軸はエンジンからの動力が入力される入力軸であり、第2回転軸は車輪に接続された駆動軸に動力を出力可能な出力軸であるものとすることもできる。こうすれば、第2ギヤを発進変速段を構成する被駆動ギヤとすることができるから、第2ギヤの歯車径を比較的大きく設定することができて第3ギヤを第2ギヤに一体回転可能に配置し易くなる。また、第3ギヤの歯車径も比較的大きく設定することができるので、車輪の回転をロックする力も大きく設定することができ、より安定して車輪の回転をロックすることができる。
また、本発明の自動車は、請求項1乃至請求項4何れかに記載の自動シフト式変速機を備える自動車において、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された前記車速に基づいて前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段を駆動制御するシフト駆動制御手段とを備えることにより、車速に基づいて変速段を発進変速段へシフトすることができるものとなる。
また、本発明の自動車は、前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、運転者によるパーキングレンジへのシフト要求を検出するシフト要求検出手段と、前記シフト検出手段により前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに、前記シフト要求検出手段によって前記パーキングレンジへのシフト要求があったことを検出した時に、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段とを備えることにより、発進変速段へシフトされたことを検出するとともに、パーキングレンジへのシフト要求があったことを検出した時に、パーキング機構を駆動制御するから、確実にパーキング状態にすることができるものとなる。
また、本発明の自動車は、運転者の停車要求を検知する停車要求検知手段と、該停車要求に基づき前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段をシフト制御するシフト制御手段とを備えることにより、運転者の停車要求を検知した時に発進変速段へシフトして、発進変速段を用いて車輪の回転をロックすることができ、確実にパーキング状態にすることができるものとなる。
また、本発明の自動車は、前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、前記運転者の駐車要求を検知する駐車要求検知手段と、前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに前記駐車要求を検出したときに、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段とを備えることにより、発進変速段への変速が完了したと判断してからパーキング機構を駆動するから、確実にパーキング状態にすることができる。また、パーキング機構を解除するだけで発進準備が完了するので、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行なわれた際の発進時の制御を簡易なものとすることができる。
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、自動車に搭載される変速機1の内部構造図である。
変速機1は、第1ケース1aと、この第1ケース1aに連結ボルト19を介して取り付けられる第2ケース1bで構成されており、第1ケース1a内には、内燃機関のクランク軸と図示しないプロペラシャフトを介して連結された第1クラッチ2aと第2クラッチ2bが配置されており、第1クラッチ2aには第1入力軸3が連結され、第2クラッチ2bには第1入力軸3に同軸状に外嵌された第2入力軸4が連結されている。
第1入力軸3は、図示左側が第2ケース1bにベアリングBで軸支されており、図示右側が第2入力軸4に同軸上に内挿されて、第2入力軸4を介して第1ケース1aにベアリングB’で軸支されたたものとなっている。
第1入力軸3には、1速用駆動歯車51,リバースドライブギヤ56,3速用駆動歯車53および5速用駆動歯車55がベアリングBに近い側から順に一体形成されたものとなっており、第2入力軸4には、2速用駆動歯車52と4速用駆動歯車54がベアリングB’に近い側から順に一体形成されたものとなっている。即ち、奇数変速段を構成する駆動歯車を第1入力軸3上に配置し、偶数変速段を構成する駆動歯車を第2入力軸4上に配置して、比較的大トルクを伝達する1速用駆動歯車51と2速用駆動歯車52とをベアリングB,B’に隣接して配置できるよう構成している。
また、これら1速用駆動歯車51,2速用駆動歯車52,3速用駆動歯車53,4速用駆動歯車54および5速用駆動歯車55と噛合する1速用被駆動歯車71,2速用被駆動歯車72,3速用被駆動歯車73,4速用被駆動歯車74および5速用被駆動歯車75が出力軸6上に遊転歯車として配置されており、出力軸6は、図示右端側を第1ケース1aに、図示左端側を第2ケース1bにそれぞれテーパーローラベアリングC,C’を介して軸支されている。
また、遊転歯車として構成された被駆動歯車71,72,73,74の歯車間には、同期装置81,82,83が配置されており、各同期装置81,82,83のカップリングスリーブには、それぞれフォーク91,92,93が係合されて、フォーク91,92,93はシフトフォークシャフト10上を摺動移動できるものであり、シフトブラケット11を介してシフター12に連結されており、シフター12はシフトアクチュエータ13の作動によりフォーク91,92,93をシフトフォークシャフト10に沿って移動させることができ、同期装置81,82,83のカップリングスリーブを移動させて、変速要求のあった変速段の被駆動歯車71,72,73,74,75を出力軸6に固定できるように構成されている。
また、シフトフォーク91,92,93の位置を検出可能な位置センサSがシフトフォークシャフト10に設けられている。また、同期装置81のカップリングスリーブ81’の外周面にはリバースドリブンギヤ77が形成されており、カップリングスリーブ81’を図1における右側に移動することでリバースドライブギヤ56および後述するリバースアイドラギヤ15に噛合するよう構成されている。
また、第2ケース1b内には、第1入力軸3および第2入力軸4と平行状にリバースアイドラシャフト14が設けられ、このリバースアイドラシャフト14にはリバースアイドラギヤ15が固定状に設けられており、このリバースアイドラギヤ15は、第1入力軸3のリバースドライブギヤ56に噛合されている。
このリバースアイドラシャフト14は、第2ケース1bに形成されたシャフト孔1c内に左端が軸支されており、リバースアイドラシャフト14の図示右端側にはボルト17を介してオイルガータ16の固定片16bが連結されている。
オイルガータ16は、上面側に潤滑油を受止めることのできる受止め部16aが形成されて、この受止め部16aの外周から垂下状に固定片16bおよび16cが形成されており、右端側の固定片16cがボルト17,17を介して第1ケース1aに固定されたものとなっている。
なお、ディファレンシャル装置17に設けられたデフギヤ18が、出力軸6に固定された出力歯車に噛合されており、ディファレンシャル装置17を介して車輪に接続された駆動軸に動力が伝達されて車輪が回転されるものとなっている。
第1実施例の変速機1では、出力軸6に設けられた前進第2速段を構成する被駆動歯車72に一体状にパーキングギヤ76が形成されており、パーキングギヤ76は、2速段の被駆動歯車72と一体で出力軸6に遊転可能に設けられている。
このパーキングギヤ76には図3の概略図で示すように、パーキングロッド20Rの作動によりパーキングポール20の先端の爪20aが噛合されるように構成されている。
本例の変速機1では、運転者がシフトレバーを操作すると、シフトアクチュエータ13が作動し、シフター12を介して何れかのフォーク91,92,93をシフトフォークシャフト10に沿って移動させるもので、フォーク91を介して同期装置81を左側へ移動させた時には、前進第1速段の被駆動歯車71が出力軸6に固定されて、第1速段にシフトされる。
また、フォーク92を介して同期装置82のカップリングスリーブを左側へ移動させた時には、第3速段の被駆動歯車73が固定されて第3速にシフトされる。また、フォーク92が右側へ移動した時には、第5速段の被駆動歯車75が出力軸に固定される。また、フォーク93を介して同期装置83のカップリングスリーブが図示左側へ移動した時には、第4速の被駆動歯車74が出力軸6に固定される。逆にフォーク93が図示右側へ移動した時には、第2速段を構成する被駆動歯車72が出力軸6に固定されて第2速にシフトされ、各変速段へのシフトをシフトアクチュエータ13を介して自動で行うことができるものである。
図2は、図1の変速機1を搭載した自動車21の概略図であり、自動車21の車輪22,23には、ディファレンシャル装置17を介して動力が伝達されるものであり、変速機1に設けられたシフトアクチュエータ13には駆動制御装置24が接続されており、駆動制御装置24からの駆動信号により、シフトアクチュエータ13が作動されるものである。駆動制御装置24は、CPUとROMとRAMを主体として構成されており、この駆動制御装置24には、自動車のアクセルペダルに連繋されたアクセルペダルポジションセンサ25からのアクセル開度Accや車速センサ26からの車速V,ブレーキペダル30の踏み込み量を検出するブレーキポジションセンサ31からのブレーキポジションBPが入力されるように構成されている。
次に、このように構成された実施例の自動車21の動作、特にパーキングの際の動作について説明する。
図4は、実施例の自動車21の駆動制御装置24により実行される停車時処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、所定時間ごとに繰り返し実行される。
停車時処理が実行されると、駆動制御装置24内のCPUは、まず、アクセルポジションセンサ25からのアクセル開度Acc,車速センサ26からの車速V,ブレーキポジションセンサ31からのブレーキポジションBPを入力し(ステップS100)、入力されたアクセル開度Acc,車速V,ブレーキポジションBPから運転者の停車要求があるか否かを判定する(ステップS102)。停車要求は、例えば、ブレーキペダル30を一定時間以上踏まれているときや、アクセルペダルの踏み込み量がゼロであるとき、車速Vが一定速度より小さくなったとき等に図示しないルーチンにより停車要求ありと判定される。
こうして、停車要求があると判定されたときには、車速Vと閾値Vrefとの比較を行なう(ステップS104)。ここで、閾値Vrefは、発進変速段としての2速へ変速しても良い状態か否かの判断を行なうために設定されるものであり、実施例では、図5に例示する変速マップにより行なわれる。車速Vが閾値Vref以下であるとき、即ち、2速へ変速しても良い状態であると判定されたときには、2速への変速を行なうようシフトアクチュエータ13を駆動制御して(ステップS106)、本処理を終了する。これにより、車両が停車する時には、変速機1は、常に2速段が確立された状態、即ち、2速段の被駆動歯車72に一体形成されたパーキングギヤ76を停車時には常に出力軸6に固定状態とすることができるから、パーキングギヤ76を出力軸6に固定するのにパーキングギヤ76を出力軸6に一体形成したり、パーキングギヤ76を出力軸6にスプライン嵌合により固定する必要がなくなり、パーキング機構をより簡易に確保することができる。
しかも、パーキング状態から2速段で発進する際には、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、直ぐに2速段で発進することができ、発進時の制御が容易なものとなる。また、パーキング状態から1速段で発進する場合においては、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、2速段へのプリシフトが完了するから発進時におけるプリシフトの制御が容易なものとなる。
一方、停車要求が無いと判定されたときや、車速Vが閾値Vrefよりも大きいときには、2速への変速を行なうことなく図示しない通常の変速処理を行なうものとして、本処理を終了する。
ここで、第1実施例では、パーキングギヤ76は、2速段の被駆動歯車72に一体形成するものとしたから、パーキングギヤ76と2速段の被駆動歯車72とを別体で形成し、このパーキングギヤ76を2速段の被駆動歯車72に一体回転可能に固定配置するものに比して構造を簡易なものとすることができる。しかも、発進変速段として構成される2速段の被駆動歯車72は、歯車径が比較的大きく設定されるから、パーキングギヤ76を一体形成し易いとともに、パーキングギヤ76の歯車径も比較的大きく設定することができるものとなり、車輪の回転をロックする力も大きく設定することができ、より安定して車輪の回転をロックすることができる。
こうして、車輪22,23の回転がロックされてパーキングが達成された後に発進する際には、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけで、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、直ぐに2速段で発進することができ、発進時の制御が容易なものとなる。
このように、本例では、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジされた際の発進制御が簡単なものとなり、出力軸6にパーキングギヤ76を固定する必要がなく、パーキング機構を簡単なものとして、パーキングギヤ76のロックを解除するだけでパーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行われた際の発進に対応することができるものとなる。
以上説明した第1実施例の変速機1によれば、出力軸6に遊転可能に配置された発進変速段を構成する2速段の被駆動歯車72にパーキングギヤ76を一体形成し、車両が停止する際には2速段にシフトして2速段の被駆動歯車72と共にパーキングギヤ76を出力軸6に固定するよう構成することにより、出力軸6にパーキングギヤを固定配置する構造に比して、パーキング機構をより簡易に確保することができるものとなる。しかも、出力軸6のロックを解除するだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除するだけで発進準備が完了するので、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行なわれた際の発進時の制御を簡易なものとすることができる。ここで、発進準備には、2速段で発進するための準備の他、1速段で発進する際の2速段へのプリシフトの準備が含まれる。
次に、本発明の第2の実施例としての変速機1Aについて説明する。
図6は、変形例の変速機1Aを備える自動車の概略構成図である。第2実施例の変速機1Aは、前述した第1実施例の変速機1と同一のハード構成であり、また、第2実施例の変速機1Aを搭載する自動車は、図6に示すように、前述した第1実施例の変速機1を搭載する自動車と同一のハード構成にパーキングロッド20Rを介してパーキングポール20を作動するシフトレバーと電気的に接続されたパーキングアクチュエータ28と、シフトレバー27aによるシフト操作を検知するシフトセンサ27とを加えたハード構成をしている。このため、第2実施例の変速機1Aの構成の図示および第2実施例の変速機1Aとこれを搭載する自動車の詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図7は、図6に示す自動車の駆動制御装置24において実行される停車時処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、本例では、変速機1にパーキングアクチュエータ28が設けられており、このパーキングアクチュエータ28を用いて、手動ではなく自動でパーキングポール20を作動させるように構成したものであり、駆動制御装置24には、アクセルペダルポジションセンサ25からのアクセル開度Accや車速センサ26からの車速V,ブレーキペダル30の踏み込み量を検出するブレーキポジションセンサ31からのブレーキポジションBPに加えて、シフトレバー27aによるシフト操作を検知するシフトセンサ27からのシフトポジションSPも入力されるよう構成されている。
このように構成された自動車において、停車時処理が実行されると、駆動制御装置24内のCPUは、まず、アクセルポジションセンサ25からのアクセル開度Acc,車速センサ26からの車速V,ブレーキポジションセンサ31からのブレーキポジションBP,シフトセンサ27からのシフトポジションSPを入力し(ステップS200)、入力されたアクセル開度Acc,車速V,ブレーキポジションBPから運転者の停車要求があるか否かを判定する(ステップS202)。停車要求は、例えば、ブレーキペダル30を一定時間以上踏まれているときや、アクセルペダルの踏み込み量がゼロであるとき、車速Vが一定速度より小さくなったとき等に図示しないルーチンにより停車要求ありと判定される。
こうして、停車要求があると判定されたときには、車速Vと閾値Vrefとの比較を行なう(ステップS204)。ここで、閾値Vrefは、発進変速段としての2速へ変速しても良い状態か否かの判断を行なうために設定されるものであり、実施例では、図5に例示する変速マップにより行なわれる。車速Vが閾値Vref以下であるとき、即ち、2速へ変速しても良い状態であると判定されたときには、2速への変速を行なうようシフトアクチュエータ13を駆動制御する(ステップS206)。
続いて、2速への変速が完了したか否かの判定を行なうとともに(ステップS208)、シフトレバー27aがパーキングレンジPに入れられたか否かの判定を行なう(ステップS210)。ここで、2速への変速が完了したか否かの判定は、位置センサSの信号により判断することができる。また、シフトレバー27aがパーキングレンジPに入れられたか否かの判定は、シフトセンサ27からのシフトポジションSPにより判断することができる。
ステップS208,S210の判定により、2速への変速が完了し且つシフトレバー27aがパーキングレンジPに入れられたと判定したときには、パーキングポール20とパーキングギヤ76とが噛合するようにパーキングアクチュエータ28を駆動制御して(ステップS212)、本処理を終了する。これにより、実施例1と同様に、車両が停車する時には、変速機1は、常に2速段が確立された状態、即ち、2速段の被駆動歯車72に一体形成されたパーキングギヤ76を停車時には常に出力軸6に固定状態とすることができるから、パーキングギヤ76を出力軸6に固定するのにパーキングギヤ76を出力軸6に一体形成したり、パーキングギヤ76を出力軸6にスプライン嵌合により固定する必要がなくなり、パーキング機構をより簡易に確保することができる。しかも、本実施例では、2速への変速が完了したと判断してからパーキングアクチュエータ28を駆動するから、確実にパーキング状態にすることができる。
また、パーキング状態から2速段で発進する際には、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、直ぐに2速段で発進することができ、発進時の制御が容易なものとなる。また、パーキング状態から1速段で発進する場合においては、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、2速段へのプリシフトが完了するから発進時におけるプリシフトの制御が容易なものとなる。
以上説明した第2実施例の変速機1Aによれば、出力軸6に遊転可能に配置された発進変速段を構成する2速段の被駆動歯車72にパーキングギヤ76を一体形成し、車両が停止する際には2速段にシフトして2速段の被駆動歯車72と共にパーキングギヤ76を出力軸6に固定するよう構成することにより、出力軸6にパーキングギヤを固定配置する構造に比して、パーキング機構をより簡易に確保することができるものとなる。しかも、2速への変速が完了したと判断してからパーキングアクチュエータ28を駆動するから、確実にパーキング状態にすることができる。また、出力軸6のロックを解除するだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除するだけで発進準備が完了するので、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行なわれた際の発進時の制御を簡易なものとすることができる。ここで、発進準備には、2速段で発進するための準備の他、1速段で発進する際の2速段へのプリシフトの準備が含まれる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
図8は、図1の変速機1を搭載した自動車21の概略図であり、自動車21の車輪22,23には、ディファレンシャル装置17を介して動力が伝達されるものであり、変速機1に設けられたシフトアクチュエータ13には駆動制御装置24が接続されており、駆動制御装置24からの駆動信号により、シフトアクチュエータ13が作動されるものである。駆動制御装置24は、CPUとROMとRAMを主体として構成されており、この駆動制御装置24には、自動車のアクセルペダルに連繋されたアクセルペダルポジションセンサ25からの信号が入力され、また車速センサ26からの信号が入力されるように構成されている。
このように構成された自動車の動作、特にパーキングの際の動作について説明する。
図9は、自動車の駆動制御装置24により実行される2速ダウンシフト処理の一例を示すフローチャートであり、この処理は、所定時間毎に繰り返し実行されるものである。
2速ダウン処理が実行されると、駆動制御装置24内のCPUは、先ずS1において、アクセルペダルポジションセンサ25からのアクセル開度Accや車速センサ26からの車速Vを読み込む処理を実行する。そして、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて2速へのダウンシフトが必要か否かをS2で判定する。
2速へのダウンシフトが必要か否かの判定は、実施例では、2速へダウンシフトすべきアクセル開度Accと車速Vとの関係を予め定めて、2速ダウンシフト用マップとして駆動制御装置24内のROMに記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると、記憶したマップを用いて2速のダウンシフトが必要であるか否かを判定するものとした。図10には、2速ダウンシフト用マップの一例を示す。
こうして2速へのダウンシフトが必要であると判定されると、2速へ変速するようS3でシフトアクチュエータ13を駆動して本処理を終了する。2速へのダウンシフトが必要ないと判定された時には、何もせずに本処理を終了する。
このように、アクセル開度Accと車速Vとから2速へのダウンシフトが必要と判定された時、例えば、車速Vが値0である時には、シフトアクチュエータ13が同期装置83のカップリングスリーブを図示右側に移動して2速段の被駆動歯車72を出力軸6に固定する。即ち、車両が停止する時には、変速機1は、常に2速段が確立された状態となる。この時、パーキングギヤ76も出力軸6に固定状態となっており、この状態で運転者がシフトポジションをパーキングレンジに入れると、パーキングロッド20Rを介してパーキングポール20が作動して、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯とが噛合して、出力軸6の回転、即ち、車輪22,23の回転を阻止できるものである。
ここで、パーキングギヤ76は、2速段の被駆動歯車72に一体形成するものとしたから、パーキングギヤ76と2速段の被駆動歯車72とを別体で形成し、このパーキングギヤ76を2速段の被駆動歯車72に一体回転可能に固定配置するものに比して構造を簡易なものとすることができる。しかも、発進変速段として構成される2速段の被駆動歯車72は、歯車径が比較的大きく設定されるから、パーキングギヤ76を一体形成し易いとともに、パーキングギヤ76の歯車径も比較的大きく設定することができるものとなり、車輪の回転をロックする力も大きく設定することができ、より安定して車輪の回転をロックすることができる。
こうして、車輪22,23の回転がロックされてパーキングが達成された後に発進する際には、シフトポジションをパーキングPからドライブDにシフトするだけで、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除して、第2クラッチ2bを係合するだけで、直ぐに2速段で発進することができ、発進時の制御が容易なものとなる。
このように、本例では、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジされた際の発進制御が簡単なものとなり、出力軸6にパーキングギヤ76を固定する必要がなく、パーキング機構を簡単なものとして、パーキングギヤ76のロックを解除するだけでパーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行われた際の発進に対応することができるものとなる。
以上説明した第3実施例の変速機1によれば、出力軸6に遊転可能に配置された発進変速段を構成する2速段の被駆動歯車72にパーキングギヤ76を一体形成し、車両が停止する際には2速段にシフトして2速段の被駆動歯車72と共にパーキングギヤ76を出力軸6に固定するよう構成することにより、出力軸6にパーキングギヤを固定配置する構造に比して、パーキング機構をより簡易に確保することができるものとなる。しかも、出力軸6のロックを解除するだけ、即ち、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除するだけで発進準備が完了するので、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行なわれた際の発進時の制御を簡易なものとすることができる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
図11は、変形例の変速機1Aを備える自動車の概略構成図である。
第4実施例の変速機1Aは、前述した実施例の変速機1と同一のハード構成であり、また、第4実施例の変速機1Aを搭載する自動車は、図11に示すように、前述した第3実施例の変速機1を搭載する自動車と同一のハード構成にパーキングロッド20Rを介してパーキングポール20を作動するシフトレバーと電気的に接続されたパーキングアクチュエータ28と、シフトレバー27aによるシフト操作を検知するシフトセンサ27とを加えたハード構成をしている。このため、第4実施例の変速機1Aの構成の図示および第4実施例の変速機1Aとこれを搭載する自動車の詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図12は、図11に示す自動車の駆動制御装置24において実行される2速ダウンシフト処理の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、本例では、変速機1にパーキングアクチュエータ28が設けられており、このパーキングアクチュエータ28を用いて、手動ではなく自動でパーキングポール20を作動させるように構成したものであり、駆動制御装置24には、アクセルペダルポジションセンサ25および車速センサ26からの信号に加えて、シフトレバー27aによるシフト操作を検知するシフトセンサ27からの信号も入力されるように構成されている。
このように構成された自動車において、2速ダウンシフト処理が実行されると、ステップS1で、アクセルペダルポジションセンサ25からアクセル開度Accと車速センサ26からの車速Vを読み込み、S2で2速へのダウンシフトが必要かを判定して、S3で2速へ変速するようにシフトアクチュエータ13を駆動する。そして、S4で、2速への変速が完了したか否かを判定し、2速への変速が完了したと判断されたときには、S5で、シフトレバー27aの位置がPレンジにシフトされているか否かをシフトセンサ27からの信号で判定して、Pレンジになっていれば、S6で、パーキングポール20がパーキングギヤ76に噛合するようにパーキングアクチュエータ28を駆動させて、車輪の回転をロックさせ、パーキング状態とするものである。ここで、2速への変速が完了したか否かの判定は、実施例では、位置センサSからの信号により判定するものとした。S4で2速への変速が完了していないと判断されたときや、S5でシフトレバー27aの位置がPレンジにシフトされていないと判断されたときには、何もせずに本処理を終了する。このように、2速への変速が完了してからパーキングアクチュエータ28を駆動するから、パーキングアクチュエータ28によってパーキングポール20を作動させる場合であっても確実にパーキング状態にすることができる。
次に、本発明の第5実施例としての変速機1Bについて説明する。
第5実施例の変速機1Bは、前述した第3実施例の変速機1と同一のハード構成にパーキングギヤ76やパーキングポール20を除いた構成をしている。このため、第5実施例の変速機1Bの構成の図示とその詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
第5実施例の変速機1Bでは、例えば、1速段の被駆動歯車71を出力軸6に固定すると共に2速段の被駆動歯車72を出力軸6に固定する所謂インターロック状態とすることで車輪22,23の回転をロックするものである。こうすれば、パーキングギヤ76やパーキングポール20等を設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができて、変速機1をコンパクト化することができる。
第5実施例の変速機1では、1速段の被駆動歯車71を出力軸6に固定するとともに2速段の被駆動歯車72を出力軸6に固定するものとしたが、インターロック状態を実現できれば良く、例えば、第1入力軸3上に配置された駆動歯車51,53,55と噛合する被駆動歯車71,73,75の何れか2つを出力軸6に固定するものとしたり、第2入力軸4上に配置された駆動歯車52,54と噛合する被駆動歯車72,74の何れか2つを出力軸6に固定するものとしても良い。
各実施例の変速機1,1Aでは、出力軸6に遊転可能に設けた2速段の被駆動歯車72にパーキングギヤ76を一体形成するものとしたが、2速段の駆動歯車52を第2入力軸4に遊転可能に設け、この2速段の駆動歯車52にパーキングギヤ76を一体形成するものとしても良い。この場合、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯とを噛合させるだけで車輪22,23の回転をロックすることができるが、パーキングの際には、2速段にシフトして2速段の駆動歯車52を第2入力軸4に固定しておくものとしておけば、パーキングポール20の爪20aとパーキングギヤ76の歯との噛合を解除するだけで発進準備が完了するので、パーキング状態からドライブ側へシフトチェンジが行なわれた際の発進時の制御を簡易なものとすることができる。
各実施例の変速機1,1Aでは、パーキングギヤ76を2速段の被駆動歯車72に一体形成するものとしたが、発進変速段であれば良く、例えば、1速段の被駆動歯車71に一体形成するものとしても良い。
各実施例の変速機1,1Aでは、パーキングギヤ76を2速段の被駆動歯車72に一体成形するものとしたが、パーキングギヤ76が2速段の被駆動歯車72に一体回転可能に配置できれば良く、例えば、パーキングギヤ76と2速段の被駆動歯車72とを別体で形成して、パーキングギヤ76を2速段の被駆動歯車72に溶接やロウ付け等により一体にするものとしても構わない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
変速機の内部構造図である。 図1の変速機を搭載した第1実施例の自動車の概略構成図である。 パーキングギヤとパーキングポールとの配置状態の概略構成図である。 駆動制御装置により実行される停車時処理の一例を示すフローチャートである。 駆動制御装置内のROMに記憶されている変速マップである。 図1の変速機を搭載した第2実施例の自動車の概略構成図である。 駆動制御装置により実行される停車時処理の一例を示すフローチャートである。 図1の変速機を搭載した第3実施例の自動車の概略構成図である。 駆動制御装置により実行される2速ダウンシフト処理の一例を示すフローチャートである。 駆動制御装置内のROMに記憶されている2速ダウンシフト用マップである。 図1の変速機を搭載した第4実施例の自動車の概略構成図である。 駆動制御装置で実行される2速ダウンシフト処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 変速機
2a,2b クラッチ
3 第1入力軸
4 第2入力軸
6 出力軸
10 シフトフォークシャフト
12 シフター
13 シフトアクチュエータ
17 ディファレンシャル装置
20 パーキングポール
20a 爪
20R パーキングロッド
21 自動車
22,23 車輪
24 駆動制御装置
25 アクセルペダルポジションセンサ
26 車速センサ
27 シフトセンサ
27a シフトレバー
28 パーキングアクチュエータ
30 ブレーキペダル
31 ブレーキポジションセンサ
51,52,53,54,55 駆動歯車
71,72,73,74,75 被駆動歯車
76 パーキングギヤ
81,82,83 同期装置
91,92,93 フォーク

Claims (8)

  1. 発進変速段を含む変速段へのシフトを自動で行う自動シフト式変速機において、
    前記変速段へのシフトを行うシフト手段と、
    該シフト手段によりシフトされた前記発進変速段を用いて車輪の回転をロックするパーキング機構とを備える自動シフト式変速機。
  2. 前記発進変速段は、第1回転軸に一体回転可能に配置された第1ギヤと、第2回転軸上に遊転可能に配置された前記第1ギヤと噛合する第2ギヤと、該第2ギヤと一体回転する第3ギヤと、前記第2回転軸に一体回転可能に配置され前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを該第2回転軸に選択的に固定可能な選択固定手段とを有し、
    前記シフト手段は、前記第2回転軸に前記第2ギヤおよび前記第3ギヤを固定、または固定解除するよう前記選択固定手段を駆動する手段であり、
    前記パーキング機構は、前記第3ギヤの回転を止める回転止手段を有し、前記選択固定手段によって前記第2回転軸に固定された前記第3ギヤの回転を前記回転止手段によって止めることで、前記車輪の回転をロックする機構である請求項1に記載の自動シフト式変速機。
  3. 前記第3ギヤは、前記第2ギヤに一体形成されてなる請求項2に記載の自動シフト式変速機。
  4. 前記第1回転軸は、エンジンからの動力が入力される入力軸であり、
    前記第2回転軸は、前記車輪に接続された駆動軸に前記動力を出力可能な出力軸である請求項2または請求項3に記載の自動シフト式変速機。
  5. 請求項1乃至請求項4何れかに記載の自動シフト式変速機を備える自動車において、
    車速を検出する車速検出手段と、
    該車速検出手段により検出された前記車速に基づいて前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段を駆動制御するシフト駆動制御手段と、
    を備える自動車。
  6. 前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、
    運転者によるパーキングレンジへのシフト要求を検出するシフト要求検出手段と、
    前記シフト検出手段により前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに、前記シフト要求検出手段によって前記パーキングレンジへのシフト要求があったことを検出した時に、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段と、
    を備える請求項5に記載の自動車。
  7. 請求項1乃至4何れかに記載の自動シフト式変速機を備える自動車において、
    運転者の停車要求を検知する停車要求検知手段と、
    該停車要求に基づき前記変速段を前記発進変速段へシフトするよう前記シフト手段をシフト制御するシフト制御手段と、
    を備える自動車。
  8. 前記発進変速段へシフトされたことを検出するシフト検出手段と、
    前記運転者の駐車要求を検知する駐車要求検知手段と、
    前記発進変速段へシフトされたことを検出するとともに前記駐車要求を検出したときに、前記パーキング機構を駆動制御する駆動制御手段と、
    を備える請求項7に記載の自動車。
JP2006049376A 2005-10-31 2006-02-24 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車 Pending JP2007147057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006049376A JP2007147057A (ja) 2005-10-31 2006-02-24 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005317726 2005-10-31
JP2006049376A JP2007147057A (ja) 2005-10-31 2006-02-24 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007147057A true JP2007147057A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38208685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006049376A Pending JP2007147057A (ja) 2005-10-31 2006-02-24 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007147057A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009281577A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2010048416A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Getrag Ford Transmissions Gmbh 自動変速機を制御するための方法
WO2010100987A1 (ja) * 2009-03-04 2010-09-10 本田技研工業株式会社 トランスミッションのパーキングロック装置
WO2012133621A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 アイシン・エーアイ株式会社 変速機
US8360185B2 (en) 2008-02-14 2013-01-29 Mitsuba Corporation Hybrid electric automobile
CN103423409A (zh) * 2012-05-24 2013-12-04 姜华 纯电动车两挡传动器
WO2020196541A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 いすゞ自動車株式会社 自動変速機
CN112728064A (zh) * 2021-01-04 2021-04-30 精进电动科技股份有限公司 一种变速器换档驻车结构和新能源汽车

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8360185B2 (en) 2008-02-14 2013-01-29 Mitsuba Corporation Hybrid electric automobile
WO2009145014A1 (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
US8423232B2 (en) 2008-05-26 2013-04-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle control device
JP2009281577A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2010048416A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Getrag Ford Transmissions Gmbh 自動変速機を制御するための方法
US8708124B2 (en) 2009-03-04 2014-04-29 Honda Motor Co., Ltd. Parking lock apparatus for transmission
WO2010100987A1 (ja) * 2009-03-04 2010-09-10 本田技研工業株式会社 トランスミッションのパーキングロック装置
CN102308128A (zh) * 2009-03-04 2012-01-04 本田技研工业株式会社 变速器的停车锁止装置
JP5468599B2 (ja) * 2009-03-04 2014-04-09 本田技研工業株式会社 トランスミッションのパーキングロック装置
WO2012133621A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 アイシン・エーアイ株式会社 変速機
CN103423409A (zh) * 2012-05-24 2013-12-04 姜华 纯电动车两挡传动器
WO2020196541A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 いすゞ自動車株式会社 自動変速機
JP2020159395A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 いすゞ自動車株式会社 自動変速機
CN113614415A (zh) * 2019-03-25 2021-11-05 五十铃自动车株式会社 自动变速器
CN113614415B (zh) * 2019-03-25 2023-02-17 五十铃自动车株式会社 自动变速器
JP7279453B2 (ja) 2019-03-25 2023-05-23 いすゞ自動車株式会社 自動変速機
US11859712B2 (en) 2019-03-25 2024-01-02 Isuzu Motors Limited Automatic transmission
CN112728064A (zh) * 2021-01-04 2021-04-30 精进电动科技股份有限公司 一种变速器换档驻车结构和新能源汽车
WO2022142148A1 (zh) * 2021-01-04 2022-07-07 精进电动科技股份有限公司 一种变速器换档驻车结构和新能源汽车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007147057A (ja) 自動シフト式変速機およびこれを備える自動車
JP5847521B2 (ja) デュアルクラッチ式自動変速機
JP5007661B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP4356665B2 (ja) 複数クラッチ式変速機
JP2004116683A (ja) 複数クラッチ式変速機の出力軸ロック装置
US20040182187A1 (en) Shift control apparatus and method for automated twin clutch transmission
JP6836981B2 (ja) 変速機の制御装置
JP2017155791A (ja) 自動変速機および自動変速機の制御方法
JP6189051B2 (ja) 自動変速装置
JP4633165B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US8249783B2 (en) Vehicle automatic transmission
JP6010076B2 (ja) 車両用変速機
JP2007057041A (ja) 変速機の制御装置
JP3446444B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP6116280B2 (ja) 自動変速機のシフト操作装置
JP2007092814A (ja) 複数クラッチ式変速機の制御装置
JP6204856B2 (ja) 自動変速機
JP6212581B2 (ja) 自動変速機および自動変速機の制御方法
JP2000145934A (ja) 車両の駆動制御装置および変速完了検出装置
JP4706138B2 (ja) 車両の坂道発進補助装置
JP5239760B2 (ja) 車両の変速制御装置
JP2009127785A (ja) 変速機の制御装置
JP4513846B2 (ja) 自動車の変速指示装置
JP5480209B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2018141495A (ja) 車両用自動変速装置