JP2007146878A - センサ取付孔のシール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ取り付け時において容器内部のオイルが外部に漏れないようにしたセンサ取付孔のシール装置を提供することにある。
【解決手段】オイル容器としてのトランスミッション1に設けられたセンサ取付孔12において、弾性体よりなるゴムパッキン15を取り付け、前記ゴムパッキン15を前記センサ取付孔12の内周面12dに接触する外環部15aと、その表面に貫通形成された切れ込み15cを有し通常時は閉鎖状態にある蓋部15bとで構成し、油温センサ16の装着時に油温センサ16の先端部16cが前記蓋部15bの切れ込み15cを貫通する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両におけるセンサ取付孔のシール装置に関するものである。
産業車両のトランスミッションには、油温センサが取り付けられる場合があり、容器内のオイルの温度を検出してフィードバックをかけるようになっている。油温センサは通常、オプション設定となっており、生産工程において、該当するトランスミッションについては、所定のセンサ取付孔に油温センサを取り付け出荷するようになっている。
特許文献1には、吸気温センサ8を取り付けるゴムブッシュ7が開示されている。このゴムブッシュ7は、中空円筒状の形状を有し、吸気通路の取付孔6にそのフランジ部9と中間部11で挟持して取り付け、吸気温センサ8の吸気温感知部の途中に突設された抜け止め17を該ゴムブッシュ7の抜け止め取り付け部12の中に拘止することにより、吸気温センサ8を通気通路に取り付けている。このゴムブッシュ7を用いることによりセンサ取り付け時の組付け性の改善と、センサの抜け止めを図ることができるとしている。
この特許文献1で開示された技術を適用し、このゴムブッシュを前記トランスミッションにおけるセンサ取付孔に用いた場合を想定する。トランスミッションの組付け時においてはセンサ取付孔には前記ゴムブッシュを装着させ、該ゴムブッシュの開口孔にはボルト状のプラグを差し込んでおくことにより、トランスミッション内部よりのオイルの漏れを防止する。そしてトランスミッションの完成品検査後、トランスミッションは車両本体の生産工程へと供給され、オプション設定されたトランスミッションには油温センサを取り付ける。
実開昭59−112122号公報(第3〜6頁、図2)
しかし特許文献1で開示された技術を上記の如く、トランスミッションにおけるセンサ取付孔に適用した場合には、生産工程において、プラグを取り外し油温センサを取り付ける時に、トランスミッション内に残留しているオイルがゴムブッシュの軸心の中空の開口孔より外部に漏れてきて、作業場を汚してしまう問題がある。プラグを取り外してから油温センサを取り付ける間には、どうしてもタイムラグが発生し、オイルの漏れを完全には防止できない。これは、特許文献1のように従来技術においては、完成品検査後の油温センサー取り付け時における残留オイルの漏洩防止を考慮されていないためである。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、センサ取り付け時において容器内部のオイルが外部に漏れないようにしたセンサ取付孔のシール装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、オイル容器に設けられたセンサ取付孔において、弾性体よりなるパッキンを取り付け、前記パッキンを前記センサ取付孔の内周面に接触する外環部と、通常時は閉鎖状態にあり、センサ装着時にセンサ先端が貫通する蓋部とにより構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、センサ取付孔に外環部と蓋部より形成されたパッキンが取り付けられており、蓋部は通常時は閉鎖状態にあるので、センサ取り付け時にセンサ取付孔をオープンにしても、オイル容器内部のオイルが外部に漏れることを防止できる。又、センサ装着時には、センサ先端が蓋部を貫通するので、オイル容器内にセンサ先端を突出させることができ、オイル容器内の特性測定が可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のセンサ取付孔のシール装置において、前記パッキンの前記蓋部に、通常時は密着状態となる押し広げ可能な切れ込みを設けることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、パッキンの蓋部に切れ込みを有しているが、通常時は密着状態となっているので、センサ取り付け時にオイル容器内部のオイルが外部に漏れることを防止できる。又、センサを取り付ける時には、センサ先端をパッキンの切れ込みに挿入させ押し広げることにより、センサ先端をオイル容器内に容易に突出させることができる。又、センサ先端がパッキンの切れ込みに挿入された状態においても、パッキンの弾力性によりセンサ先端とパッキンの切れ込みとの間の密着性は確保されており、オイル容器内のオイルが外部に漏れることはない。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のセンサ取付孔のシール装置において、前記センサを油温センサとし、前記オイル容器をトランスミッションとすることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、オイル容器である車両のトランスミッションに油温センサが取り付けられているので、油温センサによりトランスミッション内のオイルの温度を測定することが可能となり、測定結果に基づく様々なアクションをとることが可能となる。
本発明によれば、オイル容器のセンサ取付孔に弾性体よりなるパッキンを設けることにより、センサ取り付け時においてオイル容器内部のオイルが外部に漏れることを防止でき、作業性を向上できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、オイル容器としてのトランスミッション1の外観を示しており、トランスミッション1の下部に油温センサを取り付けるためのセンサ取付孔12が開けられている。尚、図1において、上方をトランスミッション1の上部とし、下方をトランスミッション1の下部とする。又、センサ取付孔12には、プラグ13が取り付けられている。
図2(a)は、センサ取付孔12のシール装置10を示しており、トランスミッション1の側壁11に、側壁11を貫通して段差付きのセンサ取付孔12が外壁11aより内壁11bに向けて開けられている。段差付きのセンサ取付孔12は、外壁11a側の孔12aと、孔12aに連通して設けられている内壁11b側の孔12bとで構成されており、孔12aの孔径が孔12bの孔径よりも大きく形成され、孔12aと孔12bの境界に段差部12eを有する。孔12aの内周面には、外壁11a側より所定の長さに渡り雌ネジ12cが形成されている。そして、孔12aの雌ネジ12cに続く内周面12dには、後述するゴムパッキン15が嵌め合い固定されている。
このセンサ取付孔12に標準設定においては、ボルト状のプラグ13が目隠し用として、外壁11a側より取り付けられている。プラグ13は、頭部に続く軸部に雄ネジ13aが切られており、この雄ネジ13aをセンサ取付孔12の雌ネジ12cに螺合させ、金属性のガスケット14を間に介装させて、プラグ13をセンサ取付孔12に取り付けている。
図3(a)、(b)に示すように、ゴムパッキン15は、外環部15aと蓋部15bより構成されたキャップ状のパッキンであり、蓋部15bには中心Oを通る直線状の切れ込み15cが形成されている。切れ込み15cは蓋部15bを貫通して形成されているが、ゴムの弾性力によって通常時は切れ込み面は密着し閉鎖状態となっており、又、センサ装着時にはセンサ先端が貫通可能となっている。ゴムパッキン15は、弾性を持った一般的なゴム材より形成されている。
図2(a)に示すように、このゴムパッキン15の外環部15aを、センサ取付孔12の孔12aの内周面12dに嵌め込むことにより、ゴムパッキン15の円周方向の位置決めが行われ、孔12aと孔12bの境界の段差部12eにゴムパッキン15のエッジ面15dを当接させることにより、左右方向の位置決めが行われる。尚、円周方向とは、センサ取付孔12の中心軸線を中心とする放射方向を指し、左右方向とは、センサ取付孔12の中心軸線の軸線方向(図2で左右方向)を指している。この時、外壁11aより蓋部15bまでの距離をmとする。ゴムパッキン15をセンサ取付孔12に装着することにより、トランスミッション1内は密閉状態に保たれ、図示しないトランスミッション1内のオイルの外部への流出を防止するシール装置としての役割を果たしている。
図2(b)に示すように、オプション設定されたトランスミッション1には、プラグ13の替わりにセンサ取付孔12に油温センサ16を取り付ける。油温センサ16は、頭部16aと、その外周面に雄ネジ16dの形成された軸部16bと、軸部16bの外径より小さく形成され棒状に突起した形状を有する先端部16cとで構成されている。先端部16cには、熱電対センサが収められており、先端部16cをトランスミッション1内のオイル(図示せず)中に浸漬させることにより、オイルの温度測定が可能となっている。
油温センサ16は、油温センサ16の先端部16cをトランスミッション1内の方向(図2で右方向)に向け、油温センサ16の軸部16bの雄ネジ16dをセンサ取付孔12の雌ネジ12cに螺合させ、金属性のガスケット14を間に介装させて、センサ取付孔12に取り付けられている。この時、油温センサ16の先端部16cは、ゴムパッキン15の切れ込み15cを貫通した状態となっており、先端部16cの長さをnとすれば、m>nの関係がある。又、油温センサ16の軸部16bの軸端面と、ゴムパッキン15の蓋部15bとの間には密閉空間17が形成されている。
以上の構成を持つセンサ取付孔のシール装置10についてその作用を説明する。
トランスミッション1は組付け後、トランスミッション1内にオイルを給油し完成品検査が行われる。完成品検査は、センサ取付孔12にプラグ13を取り付けた状態で行われる。完成品検査終了後、トランスミッション1内よりオイルは抜かれるが、トランスミッション1内の窪みとか機械部品の間に残留しているオイルが完全には取りきれずに、時間の経過と共にトランスミッション1内の下部に溜まってきて、その残留オイルレベルは、センサ取付孔12の高さレベルまで達している。
生産工程においては、このような別工程で組付けられ完成品検査の終了したトランスミッション1を、車体本体に組付け、オプション設定されたトランスミッション1には油温センサ16を取り付ける。
図4(a)に示すように、先ずセンサ取付孔12よりプラグ13を取り外す。するとセンサ取付孔12は外部にオープン状態となる。しかし、センサ取付孔12に装着されているゴムパッキン15によって、トランスミッション1内と外部とはシールされていることにより、トランスミッション1内の残留オイルは、センサ取付孔12を通って外部に漏れる事はない。即ち、ゴムパッキン15の蓋部15bに形成されている切れ込み15cは、ゴムの弾性力によって通常時は閉鎖状態となっているので、トランスミッション1内の残留オイルが切れ込み15cを通って、外部に漏れることはない。
次に、図4(b)に示すように、油温センサ16を、油温センサ16の先端部16cをトランスミッション1内の方向に向け、センサ取付孔12に取り付ける。ここで、油温センサ16の軸部16bの雄ネジ16dをセンサ取付孔12の雌ネジ12cに螺合させ、油温センサ16をねじ込んで行くと、油温センサ16の先端部16cがゴムパッキン15の蓋部15bに当接した状態となる。この時、外壁11aより蓋部15bまでの距離mと、油温センサ16の先端部16cの長さnとの間には、m>nの関係があるので、先端部16cが蓋部15bに当接した状態においては、油温センサ16の軸部16bの雄ネジ16dはセンサ取付孔12の雌ネジ12cに一部螺合された状態となっている。
次に、図4(c)に示すように、油温センサ16を更に奥へとねじ込んで行くと、油温センサ16の先端部16cがゴムパッキン15の蓋部15bの切れ込み15cに挿入され、切れ込み15cを押し広げ、貫通した状態となる。この挿入状態においては、ゴムパッキン15の弾力性により油温センサ16の先端部16cと、ゴムパッキン15の切れ込み15cとの間の密着性は確保されており、トランスミッション1内の残留オイルが外部に漏れることはない。ゴムパッキン15の特性バラツキ等により弾力性が低下し、油温センサ16の先端部16cと、ゴムパッキン15の切れ込み15cとの間の密着性が損なわれ、若干の隙間が生じて、その隙間よりトランスミッション1内の残留オイルが漏れてきても、上記m>nの関係があることにより、漏れたオイルは密閉空間17内にとどまり外部に漏れることはない。
又、トランスミッション1内に給油が行われ、通常運転中においては、ゴムパッキン15の切れ込み15cを介して、トランスミッション1内へ突出している油温センサ16の先端部16cは、トランスミッション1内のオイルと接触し、オイルの温度測定を行うことが可能となっている。
この実施形態に係るセンサ取付孔のシール装置によれば以下の効果を奏する。
(1)センサ取付孔12に外環部15aと蓋部15bより形成されたゴムパッキン15が取り付けられており、蓋部15bに切れ込み15cを有しているが、ゴムの弾性力により通常時は切れ込み面は密着し閉鎖状態にあるので、油温センサ16の取り付け時にプラグ13を取り外しセンサ取付孔12をオープンにしても、トランスミッション1内の残留オイルが外部に漏れることを防止できる。
(2)油温センサ16の先端部16cがゴムパッキン15の蓋部15bの切れ込み15cに挿入された状態においては、ゴムパッキン15の弾力性により油温センサ16の先端部16cと、ゴムパッキン15の切れ込み15cとの間の密着性は確保されているので、トランスミッション1内の残留オイルが外部に漏れることはない。
(3)油温センサ16をセンサ取付孔12に取り付ける時に、油温センサ16の先端部16cをゴムパッキン15の切れ込み15cに挿入させ押し広げることにより、油温センサ16の先端部16cをトランスミッション1内に容易に突出させることができる。
(4)油温センサ16の装着時には、油温センサ16の先端部16cが蓋部15bの切れ込み15cを貫通するので、トランスミッション1内に先端部16cを突出させることができ、トランスミッション1内のオイルの温度測定が可能となる。
(5)油温センサ16をセンサ取付孔12に取り付ける時に、ゴムパッキン15の特性バラツキ等により弾力性が低下し、油温センサ16の先端部16cと、ゴムパッキン15の切れ込み15cとの間の密着性が損なわれ、若干の隙間が生じて、その隙間よりトランスミッション1内のオイルが漏れてきても、外壁11aより蓋部15bまでの距離mと油温センサ16の先端部16cの長さnとの間には、m>nの関係があることにより、漏れたオイルは密閉空間17内にとどまり外部に漏れることはない。
(6)油温センサ16の先端部16cをゴムパッキン15の蓋部15bの切れ込み15cに挿入しトランスミッション1内へ突出させた状態において、先端部16cが弾力性をもったゴムパッキン15により周囲より把持されることにより、振動等の影響で油温センサ16のネジが弛みセンサ取付孔12より抜けることを防止できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るセンサ取付孔のシール装置を図5、図6に基づいて説明する。この実施形態のシール装置20は、第1の実施形態において、ゴムパッキン15の蓋部15bに設けられている切れ込み15cを無くしたものである。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図5(a)、(b)に示すように、ゴムパッキン21は、外環部21aと蓋部21bより構成されたキャップ状のパッキンであるが、第1の実施形態と異なり蓋部21bには切れ込みが設けられていない。ゴムパッキン21の蓋部21bの肉厚は薄肉で形成されており、通常時は閉鎖状態で、センサ装着時にはセンサ先端が蓋部21bを突き破り貫通可能となっている。
図6(a)に示すように、このゴムパッキン21の外環部21aを、センサ取付孔12の孔12aの内周面12dに嵌め込み、孔12aと孔12bの境界の段差部12eにゴムパッキン21のエッジ面21dを当接させることにより、ゴムパッキン21はセンサ取付孔12に位置決め固定されている。この時、外壁11aより蓋部21bまでの距離をmとすると、油温センサ16の先端部16cの長さnとの間には、m>nの関係がある。
以上の構成を持つセンサ取付孔のシール装置20に、プラグ13を取り外し油温センサ16を取り付ける。この時、センサ取付孔12に装着されているゴムパッキン21によって、トランスミッション1内と外部とはシールされていることにより、トランスミッション1内の残留オイルは、センサ取付孔12を通って外部に漏れる事はない。
図6(a)に示すように、油温センサ16を、油温センサ16の先端部16cをトランスミッション1内の方向に向け、センサ取付孔12に取り付ける。ここで、油温センサ16の軸部16bの雄ネジ16dをセンサ取付孔12の雌ネジ12cに螺合させ、油温センサ16をねじ込んで行くと、油温センサ16の先端部16cがゴムパッキン21の蓋部21bに当接した状態となる。この時、外壁11aより蓋部21bまでの距離mと、油温センサ16の先端部16cの長さnとの間には、m>nの関係があるので、先端部16cが蓋部21bに当接した状態においては、油温センサ16の軸部16bの雄ネジ16dはセンサ取付孔12の雌ネジ12cに一部螺合された状態となっている。
次に、図6(b)に示すように、油温センサ16を奥へとねじ込んで行くと、油温センサ16の先端部16cがゴムパッキン21の蓋部21bに押し込まれ、蓋部21bを突出する先端部16cに倣う形に伸張させる。これは、ゴムパッキン21の蓋部21bが薄肉で形成され弾性力を持っているためである。
次に、図6(c)に示すように、油温センサ16を更に奥へとねじ込んで行くと、ゴムパッキン21の蓋部21bがゴムの弾性限界を超えてしまうことにより、油温センサ16の先端部16cと接触する個所に亀裂が発生し、その亀裂を中心に蓋部21bが破れる。油温センサ16の先端部16cは、その亀裂を介して貫通し、トランスミッション1内へと突出する。
ゴムパッキン21の蓋部21bに亀裂が発生し破れる時に、油温センサ16の先端部16cとの間に若干の隙間が生じて、その隙間よりトランスミッション1内の残留オイルが漏れてきても、漏れたオイルは密閉空間17内にとどまり外部に漏れることはない。
この実施形態に係るセンサ取付孔のシール装置20によれば以下の効果を奏する。
(1)センサ取付孔12に外環部21aと蓋部21bより形成されたゴムパッキン21が取り付けられており、蓋部21bには切れ込みがなく通常時は閉鎖状態にあるので、油温センサ16の取り付け時にプラグ13を取り外しセンサ取付孔12をオープンにしても、トランスミッション1内の残留オイルが外部に漏れることを防止できる。
(2)油温センサ16をセンサ取付孔12に取り付ける時に、油温センサ16の先端部16cをゴムパッキン21の蓋部21bに押し当て突き破ることにより、油温センサ16の先端部16cをトランスミッション1内に容易に突出させることができる。又、このことによりトランスミッション1内のオイルの温度測定が可能となる。
(3)油温センサ16の先端部16cをゴムパッキン21の蓋部21bに押し当て押し込むことにより、ゴムパッキン21の蓋部21bに亀裂が発生し破れる時に、油温センサ16の先端部16cとの間に若干の隙間が生じて、その隙間よりトランスミッション1内のオイルが漏れてきても、漏れたオイルは密閉空間17内にとどまり外部に漏れることはない。
(4)ゴムパッキン21の蓋部21bに切れ込みが形成されていないので、後工程でカッター等により後加工の必要がなく、製造工程を簡略化できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態では、ゴムパッキン15の蓋部15bの切れ込み15cを、中心Oを通る直線状の切れ込みとしたが、蓋部の中心Oを基点として周辺方向に放射状に複数形成されていても構わない(例えば、Y文字状又は、+文字状)。図6には、+文字状の切れ込み31cを有するゴムパッキン31を示す。この場合には、油温センサ16の先端部16cをゴムパッキン31の切れ込み31cに挿入させ貫通させる時に、よりスムースに行うことができる。
○ 第1、第2の実施形態では、弾性体よりなるパッキンをゴム材として説明したが、樹脂であっても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、センサ取付孔に取り付けるセンサを油温センサとして説明したが、油温センサに替えて車速センサ又は、回転数センサであっても良い。車速センサ又は、回転数センサによって、トランスミッション内の回転駆動体の回転速度若しくは、回転数等の検出を行うことができる。
○ 第1、第2の実施形態では、オイル容器としてトランスミッションとして説明したが、センサ取付孔へセンサを装着し容器内にオイルを充填して使用するものであれば、トランスミッション以外に適用しても構わない。
第1の実施形態に係るトランスミッションの外観図である。 第1の実施形態に係るセンサ取付孔のシール装置の拡大断面図である。(a)プラグの取り付け状態を示す。(b)油温センサの取り付け状態を示す。 第1の実施形態に係るゴムパッキンの拡大図である。(a)拡大平面図を示す。(b)(a)のA−A線断面図である。 第1の実施形態に係るセンサの取り付け手順を示す説明図である。(a)プラグを取り外した状態。(b)油温センサを取り付ける時の状態。(c)油温センサを取り付け固定された状態。 第2の実施形態に係るゴムパッキンの拡大図である。(a)拡大平面図を示す。(b)(a)のB−B線断面図である。 第2の実施形態に係るセンサの取り付け手順を示す説明図である。(a)プラグを取り外し油温センサを取り付ける時の状態。(b)油温センサの先端部をゴムパッキンに押し込んだ時の状態。(c)油温センサの先端部がゴムパッキンを貫通し固定された状態。 その他の実施形態に係るゴムパッキンの拡大図である。(a)拡大平面図を示す。(b)(a)のC−C線断面図である。
符号の説明
1 トランスミッション
10 シール装置
11 側壁
12 センサ取付孔
12d 内周面
15 ゴムパッキン
15a 外環部
15b 蓋部
15c 切れ込み
16 油温センサ
16c 先端部





























Claims (3)

  1. オイル容器に設けられたセンサ取付孔において、弾性体よりなるパッキンを取り付け、前記パッキンを前記センサ取付孔の内周面に接触する外環部と、通常時は閉鎖状態にあり、センサ装着時にセンサ先端が貫通する蓋部とにより構成したことを特徴とするセンサ取付孔のシール装置。
  2. 前記パッキンの前記蓋部に、通常時は密着状態となる押し広げ可能な切れ込みを設けることを特徴とする請求項1記載のセンサ取付孔のシール装置。
  3. 前記センサを油温センサとし、前記オイル容器をトランスミッションとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ取付孔のシール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013024309A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Nsk Ltd 無段変速機
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