JP2007146606A - 建具の緩衝材兼断熱材、建具の運搬および取付方法、および建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本設時においては、ドア枠14の外周面に第1面部31および第2面部32を密接させて断熱材30が固定されているので、ドア枠14を介した壁1および脱衣室側との熱伝達を遮断して浴室の断熱性能を高めることができる。運搬時においては、ドア枠14および扉20に第2面部32および第3面部33を当接させて断熱材30が取り付けられるので、扉20の移動を規制して安定性を確保することができる。従って、本設時における断熱材30を運搬時における緩衝材として用いることで、運搬後に廃棄される梱包材の量が削減でき、資源の有効利用を図ることができる。
【選択図】図4
Description
特許文献1に記載された梱包材は、合成樹脂製で扉の端縁部の突片を挟持する凹溝を有して形成され、扉の端縁部に取り付けた状態で扉枠に押圧されるように構成されており、この梱包材によって扉枠と扉との隙間が塞がれて相互間の移動やずれが防止できるようになっている。
また、本発明の建具の運搬および取付方法は、壁体の開口部に固定される枠体と、前記枠体内部に支持されるパネル体と、前記壁体の開口部端縁に沿った前記枠体の外周面に固定される断熱材とを備えた建具の運搬および取付方法であって、前記断熱材は、前記枠体の外周面に固定した状態において当該外周面に接する固定面部と、前記枠体の外周面に固定しない状態において当該枠体および前記パネル体の両方に当接可能な当接面部とを有して構成され、前記枠体に前記パネル体を組み込んだ状態で当該枠体およびパネル体に前記当接面部を当接させて前記断熱材を取り付けて前記建具を運搬し、前記枠体およびパネル体から前記断熱材を一旦取り外してから、前記固定面部を前記枠体の外周面に接して固定し、前記壁体の開口部に前記枠体を固定することを特徴とする。
また、本発明の建具は、壁体の開口部に固定される枠体と、前記枠体内部に支持されるパネル体と、前記壁体の開口部端縁に沿った前記枠体の外周面に固定される断熱材とを備え、前記断熱材は、前記枠体の外周面に固定した状態において当該外周面に接する固定面部と、前記枠体の外周面に固定しない状態において当該枠体および前記パネル体の両方に当接可能な当接面部とを有して構成され、前記枠体に前記パネル体を組み込んだ状態での運搬に際し、当該枠体およびパネル体に前記当接面部を当接させて前記断熱材が取り付けられ、前記壁体の開口部への前記枠体の固定に際し、一旦取り外された前記断熱材が前記固定面部を前記枠体の外周面に接して固定されることを特徴とする。
このような構成によれば、断熱材の固定面部に保護材で覆った接着シートを予め設けておくことで、運搬後の建具の本設時に断熱材を枠体の外周面に接着固定する際に、保護材を取り除く(剥がす)だけで簡単に断熱材を固定することができ、作業が迅速に実施できて作業性を向上させることができる。
このような構成によれば、断熱材の固定面部に形成した係合部を枠体の外周面に係合させることで、建具の本設時に断熱材を簡単に所定の固定位置に固定することができ、作業性をさらに向上させることができる。
このような構成によれば、断熱材に形成した突起部を枠体とパネル体との隙間に介挿することで、パネル体の移動やずれをより確実に防止することができ、運搬時の建具の安定性をより一層向上させることができる。
このような構成によれば、断熱材に形成した切込み部に沿って断熱材の一部を切り離すことで、運搬時においては必要であっても、本設時においては、壁体との収まりの関係で不要な部分を容易に切除することができ、この点でも作業性を向上させることができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、主要構成部品の断面を示すハッチングを省略する場合がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係る建具としての浴室ドア10が設けられた浴室の壁(壁体)1における開口部を拡大して示す縦断面図である。図2は、浴室ドア10を示す正面図である。図3および図4は、それぞれ運搬時の浴室ドア10を示す正面図および縦断面図である。
図1、2において、浴室の壁1は、浴室と脱衣室とを仕切るものであって、浴室側の壁材2と脱衣室側の壁材3とを有して中空に形成され、この壁1の脱衣室側の開口部端縁には、木製の額縁材4が取り付けられている。
浴室ドア10は、壁1の開口部に固定される枠体であるドア枠14と、ドア枠14内部に開閉自在に支持されるパネル体である扉20と、壁1の開口部端縁に沿ったドア枠14の外周面に固定される断熱材30とを備えて構成されている。
さらに、断熱材30の第2面部32と第3面部33との間には、図4に示す運搬時において、ドア枠14と扉20との隙間に介挿される突起部35が形成されており、この突起部35をドア枠14と扉20との隙間に圧入することで、扉20の面内方向(図3の上下方向や左右方向)の移動が規制されるようになっている。そして、突起部35の先端には、本設時における壁材2とドア枠14との間をシールするシール材5が位置決めされるようになっている。
(1)すなわち、本設時においては、ドア枠14の外周面に第1面部31および第2面部32を密接させて断熱材30が固定されているので、ドア枠14を介した壁1および脱衣室側との熱伝達を遮断して浴室の断熱性能を高めることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る建具について図5および図6に基づいて説明する。
図5は、第2実施形態の建具としての引違い窓50の一部を示す縦断面図である。図6は、運搬時の引違い窓50の一部を示す縦断面図である。
第2実施形態の引違い窓50は、上枠51、下枠および左右の縦枠(不図示)からなる窓枠(枠体)54と、この窓枠54に左右スライド自在に支持された室内外一対の障子60A,60Bとを備えた窓である点と、断熱材70の構造とが、前記第1実施形態と相違し、それ以外の構成は、第1実施形態と略同様である。すなわち、引違い窓50の障子60A,60Bは、上框61、下框および左右の縦框の内部に面材64を嵌め込んで形成され、上枠51および下枠のレール部に案内されて左右スライド移動可能に構成されている。
(6)すなわち、断熱材70の固定面部である第1面部71に保護材76Aで覆った接着シート76が予め設けられているので、運搬後の引違い窓50の本設時に、保護材76Aを剥がすだけで簡単に断熱材70を窓枠54の外周面に固定することができ、作業が迅速に実施できて作業性を向上させることができる。
例えば、前記第1実施形態ではスイング開閉自在な扉20を有した浴室ドア10を例示し、前記第2実施形態では左右スライド開閉自在な障子60A,60Bを有した引違い窓50を例示したが、本発明の建具は浴室ドア10や引違い窓50に限らず、各種開閉形式の出入り口や窓に適用可能である。すなわち、建具を出入り口に用いる場合において建具としては、玄関ドアでもよく、また居室出入り口のドアや引き戸等でもよい。また、建具を窓に用いる場合には、開き窓や片引き窓、上げ下げ窓、縦(横)辷り出し窓、突き出し窓、内(外)倒し窓等、任意の開閉形式の窓に適用することができる。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (7)
- 枠体とパネル体とを備えた建具を運搬する際に当該枠体および/またはパネル体に当接する当接面部と、前記枠体を壁体に取り付けた状態で当該枠体の外周面に接して固定するための固定面部とを備えた建具の緩衝材兼断熱材。
- 壁体の開口部に固定される枠体と、前記枠体内部に支持されるパネル体と、前記壁体の開口部端縁に沿った前記枠体の外周面に固定される断熱材とを備えた建具の運搬および取付方法であって、
前記断熱材は、前記枠体の外周面に固定した状態において当該外周面に接する固定面部と、前記枠体の外周面に固定しない状態において当該枠体および前記パネル体の両方に当接可能な当接面部とを有して構成され、
前記枠体に前記パネル体を組み込んだ状態で当該枠体およびパネル体に前記当接面部を当接させて前記断熱材を取り付けて前記建具を運搬し、
前記枠体およびパネル体から前記断熱材を一旦取り外してから、前記固定面部を前記枠体の外周面に接して固定し、前記壁体の開口部に前記枠体を固定する建具の運搬および取付方法。 - 壁体の開口部に固定される枠体と、
前記枠体内部に支持されるパネル体と、
前記壁体の開口部端縁に沿った前記枠体の外周面に固定される断熱材とを備え、
前記断熱材は、前記枠体の外周面に固定した状態において当該外周面に接する固定面部と、前記枠体の外周面に固定しない状態において当該枠体および前記パネル体の両方に当接可能な当接面部とを有して構成され、
前記枠体に前記パネル体を組み込んだ状態での運搬に際し、当該枠体およびパネル体に前記当接面部を当接させて前記断熱材が取り付けられ、前記壁体の開口部への前記枠体の固定に際し、一旦取り外された前記断熱材が前記固定面部を前記枠体の外周面に接して固定される建具。 - 前記断熱材の固定面部には、前記枠体の外周面に接着固定するための接着シートが設けられ、この接着シートの接着面は、前記運搬時において保護材で覆われている請求項3に記載の建具。
- 前記断熱材の固定面部には、前記枠体の外周面と係合する係合部が形成されている請求項3または請求項4に記載の建具。
- 前記断熱材には、前記枠体と前記パネル体との隙間に介挿される突起部が形成されている請求項3から請求項5のいずれかに記載の建具。
- 前記断熱材は、前記枠体の外周面に固定された状態において、前記当接面部の少なくとも一部を含んだ部分を前記固定面部を含んだ部分から切り離すための切込み部を有して形成されている請求項3から請求項6のいずれかに記載の建具。
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JP2005346195A JP2007146606A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 建具の緩衝材兼断熱材、建具の運搬および取付方法、および建具 |
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JP2019078164A (ja) * | 2019-01-31 | 2019-05-23 | 三協立山株式会社 | 開口部建材 |
JP2019183644A (ja) * | 2019-08-06 | 2019-10-24 | 三協立山株式会社 | 開口部建材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5682280U (ja) * | 1979-11-30 | 1981-07-03 |
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2005
- 2005-11-30 JP JP2005346195A patent/JP2007146606A/ja active Pending
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