JP2007146565A - ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法及び同偏心接合構造 - Google Patents

ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法及び同偏心接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力を精度高く容易に予測することができる方法等を提供する。
【解決手段】偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyと、パンチングシャー降伏耐力psMyとを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求める。そして、求められた面外曲げ降伏耐力値fMyと、パンチングシャー降伏耐力値psMyと、柱梁の溶接接合部の降伏耐力値wMyのうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法に関する。
上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた例えばH形鋼梁の端部を、角形鋼管柱の増厚管部の側面部に、側方に偏心させて溶接接合したノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の構造は、外壁との取り合い関係などにおいて無駄がなく、しかも、簡素な接合構造によって低コストを実現することができるというメリットがある。
しかしながら、上記のようなノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部については、これまで、該接合部の耐力の予測を精度高くかつ容易に行うことのできる方法が確立されておらず、そのような偏心接合構造自体、考えすらされてはいなかった。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力を精度高く容易に予測することができる方法及び同偏心接合構造を提供することを課題とする。
上記の課題は、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
前記偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によって解決される(第1発明)。
この方法では、偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めるものであるから、偏心接合部の面外曲げ降伏耐力を精度高く予測することができ、しかも、その他の解析方法を用いる場合に比べて手間をかけずに容易に予測することができる。
上記の面外曲げ降伏耐力fMyは、式(A)によって求めるとよい(第2発明)。
Figure 2007146565
この場合は、式(A)に、各パラメーターの数値を代入して計算を行うだけで面外曲げ降伏耐力fMyを求めることができ、偏心接合部の面外曲げ降伏耐力を極めて容易に予測することができる。
また、上記の課題は、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
前記偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力psMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によって解決される(第3発明)。
この方法では、偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力psMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めるものであるから、偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力を同じく精度高く予測することができ、しかも、その他の解析方法を用いる場合に比べて同じく容易に予測することができる。
上記のパンチングシャー降伏耐力psMyは、式(B)によって求めるとよい(第4発明)。
Figure 2007146565
この場合も、式(B)に、各パラメーターの数値を代入して計算を行うだけでパンチングシャー降伏耐力psMyを求めることができ、偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力を極めて容易に予測することができる。
また、上記の課題は、第1又は第2発明で求めた面外曲げ降伏耐力値fMyと、
第3又は第4発明で求めたパンチングシャー降伏耐力値psMyと
を少なくとも含むうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によって解決される(第5発明)。
この方法では、偏心接合部の耐力を予測する上で重要な要素となる面外曲げ降伏耐力値fMyとパンチングシャー降伏耐力値psMyとを考慮に入れて偏心接合部の降伏耐力jMyを予測するものであるから、信頼性の高い予測を行うことができる。
特に、第1又は第2発明で求めた面外曲げ降伏耐力値fMyと、
第3又は第4発明で求めたパンチングシャー降伏耐力値psMyと、
柱梁の溶接接合部の降伏耐力値wMy(wMy=wZ・wfs;wZは溶接部の断面係数(隅肉換算),wfsは溶接部の許容せん断応力度)
のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyとするとよい(第6発明)。この場合は、予測の信頼性をより高いものにすることができる。
また、上記の課題は、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
前記偏心接合部の面外曲げ終局耐力fMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によっても同様に解決される(第7発明)。その場合に、該面外曲げ終局耐力fMuは、式(C)によって求めるとよい(第8発明)。
Figure 2007146565
また、上記の課題は、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
前記偏心接合部のパンチングシャー終局耐力psMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によっても同様に解決される(第9発明)。その場合に、該パンチングシャー終局耐力psMuは、式(D)によって求めるとよい(第10発明)。
Figure 2007146565
また、第7又は第8発明で求めた面外曲げ終局耐力値fMuと、
第9又は第10発明で求めたパンチングシャー終局耐力値psMuと
を少なくとも含むうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の終局耐力jMuとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によって同様に解決され(第11発明)、
第7又は第8発明で求めた面外曲げ終局耐力値fMuと、
第9又は第10発明で求めたパンチングシャー終局耐力値psMuと、
柱梁の溶接接合部の終局耐力値wMu(wMu=wZp・wFs;wZpは溶接部の塑性断面係数,wFsは溶接部の最大許容せん断強さ)
のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の終局耐力jMuとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法によって同様に解決される(第12発明)。
更に、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の増厚管部の側面部に、側方に偏心して接合されているノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合構造(第13発明)によれば、外壁との取り合い関係などにおいて無駄がなく、しかも、簡素な接合構造によって低コストを実現することができ、そして、本発明の耐力予測方法が提供されたことで、そのような偏心接合構造の採用が実現される。
本発明のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法は、以上のとおりのものであるから、ノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力を精度高く容易に予測することができる。
また、本発明のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合構造によれば、外壁との取り合い関係などにおいて無駄がなく、しかも、簡素な接合構造によって低コストを実現することができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
実施形態のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部は、図1及び図2に示すように、上下のフランジ1a,1aとこれらフランジ1a,1aをつなぐウェブ1bを備えた鋼梁としてのH形鋼梁1の端部を、筒状鋼柱としての角形鋼管柱2の増厚管部2aの側面平板部に、側方に偏心させて、溶接接合して形成されたものである。
そして、本実施形態では、同偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて導いた式(A)によって求めて予測する。
Figure 2007146565
また、同偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力psMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて導いた式(B)によって求めて予測する。
Figure 2007146565
そして、該面外曲げ降伏耐力値fMyと、パンチングシャー降伏耐力値psMyと、柱梁の溶接接合部の降伏耐力値wMy(wMy=wZ・wfs;wZは溶接部の断面係数(隅肉換算),wfsは溶接部の許容せん断応力度)のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyと予測する。
この方法によれば、偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyとパンチングシャー降伏耐力psMyとを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めているので、偏心接合部の面外曲げ降伏耐力とパンチングシャー降伏耐力とを精度高く予測することができ、しかも、式(A)及び式(B)に、各パラメーターの数値を代入して計算を行うだけで面外曲げ降伏耐力fMyとパンチングシャー降伏耐力psMyとを極めて容易に求めることができ、それらと溶接接合部の降伏耐力値wMyとから、偏心接合部の降伏耐力jMyを容易に予測することができる。なお、試験結果との対応関係は、ここにその検証結果を示すまでもなく極めて良好であり、偏心接合部の降伏耐力の予測に実用的に用いることができるものである。
上記の式(A)は、次のようにして導き出したものである。即ち、偏心接合部の面外曲げ降伏メカニズムを図3(イ)(ロ)に示すように設定した。該面外曲げ降伏メカニズムにおいて、接合部の応力伝達は柱フランジの面外曲げ抵抗により行われ、梁フランジ端部に降伏領域を仮定した。
各降伏線の回転角は式(38)〜式(45)のとおりである。Hbは梁せい、tfは梁フランジの厚さ、l1〜l4は図3(イ)に示す降伏線の長さ、δは仮想変位である。xは降伏線AA’とBB’の距離、y1は降伏線A’D’とB’C’の距離、y2は降伏線ADとBCの距離で、いずれも未知数である。
降伏線における単位長さ当たりの降伏曲げモーメントlMyを式(46)で与えた。tcは増厚管部2aの板厚、cσyは増厚管部2aの降伏応力度である。
Figure 2007146565
対称性より、図3の降伏メカニズムの半分を考える。各降伏線における内部仕事は、式(47)〜式(57)で与えられる。Bcは増厚管部2aの幅である。
Figure 2007146565
降伏線における内部仕事の総和E1は、式(58)で与えられる。また、柱ウェブからの距離が短い側の梁フランジ降伏領域VAにおける内部仕事E2は、式(59)で与えられる。bσyは梁フランジの降伏応力度である。また、柱ウェブからの距離が長い側の梁フランジ降伏領域VBにおける内部仕事E3は、式(60)で与えられる。柱フランジの面外曲げによる降伏耐力をfPyとすると、外力による仕事Wは、式(61)で与えられ、式(62)のように、仕事Wと内部仕事E1+E2+E3を等しいとおくと、fPyは、式(63)で与えられる。
Figure 2007146565
こうして、接合部の面外曲げ降伏耐力fMyが式(64)、即ち上記の式(A)で与えられる。未知数x,y1,y2はfMyが最小となる条件より、式(65)〜式(67)を満足する値として与えられる。
Figure 2007146565
また、上記の式(B)は、次のようにして導き出したものである。即ち、偏心接合部のパンチングシャー降伏メカニズムを図4(イ)(ロ)に示すように設定し、該パンチングシャー降伏メカニズムにおいて、BE,EF,CF,B’E’,E’F’,C’F’にパンチングシャー破壊面を設定し、BE,CF,B’E’,C’F’は、B点、C点、B’点、C’点の応力を0、E点、F点、E’点、F’点の応力をσy/√3とした三角形状のせん断応力分布を仮定することで、パンチングシャー降伏耐力psMyを式(68)で与えた。hは溶接部の余盛高さである。
Figure 2007146565
また、本実施形態では、同偏心接合部の面外曲げ終局耐力fMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させた式(C)で求めて予測する。
Figure 2007146565
また、同偏心接合部のパンチングシャー終局耐力psMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させた式(D)で求めて予測する。
Figure 2007146565
そして、該面外曲げ終局耐力値fMuと、パンチングシャー終局耐力値psMuと、柱梁の溶接接合部の終局耐力値wMu(wMu=wZp・wFs;wZpは溶接部の塑性断面係数,wFsは溶接部の最大許容せん断強さ)のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の終局耐力jMuと予測する。
この方法によれば、偏心接合部の面外曲げ終局耐力fMuとパンチングシャー終局耐力psMuとを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めているので、偏心接合部の面外曲げ終局耐力とパンチングシャー終局耐力とを精度高く予測することができ、しかも、式(C)及び式(D)に、各パラメーターの数値を代入して計算を行うだけで面外曲げ終局耐力fMuとパンチングシャー終局耐力psMuとを極めて容易に求めることができ、それらと溶接接合部の終局耐力値wMuとから、偏心接合部の終局耐力jMuを容易に予測することができる。この場合も、試験結果との対応関係は、ここにその検証結果を示すまでもなく、極めて良好であり、終局耐力の予測に実用的に用いることができるものである。
上記の式(C)は、次のようにして導き出したものである。即ち、降伏領域において梁フランジの降伏応力度bσyの代わりに引張り強さbσuを用い、降伏線における単位長さ当たりの降伏曲げモーメントlMyの代わりに全塑性モーメントlMpを用い、lMpを式(71)で与えた。各降伏線における内部仕事は、式(72)〜式(82)で与えられる。
Figure 2007146565
降伏線における内部仕事の総和E1’は式(83)(84)で与えられる。柱ウェブからの距離が短い側の梁フランジ降伏領域VAにおける内部仕事E2’は式(85)で与えられる。bσuは梁フランジの引張り強さである。柱ウェブからの距離が長い側の梁フランジ降伏領域VBにおける内部仕事E3’は、式(86)で与えられる。柱フランジの面外曲げによる最大耐力をfPuとすると、外力による仕事W’は式(87)で与えられ、式(88)のように、外力による仕事W’と内部仕事E1’+E2’+E3’を等しいとおくと、fPuは式(89)で与えられる。
Figure 2007146565
こうして、接合部の面外曲げ終局耐力fMuが式(90)、即ち上記の式(C)で与えられる。未知数x,y1,y2はfMuが最小となる条件より、式(91)〜式(93)を満足する値として与えられる。
Figure 2007146565
また、上記の式(D)は、増厚管部2aの降伏応力度cσyの代わりに引張り強さcσuを用いることで、パンチングシャー終局耐力psMuを式(94)で与えた。
Figure 2007146565
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、梁がH形鋼からなる場合を示したが、溶接組立H形断面材などであってもよいし、要は、上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブとを備えた鋼梁であればよい。また、柱と梁の溶接は工場溶接であってもよいし、現場溶接であってもよい。また、上記の実施形態では、柱の梁接合部領域を局部的に増厚した増厚管部で構成している場合の偏心接合部を対象としたが、そのような局部的な増厚のない柱梁偏心接合部の耐力予測に用いることも可能である。
また、本発明では、面外曲げ降伏耐力fMy、パンチングシャー降伏耐力psMy、面外曲げ終局耐力fMu、及び、パンチングシャー終局耐力psMuを、式(A)〜(D)で求める場合を示したが、これに限らず、要は、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めるようになされたものであればよい。
図2と共に実施形態のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部を示すもので、図(イ)は図2のA−A’線矢視図、図(ロ)は図2のB−B’線矢視図である。 同偏心接合部の正面図である。 図(イ)及び図(ロ)は偏心接合部の面外曲げ降伏メカニズムを示す図である。 図(イ)及び図(ロ)は偏心接合部のパンチングシャー降伏メカニズムを示す図である。
符号の説明
1…H形鋼梁(鋼梁)
1a…フランジ
1b…ウェブ
2…角形鋼管柱
2a…増厚管部(筒状の鋼柱)

Claims (13)

  1. 上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
    前記偏心接合部の面外曲げ降伏耐力fMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  2. 前記面外曲げ降伏耐力fMyを、式(A)によって求める請求項1に記載のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
    Figure 2007146565
  3. 上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
    前記偏心接合部のパンチングシャー降伏耐力psMyを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  4. 前記パンチングシャー降伏耐力psMyを、式(B)によって求める請求項3に記載のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
    Figure 2007146565
  5. 請求項1又は2で求めた面外曲げ降伏耐力値fMyと、
    請求項3又は4で求めたパンチングシャー降伏耐力値psMyと
    を少なくとも含むうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  6. 請求項1又は2で求めた面外曲げ降伏耐力値fMyと、
    請求項3又は4で求めたパンチングシャー降伏耐力値psMyと、
    柱梁の溶接接合部の降伏耐力値wMy(wMy=wZ・wfs;wZは溶接部の断面係数(隅肉換算),wfsは溶接部の許容せん断応力度)
    のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の降伏耐力jMyとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  7. 上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
    前記偏心接合部の面外曲げ終局耐力fMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  8. 前記面外曲げ終局耐力fMuを、式(C)によって求める請求項1に記載のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
    Figure 2007146565
  9. 上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の側面部に、側方に偏心して接合されたノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法であって、
    前記偏心接合部のパンチングシャー終局耐力psMuを、降伏線理論を用い、該降伏線理論に鋼梁の偏心量を反映させて求めることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  10. 前記パンチングシャー終局耐力psMuを、式(D)によって求める請求項3に記載のノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
    Figure 2007146565
  11. 請求項7又は8で求めた面外曲げ終局耐力値fMuと、
    請求項9又は10で求めたパンチングシャー終局耐力値psMuと
    を少なくとも含むうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の終局耐力jMuとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  12. 請求項7又は8で求めた面外曲げ終局耐力値fMuと、
    請求項9又は10で求めたパンチングシャー終局耐力値psMuと、
    柱梁の溶接接合部の終局耐力値wMu(wMu=wZp・wFs;wZpは溶接部の塑性断面係数,wFsは溶接部の最大許容せん断強さ)
    のうちの最も小さい耐力値を、偏心接合部の終局耐力jMuとすることを特徴とするノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合部の耐力予測方法。
  13. 上下のフランジとこれらフランジをつなぐウェブを備えた鋼梁の端部が、筒状の鋼柱の増厚管部の側面部に、側方に偏心して接合されているノンダイアフラム形式の柱−梁偏心接合構造。
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